電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

最新のブログ

付加断熱(外断熱)の雨漏りなどのリスクヒアリング社会資本整備審議会 

付加断熱(外断熱)の雨漏りなどのリスクのヒアリングありました。
国交省の社会資本整備審議会で、高断熱をしていくと雨漏り、内部結露などが増えるのではないかという意見を受けて、そういったことが増えないようにまずは状況を調べることが始まりました。
変なところにお金をかけますね。

まずは先日、先進的な工務店として当社がヒアリングを受け受けました。
そして、パッシブハウスジャパンのメンバーなら様々な断熱方法の人がいるのでもっと事例も有り役に立つだろうと紹介しました。

昨日のヒアリングの様子

パッシブハウスジャパンのコンサルチームです。
パッシブハウスジャパンでは会員相互に情報交換や勉強などをしてかなりレベルが高いので、もちろん雨漏りなどの事例はありません。
内部結露なども日本で行われているレベル以上のことを実践していますから、安心です。

事故は付加断熱のせいではない。

付加断熱が増えると事故が増えると勘違いしている社会資本整備審議会の委員はどなただったのか?

付加断熱が増えると困る人が、邪魔をしているのかも知れませんね。

工務店のレベルの差は本当にあります。レベルの低い工務店が、付加断熱を見よう見まねで取り組めば、事故は起こりやすいでしょう。
さすがに建築の工程は増えますし、難易度は上がります。
しかし、知識の少ない工務店は、付加断熱しなくても様々なリスクが起こりやすいです。
付加断熱が瑕疵の原因となるのではなく、レベルの低い工務店にきちんとした勉強して貰い、丁寧な施工をして貰うことがとても大切なのです。

パッシブハウスジャパンの取り組み

やはり、工務店がそれぞれレベルを上げることが重要です。

勉強が大切ですね。

パッシブハウスジャパンでは、会員のレベルアップができるよう、勉強したり、皆で助け合ったり、する仕組みが充実しています。

入門編としては 「省エネ建築診断士」セミナー すでに数千人の診断士が誕生しました。

次には「PHPP集中講座」パッシブハウスの計算を学ぶハイレベルな講座です。

「コンサル養成講座」 パッシブハウス建築をお手伝いしたり申請を出したりできるレベルになるような講座です。

そして普段は、日本全国の支部で行われる 支部主催のセミナーや現場見学会などもあります。どの支部の勉強会にも参加出来とても充実しています。

本部のセミナーや、イベントなども随時開催され情報満載で勉強出来ます。

レベル差、違いはわからりにくい。

このような勉強を積み重ねている工務店と、していない工務店の技術差は歴然としています。

しかし、違いはわかりにくいでしょう。

私の地域でも、見た目はこだわっているけど、建築の内容的には解っていない工務店が見受けられます。そういう工務店が事故を起こしてしまうのでしょうね。

そういった内容はお客さんにはわかりませんね。工務店本人にも解っていません。
構造の見学会のチラシに 「それじゃだめでしょう。」と言う写真が堂々と載ってますから。工務店も気がついていれば載せませんよね。勉強不足で間違っていることにも気がついてないのですね。

知識の無い人に説明しても理解出来ませんし、気がつくこともできませんね。解りやすい「見た目」と、わかりにくい「技術の差」。解りやすいところだけでの判断だけだと、後で後悔することになりそうです。

勉強して知っているからこそ、それがとても大切だと判断できるのです。

まとめ

付加断熱(外断熱)で事故が増えるのではない。

勉強している工務店と していない工務店では作っているものが全く違う。

工務店本人もお客様もその違いに気がつくことはできない。

大手ハウスメーカー視察

10年以上前に初めてパッシブハウスを作ったときには、大手ハウスメーカーの視察が多数ありました。
でも、最近は全くありませんでした。

今回は、環境共生住宅推進協議会の視察です。
大手ハウスメーカーや建材メーカーが環境などのことについて学ぶために作った団体です。
久しぶりの大手ハウスメーカーを対象にしたセミナーです。
https://www.kkj.or.jp/contents/introduce/member.html

特に社内で断熱などの研究などされている皆さんのようでした。

当社の建物に皆さん驚いていただけている様子です。

12年経ったパッシブハウス。5年前のエコハウス大賞で賞を受賞した住宅、そして工事中のパッシブハウス(認定予定)を見学いただきました。

無暖房だと言っているのに、「この家、今床暖房してますか?」という人が何人かいました。

今までパッシブハウスを体感したことがなければ、この異次元の包み込まれるような暖かさはにわかに信じられないですよね。

「床暖房も床下エアコンもありません。」とお話しすると皆さん驚いていました。

最後のアンケートでは「将来は、新築戸建て住宅でパッシブハウスを目指すことが必要」と答えていただいた方がほとんどなので、セミナーをやって良かったです。
ハウスメーカーで建築したい方はハウスメーカーが対応するまで後数年待ってみることをおすすめします。
やる気のある担当者さんもいて、2030年までにはできるようにしたいと言っていましたので。
中には2050年までにはと言う消極的なメーカーもいましたけど。それも将来的には対応させたいとのことなので頑張って貰いたいですね。

「必要無い」「等級6で十分」 みたいな解答の人もいました。
残念ですね。ハウスメーカーはきちんとしているだろうと皆さん思って建てているのに、それで良いのでしょうか?

