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髙橋建築

BLOG  カテゴリー:換気・空気

換気・空気,耐久性・災害対策

通気は大切

通気層には大切な役目があります。

壁体内や 小屋裏の湿気を排出すること、また、熱を逃がしたり雨水の侵入を防いだりしてくれます。
いろいろな役割がありますね。

その役割を果たすためにも、きちんと通気層を作り、通気量が確保されることが大切です。

屋根の通気層の写真です。
当社では、できるだけ空気が流れやすくなるように89mmの通気層を確保しています。
さらに熱を反射させる遮熱タイプの透湿シートを使っています。
屋根の熱を逃がしたり、湿気を逃がしたり、3次防水層としても期待しています。
信頼性のある透湿防水シート、タイベックシルバーを使っています。

壁の通気層

18mmの通気胴縁で通気を確保。薄い胴縁を使っているところもあるので注意が必要です。
サッシと胴縁の隙間も確保し、縦に空気が流れるようにしています。

こちらもタイベックシルバー。
長持ちすることが特徴です。多くのハウスメーカーが安いシートを使っています。
ローコストビルダーはほとんど一番安いものです。
劣化が早く、防水性能があまり期待できなくなります。
外壁の雨漏り補償は、工事ミスなどによる場合10年しかありません。
材料の劣化などは免責とされていると言うことがほとんどで、取り替えには大金がかかります。
長持ちするものを選びたいですね。

それでは通気層の役割をまとめます。

壁体内の湿気の排出

冬期は屋内の湿気が壁体内に入っていきますから、壁体外側に通気層を設けて外気を通気させ、壁体内の湿気を排出させます。
通気量が確保されていないと壁体内に湿気が蓄積され、壁の内部でカビが発生したり、柱などが腐ってし編むこともあります。

熱を遮る

通気層は空気の層です。それだけでも断熱効果がありますが、温まった壁や屋根を、空気を通し入れ替えることで冷ます役割もあります。
太陽が当たると、屋根や壁はとても暑くなることがありますね。
たとえ断熱材があっても、外壁や、屋根が60℃とかになっていたらたまりませんね。
熱を少しでも遮りたいですね。

雨漏りを防ぐ

外壁で雨を防ぐのは基本ですが、万が一、外壁から雨が入ってきたら?

通気層があることで、そこから水が排出されますので安心です。通気層の内側には、透湿防水シートがありますからそれ以上中には入りません。
断熱材や 柱などを守る 2次防水機能を果たしています。
外壁が一次防水。
通気層の透湿防水シートが2次防水というわけです。

図は屋内の湿気が壁体内を通り通気層から排出されるモデルです。

冬期に内部結露する例です。日中は壁が温められて通気層は上昇気流
夜は冷やされて下降気流 あるいは 断熱レベルが低い場合には室内の熱の漏れで上昇気流かも知れません。

屋根も同じですね。

基本的には、通気層の換気口は 入り口と出口が必要ですから、壁は上と下、屋根には軒先と棟側の2カ所に 換気口が必要です。

こんなイメージですね。

壁は壁

屋根は屋根

で通気させます。

ですが軒裏から換気させる必要があるでしょうか?
壁の下から空気を取り込み 屋根の上部から排出させたら?

このようなイメージです。
昔からこの考え方はありました。

合理的ですね。

きちんと通気量が確保され、湿気が排出できればこの方が様々な利点があります。

軒裏換気口を無くすメリット

軒裏換気口がいらないのでコストが抑えられる。

軒裏換気口は一つ数千円しますから、数万円のコストダウンです。
材料費だけでも大きく違いがあります。

施工量が減る

職人不足で、工事が進まない現場が増えています。
職人の確保も大変です。

火災時の延焼のリスクが減る

お隣が火事になったとき、屋根が燃えやすいですね。
屋根に火が移るとすぐに建物内へも燃え移ります。
火が入りやすくなる穴はできるだけ少ないに越したことはありません。

軒裏換気口は本当にいらないのか?

このように軒裏換気口を付けないことで良いこともたくさんありますが、最初にお話しした、通気量が確保できるかが問題です。

今年の建築学会で 近畿大学の藤田先生が、パナホームと実験をした論文が発表されていました。
私もとても興味がありましたので、聞かせてもらいました。

そして、昨日もHEAT20の躯体ワーキンググループでご一緒させていただき、さらに詳しく教えていただきました。

軒裏に通気口がある場合と無い場合 無い場合での実験です。
データーの表やグラフ、検証結果など公開でき無いのが残念です。

通風量が少ない通風量が少ない

結果は、ほとんどの場合、どちらの方法でも通気量はかなり確保されていました。
しかし、冬の夜間が一番風量が少ない。
放射冷却で屋根が冷たくなりますので外部の影響を受けると下降気流ができます。
そして室内は暖かいですが、その熱が漏れ通気層は幾分暖まります。

そのバランスで空気が動かないのです。

内部結露が起きやすいのは、寒冷地では冬の夜間でしょう。
その時に一番空気が流れないのです。
考えればその党利になると想像は付くのですがそこまで考えたことはありませんでした。

これは軒裏換気があるときも結局同じなのですが、途中に換気口がある分だけ少し良い用です。
でもほとんど同じ。あまり差はありません。

換気口有り無しよりも 通気層の厚さの方の影響の方があるかも知れません。

この論文で判ったことは、途中に軒裏換気口が あるなしではほぼ変わらないと言うこと。

今後の当社の取り組みに活かせそうです。

南面は日中の通気量確保に注意 軒裏換気口は必要

ですが、南面は日射熱取得のために大きな窓が多く、壁が少なくなります。

壁の通気量と屋根の通気量のバランスがとりにくくなりますね。

真夏のやけ込みを防ぐには、屋根の通気量をたくさん確保したいです。
どうすれば良いでしょうか?

壁の通気量で足りないなら、やはり軒裏換気口が欲しいですね。

大開口のたくさんある南面はやはり軒裏換気口を付けた方が良さそうです。
この測定はかなり難しいと思いますので、経験、実測、が重要そうですね。

しかし経験と実測と言っても ベースとなる知識が無いと全くダメですね。
日頃の勉強、実測、検証などがあって、これからも頑張っていきたいと思います。


換気・空気

PHJ理事セミナー
全館空調セミナーが終わりひと安心です。

80名以上の参加者がありました。
皆さん強者ばかりなので少々緊張しましたが、多くの人に良かったとコメントを貰うことができました。

写真を撮ってくれた人がいたので記念にアップしておきます。
疲れ気味でちょっとやつれている感じでしょうか?(笑)

パッシブハウスと全館空調

パッシブハウスは高断熱なので、普通の家に比べて熱の逃げる量が半分以下。
圧倒的に少ないです。

熱が逃げないということは 冬は寒くなりにくく、暖房エネルギーはとても少なくてすみます。

そして日射も上手く利用しますから、本当に使うエネルギーは少ないです。

とても寒いときだけ、少し暖房すれば良いだけ。
当社では、暖房に使うエアコンは6畳用がほとんど。これ1台でまかなうように設計します。

パッシブハウスの基準では年間暖房需要が15W/㎡k 
ピークの暖房負荷が10W/㎡です。普通の家は100㎡くらいですから 10*100=1000ですね。
1kWの暖房ですみます。6畳用エアコンの半分以下です。
3畳用エアコンというのがあれば、それで暖まります。

断熱性能が全館空調の一部

私が常に言っているのが、パッシブハウスそのものが全館空調だと言うこと。
エアコンをどこかに付ければ、家中が暖まります。
逃げる熱が小さいので上手く換気を組み合わせて熱が流れるルートを作れば、ほぼムラ無く家全体が暖まります。
家全体が暖まるのですから、全館空調と言えますね。

暖房の方が考えるのが楽ですね。
一般的には 冷房に比べて暖房の方が消費エネルギーが大きいですから、パッシブハウスにするだけで、暖房がクリアーしやすいと言うのは本当にありがたいですね。

パッシブハウスといえども冷房は難しい。

冷房は難しいです。
太陽の日射熱や、内部発熱がマイナスに働くからです。
そのままでは暖かくなって言ってしまいます。

日射熱取得が大きい部屋や、人が多い。特別な機械があるなど内部発熱が多い部屋には、より多くの冷房エネルギーを送らなくてはなりません。
部屋ごとの冷房負荷の違いが大きいのです。
部屋の温度が自然に同じくらいにはできません。

これが、パッシブハウスと言うだけでは夏は全館空調とは言い切れない理由です。
エアコンの冷房エネルギーを送る仕組みが必要です。
換気経路を利用した熱の搬送だけでは間に合わないのです。

だからといって、各部屋にエアコンを付ける必要はありません。
それは過剰設備です。
お部屋にエアコンがあったら冷えすぎますし、風はいやだし、音もうるさいですね。
それではどうすれば良いでしょうか?
効果的にエアコンから熱を運べれば良いのです。

当社では、エアコンボックスとDCモーターのファンを組み合わせてそれを実現しています。
負荷が大きい部屋にはよりたくさん冷気を送る仕組みを作っています。
失敗も重ねてきましたがようやく上手くいくようになってきました。

このシステムでは、使わない部屋には送る必要が無いわけですから省エネです。
パッシブハウスだから少量の空気で冷えます。無駄な空気の量を送らないので気流感も少ないですね。
そして、部屋にエアコンが無いのはとても静かです。
エアコンが動いたり止まったりするとそれだけでおきてしまうこともありますよね。

NADR省エネ換気システム

昨年より、さらに進化したシステムを考えています。
家全体の熱は上手く調整できるようになってきました。

前のブログでお話ししたように、空気の汚れなども除去する仕組みです。
家の中の空気は汚れています。
外が綺麗かというと、そうでもない時期も多いですね。

温湿度を整えストレス無く、そして綺麗な空気を吸うことができるようにします。
そして、機械の音の問題や清掃やメンテナンスの問題などにも取り組んでいます。

これについては、当社の取り組みを知りたくて、メーカーさんや問屋さんなども視察に来ます。
何か名前でも付けておきましょうか?
空気清浄エアコン循環還気システムとか。
短く、空清循環エアコンかな?

