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髙橋建築

BLOG  カテゴリー:パッシブハウス

パッシブハウス,設計 デザイン

国際資格の取得です。

2011年にパッシブハウスを作ってから11年。ようやくパッシブハウスの国際資格を取得できました。

「パッシブハウスデザイナー」です。パッシブハウスのコンサルが全世界でできます。でも言葉の壁があるから現実的にはダメですけど。

国際資格としては2つめのゲットです。もうひとつはアメリカのパッシブハウス資格これは使いそうもないな。勉強したくてとった感じです。

パッシブハウス,日記・想い,設備・空調

建物のエネルギーを評価するのにBELS(ベルス)という評価方法が日本では用いられます。

最終的にこのようなラベルが発行されます。

日本式のエネルギー計算をして認定されるのです。この住宅は67%削減ということですごいエネルギー性能だと言うことが一目でわかります。

パッシブハウスなのですから楽勝ですね。5つ星もらってますがもっと★があれば10個くらいもらえたりして(笑)

審査員も疑う性能!

今回も審査の段階で審査ストップして疑われました。

大きな吹抜があったりドアのない玄関ホールとつながる広いリビング空間に6畳用エアコンはおかしいというものです。

審査員さんがにわかに信じられないのも無理ないですね。

20年、30年先を見越した性能ですから。

普通の常識では、この広い空間を6畳用エアコンで冷やすなんて間違いに違いないと思うのも無理ないですね。

でも本当はもっとすごいのです。

この家の性能は?

今回計画中のPHPPのverificationシートの抜粋です。

黒い四角が家全体の有効床面積が100㎡ 赤い四角が暖房負荷で10W/㎡ 青い四角が冷房負荷で18W/㎡です。

何を現しているかというと一番寒いときの必要な暖房量、冷房量が解るのです。

暖房を例にとると 100㎡の家で床面積1㎡あたり10W必要と言うことですから 100×10=1000
ということで 一番寒いときに1000Wの暖房エネルギーを作れる暖房機器が必要と言うことになるのです。

冷房だと 100×18=1800W 冷房時の方が多いですね。1800W必要です。

6畳用エアコンの性能はどうでしょうか?

冷房 2.2kW すなわち2200W 暖房2.5kW 2500Wです。

先ほどの計算で冷房 1800W 暖房1000W必要と計算されていました。

本当に6畳用で間に合うのが解りますね。むしろ暖房は3畳用エアコンで良さそうです。(笑)(そんなの無いと思いますけど)

リビングで6畳用?家全体で6畳用?

先ほどの審査員の質問は「リビングのエアコン6畳用で大丈夫ですか?」でした。でもこの計算は「家全体が6畳用でOKです。」なのです。

あらあら、とんでもない性能ですね。家全体を6畳用エアコンでとは。(笑)

こんなこと審査員さんには面倒なので説明しませんけど、実際のことなのです。

当社以外で家を作った皆さん。信じたくないですよね。聞かなかったことにした方がいいです。

実際の運用は?

当社の住宅は6畳用エアコンで十分と言うことが解りました。

しかし、これは平常時の話。様々な想定が必要ですね。

万が一壊れたら?

お客さんが大勢訪れたら?

ホットプレートで焼肉!夏にも鍋が食いたい!など

リスクは様々です。

そのため当社ではエアコン2台体制。吹抜の上とリビング
何かあって暑ければもう一台付ければ良いし、2台を弱く動かすのでもOKです。

万が一の故障時ももう一台あれば大丈夫。2台同時に壊れることはあまりないですからね。

今朝は寒かった

11月17日 今朝は寒かったですね。

外気温1.3℃ 室温20.4℃まで下がりました。
もちろん11年たった秩父パッシブハウスでは暖房は全くしていません。
暖房費0円が11年も これから先エネルギーの値段が上がっても安心ですね。

パッシブハウス

国際パッシブハウスオープンデー2022が終わりました。

ミッフィーの壁紙

たくさんのかたに来ていただきありがとうございます。

たくさんの人とお話ができました。

その中でお聞きした切実なお話。

パッシブハウスを建てられる工務店 設計事務所が見つからない!

良いおうちを建てたい!パッシブハウスを建てたい!と思っても業者がいないと言うこと。

探しても探しても見つからない。といっていました。

当社は現在の受注残で秩父以外対応しないことになりましたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

確かに私もおすすめ出来るところを思いつかない。

本庄、深谷近辺で誰かできないかな?

ほどほどのレベルの性能なのに高すぎる!

パッシブハウスまでとは言わなくてもほどほどの性能なのに高すぎると嘆いていました。

ハウスメーカーのもうけ主義は解っているのでハウスメーカーには頼みたくない。

だけど工務店は見つからない。

設計事務所は。。。。。○○共催は。。。。。

そんな話をされているかたもいらっしゃいました。

まあまあかなと思った工務店も見積もりとったら高すぎる。

当社の話を聞いていたのでなおさらそう思ったようです。

パッシブハウスの性能を知ってしまうと後戻りできない。

最近は、きちんと勉強しているかたがたくさんいらっしゃいます。

そしてパッシブハウスを知ってしまうと、それ以外では考えられなくなってしまいます。

スマホを知ってしまったら特別な理由が無い限りガラケーには戻れないですよね。

カラーテレビ見てしまったら白黒テレビには戻れないですよね。

パッシブハウス当社でお手伝いします。

パッシブハウスの技術者を増やさなくてはなりません。

良い家を建てたがっている人はたくさんいます。

そのため当社でコンサルのようなことをしても良いかなと思います。

お値段はご確認ください。

工務店 設計事務所さん お客様どなたでも結構です。ビルダーさん。メーカーさんでも良いですよ。

ある程度の高断熱のスキルが無いとダメだとは思いますし、一生懸命やっても、ものにできる人は一握りです。
本当に本人次第。能力とヤル気!ものにならなくてもノークレームでお願いします。
教え方が悪くてもノークレームでお願いします。

ここ数年 パッシブハウスジャパン主催の養成講座をお手伝いさせていただいてますが、できるようになった人は10人に一人くらいです。数名いっぺんに教えるのでそうなってしまうのだと思います。

森さんが現在やっている3社だけに絞ったセミナーを先日お手伝いしました。3社に絞って、6回の講習で講習ごとにその次までの作業課題が出ます。実際に自社でパッシブハウスにする物件を持ち寄ってその物件を実際にパッシブハウスにする作業ですから、何が何でもこなします。そのやり方ならどの会社も無理矢理できるようになるかも知れません。

ですが、それだけでは続けてできるようにはならないかも知れません。私も何度も繰り返し勉強し試行錯誤して覚えました。まだ覚え切れていないこともたくさんあります。

かなり険しい道のりですが、一歩を踏み出さないと前に進めません。

私も忙しくてなかなか時間がとれないですが、良い家を少しでも増やすためにお手伝いしたいと思います。ライバルを増やすことになるのですが、世の中のためですから私も頑張らなくちゃですね。

そんなわけでパッシブハウスを作りたい人、作りたい会社のかた お問い合わせください。

パッシブハウス,日記・想い,見学会・相談会・イベント情報

皆様 たくさんのお申し込みありがとうございました。

昨日、現在打合せ中のかたを 夜7時から9時頃までご案内しました。

日中の暖かさが室内には十分残ってます。

暖房していないにもかかわらずとても心地の良い暖かさ。

玄関入った瞬間から本当に気持ちの良いほっとしたあたたかさにつつまれます。
玄関が開いて冷気がいっぱい入っても、家の中全体。壁も柱も天井も床もみんな同じように温まっているので、何事もなかったようにすぐに温度は戻ります。
びっくりですね。

明るく広々したLDKももちろん包み込まれるような暖かさです。
どこかで暖房しているのではないかと疑われても仕方ありません。しかし暖房している暖かさとは全く違います。
2階の荷重を支える柱がどうしてもリビングに必要になりました。
でも 太柱をアクセントに使い逆にかっこよくなりました。
どっしり感が良いですね。
階段の先にあるスキップフロアーが書斎です。

