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BLOG  カテゴリー:換気・空気

換気・空気,断熱・気密,日記・想い,設備・空調

こんにちは。高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。

暑い夏の日、扇風機を「強」にして風を浴びても、なんだか生ぬるい風がずっと当たっているだけ…。そんな経験はありませんか?

逆に冬は、ほんの少しのすきま風でもヒヤッと寒く感じますよね。

同じ「風」なのに、夏と冬でこんなにも感じ方が違う。今回はその理由を、**「体感温度」**という考え方から、グラフを使ってご説明したいと思います。

体感温度を計算する「ミスナールの式」

人が感じる暑さ・寒さは、気温だけでは決まりません。湿度や風によって、同じ気温でも感じ方は大きく変わります。

これを数値で表す方法のひとつが、フランスの研究者ミスナールが考案した**「ミスナールの式」**です。気温・湿度・風速から、人が実際に感じる温度(体感温度)を計算できます。

体感温度 = 37 −(37 − T)÷(0.68 − 0.0014H + 1 ÷(1.76 + 1.4v^0.75))− 0.29T ×(1 − H/100)
T は気温(℃)、H は相対湿度(%)、v は風速(m/s)

今回は湿度50%として、気温と風速ごとの体感温度をグラフにしてみました。

グラフの線はそれぞれの気温を、横軸は風速を表しています。風が強くなるほど体感温度が下がっていきますが、下がり方は気温によってまったく違うことがわかります。

夏:とても暑いとき、風はあまり効かない

まずは気温35℃の線を見てください。ほとんど横ばいですね。

無風で30.2℃だった体感温度は、風速1m/sで29.8℃、5m/sまで強めても29.3℃。風を5倍に強めても、1℃も下がりません。

これは、気温が人の肌の温度に近づくと、風が体から熱を奪えなくなるためです。風を浴びているのに涼しくない、むしろ**「熱風を浴びている感じ」**がするのはこのためです。

しかも、扇風機の強運転をずっと浴び続けるのは体にも負担ですよね。弱運転でも首振りにしないと辛い。とても暑いときの風は、涼しさを得る手段としては限定的なのです。

一方で、気温30℃の線を見ると、無風で26.7℃が1m/sで25.1℃と、少し下がり方が大きくなります。ある程度室温が下がっていれば、風で少し涼しく感じられるということです。

つまり夏の快適さは、「風を浴びること」ではなく、まず室温そのものを上げないことが出発点になります。

冬:少しの風でもとても寒い

今度は低い気温の線を見てください。線がぐっと急な下り坂になっています。

気温無風風速1m/s下がり幅
35℃30.2℃29.8℃−0.4℃
30℃26.7℃25.1℃−1.6℃
20℃19.7℃15.8℃−3.9℃
15℃16.2℃11.1℃−5.1℃
10℃12.6℃6.4℃−6.2℃

室温20℃でも、風速1m/sの風が当たると体感温度は約16℃まで下がります。室温が低いほど、ほんの少しの風で体感がガクッと下がるのです。

冬の家で感じるこの風の正体が、すきま風とコールドドラフトです。コールドドラフトとは、冷たい窓や壁で冷やされた空気が床へ流れ落ちてくる現象のこと。窓際や足元がスースーするのはこのためです。暖房で室温を上げても「なんだか寒い」と感じる家の多くは、この風が原因になっています。

大切なのは「風を感じない家」

ここまでをまとめると、こうなります。

夏のとても暑いときは、風を浴びても涼しさは限定的。冬は、少しの風でもとても寒く感じる。

だからこそ、室内では**「あまり風を感じない環境」をつくること**がとても大切です。

パッシブハウスは、この「風を感じない家」を目指してつくられています。高い気密性能ですきま風をなくし、高性能な窓と断熱で窓や壁の表面が冷たくならないので、コールドドラフトも起きにくくなります。夏は日射を遮り、室温そのものを上げない工夫をすることで、扇風機の強風に頼らなくても過ごしやすい室内を保てます。

エアコンや扇風機の風で無理やり涼しくしたり、暖かくしたりするのではなく、家そのものの性能で、風を感じずに快適に過ごせる。それがパッシブハウスの住み心地です。

風が気持ちい日は窓開けしましょう

もちろん通風を否定しているわけではないのです。
外が気持ちいいときは窓開けすればいいだけですね。
窓開けも賛成です。

「風を感じない快適さ」を体感してください

この寒いの「風を感じない心地よさ」は、言葉や数字だけではなかなか伝わりません。体感できる機械を準備しました。

**11月14日(土)・15日(日)**の「インターナショナル・パッシブハウス・オープンデー」では、実際にオーナー様が暮らしているパッシブハウスをご見学いただけます。窓際に立ったとき、足元に手をかざしたとき、普通の家との違いをぜひ肌で感じてみてください。

▶ オープンデーの詳細はこちらの記事をご覧ください

▶ お申込みはこちらから。見学申込フォーム

[→ お問い合わせ・資料請求はこちら]
高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント/パッシブハウスジャパン元理事)

換気・空気,日記・想い

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋 慎吾です。

日々、一級建築士やパッシブハウスコンサルタントとして、「夏は涼しく、冬は暖かい、そして健康的に過ごせる家づくり」に情熱を注いでいます。

突然ですが、みなさんに質問です! 「安全な自然素材や、体に優しい建材だけを使って建てた家なら、室内空気は完璧にきれい!」 …そう思っていませんか?

実は、どれだけ高スペックな健康住宅を建てたとしても、暮らし方によっては体調を崩すリスクが潜んでいるのです。

今回は、最新の研究データも交えながら、私たちの「」についての意外な事実をお話しします!

建材だけじゃない!化学物質(VOC)の発生源

「新築独特のにおい」や「シックハウス症候群」の原因となる揮発性有機化合物(VOC)。 もちろん、合板や接着剤といった建材由来の化学物質を極力減らすことは、家づくりの大前提です。

しかし、日本建築学会の最新研究(2026年)などでも明らかになっているのですが、実は家を建てた後の「毎日の生活行為」からもたくさんの化学物質が作られているのです。

たとえば、こんな日常のシーンに心当たりはありませんか?

  • お風呂上がり・洗面所:シャンプー、コンディショナー、ボディローション、化粧品
  • お洗濯:衣類用洗剤、柔軟剤の香り成分
  • お掃除:各種洗剤やスプレー
  • 日々の調理:料理中の油煙やガス
  • クローゼット:衣類に付着した防虫剤や消臭剤

これらに含まれる成分(環状シロキサンやデカン、ジクロロベンゼンなど)は、私たちが生活する中で空気中に広がり、知らず知らずのうちに室内空気の質(室内空気質)を変化させています。

高性能な家だからこそ「空気の流れ」と「暮らしの意識」が大切

「じゃあ、どうすればいいの?」と思いますよね。

化学物質の影響を減らすために、大切なポイントは2つあります。

1. 正しい「換気計画」と「空気の通り道」の確保

最近の住宅は気密性が高いため、計画的な換気がとても重要です。 例えば、夜寝るときに「寝室のドアをピタッと閉め切ってしまう」と、人の呼吸や体に塗った保湿ケア用品、入浴後の湿気などが寝室内に溜まり、夜間に空気中のVOC濃度が高くなってしまうことがあります。

24時間換気システムを正しく稼働させることはもちろん、ドアの開き具合や空気の通り道を意識することがポイントです。

2. 「空気の変動」に対するちょっとした気づき

「お鍋をしたから少し窓を開けて換気しよう」 「柔軟剤や香水を使ったときは意識して空気を入れ替えよう」

このように、自分の生活行為によって「いま空気質が変化したかも」と少し意識するだけでも、頭痛や目のかゆみといった「建物関連症状(シックハウスのような不調)」を防ぐ大きな効果があります。

まとめ:本当に健康的で快適な暮らしを目指して

家づくりにおいて、体に優しい建材を選び、断熱・気密・換気性能を高めることは非常に大切です。 しかし、それはあくまで「健やかな暮らしのためのスタートライン」。

その素晴らしい器(お家)の中で、私たちがどう過ごし、どう空気と付き合っていくかまでを考えることで、初めて本当の意味での「健康で快適な住まい」が完成します。

高橋建築では、単に家を建てるだけでなく、住んでからの「空気の質」や「快適な暮らし方」まで見据えたご提案をしています。

「家族が安心して健やかに暮らせる家にしたい」 「パッシブハウスのような高気密・高断熱住宅の空気環境についてもっと知りたい」

という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

[→ お問い合わせ・資料請求はこちら] 高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,日記・想い

【8/8・9開催】完成現場見学会のおしらせと、我が家の「熱の逃げ道」を塞ぐ最新のこだわり

みなさん、こんにちは!
高橋建築の代表を務めております、高橋慎吾です。
一級建築士として、そして「パッシブハウス(世界基準の超省エネ住宅)」の専門家として、毎日「本当に快適で長持ちする家づくり」を追求しています。
本日 8月8日(土) と、明日 8月9日(日) の2日間、お客様のご厚意により完成現場見学会を開催しております!
まずは、普段からお付き合いのあるお客様向けのLINEグループでお送りしたご案内を、こちらにも掲載させていただきますね。


LINEでお送りしたご案内メッセージ
高橋建築も、みなさんのご紹介などをいただき、この不景気な中でも安定的に受注をいただけています。本当にありがとうございます。
なので、本来は営業目的で行う現場見学会ですが、当社では**「OBのお客様やみなさんと楽しくお話しできる機会」**くらいに考えております(笑)。
今回も美味しく召し上がっていただけるバーベキューをご用意しています! 新規のお客様にガンガン営業活動をするより、みなさんの近況を聞いたり世間話をしたりするほうが楽しいという、ちょっと変わった工務店ですが……(笑)。
ぜひ遊びに来ていただいて、お話を聞かせてくださいね!