シンプルに汎用品で

住宅は、自動車や、スマホと違いなかなか買い換えることができません。
自動車なら トヨタから日産に変え変えたり
スマホなら iPhoneからAndroidに買い換えたりできます。

全館空調も、ハウスメーカーのように特別な仕組みで開発された製品にしてしまうと修理が大変です。
修理にとてもお金がかかってしまいます。
怖いですね。

ですから、一般の電気屋さんや、家電量販店などで手に入る機器で作り、取り替えられる仕組みにしておくことが重要なのです。

そのためには汎用品を使うのが一番です。
値段も安いですし、同じような大きさのものが将来も手に入ります。
性能は上がっていくでしょうから、とても良いですね。

より安く 長持ちする 良いものを

利益や売り上げ追求では無く、家を建てる人の利益のためにプロの目線でしっかりと頑張ります。
仕事途切れないから本当にありがたいです。
余分な営業などの経費使わなくてすみますので。
皆さんありがとうございます。


換気・空気

換気システムの大切さ

家の中は意外と空気が汚れます。化学物質が含まれる建築材料をなるべく使わずに、自然素材で作ったとしても、持ち込まれるものでかなり空気は汚れます。
芳香剤、脱臭剤、除菌剤のようなものでも健康被害があるようです。香害などと言われます。
そして人間が生活すると、料理や、トイレのにおいのみならず体臭もありますし、CO2濃度も高くなります。

それらの化学物質や匂い、CO2をきちんと除去しなくてはなりません。換気は絶対に必要なのです。

換気量の確保が重要

建築基準法で換気すべき空間の空気が二時間に1回入れ替わるようにしましょうというのが、建築基準法です。1時間あたりに直すと0.5回ですね。1時間で半分空気を入れ換えろと言うことです。
一般的には簡単な換気扇を設置して、家の中の空気を外に出します。トイレなどに付いている小さなファンを利用することが多いです。空気を出した分だけはどこからか取り入れます。フィルターの付いた給気口がお部屋に付いている例が多いです。サッシに空気の入り口があるのもありますね。自然に空気を取り込むようになっています。今作られているおうちでこの仕組みのものは、安い性能が低いおうちはほぼこの仕組みです。今この仕組みで作られているとしたらちょっと残念です。
この仕組みのおうちは、仕組み上、あまりきちんと計算通りの換気量は確保されません。

きちんとした換気量を確保するなら第一種換気システム

きちんと計画通りに、換気量を確保するなら、空気が入るところ、空気が出るところにファンが付いている必要があります。それが第1種換気システムです。きちんとした工務店はほとんどこの仕組みを取り入れています。

この仕組みで、きちんと経路を計画し、ダクトなどの圧力損失を計算し、さらに適切な配管工事を行えば、ほぼ計算通りの換気量が確保できます。

計画、計算、工事がとても大切です。

風量測定もしましょう。

きちんと計画をして、計算して、工事をしたとしても実際の現場では、風量が確保できていないことがあります。

それを確認するために風量測定が必要なのです。計算通りに風量が出ているか?出なければ計算よりも少しボリュームを上げることが必要です。
上手に配管ができていると、計算よりもボリュームを落として良いこともあります。省エネですね。
これも実際に量ってみないと解りませんね。

風量を絞ってより快適省エネに

建築基準法では換気回数は0.5回と決められていますから、ここからの説明は建築士としておすすめするのではなく、私個人の考えで、私が自分で実戦したりしている方法です。まねされる方は自己責任でお願いします。

真冬に0.5回も換気をすると暖房した空気が外に排出される量が多くなり、ちょっと無駄すね。匂いが取れ、CO2濃度、VOC濃度が上がらなければ、換気量は少ないに越したことはないですね。

どのくらいまで絞れるか?目安はあるのでしょうか?
様々な目安がありますが、私は住む人の人数*30m3と言うのを基準に考えることが多いです。4人家族なら4*30=120で120m3となります。

換気量を絞ると、エネルギー損失は少なくなりますし、モーターの電気使用量も少なくなります。
音も小さくなりますのでとても良いですね。

実際にどこまで絞るか。風量曲線で

実際に今の換気の母流無をどこまで絞ったら良いでしょうか?

現在180m3の換気量の住宅を120m3にしてみましょう。

ボリューム9で調整してありましたが、3くらいにできそうです。

これを行う場合、9の時にきちんと計画通りの風量が出ていれば3にしたときに計算通り120m3出る可能性が高いですね。

実際には調整後もきちんと測定することができると良いと思います。

換気量が確保できているか、調べる方法

換気量が確保できているか調べる方法としてCO2濃度を測定する方法があります。
換気がされていないとお部屋のCO2濃度が上がります。

このおうちはCO2濃度が多いときで650ppm位 少ないときは450ppm位ですね。
朝8時頃お出かけになって、誰もいなくなるので徐々に空気が外の空気のCO2濃度に近くなっていくのが解ります。18時頃帰宅され、また皆さんの呼吸で空気が汚れていくのが解ります。

このようにCO2濃度をみることできちんと換気がされているかいない課が解ります。すごいですね。

目安としてはCO2濃度が1000ppmを超えないように換気するのが良いという意見が多いですね。厳密なエビデンスはないらしいですけど。人が多い寝室などでは2000ppmとかなることもありますけど、それほど心配することはないそうです。

CO2濃度計は、通販などで簡単に購入可能です。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/co2+%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC/

以前購入してみましたが、安いものでも十分使えました。皆さんも是非測定してみてください。
データーを蓄積できてグラフにできなくても、その場でみられるだけで十分です。
CO2濃度が上がり気味になるなら、少し換気のボリュームを上げる。下がりすぎるならちょっと絞ってみる言う具合に、臨機応変に調整すれば、それぞれの家庭のベストなボリュームが見つかると思います。

あくまでも自己責任でお願いします。

換気・空気,設備・空調

「40坪の家を1台の6畳用エアコンで冷暖房する」。これは信じられない話のように聞こえますが、実際に可能なのです。ただし、これはエネルギーの観点からの話であり、実際の実現にはいくつかの困難が伴います。エアコンが作る熱エネルギーを効率よく全ての部屋に配分する必要があります。

□冷房:難易度高

全体を快適にするためには、熱エネルギーを均一に配分し、温度のムラを最小限にする必要があります。しかしながら、冷房空気をうまく配分するのは難しい課題です。部屋に人がいたり、日光が当たると部屋は暖かくなります。これは暖房の時には有利ですが、冷房の場合は逆効果です。人間や電化製品から熱が発生し、日射も特に日の当たる部屋を温めます。

高断熱の家では、壁や屋根から入ってくる熱が少ないため、お部屋への外気の影響は極端に少なくなります。
そのため、窓からの日射や室内の発熱が大きく影響します。これが部屋ごとの温度差につながります。

□エアコンの設置方法:冷房効率を最大化する

エアコンの数を可能な限り減らすため、エアコンは最適な位置に設置する必要があります。特に冷房の場合、暖かい空気が集まりやすい位置が最適です。逆に、冷たい空気が溜まる場所に設置すると、エアコンが冷えたと誤解し、運転を停止してしまう可能性があります(サーモオフ)。これを防ぐためには、エアコンが稼働中、途中で頻繁に停止しない場所に設置することが重要です。

□エアコンからの空気の配分

エアコンからの冷気を部屋全体に効率よく分配するための計画が必要です。大型の循環ファンを用いて空気を配分する手法もありますが、それにはファンのエネルギー消費や騒音の問題が伴います。
特にエアコンが稼働しない中間期でもお部屋の空気をファンの力で循環させなければならない方法はナンセンスです。

理想的には、特別なファンを使わない最小限のエネルギーでうまく熱エネルギーを分配する方法が最善です。そのために、今回は新しい仕組みを考案しました。エアコンが効率的に運転し、適切に空気を分配することは可能でしょうか?