G2の家の作り方 暮らし方 雑誌記載

小鹿野町にある当社が建築した住宅が雑誌に記載されました。
タイトルは世の中の状況に合わせてG2だけど 当社の紹介された家はG3!

HEAT20で発刊した雑誌です。
岩前先生の調査に協力していたので選んでいただいたみたいです。

当社では様々な家が候補に挙がりましたが、岩前先生が是非この家を取り上げたいと言うご希望だったのでこの家になりました。

炬燵暖房の家です。とても素敵ですね。
エアコンはほぼ使わず、炬燵メインでの生活です。

食べるのもくつろぐのも炬燵。ゴロゴロ生活うらやましいです。

気になる方は是非、雑誌を手に取ってみてください。

森みわさん自邸。追分の家

久しぶりに 森さんの自邸 軽井沢の家にお邪魔してきました。

さすが森さんの作るパッシブハウスです。

仕様など細かい内容は様々な方がレポートしてくださっていると思うので割愛します。

これが究極の家だと思いました。
何も感じない家です。
暖かい、寒いとかありません。
「高断熱住宅はとてもあたたかい!」「ほわっとした包み込まれる柔らかい暖かさ」「半袖半ズボンで過ごせる。」
そんな話はよく聞きますね。
その次元ではないです。もう一歩先ですね。

断熱、日射熱取得、蓄熱などのバランスがとても良いです。
快適、不快とかを通り越しています。

そして、エネルギー源も再生可能エネルギーを積極的に。まだ暖房は使っていませんでしたけど。
特に給湯の考え方はすごいですね。これまでの森さんの様々なチャレンジの集大成かな?
仕組みは複雑(笑)

活かせるところは当社でも取り入れていきます。

当社の目標はコストをかけずに高性能なパッシブハウスを作ること。
どこを取り入れどこを諦めるかも大切ですね。
頑張ります。

日本のパッシブハウスキーパーソン集合

12/1 寒くなってきましたね。


世界的にはPHIのパッシブハウスが元祖です。
我々が普段からこのロジックで計算しています。
この計算手法に異を唱える団体がアメリカで出てきてそれがPHIUSです。
PHIの方法を改良しています。ですがPHIはさらに改良してより良くしようと進化しています。
それらの団体の日本拠点がPHJ と PHIJP
どちらが良いとか悪いとかじゃなくターゲットなどが違うだけ。同じ国際的な手法に基づいて計算していますので考え方は同じです。
それぞれの中心人物が 森みわさんと 岡田早代さんです。 両方女性です。

私はお二人と知り合いなのでこの機会にお会いしていただき交流を深め日本でのパッシブハウスのさらなる発展につながればと思いました。

森さんのご厚意で、岡田さんを森さんの家にご案内出来ることになりました。
その席にエクセルギーの世界的な権威である宿谷先生ご夫妻、パッシブハウスジャパンの関東エリアリーダーの畑中さんが同席してくださいました。

畑中さん撮影なので畑中さんが入っていなくて残念

この方々が一緒にいて、深い話が聞ける機会はなかなか無いです。役得ですね。段取って良かったです。
先日までボストンで設計されていた岡田さんの話では、欧米はホームレス用の宿泊施設までいよいよパッシブハウスだそうです。
そしてパッシブハウスのきめ細かいロジックによる計算が、評価されており、公共施設や、補助金の申請でも利用されているとのこと。
日本は本当に遅れていますね。

当社のブログを読んでくださり、パッシブハウス建築をできる人は本当にラッキーですよ。
当社で建てなくても良いのです。パッシブハウスを目指してこのロジックで計算し検討した家を作ってくれれば。

知らない人は本当にかわいそうです。

パッシブハウスでの窓の結露

パッシブハウスでも窓の結露?