※LINEグループはここ10年ほどのお客様を中心にご案内しているため、グループに入っていない方や、これから家づくりを検討される方に向けて、こちらにも同じ内容を掲載させていただきました。

今回のおうちの「見どころ」をちょこっとご紹介!

今回の住宅は、敷地の条件的に「太陽の光(日射熱)を取り込んで暖かくする」という効果がそこまで大きく見込めない立地でした。
そこで重要になるのが、「とにかく家の中から熱を逃がさない(エネルギーロスを徹底的に減らす)」という設計アプローチです。
高断熱な家というのは、壁や屋根、窓から逃げる熱は本当に少なくなっています。 では、どこから熱が逃げてしまうのか?
実は「換気(空気の入れ替え)」なんです。
部屋の換気
もちろん「第一種熱交換換気」を入れて、空気はきれいに保ちつつ、熱だけを逃がさない仕組みにしています。
お風呂の熱対策
ここも高橋建築独自のノウハウでバッチリ対策済みです!
最後の難敵「キッチンのレンジフード」に挑む
今までなかなか手を付けにくかったのが、「キッチンのレンジフード(換気扇)」でした。
料理中の煙を吸い出すため、レンジフードは家全体の換気システムの「2倍〜3倍」という凄まじい勢いで部屋の空気を外へ吐き出します(だいたい毎時300立方メートル以上!)。
外の空気がお部屋の空気とそのまま入れ替わらないように「同時給排」という仕組みをつけるのが一般的ですが、それでもかなりの暖かさ・涼しさが外に逃げてしまうのが悩みどころでした。
そこで今回は、久しぶりに「循環型レンジフード」を採用しました!
循環型レンジフードとは?
部屋の暖かい(涼しい)空気を外に捨てず、高性能なフィルターで油やニオイだけをろ過して、綺麗な空気にして部屋に戻す仕組みです。
これなら、せっかく快適にしたお部屋の温度を壊さずに料理ができます。
気になる方は、ぜひ「富士工業 循環型レンジフード」などで検索してみてくださいね!(※現場でも実物をご覧いただけます)
家づくりのプロとしてのこだわりはもちろん詰まっていますが、現場見学会自体はいつもの通り、アットホームでゆるやかな雰囲気です。
場所は  埼玉県秩父郡横瀬町横瀬3646 付近です。


「高橋建築の家ってどんな感じなんだろう?」と気になっている方も、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね!

高橋建築株式会社
代表取締役 高橋 慎吾
(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,設備・空調

みなさん、こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。

普段生活している中で、「家の中の空気」について意識したことはありますか?

実は、お家の中の空気には目に見えないホコリやPM2.5、そして健康を害するカビなどの微生物がたくさん潜んでいることがあります。家族の健康を守るためには、断熱性や耐震性だけでなく、「キレイな空気環境をつくること」もとっても大切なんです。

今回は、私たちが取り組んでいる「きれいな空気づくり」の秘密と、さらなる性能向上に向けた最新の実験についてお話しします!
もちろん第一種前熱交換換気もついてます。
当社の全館空調は空気まできれいにする異次元の性能です。

空気をキレイにする「エアハンドリングユニット」とは?

高橋建築では、家全体の空気をいつも清潔に保つために、オリジナルの「エアハンドリングユニット(空調・空気清浄装置)」を設置しています。

導入を始めてから約3年が経ちますが、おかげさまで非常に快適に稼働しています!

ただ、最初からすべてが順調だったわけではありません。 使い始めた当初は「風量がうまく確保できない…」と頭を悩ませることもありました。試行錯誤を重ねた結果、近年ではしっかりとした風量を確保でき、「家じゅうどの部屋にいても空気がキレイ」という理想的な環境を実現できるようになりました。

さらなる省エネ&高性能化を目指して!

「これで完成!」としても良いのですが、家づくりに妥協は禁物です。 さらに住み心地を良くし、環境にもお財布にも優しい省エネ化を図るため、エアハンドリングユニットを新しく設計し直すプロジェクトをスタートさせました。

これまでのノウハウから、「どう作ればどれくらいの風量が確保できるか」という目安は分かっています。しかし、本当に理想どおりの性能が出るかを確かめるには、やはり実際の測定とシミュレーションが欠かせません。

そこで現在、作業場で風量や風圧(PQ特性)を計測する実証実験を行っています。

心強い仲間と一緒に実験中!

当社には建具や家具を作れる大工さんもいます。
ですからこのようなユニットもお手の物です。

今回の実験には、とっても頼もしい助っ人が参加してくれています! 日頃から大変お世話になっているものつくり大学の松岡先生の研究室から、今年当社に入社してくれた新入社員のスタッフです。

ダクトや機器をセッティングし、実際に風を流しながら細かくデータを計測していきます。

なぜHEPAフィルターではなく「電気集塵機(トルネックス)」なのか?

空気清浄機などでよく聞く「HEPAフィルター」ですが、実は高機能なフィルターになればなるほど、空気が通りにくくなる(圧力損失・圧損が大きい)というデメリットがあります。圧損が大きいと、風量を維持するために強いパワーが必要になり、結果として電気代がかかってしまうのです。

そこで当社が採用しているのが、トルネックス社の「電気集塵機」です。

今回の実験結果でも、「風量の低下(圧損)が非常に少なく、とても良いデータ」が出ました!

電気集塵機なら、目に見えない微粒子をしっかり捕集しつつ、風の抵抗を最小限に抑えられます。これこそが、私たちが「省エネでキレイな空気」を両立できる大きな理由なのです。

まとめ:家族が安心して暮らせる空気環境を目指して

住まいの空気環境は、住む人の健康に直結する大切な要素です。 これからも実験や検証を繰り返し、より省エネで、よりキレイな空気を家中に届ける住まいづくりを追求していきます!

今後の新型エアハンドリングユニットの進化にも、ぜひご期待ください。

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高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

太陽光発電,建築費・光熱費,換気・空気,日記・想い,設備・空調

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋 慎吾です。
先日、お引渡しから丸1年が経ったオーナー様(OB施主様)宅の「1年点検」にお伺いしてきました。
夏と冬、それぞれの厳しい季節を一度ずつ乗り越え、再び新しい夏を迎えようとしているタイミングです。私たちの建てた家が、実際の暮らしの中でどれほど実力を発揮しているか、一級建築士として、そしてパッシブハウス・デザイナーとして非常に楽しみに訪問しました。

誘導なしの第一声が「とても快適です!」

お家に入ってご挨拶をすると、こちらからお聞きするよりも前に、オーナー様から「とても快適です!」と嬉しい第一声をいただきました。
もちろん、建物自体にも不具合は一切ありません。
こちらのお宅は、ご家族3人+猫ちゃん+ワンちゃんで暮らされています。 ペットを飼われているご家庭で気になるのが「ニオイ」や「抜け毛・ホコリ」ですが、このお家ではニオイが全くなく、ホコリもほとんど目立ちません。本当にキレイに住んでいただいています。

点検時の空気質を測定したデータがこちらです。 エアコンを動かしていないタイミングだったため湿度は少し高め(梅雨時期など)ですが、PM2.5などの微粒子は信じられないほど少ない数値を示しています!
実はこのお家には、トルネックスというビルトインの電気集塵機が組み込まれています。最近の私たちが特にこだわっている「空気質」の設計と、この換気システムがバッチリ機能している証拠ですね。猫ちゃんはキャットウォークやキャットタワーを縦横無尽に元気に走り回っているそうです。癒されますね。

「オール電化なのに電気代が3,000円なんです」

そして、空気の快適さに続いてオーナー様が驚きながら、とても嬉しそうに教えてくださったのが「光熱費」のことでした。
「電気代が3,000円台で済んでるんですよ。オール電化なのに!」 「ということは、ガス代も灯油代も0円ですから、本当にそれだけですよね」
とお返しすると、この1年間の安さに本当に満足されているご様子でした。
もちろん月によって変動はあり、実際には5,000円台の月もあれば、2,000円台の月もあると推測されますが、年間を通じた平均は間違いなく3,000円台前半に収まっています。


こちらが、オーナー様から共有いただいたリアルな「1年間の消費電力グラフ」です。 1ヶ月あたりの平均消費電力は411kWh。
「411kWhも使っていたら、普通はもっと電気代が高くなるのでは?」と思われるかもしれません。 その秘密は、屋根に乗っている太陽光発電と10kWhの大容量蓄電池にあります。
日中の電気や夜間の大部分は太陽光と蓄電池で自給自足しているため、東京電力から「買う電気」は極めて少なく、月平均でわずか35kWhほど。基本料金や再エネ賦課金を合わせても、毎月の支払いが3,000円台前半になるのは当然の計算なのです。
さらに、使い切れずに余った電気の「売電」もあります。 オーナー様は「実質、光熱費はタダ(というかプラス)で済んでいます!」と仰っていました。データを見ても月平均336kWhも売電されているので、まさにその通り、家計は完全に「黒字」です。当社のOB様宅ではめずらしくない光景ですが、やはりこうして喜んでいただけると本当に嬉しいですね。

どこに電気を使っている?データを楽しく分析!

