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髙橋建築

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ガイアの夜明け

1月13日(金)22時からテレビ東京の【ガイアの夜明け】でパッシブハウスが紹介されます。

もちろん主役は 森みわさん

海外で建築の修行をして、日本にパッシブハウス第一号を作り、そして普及してきたかたです。

私はすぐさまそれに目を付け、弟子第一号を自認してました。(笑)

10年以上経ち 日本でもパッシブハウスがようやく増えてきました。
どのような紹介のされ方か楽しみです。

昨年の秋くらいから森さんが取材を受けていました。私も何度かの取材中近くをうろうろしてたので映っているかな?(笑)

TVで放送されるとますますパッシブハウスの人気が高くなるだろうな。
本当に楽しみです。

窓のinstallψ

住宅の熱の逃げる場所は壁や屋根、などの外皮 そして窓が多い。もちろん面積が大きいので逃げる総量もおおきいです。

高断熱になってくると、そのような部分はきちんと断熱されているので、土台の部分や、二階の桁の部分など面の継手の部分の木材などからとても熱が逃げます。そのような熱の逃げやすい場所を「熱橋」(ヒートブリッジ、サーマルブリッジ)と呼びます。

サーマルブリッジが0.01W/m以下ならさほど問題は無いとされるがそれでもかなり熱が逃げます。その検討がなされている家となされていない家では大きく性能差がでますね。

そして見落としがちなのが窓のインストールプサイ。これはサッシの取り付け方法によって熱の逃げが大きく異なるのでその熱の逃げを計算した値です。

APW430 インストールプサイ

これはサッシを躯体に取り付けた図面である。上が外気側、下が室内側です。
ピンクが付加断熱のネオマフォーム。緑色がウレタンフォーム。壁はU=0.145W/㎡Kの性能です。

普通の半外付けの取り付け方で検討しました。計算結果を載せます。

このモデルで内外温度差20℃の時熱流量は8.378W/m。0.419W/mKとなります。壁、サッシ枠、ガラスそれぞれの熱流量の合計は0.364W/mKなので、その差がインストールプサイですね。0.055W/mKとなる計算です。とても大きいですね。もう少し工夫が必要そうです。

これを家全体で計算するのとしないのとでは、大きく違います。パッシブハウスレベルの家では10%、20%違うこともあるくらいです。

低レベルな家の温熱計算では問題とならなかったところが大きく問題になりますね。きちんと性能が出せるよう、念密に計算しましょう

ウォシュレット?消費電力

実測データーがどんどん集まってきています。昨日は5軒。

貴重なデーターです。

その中でいろいろ気がつくことがありますが、今回はトイレを取り上げてみましょう。

トイレの消費電力は馬鹿になりません。

1階、2階にそれぞれトイレがあると1軒で2台ですね。当社では便器、ウォシュレットの消費電力を測っています。

ウォシュレットの消費電力がかなり大きいことを皆さんご存じでしょうか?

最近の機種ははかなり節電になってきていますが、2台で、10kWh/月くらい。今の電気代で400円くらいです。ちょっと古いものだと1000円以上、2000円かかっていいるおうちもあります。

実測していてとても少ないおうちが、たまにあります。1kWh/月以下なのです。10円/月くらい。
使い方を聞いたら、便座のスイッチはOFF
ウォシュレットの温水もOFFだそうです。
そしてエコモードとのこと

寒くないか聞いてみました。
せっかくの新しいおうちで、節電のために我慢の生活ではもったいないですから。

秘密はやはり住宅性能にありました。
家が温かいので便座が寒くない。お尻を洗う水もそれほど冷たくない。
掃除がしやすいように便座カバーもしていないし、床マットもないそうです。

清潔にされているご家庭で、むしろ、「便座の熱で雑菌が繁殖するのがいや!」とおっしゃっていました。
たしかにそんな感じもしますね。

家が温かいと、トイレも節電できる。清潔に住むことができる。
いろいろな可能性がありますね。

当社は温かい家を作ると言うだけではなく、先に家を建てたお客様にご協力いただきながら、少しでも省エネに住むことができるよう、あらゆる工夫をしてます。


太陽光発電とエコキュート

エコキュートは深夜電力で動きます。そのため昔はとても安くお湯が沸かせました。
私が導入したことは深夜電力が6円/kWh台の頃もありました。それがどんどん上がり23年1月からはスマートライフプランで34.22円です。なんと電気代5倍です。(笑)嘘じゃないです。

そして太陽光発電の売電価格は17円です。
深夜電力を買うより自宅の太陽光発電の電気を使ってしまった方がお得!

