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髙橋建築

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リアル夏のエアコン使用状況公開 20年前建築の自宅公開

私の家のこの夏のエアコンの使用状況です。批判もありそうですが、あえて公開することとしました。

8月1日から21日までの 21日間のデーターです。

私の家 住宅スペック初公開!

まずどんなおうちかというと、40坪くらいで吹抜があります。築20年くらいですが当時の最先端。ZEHレベルくらいです。
今でも世の中的には最先端かもしれませんね。


 完成当時の写真 この夏はよしず 今はアウターシェード

20年前の電気図面1F 上が南
食品庫 ファミクロ 薪ストーブ 回遊動線 換気システム 太陽光発電
C=0.38 UA=0.5くらい(ペアガラス2セットガラス4枚)ウレタン断熱壁60屋根120 基礎断熱XPS50 同時給排 床暖房 エアコン全館冷房
掘りごたつ(笑)食器洗い機(使っていない) 収納たくさん 畳リビング

2F 吹抜があります。左側はスキップフロアーのスタディーコーナー
6畳吹抜 夫婦分離寝室 洗濯干し室 バルコニー 

小屋裏利用のロフト階

火災報知器も義務化前だし、シックハウス法も義務化前だけどしっかりやっていました。ほぼ珪藻土の内装 20年前なのに 今の最先端(笑)

特別お金をかけたつもりでは無いけど我ながらよくやっているな。今やっていることも20年後時代が追いつくのかも。(笑)

コスモスイッチだったり間接照明 スポットライト ダウンライト 今でも変わらないですね。この当時、ほかの住宅会社はみんなお部屋の真ん中に照明一つが主流でしたから。

この夏のお天気

皆さん覚えていると思いますが前半は猛暑でした。逆にお盆は雨が続き涼しいけど湿度がずっと90%オーバー

8/1日から21日のデーターです。前半一週間がとても暑く8/5が最高気温ですね

一方、8/12~18の1週間は気温は低く湿度が高い状況です。

8/5の時間ごと

8/15の時間ごと

空気線図で見ると

室温は?

室温は24℃位をずっとキープ 湿度は55% 
若干のプラマイはあるけど 夏中ずっと全室 キープ

エアコンは代金AX40

 全く暑いことなんて無いです。知らないうちに夏が終わっちゃう感じ。

私は 1年中 同じ羽毛布団で寝ています。 気持ちいいのです。

着衣はTシャツにポロシャツを重ね着 下はズボン 靴下は無し。

妻も同じくらいです。

いよいよ電気データー

快適さを追い求めてほかの工務店さんの設定温度よりかなり低いので 比較するときには注意してくださいね。むしろここまで下げているのにこんなに安いの?と驚いてください

まず1地番暑かった8/5ですが

8.1kWhです。電気の単価を26円/kWhとすると210.6円です。この日が一ヶ月続くと6300円になっちゃいますね。6300円で夏が春になるとしたら?このストレスフリーを考えたら安いかな?

本当はFIT切れの太陽光発電なので電気の単価は8.5円/kWh この単価だと1日で68.85円 30日をかけると2065円/月 一ヶ月2000円です。安くてごめんなさい。(蓄電池もあります)

もう元を取りきった太陽光発電設備の利用なので 日中は無料で冷房しているともいえなくも無いですね。

一方涼しかった日

エアコンつける必要も無いけど湿度が高いのであまり気持ちよくない。あえて15日はエアコンを動かしっぱなしに。
まあ、電気が入っているけど動いていない感じですね。

0.3*26=7.8円 この日が一ヶ月続いたら234円

FITぎれ太陽光なら 一日2.55円

3円しない。(笑)

17日から2日間はエアコン止めているけど果たして止める意味があるのか無いのか?わずか2.5円のためにエアコン止める必要があったのでしょうか?

動かしていた方がカビとかのリスクは少ない気がしますね。
こんなことなら止めなければ良かったと反省。

21日間の結果は?

88kWh

88*26円=2288円

3週間で2288円です。半分涼しい夏でしたからね。

一日100円です。

40坪以上の家ですよ。家の中どこでも涼しい!(笑)

パッシブハウスでは?

20年前のおうちでこれですからパッシブハウスはもっとすごいのでは?
そう思うでしょう。

しかし残念なことに夏の太陽の日射はパッシブハウスでも普通の家でも変わらないですし断熱性能の影響は少ないのです。(冬は大きな差が出ます)
ほどほどの断熱があれば 日射遮蔽が大きく関係します。

ですから、家の設計力の影響の方が強いですね。
日射遮熱を取り込まないことが大切です。

気密性能の確保は絶対ですね。

当社の実測では夏はに関しては パッシブハウスとUA0.5C=0.3以下の住宅の差は同じ日射遮蔽効果のおうちなら大差ないことがわかっています。

夏はZEHレベルくらいでもきちんと日射遮蔽の設計すればOKということですね。

何十年の差は?