お客様からいただいた詳細な電力データをお金に換算して分析するのも、私の密かな楽しみです(笑)。 「我が家は一体どこにエネルギーを使っているのか?」を紐解いてみましょう。

1kWhあたり40円として、1日あたりの電気代に換算した主な内訳がこちらです。
エコキュート(給湯):約102円 / 日 (毎日お風呂にお湯を張るため、ここはなかなか減らせない生命線です)
換気・空気清浄・循環:約77円 / 日 (第一種熱交換換気、循環換気、電気集塵式空気清浄機、お風呂の換気扇など)
テレビ:約75円 / 日
エアコン(冷暖房):約67円 / 日
冷蔵庫:約43円 / 日
暖房便座(ウォシュレット):約32円 / 日
IHクッキングヒーター:約32円 / 日
こうして見ると、エアコン(冷暖房費)が1日わずか67円というのは、普通の住宅と比べると格段に少ない数値です。(これでも家の形状や向きの関係上、当社の設計の中では少し多めに出ている方です)
※なお、これらはあくまで「消費した電力」の計算です。実際には太陽光と蓄電池でほぼ無料(0円)になっているため、普段の暮らしで細かく節電を気にする必要は全くありません!

なぜ「換気」に電気を使うのか?私が考える最適解

「換気の電気代(1日77円)が、エアコン(67円)より高いのはなぜ?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、この換気システムにお金をかけているからこそ、エアコンの電気代が劇的に減らせているのです。
当社の換気システムは、ただ空気を合法的に回すだけではありません。 外の不純物を取り除いて綺麗な空気にするだけでなく、冷暖房の熱を逃がさない「熱交換」を行い、さらにその心地よい空気をすべての部屋へ上手く配る役割を担っています。だからこそ、暑い夏であっても、家のどこにいても涼しく快適に保つことができるのです。
家づくりにおいて、エネルギーを削減することはもちろん大切です。 しかし、それ以上に「家族が健康で、ストレスなく、快適に暮らせること」の方がもっと大切だと私は考えています。
「省エネ」と「健康・快適」のバランスを極限まで突き詰めた結果が、このデータに現れています。これこそが、現時点で私が考える「家づくりの最適解」です。
これからもOB様の快適な暮らしをサポートしながら、この素晴らしい住み心地を多くの方に届けていきたいと思います!

[→ 家づくりのご相談はこちら]

高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / パッシブハウス・デザイナー)

換気・空気

研究プロジェクト参画】お家と「微生物」の意外な関係!健康的で心地よい住まいとは?

みなさん、こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。

私は一級建築士として、そして「パッシブハウスデザイナー/コンサルタント」という世界基準の省エネ住宅の専門家として、日々「本当に快適で健康的な住まいとは何か」を追求しています。

お家と「微生物」の意外な関係!

健康的で心地よい住まいとは?』

突然ですが、みなさんは「お家の中の微生物(カビや細菌など)」を意識したことはありますか? 「カビや菌なんて、できるだけゼロにしたい!」と思われる方が多いかもしれません。しかし、近年の研究では、過剰な衛生管理よりも、適度な微生物の多様性がある環境のほうが、子どもの喘息リスクを低く抑えられるといった、健康へのプラスの影響が分かってきています。

実は、私たちの暮らしを包む「お家」のつくりや性能、そして冷暖房の使い方が、室内の微生物だけでなく、そこで暮らすみなさんの皮膚の上の微生物(常在菌)にまで影響を与えているかもしれないのです!

今回は、そんなお家と健康、そして微生物にまつわる最新の大学研究と、そこに協力した当社の取り組みについてお話しします。

京都大学などの研究プロジェクトに、当社の住宅が選ばれました!

住宅の性能が住む人の体にどう影響するのか――。この謎を解き明かすため、京都大学をはじめとする複数の大学や専門機関が連携した、非常にハイレベルな共同研究プロジェクトが動いています。

大変光栄なことに、全国にある数多くの住宅の中から、当社の設計・施工した「秩父の住宅(高断熱高気密住宅)」が、この貴重な研究の調査対象として選ばれていました!

すでに3年以上のくらい長い年月かけて調査しています。

第一線で活躍される日本のトップクラスの研究者の方々に「現代の高い住宅性能を代表する住まい」として目を留めていただき、研究の発展に役立てたことは、建築のプロとして本当に誇らしく、素晴らしいことだと感じています。

「高断熱高気密」だからこそ、冬も健康的な環境をキープ

この研究(令和5年度 日本建築学会近畿支部研究発表会での報告)では、昔ながらの「伝統住宅(茅葺民家など)」と、当社の住宅を含む「現代の高性能な高断熱高気密住宅」で、季節ごとに微生物や湿度がどう変わるかが比較されました。

その中で、とても興味深いことが分かりました。

  • 冬の「乾燥」から肌を守る 一般的なお家や、気密性の低い伝統住宅では、冬場にどうしても室内がカラカラに乾燥してしまいます。しかし、当社の秩父の住宅では、洗濯物の部屋干しなどを上手に組み合わせることで、冬でも室内のうるおい(湿度)がしっかりと維持されていました。
  • 皮膚のDNA量と温湿度の関係 研究の結果、人の皮膚の表面にいる微生物の量(DNA量)は、室内の温度や湿度が上がると増える傾向があることが分かりました。つまり、冬でもお家をあたたかく、適切な湿度に保つことは、私たちの肌の環境を健やかに保つことにもつながっている可能性があるのです。

建築の視点から見ると、ただ気密性が高いだけでは室内に湿気がこもり、窓際の結露やカビ(好湿性のCladosporiumなど)の原因になってしまうことがあります。だからこそ、私たち高橋建築が手がけるような、確かな計算に基づいた「パッシブハウス基準の高度な断熱・気密・換気計画」が、お家全体を健康的な空気質に保つために極めて重要なのです。

すべては、住む人の「健康」と「幸せ」のために

お家は、ただ雨風をしのぐだけの場所ではありません。そこで暮らす家族の免疫力を育み、毎日を健康に、心地よく笑顔で過ごすための場所です。

今回の研究を通して、私たちが信じてつくってきた「高断熱高気密で、空気の流れまで計算された住まい」が、科学的なデータで見ても、健康的に優れた環境をつくり出せていることが改めて実感できました。

間違えた家造りをすると、健康を害するカビなどの繁殖装置を作ってしまうことになります。

お家が「カビ」の繁殖装置に!

これからも、世界基準の省エネ性能と、家族みんなが健康になれる本当に良い家づくりを、ここ秩父からお届けしていきます!

「うちの家は冬、乾燥して寒いのだけど…」

「健康に良いパッシブハウスって、具体的にどんなお家?」

など、少しでも気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

この研究には他にも盛りだくさんの、深い内容があります。微生物の種類や増え方。一般の住宅ではどうなのか?(ここでは書きにくいこと)
ブログでは書ききれない(書くのが面倒?(笑))なので、当社の建物にご興味ある方に直接お話しますね。
打ち合わせの時聞いてくださいね。

高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,設計 デザイン

こんにちは!高橋建築株式会社設計担当、高橋祐哉です。

昨日は「窓」をテーマにしたHEAT20のセミナー「窓から考える 住まいの環境・省エネ設計」に参加し、 最新の窓ガラスなど学んできました。講習の題のとおり窓から考える設計の可能性がぐんと広がる予感が膨らみました。

今日はお施主様との打ち合わせでも話題にのぼる、「窓と心地よさのバランス」について僕が感じたことをお届けします。


窓を「我慢」しなくていい時代へ

「性能を上げるなら、窓は小さくしないとダメですよね?」 そんな風に、デザインや明るさを諦めようとしている方にこそ伝えたいのが、今の技術の凄さです。

ひと昔前なら、大きな窓は「寒さの入り口」でした。でも今は、高性能なガラスを選ぶことで、壁と同じくらいの安心感を持って景色を楽しむことができます。 「断熱のために外が見えない」のではなく、「外の景色を楽しみながら、魔法瓶のような温かさも両立する」。 そんな欲張りな暮らしが、今の家づくりでは当たり前に叶うようになっています。

「眩しさ」も計算して、ちょうどいい木漏れ日を

セミナーでは、「南側に大きな窓を作りすぎて、逆に眩しすぎる」というケースについても議論されました。眩しさや夏と冬の日射取得に関しては太陽の通り道を考えて、庇(ひさし)で遮ったり、アウターシェードを提案したり。

僕が目指したいのは、夏はキリッと日差しを遮り、冬はぽかぽかと陽だまりができる、「サングラスをかけなくても心地よいリビング」です。 現場で大工さんが窓枠をミリ単位で調整しているのを見ると、「この精密さが、家族の団らんを支えるんだ」と、改めて手仕事の尊さを実感します。

「風」ではなく「涼しさ」をデザインする

最近は、窓を開けずに24時間換気で過ごすのが多いですが、「外気冷房」という考え方があります。

ただ窓を開けて風を通すだけでなく、季節の変わり目に外の涼しい空気を上手く取り込んで、家の中の熱を逃がしてあげる。

「通風」という言葉を超えて、外の涼しい空気を効率よく室内に取り込む「外気冷房」。 例えば夜、涼しくなった空気をそっと招き入れて、家の中にこもった熱を逃がしてあげる。 数値上のエネルギー節約はもちろんですが、何より「あ、今、外の空気が美味しいな」と感じる瞬間を、大切にデザインしていきたいなと思いました。


「この窓、付けてよかったね」 そう笑い合える家づくりを、これからも一緒に目指していきましょう!

換気・空気,見学会・相談会・イベント情報,間取り

【いよいよ見学会初日!】パッシブハウスの知恵が詰まった「家事ラク&開放感」の見どころ紹介

こんにちは!高橋建築の高橋です。

いよいよ本日から完成見学会がスタートします! 一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとしてのこだわりをギュッと詰め込んだお家が完成しました。

「専門的な話は難しそう…」と思われるかもしれませんが、実はパッシブハウスの考え方は「いかに毎日をストレスなく、心地よく過ごすか」という、とっても身近なものなんです。

今日は、見学会に来られない方のためにも、特におすすめのポイントを写真と一緒にご紹介しますね!