そのため 私は昼間にエコキュートを動かしています。

私の家の太陽光は南東向きなので少し早い時間に沸き上がる設定です。本来はお風呂に入る時間が夜なのでできるだけ、太陽が出ているけど遅い時間に湧き上がるのが良いですね。保温のための時間が減りますから。

先月、今月の毎日のグラフです。
4kWhくらいですね。深夜電力でわかすと4*32円なので128円 太陽光だと私の家はFIT切れなので8.5円/kWhの単価ですから4*8.5=34円です。(笑)大分違いますね。

さらに言うと 深夜だと4kWhの電力ではわかない可能性が多いです。
日中より寒いのでヒートポンプの効率がとても落ちます。半分に赤になる可能性もありますね。
そしてさらに、朝にお湯を作るのだから、日中冷める。その冷める分を見越して余分にお湯を作っておく必要があります。
もったいないですね。

それではエコキュートに時間を勘違いさせ日中わかす設定にしてみましょう。
ちょっと前のコロナのエコキュートのリモコンです。
(コロナはエコキュートを開発した給湯器メーカーです)


できましたか?

これだけではダメです。

お風呂に入る時間は夕方から夜ですね。
実際に21時にお風呂に入るとエコキュートの時間ではまだ12時。(9時間ずらしの場合)
エコキュートはお利口なので日中お湯が使われたと思い、夜に又お風呂入るときのお湯切れを心配して、お湯を作り足してしまします。

実際には21時だからもうこの後お湯をあまり使わないですよね。次の日の昼間にお湯を作ってくれれば良いのです。
エコキュートに明日になるまでは、もうお湯を作らせないようにしなくてはなりません。
作り足さない設定にする必要があります。

これで準備完了。次の日から日中にお湯を沸かすようになります。

普通のご家庭でしたら省エネになると思います。

皆さん時刻などは工夫してみてください。

電気代が危険!

皆さん電気代が5年くらい前と比べてほぼ倍になっているの気がついてますか?

東京電力ホームページ

最近家を建てたオール電化住宅のかたはきっとこのプランだと思います。
深夜電力が17.78円/kWh そのほかが25.8円/kWhですね。

しかし電気代はこれだけではありません。再エネを増やしていくために国民が負担している再エネ賦課金というものがあります。

資源エネルギー庁ホームページからhttps://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/surcharge.html

電気を1kWh使うごとに3.45円取られます。消費税よりも高いですね。

そしてこれだけではないのです。

大きいのが燃料調整費。

東京電力ホームページhttps://www.tepco.co.jp/ep/private/fuelcost2/new/index-j.html

なんと12.99円/kWhです。数年前はマイナス3円とか(笑)

2023年1月の予定は 全部合わせると 深夜が17.78+3.45+12.99=34.22円
そのほかの時間が 25.80+3.45+12.99=42.24円です。

すごいことになってますね。

電気を上手く使わないと大変ですね。去年より電気代が増えてしまっている人増えて当たり前なんですよ。あなたが悪いのじゃないです。

今後もエネルギー価格の高騰は避けて通れません。世界中の人が我々日本人のようにエネルギーを使い始めるとたりるはずありませんから高騰するに決まってます。

高いとはいえ、まだ42円 これが 100円 200円となっていったら? 極端に言うと、家庭の電気代が3万円 5万円 10万円 20万円となっていったら?生活できますか?
そんな世の中が急に来なければ良いのですけど。

これまで以上に住宅の省エネ性が問われることになりそうですね。

ガス衣類乾燥機を使わない理由

当社ではガス衣類乾燥機設置をおすすめしていません。

理由は天然ガスを新築で使用するのを禁止する世界的な流れがあるからです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/041200178/

これは、ロシアがウクライナに侵攻してガス供給が減っているからではありません。それ以前から規制に踏み出す自治体が増えているようです。温暖化対策ですね。

当社では10年以上前の物件に、電気蓄熱暖房機を使っていました。
この暖房機は余っている深夜電力を使い蓄熱レンガに熱をため暖房に使うというものでした。当初は深夜電力も安く、とても温かいので皆さんに喜ばれます。そのため使っておりました。

しかし、実際には電気をヒーターでそのまま熱に変える仕組みのため効率が悪くエネルギーの無駄遣いになっています。そのため以前よりヨーロッパでは使われなくなってきていたのです。その事実に気がついたのは311の福島の原発事故の後でした。
原発が止まってからは深夜電力も値上がりし、今では電気代も3倍、再エネ賦課金、燃料調整費を入れると4倍以上です。
そのため蓄熱暖房機がついたホームオーナさんにはとても迷惑をかけてしまいました。エアコン暖房の方が省エネです。

そのようなこともあり、世界的な流れをきちんと把握し、それに習っていかないとと思いました。

そのため現在では「乾太くん」のようなガス衣類乾燥機を設置しないでいただき、電気ヒートポンプ式をおすすめしています。太陽光発電がついていれば昼間の電気はたくさん余りますから、その時間に乾燥させるのも良いですね。

Posted by 管理者