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断熱・気密

秩父で本当に「暖かい家」をつくるには?G3と等級7の意外な真実

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋 慎吾です。

私は一級建築士として、そして「パッシブハウスデザイナー」という世界の省エネ基準を扱う専門家として、日々「本当に心地よい住まいとは何か?」を追求しています。

最近、家づくりを調べていると「断熱等級7」や「HEAT20 G3」という言葉を耳にしませんか? 「数字を満たせばいいんでしょ?」と思われがちですが、実はここには「秩父ならではの落とし穴」があるんです。

今日は、プロの視点から「秩父で快適に暮らすための本当の指標」をわかりやすくお話しします。


「数字」よりも大切なのは「冬の室温」

まず知っておいていただきたいのが、私が所属している「HEAT20」という団体の考え方です。

一般的な基準は「断熱材をどれだけ入れたか(UA値)」という数字ばかりに注目しますが、HEAT20は違います。

「その家で過ごす人が、冬にどれだけ暖かく、どれだけ光熱費を抑えて暮らせるか」

という「住み心地(シナリオ)」を一番大切にしているんです。

秩父は「5地域」。G3が目指す驚きの暖かさ

国が定めた区分では、秩父市は「5地域」に分類されます。

この地域で最高グレードの「G3」を目指すと、暮らしはこう変わります。

  • 朝起きた時も寒くない: 冬の明け方でも、室温がおおむね15℃以上をキープ。
  • 家中の温度差がほぼゼロ: 15℃を下回る場所が家全体で2%未満(トイレも脱衣所もポカポカ!)。
  • 暖房代が激減: 昔の基準の家に比べて、暖房にかかるエネルギーを80%も削減できます。

注意!カタログの数字を信じすぎてはいけない?

ここからが大切なポイントです。

よくカタログに載っている「G3はUA値0.23」という数字。これはあくまで代表都市(宇都宮など)の計算結果なんです。

実は、秩父で同じ快適さを実現しようとすると、もっと厳しい基準が必要になります。

基準一般的な指標(代表都市)秩父で必要な数値
HEAT20 G3UA = 0.23UA = 0.22以下
断熱等級7UA = 0.26 UA = 0.24以下(代表都市の水戸レベルのエネルギー削減を目指すと 自社目標としての数値)

お隣の熊谷市(6地域)なら「0.28」で済むところが、秩父では「0.22」を目指さないと本当のG3レベルの快適さは手に入りません。秩父の冬は、私たちが思う以上に厳しいからですね。平野部や海岸部と比べて内陸の山間部は寒いです。

秩父市UA=0.22W/㎡Kで計算

まとめ:その土地に合わせた「オーダーメイドの計算」を

「等級7だから安心」「G3相当だから大丈夫」という言葉だけで判断するのは少し危険です。

大切なのは、「秩父の冬の寒さを考慮して、きちんと計算し直しているか?」ということ。

私たち高橋建築では、その土地の気候に合わせた緻密な設計を行い、数字以上の「本当の暖かさ」をお届けしたいと考えています。

せっかくの家づくり。

一生、心地よく過ごせる住まいを一緒に考えてみませんか?


高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,設計 デザイン

こんにちは!高橋建築株式会社設計担当、高橋祐哉です。

昨日は「窓」をテーマにしたHEAT20のセミナー「窓から考える 住まいの環境・省エネ設計」に参加し、 最新の窓ガラスなど学んできました。講習の題のとおり窓から考える設計の可能性がぐんと広がる予感が膨らみました。

今日はお施主様との打ち合わせでも話題にのぼる、「窓と心地よさのバランス」について僕が感じたことをお届けします。


窓を「我慢」しなくていい時代へ

「性能を上げるなら、窓は小さくしないとダメですよね?」 そんな風に、デザインや明るさを諦めようとしている方にこそ伝えたいのが、今の技術の凄さです。

ひと昔前なら、大きな窓は「寒さの入り口」でした。でも今は、高性能なガラスを選ぶことで、壁と同じくらいの安心感を持って景色を楽しむことができます。 「断熱のために外が見えない」のではなく、「外の景色を楽しみながら、魔法瓶のような温かさも両立する」。 そんな欲張りな暮らしが、今の家づくりでは当たり前に叶うようになっています。

「眩しさ」も計算して、ちょうどいい木漏れ日を

セミナーでは、「南側に大きな窓を作りすぎて、逆に眩しすぎる」というケースについても議論されました。眩しさや夏と冬の日射取得に関しては太陽の通り道を考えて、庇(ひさし)で遮ったり、アウターシェードを提案したり。

