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髙橋建築

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6地域のG2

今日はとても反省しています。ごめんなさい。

国際的なメーカーからの依頼で、温熱解析をパッシブハウスジャパンで行っていました。

森さん 鎌倉さん 私。
私のチェックが甘く間違えたまま計算が進んでしまっていました。


私は地域の工務店なので、国の基準やHEAT20の水準なども理解しています。一方、森さんや鎌倉さんはパッシブハウスのエキスパート。国の低レベルにはあまり関心がありません。

今回のミスは、森さんが計算していた東京のUA値がG2 0.34で計算していたこと。

東京がまさか6地域とは思っていなかったみたいです。まあまあ寒いですし。
九州四国を含む西の地域と東京がまさか同じとは思っていなかったみたいです。

 日本の多くの人が住んでいるの大半の地域が6地域7地域というあまり断熱しなくていい地域なのも不思議です。

東京はG2でもUA0.46 めちゃくちゃレベルが低いのです。
外貼り断熱しなくても達成できます。

森さんの感覚では東京でG2が、0.46とは
さすがに 思わなかったようで、5地域の0.34で計算していました。

 6地域のG2は 温熱シミュレーションできる我々の感覚ではとても頼りないレベルなのです。エネルギー消費量は全く違うのです。

6地域で「G2です。」と言っているのには注意が必要です。

きちんと暖房負荷計算すると全く違うことがわかります。

きちんと暖房負荷の計算をすると、熊谷あたりも6地域ですが 東京都、名古屋あたり、大阪あたり、九州あたりでは全く断熱量が違うという計算になります。
本当に同じ6地域でも断熱量が倍も違うようなことさえもあるのです。

 ですから G3が5地域0.23 6地域0.26というのには納得できます。

 6地域が0.46から0.26にいきなり上がったように見えますが、そもそも0.46が緩すぎるのです。

 0.46はダメです。寒いです。
  
  私も普段そんなにレベルの低い家を作らないので気がつきませんでした。 森さんが「今の仕様だと東京が0.34切れない」と言ったときに気がつくべきでした。
  スペシャルな能力のあるお二人に無駄な仕事を増やしてしまいました。

本当に申し訳ないことをしてしまいました。ごめんなさい。

 私の感覚でも0.46はあり得ないな。

必見です。1週間限定公開

パッシブハウスジャパン代表理事の森みわさんのセミナーが、期間限定で公開されます。
申込期間が2021/12/8まで。あと一週間

パッシブハウスの説明 高断熱の説明 すごくわかりやすいです。
パッシブハウスの仕組みを理解できます。

情報過多で、最近間違った情報であふれてますね。
間違った情報を得意げに流しているyoutube見ていると嫌気がさしますね。
このセミナーは本当の最先端の情報です。

必ず聞いていただいた方がいいと思います。

https://www.e-shinsei.city.yokohama.lg.jp/yokohama/uketsuke/form.do?id=1633569614412

リンクを張っておきますね。
横浜市主催のセミナーです。

外張り基礎断熱 シロアリ対策 ガラス発砲ボード

基礎断熱が性能を出しやすいことは確かでもシロアリが怖いと思われている方多いのではないでしょうか。

当社では、現在,シロアリに強い防蟻EPS、防蟻シート、アリ返し、防蟻フォームなど何重にも対策をしていますので安心です。

さらなる性能!ガラス発泡断熱材

それでもさらに半永久的な防蟻性能を求めて日々研究しています。
 今回、パッシブハウスジャパンで初めて、ドイツより発泡ガラス断熱材を輸入しました。
  この断熱材はガラスを発泡することで作られています。

この断熱材は 性能では今までのプラスチック計の断熱材より性能が落ちますが、ガラスでできているので物理的にシロアリは食べることができません。
  今回は100mmの厚さの物を使い性能を確保しています。もちろん内側にもネオマを使っていますのでパッシブハウスレベルの建物にも対応可能です。

基礎断熱 熱抵抗

外内合わせた熱抵抗は R=4.17㎡K/W

床下暖房をしている多くの工務店がやっているのが50mmのXPS3種(λ=0.028)なのでR=1.78 およそ2.3倍
  昨年調査した○○林業の基礎内張が20mmXPSなのでR=0.71。こちらはおよそ5.8倍もの性能になります。