□建築工事によるダクト作成

我々は、暖かい空気が集まる層と冷気を配分する層をXPSで分離し、試作しました。この仕組みにより、エアコンの吸い込み口には暖気集まり、そして冷たい空気はダクトを通じて遠くへ直線的に送られます。それぞれの部屋にはこのダクトから必要な分だけ冷気が供給されます。

□試運転結果

多くのエアコン設置方法を試してきた結果、今回の方法がかなり効果的であることが確認できました。各部屋への冷気の分配が上手くいきました。建築くじで作られたダクトでエアコンの音も軽減されるようです。

□冷気の余剰:洗濯物干しコーナーへ

そして余った冷気は洗濯物干しコーナーに送ります。除湿した空気が洗濯物に当たることで、洗濯物の乾燥が早まることでしょう。これは住居者にとっての小さな楽しみとなるでしょう。
建築の仕組み次第で、様々な効果かを得ることができます。

この方法の効果を示すスモーク試験を行いました(安全かつ無臭のスモークを使用)。この結果からも、洗濯物干しコーナーへ適切に気流が送られていることが確認できました。

換気・空気,日記・想い,設備・空調

洗濯機を取り上げますが、

汚れが落ちるかとか
繊維が傷まないかとか
毛玉がとか、
しわが
見たいな洗濯機の一般的に求められる性能の話ではありません。高性能な住宅専門の建築士、目線での話です。

今回の検討は空気質観点が課題です。

消費エネルギー 

たくさんのおうちのデーターをとってますが細かく分析してもしょうが無いので大雑把に。
洗濯機はとても優秀です。1回の洗濯脱水なら10円もかからないです。
乾燥機能のあるものはヒートポンプ式なら50円ヒーター式なら100円そんなイメージです。

水道代


過去ブログ 見てください。https://ta-k.jp/post-1496/
下水道代金を含むと大金です。 洗濯1回で20円くらいですね。これは使用水量の少ない斜めドラムの場合なので縦型はもう少し増えそうです。残り湯使えればもう少し減りそうですね。

音、振動

寝室の横とか避けたいですね。私は洗濯機がうるさいと寝にくいです。
ですが最近の良いものは静かですね。ここはそれで終わり。(笑)

空気質

今回はここを考えたいと思いました。
室内の健康を調べていたら、カビなどの影響がとても大きいということが解りました。
大きな発生源の一つが洗濯機。
カビの発生には栄養 温度 水 が必要ですね。
洗ってすすいで脱水するのですから洗濯機内部は衛生的になって良さそうです。水は残っても栄養はなさそうでは?と思ってしまいます。
しかし違ったのです。水位などの変化から洗剤の泡などが洗濯機上部に残ってしまうことが多くそれが残り栄養源となるとのこと。
ですから洗濯槽の上部ほどカビが生えやすい状態になっています。
そのカビが洗濯機から空気中に飛び出していると言うこと。それもかなりの量らしいです。

洗濯機からカビがまき散らかされているのを想像するといやですね。
おうちの中が快適なのにカビがたくさん浮遊しているのは困ります。

その洗濯槽のカビは洗濯すすぎをしても若干は水の中に残るようで衣類に残ります。ゆっくり乾いたときに残る匂いの原因はその辺かも。

ドラム式の方が洗剤のこりが少ないのでかびにくい。(本当かな)

洗濯機の蓋はきちんと開けておくことも大切です。内部を乾かすことが重要です。

洗濯機の乾燥機能

乾かすと言えば、衣類の乾燥機能も効果絶大です。
一体型の乾燥洗濯機は衣類を乾かすときに洗濯槽も乾かすのでカビ菌の発生がとても少ないようです。
週に2,3回乾燥機能を使うことで衛生的に保てる。ということです。

そうすると、空気質の観点からは衣類乾燥機を別置きにしないで一体型を選んだ方が良いと言うことになりますね。
日中、太陽光発電で発電した電気で乾かせば、環境負荷もないですし。罪悪感も少ない。(笑)


最近のドラム式洗濯乾燥機は割とふっくらしわも少なく乾きますね。良い感じです。
空気質の観点から、たまには乾燥機能を使うのも良さそうです。
別に毎日使っても良いですね。太陽光発電でエネルギー作っているのですから。(笑)

結論

カビをまき散らかさないためには乾燥機能一体型の洗濯機で衣類乾燥まで使うのが効果的ということでした。

換気・空気,日記・想い

高気密高断熱化により快適性の向上

建築の高気密高断熱化によって温度、湿度が安定した室内空間が作れるようになり、快適性はとてもあがってきました。

家中どこでも、リビングでも寝室でもトイレでも冬は20℃、夏は25℃そんな空間が作れるようになってきました。

今年の夏も暑いですが、日中でも、夜でも快適です。暑い昼間でも暑さを感じず活発に活動できますし、夜も寝苦しいなんてことはありません。
本当にありがたいことです。

健康性は向上したか?

 快適に暮らせるようになってきましたが、さらに視点を上げ、健康に暮らせるかを考えてみましょう。

 住宅で健康を考える場合、体に与える影響は何でしょうか?

 温度・湿度はとても重要ですね。寒くてヒートショックなど起こるようではダメですし、暖かい住居で、高めの体温を維持しやすいことは免疫力が高まることも解っています。寒い、暑いはストレスです。精神的にも悪いですね。
 夏場に寝苦しくなく、ぐっすり休めることも、疲労回復に効果がありますね。

 ですが、温湿度の他にもう一つ大切なことがあります。空気質です。

空気質を見てみよう。

 空気質を見てみましょう。大きくはこれらです。

 ・建材、家具などからのホルムアルデヒドなどの化学物質や人体から排出される二酸化炭素

 ・微粒子やホコリなど。PM2.5などの粉塵や花粉なども外から入ります。

 ・カビや細菌、ウィルスなどの微生物。

多少なら気がつきません。健康に顕著な影響も気がつきません。しかしそれが原因で深刻な病気になり苦しんでいる人も多いと聞いています。

化学物質や二酸化炭素

二酸化炭素も化学物質ですがここではわけて考えます。

 10年以上前になりますが、化学物質の健康被害が増え、シックハウス法が出来ました。指定された物質をできるだけ放出しないように、建材類にランクが付けられました。最高の等級がF☆☆☆☆(えふふぉーすたー)です。これらのマークがついた建材は化学物質の放散が少なく比較的安全とされています。しかし全く放出されていないわけでもありません。
 そして生活していれば人間の呼吸で出来る二酸化炭素。
 全く閉じきった空間では二酸化炭素濃度はどんどん上がっていきます。
 そのため換気して屋外のきれいな空気と入れ替える必要があります。

 室内の化学物質による空気のきれいさを測るにはどうしたらよいでしょう。住宅内の化学物質として代表される、ホルムアルデヒドなどの物質を測り、監視することは容易ではありません。ですが二酸化炭素を測ることは簡単です。
 そのため二酸化炭素の濃度を測ることで代表して空気のきれいさを見ています。

 空気をきれいにするには、発生源をなくすことと換気により希釈することです。
 なるべく有害な物質を使わない建材で家を作ることが重要ですね。見えるところばかりでなく見えないところにも気を遣ったり、できるだけ自然素材で仕上げるなど工夫します。自然素材でも化学物質を発生するものがありますので気をつけましょう。

 そして換気。これが重要です。発生源を全くなくすことは出来ませんし、人間が生活すれば空気が汚れます。日本の基準では最低でも家の室内の空気を2時間で一度入れ替えるだけの換気が必要とされています。家の大きさで違いますが100~200立方メートルを1時間で入れ替えるくらいです。
 パッシブハウスの基準ではキッチンや浴室、トイレなど匂いや湿気が排出される場所の数や住んでいる人間の人数などから換気量を決めます。合理的ですね。

微粒子やホコリ

PM2.5や排気ガス、花粉など外部から入る微粒子、室内で発生するホコリなども健康に悪いですね。
近年ではこれらは天気予報でも報じられるほど問題視されています。

きちんとした換気システムには高性能なフィルターなどを付けることが出来ます。ある程度は除去できるでしょう。静電気などを利用して微粒子をとるトルネックスなどの空気清浄機を換気システムのOA側(外気取り入れ側)に付けることもとても効果があります。

 室内で発生するホコリに関しては、清掃などでしょうか?空気清浄機も良さそうですね。おうちの掃除なども重要そうですね。

 空気質には入れませんがダニなども影響がありそうですね。

微生物(カビや細菌)

こちらがやっかいな問題です。微生物には すごく小さいコロナウィルスなどウィルスも含まれます。私の中ではウィルスよりもっと大きいのが細菌。もっと大きいのがカビなどの菌類のイメージです。
本当は遺伝子的、細胞的、増え方などで分類されているようです。

 浜田信夫著 「人類とカビ」の歴史からまとめてみます。

微生物

 ーウィルス

 ー細菌

 ー菌類
   カビ
   キノコ
   酵母

 住宅で大きく問題となるのが カビや細菌です。外からも少しは入りますが、住宅内で増えるからやっかいです。
増えやすいところは、湿気の多いところ。結露する場所などは発生しやすいですね。住宅の部位だと

窓、壁、押入の中、見えないところだと壁の中などもあります。
これらの部位はきちんとした家を作ることである程度防げますね。パッシブハウスレベルの家ではかなり安全です。

問題はここです。
 生活する上で発生するカビ、細菌など。
 水を使う場所で発生してしまいます。

浴室、洗濯機、キッチンや洗面所トイレなどの水回り、エアコン

これらで発生したカビなどが空気中にたくさん浮遊します。匂いを感じるレベルでは相当な数が含まれるようです。

これらは生活していると日常的に使うものです。使わないわけにもいかないのでいかに衛生的に保つかが重要です。
建物は優れていても、生活によって発生するカビなどが大量なら、健康被害が起こりかねません。
衛生的に上手に生活していただくことがとても重要だと言うことなのです。

建物の性能が良いので室内の温湿度は良好です。ですから、浴室や洗濯機、エアコンなども上手な運転、清掃を心がけてもらえば衛生的に保つことが出来るようです。一般的な家より乾燥しやすく、菌の増殖を抑止できます。
このあたりは実際に生活している皆さんの方が知識をお持ちだと思います。(私は掃除が苦手です(笑))

パッシブハウスレベルの高性能住宅ならではの住まい方もあるのではないでしょうか?皆さんのお話を伺いながらまとめる機会が持てればと思っています。
高橋建築オーナー会議など企画したいです。そのときはご参加くださいね。皆さんでわいわいガヤガヤ話し合いましょう。

 

換気・空気,日記・想い,設備・空調

皆さんF式エアコンというのをご存じでしょうか?