大きめの玄関収納はムーミンの壁紙。お施主さんも遊んでますね。
それにしても棚がいっぱいで便利そう。こういうところも張り物の新建材ではなく集成材でしっかり作るところが、髙橋建築。
新建材の張り物の板は剥がれたり反ったり痛みやすいですからね。10年、20年のサイクルで考えないで100年、200年で考えたいと思って頑張ってます。

室内のブログ公開はここまでにしておきますね。
素敵な洗面脱衣室や工夫された階段下収納。
ダイニングのスタディーコーナー
食品庫やファミクロ、スキップフロアーや1段持ち上がった寝室。子供室のロフト階段も本箱階段。
エアコンのダクトシステムなど見所たくさん。

とっても気持ちの良いお客さんだったので結構サービス工事もありましたが、とても良いおうちになりました。

こちらの提案を信頼して受け入れてくださると、本当に頑張っちゃいますね。
私たちもとてもやりがいのある、本当に楽しく仕事の出来た現場でした。

パッシブハウス,日記・想い,耐久性・災害対策

JBNの災害対応住宅研究委員会が主催のセミナーを受けてきた。

地域で大きな災害を受けてその復興を支えてきた人たちが講師です。

行政と一緒に復興住宅を作ったり、今後の対策など考えてきた人たちです。

実際の災害を受けたからこそ、確かな情報。確かな対策をしてきた話です。

本当にためになりました。

数十年に一度というような災害が頻繁に起こってますね。

それでも甚大な被害ですが、数百年に一度というような大災害もあるかも知れません。

当社の住宅は100年200年持たせたいと思って作ってますから少なくとも数十年に一度という災害は普通に起こりえますし、数百年に一度と言う災害に見舞われることも十分あり得ます。

その研究会で災害対応住宅の内容をまとめてくださいました。

もちろん 地震に対しては耐震性を上げる。台風に対しては耐風性能を上げるなど基本的なこともありますが我々が気がつかない、実際の災害から気がついたそれぞれの情報が盛り込まれていました。貴重な情報です。

この知識技術がいかせて良かったなどと言うような災害がなければ良いと思います。

パッシブハウス,見学会・相談会・イベント情報

2022年11月12日(土)13日(日)は、数年ぶりの「国際パッシブハウス・オープンデー」です。

世界中のパッシブハウスの見学が出来るイベント

このイベントは世界で同時開催です。世界中のパッシブハウスが見られます。
日本のページ https://passivehouse-japan.org/event/15192/
世界のページ https://passivehouse-international.org/index.php?page_id=262

当社も参加 本庄パッシブハウス2022

当社も認定申請物件を公開します。まだ認定はとれてませんが認定取得予定です。

完成間近 現在急ピッチで工事中です。

ほぼ真南向き。日射がかなり入る場所なので、とても温かいおうちになりました。

写真はもう少し出来たら ブログに公開しますね。

パッシブハウスの性能公開

最終的にはどのくらいの数字で落ち着くか解りませんが、暖房需要、負荷とも余裕の値です。

気密性能は仮の値です。多めに入れています。

暖房はあまりいらないで住めそうな予感です。
エアコンは6畳用エアコンですがオーバースペックですね。(笑)
3畳用エアコンがあればそれでもいけそうです。

本庄市なので秩父より暖かい気候が幸いしているようですね。でも風は冷たいので外は大変ですけど。

見学の申し込み方法

受付アドレスです。ご記入をお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdGzHzRF2yB9QjoQ-HX6i23bdl2KT60P9Qj2d2USgmw0WJt1g/viewform?usp=sf_link

駐車場が少ないので入れ替え制となります。1時間に1組受付です。よろしくお願いします。

靴下ははいてきてください。
おトイレは使えません。
飲食は出来ません。
お子様はご一緒でも大丈夫ですが、注意してあげてください。
傷など付けてしまわぬようご注意ください。

パッシブハウス,断熱・気密

熱橋部分の計算についてです。

PHPPに熱橋の数値を入れますが、いろいろな部位があります。

例えばオーバーハング床

熱橋計算では入隅が不利な数字となります。それは面積を断熱の外側で拾っているから。

室内の暖かい部分の面積は大きくなるので当然のような気がしますが、そういう理解では少し違います。

左側がオーバーハング出隅 右側が入隅です。

暖かい空気に触れる部分が多いので熱が逃げそうなイメージがあります。
本当は実際に逃げる熱というより、ψ値の計算根拠の違いです。

出隅の外気に触れる長さは3.129m 入隅は2.871m もうすでに、この長さでエネルギーロスを計算してあるところから、このモデルでの熱損失を引きます。

外皮の長さから計算して、出隅は0.387W/mK逃げる 入隅は0.357W/mK逃げるがベースです。

そしてモデルの熱損失は 出隅が0.384W/mK 入隅が0.371W/mKです。

それぞれ引くとψ値です。

出隅のψ値は -0.003W/mK 入隅は0.014W/mKとなります。
これが熱橋の基本的な考え方です。

入隅は割と大きいですね。

パッシブハウス,断熱・気密

高断熱住宅になると壁や屋根が厚くなりますね。

日本の基準は計算が曖昧

日本の断熱基準では外皮の面積を計算するときに壁は柱の中心の面積で計算します。
屋根は軒桁の高さです。
床は床の仕上がり面ですね。

断熱の厚さを全く考えていません。

充填断熱と外張り断熱では断熱している位置が全く違うので、外気に接する面積も大きく変わりますが、全く考慮しません。


壁や、屋根の断熱が厚くなると、どうなるのでしょう?

高断熱になり外張り断熱などで外に大きく壁がでても同じです。当社のように高性能なネオマフォームの断熱材なら、90mm程度外に出すだけですが、グラスウールで同じくらいの性能を確保しようとすると200mm位出さなくてはなりませんね。

大分違います。

このグラウスール外張りと、充填断熱だけを比べたら 35坪くらいの家だと外皮面積が10㎡くらい違っちゃいそうです。(笑)

きちんとした根拠を持って計算しないともったいないですね。

パッシブハウスでは断熱の外側の面積

パッシブハウスでは断熱方法によらずエネルギー計算ができるだけ正確に出来るように 断熱材の外側で面積を計算すると言うことになっています。 赤が断熱材の一番外側です。

外の冷たい空気に接する面積を計算すると言うことです。これならきちんとした計算が出来そうですね。

計算ではできるだけ正確さを求めるのですが、使い方による差が大きいので、省エネな人と使い放題の人は全く違うので(笑)(笑)

パッシブハウス

今年の夏に見学会を行った小鹿野町の住宅が 「秩父パッシブハウス2022」としてパッシブハウス認定を受けました。

オーナー様 おめでとうございます。

ちょっと南西向きで 大きな吹抜があったので認定ギリギリです。

パッシブハウス基準はすごく難しい基準ですから、ギリギリでもすごいことです。ちなみにUA=0.22W/㎡k HEAT20 G3ですね。

冬の日射量の多い秩父で南西向きなのでこんな感じでしょうか?

今回の認定は太陽光発電がたくさん載っているのでPassiveHouse Plus の認定です。

パッシブハウス,日記・想い

私の基本的な考え方は、安全、安心、長持ちする家を作ること
温熱環境的には、一年中ストレス無く快適な住まいを作ることです。

快適な温湿度 ターゲットは?