 実際は外張りと内張で熱橋の出方に差があるので、さらに大きく違いが出ることは間違いないですね。

コストが課題

今回のガラス発泡断熱材ですが少々高いです。今後国内で生産されるようになるといいですね。

一条工務店 パッシブハウス認定取得

いよいよ一条工務店がパッシブハウス認定をとりましたね。

https://passivehouse-database.org/index.php

パッシブハウスのデーターベースで見ることができます。

今回の一条の登録物件はこちら。

https://passivehouse-database.org/index.php?lang=en#d_6715

小田原市での取得です。

プレスリリースでもされたら、この公表されているデーターから読み取れることを皆さんにシェアしますね。

この認定で気をつけることは すべての一条工務店の家がパッシブハウスではなく、一生懸命頑張ったこの一軒のみがパッシブハウスと言うことです。

地域や、土地ごとの影の影響、もちろん間取りの影響などありますのでその辺は注意が必要ですね。

ですが基本的には条件がそろえばパッシブハウスも作れることができるという証明にはなりました。素晴らしいです。

ほかのハウスメーカーや工務店も見習ってほしいですね。

パッシブハウスレベルの超高断熱住宅の欠点

パッシブハウスレベルの超高断熱住宅は、良いことばかりかというと、住み方を制限するような欠点?もあります。

 過乾燥しやすい

まず皆さんがよく耳にするのが乾燥ではないでしょうか?

おうちが暖かいので 寒い家と水分量が同じでも相対湿度は下がりますね。
  そしてきちんと24時間換気するのですから、冬の外の乾いた空気を取り込みます。乾燥してしまうのは当たり前ですね。

 でもそれは、湿度をリカバリーする全熱交換換気扇の使用や、洗濯物の屋内干しや、観葉植物、浴室のドアを開けておくなど様々な方法で、防ぐことができます。
  当社のホームオーナーさんも40%から50%位で上手に住んでいただいております。
  そんなに心配することではないですね。

 音が響く

 普通の家より室内の音がうるさいと言うことも耳にします。
 これも、少し誤解がありそうです。
 新しいおうちに引っ越してまもなくですと、アパートなどにお住まいの時より物などが出ていなくて吸音されません。音が響きやすいというのはありますね。
  家具や、カーテン、そのほかいろいろな物が置かれてくるたびに徐々に和らいでいくようです。
  設計段階で吸音しやすい素材を仕上げに使うのも効果的ですね。
  そして音の大きさですが実はそれほど大きくなっていません。
  パッシブハウスクラスの家になると、外の音はとても入りにくいです。当社の建物は外壁がパワーボードですから木の外壁やサイディング、ガルバなどと比べてとても静かです。当社も建て主さんの好みで様々な外壁で家づくりをしますが、パワーボードが段違いに静かです。そしてほとんど隙間がないですし、ガラスは3枚ですから本当に静かです。そのため、冷蔵庫の音などもとても目立つと言うことになります。今までと同じ音の大きさでも、室内が静かなので目立つのですね。
  

 薪ストーブが使えない

 ちょっと残念なのが薪ストーブが使えないと言うこと。
 炎を見ながら暖をとるのも気持ちいいですよね。
 でも薪ストーブを設置すると高断熱過ぎておうちが厚くなりすぎます。すぐに暖まってしまうのです。どうしてもというなら窓開けしながら使うというのもありますけど。
 暖房には6畳用エアコンが1台あれば十分な性能ですから、どんなに小さな薪ストーブでも大きすぎてしまいます。ちょっと残念。
 パッシブハウスで薪ストーブを入れた仲間の工務店さんはほとんど燃すことができなくてとても残念がってました。

当社の事務所は 等級4位のしょぼい断熱なので薪ストーブが使えます。図面かきながら煮込み料理中。温度のちょうど良い位置でコトコト煮てます。

私が本当に残念なのはこのことくらいかな?


お風呂のはなし。温度やユニットバス選び

秩父市で新築住宅に引っ越したご家族からのLINEが来ましたのでご紹介。

ホームオーナーさん初入浴

オーナーさんのそのままのコメント引用します。

***
まだ引っ越ししてないのですが、家族4人で銭湯に行く感覚で入浴してきました。

無暖房で室温25℃ありましたので、浴室から出る時のヒヤっとする感覚が皆無なので
不思議な体感に思わず笑ってしまいました(笑)
そのままタオル一枚で家中をウロいてしまいました(笑)
あと驚いたのは入浴して1時間経っても手足がポカポカして、熱いです!(笑)

アパートの時と同じ40℃で、かつ省エネの為に、浴槽の保温は直ぐに切ってしまったので、体感で38℃くらいのヌルイ湯に浸かっていたのに係わらず、入浴後の身体はまるで草津の天然温泉に入った後の様な感覚です。
アパートであれば入浴中も、追い焚きをして41℃、出た後は寒くて堪らないのに…

いかに住宅の性能が健康と直結しているのか…本当に恐ろしいほどに体感した入浴初日でした…(笑)

追伸
ユーティリティの換気扇はアドバイス通りに入浴後に回しっぱなしで回遊導線の各扉は全開にして、アパートに帰りました🌀

*****
暖房無しでポカポカの不思議な体験を上手に書いていただきましたのでご紹介しました。

ぬるめのお湯で大丈夫 健康にいい!