ツイッターなどで様々な方がつぶやいているエアコンの設置方法です。

私の理解では、吹抜や階段の上部など熱のたまる位置にエアコンを付けそのエアコンで全館冷暖房するというもの。

暖かい熱は上に行くので普通に考えるとそこに付けるということはまず思いつきますね。

そして高断熱の住宅ならそのエアコン1台で家全体の冷暖房をしてしまえば良いのではないかと。

一番暖かいところにエアコンを置くことでエアコンの稼働率が上げられます。

すぐに冷えて止まってしまうと言うことが防げるわけです。

一般の方で家づくりをしているときにこれを思いつくというのはすごいですね。普通はデザインや間取りに気をとられてそこまで気が回らなそう。

我々のようなプロなら、一棟一棟試行錯誤を繰り返してますから、何も考えていないのはむしろ手抜き的なところですが、今の施主さんはすごいです。

このようにプロ顔負けの施主さんを「プロ施主」と言うらしいです。

ツイッターやブログを見ると自分の家でエアコンの設定温度を変えたり吹き出しの風量を変えたりしてエアコンを上手に動かしています。

上手に動かすというのは、省エネな運転はもちろん 除湿を促進させる運転。高性能住宅では湿度が高くなりがちですが、それを再熱除湿などの機能を使わずに、エアコンの使い方で冷房時の潜熱比を上げようというのだからすごい。

私が今まで取り組んできたことが、一般の施主さんが始めているなんてびっくりです。

すごいな!

F式エアコン

このエアコンは3台目。20年以上前にF式エアコンしていた。UA=0.5W/㎡くらいだから冷房時には1台のエアコンでまかなえても、暖房はダメでした。(笑)(暖まるけど消費電力が大きすぎで)

このところ暑いので今年は早めに動かし始めました。

F式エアコン よく調べたら 吹抜(ふきぬけ)式エアコンじゃなく フエッピーさんが考えたエアコン方式らしいですね。

昨日は35度くらいだったらしいのでそれなりに消費電力多いね。

夜間の低負荷時にも除湿すれば良いけど、「プロ施主」さんが言うようにあまり除湿は進まない。ちいさなエアコンじゃないとだめだね 。40坪40エアコンは夜間では大きいのかな?

この辺は全く解らないや。成り行きなので。「プロ施主」のブログで勉強しよう。!!

日本中で試しているのでとても参考になる。(笑)

こういう時代なんだな。

パッシブハウス,換気・空気,断熱・気密,日記・想い,環境・エネルギー,設備・空調

高断熱住宅は夏暑い!

そういうお話を聞きませんか?

それは正しいです。高断熱住宅は一般の住宅より室内の温度が高くなり易いです。
一般の住宅は、断熱されておらず熱は逃げ放題。
スカスカなので風は入り放題です。
ですから室内の温度は外気温に近づきます。

パッシブハウスが夏暖かくなってしまう原因

原因は主にこれらが考えられます。

断熱での保温力

内部発熱

地中放熱

放射冷却

隙間風

これらの原因が重なり合い、室内のお温度が高くなってしまいます。

保温力による室温維持

まずはわかりやすい保温力です。

一般的な住宅では、断熱が少ないですから室内の熱が逃げていきます。

人間に例えるとわかりやすいですね。

パッシブハウスがダウンジャケット。 普通の家が薄手のシャツ。

体温は36度くらい有、外気温が30度だとすると薄手のシャツなら体温が放熱されて涼しそうですが、ダウンジャケットだと暑いです。
パッシブハウスは夏にもダウンジャケットを着ているようなものかもしれません。

内部発熱

人は生活すると多くの熱を発します。

人間の体温も36度ありますから、わずかですが熱を出し室温を暖めます。

テレビを見れば熱が出ます。テレビも触ると暖かいですね。300Wの消費電力のテレビは300Wの熱を出しているのと同じです。
 料理をすれば熱も出ます。炊飯器も電子レンジもポットも。電気やガスを使った分だけ熱に変わるのです。

照明もそうですね。LEDの電球も暖かいですね。洗濯機もスマートホンも熱を出します。

これらの熱で自然に室内は暖まっていきます。先ほどの保温力がこれらの熱を逃がしません。室内で作られた熱が室内にとどまってしまうのです。

夜間の放射冷却

夜間は外気温が低くなると言うこともありますが、無視できないのが放射冷却現象です。
宇宙は寒いですから、空に向かって熱が放射されています。

普通の家なら屋根から放射される熱の影響で室内が涼しくなります。
しかしパッシブハウスですときちんと断熱されていますから放射冷却の恩恵は受けられません。夏の夜間だけ断熱がとれれば良いのではないかと思うのですがそういうわけにもいきませんね。

地中への放熱

地中の温度は安定しています。外気温に比べて夏は涼しく冬は暖かいです。地中の深くは一年の平均気温位の温度となっています。
 パッシブハウスでは基礎の下にもきちんと断熱をしますから、地面に熱を逃がしません。冬は良いのですが、夏は地面に熱が吸い取られた方が良いですね。
 普通の家は基礎の下に断熱をしませんから暑くなった室内の熱を地面に流せます。地面の冷たい熱が室内に入り込むイメージです。

隙間風

隙間のが多い一般的な家では外の空気がどんどん入り込み空気が入れ換えられます。これは換気と同じです。室内の暖かい空気が外に排出されると言うことです。外が涼しければ室内も涼しくなります。

しかしパッシブハウスでは計画された換気のみです。それ以外の換気は行われませんから熱も入れ替わりません。

パッシブハウスは本当に夏暑いのか?

ご安心ください。パッシブハウスは快適です。
先にデメリットとしての原因を並べておきました。これだけ聞くと不安になりますよね。
これからパッシブハウスのすごさの解説をしながら皆さんの不安を取り除きましょう。

保温力は涼しさも保温する

保温力がすごいと言うことはどういうことでしょうか?

室温が高ければ高いまま。室温が低ければ低いままにしやすいと言うことです。
簡単に言うと、暑ければ暑いまま 寒ければ寒いままということですね。

それでは、快適な温度なら快適なままだと言うことです。

パッシブハウスでは決して無暖房、無冷房を目指しているわけではなく、最小限のエアコンなどの稼働は許容している規格です。めちゃくちゃ暑い日や寒い日にまでエアコンいらない家を作るより、ちょっとだけはエアコン使う家の方がコスパ良いですよね。

冷房の許容される大きさは除湿量の違いから地域によって違うので、今回は暖房に習って 冷房負荷を10W/㎡として解説します。

35坪くらいの家はパッシブハウスの床面積の考え方ではおよそ100㎡

その家を冷やすのには10W/㎡×100㎡で1000W必要だというのがパッシブハウスです。
一番暑いときに1000Wです。すごいと思いませんか?

6畳用のエアコンが2200Wです。

一番暑いときでさえ 35坪くらいの家が6畳用エアコン半分で冷えます。

本当のピーク時以外はとても少ない電力で大丈夫ですね。ほとんどの場合、弱く動いているだけだったり、止まっている時間が長かったりします。笑い話みたいですが、あまりに動いている時間が短いので「エアコンが壊れている」とお客様から言われたことがあるくらいです。

ですから、ちょっとの冷房で室内は涼しくなり、その涼しい快適な温度を維持するのが得意というわけです。大きなエアコンがうなっている室内と小さなエアコンがゆっくり動いているだけの室内どちらが良いですか?

エアコン嫌いの方にもおすすめです。無理矢理冷たい空気で冷やすと寒くてだるくなったりしますね。パッシブハウスでは無理矢理冷やすのではなくマイルドに冷やします。
私は暑さも涼しさも感じない快適な空間を目指しています。なかなかたどり着けないですけど。

内部発熱分を冷やす

室温が高くなる原因は、外気温が壁や屋根から伝わる。隙間風から入り込む。太陽の日射で暖まる。そして内部発熱です。

パッシブハウスでは最初の三つは設計力と性能でカバーします。高断熱により熱を入れない。高気密により隙間風を入れない。日射遮蔽により太陽熱を入れないと言うことですね。

ですが、最後の内部発熱だけはどうしようもありません。

室内での生活するのは一緒ですから。むしろパッシブハウスではおうちの中かが快適なため、あまり出かけたくなくなりおうちにいる時間が長くなるようです。
 内部発熱が増えてしまいますね。(笑)

ですがご安心ください。パッシブハウスはきちんと設計されています。内部発熱分だけ冷やしてしまえば良いと言うことです。エアコンを適切に使い、まんべんなく家中を空気が回るような計画をすることで、おうちの中どこにいても涼しくなります。快適な空間が広がりますから余計活動的になりまた内部発熱増えるかもしれませんね。
 余談ですが、快適なのでお友達が集まりやすくなった。という話も良く聞きます。これも内部発熱が増えますけど、楽しい時間を過ごすために少しエアコン稼働させるのはやむを得ないですね。お友達5人内部発熱があってもパッシブハウスなら理理論的には冷房費は1時間あたり10円も増えませんよ。(笑)

放射冷却を活用できるか?

これに関してそのままのパッシブハウスでは難しいですね。

何らかの設計の工夫が必要です。

屋根の通気そうから冷気を室内に送るとか、その冷気を基礎に蓄熱させるとか。

工夫をすれば何かしら出来そうです。でもなぜ髙橋建築はやらないのか?