快適な温熱環境を求めていますがどのくらいの温湿度をターゲットにするか?とても悩みますね。
夏と冬では快適と思う温度が違いそうです。
例えば夏に20℃では寒く感じるでしょうが、冬に20℃なら暖かいと感じます。
夏に25度なら涼しいですが、冬に25度では暑いですね。
パッシブハウスでは冬は20℃維持するエネルギー量を計算し 夏は25℃です。
私もこのくらいが現実的かなと思います。

お洋服で微調整 暑すぎる冬はエネルギー使います。

冬の20℃は少し肌寒いと感じる人もいらっしゃりそうですね。そんなときはちょっと薄手の上着でも羽織ましょう。
長袖着るとか薄手のカーディガンとか。22,3℃まで暖房するとエネルギーを食いますから、お洋服で調製したいですね。

22,3℃まで暖房すると動いている人は暑いですし、寝苦しいです。快適ではないですね。でも高断熱住宅を作った人は冬に暑いのがうれしくて、冬に暑いのは我慢します。(笑)

大体の皆さん最初にこういう状況で過ごします。ちょっと暑すぎる冬。それでも暖かいおうちでうれしい。
なれてくると、きちんと快適にしのげる温度までしか暖房せずに、お洋服で微調整。
パッシブハウスレベルだと20℃に維持するのと22℃に暖房するのでは1.5倍もエネルギー消費量が違ったという計算結果もありました。
それでも普通の家に比べればすごく少ないですけど。

冬に春の心地よい住まい方を実践しよう

春って気持ちいいですよね。爽やかでほんのり暖かい。ちょっと肌寒いときもあるかな?
そんなときは、お洋服で微調整しませんか? 肌寒ければ1枚羽織る。暑ければTシャツになる。
そういう感じで衣類で調整することも楽しいですよね。

おうちの中で春のような生活。
ちょっと羽織ったり、脱いだり

決して寒すぎず、暑すぎず。
高橋建築はそんな空間を目指しています。

パッシブハウスならほとんど暖房いらず

パッシブハウスの基準は20℃を維持するためのエネルギーを計算します。
1年間の暖房需要が15kWh/㎡ 35坪くらいの家だとパッシブハウスの計算床面積は100㎡くらいですから年間1500kWh/㎡の一次エネルギーです。ピンときませんね。

もう一つの基準がわかりやすいかもしれません。一番寒くて暖房が必要なときのピークの必要な暖房エネルギーです。
暖房負荷といいます。それはわずか10W/㎡。100㎡だと 10*100=1000Wです。一番寒いときに1000Wの暖房で20度が維持できると言うことです。

どういうことかというと、6畳用エアコンが2200W位なのでその半分と言うことになります。
半分だから3畳用エアコンかな?3畳用のエアコンがあれば35坪の家が20度の快適な温度になると言うことです。
それも家中。ちょっとは温度ムラがありますが概ねこんな感じです。
リビングも廊下もトイレも寝室もみんな20度近い温度。

朝をしのぐ技。

一番寒いのは朝でしょうか?
これはおすすめしているわけではありませんが、省エネの技ともいえるかもしれません。
この寒い朝をやり過ごせれば暖房はほとんどいらないかも。
寒い朝と言ってもパッシブハウスですから暖かいです。

そのときの朝の温度は 前日の天気次第。(笑)
前日お日様の恵みが受けられ室内が暖かくなっていれば、次の朝でもまあまあ暖かい。18度くらいはあるかも。
お日様ってありがたい!!

残念ながら曇りが続いていてお日様で温めることが出来なかったら15度を下回ることもあるかもしれませんね。
お天気が気になるんですよ。

この寒い朝をやり過ごせれば省エネですね。省エネ住宅の大先生の南先生はこれを【生殺しの温度】と言っています。(笑)素晴らしいネーミング
でも、パッシブハウスなら しのげそうでしょ。

冬でも、室内は春ですから。
一枚羽織って。 無理に暖房しなくても(笑)

でも、暖房したい!

でも、皆さん暖房したいんです。
ちょっと暖房するだけで家中暖かいのですから。
それほど暖房費もかからないですし。
せっかくのパッシブハウスだし!

「真冬に24度にしたって、他のハウスメーカーの住宅よりよほど省エネ。暖房して何が悪いんだ!」
そんな声も聞こえてきそうです。

当社のホームオーナー様でもそういう生活をされている方はいらっしゃいます。
真冬でもムンムンする暑さ!
常夏の国が好きなのかな?(笑)

おうちで、ハワイや沖縄を体感しているのか?(冗談です)

春を楽しもう!

パッシブハウスが一年中春を楽しめる住宅だと考えましょう。
そうすればそんなに無理に暖房したり、冷房したりする気持ちがわかなくなるかも。
あなたのパッシブハウスレベルの家は暖かいです。涼しいです。

無理矢理、快適温度の中心に持って行かなくても。
自然な環境で、成り行きの環境であまり温度が維持できない低レベルなおうちと違います。
無理矢理、冷暖房で温度を維持する。そんな家とは違います。

パッシブハウスなら自然の恵みで心地よいレベルになります。

たまにしのぎにくいときには、「今日はさむいね!」そう言いながら小さなエアコンを少し付ければ良いのです。
春だって ちょっと寒い日やちょっと暑い日があります。

それを楽しんでください。

一年中春を楽しめるパッシブハウスを作っていきたいです。
さらに技術を磨きます。

パッシブハウス

パッシブハウスレベルの高断熱住宅が増えてきました。G2レベルの住宅も増えてますね。

そういうお住まいに住む方が省エネかというとすべてがそうでない場合があるようです。

「暖かいおうちが出来た!」と喜んで 「おうちの中どこでも同じ温度、冬でも半袖半ズボンで過ごせます!」

という発信をたくさん見かけるようになってきました。

G2というだけで省エネですか?もちろんきちんと計画ていて日射取得などで暖房をほとんど使わないレベルなら省エネですね。

ですが、G2位の少しだけ断熱がされているレベルで、きちんと日射取得やや熱橋が計画されていなければ、むしろ増エネになる場合が多いです。(パッシブハウスから見ればG2は少しだけ断熱されているレベルという判断になる場合が多いです。)

HEAT20のサイトでも言われてますが、G2では全館連続暖房をするとエネルギー減少にならない。それどころか半袖半ズボンで過ごせるところまで暖房すると増エネになってしまう危険性も。

パッシブハウスレベルの計算がなされていれば、22℃まで暖房してもそれほどエネルギーが増えなそうですが、割と増えてしまいます。「秩父パッシブハウス2022」で計算してみると、私の試算では14.8kWh/㎡が21.8kWh/㎡になってしまいます。約1.47倍の増エネです。2℃しか高くないのにすごい増エネですね。

それではどうしましょう? 簡単です。 半袖半ズボンを改めて、長袖長ズボンにすれば良いのです。(笑)無理に半袖半ズボンの生活をして、エネルギー無駄にしてまで、高断熱生活を謳歌する必要がありますか?自慢する必要がありますか?

それよりも、生活を工夫して生活することにより少ないエネルギーで住むことの方がかっこよくないですか?

「ほとんど暖房してません」かっこいいですね。

私は18℃くらいで無理なく住むことが出来ないか考えています。パッシブハウスレベルでも暖房しないと18℃以下に下がることは割とありますがそれほどの頻度ではありません。そして少しの暖房で18℃くらいは保てます。

ちなみに先ほどの住宅を18℃でシミュレーションしてみると9.3kWh/㎡。なんと20℃の時の63%の暖房で住むことが出来ます。さらに一番寒い朝方の「生殺しの温度」を許容できれば暖房なんて全くいらないかも。これを上手く生活の仕方で楽しみながら実践できないか?

たまに15℃有りなら3.6kWh/㎡ここまで来ればほとんど暖房いらないかもという結果ですね。

それが出来れば、物価上昇や、エネルギー価格高騰も全く問題ないですね。

*「生殺しの温度」 断熱評論家の南雄三先生が展開している話。それほど我慢できない温度でもない温度。たとえば、朝方15℃を下回るような温度になろうともそれは朝忙しく身支度などしている一時のこと。それを上手くやり過ごせば、お日様は昇りすぐに快適な温度になる。この短い時間なら我慢できる程度の微妙な温度のこと。(理解が間違っていたらごめんなさい)

パッシブハウス,断熱・気密,耐久性・災害対策

私はパッシブハウスジャパンの理事を務めております。

定期的にコラムを書かせていただいているのですが今回は基礎断熱についてです。

床断熱 基礎内断熱 基礎外断熱

皆さんはどれが良いと思いますか?

