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髙橋建築

建築費・光熱費,設備・空調

冷暖房をするのに設備の選択は重要です。

昔は木材を燃やして暖をとるしか有りませんでした。それも囲炉裏や暖炉です。

多くの熱が上に逃げていき捨てられ効率の悪いものでした。それがきちんと密閉されたストーブ等に変わり効率が上がりました。

燃料も木だけではなく、灯油やガスなども用いられ、徐々にそれらの比率が上がっていきました。

しかし、それらの化石燃料が持つすべてのエネルギーを暖房エネルギーとして利用できるわけではありません。煙突から逃げていったり、不完全燃焼をしたりとか、ロスがあります。効率は100%以下です。

しかし、エアコンは、ヒートポンプという熱を入れ替える技術を使い100%以上の効率となります。条件にもよりますが400% 700%等ととても高い効率です。

1のエネルギーから4の熱や7の熱を得ることができるのです。

そのため、欧米では新築の住宅では、オール電化を原則としなくてはならないと言うところが多くなってきているとのことです。

ワシントン在住の建築士さんに確認したところ、新築の省エネ住宅では調理も電気とすることになっているようです。ガスは基本的に使えないとのこと。
電気調理器の種類を聞いてみたらIHだそうです。
日本ではガスメーカーなどのネガティブキャンペーンでIHは危ないとの噂が広がり、オール電化にするのに、ラジエントヒーターをわざわざ選択する人もいるくらいです。その方の話だとラジエントヒーターの選択はほとんど無く皆IHだと言っていました。他のアメリカの建築士さんもみなIHにしていると言っていました。

ガスはエネルギーの多くが鍋に伝わらす周りや換気扇に逃げて行ってしまいます。IHは直接鍋を温めます。効率の差は一目瞭然です。
日本でもエネルギー削減にようやく取り組む兆しが見えてきましたから、いずれは同じような認識に変わっていくでしょう。
日本人は保守的ですし、インターネットの中途半端な情報多いですから、しばらくはガスやラジエントヒーター選択の人もいるでしょう。
もちろん欧米人の判断がすべて正しいわけではないです。しかし蓄熱ヒーターなども欧米で売れなくなったものを日本に売り込まれ使わされて、実際に今は見向きもされなくなったわけですからガス調理器やラジエントヒーターも同じような流れになりそうな気がします。数年後れで日本でもそうなるといういつもの流れですね。

住宅を省エネにするには高効率なエアコン、IHと言うことになりそうですね。

そして触れませんでしたが、給湯はやはりエアコンと同じヒートポンプの技術を使ったエコキュートと言うことになります。

間違いなくオール電化という選択になります。
住宅のエネルギー源は電気ということになっていくと言うことです。

電気が止まった時を心配する人がいますが、災害時には電気が一番早く復活します。
特に住宅の場合には太陽光発電により電気は自宅で作れます。
ガスや、灯油は世界情勢が不安定になったり、新興国などの需要増など安定した供給ができなくなったり、価格がとても上がったりする懸念があります。そのようなリスクを減らすためにもオール電化を進めているようです。

さらには太陽光発電+蓄電池で自分の家のエネルギーは自分の家でまかなうと言うことが必要になって来るようです。そのときのためにも準備をしておいた方が良いですね。効率の良い設備を選択しておかないとまかないきれませんから。

換気・空気,断熱・気密

高断熱住宅では、室温が高く維持されますし、きちんと換気も行われますので、相対湿度は下がり気味になってしまいます。
乾燥対策をきちんとしないと、室内の乾燥は抑えられません。

このおうちは少し乾きすぎていますね。

そこでお金をかけずにできる乾燥対策を書き留めておきます。

基本は、余分な換気をしない。

室内で湿気の発生源を作ると言うことです。

キッチンの換気扇を多用する家は湿度が低くなりがち。少なめにする。
湿度を上げるには観葉植物が効果的
入浴後は浴室の換気扇は使わずドアを開けておく
室内に洗濯物を干す
24h換気の風量を絞る
居住人数を増やす
水槽などを置くのも良さそうですね。

湿度改善対策として、皆さんすでにご存じで実践されているかたも多いと思いますがメモ代わりに書き留めておきますね。

試していただき、どのくらい改善できたかご報告をお待ちしております。

建築費・光熱費,断熱・気密

私が所属するHEAT20検証部会で 岩前先生の研究の発表がありました。
当社のお客様にも調査のご協力をいただいております。

この調査は、高断熱住宅の住まい方の調査です。
どのような生活をしているか?
温湿度や、消費エネルギー、など。

高断熱の住宅になっていくと一般的にはエアコンの暖房ですが、エアコン無しで「こたつ」のみで生活している当社の小鹿野町のお客様の住宅についてかなりの時間が割かれて報告されていました。

超高断熱住宅になると、室温はそれほど低下しません。
もちろん,トイレや廊下なども寒くなりません。

日当たり抜群なので日中の日差しの熱で室内も自然に暖まり次の日の朝までそれほど室温が下がりません。

「こたつ」で少しだけ暖かくすれば十分な環境です。

おうち全部を温める必要は無く、こたつをほんの少し暖めるだけですのでとても省エネです。

実はソファでじっとしている時に快適な温度だと、料理など家事をしている時には活動量がありますから、少し暑く感じることもあります。
また、寝る時にはお布団を掛けますからやはり暑くかんじてしまいます。
ですからお部屋のベースの温度は抑え気味の方が良いのかもしれません。

ですが、それではソファで座っている時には寒く感じます。
それをこたつで補っているのです。

超高断熱住宅の性能ならではの新たな生活の仕方かもしれません。