それは、コストと安全性です。

そのような仕組みを作るためにはコストがかかります。それだけコストを掛けたとしてもエアコンをなくすことは不可能でしょう。ですからすべて追加費用ですね。パッシブハウスではエアコンの効率がとても良いですから、底に掛けた費用をペイすることは出来ないでしょう。それならそこに費用は掛けずに少しエアコンを多く動かした方が良さそうです。
 地球環境のために少しでもエアコンの稼働を減らしエネルギー削減をしたいという方がいらっしゃるかもしれません。しかし、その費用を太陽光発電設備に使えば余るほどの電気が作れます。余分な仕組みを作らずに太陽光発電+エアコンの方がコスパは断然いいですね。
放射冷却で冷やされた外気を取り込むと言うことは温度は下がりますけど、湿気もたくさん持ち込むのでそれを除湿するエネルギーは膨大です。放射冷却利用がうまくいかない理由がそこにもあります。

基礎から放熱 地中熱利用は得か?

皆さんこれも理論的に考えてみてください。
夏に基礎から放熱させて、室内を冷やすと言うことは、冬にも熱が逃げていると言うことですね。

冬の熱の逃げは大きいです。何しろ冬の方が期間がないですから。

夏ちょっと得でも冬は大分そんです。

ですがこれは地域によって大きく状況が変わります。沖縄などは夏が長いので基礎下には断熱しない方が断然得なようです。

宮崎あたりだと薄い断熱のようです。秩父だとまあまあ。東北北海道だと大分必要になります。

この断熱量はシミュレーションをして夏冬考え最適なところを見つけてください。

隙間風をどうするか?

隙間が多い住宅は、夜間外が涼しくなってくると、外の空気が入り込んで家の中も涼しくなっていきます。

ですがパッシブハウスでは自然に涼しくなって行きませんね。

風で涼しくなると言うのは、快適というのとはちょっと違いそうです。もちろん暑いときに爽やかなそよ風みたいなのがあると気持ち良いです。しかし、夏に涼しく感じるほどの風をずっと当たり続けるのは不快ですね。扇風機は涼しいですけどずっと扇風機に当たり続けることが快適ですか?

外気温が率い時の隙間風は少し涼しいですが、大きな問題があります。それは湿気です。
夏の外気はたくさんの湿気を含んでいます。
本当の快適な空間を作るには、その湿気を取り除かなくてはなりません。

エアコンで湿気を取るしかないのですが、温度を下げるより湿気を取り除く方が難しいですし、エネルギーも使います。

ですから、本当に暑い日が続くときには、外気はできるだけ取り込まず、室内の涼しい快適な空気を維持することを務めた方が良いのです。この辺を勘違いしている人が多いですね。

地域や時期にもよりますので一概には言えませんが、私たちの地域では、夏に外気はできるだけ取り込まないというのが良さそうです。

結論:夏のパッシブハウスは暑いのか?

普通の家より快適で省エネ。

当たり前ですね。

絶対にエアコンは使いたくないという方は除きます。
パッシブハウスはエアコン使っている感が少ないのでエアコン嫌いの方にもおすすめなことは間違いないですけど、エアコン使うのはポリシーに反するというかたくなな方は、パッシブハウスじゃない方が良いかもですね。

ですが、ちょっとだけエアコンを使うことにより快適な空間で生活できます。室内が適切な環境に維持され、カビや、だになども少なくなり健康にも良いとなったらいかがでしょう?

パッシブハウスが夏暑いという、理論的でない、感情だけで、思いつきで情報を発信している人がいますが、残念ですね。

皆さんはそういう人に惑わされないでくださいね。

換気・空気,断熱・気密

本日のHEAT20の躯体ワーキングの情報です。

南先生お話から。

断熱レベルごとに換気エネルギー損失の割合を考えてみました。

私なりにグラフを作って見ました。

まずは第3種換気

左が省エネ基準レベル 右に行くほどレベルが高い住宅となります。一番右がG3です。段熱量はパッシブハウスに近いですね。

高断熱でも換気の量は同じです。
高断熱だからといって換気量を減らすと空気が汚れ健康を害します。
断熱レベルが低い家では換気の熱損失の占める割合が少ないのでそれほど気になりませんね。しかし高断熱の家では換気以外の熱損失が少ないので換気の熱損失が目立ちますね。
換気の割合が4割にもなってしまいます。

せっかく断熱で熱損失を少なくしたのに換気の熱損失が大きすぎて残念ですね。

熱交換換気に買えたらどうでしょうか?

90%熱交換です。簡単に第三種の熱損失の1割の熱損失にしてみました。

省エネ基準レベルの住宅では換気以外の熱損失が多いためにあまりメリットがあるように見えません。

第3種と熱交換換気の違い

しかし高断熱の建物は効果がはっきり出ますね。

断熱で出せた省エネ効果をいかせますね。第3種換気ではもったいないことも解ります。

今回は換気で比較しましたが、高断熱になってくると、今までは無視できたようなことが大きく目立ち足を引っ張ります。

様々な要素に目を向け、一つ一つ真剣に検討することが大切ですね。

換気・空気,断熱・気密,日記・想い

秩父市でまた高性能な新築の住宅が増えました。

ホームオーナーさんは、よく勉強されていてその辺の建築関係者より詳しい方です。

住宅の本質をきちんと理解されております。
住まいに求められることがどのようなことなのか?
住み心地、省エネ姓、安全性に関してとても理解が深い方でした。

最近は、インターネットが発展していて情報が豊富です。その中できちんとした本物の情報を見抜くのは大変なことです。
  多くの人は、ぱっと見の見た目や、大げさに言う情報発信者の話を鵜呑みにしてしまいがちです。その発信者がどのような人なのか?どれだけの知識があるのか?そういったことを考えずに話を聞くと大げさに言う発信者の情報を信じてしまいがちですね。複数の人が言っていると言っても、間違った情報が伝達されているだけでその範囲で本当のように語られていることも多いです。 
  多くの人は、一度その話を信じると、それが絶対に正しいと思い込み、それに都合の良い情報ばかりしか耳に入らず、さらに間違った情報を確信していきます。

 今回のホームオーナーさんは、間違った情報と、正しい情報をきちんと見分けられるスキルをお持ちでした。

オーナーさんが求めたこと

最初にオーナーさんが私に出したご要望は、住宅に求められる本質的な性能が高いこと。

そしてローコスト

お金をかけるべきところは、見た目より性能とおっしゃってました。
それは私も普段考えていることです。

まずは基本性能の高さ。そしてゆとり。そして見た目です。
もちろん見た目をおろそかにすると言うことではありません。
お金をかけずに見た目のバランスをとりながら性能を高めていきます。

耐震性能 省エネ性能 耐久性 遮音性 そのほか。。。。

ローコストを目指す。

私の考えととても合っているお客様なので、当社も最大限協力することにしました。
コストをかけない間取り、建物の形など基本計画から、構造計画、断熱性能の計画様々な事柄を練っていきます。

運良く当社と旭化成建材さんと研究開発している断熱納まりの計画がありましたのでその断熱のプロトタイプとすることで、材料費も抑えることができました。

また、ホームオーナーさんの理解が高く、無駄を抑えることが上手にできています。

工事面積は33.25坪 この高性能な内容なのに設備まで含めた建物価格は○ ○ ○ ○円です。当社のような高性能住宅を作っている仲間からはとても信じられないとびっくりされています。

スキップフローなどの遊び心も

 住宅の性能ばかりが良くてもダメですね。家族で仲良く楽しく暮らせたりの工夫 も必要です。
 スキップフロアーで空間の広がり、つながりを出したり、家族の居場所がわかる広い空間を作りました。
 当初は、平屋で空間のつながりを考えていましたが、吹抜スキップフロアーを作ることで2階の各部屋とのつながり感を確保しました。
 当社レベルの構成の住宅なら温熱環境において1階も2階もありません。普通の高断熱住宅では熱ロスや温度ムラが大きくて危険ですね。

家事もらくに

共働き世帯が多いですね。
奥様もお忙しそうです。
 毎日の家事が楽にスムーズにできるようにできるだけ配慮しました。
 キッチン-洗面脱衣室ーファミリーウォークインクローゼットーユーティリティーーLDKーキッチンと回遊動線になっています。

少しでも家事が楽になるといいですね。

温かい温度ムラのない家では家事も楽になることが知られています。

また、浴室も乾きやすいです。カビなど生えにくくお掃除も楽々。
新しい浴室や洗濯干し室となるユーティリティーの換気の仕組みもあり、きっと喜んでいただけると思います。

洗面化粧台は合理的に使い勝手を重視しました。深くて大きなボールの洗面化粧台を採用。おしゃれに造作の洗面台も考えたのですが、使い勝手、収納を重視。つけ置き洗いもしやすい洗面台です。

お子さんの様子を見ながら家事

スタディーコーナーもキッチンから見える位置にあります。家族の近くで勉強するのは良いみたいですね。安心感もあるし、集中力を高める練習にもなるみたいですね。優秀な学校の生徒がどこで勉強をしていたか調べた調査では、家族がいるLDKで勉強していた子が多いという結果だったそうです。
そして、目につくところ、手の届くところに本棚があると言うことはとても良いみたいですね。

省エネで静かな冷房システム

各個室にはエアコンや換気扇はありません。ですから音がとても静かです。ゆっくりお休みいただけます。普通の住宅ではエアコンの音のなかで住んでいるわけですからこの違いは大きいですね。

この住宅は 1F、2Fに1台づつのエアコンです。

この冷房システムは数年後の国の一次エネルギーの計算方法を作る上での参考とされています。

性能は?

もちろん長期優良住宅の認定を取得しています。

断熱性能は?