私なりに考えていることを書きました。皆さんのお考えの参考になるとありがたいです。

パッシブハウスジャパン理事コラム

https://passivehouse-japan.org/journal/14759/

以下同じ内容の転記です。

基礎断熱を考える

 パッシブハウスジャパン理事 髙橋慎吾

 パッシブハウスを作るには、この断熱方法で無いとダメということはありません。

 きちんと断熱量が確保され気密ライン断熱ライン、防湿ラインがしっかりして、安全性が確保されていれば良いのです。これまでのパッシブハウスでも様々な手法がとられています。

 今回は基礎の断熱について考えてみたいと思います。これは私の個人的な考え方でパッシブハウスジャパンの公式見解ではありませんのであらかじめご承知おきください。私は5地域をメインに4から6地域で仕事をしているので寒冷地の方や、すごく温暖地の方は違和感があるかもしれません。

基礎断熱 床断熱 

 まず、基礎断熱にしなくてはならないのか?床断熱ではダメなのか?というところから。

 もちろん床断熱でもOKです。多くの実務者さんも床断熱、基礎断熱を両方とも試されていると思います。

 床断熱の利点は床下が暖房領域でなくなりますから暖房需要が減ります。床下の空間ばかりでなく、大きな熱容量を持つ基礎のコンクリートを温めなくてすむということも大きいです。大引きや根太などの熱橋を少なくして上手に断熱出来ればとても効果があります。しかし、玄関やシステムバス周りなど一部基礎断熱が必要な部分も出てきます。ここを断熱しないと台無しです。ハウスメーカーさんは床断熱が多いですが、やはり玄関やシステムバス周りは基礎断熱で対応しています。シロアリを問題にして床断熱を採用していると言う会社もありますが、一部基礎断熱を併用してしまっていると言うことはどういうことなのかとても理解に苦しみます。近年では絶対に基礎断熱を使わないと玄関土間も基礎上まで上げたり、システムバスも持ち上げたり床断熱に一貫して取り組んでいる会社もあるようです。すごいですね。

 床断熱だと給排水の配管が床下の外気になります。寒い地域では凍結の恐れがあります。温水配管も冷めやすくなりますから給湯の消費エネルギーも増えてしまうようです。また、メンテのための床下点検口も断熱しにくい。気密がとれにくいという欠点もあります。

 基礎断熱の場合は、水道配管は断熱空間なので凍結の心配は無いですし、温水も少し冷めにくいですね。そして実務者の皆さんならお気づきの通り、気密がとりやすいです。誰でも簡単に気密がとれてしまいます。様々なメリットデメリットがありますが、気密性能向上のためだけに基礎断熱を採用している人も多いのではないでしょうか?

基礎内断熱 基礎外断熱

 基礎の室内側に断熱をするのが基礎内断熱。

 基礎の外側に断熱するのが基礎外断熱です。

 基礎に断熱する場合はプラスチック系のボード状の断熱材が多いですね。繊維系やガラス発泡系のものもありますが圧倒的にEPSやXPSが多いです。

 それでは基礎の外側、内側どちらが良いのでしょうか?様々なご意見の中で一番取り上げられるのがシロアリの問題でしょう。プラスチック系断熱材はシロアリに食われて、シロアリの通り道となりやすいというものです。だから外側に断熱せずに内側の方が良いという方がいますね。確かに一見正しそうに感じますがここで疑問。内側の断熱材なら食べられないのか?蟻道を作られないのか?「基礎が完全で入られないから。」という人もいますが、飛んでくるものや人間が持ち込んだものについている場合も多いようなので絶対に大丈夫と言うことはなさそうですね。

断熱性で比較

 ここが重要です。我々が基礎外断熱にしている理由は主にここです。

 基礎の外張りの断熱と基礎内の断熱を断熱性で比較してみましょう。

 基礎の外側は空間がいくらでもありますからたくさん断熱できます。基礎の内側では、ユニットバスや配管などに断熱材が干渉することもあり、断熱しにくいです。玄関もそうですね。ある程度は断熱できるけど工夫が必要です。内側なら水の関係が無くなりますので、ネオマなどのフェノールフォームも使えるかもしれません。熱伝導率が低いので有利ですね。

 熱抵抗ではどちらが有利、不利かという明確な差は言いにくいでしょうか?

熱橋の違い

 しかし基礎外と基礎内断熱では大きな違いがあります。それは熱橋です。パッシブハウスレベルになると基礎内断熱の熱橋は致命的です。基礎内断熱しかしないと言うことは全く考えられないほど大きな弱点となります。

 まずは基礎外周から中通りの基礎梁の接合部。

わかりやすいように図示しました。

 ここは明らかに断熱ラインが切れてしまいますね。基礎立ち上がりに折り返しの断熱をしても基礎は熱伝導率が高いですから熱がどんどん伝わってしまいます。

どのくらいの差があるのか?

まずは断熱無し

このモデルは長さ3mの基礎。W150です。基礎に断熱がないと253.16W/mの熱が逃げています。内外温度差20℃です。

次に基礎内にパフォームガード(EPS特号λ=0.034W/㎡K)100mm厚

35.335W/m(3m)です。さすがに断熱材を貼ると効果がありますね。地上の基礎の面積が26㎡あると35.335/3*26=306Wの熱が逃げますね。パッシブハウスレベルだと致命的ですね。UA=0.3W位の建物でも大きな割合を占めるのが解りそうですね。是非計算してみてください。

折り返しを付けてみました。27W/mまで改善しました。

実際にはベース方向や土台方向にも逃げるのでこのようなT字基礎の部分の熱の損失は折り返しても少ししか効果が無いかもしれません。

外張りしてみると18.878W/m

単純な内張と比較すると効果は全く違うことが解ります。

折り返しありと比較しても全く違いますね。

そして大きな違いが基礎の温度が高いと言うこと。蓄熱材として温度が安定します。

基礎が熱橋として熱を損失させる部分になるか、蓄熱材として役に立つか大きな違いですね。断熱の入れる位置だけでこれほど違うなんて知っていましたか?

表面温度を考える

 そして表面温度です。

中から見えるところの基礎表面で一番低いのが12.5℃ですね。(青い字)

冬なら結露しないですみそうです。ですが安心してはいけません。内張の基礎断熱のリスクは断熱材の裏に空気が回ってしまうこと。基礎にぴったりと断熱材を隙間なく貼ることはとても難しい作業です。断熱材の裏の温度は1.174度(赤い四角)断熱材裏に空気が回り込んだらと思うとぞっとしますね。結露が起こりカビなど生えないと良いですがどうなるでしょうか?。少しの隙間なら空気が動かないのではないかと言う人がいますが少しの隙間ってどのくらいまで許容されるのでしょうか?

基礎外断熱の中から見えるところの表面温度は19.17度高いですね。

そして断熱材の裏側でも18.777度

土台部分の熱橋は?

基礎が冷たいと土台に熱が伝わるのは当たり前ですね。

土台の取り合いです。上半分が外壁土台があって下が基礎です。

内張の場合の5.1度 

かなり冷たいです結露しそうですね。基礎内梁断熱で床下エアコンのように屋内の空気を循環させるときには注意してください。最低でも基礎や土台に熱が伝わらないように断熱処理しましょう。

 そして次が基礎外張り断熱。

外張りが18.08度

全く違います。

マニアックな人ならψ値の差が知りたいでしょう。

その差は0.17W/m

これがどのくらいかというと、パッシブハウスを計算したことのある人なら困り果ててしまうくらいです。

現在当社で計画しているパッシブハウスは基礎外断熱です。

パッシブハウスの性能ですね。

しかし基礎内梁断熱のψ値の差を計算すると

なんと17.9kW/㎡ 3kW/㎡も増えてしまいます。

このレベルの建物になると0.1W/㎡削るのにすごい努力をします。削りに削ったところからさらに削減するのは大変ですね。それがこの一撃ですべての努力が水の泡。

大変なことです。

基礎の断熱量は他の部位とのバランスを考えよう。

 断熱しやすいのは屋根、天井です。次には壁。難しいのが基礎ですね。

 高断熱住宅は各部位を欠点の無いように断熱することが肝心です。屋根と壁をいくら断熱しても基礎がおろそかなら全くダメです。できる限りバランス良く断熱しなくてはなりませんね。

 当社では、基礎外、基礎内にダブルに断熱することが当たり前です。それでも壁などに比べると弱いです。コストや施工性なども考えながら今の断熱となっています。

シロアリのリスクは?