1. 毎日の家事が楽しくなる「洗面脱衣ランドリースペース」

まずは、共働きのご家庭や子育て世代にぜひ見ていただきたいこのスペース。

  • 大容量の棚: 下着やタオルはもちろん、洗剤の買い置きもたっぷり収納できます。
  • 大きなシンク: 泥汚れの予洗いや、頑固な汚れの「つけ置き洗い」にも大活躍!
  • 便利なカウンター: アイロン台として使ったり、洗濯物を畳んだり。座って作業もできる高さです。

ここで一つ、気になるポイントがありませんか? 写真の右上に「エアコン」が見えますよね。

「えっ、脱衣所にエアコン?」と思われるかもしれませんが、実はこれこそがヒートショックを防ぎ、家中を一定の温度に保つパッシブハウスの工夫の一つなんです。なぜここにあるのか、その秘密はぜひ会場で直接聞いてみてください!


2. キッチンからの眺めは、家族の笑顔が見える特等席

次は、キッチンに立った時の視界です。

キッチンからは、リビングでくつろぐ家族の様子がひと目で分かります。

  • 吹き抜け×スキップフロアー: 縦の空間を活かした「スキップフロアー」がつながり、どこにいても家族の気配を感じられる設計です。
  • 開放感たっぷりの大きな窓: 外の景色を楽しみながらお料理ができます(今日は日差しが強かったのでカーテンを閉めていますが、開けた時の開放感は抜群ですよ!)。

木のぬくもりに包まれながら、自然の光と風を感じる。 そんな、数値だけでは測れない「心地よさ」を大切に設計しました。


本日からの見学会、皆様にお会いできるのを楽しみにしています! 家づくりの小さなお悩みから、専門的な省エネ性能の話まで、何でも気軽にご相談くださいね。


[→ お問い合わせ・資料請求はこちら]

高橋建築株式会社代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気

「空気の質」は見えていますか?高気密住宅で健康に暮らすための換気とCO2濃度の深〜い関係

こんにちは!高橋建築株式会社の高橋です。 一級建築士として、またパッシブハウスデザイナーとして「冬暖かく、夏涼しい家」を追求していますが、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に大切にしているのが「空気の質」です。

今日は、意外と知られていない「換気とCO2(二酸化炭素)濃度」のお話です。


換気ができているかを知る「ものさし」

家の中の空気がきれいかどうか、目で見ても分かりませんよね。 そこで重要になるのが「CO2濃度の測定」です。

室内のCO2濃度は、その部屋の換気が上手くいっているかを測る最高のバロメーターになります。一般的な基準としては、1,000ppm以下に保たれているのが理想的と言われています。

もし、この数値がずっと高いままなら…それは「古い空気がよどんでいる」というサインです。

M様邸のデータが証明する「高気密×正しく換気」のチカラ

「気密性能が高い家は、空気がこもるんじゃない?」 そんな心配をされる方もいらっしゃいますが、事実は逆です。隙間だらけの家よりも、気密がしっかりしている家の方が、換気システムが計算通りに働いて空気をきれいに保てるのです。

こちらのグラフをご覧ください。

これは弊社で施工したM様邸の1月のデータです。 人が生活している間も、ほとんどの時間が400〜800ppmの間で推移しており、基準の1,000ppmを大きく下回っています。高い気密性能があるからこそ、換気システムが家中の空気を隅々まで入れ替えてくれている証拠です。

「もったいない」が健康を害する?やってはいけない3つのこと

光熱費が上がる今の時代、少しでも節約したい気持ちはよく分かります。でも、換気システムの電源を落としたり、風量を極端に下げたりするのは絶対にNGです。

1. 「寒いから」「電気代がもったいないから」と止める

換気を止めるとCO2濃度が上がり、頭痛や眠気、集中力の低下を招きます。さらに、汚れた空気が滞留することで健康を害するリスクも。家族の健康は何よりの優先事項です。

2. 冬の乾燥対策で風量を落とす

冬場、正しく換気をすると室内は乾燥しやすくなります。「風量を落とせば湿度が上がってちょうどいい」と思うかもしれませんが、それは汚れた空気(CO2やハウスダスト)を閉じ込めているのと同じです。湿度が自然に維持できる仕組みで空気の質は維持しましょう。極端な加湿は危険です。60%以下には抑えましょう。

3. 夏の除湿のために風量を落とす

夏場は外の湿気が入るため、エアコンの除湿負荷が上がります。確かに換気を絞れば湿度は下がりますが、これもNG。夏こそ、新鮮な空気を取り入れつつ、エアコンで上手に除湿するのが正解です。

知っておきたい「例外」と「当たり前」

もちろん、一時的にCO2濃度が上がることもあります。 例えば、お友達がたくさん遊びに来た時などです。人が増えれば吐き出すCO2も増えるので、グラフがピコっと跳ね上がりますが、短時間であればそれほど神経質にならなくて大丈夫。そんな時は、少しだけ窓を開けて「追い換気」をしてあげましょう。

あ、それから! 高気密住宅で「開放型ストーブ(石油ストーブ)」を使うのは、言うまでもなく大変危険ですので、絶対に避けてくださいね。

まとめ:きれいな空気は、豊かな暮らしの土台

「高断熱・高気密」は、単に温度を保つためだけのものではありません。 「計画的に換気をして、常に新鮮な空気の中で健康に暮らす」ための仕組みです。

ぜひ、皆さんも「空気の質」に目を向けてみてくださいね。


(一歩踏み込んだご提案)「自分の家の空気の状態が気になる!」という方には、市販のCO2センサーを置いてみることをおすすめしています。目に見えるようになると、換気の大切さがもっと実感できますよ。

具体的な換気システム選びや、パッシブハウスの空気設計について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください!

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高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気

こんにちは。高橋建築株式会社の高橋です。

一級建築士、そしてパッシブハウスジャパンの理事として、日々「本当に健康を守れる家」を追求しています。

今日は、私たちが昨年お引き渡しした住宅で測定した、ある「驚きのデータ」をもとに、日本の空気環境の現実と、私たちが提案する「空気の質」についてお話しします。

日本の「環境基準」は、世界から取り残されている?

皆さんは、ニュースで聞く「PM2.5」の基準値を意識したことはありますか?

実は、日本の環境省が定めている基準(1日平均 35μg/㎥)は、世界保健機関(WHO)が健康を守るために推奨する最新基準(1日平均15μg/㎥)に比べて、倍以上も「甘い」のが現実です。

さらにWHOは、長期的な健康リスクを避けるために**「1年間の平均を5μg/㎥ 以下にすべき」という極めて厳しい指針を出しています。 これに対し、日本では大気汚染や黄砂の影響で、時に「外出自粛」が推奨されるレベル(70μg/㎥)まで汚染される日が現実に起きているのです。

「目に見えない微粒子」が引き起こす、本当の恐怖

PM2.5は、髪の毛の太さの30分の1以下という、気が遠くなるほど小さな粒子です。

これほど小さいと、鼻や喉のフィルターを通り抜け、肺の奥深くまで入り込み、さらには血管を通じて全身に回ります。

  • 喘息やアレルギーの悪化
  • 心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇
  • 肺がんのリスク増加

「外の空気を吸うこと」が、知らず知らずのうちに健康を蝕むリスクになっている……。大気汚染が進む現代において、家は単なる寝床ではなく、「家族の命を守るシェルター」でなければなりません。

驚愕のデータ:わが社の住宅は、世界基準のさらに「半分以下」

そんな厳しい環境に対し、私たちが造る住宅の中はどうなっているのか?

独自のエアーハンドリングユニット(空気清浄機エアコン)を搭載した住宅の、実測データをご覧ください。

  • WHOの最厳格な基準(年平均):5μg/㎥ 以下
  • わが社の住宅の平均値:1~3μg/㎥ 前後

見てください。グラフの黒い線(平均値)は、WHOが理想とする「5」という数値のさらに半分以下、ほぼ「ゼロ」に近い状態を維持しています。

「平均濃度(黒い線)」を見ると、ほとんどの期間で 5μg/㎥ を大きく下回り、1~3μg/㎥ 前後 で推移しています。これは、世界で最も空気がきれいな地域と同等のレベルを室内で実現していることになります。外が大気汚染で外出禁止レベルになろうとも、家の中は常に「病院の手術室」並みのクリーンな空気が保たれているのです。

「1日80円」で買える、家族の健康と安心

これほど高度な清浄システムを動かすと、電気代が心配になりますよね。

しかし、この1月のHEMSデータを確認したところ、システム全体の消費電力は、1日わずか約80円でした。
これには空気清浄ユニットばかりではなく24時間換気システムや室内あらゆるところでムラのない状態に保つ循環換気も含まれています。

缶コーヒー1本分にも満たないコストで、家中のPM2.5をほぼゼロにし、家族をアレルギーや疾患のリスクから守り抜く。これこそが、私たちがパッシブハウスの設計を通じて実現したい「真のバリアフリー」であり、プロの仕事です。

専門家としてお伝えしたいこと

「窓を開けて換気するのが一番いい」というのは、もはや過去の常識かもしれません。

一級建築士として、またパッシブハウスデザイナーとして、私はこれからも「数値で証明できる健康」を追求し続けます。

「うちの空気はどうかな?」と不安になった方は、ぜひ一度、見学会でこの「澄み切った空気」を体感してみてください。きっと、今までの家との違いに驚かれるはずです。


高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,設備・空調

トルネックスさん来社

当社の全館空調空気清浄システムの確認にトルネックスさんが見に来ました。
メーカーさんが売り込みではなく当社のシステムを調べに来てくださるというのは大変名誉なことです。
お互いにメリットがあるならお会いしようと思いました。
秩父の名物「わらじかつ」もごちそうしました。