皆さんお風呂の温度は何度ですか?
 入浴前に体が冷え切っていたり、脱衣室や浴室が寒かったりすると暖まりたくて熱めのお湯につかったり熱めのシャワーが気持ちいいと言うことになりますね。

 ですが、お部屋が暖かいとどうでしょう。体は冷え切ってませんし、浴室も寒くありませんから、温めのお湯で十分と感じます。温めのお湯にゆっくりつかることによって体のしっっまでポカポカ。
  このホームオーナさんのお声にあるように湯上がりでも冷めにくい。温泉みたいな心地よさを味わえるのです。お部屋が寒くないというのが絶対条件ですね。

浴室内での体感温度が重要 ユニットバス選び

これはあまり耳にしない話かもしれません。

お部屋で過ごすときに室温ではなく輻射熱の温度なども含めた体感温度が重要だと言うことは皆さんご存じだと思います。

 お風呂でも同じなのです。近年はユニットバスが多いので新築住宅ではめちゃくちゃ寒いと言うことはないと思いますが、普通の断熱性能で普通のユニットバスを選んでしまったら全くダメです。

 おうちの断熱性能とユニットバス選びで入り心地に大きく差が出ます。「うちは高気密高断熱だから大丈夫」そんな声も聞こえてきそうですが、中途半端な断熱性能ではダメ。特に床断熱構法のおうちでは注意が必要です。ユニットバス周りの床下の断熱性能はとても低いです。玄関とともに冷えやすくなっています。冷たい空気がユニットバス周りを覆い尽くす構造です。

 そして重要なのはユニットバス周りの断熱。ローコストを歌う住宅会社はお客様が気がつかないところはとことん手を抜きます。
  ユニットバス本体のの壁や天井の断熱を確認してください。ひどいのは全く断熱していない。してあっても薄い発泡スチロールだけ。そのようなものがほとんどです。
  メーカーによって断熱方法が全く違うので要注意です。カタログに書いてあるのは浴槽の保温力のみお湯が冷めにくいかどうかだけですね。
  入り心地はそこではありません。浴だけではなく、浴全体が暖かくないとダメなのです。
  本当にメーカーの姿勢が出てきます。住むひとに心地よく入ってもらい健康に過ごしてほしいのか?カタログスペックだけあげて売れればいいのか?

 住宅会社のユニットバス選びでなんとなくその住宅会社の姿勢がわかりますね。知らないのか?知っていても売れればいいと考えるのか?

 おすすめはまるごときちんと断熱されているユニットバスを選ぶこと。表面温度が冷たいと感じない素材を選ぶこと。私が体感した中では○○さんのものが良いようです。たまにお客様のどうしてもという希望で他社を使うことがありますがちょっと残念な結果となってしまうことが多いです。

クリナップ ホームページから

シャワーだけ?

 暖かいおうちだと体が冷えてないためシャワーだけという人も多くなる傾向です。
  ゆっくり使って体を温めなくてもきれいになればいいのでしょうか?最近サワーのみと言うひとが増えている気がします。
  私はゆっくりつかる派です。今朝もお風呂の中で読書やメールチェック。気持ちいいですよ。真冬でもおうちが寒くないので一日二回入浴多いです。(笑)

裸でうろうろ

ホームオーナーさんのお便りにもありましたが、入浴後体ポカポカで裸でうろうろ。
  笑っちゃいました。うちでもそう!子供も私も少しの間裸だったり下着だったりで うろうろしています。(笑)
  真冬でも!お部屋の中は一年中快適ですから 湯上がりは一年中薄着です。
寒くてすぐ服を着なくちゃなんて思いません。ゆっくり体を冷ましながら、くつろいでます。

快適さは体感しないとわからない。

今回のホームオーナーさんもかなり勉強して詳しい方でしたが、体感して衝撃を受けたみたいですね。

 住宅会社のひとでも体感していないひとは全くわかっていません。残念ですね。ガラケーしか使ったことがないひとがスマホのことを語っている感じです。(笑)
 20年後くらいに気がつくのかな?普通の高気密高断熱とパッシブハウスクラスの住宅の違いが。

 住宅会社の方がわからないのに、一般の方がわからないのは無理ないですね。
  

Posted by 管理者