 外張り断熱でやり玉に挙がるのがシロアリリスク。

 温暖化が進む日本では、あらゆるところでシロアリが発生するようです。

 これまで当社では全く被害はありません。
基礎外張りの断熱材メーカーの話では施工マニュアル通りに適切に工事している建物では被害がないそうです。たびたび被害写真がネットなどで流れていますがそのほとんどが施工ミスによるもの。マニュアルに則って施工していないものですね。基礎内断熱でも、床断熱でも適切な施工でなければシロアリの被害はたくさん報告されていますから、どこで断熱すると言うよりマニュアルに従った適切な施工が重要と言うことですね。

パッシブハウスを作るために

 基礎の断熱の方法で性能が大きく変わることが解りました。パッシブハウスを実現するためには性能の面からも基礎外断熱を選択することが有利なようです。

 我々の仲間の多くが基礎外断熱を採用しています。

パッシブハウスを目指し性能を上げてくると、基礎外断熱以外は選択しにくくなります。

ほどほどの断熱の家でしたらコストを考え施工が楽な基礎内断熱の選択もありそうですが、私は10年後、20年後を見据えた家づくりをしたいので、パッシブハウスレベルにしやすい基礎外断熱を採用しています。

 基礎外断熱に全くリスクがないとは言いません。しかしそれ以上にメリットがあります。他の断熱方法もシロアリのリスクもありますし、熱的にたくさんのリスクがあります。

今までの住宅では床断熱がメインで基礎断熱はまだまだ少ないかもしれません。しかし、多くの実例が出来てきましたし様々な方法が試みられています。

 これからもさらにより良い方法が考案されていくことでしょう。今回は基礎断熱についてお話ししましたが、私がお話ししたことすべてが正しいということではなく思い込みや勘違いもあるかもしれません。ほかの良い方法もあります。皆さんも積極的に情報を入れ勉強し実践してみてください。私を含め一部の人の言動に惑わされることなく、自分自身の知識できちんと判断できるようになってください。ネットの曖昧な情報に踊らされることなく、きちんと勉強しましょう。

これからも皆で一緒に頑張りましょう。正しい情報、判断で良い家をたくさん作りましょう。

 

パッシブハウス,見学会・相談会・イベント情報

いよいよ明日7/16(土)明後日7/17(日)見学会です。
(プロの方はご遠慮ください。プロの方には有料でコンサルを承っております。)

手作りのちらしが明日の朝刊で小鹿野町近辺のみ入れる予定です。

今、新聞を取っている人少ないのですね。

ほとんど昔からとり続けている人だけで、若い人は少なそうですね。

ネットで情報が得られる時代ですから。新聞折り込みの効果はほとんどなさそうですが、地元でやっている工務店としてはたまには存在感を示さなきゃかなと思い、折り込みを入れることにしました。

ですが、予算を絞るためにデザインは私。そしてプリントパック。

印刷代は安くなりましたね。

とはいえ、折り込み代金は高いです。小鹿野近辺だけでもまあまあかかります。

今回は、パッシブハウスレベルの住宅の完成見学会がメインですが、そちらを見に来てくださった方を構造見学会にもご案内出来ます。構造見学会の現場は2世帯住宅の大きめな家です。
場所は近いので是非ご覧いただけたらと思います。
完成現場見学会の会場で地図をお渡しいたします。

完成現場見学会の方は、飛び込みもOKですが、事前予約が確実です。

ご予約フォーム

https://forms.gle/gvp1HbmhUsEC9FJ99

パッシブハウス

今回のこの物件はパッシブハウスの認定を目指してます。

高性能なパッシブハウスの認定に欠かせないのが「熱橋」の計算です。
『熱橋』とは文字通り熱の橋 熱が通りやすいところです。

構造に必要な木材などがあり、断熱材が連続できていないところなどですね。

熱橋の位置、長さを図面上で確認します。

このような場所が熱橋です。

2階の床を支える胴差部分もそうですね。

そのほかもたくさんありますが、企業秘密もあるので納まりの公開は出来ません。

外張り断熱あり

熱解析をしてみるとこんな感じですね。

外張り断熱をしてあるのでほとんど熱橋になっていません。素晴らしいですね。

断熱材で覆っているので構造部材の木材が弱点となっていないのが解ります。

これほど効果があるのに外張り断熱していない建物がまだまだ多いのは残念ですね。

私はどんなにきれいな素敵な建物でも外張り断熱していない建物には住みたくないですね。

外張り断熱なしもやってみた。

二つを比較してみましょう。

上が外張り断熱あり したが外張り断熱無しです。

高さ3mのモデルです。大体建物の1階分ですね。

青い文字がこのモデルの熱の流れる量。すなわち熱損失です。

なんと熱の逃げる量は3倍も違います。これだけでも外張り断熱ありとなしの 

圧倒的な違いがわかります。外張り断熱無しで高断熱と言っている人は怪しいですね。(笑)

そして赤い文字が熱橋。

0.009W/mKと0.107W/mKですから10倍くらい違います。びっくりですね。

UA計算では検討されていない。

このような計算はUAの計算では検討されていません。

先ほどの計算を見ればわらるように 一般部分の熱の逃げがすごく大きいので、熱橋部分と大差ないからなのです。

断熱がしょぼいうちは熱橋を計算しなくても影響が少ないと言うことですね。あらゆるところから熱が逃げていますから。

高断熱住宅ほど熱橋計算が必要

高断熱になればなるほど、熱橋の影響が大きくなります。

熱橋をいかに少なくなる納まりを作るかが我々の力なのです。

「熱橋計算なんていらないでしょ。」という人がいたら注意してくださいね。

それは、「熱橋を計算するほどの断熱をしていない。」と言うことなのです。

皆さんが工務店、設計者を見極めるのに聞いてみると良いですね。

パッシブハウス,断熱・気密

パッシブハウスジャパン理事 髙橋慎吾

 パッシブハウスを作るには、この断熱方法で無いとダメということはありません。

 きちんと断熱量が確保され気密ライン断熱ライン、防湿ラインがしっかりして、安全性が確保されていれば良いのです。これまでのパッシブハウスでも様々な手法がとられています。

 今回は基礎の断熱について考えてみたいと思います。これは私の個人的な考え方でパッシブハウスジャパンの公式見解ではありませんのであらかじめご承知おきください。私は5地域をメインに4から6地域で仕事をしているので寒冷地の方や、すごく温暖地の方は違和感があるかもしれません。

基礎断熱 床断熱 

 まず、基礎断熱にしなくてはならないのか?床断熱ではダメなのか?というところから。

 もちろん床断熱でもOKです。多くの実務者さんも床断熱、基礎断熱を両方とも試されていると思います。

 床断熱の利点は床下が暖房領域でなくなりますから暖房需要が減ります。床下の空間ばかりでなく、大きな熱容量を持つ基礎のコンクリートを温めなくてすむということも大きいです。大引きや根太などの熱橋を少なくして上手に断熱出来ればとても効果があります。しかし、玄関やシステムバス周りなど一部基礎断熱が必要な部分も出てきます。ここを断熱しないと台無しです。ハウスメーカーさんは床断熱が多いですが、やはり玄関やシステムバス周りは基礎断熱で対応しています。シロアリを問題にして床断熱を採用していると言う会社もありますが、一部基礎断熱を併用してしまっていると言うことはどういうことなのかとても理解に苦しみます。近年では絶対に基礎断熱を使わないと玄関土間も基礎上まで上げたり、システムバスも持ち上げたり床断熱に一貫して取り組んでいる会社もあるようです。すごいですね。

 床断熱だと給排水の配管が床下の外気になります。寒い地域では凍結の恐れがあります。温水配管も冷めやすくなりますから給湯の消費エネルギーも増えてしまうようです。また、メンテのための床下点検口も断熱しにくい。気密がとれにくいという欠点もあります。

 基礎断熱の場合は、水道配管は断熱空間なので凍結の心配は無いですし、温水も少し冷めにくいですね。そして実務者の皆さんならお気づきの通り、気密がとりやすいです。誰でも簡単に気密がとれてしまいます。様々なメリットデメリットがありますが、気密性能向上のためだけに基礎断熱を採用している人も多いのではないでしょうか?

