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髙橋建築

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上里パッシブハウス パッシブハウス計算 プレミアム プラス

パッシブハウスには さらに上位のパッシブハウスプラスとパッシブハウスプレミアムという基準があります。

パッシブハウスで使われる一次エネルギーを太陽光発電などの再生可能エネルギーで上手く減らせればこの基準になります。

しかし難しい。

発電でペイできれば良いというわけではないのです。
使う量そのものを減らした上で発電量が多くなければいけない。
その点ZEHやLCCMの基準はとても甘いです。

ZEH LCCMは あまあま 基準

当社のブログを読んでくださっている方はご承知の通りですね。
LCCMがすごいとか言っているレベルの工務店ありますけど何がすごいんだか。
しょぼい家でも太陽光発電たくさん載せれば簡単にLCCMですよね。(笑)
太陽光無しで暖房需要がどのくらいかが重要ですよね。
太陽光発電で住み心地が決まるわけじゃないですし。

パッシブハウスプレミアム

その点パッシブハウスプレミアムの基準は厳しいくレベルが高い。
本当にサスティナブルな世界を目指しています。
地球環境を守るためには、まずは消費するエネルギーを減らさなくちゃダメですよね。
使った分だけ作れば良いじゃん。ではダメですね。
まるで上手くいかないダイエット(私のこと)
たくさん食べてもその分運動すれば。(笑)明日減らせば!みたいな。

パッシブハウスの性能は元々冷暖房エネルギーはとても少ないので省エネですが、給湯や換気、その他の家電のエネルギーまで含めて減らす努力しなくちゃです。

「お風呂入らない」なんてのは通用しません。住宅の面積で住む人の平均的な人数を算出して、普通の給湯の消費量が計算されます。ヨーロッパの人たちの基準なので毎日湯船にお湯張りをする日本人からすると甘めにみて貰っている気がしますけど。

食器洗い機も便利ですけど消費エネルギー多いですよね。私としてはやめてほしいけど付けるかたが多いですね。
衣類乾燥機、冷凍庫もとても消費エネルギーが多いです。
便利さをとるか?環境をとるか?悩みどころですね。

プレミアムにできるかどうかは、お施主様次第というところも大きいですね。
皆さんは目指してみますか?

上里パッシブハウスは現在のところパッシブハウスプラスにはなりそうです。

上里パッシブハウス パッシブハウス計算 仮計算結果!

いよいよ仮計算の結果です。
当社のこの仕様ならパッシブハウスはほぼ間違いないとは思ってますが、上里で平屋は初めてです。
どのくらいの暖房需要、暖房負荷になるのでしょうか?

暖房需要8.3kWh/㎡年 基準の6割くらいですね。余裕でクリアーです。
暖房負荷も9.6W/㎡。いちばん寒いときでも6畳用のエアコンでおうち全部暖められます。

冷房需要は18.8kWh/㎡年 パッシブハウスはクリアーしていますが少し多めですね。
冷房負荷は13.2W/㎡少ないけど当社のパッシブハウスの中では多めかな?6畳用エアコンで冷やしきるレベルですけどもうちょっと余裕がほしいかな?

冷房負荷をへらす!

冷房を減らすのは少し大変です。西日本の人たちはこれで苦しんでいます。暖房を減らすのはめちゃ断熱すれば良いだけだけど冷房減らすのは、難しいのです。さあ頑張るぞ。

上里パッシブハウス パッシブハウス計算 デザインPHエクスポート PHPPインポート Climate

デザインPHで外皮やTFA、影の影響など入力できたらいよいよPHPPの登場です。

デザインPHからデーターをエクスポートして、そのデーターをPHPPに流し込みます。

PHPP パッシブハウスプランニングパッケージ

PHPPとはパッシブハウスプランニングパッケージの略

パッシブハウスを計算するソフトです。このソフトが肝なのです。
30年の歳月をかけブラッシュアップされてきたソフト。
精度が高い。
チューニングがされ続けてきたのですから当たり前ですね。