UA=0.22W/㎡K これがどんなにすごいかわかりますか?
今後出てくる断熱性能基準の等級7に相当します。現在は等級4が最高性能なので比較は難しいですね。
HEAT20のG3といった方がわかりやすいでしょうか?

耐震等級は許容応力度計算 耐震等級3

構造計算しない工務店さんで、強い家を作っているなんてことを言っているところは危険ですよ。当社くらいなれている工務店でも実際に計算してみないとわからないことはたくさんありますから。
この家も階段、吹抜、スキップフロアーの位置関係で計算にはとても苦労しました。これで安全だろうは全くダメですね。

断熱仕様 超高気密高断熱

今回の断熱仕様はロックウール+ネオマフォーム

皆さんご存じだと思いますが、当社の断熱仕様は半端ではありません。世間の高気密高断熱住宅と言われている建物とは全く別物です。

外張りのネオマフォームで断熱性能の7割を発揮させ、そしてロックウールで補います。
  この仕様は、新しいHEAT20の解説本にも記載されるほどの良い納まりです。当社のでティールを紹介しています。
  合理的に高断熱を安全に。
  内部結露に関しては定常計算、非定常計算ともに確認しクリアー
 メーカーの協力もうけています。 ネオマフォームの旭化成建材さん ロックウールのニチアスさんありがとうございます。
  ロックウールは重量があるのでとても静かです。遮音性能がすごいです。いつもの髙橋建築の物件より静かなはずです。事務所での実験ではかなりの性能向上がありました。
  実棟での測定が楽しみなところです。

 大学との共同研究対象。

ホームオーナーさんのご協力をいただきセンサーを60カ所以上つけています。温湿度測定をさせていただき始めました。
このような研究成果が、次の髙橋建築の標準的な技術となっていきます。

気密性能

実は気密がとれすぎていて測定不能でした。

ですが、測定結果を出さなくてはなりません。とりあえずわざと穴を開けて測定可能な状態まで性能を下げ無理矢理測定となりました。

加圧法で0.16 減圧法で0.12です。

私が望んでいること

家は何十年も住むものです。さらに100年200年と長持ちさせ住み継いでいくことが重要と考えます。

地球環境のためにも今までの建てては壊す、スクラップアンドビルドではダメななのです。

壊れにくい家、壊されない家作りを目指さなくてはなりません。

そのためにも、今後の世の中の変化、性能の向上の先取りをした家づくりをすることがとても重要です。
今回、国土交通省から2050年に向けて目指した家づくりの案が出されました。まさに髙橋建築が作っている家が2050年の目標の家。

30年後でも通用する家だと言うことが証明されました。

30年後なんてあっという間です。
そのときに、時代遅れの家になるのか?そのときの標準になるのか?
周りに性能の良い家が建ち始めたときに立て直したくなってしまうなんて気の毒ですしとても無駄なことです。

建て替えたくならない家づくりをしていきたいです。高性能で愛着のわく家。住み心地がよく安らぎのある家。
これからも勉強してしていきます。
当社の家づくりに共感してくれる方。一緒に家づくりをしてみませんか?

今回のお客様はそんな髙橋建築の家づくりを理解して実戦してくれたかたなのです。

本当にありがとうございました。

換気・空気

最近のお客様のご要望で多いのが洗濯干し室。

ランドリールームと言ったり、ユーティリティーと言ったりもしますね。

様々な言い方はあると思いますが洗濯物を干すスペースです。

間取りの打合せをしていると洗濯動線や、洗濯干しの位置や大きさにこだわる人がとても多いと感じます。

アパート住まいではリビングに洗濯物?

洗濯室、洗濯動線にこだわるのはアパート住まいで特に小さなお子さんがいる若い方にとても多いですね。
どうしてそこまでこだわるのか推測してみました。
小さなアパートで子育てしながら家事をして大変だったり、アパートは狭いので洗濯物がリビングに常につるされていて とても困っているのでしょうね。

洗濯物がつるされたお部屋でご飯を食べたり子育てしたり、くつろいだり。
そういう経験からとても洗濯物干しのお部屋を重視されるのだと思います。

洗濯物を遠ざけたい。煩わしい。そう思っているのでしょうね。

乾燥機が主流になってきている?

欧米では洗濯物を干すのは限られたお洋服だけとなってきているという話も聞きました。
多くの方が乾燥機を上手に利用されているみたいです。
日本でも増えてきているみたいです。
洗濯物は基本的にすべて乾燥機という人も多くなってきました。
しかし、日本ではまだまだ、洗濯物は乾燥機で乾かしたくない。きちんとつるして乾かすのが主婦の仕事。日光に当てて消毒しないと。
様々な理由でなかなか乾燥機を使うのが進まないようですね。
食器洗い機以上に家事負担が減ると思うのですがどうなのでしょう?

そういう秩父の私の家では、妻は割と乾燥機を使わずにやはりほすタイプです。洗濯して干して、たたんで。何も考えなくて作業しているのが気持ちいいと言っております。そういう考え方もありますね。ですからわざわざ2階まで持っていってきちんと干してます。「一回行くだけじゃ無い。」そう言ってますが、取り込みもありますから2階ですね。(笑)
飯能の方のおうちでは100%乾燥機という感じです。
男の子、3人で住んでいたのですから、当たり前と言えば当たり前です。

でも実際には洗濯物を干したり取り込んだりを考えると
家事負担を減らすためだったら乾燥機が近道ですね。

乾燥機のコスト

私は乾燥機の電気代を長年計ってきてました。

結果をお話しすると安いモデルの乾燥機で50円 ヒートポンプ式で25円くらいでした。もちろんメーカーや洗濯物の量によりますので参考程度にしてください。ちょっと古い機械なので最近のはもっと良いでしょうね。

いかがでしょうか?
割とかかるな?と思った方もいらっしゃるでしょうし、共働きで子育てまでして日々大忙しの方には「エッツそんなもの?」と思った方も多いと思います。

私も最初は測定ミスかと思いました。あんなに長い時間動きっぱなしで、暖かくなっているのに。すごい技術ですね。

ひと月1000円かかったとして1年だと1.2万円くらいですね。こう考えると毎日,365日頑張る。と言う方もいらっしゃるかもしれません。
もう洗濯干しやめよう!なんて方もいらっしゃるかもしれません。


一番良い場所が!

ここからが本題です。

普段の生活を営むのに 炊事、掃除、洗濯等の家事や、子育てや疲れをとったり
癒やしなど 家に求められる機能はたくさんありますね。

洗濯物も大切な生活の一部ではあります。

しかし、洗濯干しを重視するあまりとんでもない間取りが増えている気がするのです。

洗濯干し室がおうちの一番良い場所を占拠したりして。(笑)

洗濯干しをするためのおうちですか?

そう言いたくなることもあります。

日当たりの良い、眺望の良い、庭とのつながりがあるそんな良いところが洗濯干し場。そしてリビングはかろうじて日の当たる場所。

人より、洗濯物!

それならリビングに干せば! 人にも良いと思います。洗濯物と人で時間やシーンに応じて空間をシェアすれば。(笑)

日中人がいないなら洗濯物優先で良いじゃない。そんな声も聞こえそうです。

洗濯動線を確保するために他がめちゃくちゃ。

洗濯機がある脱衣室から南側にある洗濯干し場まで最短でまっすぐな動線を作りたい。
そのために他が犠牲に。
収納が少なくなったり。他の動線がめちゃくちゃになったり。
洗濯動線をつくる為に何歩か余計歩けば良いのでは?普通の住宅レベルでそれほど移動量変わりませんよ。洗濯機も全自動なので昔みたいに行ったり来たりしなくて大丈夫ですよね。一日に10回も20回も行ったり来たりするわけではないですね。

他に重要な動線無いですか?
収納は少なくなって良いですか?
見た目は?

洗濯室も坪数増えてますよ。

お金のことをあまり言いたくはないですけど洗濯干しスペースだって面積が必要ですね。子育て世代には一坪じゃ狭すぎるし、2坪あれば良いなぁ。そんな感じでしょうか?

一体洗濯干し室にいくらかかっているのかな?他のスペースをうまく使えないのかな?
廊下の一角とか、吹抜の端とか、寝室も良いと思うし。

その分リビングが広くなった方が生活が豊かになりそうな気もするけどなぁ。空間も素敵になるし。

洗濯以外の住宅の役割は?

洗濯室を重要視するあまり、リビングが狭くなったり、くつろぎ感の無い間取りになったり。
洗濯以外の住宅の役割はおろそかになってしまいますね。
こうすれば使いやすそうなのに。雰囲気良いのに。子供と楽しく過ごせるのに。庭とうまくつながって広がりのある空間が作れるのに。
LDKのそれぞれの居場所ができて、
家族のつながりができて、
空間が豊かになって、
そんなことより洗濯ほし室なのかな?