基礎内断熱 基礎外断熱

 基礎の室内側に断熱をするのが基礎内断熱。

 基礎の外側に断熱するのが基礎外断熱です。

 基礎に断熱する場合はプラスチック系のボード状の断熱材が多いですね。繊維系やガラス発泡系のものもありますが圧倒的にEPSやXPSが多いです。

 それでは基礎の外側、内側どちらが良いのでしょうか?様々なご意見の中で一番取り上げられるのがシロアリの問題でしょう。プラスチック系断熱材はシロアリに食われて、シロアリの通り道となりやすいというものです。だから外側に断熱せずに内側の方が良いという方がいますね。確かに一見正しそうに感じますがここで疑問。内側の断熱材なら食べられないのか?蟻道を作られないのか?「基礎が完全で入られないから。」という人もいますが、飛んでくるものや人間が持ち込んだものについている場合も多いようなので絶対に大丈夫と言うことはなさそうですね。

断熱性で比較

 ここが重要です。我々が基礎外断熱にしている理由は主にここです。

 基礎の外張りの断熱と基礎内の断熱を断熱性で比較してみましょう。

 基礎の外側は空間がいくらでもありますからたくさん断熱できます。基礎の内側では、ユニットバスや配管などに断熱材が干渉することもあり、断熱しにくいです。玄関もそうですね。ある程度は断熱できるけど工夫が必要です。内側なら水の関係が無くなりますので、ネオマなどのフェノールフォームも使えるかもしれません。熱伝導率が低いので有利ですね。

 熱抵抗ではどちらが有利、不利かという明確な差は言いにくいでしょうか?

熱橋の違い

 しかし基礎外と基礎内断熱では大きな違いがあります。それは熱橋です。パッシブハウスレベルになると基礎内断熱の熱橋は致命的です。基礎内断熱しかしないと言うことは全く考えられないほど大きな弱点となります。

 ここは明らかに断熱ラインが切れてしまいますね。基礎立ち上がりに折り返しの断熱をしても基礎は熱伝導率が高いですから熱がどんどん伝わってしまいます。

どのくらいの差があるのか?

まずは断熱無し

このモデルは長さ3mの基礎。W150です。基礎に断熱がないと253.16W/mの熱が逃げています。内外温度差20℃です。

次に基礎内にパフォームガード(EPS特号λ=0.034W/㎡K)100mm厚

35.335W/m(3m)です。さすがに断熱材を貼ると効果がありますね。地上の基礎の面積が26㎡あると35.335/3*26=306Wの熱が逃げますね。パッシブハウスレベルだと致命的ですね。UA=0.3W位の建物でも大きな割合を占めるのが解りそうですね。是非計算してみてください。

折り返しを付けてみました。27W/mまで改善しました。

実際にはベース方向や土台方向にも逃げるのでこのようなT字基礎の部分の熱の損失は折り返しても少ししか効果が無いかもしれません。

外張りしてみると18.878W/m

単純な内張と比較すると効果は全く違うことが解ります。

折り返しありと比較しても全く違いますね。

そして大きな違いが基礎の温度が高いと言うこと。蓄熱材として温度が安定します。

基礎が熱橋として熱を損失させる部分になるか、蓄熱材として役に立つか大きな違いですね。断熱の入れる位置だけでこれほど違うなんて知っていましたか?

表面温度を考える

 そして表面温度です。

中から見えるところの基礎表面で一番低いのが12.5℃ですね。(青い字)

冬なら結露しないですみそうです。ですが安心してはいけません。内張の基礎断熱のリスクは断熱材の裏に空気が回ってしまうこと。基礎にぴったりと断熱材を隙間なく貼ることはとても難しい作業です。断熱材の裏の温度は1.174度(赤い四角)断熱材裏に空気が回り込んだらと思うとぞっとしますね。結露が起こりカビなど生えないと良いですがどうなるでしょうか?。少しの隙間なら空気が動かないのではないかと言う人がいますが少しの隙間ってどのくらいまで許容されるのでしょうか?

基礎外断熱の中から見えるところの表面温度は19.17度高いですね。

そして断熱材の裏側でも18.777度

土台部分の熱橋は?

基礎が冷たいと土台に熱が伝わるのは当たり前ですね。

土台の取り合いです。上半分が外壁土台があって下が基礎です。

内張の場合の5.1度 

かなり冷たいです結露しそうですね。基礎内梁断熱で油化したエアコンのように屋内の空気を循環させるときには注意してください。最低でも基礎や土台に熱が伝わらないように断熱処理しましょう。

 そして次が基礎外張り断熱。

外張りが18.08度

全く違います。

マニアックな人ならψ値の差が知りたいでしょう。

その差は0.17W/m

これがどのくらいかというと、パッシブハウスを計算したことのある人なら泣いちゃうくらいです。

現在当社で計画しているパッシブハウスは基礎外断熱です。

パッシブハウスの性能ですね。

しかし基礎内梁断熱のψ値の差を計算すると

なんと17.9kW/㎡ 3kW/㎡も増えてしまいます。

このレベルの建物になると0.1W/㎡削るのにすごい努力をします。削りに削ったところからさらに削減するのは大変ですね。それがこの一撃ですべての努力が水の泡。

大変なことです。

基礎の断熱量は他の部位とのバランスを考えよう。

 断熱しやすいのは屋根、天井です。次には壁。難しいのが基礎ですね。

 高断熱住宅は各部位を欠点の無いように断熱することが肝心です。屋根と壁をいくら断熱しても基礎がおろそかなら全くダメです。できる限りバランス良く断熱しなくてはなりませんね。

 当社では、基礎外、基礎内にダブルに断熱することが当たり前です。それでも壁などに比べると弱いです。コストや施工性なども考えながら今の断熱となっています。

シロアリのリスクは?

 外張り断熱でやり玉に挙がるのがシロアリリスク。

 温暖化が進む日本では、あらゆるところでシロアリが発生するようです。

 これまで当社では全く被害はありません。
基礎外張りの断熱材メーカーの話では施工マニュアル通りに適切に工事している建物では被害がないそうです。良く被害写真がネットなどで流れていますがそのほとんどが施工ミスによるもの。マニュアルに則って施工していないものですね。基礎内断熱でも、床断熱でも適切な施工でなければシロアリの被害はたくさん報告されていますから、どこで断熱すると言うよりマニュアルに従った適切な施工が重要と言うことですね。それを基礎外断熱だけが危険なような情報を流す人がいるのはとても残念ですね。

パッシブハウスを作るために

 基礎の断熱の方法で性能が大きく変わることが解りました。パッシブハウスを実現するためには性能の面からも基礎外断熱を選択することが近い道のりとなりそうです。

 我々の仲間の多くが基礎外断熱を採用しています。

基礎外断熱の必要性に気がつけないと言うことは、まだまだそれが気にならないレベルの住宅を作っていると言うことかもしれません。パッシブハウスを目指すならほぼ必要になるということからも解ると思います。

 リスクがないとは言いません。しかしそれ以上にメリットがあります。他の断熱方法もシロアリのリスクもありますし、熱的にたくさんのリスクがあります。

今までの住宅では床断熱がメインで基礎断熱はまだまだ少ないかもしれません。しかし、多くの実例が出来てきましたし様々な方法が試みられています。

 これからもさらにより良い方法が考案されていくことでしょう。今回は基礎断熱についてお話ししましたが、私がお話ししたことすべてが正しいということではなくほかの良い方法もあります。皆さんも積極的に情報を入れ勉強し実践してみてください。私を含め一部の人の言動に惑わされることなく、自分自身の知識できちんと判断できるようになってください。

これからも皆で一緒に頑張りましょう。正しい情報、判断で良い家をたくさん作りましょう。

 

パッシブハウス,換気・空気,断熱・気密,日記・想い,環境・エネルギー,設備・空調

高断熱住宅は夏暑い!

