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髙橋建築

建築費・光熱費,設備・空調

FIT切れ

太陽光発電を10年以上前に設置された方は売電価格が大幅に下がりましたね。
私の自宅はもう19年です。20年目です。4.2kWのシステムで当時の価格で250万円。
これまで81247kWh発電してます。ここ10年のFIT時は48円/kWhで売電していました。
日中は自家消費ですのでこの価格ではないですが、電化上手というオール電化契約なので平均35円/kWhといったところでしょうか?

東京電力エナジーパートナーホームページから

いくら儲かったのか?

日中はおうちにいないのでほとんど電気を使っていませんでしたが、買電35円とFIT48円の間をとって40円/kWhの電気代とすると3249880円です。
およそ70万円のプラスですね。

今後は

FITが切れたので秩父新電力と契約しました。地元の電力は地元でまかなう地産地消の協力をしようと思ったからです。売電価格は8.5円/kWh

一気に安くなりました。でも元を取った後ですから、余った分は売ろうと思いました。

月に350kWhですのですべて売っても3000円くらい。
それなら自分で使った方が良いという考えもあります。

エコキュートを日中動かす

今まで深夜電力で動かしていたエコキュートを日中動かすようになりました。

エコキュートは真冬でも4kWh/dayくらい。夏だと2kWh/dayを切ります。
あまり使えません。
節電効果は少なそうです。

家の中で一番消費電力が多いのは?冷暖房

やはり私の家で消費電力が多いのは冷暖房です。
約20年前の家とはいえZEHレベル。
世の中がようやく当社の20年前のスペックに追いついてきました。
ですから、普通に今ハウスメーカーが建てる家の消費エネルギーはこのような感じでしょう。

冷暖房エネルギーを公開!

なんと1月は500kWh/月です。27円/kWhで計算すると13500円も暖房費がかかっています。それで20度維持するのがやっとです。ちなみに40坪ほぼ同じ温度にしています。温度ムラはそこそこあります。

夏は200kWh/月 月に5400円の電気代です。このグラフを見ても冬の暖房の電気代が膨大なのが解ります。

今のおうちと比べると恥ずかしいレベルですね。

蓄電池を検討

売電が安くなったので日中蓄電池で貯めてよる使う作戦
普通のおうちの場合の電気代は27円/kWh 売り電は8.5円 差が18.5円
7kWhの蓄電池をうまく使っても18.5円*7kWhで 一日130円しか特にならない。毎日役に立っても47267円 の経済メリット

蓄電池の価格

最近はようやく蓄電池も安くなってきました。

ですが当社の価格でまだ130万円くらいかかります。太陽光連携ハイブリッドパワコン工事込みの7kWh位の容量です。
元を取るのに30年(笑)
訪問販売や先日イオンでの店舗での販売は元が取れると宣伝していたのでびっくりしました。とれるはず無いのにひどい売り方です。

災害時に安心

蓄電池のメリットは災害の停電のとき。
少し前に千葉であった長い停電が思い出されます。
そのときでも蓄電池があったおうちはいつもと変わらない生活が送れました。

無かったおうちは、大変な毎日。
今は、TVやスマホ。何でも電気に頼ります。
逆に言うと電気があれば生活が続けられるのです。

蓄電池は全負荷型

蓄電池も様々な仕様があります。
特定のコンセントしか電気が送れない特定回路型。
すべてのコンセントに電気が送れる全負荷型。
もちろん全負荷型を選びましょう。

ピークの放電出力も大切

放電の出力も大切です。
出力が小さいものはエアコンとエコキュートなど大きな電気を食うものを同時に動かしたりできません。
「こっち使うからあっち止めて!」なんて言うのでは不便ですね。

何サイクル充放電できる?

充放電の可能回数は直接寿命に影響します。10000サイクルなら365日で割るとおよそ27年ですね。サイクル数が短いと買い換えのタイミングも早くなります。

実充放電量 充電深度

蓄電池は長持ちさせるためにMAXまで充電しないし、0になるまで放電しません。毎日電池を傷めないように充電できる容量は電池の容量より少なく設定されています。

電池によっては50%位のものも。良い電池は電池容量に近い容量の電気を充放電できます。中には95%まで使えるものもあるようです。

自動切り替え

停電になった時に切り替え方が解らないと最悪です。千葉の大停電の時もせっかく蓄電池が突いているのに切り替えかたがわからないという方がおりました。
非常時ですから、自動で切り替わってほしいですね。

蓄電池を導入すべきか?