メーカーとWINWIN

お互いに最先端の情報を確認。

当社も解らないことなど確認したいですし、周りの動向も教えて貰ったり、技術的なアドバイスが必要です。
メーカーも実際の工事を伴った場合にどのようなの方法が最適か?
良い商品でも建物への設置、使い方が重要です。
使い方の工夫などは当社のような工務店の方が得意です。

最先端技術の開発スピード

メーカーさんが驚くのは当社のスピード
どんどん最先端の知見を採り入れ、実践しながら研究開発し、それをこなれた技術として行きます。
今、多くの住宅会社が行っているZEHはすでに20年以上まえ。
GXレベルも15年前。
パッシブハウスでさえ14年経ちます。

当初の状況。上手くいかないことの洗い出し

当社でシステムとして本格的に設置し始めてから1年です。3年くらい前からHEAT20省エネ換気SWGにて勉強はしていました。
教えていただいたことや、建物と実際に組み合わせる方法のアイディアはたくさんありました。
最初はアイデアがどこまで上手くいくか心配もあります。
アイディア、計算などはずっとしておりましたが、実装は昨年の4月からです。
1号機、2号機は当社事務所に設置し基本的なことを確認しました。
基本的な機能は十分発揮されることは確認されましたが、問題点、改善点も数多く解りました。
音の問題や、空気の搬送、熱の搬送、そして今回のプロジェクトで一番大切な空気の清浄化。

様々な課題があります。
ここを直せば上手くいくと言うことが解りましたので、本格的に進めることとなりました。

お客様のおうちに実装開始

約半年後にはお客様のところに実装開始です。
まだ改善点は残ると思いますが、かなり良い状態にできる確信がありました。
そのため3号機はお客様のところに設置です。
ちなみに3地域なので寒いです。
現場に何度も足を運び職人たちと確認しながらの作業となります。
慎重に進め、稼働し始めました。

性能を確認

性能を確認すると、温湿度もちょうど良いですし
消費エネルギーも抑えられています。
一番の目標である空気清浄度もとても良い。

一番下の折れ線グラフがトルネックスで空気清浄されたものです。
そのほかの室内も5μg以下なっています。
外気からも微粒子が入ってきますが、生活をすると室内で発生する微粒子もとても多くなります。
普通だと何十、何百マイクログラムという値になるようです。
それがどこのお部屋でもとても良い値。
家電量販店で売っているような置き型の空気清浄機では、小さな一部屋だけ空気清浄できても、おうち全体。どの部屋デモというわけには行きませんね。

トルネックスのかたからも、とても素晴らしと言っていただきました。
なかなかここまでできないみたいです。

家庭用空気清浄機1台の電力で家全体を空気清浄できます。

さらに改善は進む。高度な助言を受けることが重要。

3号機を改良した4号機も稼働し始めました。
搬送するダクトなどの改善。
エアハンドリングユニットの循環空気取り入れの改善です。
これは当社の訪問したエアコンメーカーさんの技術者さんの助言で改善されました。
とてもありがたかったです。
当社では技術をオープンに公開しています。
さすがに誰にでもという訳ではありません。
この人すごいな。知識があるな。技術があるな。と言う人だけです。
お互いにメリットがある場合のみです。
その分野で能力がある人の助言は重要です。
メーカーの技術者さん。博士などの学者さんが中心です。
同業者の場合もあります。

違った手法も検討

5号機の実装、4号機の実装も進んでいます。

これはこれまでの手法とはかなり異なります。
以前までのものがVer1だとすると 明らかにVer2と言えるほど違います。

大きな変更を加えての実装ですから、気がつかない失敗があるかも知れません。
そのため万が一を考えVer1の要素を残したまま、Ver2の実装となります。
このような場合は乃費用はもちろん当社負担で進めます。

これが上手くいくとかなり画期的です。
メーカーさんもこのアイディアには少しびっくりされていました。
そのアイディアに関してはここで公開はできません。

最後に当社が現在考えていることです。

HEAT20で使ったプレゼンシートの1ページです。

私が重視していることは 特殊な機械を作りたいと言うことではありません。

きちんと性能が発揮され誰でも取り扱いやすく、メンテもしやすいと言うことです。

一緒に協力してくれるかたを募集しています。 


換気・空気,日記・想い,設備・空調

高気密高断熱住宅ではエアコンの故障が早いと言われています。

本当でしょうか?

近年のエアコン故障の現象

当社でもエアコンの故障が頻繁に起こる家があります。

どうしてなのか。

メーカー修理を掛けてもエアコンの工事ミスと言われます。
工事をし直して完璧にしてガスを補充しても、またまもなくエアコンの効きが悪くなる。

どんなに丁寧に工事しても、効きが悪くなる家があるのです。

調べてみると、室内機の熱交換の部分に小さな穴が開きゆっくり冷媒が漏れてしまうと言うのが判りました。
ピンホールがあく見たいです。
ゆっくり漏れるので修理する人もレベルの高いひとでないと判りません。

当社でも最初はパナソニック 次にダイキン 次に三菱電機と より強いエアコンを探して機種を選定していましたが、全くダメ。
どのメーカーの機種もこの穴が開いてしまいます。

壊れる家、壊れない家がある。ここ5年くらいが特に多い。

当社でも大変困っております。エアコンの修理が多いのです。

電気屋さんも工事を疑われるわけですから、とても大変です。もうエアコンなんか付けたくない。仕事したくないと言い始める始末です。

ですが、頻繁に壊れる家と、全く壊れない家があるのです。
そして、ここのところ多いのです。何が変わったのか?
原因があるはずです。

高気密高断熱住宅で起こりやすい現象

メーカーに確認をしますが、どのメーカーも変な噂が流れるのがいやで、どこも工事のせい、たまたまと言うことにしたがります。
でも、何度も重なったりすると言い逃れ出来ません。

最終的にはどのメーカーも認めます。
高気密高断熱住宅では良く起こる現象みたいです。

それでは高気密高断熱住宅でなぜ頻繁に起こるのでしょうか?
当社ばかりでなく パッシブハウスジャパンのメンバーやJBN(全国工務店協会)でも 頻繁にこの話題が出ます。

原因は空気質!

高気密高断熱住宅では、空気の漏れがほとんどありません。
ですから冷房、暖房の効率が良く快適に住むことができます。

ですが、室内に化学物質などの発生源があるとそれをとどめてしまうのです。
換気が十分でないと、その化学物質の濃度が高くなります。

その化学物質が、エアコンに穴を開けてしまっていると言うことが判りました。

どのようなものから化学物質が出るのか?

エアコンメーカーさんと話をしました。
この化学物質について、これが悪いという特定が難しそうです。

判っている疑わしいもの
芳香剤
柔軟剤
消臭剤
除菌剤
新しい家具などから発生するVOC
などが考えられるそうです。

確かにここ5年10年増えてきたものが多いですね。
ファブリーズみたいなものや、レノアみたいなものが増えてきておうちの中は化学物質いっぱいです。

本当に近年増えてきたものばかり。

エアコンが壊れやすい家の特徴

除菌をして清潔に住みたい!

いやな匂いがない生活にしたい!

良い匂いのお洋服来たい!

そういうかたが増えています。
匂いの元が自然なら良いのですが、化学的な成分で匂いを出してしまっているのです。

匂いにだまされて、化学物質まみれの状態で生活をしてます。
柔軟剤などの成分が、いやなにおいなら、皆さん使うのを控えるのでしょうが、良い匂いの香り付けをしてたくさん使わせます。
海外などではすでに禁止されている成分も日本では許されてしまっています。

海外では売れないから日本でバンバン売ろうという海外メーカーも。

除菌もくせ者です。
除菌のした方が良いと言う言葉を鵜呑みにして除菌剤を多用している人もいますね。

飲食店や医療機関などでは、消毒して予防することも大切でしょうが、一般家庭ではあまり良くないこともあることはすでに知られています。
無くてはならない良い菌もたくさんいます。そういった菌まで死滅させてしまっているのです。

良い菌がたくさんいて悪い菌の繁殖を防いでいたのに、良い菌がいなくなったので悪い菌が増えやすい環境ができてしまったというとんでもないこともあるようですね。

エアコンが壊れやすい家は、このような薬剤を多用している家が多いと言うことが、メーカーの調べで判ってきています。

当社でもVOC測定を徐々に始めています。

人間は大丈夫?恐るべき「香害」

頑丈に作られているエアコンが壊れるくらいですから、人間にとっても良くはないでしょう。

「香害」こうがいと言うようです。「公害」と同じ。
たくさんのYOUTUBEなどが出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=eKVSDkttTaw

匂いは私もとても苦手です。
近くに臭い人がいると大変です。めまいがすることもあります。
申し訳ないけど近くに寄らないでくれと思います。

本人は良い香りだと思っているのでしょうが、人によっては「香害」です。
迷惑を掛けて歩き回っています。

コーマーシャルにだまされていますね。

お子さんがいる家庭は注意して上げてください。
病気が発症してからでは取り返しが付きません。
https://www.shabon.com/kougai/

様々なものが化学物質まみれ

家の中に持ち込まれる様々なものが化学物質まみれです。

防ぎようがない感じです。
どんなに気をつけていても家の中に入ってきてしまいます。
家具などの購入も注意が必要。
良いものは対策されていて大丈夫な場合が多いですが、安い家具を売りにしているようなところは見た目だけで素材は悪いことが多いようです。私も大手家具屋さんに行くと10分も経たないで頭が痛くなったり、くしゃみがでたりします。
そのような家具を買わざる終えないときにはいっぺんではなく時期を別けた方が良いかもと思います。

商品を買うときには匂いを嗅いでみましょう。
そしておうちでできることは換気のみ。
窓開けを定期的に

電気がもったいないからと換気システムは止めないで、しっかり動かしましょう。

エアコン壊れやすいのは高気密高断熱住宅のせい?