まあ大切なことなんだろうけど

暖かい家の洗濯干し場を考えよう

今まで何百件も家をつくり温度の実測をしている住宅も数十軒有ります。

実測をお願いしている当社のホームオーナーさんに洗濯干しの実態をお聞きしたことがあります。

そこで解ったことは、リビングとつながりが良い空間ならどこでも良く乾くと言うこと。

高断熱住宅の特徴でしょう。
24時間換気もあるし、温湿度もコントロールされているし。

アンケート結果では 夜洗濯して干してしまう人が多いのにとても驚きました。
共働きが多いからなのでしょう。
本当に大変ですね。お疲れ様。
21時,22時頃に干す人が多いみたいです。

リビングの一部や吹抜、それに面した廊下や洗濯干しコーナーに干している人は翌朝にはほぼ乾いてしまう見たいです。スウェットのような厚手のものはもう少し時間がかかるとの意見も。

でも結構早く良く乾くとのことです。ですから匂いなども気にならないようです。

逆に小さなお部屋。 小さな洗濯干し室、洗濯干しができる大きめな脱衣室などに干す人はなかなか乾かないとのこと。
そういう場所にも積極的に空気の流れを作るように設計時に計画をしますが、それでも風量が足りないみたいですね。
大風量を送り込むとかの工夫が必要みたいです。
余分なFANなど付けあまり設備に頼りたく無いですけど。どうせ壊れますから。

やはり広いリビングに面していてリビングの空気とごちゃ混ぜにできることが重要のようです。

そうはいってもお客さんの意見が重視

私はできるだけくつろぎの邪魔にならずに見えにくく それでいてリビングと空間のつながりがあるところに洗濯干し場を作りたいと思っています。

それか、隅の方なら洗濯物があっても良いじゃない。
そう考えます。

適度な動線は考慮しますが、洗濯物のためのおうちはもったいないと思ってしまいます。

でもお客さんの要望が最優先。
一度は説明しますがこれ以上言っても変わらないな。と判断するとすんなり引き下がります。
自分でも住みたくなる家の設計を心がけていますが、私が住むわけではなくお客さんが住む家ですからやむを得ないですね。

私には解らない、すごく重要な要素があるのかもしれません。

責任持ってアドバイスしろと言われそうですが、生活の仕方はそれぞれですから、その当たりに一級建築士のプライドはありません。(笑)

ちょっと残念に思っているだけです。

皆さんも、洗濯干し室について考えてみてください。
私も完全否定しているのではないのです。
実際私の家にもあって便利に使っていますから。(位置は吹抜隣の2階ホールです)
もうちょっと工夫して見たら?
優先順位はそれでいいですか?

それが言いたかったのです。

良い間取りになるように家づくり頑張ってくださいね。

換気・空気,断熱・気密

高断熱住宅では、室温が高く維持されますし、きちんと換気も行われますので、相対湿度は下がり気味になってしまいます。
乾燥対策をきちんとしないと、室内の乾燥は抑えられません。

このおうちは少し乾きすぎていますね。

そこでお金をかけずにできる乾燥対策を書き留めておきます。

基本は、余分な換気をしない。

室内で湿気の発生源を作ると言うことです。

キッチンの換気扇を多用する家は湿度が低くなりがち。少なめにする。
湿度を上げるには観葉植物が効果的
入浴後は浴室の換気扇は使わずドアを開けておく
室内に洗濯物を干す
24h換気の風量を絞る
居住人数を増やす
水槽などを置くのも良さそうですね。

湿度改善対策として、皆さんすでにご存じで実践されているかたも多いと思いますがメモ代わりに書き留めておきますね。

試していただき、どのくらい改善できたかご報告をお待ちしております。

換気・空気

建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の
自立循環プロジェクトシンポジウム2021 がありました。

かなり内容の濃い良いシンポジウムでした。
内容については後ほどご紹介していきます。

その後の懇親会での議論がさらに濃い内容。

前先生に「髙橋さん。恐い やり過ぎで 極左。」と言われてしまいました。
「あの団体は、掘り下げすぎ。そこまで細かくなくても。」三浦さんからは、「湿度のことで 前先生にかみついてた団体ですね。」みたいな。
えっつ?そう思われていたとは。
よりよい家をつくる為に先生方に質問しながら勉強していただけなのに。(笑)

最後の方で話題になったのは 浴室の乾燥。

暖かい家になると換気扇を回さなくてもお風呂が乾いてしまう。
窓は閉めたまま。
冬場には、お部屋の湿度も上がるし。
そんな話でも盛り上がりました。
お風呂の換気扇は全く必要ないという先生もいました。

私は勇気が無いので、とりあえず付けていますが、高断熱住宅で浴室換気扇無しも良い方法かもしれません。
お風呂の換気は浴室を乾かすことにあります。
乾けば良いのなら、高性能住宅ではいらなそうです。
換気扇が設置されていると言うことは、ダクトを介して外とつながってしまっていると言うことですから。冬には冷たい外の空気が夏には外の熱い空気が逆流します。その熱損失も大きいですね。
夏場でもお風呂の換気扇で出した空気の分だけは外から空気が入ってきてしまいます。わざわざ外の暑い湿度の高い空気を入れなくても良いかもしれませんね。

お風呂が良く乾くというのは、温度の分散より湿度の分散の方が早いので、温度が高いし、室内を開けっぱなしにできる高断熱住宅なら当たり前なのでしょうね。

換気・空気

第三種換気とは?

ひとが住んでいると室内の空気は汚れますね。
そこで現代の住宅では換気は必ず必要です。
スカスカのおうちなら必要ないかもしれませんが、普通の作り方をすると空気の汚れは出し切れません。
そのため、現在の建築基準法では室内の空気を2時間に1回入れ替えることが義務づけられています。

換気の種類は換気扇の使い方で第1種、第2種、第3種と分けられます。

第1種は外の空気を取り入れるのも家の中の空気を出すのも換気扇を使う方法。
第2種は外の空気を換気扇で取り入れ、室内の空気は自然に出す方法。
そして今回取り上げる第3種換気は、外の空気を自然に取り入れ 室内の空気を換気扇の力で出す方法です。

ポイントは 換気扇の力で室内の空気を出すので、室内が負圧になり 結果的に穴が空いているだけの自然給気口から外の空気が引っ張り込まれると言うことです。

換気扇の外に出す力が強ければ強いほど、給気口や隙間から空気が自然に引っ張り込まれるわけです。

給気口と排気の換気扇はバランス良くつけましょう。

バランスが崩れると換気扇が空回りしたり、換気ムラが発生します。

最後はダーテイーゾーンから

常時人のいる場所にはきれいな空気が必要です。ですからリビングや,寝室子供室などの居室に外からの新鮮な空気を取り入れます。

そしてその空気をトイレや洗面脱衣室や浴室などの匂いの発生する場所や湿気の発生する場所から排気するように計画します。

上手に空気の流れを計画することが大切です。

空気の汚れと流れをイメージしましょう。

気密がとれていないと全くダメ。

気密性能があればきちんと空気が流れます。

気密性能が無いと!

いろいろな隙間から空気が出たり入ったりしてしまいます。
きちんと換気が制御できませんね。
空気が汚いところができてしまいますね。
寒い空気が出たり入ったり。とても寒いです。

冷たい空気が直接入ってくる

気密がとれているとしても、給気口から入る空気は、外の空気そのままです。

寒い冬に外が氷点下なら、なんとマイナス温度の空気が入ってきてしまうのです。

この問題点は、高断熱に熟練した設計者なら上手に解決することもできるかもしれませんが、かなり難易度が高いです。

残念ながら大手ハウスメーカーの設計でも全くできていない場合が多く残念なことです。

窓開けすると!

トイレの窓、脱衣所の窓を開けるとどうなるでしょう。

トイレの窓から空気が入り、直接トイレの換気扇からすぐに空気が出て行きます。トイレのところだけ循環してしまうわけですね。
そこだけで、「吸って吐いて」をしてしまいます。
脱衣所の窓から空気が入り、脱衣室の換気扇から空気が出て行きます。
これではリビングの自然給気口から空気を引っ張れないですね。
窓開けすると 計画通りに空気が流れません。

2階建てでは?さらに難しい。

2階建ての場合を考えてみましょう。

最近の住宅では1階にも2階にもトイレがありますね。 そのため1階に給気口と排気口 2階にも給気口と排気口と計画される場合が多いです。

上下の圧力差の発生

暖かい空気は上に向かって行きます。

そのため室内では下から上に向かって空気の流れが出てしまいます。

この空気の流れによって1階は負圧になり外から空気が入って来やすくなり、2階は外に向かって空気が出て行きやすくなります。

そうするとどうなるでしょう。

本来空気を出すための1階のトイレの換気扇からは空気が出にくくなり、1階のリビングには外の空気がたくさん入ってきます。

2階の寝室や子供室には外から空気を取り入れる給気口があるのですが、内外の圧力差のために空気が入りにくくなったり時には空気が出て行く口になってしまうこともあります。

きちんと換気が行われない可能性が高いですね。

本来の空気の出入りが制御できないこの現象は、温度差だけで無く、屋外で吹く風などでも起こります。
空気が出るための面に風が当たれば出にくくなったり、空気が入る面が風下になれば、家の中に入らず引っ張り出す口になってしまうのは,容易に想像できますね。

上下に空気の流れができてしまうと

暖かい空気が上に行き隙間から冷たい空気が入ってくるとどうなるでしょう。

上下の温度差が大きくなりとても寒くなります。

暖房しても頭が熱くなり、足下が寒いという 不快な状態になりやすいです。

第三種換気はとても難しいですね。

それでも第三種が多い理由

これほど問題の多い換気方法にもかかわらず、ほとんどの住宅会社が第三種換気を採用するのはなぜでしょうか?

それは 圧倒的なコストの安さです。

第一種換気では数十万円かかりますが、第三種換気は数万円ですみます。
全く違いますね。

多くの住宅会社が 実際に換気が機能しているか?快適性が確保できるかはほとんど興味が無いのかもしれません。

ひどい話ですね。 私もそのような家に出くわすことが度々あります。
とても残念です。

もう一つの理由に、施工性があります。

第一種換気は 複雑なダクトの設置が必要です。

しかし第三種換気では、ほとんどの場合はダクトの必要は無く、もしダクトを使うにしてもダーティーゾーンのみですからとても単純です。

設計も楽

入り口と出口をつけるだけ。ダクトが無ければ、計算もほとんどいりません。
ダクトがあるとパイプの圧力損失などの計算が必要です。

メリットは無いのか?