太陽光発電は元が取れるのも解っていますし、地球環境にも優しいので自信を持っておすすめします。
しかし蓄電池は元が取れそうもありません。しかし災害時のことを考えると導入した方が安心です。これは個人個人の考え方によると思います。
いつ何時、災害が起こるか解りません。停電も数日間のことかも解りません。
でも、電気がない生活を考えてみてください。
我慢できる人は我慢すれば良いと思います。
しかし、高齢の方などに我慢を強いるのは大変ですし、パソコンなど使わなくてはならない立場の人は日常の業務ができませんね。
もしもの時を考えると。。。。

蓄電池説明会

このような企画がありました。どのような内容か解りませんが、勉強してみたい方はきいてみてはいかがでしょうか 

建築費・光熱費

講習会が終わり自宅での宿題があります。
実際にモデルのおうちを計算上パッシブハウスにする作業です。
とても時間のかかったひともいたみたいですね。

どのように解決するかは皆さん違います。

今回の課題は 南に大きな建物があるけど、南面に大開口がある建物です。
地域は東京。

回答を見るとやはり皆さん外張り断熱をしたり屋根の断熱の厚みを変えたりするところから始めます。
そこで解っている方は、後で熱交換換気扇を取り付けることを考え、ダクトの処理をしやすくするため、天井断熱から屋根断熱に変えています。

基礎断熱、床断熱の選択も人によって様々です。
実際には断熱の量、気密のとりやすさ。施工のしやすさ。シロアリの処理など様々な要素が絡んできますので難しいところですが、今回はとりあえず暖冷房需要の数値だけ見て判断です。
断熱の方法、厚さなどによって、暖房に有利になったり冷房に有利になったりするのに気がついてくれた方も大勢いました。

断熱をたくさんすれば暖房需要はどんどん減ります。
暖房がパッシブハウス基準をクリアーしたら冷房に取りかかった人が多かったみたいです。

高断熱は冷房に途中からあまり有利に働かなくなってきます。
そこに気がついて、日射熱のカットなどに取り組んでいきます。
窓を小さくしたり。必要ない窓はなくしたり。
極端な人は窓の数をとても少なくしてしまった人もいます。
あまり現実的とは言えませんね。
明るいおうちは気持ちいいので私は居室の窓は大きめにしています。
その条件でクリアーするのは結構難しいのです。小さくするのが手っ取り早いので何人かは楽な選択筋を選んでいました。

窓の性能を上げるためにトリプルガラスにしている人がほとんどでした。
東京の気候なら、南面の日が入りやすいところはLOW-Eペアの選択筋もあったかもしれませんね。
トリプルにしないでペアで済ませて浮いたお金で外付けブラインドシャッターみたいな考え方もあると思うのですが、そこにチャレンジした人はいなかったみたいですね。

講義中に、最後の手段もお話ししていました。
どうしても難しい人は 「佐藤の窓」を使ってみること。
この窓はとても性能が良い窓です。
この窓さえ使えば、他があまり良くなくても全体の性能が上がります。
ちょっとずるい感じですね。
何人かは、普通にクリアーするのにねを上げてこの窓を採用したようでした。

皆さん最後にこの計算シートとレポートを提出するのですが、どのように取り組んだかとても丁寧に書いてくれている人がたくさんいました。
とても理解されていることが解りました。
省エネ建築診断士を目指す方は元々レベルの高い方もいらっしゃいます。

私も負けないように頑張りたいと思います。

いろいろノウハウをつぎ込んで良い家にしたいのですけど、最近はお客さんの様々な要望を満たすのに、また、お客さんの意見に合わせるのにばっかり気を遣って、自分で力を尽くした設計ができていないのが悔やまれます。
お客さんの意見を効くことは大切ですが、それ以上の提案が仕切れていないの現実です。
お客さんの考えている間取りを図面にして、構造的な整合性をとったりするのが精一杯です。もったいないな。
私の力を引き出してくれるようなお客さんいないかな。
難しいですね。

お知らせ

パッシブハウスジャパンでは省エネ建築診断士と言う、資格制度を設け、実践で活躍できる建築士の育成をしています。
私も微力ながら、講師の一人として参加させていただいています。

省エネ建築診断士は講義、試験、実践という構成になっていますが、特に実践編が素晴らしい内容です。

実践編ではパッシブハウスを計算するソフト「PHPP」を使って、モデルプランをパッシブハウスにしていく作業を行います。

断熱を厚くしたり、窓を変えてみたり,様々なことを行いながら性能を高めていくのです。どこをどうにしたらどのような効果があるのか?それを実践で身につけていきます。
 これまで思い込みで決めていた仕様や設計が実際には効果があったり、無かったり。新しい発見があったり皆さんたくさんの「気づき」があるようです。

講師の我々も、新しい考え方に出会うことがあります。先入観にとらわれない発想は大事ですね。

この省エネ建築診断士の資格は、一般の方でも勉強し、取得することができます。
期間の制約はありますがパッシブハウスの計算ソフト「PHPP」も使えます。
この講座を受けると、とても構成の住宅に対する知識が深まります。
実際に、これからおうちを建てるお客様の受講者もいらっしゃるようです。
全部が理解できなくても、よりよい家を建てたい方は受講してみてはいかがでしょうか?