僕が目指したいのは、夏はキリッと日差しを遮り、冬はぽかぽかと陽だまりができる、「サングラスをかけなくても心地よいリビング」です。 現場で大工さんが窓枠をミリ単位で調整しているのを見ると、「この精密さが、家族の団らんを支えるんだ」と、改めて手仕事の尊さを実感します。

「風」ではなく「涼しさ」をデザインする

最近は、窓を開けずに24時間換気で過ごすのが多いですが、「外気冷房」という考え方があります。

ただ窓を開けて風を通すだけでなく、季節の変わり目に外の涼しい空気を上手く取り込んで、家の中の熱を逃がしてあげる。

「通風」という言葉を超えて、外の涼しい空気を効率よく室内に取り込む「外気冷房」。 例えば夜、涼しくなった空気をそっと招き入れて、家の中にこもった熱を逃がしてあげる。 数値上のエネルギー節約はもちろんですが、何より「あ、今、外の空気が美味しいな」と感じる瞬間を、大切にデザインしていきたいなと思いました。


「この窓、付けてよかったね」 そう笑い合える家づくりを、これからも一緒に目指していきましょう!

日記・想い

こんにちは!高橋建築の高橋 慎吾です。

今はスマホ一つあれば、InstagramやYouTubeで、おしゃれなインテリアや最新の住宅設備の情報をいくらでも手に入れられる時代ですよね。「こんなキッチンにしたい!」「この設備が便利そう!」と夢を膨らませるのは、家づくりの醍醐味でもあります。

しかし、最近の現場でよくお聞きするのが、「情報が多すぎて、何を信じればいいのか分からなくなってしまった……」という切実な悩みです。

今回は、一級建築士、そしてパッシブハウスの専門家という立場から、情報があふれる現代だからこそ大切にしてほしい「家づくりの信頼関係」についてお話しします。

「インフルエンサーの言葉」と「建築士の責任」の違い

SNSで発信される情報は、個人の成功体験や、一部のメリットを強調したものが少なくありません。もちろん、それらはとても参考になります。

ただ、一つだけ心に留めておいていただきたいことがあります。 それは、「その発信者は、10年後のあなたの家造りに無責任」ということです。インターネットやSNSに溢れる情報(企業のポジショントーク、個人の断片的な成功体験、知識の浅い発信者の意見など)に惑わされ、何が本当に自分にとって最適なのか判断しにくいですね。

私たち建築会社は、設計して建てて終わりではありません。お引渡しをした後、10年、20年、30年と、その家でお客様が安全に、快適に暮らしていけるよう責任を負う立場にあります。

「SNSで流行っているから」という理由だけで採用した間取りや設備が、使いにくかったり、数年で壊れてしまったり、メンテナンスが非常に困難だったりしては、本当の意味での「良い家」とは言えません。

高橋建築が「商材」を選ぶ、ゆずれない基準

家を構成する部材や設備は、何千、何万とあります。その中から私たちがプロの目で選定する際、大切にしている優先順位があります。

  1. 耐久性(何より壊れにくい、長持ちすること)
  2. 使い勝手(日々の生活でストレスがないこと)
  3. コスト(価格と性能のバランスが良いこと)

例えば、最近のトイレは自動開閉や乾燥機能など、驚くほど多機能です。でも、機能が増えれば増えるほど、故障のリスクも上がります。「本当にその機能、毎日使いますか?」と、あえてブレーキをかけるようなお話をすることもあります。

新しい考え方や設備などがどんどん出てきます。
私たちは、全国の同業者ネットワークから「どのような間取りが便利で実際に使い勝手が良いか」「どの製品が不具合が少なかったか」「メーカーの対応はどうだったか」といった、カタログには載っていない生の情報を取り入れ、厳選しています。
お客様の感想や、研究者、同業者の意見など本物の情報がもとても参考になることが多いのが事実です。

「こだわり」を教えてください。そこからがスタートです

もちろん、「こういう間取りにしたい!」「こういうデザインにしたい!」「どうしてもこのメーカーのデザインが好き!」というこだわりは、家づくりにおいて素晴らしいスパイスになります。