窓の結露はいやですね。
窓が結露してしまうとご連絡をいただきました。
パッシブハウスレベルの家でも窓の結露は起こってしまうのでしょうか?
答えは起こってしまいます。
残念ですが全く起こらないわけではないのです。条件が揃うと起こってしまいます。
とても良い樹脂サッシを使っても、木製サッシを使っても起こってしまうのです。
以前なら樹脂トリプルサッシならほぼ起こらなかった結露も、起こってしまうことがあるのです。
パッシブハウスならではの高性能がもたらす新たな課題ですね。
簡単に室温・湿度が上げられてしまうことが原因です。

窓の結露の仕組み

窓の結露はどうして起こるのでしょうか?
このブログを読んでいる皆さんなら多分ご存じだと思うので、あまり難しい説明は避けます。
簡単に言うと冷たいお水の入ったコップの外側に結露するのと同じですね。
家だと、外が寒くてサッシが冷たくなるとサッシ面で結露が起こります。
サッシのフレーム部分だったりガラス部分だったり。
理論的に当社が使っている樹脂サッシだと一番はじめはガラスのコーナーに近い部分に結露するのでは無いかと思います。
サッシの種類によっては取付方法により異なりますが、フレームで最初に結露が起こる場合もあります。

パッシブハウスレベルでのサッシ結露の原因

パッシブハウスレベルになると,本当に結露は起こりにくくなります。ですが最初にお話ししたように条件が揃うと結露は起こしてしまいます。
条件としては外気温と室内の温湿度ですね。
・外がとても寒い。
・室内の室温の割に湿度が高い。
室内の
と言うことですね。
どんなに良いサッシを使っても外がめちゃくちゃ寒ければサッシは冷たくなりますからある程度の湿度があれば結露します。
また、外気温がそれほど低くなくても室内の絶対湿度が高ければ結露起こしますね。これは室温との兼ね合いもありますから単純なものではないのですけど。カーテンなどで室内とサッシが遮られているとサッシの表面温度がより低くなり結露を起こし易くもなります。

パッシブハウスは高い温度、高い湿度で住むことが簡単にできますから、22℃以上50%以上というのは普通になってきましたね。
以前のように室温20度で湿度30%、40%というのは違いますね。
住宅にとってかなり厳しい住み方をするようになってきました。冬の室内での高温多湿は住宅を早く傷めるのでできるだけ22度50%位を意識して住んでほしいと思います。

結露を少なくする方法

外気温を上げるわけには行きませんから、室内の条件をコントロールする方法を考えましょう。
パッシブハウスは室内の温度を高く保つのが得意です。
室内の温度が高くなれば、一般的には湿度(相対湿度)は下がります。室温が高いと言うことは、サッシ表面温度も高くなりますから結露は起こりにくくなります。しかしこの場合でも、カーテンやハニカムサーモスクリーンなどで遮られているとサッシの温度は下がりますから、結露は起こりますね。カーテンやハニカムサーモスクリーンの断熱性を犠牲することになりますが少しカーテンを開けると結露しにくくなりますね。
当社の住宅の場合、冬に過ごしやすくするために、湿度を高めに保てる工夫がしてあります。
そのため、一般的な高断熱の家に比べて結露は起きやすいはずです。
お客様がどこまで許容できるかにより、住み方を工夫しながらコントロールをしていただくことになると思います。
流れるほどの結露ではなくうっすらの結露は許容できるとか、そういうこともありますね。
当社の住宅でできる具体的な方法を考えてみましょう。
一番大切なのは室内の水分量(絶対湿度)をコントロールすると言うことです。
室内で発生する量を減らすには、
お風呂はきちんと蓋をする
入浴中はお風呂の循環換気扇をきちんと止める。
料理中は換気扇を回す。(弱で十分です)
洗濯物は室内干しではなく、乾燥機など。
それと効果的なのは、24換気の換気量を増やすことです。換気量が増えれば外の乾いた空気と室内の空気が入れ替わりますから、室内の湿度が下がります。
これらの方法は暖房エネルギーが増えることもありますし、乾燥しすぎになってしまう場合もあります。
できないことはやらなくて良いと思いますので、取り組みやすいところからやってみてください。
(乾燥を防ぐために湿度を上げたいときにはこの逆をすると良いですね。)

住まい手さんの経験が大切。
当社のパッシブハウスは高性能とはいえ、住まい手さんの上手なコントロールが必要です。
温湿度が機械ですべてコントロールできるようなシステムは高価ですし、メンテも大変です。そしてエネルギー消費量も多いです。
当社では、イニシャル、ランニングコストがかからないように、より単純な仕組みを用いて快適に住める家づくりを目指しております。
それには住まい手の皆さんの住まい方での協力が必要です。
いろいろ試してみて住んでみてください。楽しいですよ。
そして思いがけない発見があるかも知れません。
そのときはご連絡ください。お待ちしております。

Posted by 管理者