第三種換気の良いところはないのでしょうか?

それでも、高断熱のスペシャリストが第3種換気を選ぶこともあります。

それは消費電力の少なさです。ダクトを使わないシステムの場合わずか 数Wですみます。

第一種換気は給気も排気も換気扇を使います。消費電力は単純に倍になりますね。

さらに第一種換気の場合は、熱交換換気とすることが多いですから,より圧力損失があり、モーターのパワーが必要です。50W位必要です。

単純な第三種換気の場合、とても省エネですね。

しかし冷たい空気を暖めなくてはなりませんので冷暖房エネルギーはたくさんかかりますので一般的にはエネルギーはとても増えてしまいます。

換気での熱損失があっても、室温が下がらない、温度ムラのできない、すごい設計と、ミスの無い施工。それができれば考えても良いでしょう。

かなり難易度が高いですね。私も場合によっては第三種換気を否定しませんが、高度な設計、高度な施工、きちんとした使い方。
長年の経年変化による気密の維持などたくさんのハードルがあります。
それならば、確実な計画、施工ができる第一種熱交換換気を選ぶのが無難だと思います。

結論

第三種換気は、難しい。大きなリスクがある。

それでも値段優先ならば、覚悟して採用。

私は確実な性能住み心地を重視するため使わない。

換気・空気

第3種換気は室内の空気をファンの力で外に出し、その分の空気を給気口から自然に取り入れる方法です。

第一種換気は 給気と排気の両方をファンの力で行います。
その際に入ってくる空気と出て行く空気を交差させ熱を入れ替えます。
排気とともに捨てられてしまう熱を回収するのです。

ローヤル電機さんのホームページから引用 令和元年5月14日
http://www.royal-elec.co.jp/shop/info/ventilationdetail.php?shopflg=0&rootid=4&category_id=34&product_id=286&quantity=1

このように熱を回収できる換気システムを熱交換換気システムと言います。熱と一緒に湿気も入れ替えられるものを 全熱交換換気 と言い 熱だけ入れ替え湿気は入れ替えないものを 顕熱交換換気 と言います。

とてもすごい換気システムと言うことになりますが弱点もあります。

まずは給気と排気の両方をダクトを使うので工事が大変です。
さらに機械が少し高いです。
そしてモーターが給気用と排気用と2台になってしまいます。

せっかく熱を回収して省エネなのですが、電気代は倍になってしまいます。冬は暖房費が減りますのでとてもお得なのですが 春や秋、夏の夜などは室内と外の温度差は少ないですから 熱交換はあまり必要ありません。それなのにモーターは電気を食ってしまいます。

北海道のように寒い日が多い場所の場合は明らかに得でしょう。でも関東の平野部のようなところはそれ程でもありません。温暖地の場合、省エネ性能では第3種で十分ということになります。

しかし、電気代で比べるとそれほど得ではないと言うことになりますが、住み心地はとても違います。第三種換気の場合、外の空気がそのまま入ってきてしまい給気口の近くではとても寒く感じます。ですが、熱交換換気扇の場合、外の温度がとても寒くても熱交換してある程度暖まって入ってきますから寒さを感じにくくなります。
エネルギーだけの話ではないのです。

さらに当社の作っているような高性能住宅の場合は第一種熱交換換気扇しか選択筋は無いと思います。

熱が逃げないように断熱性能を高めてありますので、壁や屋根や窓などからにげる熱は本当に少なくなります。それに比べて換気による熱の損失がとても大きくなるのです。

計算をすると、第三種を使ってしまうと半分近い熱が換気で逃げてしまうことになります。どんなに断熱しても換気の影響の方が大きくて意味が無くなってしまうのです。
ですから高断熱の住宅と熱交換換気扇はセットなのです。
換気の電気代は少し増えますが、冷暖房エネルギーはとても減りますし、快適性はとても高くなります。

断熱がほどほどレベルの高断熱の住宅ならば、換気の熱損失以上の熱が壁や窓、屋根などの外皮から逃げていますからそれほど気にならないでしょう。その分たくさん暖房すれば良いというレベルになります。

第三種か第一種どちらが良いかと言うことは、地域によっても違いますし、断熱レベルによっても違うと言うことになります。

結論としては秩父地域の場合は朝の冷え込みがとてもすごいですから、きちんと断熱して第一種熱交換換気扇と言うことになると思います。

換気・空気

住宅の換気の設計はとても難しいです。
きちんとした計画をしなくては、健康快適な空気環境にはできません。

換気の仕組みもたくさんあります。

外からの空気を入れるのを 「給気」
家の中の空気を外に出すのを 「排気」
といいます。

給気と 排気とも 換気扇を使うのを 第1種換気
給気を換気扇を使って 排気を自然の穴から行うのを 第2種換気
給気を自然の穴から行って 排気を換気扇で行うのを 第3種換気と言います。

この換気扇は 壁に付いていて直接外と出し入れする「壁付けの換気扇」と
天井などからパイプを通って空気を各部屋から集めて一つの機械で出し入れするタイプの 「ダクト式」
があります。

多くの場合は 壁に空気の取り入れ口が付いていて トイレや浴室の換気扇から排気をするタイプでしょう。
壁付けの第3種換気というタイプに当たります。
このタイプは 設備費がとても安くすみます。ローコストビルダーはこの方法が多いですね。
メンテナンスも用意ですし 消費電力も少ないというメリットもあります。
しかし、安定した風量が確保しにくかったり目的のところがきちんと換気できないなどの問題もあります。 空気環境を良くするという 換気の本来の目的を果たすのが難しくなります。
ですので 高性能な家を目指す工務店は使わないところが多いですね。

次に多いのが 自然の給気口は使うが 排気はダクト式でいろいろな場所から引っ張る方法の第三種換気
これは目的の場所からきちんとダクトで空気を引っ張れるため 前の方法より安定した性能が出せます。
しかし,給気口が自然給気口のため外の風などの影響や温度差の影響で給気口それぞれから入る空気の量のコントロールが確実ではありません。
寒い空気も直接外から入ってきてしまいます。

それを克服するのが第一種換気
空気の取り入れ口(給気) 空気を出す口(排気)を両方ダクトを使い 機械で出し入れします。
そのため 風量がとても安定して計画どうリムらなく空気環境が整えられます。

さらに第一種換気を使うと給気と排気の熱を入れ替えることができます。
暖房した家の中の空気をそのまま外に捨ててしまうのはもったいないので 外から入ってくる空気に熱を渡して 外の冷たい空気が暖まり各場所に配られるのです。
これを熱交換換気扇と言います。外から入ってくる空気も冷たくないので不快ではありません。

第一種の熱交換換気扇を使えば 冷暖房のエネルギーは少なくすむわけです。
そして計画通りの換気が行える。
とても良い方法ですね。

ですがその第一種熱交換換気扇も良いことばかりでは無いのです。
まずは機械本体の値段とダクトを設置する工事費がかかります。
給気と排気を機械で行うわけですからモーターが2つ付いています。電気代がかかります。
熱交換をさせる素子に空気を通すときに圧力がかかるためモーターの負荷がかかりここでも電気が増えてしまいます。

それではどちらが特なのだという話ですが秩父の標準的な住宅で計算してみます。 最初にかかる設備代だけ言うと圧倒的にローコストビルダーがやっているトイレなどの壁から抜く第3種換気が安くすみます。
次にはダクト式の第三種
冷房代暖房代まで考えると10年から20年くらいで逆転し第1種熱交換換気が良くなると言われています。
これは後で表にして見ますね。

しかし 第一種熱交換換気は 綺麗な空気が安定して入れ換えられるので空気環境はいいですし
真冬でも冷たい空気が直接は行ってこないので住み心地は抜群です。
ですので当社では第一種熱交換換気扇を使用しています。

換気の種類に関するお話はここまでです。

換気には重要な点が3つあります。
「設計」[施工][メンテナンス]です。

設計の重要さはおわかりになると思います。
設計の違いによって全く性能が変わってしまいます。かなり特別な勉強と知識が必要です。細かいところは省略します。設計士さんでもほとんどの方が理解していないように感じます。只の営業さんレベルではほぼ理解できていないのでは無いでしょうか?

次に施工
施工の仕方でも性能に差が出ます。ダクトの配管の仕方で圧力損失は変わりますし 長持ちするかも変わります。

最後にメンテナンス。
換気にはこれがとても重要です。
フィルターに汚れがたまるときちんと空気が入れ換えられませんし 圧力がかかり電気代が増えたりすることもあります。
まめにお手入れできるよう 掃除しやすい場所に設置したり掃除しやすい機種を選ぶことも重要です。
機械なので壊れることもありますので取り替えやすく作ることも重要ですし、壊れたときのメンテナンス体制などがしっかり維持できそうなメーカーを選ぶことも重要です。

おまけにダクト径の違いによる圧力損失について。
50mmのダクトを100とすると75mmのダクトは13.2 100mmのダクトは3.1
住宅の大きさなど考えると50mmのダクトではかなりの圧力損失があるので75mm以上のダクトを使うことが重要そうですね。
狭いとこに配管しますから50mmの細いパイプを使いたくなるところですが しっかり75mmの太めのパイプを使う様にしましょう。