そういうお話を聞きませんか?

それは正しいです。高断熱住宅は一般の住宅より室内の温度が高くなり易いです。
一般の住宅は、断熱されておらず熱は逃げ放題。
スカスカなので風は入り放題です。
ですから室内の温度は外気温に近づきます。

パッシブハウスが夏暖かくなってしまう原因

原因は主にこれらが考えられます。

断熱での保温力

内部発熱

地中放熱

放射冷却

隙間風

これらの原因が重なり合い、室内のお温度が高くなってしまいます。

保温力による室温維持

まずはわかりやすい保温力です。

一般的な住宅では、断熱が少ないですから室内の熱が逃げていきます。

人間に例えるとわかりやすいですね。

パッシブハウスがダウンジャケット。 普通の家が薄手のシャツ。

体温は36度くらい有、外気温が30度だとすると薄手のシャツなら体温が放熱されて涼しそうですが、ダウンジャケットだと暑いです。
パッシブハウスは夏にもダウンジャケットを着ているようなものかもしれません。

内部発熱

人は生活すると多くの熱を発します。

人間の体温も36度ありますから、わずかですが熱を出し室温を暖めます。

テレビを見れば熱が出ます。テレビも触ると暖かいですね。300Wの消費電力のテレビは300Wの熱を出しているのと同じです。
 料理をすれば熱も出ます。炊飯器も電子レンジもポットも。電気やガスを使った分だけ熱に変わるのです。

照明もそうですね。LEDの電球も暖かいですね。洗濯機もスマートホンも熱を出します。

これらの熱で自然に室内は暖まっていきます。先ほどの保温力がこれらの熱を逃がしません。室内で作られた熱が室内にとどまってしまうのです。

夜間の放射冷却

夜間は外気温が低くなると言うこともありますが、無視できないのが放射冷却現象です。
宇宙は寒いですから、空に向かって熱が放射されています。

普通の家なら屋根から放射される熱の影響で室内が涼しくなります。
しかしパッシブハウスですときちんと断熱されていますから放射冷却の恩恵は受けられません。夏の夜間だけ断熱がとれれば良いのではないかと思うのですがそういうわけにもいきませんね。

地中への放熱

地中の温度は安定しています。外気温に比べて夏は涼しく冬は暖かいです。地中の深くは一年の平均気温位の温度となっています。
 パッシブハウスでは基礎の下にもきちんと断熱をしますから、地面に熱を逃がしません。冬は良いのですが、夏は地面に熱が吸い取られた方が良いですね。
 普通の家は基礎の下に断熱をしませんから暑くなった室内の熱を地面に流せます。地面の冷たい熱が室内に入り込むイメージです。

隙間風

隙間のが多い一般的な家では外の空気がどんどん入り込み空気が入れ換えられます。これは換気と同じです。室内の暖かい空気が外に排出されると言うことです。外が涼しければ室内も涼しくなります。

しかしパッシブハウスでは計画された換気のみです。それ以外の換気は行われませんから熱も入れ替わりません。

パッシブハウスは本当に夏暑いのか?

ご安心ください。パッシブハウスは快適です。
先にデメリットとしての原因を並べておきました。これだけ聞くと不安になりますよね。
これからパッシブハウスのすごさの解説をしながら皆さんの不安を取り除きましょう。

保温力は涼しさも保温する

保温力がすごいと言うことはどういうことでしょうか?

室温が高ければ高いまま。室温が低ければ低いままにしやすいと言うことです。
簡単に言うと、暑ければ暑いまま 寒ければ寒いままということですね。

それでは、快適な温度なら快適なままだと言うことです。

パッシブハウスでは決して無暖房、無冷房を目指しているわけではなく、最小限のエアコンなどの稼働は許容している規格です。めちゃくちゃ暑い日や寒い日にまでエアコンいらない家を作るより、ちょっとだけはエアコン使う家の方がコスパ良いですよね。

冷房の許容される大きさは除湿量の違いから地域によって違うので、今回は暖房に習って 冷房負荷を10W/㎡として解説します。

35坪くらいの家はパッシブハウスの床面積の考え方ではおよそ100㎡

その家を冷やすのには10W/㎡×100㎡で1000W必要だというのがパッシブハウスです。
一番暑いときに1000Wです。すごいと思いませんか?

6畳用のエアコンが2200Wです。

一番暑いときでさえ 35坪くらいの家が6畳用エアコン半分で冷えます。

本当のピーク時以外はとても少ない電力で大丈夫ですね。ほとんどの場合、弱く動いているだけだったり、止まっている時間が長かったりします。笑い話みたいですが、あまりに動いている時間が短いので「エアコンが壊れている」とお客様から言われたことがあるくらいです。

ですから、ちょっとの冷房で室内は涼しくなり、その涼しい快適な温度を維持するのが得意というわけです。大きなエアコンがうなっている室内と小さなエアコンがゆっくり動いているだけの室内どちらが良いですか?

エアコン嫌いの方にもおすすめです。無理矢理冷たい空気で冷やすと寒くてだるくなったりしますね。パッシブハウスでは無理矢理冷やすのではなくマイルドに冷やします。
私は暑さも涼しさも感じない快適な空間を目指しています。なかなかたどり着けないですけど。

内部発熱分を冷やす

室温が高くなる原因は、外気温が壁や屋根から伝わる。隙間風から入り込む。太陽の日射で暖まる。そして内部発熱です。

パッシブハウスでは最初の三つは設計力と性能でカバーします。高断熱により熱を入れない。高気密により隙間風を入れない。日射遮蔽により太陽熱を入れないと言うことですね。

ですが、最後の内部発熱だけはどうしようもありません。

室内での生活するのは一緒ですから。むしろパッシブハウスではおうちの中かが快適なため、あまり出かけたくなくなりおうちにいる時間が長くなるようです。
 内部発熱が増えてしまいますね。(笑)

ですがご安心ください。パッシブハウスはきちんと設計されています。内部発熱分だけ冷やしてしまえば良いと言うことです。エアコンを適切に使い、まんべんなく家中を空気が回るような計画をすることで、おうちの中どこにいても涼しくなります。快適な空間が広がりますから余計活動的になりまた内部発熱増えるかもしれませんね。
 余談ですが、快適なのでお友達が集まりやすくなった。という話も良く聞きます。これも内部発熱が増えますけど、楽しい時間を過ごすために少しエアコン稼働させるのはやむを得ないですね。お友達5人内部発熱があってもパッシブハウスなら理理論的には冷房費は1時間あたり10円も増えませんよ。(笑)

放射冷却を活用できるか?

これに関してそのままのパッシブハウスでは難しいですね。

何らかの設計の工夫が必要です。

屋根の通気そうから冷気を室内に送るとか、その冷気を基礎に蓄熱させるとか。

工夫をすれば何かしら出来そうです。でもなぜ髙橋建築はやらないのか?

それは、コストと安全性です。

そのような仕組みを作るためにはコストがかかります。それだけコストを掛けたとしてもエアコンをなくすことは不可能でしょう。ですからすべて追加費用ですね。パッシブハウスではエアコンの効率がとても良いですから、底に掛けた費用をペイすることは出来ないでしょう。それならそこに費用は掛けずに少しエアコンを多く動かした方が良さそうです。
 地球環境のために少しでもエアコンの稼働を減らしエネルギー削減をしたいという方がいらっしゃるかもしれません。しかし、その費用を太陽光発電設備に使えば余るほどの電気が作れます。余分な仕組みを作らずに太陽光発電+エアコンの方がコスパは断然いいですね。
放射冷却で冷やされた外気を取り込むと言うことは温度は下がりますけど、湿気もたくさん持ち込むのでそれを除湿するエネルギーは膨大です。放射冷却利用がうまくいかない理由がそこにもあります。

基礎から放熱 地中熱利用は得か?