変な柔軟剤、消臭剤そのたなどを使わないおうちはエアコンもきちんと長持ちしています。

住宅のせいではないのです。
無責任なそれらの商品を作っている作っているメーカーのせい。
コマーシャルにだまされてしまう我々の責任なのです。

洗剤メーカーなどは、もう少し真面目に商品開発をして欲しいですね。
売れれば良いのかな?儲かれば良いのかな?
大手メーカーの方があくどいですよね。
真面目に取り組んでくれているメーカーも一部にはあるようです。
https://www.shabon.com/

エアコンメーカーも災難です。エアコンメーカーの取り組み

エアコンメーカーの開発の人とお話しました。

エアコンメーカーもかなり前から気がついていて対策を迫られていました。
先日お話ししたメーカーはとても真面目なメーカーです。

いち早く、対応機種を開発してくださいました。
金属の配合を変え強くしたとのことです。

その会社の技術かたは、本当に真面目な技術者さんです。
「お客様の生活の仕方が悪い。
家が悪いとは言うことができない。
それが時代の流れだからやむを得ない。
メーカーはその時のニーズに対して技術を持って解決をしていくことが大切」

と言っていました。

素晴らしい!と思いました。メーカーさんの姿勢としては最高ですね。

でも?

エアコンが壊れにくくなっても、人間が壊れては?

住む人が病気になってダメでは?

皆さんが健康に楽しく生活して貰うために

私は家づくりを通じて皆さんの幸せのお手伝いをしたいと思っています。

できるだけ快適で良いおうちを低価格で作るために努力しています。

ですが、住む人が悪気がなくても生活の仕方を間違えてしまったら。私たちではどうにもできません。

皆さんお願いです。
健康のために変な物質は控えてください。

エアコンは修理出来ますが、皆さんが健康を損なうと取り返しが付かなくなることもあります。

皆さんが健康で楽しく生活出来るよう、より良い家づくりを頑張りたいと思います。




パッシブハウス,換気・空気

パッシブハウス研究所はドイツのダルムシュタットにあります。

研究所に訪問し勉強させていただきました。

当社で進めている 空気清浄全館空調システムについて説明させていただき、この場合のPHPPでの計算の仕方をおしえていただきました。
また、懸念事項などをできるだけご指摘いただき、問題が起きにくいより良いシステムとなるようアドバイスをいただくことができました。
とても大きな収穫です。

ただ暖かい、すずしい空気を家全体に配るだけではなく、より綺麗な空気を配る。
そういった配慮を考えさせられました。

パッシブハウス研究所で説明はしてきませんでしたが、現在の当社の取り組みです。
冷房をむら無く配るのが難しいですしさらには除湿が問題です。
これらがまずはネックとなります。
それを省エネで実現させます。
ここまではなんとかクリアーしてきました。

そして次は、微生物、微粒子などとり、室内をクリーンにする。
もちろんウィルスも除去して家庭内感染をできるだけ抑える。
それをどう実現するか。

メンテンアンスしやすい単純な仕組みで、汎用的な部材でコストを抑える。
それを実現させたいと思っています。

今度はローヤル電機さんのFAN と トルネックス を組み合わせた チャンバーボックスです。
安全な個室を作ろうと思っています。
どこまで実現出来るか判りませんが頑張ります。

協力していただけるメーカーさん募集中です。

換気・空気,設備・空調

ISHに行ってきました。
世界最大の建築設備の展示会です。

ドイツ フランクフルトです。

進んだ建築設備をたくさん見ることができました。
そこで見た設備は日本ではほとんどないもの。全くレベルの違うものばかり。

日本が工業国で素晴らしいと思ってましたが、レベル差は歴然。
見れば見るほど日本とは違う。
ここまで海外と話されていたなんて。

見学した初日の夜はとてもがっかりしてご飯も喉を通らないくらい。
本当に本当に情けない気分でした。

2日目 三菱電機のすごい換気システムを見つけました。
三菱電機頑張っているじゃないか!
さすが!

性能良くてコンパクト。デザインも良い。
元気が出てきました。
三菱電機は世界でも注目されているようで大きなブースにたくさんの人が訪れていました。

後日本メーカーは ダイキン TOTOが見つけられました。

ダクトの部材もすごい考えられています。
ダクト チャンバー レジスター
すごいです。
給排気で羽の形状を変化出来て圧損を減らせるようです。

こんなダクトも面白い。

吹出グリルも楽しい。こんなの選べると良いですね。

チャンバーも良いな。

高断熱化の窓の取り替えと一緒に換気システムをビルトイン

エアコンはR290の時代になるのかな?

給湯タンクがすごいことになってます。
多様な熱源に対応するし、多様な出力にも対応。

ペレットボイラーもすごいことになっている!!

シャッターボックスを目立たせないでさらに換気システムをビルトイン!

どの展示もすごかったけど、でもこれにはかなわないな。

換気・空気

前回の報告は 当社の新しいシステムを導入していただいたおうちと、私の自宅に置いたエアドッグの比較でした。
同一時間とはいえ、リビングを使っている時間に測定しましたので活動量の違いで埃の立ち方など違っているかもしれません。
(住む人の人数がエアドッグ3人 当社のシステム5人 家の大きさはほぼ同じ)

今回は、寝静まり活動がほぼ止まり、数時間のちの測定結果です。
ほぼほこりなどが落ち着いたり、空気中の微粒子やほこりも、当社のシステム、エアドックと取り切った時間を置いたつもりです。
安定した状態で公平に測定です。

エアドッグはオートで運転しています。
ディスプレイはこんな感じ

昨日よりだいぶきれいですね。
エアドッグの説明書にはこのように記載されています。

出展:エアドッグホームページから

50以下がきれいということのようです。
昨晩40でしたがきれいということのようでしたね。
今朝は7です。
これ以上ないくらいきれいということのようです。

妻が起きてきて少しうろうろしただけで26になりました。(笑)
掃除が行き届いてないということでしょうか?
妻はよく掃除をしてくれているし、ルンバもがんばっているので、見た目はきれいなんですけど。

エアドッグの環境センサーの結果はこちら

お部屋の中寒いです。
高気密高断熱、床暖のおうちなのですが今に限って朝エラーが出て止まっていました。
こんな時に(笑)

少し寒いし、少し乾燥気味。

一方最新システムのおうちはどうでしょうか?

エアコンが動いてますね。外が寒いのではないでしょうか。
外気も測定しているので見てみたら-4.2℃でした。
さすが寒いですね。
エアコンを上手に使っていただいているようですね。

微粒子も0.1μg/㎥と私の測定ではとてもすごい結果です。
VOCが高いのが気になります。
毎日寝る前の時刻に急激に上がるようです。何かありそうです。
電気集塵フィルターはVOC除去はできないみたいですね。
徐々に希釈されるしかなさそうです。


現在のリビング

ちょっと時間が経ってしまいましたが、こんな感じです。
大きな家ですが6畳用エアコン1台です。
空気も綺麗で温湿度も安定。
もちろんもっと温かくもできますよ。
パッシブハウスでは輻射面温度も高いのであまり高い温度にする必要もありませんけど。

とても良い感じですね。


換気・空気

温湿度は省エネに

おうちの中を快適に

さらに省エネに

今までは温度、湿度を快適にすることを考えてきました。
冬は20度
夏は25度
それがパッシブハウス基準
それを目指した設計です。

省エネもできるようになりました。
ほとんど暖房が必要ない家も作れてきています。

温熱的にはほぼ完成しました。

次は空気質です。

埃、におい、VOC、微生物

においやVOCは換気システムにより、とても良い状態になっています。

しかし、数年前コロナが流行し、感染が広まりました。
特に家庭内での感染も多かったようです。
誰か一人が感染してくると、家族皆感染してしまう。
これを改善するには?

数年前、HEAT20で設計部会の中で省エネ換気システムワーキンググループが始まりそれに参加させていただけるようになりました。
主査は 保健医療科学院の本間先生です。

様々な情報をいただき私なりに省エネ換気システムを考えてみました。
本間先生にもお知恵をいただいたり、ほかの先生にもご意見を伺いながらのチャレンジです。

基本的な仕組み自体は、以前から誰でもやっているようなこと。
当社でも15年位前にこの仕組みの前身はありました。

NADRの考えを取り入れる

政府から出ている換気のガイドラインなどでも、きれいな空気の換気量が確保できていれば、感染の確率はかなり下がることが発表されています。
しかし換気量が多くなれば、冷たい外気、暑い外気がたくさん取り込まれることになり、冷暖房エネルギーが増えてしまいます。

そのためそれを克服するシステムが必要になります。
欧米ではそれを克服するための研究もおこなわれているようです。
本間先生からレクチャーを受けNADR(Non-infectious Air Delivery Rates)の考えを取り入れたシステムの構築を考えました。

当社の超高気密高断熱の利点を生かしつつ、室内の空気をきれいにし、さらに家庭内感染を抑えるシステムです。
それも省エネで。

昨年夏プロトタイプ1号完成

建築お宅の皆さんなら見るとわかると思いますが簡単にシステム説明
一番左に 換気システムのSAと室内循環 次が空気清浄機 次が空調機 次が送風機で各部屋に配ります。 各部屋からまた戻ります。

現在はさらに進化し12月に3号機が完成。現在4号機製作中。
邪魔にならずメンテしやすいように、どのように作るか?どこに配置するか?
空気の流れを確実にするのが難しいですね。
考えることはたくさんあります。

空気清浄能力は?