今回私の家を公開しましたが どうでしょうか?

住み心地の差

私は 世の中の人に「申し訳ない」と思うことがあります。
「みんな、【暑い】【寒い】と毎年毎年苦労しているんだろうな?」と

私はこの20年 一年中快適。 おうちの中では 知らないうちに夏が終わる感じ。知らないうちに冬が終わる感じです。

「みんな苦労しているのだろうな?自分たちだけ快適でごめんなさい!」

建築時にきちんと作る。わずかな差で 何十年もこの差が出るのです。

恐ろしい!

将来の老後も快適で安心。本当に良かった。

光熱費の差

私の家はオール電化です。ですから電気代のみの光熱費です。太陽光発電もあり冷暖房費が少ないですから 20年間ほぼ0円に近い状態でした。一方同じ大きさくらいの普通の家では 全館冷暖房をしない悲惨な状態にもかかわらず電気ガス灯油で年間20万から30万くらいかかるのでは無いでしょうか?20年で500万円くらいの違いが出ますね。もしいろんな部屋を冷暖房したら20年で1000万くらいの光熱費という人もいそうですね。月に3万4万かかるという人はいますから。

建築時の差の何倍もお得です。当社で建てたお客さんは年数が経てば立つほど喜んでくださいます。

維持管理費の差

冷房が1台のエアコンで済むと言うことは、壊れたときも1台だけ取り替えればいいと言うことです。

これが3台あったら3倍の維持費がかかりますね。エアコンも10万20万かかりますので3台を10年ごとに取り替えたら大金ですね。20年で2回の取り替え100万くらいかかってしまうかもしれません。一生だといくらの差?

まとめ

夏のエアコン代金はたいしたことないです。つけっぱなしでいいと思います。

そして最初の家づくりをきちんとすること。

住み心地が全く違う!光熱費が全く違う!維持管理費が全く違う!

20年で計算しましたが、30歳で家を作ると90までには60年あります。3倍です。

大きな違いですね。

そして その後、その家が使い続けられるか?孫に住んでもらえるようなら孫が新築する代金、解体する代金も浮くことになりますね。何千万円もの効果があります。

おうちはきちんと作りましょう。(笑)

スイスの省エネルギー化の情報

APlugのコラムで、スイス在住の滝川さんのレーポートを読んだので、自分のメモ代わりにブログに記載し皆さんにもシェアいたします。

2018年視察 ズント-の設計の住宅

家庭からのエネルギー消費が多い

日本と同様に2050年にゼロカーボンをを目指しているようです。それも、原子力発電には全く頼らないで建物上の太陽光発電を重視しているとのこと。

スイスでは温暖化ガスの排出量が 交通分野が34% 建築分野が24%と 日本と同じように家庭で排出される量が多いようです。

最終エネルギーの消費量という観点から見るとなんと42%が建築分野。
建築分野の省エネが重要であることがわかります。
もちろん日本でも同じです。 

2018年スイス視察時の建築中写真

再エネ100%めざす。

先日、日本の方向性を決めるタスクフォースや,あり方検討会では、パッシブハウスジャパンの理事の竹内先生が太陽光発電の100%の積載を求めるも、うやむやに議論が進められ太陽光発電の義務化は無いことになりそうです。

スイスでは2045年までに建築分野のエネルギー消費を-45%削減し100%再生可能エネルギーにしていく必要があるとされているそうです。

住宅の屋根に太陽光設置をするなど住宅で使うエネルギーは自分の住宅でまかなうというこの流れは世界的に進んでいきそうなので、日本では法的には義務化されなそうですが、いずれは日本でもそうなるでしょう。現在建てられている住宅も太陽光発電が乗せられなくても、そのときに対応できるように屋根形状などきちんと考えておく必要がありそうです。ゼロエネにできないから建て替えを考えなくてはならないと言うことが無いようにしなくてはなりません。

戸建て住宅の省エネ基準は?

