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髙橋建築

日記・想い,耐久性・災害対策

大阪で大きな地震があり9歳の女の子がブロック塀の下敷きで死亡しました。

ブロック塀はきちんと作られていない例が多いですね。

ブロック塀もきちんと構造の決まりを守って作れば安全なのでブロック塀が悪いわけではありません。

でも、その構造の決まり通りに作られていないブロック塀がほとんどです。

それは ブロック塀を作っている庭やさん土木やさんなどの知識不足から来るようです。

ブロック塀でもきちんと鉄筋を規定量入れなくてはなりませんし地面の中に深く埋め重さを支えるベースも鉄筋コンクリートで作らなくてはなりません。

また、1.2mを越えるブロック塀は3.6m以内ごとに控え壁を作らなくてはなりません。

見回してみると ほとんどのブロック塀が基準を満たしておらず困りものです。

当社で新築をしようとすると、まずは基準に合っていないブロック塀から直すと言うこともよくあります。先日はまだ作ってもらって間もないものもありました。お客さまがかわいそうですね。

これらは見えている部分だけでも違法と解る代物ですから見えない部分もきっとだめだと考えられます。

たまに当社以外でやっている庭工事を見ていると 「おっ!また何も知らないでやってるな」というのに出くわします。本当に多いです。

今回のブロック塀も見た目から判断すると基準に合ってないことが予想されます。誰の責任なんでしょうね。何も知らずに安く請け負った土木業者なのか? 値段だけで選び無理矢理工事させた発注者なのか? 工事をした職人さんなのか?

大きな地震が来るのなんかまれですので、ばれないと思っていて 基準を知っていても仕事を取りたくて手を抜くことも考えられます。これはもう悪質ですね。発注側も解っていて発注していたら大変なことです。そんなことは無いとは思いますが。でも基準を知らずに堂々と作られるのも困りますね。一般の方は基準を知るはずも無いですから。

大変なことにならないよう きちんと勉強している真面目な業者に頼んでくださいね。

耐久性・災害対策

断熱材をきちんと入れてその性能を発揮させることが重要です。

断熱材がきちんと入っていなくて隙間があるというのは見ても解ります。

それではそこから熱が通ってしまいますね。絶対にだめです。

それに加えて注意しなくてはならないのが、断熱材の中に風を入れないことです。

防数層がきちんとしていないと 少しの風などでも圧力差などが出て断熱材の中の空気が入れ替わってしまいます。

グラスウールなどの繊維系の断熱材の場合は、空気が入れ替わることで断熱性能が半分以下になってしまうこともありますから本当に注意が必要です。(多くのメーカーの建物が断熱材が入っているのに寒いのはこのあたりも原因の一つと考えられます。)

気密を取るために断熱層の内側に貼るポリエチレンシートも防風シートですね。防湿の役割が重要できちんと施工するようになって来ている工務店もあります。。しかし、まだまだ認識が十分ではなく袋入りの断熱材を並べる位で終わりきちんと別ばりのシートで施工されていないのがほとんどです。これでは防湿、気密、防風のめんで性能を出すことができません。(グラスウールの断熱材で別ばりのシートで施工していないところはそれほど断熱性が良くないと考えて良いと思います)

室内側はシート貼りがされ認識が高まってきていますが 実は屋外側もきちんとシートを貼る必要があります。

耐力面材が貼られていても隙間から風が入ります。それを防がなくてはならないのです。

外に貼るシートは透湿防水シートが貼られるのが一般的です。様々な商品が出ています。代表的なものはタイベックです。

このシートは主に防水の目的で貼られています。 万が一外壁から雨水が浸入してもこのシートで防ぐという2次防水的な役割を持っています。

もう一つの目的が 壁体内の水分を屋外に排出する目的です。壁体内に水分が滞留すると壁体内結露などが起こり木材が腐ってしまいます。それが起こらないように水蒸気を通す構造になっています。雨などの水滴は中に入れず 壁体内の水蒸気は外に排出するとてもすごいシートなのです。

このシートはきちんと貼ることで防風層にもなります。シートの隙間を作らず施工することで壁体内に風の流れができません。

これが、断熱材の本来の性能を発揮させることに役立ちます。

ですから外のシートの性能や施工精度はとても大切なのです。耐久性のないやすいシー-とを使っていたり風が入るような施工が悪く手はだめなのです。

施工は丁寧かどうかは見ればある程度は解りますね。それと良いシートを使っているというのも調べれば解ります。

それが 建築会社選びの判断の一つにできるかもしれませんね。

写真は新建ハウジングの記事の一部です。日本の防水性のを勉強する団体のツアーで アメリカ バージニア州にある デュポンのラボに視察に言ったときの写真です。

様々な実験が行われていて品質を高める努力をしています。様々な実験の様子なども見せて頂きとても勉強になりました。

タイベックの品質の高さは格別で当社でも利用しています。

貫通部分もきちんと処理が必要ですね。,

窓周りも綺麗です