差を見るためにAIRDOGと比べることにしました。
比較のために購入した家庭用のプレミアモデルです。15万(笑)

環境センサーをエアドッグでキレイにした空気のみで包まれる位置に設置。これ以上きれいな空気がないという位置です。

きれいになっていますね。
素晴らしいです。
カタログの数値とは???

一方当社のシステム

だいぶいいですね。
エアコンが動いていますので26.5℃の吹き出し温度でエアコンも動いているようです。

能力はすごい。究極のシステム?

空気清浄機はトルネックス。
家全体なので風量はエアドッグの数倍は空気を流しています。
さらに温湿度コントロール。

メンテナンスがしやすい。

このシステムは、汎用品のみで作られています。
壊れたらそれぞれを入れ替えるだけ。

ハウスメーカーなどがやっているパッケージ化されているものは壊れたら大変ですね。
その都度数十万円、200万とかかかったりして。(笑)
当社のものは、空気清浄機も汎用品。サイズが変わっても取り換えやすい。
エアコンも普通の家庭用エアコン
送風機も汎用品。

直すときのことまで考えられています。

性能が最高の理由

それは最高性能の汎用品をチョイスし組み合わせているから。

空気清浄機は、電気集塵式で大きめです。

エアコンは再熱除湿付き

送風機は省エネDCモーター

それぞれがその分野で最高の性能です。

一緒ににチャレンジしませんか?

当社が今回公開したのは、これを汎用的な技術としたいから。
少しでも多くの家で実践してもらいたいから。

一緒に勉強する仲間を増やしたいから。
事例の蓄積が、さらにより良いものへと進化できるから。

今年はさらに進化

今年はさらに、進化できそうです。

一昨日、ある博士から新たなアイデアをいただきました。
家の中の空気を安定させる新たなアイディアです。

これから実践できる家を探します。とても楽しみです。

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
高橋建築株式会社
高橋慎吾



換気・空気,日記・想い

外の空気は綺麗?

皆さん外の空気綺麗だと思いますか?

外の空気が綺麗だったのは、いつ頃までだったのでしょうか?

自動車が走り 排気ガスや粉塵、PM2.5

田舎だから空気が綺麗?そんなことはないですよね。
田舎の空気にもたくさんの花粉や カビの菌、胞子など、微生物もたくさん。

とても綺麗とは言えないみたいですよ。

室内の空気は綺麗?

それでは室内の空気は綺麗ですか?

「うちは石油ストーブつかっていないから綺麗だよ!」そんなことを言う人もいそうですね。

室内も様々な空気の汚れがありますね。

建材や家具、様々な商品から出るVOCなど化学物質。

人の呼吸からのCO2。

匂いもそうですね。

プラスチック系床材や塗料などからのマイクロプラスチック。

芳香剤や、ファブリーズなどの消臭剤の化学物質。

室内の空気も毒素の塊かも。

体への負担を考えよう。

屋外から、室内からの 様々な空気の汚れは全て体絵の負担となっているようです。

空気を綺麗にすることは、体への負担を減らします。

健康への第一歩ですね。

化学物質を使わない。空気を綺麗にする。とても重要なことです。

今日の勉強成果

今日は、当社で使っているトルネックスに加えエアドック、パナソニック、シャープの空気清浄を学びました。

各社、とても良い技術を持っていますので我々もお声がけを厳選しました。

特に AIRDOG トルネックスの技術トップのかたと一緒に飲めたのは良かったです。とても勉強になりました。

外部の空気を綺麗にして取り込み、そして室内の空気を綺麗にする。

ここで部屋の空気を綺麗にするのはむら無くおうち全体の空気を綺麗にする必要があります。

故レオwどのような方法で実現するか?

住宅の空気清浄について、今後の当社の取り組みにご期待下さい。

換気・空気,断熱・気密

今年の熱シンポジウムは、大阪で行われ湿気がテーマでした。

日本中の学者の皆さんが、湿気についての研究成果を発表されました。

人と温度 湿度が人間に及ぼす影響

国立保険医療科学院 本間先生の 温度湿度の人体への影響の基礎、国内外の基準のまとめという、これまでの整理のようなお話も勉強になりました。
その後に 岐阜高専の青木先生が 低湿度の問題を深掘りしていました。最高室温についてのお話もありました。

日本国内の相対湿度基準

一番広く知られているのが建築物環境衛生管理基準で 40%~70%。
他にもこれと同じ基準がほとんどですが、学校研究衛生基準は30%以上80%いかが望ましい。と言うレベルです。

ほとんどが1965年から1970年に決められた基準で、今日まであまり議論されずに来ました。
それほど問題が無かった問いことでしょか?

海外の基準

海外の主な基準を見てみます。
その国の中でも対象によって様々ありますが、事例として。

韓国では30~80%(School Public Health Act)
中国では夏が40~80% 冬が30~60(China National Indor Air Quality Standard))
タイでは50%~65%(Notification of indoor air quality for public builldings B.E2565(2022))
EU 30-50% (EN16798-1 high lebel)
ASHRAE 50~60%(Handbook2019 summer)
ASHRAE20~30%(Handbook2019Winter)
WELL Standards 30~50%(Relative Humidity)
WHO 12g/kgDA(グイディねforインドアAIRquality:dampess and mouldHEALTH CANADA RECOMMENDATIONS CANADA RECOMMENDATIONS)

他にもたくさんありますが主なものはこんな感じです。

湿度に関して決まっていない国も多いようです。ノルウェー労働監督局では、湿度が高すぎると内部結露やカビなどの悪影響が懸念されるため、加湿する場合は35~40%を越名内容にした方が良いとか、最高室温も22℃以下に保つことが推奨されています。

フィンランドでは、加湿時に7g/kgDAを超えないとされています。 これは21℃45%と言う例が挙げられています。

なぜ最高室温の基準が必要か

それではなぜ高性能住宅先進国では、最高室温が言われるのでしょうか?

それは室温が高くなると、空気に含まれる湿気が多くなりやすいと言うことが上げられます。
室内の空気にたくさんの湿気が含まれると、壁体内結露や窓などに表面結露などおきやすくなります。

そうすると、カビ等の菌が繁殖したり、ダニなども増えます。
想像してください。
いくら温かくても、カビなどの菌が浮遊してそれを吸い続けるのが、健康に良いかを!

怖いですね。

そして最悪の場合は壁体内結露により、柱や土台が腐ると言うことが起こります。
水分があるとシロアリも繁殖しやすくなります。
せっかく建てた家が長持ちしないと言うことになるのです。

一般的にどのような計算をしているか?

日本の基準でも内部結露が起こらないように検討はしています。
透湿抵抗比という計算と内部結露計算シートによる定常計算です。

秩父で 想定している温湿度です。

室内が15度60%
外気が1.3度70%です。

計算上は日本中、室内は15度60%が固定です。
外気は建築地点で変わります。

評価協の計算シートからお借りしました。

ピークではもっと低いですが、気温は上がったり下がったりしますし、熱も蓄えられます。
乾いたりしけたりもしますので、定常計算ではこのくらいの数値としているのでしょう。

ちょっとびっくりですね。怖くないですか?

皆さんもっと安全側で計算して貰っていると思ってませんでしたか?

日本で高温で住むことは想定していない。

日本の基準では、高温で住むことは想定していないのす。

高温で住んで、おうちが腐っても、シロアリに食われても、カビなどの菌で健康を害しても自己責任です。

びっくりしましたか?「それはないよ!」と思われませんか?

粗悪なアパートなどで結露してカビが生えて、大変な思いをしている人は多いですね。
それほど温かくしていなくても。
でも違反建築ではありません。

近年作られている高性能住宅でも、さすがに20度を超えるような検討はしていないのではないでしょうか?

それでも、割と簡単に温かくできるので、高温で住む人が増えてます。
大丈夫ですか?

想定 室温、湿度以下で住もう!

日本では、海外のように国が「この室温以下で住んだ方が良いよ。」と言ってくれないです。

住宅会社に確認して、想定している室温。湿度を聞いてみてください。

そしてそれを超えないように上手にコントロールしてみてください。

今回の熱シンポで、青木先生のご発表をお聞きして改めて思いました。
実際にお住まいになることを考えて室温を想定することがとても大切です。
建築会社はもう少し安全側を考え高めの室温湿度を措定すべきだと思います。

一級建築士
パッシブハウスジャパン 理事
髙橋建築株式会社代表取締役
髙橋慎吾

換気・空気,耐久性・災害対策

通気は大切

通気層には大切な役目があります。

壁体内や 小屋裏の湿気を排出すること、また、熱を逃がしたり、雨水の侵入を防いだりしてくれます。
いろいろな役割がありますね。

その役割を果たすためにも、きちんと通気層を作り、通気量が確保されることが大切です。

屋根の通気層の写真です。
当社では、できるだけ空気が流れやすくなるように89mmの通気層を確保しています。
さらに熱を反射させる遮熱タイプの透湿シートを使っています。
屋根の熱を逃がしたり、湿気を逃がしたり、3次防水層としても期待しています。
信頼性のある透湿防水シート、タイベックシルバーを使っています。

壁の通気層

18mmの通気胴縁で通気を確保。薄い胴縁を使っているところもあるので注意が必要です。
サッシと胴縁の隙間も確保し、縦に空気が流れるようにしています。

こちらもタイベックシルバー。
長持ちすることが特徴です。多くのハウスメーカーが安いシートを使っています。
ローコストビルダーはほとんど一番安いものです。
劣化が早く、防水性能があまり期待できなくなります。
外壁の雨漏り補償は、工事ミスなどによる場合10年しかありません。
材料の劣化などは免責とされていると言うことがほとんどで、取り替えには大金がかかります。
長持ちするものを選びたいですね。

それでは通気層の役割をまとめます。

壁体内の湿気の排出

冬期は屋内の湿気が壁体内に入っていきますから、壁体外側に通気層を設けて外気を通気させ、壁体内の湿気を排出させます。
通気量が確保されていないと壁体内に湿気が蓄積され、壁の内部でカビが発生したり、柱などが腐ってし編むこともあります。

熱を遮る

通気層は空気の層です。それだけでも断熱効果がありますが、温まった壁や屋根を、空気を通し入れ替えることで冷ます役割もあります。
太陽が当たると、屋根や壁はとても暑くなることがありますね。
たとえ断熱材があっても、外壁や、屋根が60℃とかになっていたらたまりませんね。
熱を少しでも遮りたいですね。

雨漏りを防ぐ

外壁で雨を防ぐのは基本ですが、万が一、外壁から雨が入ってきたら?