皆さんこれも理論的に考えてみてください。
夏に基礎から放熱させて、室内を冷やすと言うことは、冬にも熱が逃げていると言うことですね。

冬の熱の逃げは大きいです。何しろ冬の方が期間がないですから。

夏ちょっと得でも冬は大分そんです。

ですがこれは地域によって大きく状況が変わります。沖縄などは夏が長いので基礎下には断熱しない方が断然得なようです。

宮崎あたりだと薄い断熱のようです。秩父だとまあまあ。東北北海道だと大分必要になります。

この断熱量はシミュレーションをして夏冬考え最適なところを見つけてください。

隙間風をどうするか?

隙間が多い住宅は、夜間外が涼しくなってくると、外の空気が入り込んで家の中も涼しくなっていきます。

ですがパッシブハウスでは自然に涼しくなって行きませんね。

風で涼しくなると言うのは、快適というのとはちょっと違いそうです。もちろん暑いときに爽やかなそよ風みたいなのがあると気持ち良いです。しかし、夏に涼しく感じるほどの風をずっと当たり続けるのは不快ですね。扇風機は涼しいですけどずっと扇風機に当たり続けることが快適ですか?

外気温が率い時の隙間風は少し涼しいですが、大きな問題があります。それは湿気です。
夏の外気はたくさんの湿気を含んでいます。
本当の快適な空間を作るには、その湿気を取り除かなくてはなりません。

エアコンで湿気を取るしかないのですが、温度を下げるより湿気を取り除く方が難しいですし、エネルギーも使います。

ですから、本当に暑い日が続くときには、外気はできるだけ取り込まず、室内の涼しい快適な空気を維持することを務めた方が良いのです。この辺を勘違いしている人が多いですね。

地域や時期にもよりますので一概には言えませんが、私たちの地域では、夏に外気はできるだけ取り込まないというのが良さそうです。

結論:夏のパッシブハウスは暑いのか?

普通の家より快適で省エネ。

当たり前ですね。

絶対にエアコンは使いたくないという方は除きます。
パッシブハウスはエアコン使っている感が少ないのでエアコン嫌いの方にもおすすめなことは間違いないですけど、エアコン使うのはポリシーに反するというかたくなな方は、パッシブハウスじゃない方が良いかもですね。

ですが、ちょっとだけエアコンを使うことにより快適な空間で生活できます。室内が適切な環境に維持され、カビや、だになども少なくなり健康にも良いとなったらいかがでしょう?

パッシブハウスが夏暑いという、理論的でない、感情だけで、思いつきで情報を発信している人がいますが、残念ですね。

皆さんはそういう人に惑わされないでくださいね。

パッシブハウス

昨日は 省エネ建築診断士の課題提出が有、それのお披露目会

今回は50名くらいの大勢の受講者がいて、確認も大変でした。

課題は 自立循環型住宅のモデルプランをパッシブハウスにするというもの

皆さんそれぞれの回答がとても楽しみです。

パッシブハウスを計算するPHPPのファイルと どのような取り組みをしたかを回答します。

皆さん基本に忠実に ほとんどの方がパッシブハウスにすることが出来ました。

パッシブハウスレベルの住宅はとても断熱が厚くなってしまうことにびっくり。

なれてくるとバランス良く、無駄なく計画できるのですが、最初は力任せに断熱という回答が多かったですね。

皆さんとても勉強になったと好評でした。仲間がどんどん増えてます。

一般の参加者もいらっしゃいます。

皆さんいかがですか?

来月は、PHPP集中講座もあります。さらに上のレベルを目指すひとの講座です。

こちらは上級者向け。実際にパッシブハウスの細かい入力をしていきます。
勉強になりますよ。

パッシブハウス

南向きで庇をきちんと付ければ夏の直射が遮られることは知られています

この家は南向き 隣家の影響は受けません

太陽の動きを見てみよう

この家の2階の南側の窓をシミュレーション

月ごとの太陽の軌跡です。下側の一番内側の赤い丸が12月ですね。
左側から1時間ごとに太陽が動くのが判ります。

一番高いのが12時ですね。

そして1月2月 3月 4月と月が進むたびに 外側の太陽の軌跡となってきています。

一番外側が6月ですね。

上のグレーになっているところが庇などの障害物です。

夏の暑い時期には直射が入りませんね。

7月の日射を見てみよう

上段が庇がない場合

下段が庇の影響を考慮した場合です。

庇で直接の日射が遮られるのが判りますね。

しかし 環境光などはほぼ入ってしまうことが判ります。

あまり遮られていませんね。

このように、直射を遮っただけでは不十分だと言うことが判ります。

日射の浸入量は面積に比例しますので、大きな窓なら庇の直射を遮る効果だけでは不十分だと言うことが判りますね。

南側の窓は大きな窓が多いですから、庇だけでなくアウターシェードなどの日射遮蔽部材を併用しましょう。

パッシブハウス

住宅建築業界では

 高橋建築 = パッシブハウスビルダー

という認識が出来つつある。

業界からそう認知されるのはとてもありがたいことです。
ですが最先端を走り続けるのは大変です。

パッシブハウスレベルを作って当たり前

そう思われています。

ですから手を抜くことが出来ません。

今回の物件は、お客様がとても勉強されていて、とても良い土地を選んでくださいました。

この土地ならパッシブハウスは楽に出来そうです。

日当たり抜群

日本は狭い敷地で隣家が近いから不利ですね。

当社がすべての物件をパッシブハウスレベルにしているかというとそうでもありません。

私は、当社に来るお客様にはできるだけパッシブハウスにしてほしいので、最初はパッシブハウスにしようと間取りを作り提案します。

パッシブハウスにするにはかなりのノウハウが必要です。

今回のような立地条件は特別です。

間取りもとても重要。少しのことで性能は大きく変わってしまうことがあります。


最近は、お客様の要望が、表面的な見た目や使い勝手のことばかり。
ネットや友人から得た知識を正しいと勘違いし思い込みます。

打合せを重ねて要望を取り入れていくとパッシブハウスには届かない結果になることがあります。

温熱、構造的にボロボロになることも。

構造的には補強してなんとかつじつま合わせが出来るけど、温熱的なことをリカバリーするのは大変です。

ちょっと残念です。

後から「うちはパッシブハウスにならないのですか?」と言われても「なりません」とお答えせざる終えません。

「そこが重要ですか? あー。残念だな。」

そう思いながら打ち合わせしています。

当社には パッシブハウスを作る設計力 施工力がある 日本でも数少ない工務店です。

そんな工務店ほとんどありません。

当社で建てるなら是非パッシブハウスを目指してください。

「世界基準の高性能住宅」 パッシブハウスビルダーとしてたくさんのパッシブハウスを手がけたいと思っています。

業務拡大につき 設計者 施工者 募集してます。

CADで図面書ける建築士 真面目で丁寧な施工が出来る職人さん 募集しています。

パッシブハウス

パッシブハウスレベルの家に住むと感覚が変わってきますね。

当社で建てた住宅で初めての冬を迎えたオーナー様からのメールです。

* * * * * * * * 

今年は寒かったそうなのですが家の中が暖かかったので楽に過ごせました。
家の中で暑かったり寒かったりといったことがないのはこんなにもストレスが減って、体調も良くなるんだなあと思いました。
以前住んでいたところでは息子の咳がひどかったのですが、今はそれもなくなりました。
本当にうれしいです。
ありがとうございます。

* * * * * * * * 

「寒かったそうなのですが」という他人事みたいな感覚が「そうそう!」と思ってしまいます。(笑)

もう冬も終わりそう。残念に思う、なんか変な感覚になりますね。

知らないうちに冬が終わってしまう。もう春なの?

今年は寒かったの?

春の訪れの嬉しさが少なくなるのは高性能住宅の悪いところ?

パッシブハウスの最大の欠点、デメリットかもしれませんね。