地域を調整 気象データー Climate

建築地は「上里町」、PHPPに収録されている気象データーでは「前橋」が近そうです。
climateシートで前橋を選択しましょう。
前橋の観測地点標高は112mですが 建築地が68mなので高さを入れて補正します。

標高で大きく気象が違いますから大切な作業です。
日本のUAの地域区分は相当アバウトですよね。範囲がいい加減広いし、標高も考慮されない。(笑)

南面の日射熱のデーターも良いですね。太平洋側はとても有利ですね。冬に日射が多い。ラッキー!
この日射を上手に取り込めばパッシブハウスにできそうです。
さあ?仮計算の結果は? 
つづく

上里パッシブハウス パッシブハウス計算 ロケーション 近隣情報

近隣の建物

近隣の建物の影の影響を見ます。
とりあえずなのでgoogleの情報から近隣建物を入力しました。
最終的にはきちんと測定し入力します。

建物は6mぐらいで入れておきました。庇先端の写真データーなので厳しめかな?

ジオロケーション

そして土地の情報。高低差などの情報を取り込みます。

上里は平地なので秩父と違って山の影響などなさそうですね。良かったです。

影の影響

いよいよ一枚一枚の窓の影の情報が出せます。

この窓はダイニングのFIX
12月の太陽の軌跡です。
リビングが張り出しているので13時くらいから窓に影ができるのが解りますね。

南東の建物の影響もほんの少しありそうです。8時頃まで影を作ります。

夏は?

7月の太陽軌跡

9月の軌跡

日射がかなり入りますね。
アウターシェードに日射遮蔽は委ねているのでこれで良いのです。
アウターシェードに頼らないならもう少し長くしても良いかもしれません。
でも建物のバランス的にこのくらいが綺麗かな?

デザインと屋根のガルバの制約もあるのでこれで進めたいと思います。

上里パッシブハウス パッシブハウス計算

パッシブハウスはエネルギー計算の基準となる床面積の根拠がシビアです。
人が使うことができないスペースは面積に入れることができません。

壁の厚みは面積から除く

壁の中には住めないですよね。そこは面積に入れられないのです。
細切れな小さな部屋が多い日本の住宅はとても振りかも知れませんね。
大きめの部屋の方が壁が少なくて有利ですね。(笑)

階段も含めない

階段は上り意外には利用できないと考えて面積に入れることができません。
これは厳しいですね。上り下りだけとはいえきちんと利用できるのですから面積に入れさせてほしいですね。

天井高が低いお部屋は割引

天井高が2000mm以下は50%の計算です。1000mm以下は計算対象にもなりません。階段下収納などは100%の面積にはならないので注意してくださいね。

収納や機械室など注意が必要

メインの解から使うことができない収納などはさらに割り引き。小屋裏収納や地下室などですね。使いにくいからと言うのが理由でしょうか?厳しいですね。
1400mmしか天井高がとれない、小屋裏収納などは50%*60%で30%になります。30%視化面積参入できないのは本当に厳しいですね。

実際の面積は?

この建物は125.45㎡+18.21㎡(小屋裏)=143.66㎡

でもパッシブハウスの計算上は102.12㎡

分子となる外皮面積は大きめ。分母となる面積は小さめ厳しいです。

これでエネルギークリアーさせるのだから大変です。

上里町 パッシブハウス計画中 パッシブハウス計算の流れ 雨樋 屋根 シャッター枠

屋根の影の影響を見るために 屋根の入力です。
屋根の上面ではなく破風板や雨樋が影響しますね。

日射取得における影響のあるところを念入りに

雨樋の下端のいちを特にしっかり寸法通りに書きます。上は適当で良いですね。
破風の下端はちょっと安全側に出し気味です。関西や九州などは出し気味だと逆に危険側になりますから注意が必要ですね。
シャッターボックスの影響の大きいです。
シャッターの枠がかなり影響します。かなり出っ張っていますので。
ガラスをかなり影にします。

そのような影になるものを書き込み、それらは断熱外皮ではないのでnon-thermalに設定し再計算
外皮合計面積に変化がないことを確認します。
赤く塗りつぶされているところが熱の逃げを計算してある外皮ですね。

Posted by 管理者