通気層があることで、そこから水が排出されますので安心です。通気層の内側には、透湿防水シートがありますからそれ以上中には入りません。
断熱材や 柱などを守る 2次防水機能を果たしています。
外壁が一次防水。
通気層の透湿防水シートが2次防水というわけです。

図は屋内の湿気が壁体内を通り通気層から排出されるモデルです。

冬期に内部結露する例です。日中は壁が温められて通気層は上昇気流
夜は冷やされて下降気流 あるいは 断熱レベルが低い場合には室内の熱の漏れで上昇気流かも知れません。

屋根も同じですね。

基本的には、通気層の換気口は 入り口と出口が必要ですから、壁は上と下、屋根には軒先と棟側の2カ所に 換気口が必要です。

こんなイメージですね。

壁は壁

屋根は屋根

で通気させます。

ですが軒裏から換気させる必要があるでしょうか?
壁の下から空気を取り込み 屋根の上部から排出させたら?

このようなイメージです。
昔からこの考え方はありました。

合理的ですね。

きちんと通気量が確保され、湿気が排出できればこの方が様々な利点があります。

軒裏換気口を無くすメリット

軒裏換気口がいらないのでコストが抑えられる。

軒裏換気口は一つ数千円しますから、数万円のコストダウンです。
材料費だけでも大きく違いがあります。

施工量が減る

職人不足で、工事が進まない現場が増えています。
職人の確保も大変です。

火災時の延焼のリスクが減る

お隣が火事になったとき、屋根が燃えやすいですね。
屋根に火が移るとすぐに建物内へも燃え移ります。
火が入りやすくなる穴はできるだけ少ないに越したことはありません。

軒裏換気口は本当にいらないのか?

このように軒裏換気口を付けないことで良いこともたくさんありますが、最初にお話しした、通気量が確保できるかが問題です。

今年の建築学会で 近畿大学の藤田先生が、パナホームと実験をした論文が発表されていました。
私もとても興味がありましたので、聞かせてもらいました。

そして、昨日もHEAT20の躯体ワーキンググループでご一緒させていただき、さらに詳しく教えていただきました。

軒裏に通気口がある場合と無い場合 無い場合での実験です。
データーの表やグラフ、検証結果など公開でき無いのが残念です。

通風量が少ない通風量が少ない

結果は、ほとんどの場合、どちらの方法でも通気量はかなり確保されていました。
しかし、冬の夜間が一番風量が少ない。
放射冷却で屋根が冷たくなりますので外部の影響を受けると下降気流ができます。
そして室内は暖かいですが、その熱が漏れ通気層は幾分暖まります。

そのバランスで空気が動かないのです。

内部結露が起きやすいのは、寒冷地では冬の夜間でしょう。
その時に一番空気が流れないのです。
考えればその党利になると想像は付くのですがそこまで考えたことはありませんでした。

これは軒裏換気があるときも結局同じなのですが、途中に換気口がある分だけ少し良い用です。
でもほとんど同じ。あまり差はありません。

換気口有り無しよりも 通気層の厚さの方の影響の方があるかも知れません。

この論文で判ったことは、途中に軒裏換気口が あるなしではほぼ変わらないと言うこと。

今後の当社の取り組みに活かせそうです。

南面は日中の通気量確保に注意 軒裏換気口は必要

ですが、南面は日射熱取得のために大きな窓が多く、壁が少なくなります。

壁の通気量と屋根の通気量のバランスがとりにくくなりますね。

真夏のやけ込みを防ぐには、屋根の通気量をたくさん確保したいです。
どうすれば良いでしょうか?

壁の通気量で足りないなら、やはり軒裏換気口が欲しいですね。

大開口のたくさんある南面はやはり軒裏換気口を付けた方が良さそうです。
この測定はかなり難しいと思いますので、経験、実測、が重要そうですね。

しかし経験と実測と言っても ベースとなる知識が無いと全くダメですね。
日頃の勉強、実測、検証などがあって、これからも頑張っていきたいと思います。


換気・空気

PHJ理事セミナー
全館空調セミナーが終わりひと安心です。

80名以上の参加者がありました。
皆さん強者ばかりなので少々緊張しましたが、多くの人に良かったとコメントを貰うことができました。

写真を撮ってくれた人がいたので記念にアップしておきます。
疲れ気味でちょっとやつれている感じでしょうか?(笑)

パッシブハウスと全館空調

パッシブハウスは高断熱なので、普通の家に比べて熱の逃げる量が半分以下。
圧倒的に少ないです。

熱が逃げないということは 冬は寒くなりにくく、暖房エネルギーはとても少なくてすみます。

そして日射も上手く利用しますから、本当に使うエネルギーは少ないです。

とても寒いときだけ、少し暖房すれば良いだけ。
当社では、暖房に使うエアコンは6畳用がほとんど。これ1台でまかなうように設計します。

パッシブハウスの基準では年間暖房需要が15W/㎡k 
ピークの暖房負荷が10W/㎡です。普通の家は100㎡くらいですから 10*100=1000ですね。
1kWの暖房ですみます。6畳用エアコンの半分以下です。
3畳用エアコンというのがあれば、それで暖まります。

断熱性能が全館空調の一部

私が常に言っているのが、パッシブハウスそのものが全館空調だと言うこと。
エアコンをどこかに付ければ、家中が暖まります。
逃げる熱が小さいので上手く換気を組み合わせて熱が流れるルートを作れば、ほぼムラ無く家全体が暖まります。
家全体が暖まるのですから、全館空調と言えますね。

暖房の方が考えるのが楽ですね。
一般的には 冷房に比べて暖房の方が消費エネルギーが大きいですから、パッシブハウスにするだけで、暖房がクリアーしやすいと言うのは本当にありがたいですね。

パッシブハウスといえども冷房は難しい。

冷房は難しいです。
太陽の日射熱や、内部発熱がマイナスに働くからです。
そのままでは暖かくなって言ってしまいます。

日射熱取得が大きい部屋や、人が多い。特別な機械があるなど内部発熱が多い部屋には、より多くの冷房エネルギーを送らなくてはなりません。
部屋ごとの冷房負荷の違いが大きいのです。
部屋の温度が自然に同じくらいにはできません。

これが、パッシブハウスと言うだけでは夏は全館空調とは言い切れない理由です。
エアコンの冷房エネルギーを送る仕組みが必要です。
換気経路を利用した熱の搬送だけでは間に合わないのです。

だからといって、各部屋にエアコンを付ける必要はありません。
それは過剰設備です。
お部屋にエアコンがあったら冷えすぎますし、風はいやだし、音もうるさいですね。
それではどうすれば良いでしょうか?
効果的にエアコンから熱を運べれば良いのです。

当社では、エアコンボックスとDCモーターのファンを組み合わせてそれを実現しています。
負荷が大きい部屋にはよりたくさん冷気を送る仕組みを作っています。
失敗も重ねてきましたがようやく上手くいくようになってきました。

このシステムでは、使わない部屋には送る必要が無いわけですから省エネです。
パッシブハウスだから少量の空気で冷えます。無駄な空気の量を送らないので気流感も少ないですね。
そして、部屋にエアコンが無いのはとても静かです。
エアコンが動いたり止まったりするとそれだけでおきてしまうこともありますよね。

NADR省エネ換気システム

昨年より、さらに進化したシステムを考えています。
家全体の熱は上手く調整できるようになってきました。

前のブログでお話ししたように、空気の汚れなども除去する仕組みです。
家の中の空気は汚れています。
外が綺麗かというと、そうでもない時期も多いですね。

温湿度を整えストレス無く、そして綺麗な空気を吸うことができるようにします。
そして、機械の音の問題や清掃やメンテナンスの問題などにも取り組んでいます。

これについては、当社の取り組みを知りたくて、メーカーさんや問屋さんなども視察に来ます。
何か名前でも付けておきましょうか?
空気清浄エアコン循環還気システムとか。
短く、空清循環エアコンかな?

シンプルに汎用品で

住宅は、自動車や、スマホと違いなかなか買い換えることができません。
自動車なら トヨタから日産に変え変えたり
スマホなら iPhoneからAndroidに買い換えたりできます。

全館空調も、ハウスメーカーのように特別な仕組みで開発された製品にしてしまうと修理が大変です。
修理にとてもお金がかかってしまいます。
怖いですね。

ですから、一般の電気屋さんや、家電量販店などで手に入る機器で作り、取り替えられる仕組みにしておくことが重要なのです。

そのためには汎用品を使うのが一番です。
値段も安いですし、同じような大きさのものが将来も手に入ります。
性能は上がっていくでしょうから、とても良いですね。

より安く 長持ちする 良いものを

利益や売り上げ追求では無く、家を建てる人の利益のためにプロの目線でしっかりと頑張ります。
仕事途切れないから本当にありがたいです。
余分な営業などの経費使わなくてすみますので。
皆さんありがとうございます。