現行の基準は2014年に改訂されたものだそうです。すでに6年も前ですね。

文章を抜粋すると

「新築ではニアリーゼロエナジーを旨とするこの規制基準では、戸建てであれば熱需要(暖房・給湯・換気)は35kWh/㎡年、暖房熱は16kWh/㎡年以下と定められ、簡易計算による許認可の場合、U値(W/㎡K)では外壁・屋根は0.17、窓は1.0、ドアは1.2以下が求められています。また、庇や外付けシャッターといった、夏場の過熱防止対策の証明も必要です。」

とのこと。
ほとんどパッシブハウスレベルですね。かなり厳しいです。これが2014年の省エネ基準と言うから驚きです。

ちなみに日本では 平均熱貫流率0.87W/㎡Kという スイスの外壁屋根の基準の5倍の基準でさえ2020年義務化が見送られ 2025年には義務化しようというながれですからとても情けないですね。

この日本の基準義務化も竹内先生がG2レベル義務化を訴えましたがレベルが低いものとなってしまいました。

基準は一次エネルギー消費量

省エネ性能を壁などから熱が逃げる量。U値(熱貫流率)で議論することが多いですが世界的には暖房エネルギーの消費量で表します。
断熱をたくさんして熱が逃げる量をすくなくすることに加えて、太陽の日射熱を取り込んで温かくすることも重要だからです。

スイスの現行の基準では 暖房エネルギーは16kWh/㎡年とありました。
パッシブハウス基準では15kWh/㎡年なのでほぼ同じです。

同じ断熱の家でも設計により消費エネルギーは違いますから、暖房エネルギー(暖房需要)で基準を作らないと意味がありません。

このことも日本は大きく遅れています。

省エネ設計は断熱性だけでは無くたいようの日射熱利用が必要
太陽の日射をうまく取り入れる設計となっている

日本の今後

世界ではこのようにパッシブハウスクラスが当たり前になって来ています。

お隣の中国や韓国でもたくさんのパッシブハウスが建てられ始めています。

この格差は本当にすごいでのです。日本の国民は、情報がきちんと与えられずだまされているのと同じですね。
何度も建て替えをさせてお金を循環させようという,政府の策略でしょうか?ハウスメーカーの陰謀でしょうか?

周りの国がスマホを使っているのに日本だけガラケー
イメージではそのくらいレベルが違います。

しかし、日本だけエネルギー垂れ流しの住宅が許されるはずがありません。

そのうち国際社会からバッシングを受けるでしょう。そのときは国際的な基準に従わざる終えないのです。

パッシブハウスはやり過ぎという人がいたら笑ってやってください。残念ですがその人は何も知らないのです。国際的な流れも。パッシブハウスの実力も。
その人が住宅会社の人だったら深刻です。
パッシブハウスが作れない言い訳をしているのです。
お客さんをだましているのと同じなのです。

日本以外の先進国、韓国中国などの新興国もパッシブハウスに向かっています。

これが事実なのです。

後で後悔しない家づくりをしていきましょう。
長く住み続けられ子供たちに資産として残せる家づくりを一緒に取り組みませんか?

コンクリート強度

基礎のコンクリート 強さの違いご存じですか?

Fc=18N/m㎡ 21、24、27、30、33、36・・と強さの違いがあります。
ご存じでしたか?

使っているコンクリートは住宅会社によって様々です。
お客さんには気づくことができませんからブラックボックスですね。
値段ばかり考えている工務店、知識のない工務店などは、安い、弱いコンクリートのことが多いようです。
弱いコンクリートの方が工事も楽です。

どのくらいの強度を目指すのが良いのでしょうか?

基礎の構造計算ではコンクリート強度21N/m㎡でも 鉄筋などできちんと補強されれば頑丈な基礎と言うことになります。

木造住宅の基礎の強さはほとんどの場合、曲げモーメントで決まるの鉄筋の量で決まってきます。

ですから、ほとんどの場合には構造計算上コンクリートの強度の影響はないのです。
しかし・・・・・

長持ちさせるには強度が重要

その強度を負担する鉄筋はコンクリートで保護されています。
保護されているのでさびたりしにくく強度が保たれるのです。

ですから、鉄筋をコンクリートにより適切な厚さを確保して保護する必要があります。
地中で60mm 地上で40mmです。

強度が弱いコンクリートは、耐久性も低いことが知られています。
セメントの含有量が少ないため 中性化が早まります。
そのため、ボロボロになったり鉄筋がさびやすくなったりするのです。

強いコンクリートほど耐久性が高く長持ちします。

ご近所などのコンクリートを見ていただいても、古いのにしっかりしているコンクリートと、それほど経っていないのに痛んでるコンクリートがあると思います。

最初はわかりませんが、本当に大きな差が出てしまうのです。

水セメント比などの専門的な話は割愛して、基本的に「強いコンクリートほど長持ち」です。

どのくらいの強度が必要?

