心地よく暮らすと言うこと 心地よく暮らすには心地よく快適に暮らすには、様々なことを考えます。
これまで様々な問題をクリアーしてきました。 しかし、まだまだ改善点も多くあります。
暑い・寒い これは高断熱、日射遮蔽などパッシブハウスの技術でクリアーしています。 外皮の断熱、ヒートブリッジを少なくするなど。
表面温度なども整えることが重要です。
匂い、VOC、CO2濃度 室内で発生する匂いや等も問題です。匂いの発生源を考慮した空気の流れを考えます。
そして適切な換気量の確保によりVOC(化学物質)、CO2濃度を下げます。
CO2濃度が高くなりがちな大勢で寝る寝室などの問題もクリアーしました。
湿度コントロール 高断熱住宅では冬の乾燥が問題になる場合があります。 これは、換気のコントロールや室内発生の水分の利用などで上手にコントロール出来るようになりました。
夏の除湿も手強い問題でした。 これもエアコンの配置や選定。室内循環の方法など新たな手法を取り入れクリアーしました。
気流感、肌触り 気流感も難しいですね。気流があった方が心地よい季節もありますが、できるだけない方が良いような気がします。 寝ているところに気流感があると気持ちいいけど睡眠の質も下がるらしい論文も見かけました。
いろいろ考えながらやっていますが、これからのことも多いです。 空気はよどみなく上手く流したいですが気流感は少なくしたいです。
素材の肌触りも重要です。 一番接触するのがフローリング。既製品のフローリングはなんかなじめません。 私は無垢のフローリングガス期です。傷が付いても、汚れても。最終的には変な汚さにはなりません。
棚板などもできるだけ自然素材が良いですね。
空気を綺麗に微粒子の除去 ここ3年くらい勉強し昨年から試している課題です。
健康に空気質の影響が大きいと言うことが解って来ました。
当社ではトルネックスという電気集塵式空気清浄機をエアハンドリングユニットに実装し空気を綺麗にします。 HEPAフィルターを使う家庭用の空気清浄機より圧力損失が少ないため、省エネで空気を綺麗にできます。 ほぼ完成しており、後は夏の検証のみとなりました。
視覚の問題。 安らぎを与える空間には見た目も大切です。
ガチャガチャしない安らげる落ち着いた空間作りを心がけています。 柔らかい自然な配色や風合いなど。ちょっと最近の流行とは違うかも知れませんが、長い目で見ておかしくない飽きの来ないデザインを心がけています。
収納不足で、ものが散らからないというのも心地よさですね。ゴミ箱の位置なども考えたいところですね。
そして好きなものに囲まれての生活。 綺麗な壁を見せる。壁に飾る。 カウンター、飾りだな、ニッチなどの配置バランスなども大切です。 本棚なども綺麗に見せたいですね。
そして重要なのが照明計画。 明るすぎず、癒やされる照明計画を心がけています。 明るすぎないけど必要な照度がある。 特にリビングや寝室は多灯分散の手法により雰囲気が良く安らげる照明計画を心がけたいですね。
音の問題 今取り組んでいるのが音の問題。 苦戦中です。
外から入ってくる音、外から漏れる音に関してはかなり高いレベルでクリアーしています。 本当に静かです。
圧倒的な断熱量、外壁に使われるヘーベルパワーボード。トリプルガラスなどの効果により家の中はとても静かです。 あまり外の音が聞こえません。 これに関しては、雨に気がつかない。防災無線が聞こえにくい。電波まで遮り携帯電話がつながりにくい等の弊害もあります。 さすがに携帯がつながりにくいから高断熱にしない、遮音しないという言い訳をする人はいないと思いますけど。
現在、問題となっているのは室内で発生する音。
外からの音が聞こえなくなって、おうちの中が静かになると、いろいろな音が聞こえるようになるのです。 今まで聞こえなかった音が聞こえやすくなります。
新しいおうちでは、家族の話し声が大きくなったとか、生活音が響くとか勘違いされるかたもいらっしゃるくらいです。 今までと変わらない音量でも気になります。 それはやむを得ないことですね。私が最近気にすることは…..
換気システムの音、エアコンの音、冷蔵庫の音、洗濯機の音。空気清浄機の音。等です。 ルンバはいないときに動かせば良いのでここに入れません。
換気システムはできるだけ位置を考えます。換気計画を確りして、できるだけモーターが強く動かなくても良い用にダクト計画をします。 エアコンも小さめなエアコンをゆっくり動かすだけなので一般的な住宅よりも良いとは思いますが配置には苦心します。
冷蔵庫の音も困りますね。 止まったり動いたりするので余計気になります。 高性能な良い冷蔵庫を買ってみてください。カタログで音の項目を吟味してください。と言うアドバイスくらいでしょうか?
洗濯機の音はうるさいです。最近は共働きで、夜帰ってきてんる前に洗濯という人も多いです。リビングや寝室との位置関係が問題です。ランドリールームに洗濯物を干す人も多くなってきましたので、空気の循環を考えなくては乾きが悪くなります。 そうするとオープンになりがちで、音が漏れやすくなります。
空気清浄機も個別の空間に置くとうるさいですね。この問題はエアハンドリングユニットに配置することで回避出来そうです。
心地よく暮らすには?ことしの目標 今年は音の問題をクリアーしていきたいです。 今まで気にならなかった家電の音まで気になる。それは生活の質が良くなっているから。 さらにより良い須磨伊豆クリを目指します。 皆さん良い知恵、情報がありましたら教えてください。
番外編 大好きな人と一緒に暮らすのも心地良いですね。 ペットと一緒も安らげます。!!
高橋建築代表取締役 一級建築士 パッシブハウスジャパン理事
高橋慎吾