JASではこのように決まっています。
100年持たせようという長期優良住宅では30N/m㎡が必要そうですね。
これは設計基準強度ですので実際に打設する強度は打設時の気温などを考えたりして割ります必要もあります。

実際には

一部の真面目な大手ハウスメーカーや工務店はしっかり考えていますが、まだまだ適当なところが多いです。
コストも重要なので仕方ないのかもしれませんが、きちんと納得の上で選びたいですね。
コンクリートの強度を質問して即答できないようなら??ですね。重要なことですから。

秩父パッシブハウス2020


新たにパッシブハウス認定がおりました。

秩父市大野原です。
認定書にある通り暖房負荷が9W/㎡
パッシブハウスの有効床面積が117.4㎡なので ピークで必要な暖房エネルギーが1056.6Wです。
6畳用エアコンが2200Wとか2500Wなのでおうち全体を温めるのに3畳用エアコンしかいらないと言うことですね。

びっくり!

今年、冬を越したお客様もとても温かいのでびっくりしていました。
床暖なんてもったいない。(笑)

寒い日でもとろとろエアコンが動くだけです。
ああのうるさいエアコンの音いやですよね。

冷房は除湿もあるので6畳用エアコンくらい必要かな?

こたつが置いてあるのでエアコンとこたつ使っているのかな?確認してみよう!(笑)
私がこんなこというと違和感あるかもですけど全く暖房しないパッシブハウスで軽くこたつつけて住んでみたい!(笑)
炬燵ってなんか幸せを感じる雰囲気ありませんか?

このレベルの建物では こたつに電気通っていないで使っている人多いんですよ。

「オーナ様の感想」

冬は2月頃に朝少しつけるだけであとは日中天気が悪くて肌寒いかな?って言う時に少しつけただけであとはほとんど使いませんでした。
暖房はずっとつけておくと逆に暑くなってしまうので1時間位つけてあとは消してしまえば家の中はしばらく暖かくいれました。
しかも1番寒い朝、無暖房なのに布団から出ても寒い🥶と言う感じは全くなくて本当にビックリしました!
旦那は冬場家の中ではほぼTシャツでいました(びっくり)
ちなみにこたつは出しませんでした!
コタツもストーブも無くて全然快適に過ごせます!

冬場友達が遊びに来て、この家暖房ついてないのにどうしてこんなに暖かいの!?(すごい!)とビックリしてました🤣

本当に快適過ぎです!
もし高橋さん以外で建ててたらと思うとゾッとしますね!笑

** うれしいコメントですね **

補助金ゲットしよう

高性能住宅を建てると様々な補助金を狙うことができます。

当社のお客様にもたくさん利用いただいてます。

住宅の補助金で大きいのは国土交通省【サスティナブル先導事業】でしょうか?

125万円です

先導事業というくらいですからちょっとハードルが高いです。

この補助金を5件分ゲット。現在建築中のお客様にお使いいただいてます。

次はグリーン化事業かな?100万くらいでます。地域材加算をすればもっと出ます。

ですがこれらの補助金も申し込み時期の制限、完成時期の制限があり皆さんに使ってもらうことができません。

50%くらいでしょうか?

当社の住宅は元々高性能ですのでこれらの補助金にそのまま対応することができてしまいます。

タイミングが合えばラッキーですね。

SDGsハウスとネオマフォーム

当社ではネオマフォームという高性能断熱材を使っています。

このネオマフォームは高性能なのですがプラスチック系断熱材と言うことで、地球環境から見ると良くないのではないかと言われることがあります。

しかし、そうではありません。
確かに製造時に化石燃料を消費してしまいますが、ネオマフォームを使うことにより住宅の断熱性が上がり暖房エネルギーなどを減らせることにより、大きく環境負荷を減らすことができます。
さらにパネルを並べているだけですから再利用が可能です。
又、この断熱材は長期間にわたり性能が下がりにくいことも知られていますので安心です。

きちんとした確実な断熱性能、長期性能、リサイクル性などとても大切ですね。

これらのことから、SDGsの第一人者の先生の住宅もネオマフォームが使われています。

この住宅の断熱施工技術監修は当社 高橋建築です。
勝手に写真が使えないのでこちらの記事をご覧ください。

https://miraimedia.asahi.com/kanie_06/

リンクをご覧いただければ、ネオマフォームもSDGsに適していることが詳しく書かれています。

気密測定地の写真に私もでていました。
C=0.1でした。当社大工さんの指導は完璧でした。(笑)

現場の施工ばかりではなく、高断熱に必要な内容などもお伝えしました。とくに熱橋の補強方法などもレクチャーしました。

そのときの一部です。

Posted by 管理者