一番もったいないのは、情報の海で迷い、不信感を抱いたまま打ち合わせが進んでしまうことです。

  • 「ネットでこう見たけれど、実際はどうなの?」
  • 「どうしてもこの設備を使いたいけど、デメリットはある?」

そんな疑問やこだわりを、ぜひ真っ直ぐにぶつけてください。 私たちはあなたの価値観を理解した上で、プロとして「その選択が10年後の幸せにつながるか」を誠実にお答えします

「住めば住むほど、良さがわかる」家を目指して

家づくりのプロセスを、情報の精査に追われる「苦しい時間」ではなく、信頼できるパートナーと共に作り上げる「楽しい時間」にしてほしい。それが私の願いです。

完成したときよりも、10年経って「高橋建築さんに頼んでよかった」「住んでみて、この提案の理由がわかった」と言っていただけること。

そんな、時間の経過とともに価値が増す家づくりを、一緒に進めていきましょう。


高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

設備・空調

エコキュートは370Lで十分!パッシブハウス設計者が教える「給湯器の効率」と「無駄のないサイズ選び」
高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとして、日々「本当に豊かで無駄のない住まい」を追求しています。
家づくりにおいて、間取りやデザインと同じくらい大切なのが「給湯器選び」です。実は家庭で消費されるエネルギーの約3割は「給湯」が占めています。ここをどう選ぶかで、将来の光熱費と地球への負荷が大きく変わります。
今日は、プロの視点から「給湯器の真の効率」と、よくある「タンク容量の誤解」について、深掘りしてお話しします。

1. 給湯器の「効率」を燃料別に比較してみる

まずは、世の中にある給湯器がどれくらい効率的なのかを見てみましょう。
エコキュート 電気 300% 〜 400%
大気の熱を利用するヒートポンプ式
エコジョーズ ガス 約95%
排気熱を再利用する高効率ガス給湯器
エコフィール 灯油 約95%
排気熱を再利用する高効率石油給湯器
従来型給湯器 ガス・灯油 約80% 〜 83%
標準的な燃焼式の給湯器
電気温水器 電気 約90%
ヒーターでお湯を沸かすタイプ
ここで驚くのがエコキュートの「300%〜400%」という数字です。「100%を超えるなんて怪しい!」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
エコキュートは電気を直接「熱」に変えるのではなく、「空気中の熱をかき集めるための動力」として電気を使います。1の電気を使って、空気から2〜3の熱を拾ってくる。だから合計で3〜4の熱が手に入る、というわけです。

2. 「PEF(一次エネルギー換算)」というプロの視点

一級建築士やパッシブハウスデザイナーが設計する際、必ず考えるのが「PEF(一次エネルギー換算係数)」という指標です。
これは「家で使うエネルギー」だけでなく、「発電所などで燃料を燃やした段階まで遡って、地球全体の資源をどれだけ使ったか」を考えるものです。電気は発電所での燃焼や送電ロスがあるため、1の電気を届けるのに約2.7倍の燃料(一次エネルギー)が必要です。
「じゃあ電気は効率が悪いの?」と思われがちですが、ここでエコキュートの凄さが際立ちます。
電気温水器(ヒーター式): 一次エネルギー効率 約33%
ガス(エコジョーズ): 一次エネルギー効率 約86%
エコキュート: 一次エネルギー効率 約133%
発電所でのロスを差し引いても、空気の熱を利用するエコキュートは、化石燃料をそのまま燃やすよりも効率が良いのです。これこそが、脱炭素時代に私たちが自信を持ってエコキュートをお勧めする理由です。

3. なぜ370Lで十分なのか?「大は小を兼ねる」の罠

さて、本題です。エコキュートを選ぶ際、多くの方が「370Lか460Lか」で悩みます。そして多くの場合、業者は「安心だから460Lにしましょう」と勧めます。
しかし、私はあえて言います。「高性能な家なら、370Lで十分すぎるほど足ります」
その理由は、計算すれば明らかです。
エコキュートのタンクには90℃の熱湯が入っています。これをお風呂で使う40℃に水で薄めて使うと、どれくらいの量になるでしょうか?(冬場の水温10℃を想定)
370L × (90℃ – 10℃) ÷ (40℃ – 10℃) = 約986L
なんと、40℃のお湯が約1,000リットルも作れる計算になります。
一般的な4人家族の1日の使用量は約600L程度。実は、7人家族であっても370Lのタンクで十分にまかなえるのです。

4. 高橋建築の家が「370L」を使いこなせる3つの理由

なぜ、当社のお客様は7人家族でも370Lで満足されているのか。それは「家そのもの」が給湯を助けているからです。
① 「基礎断熱」で配管が冷えない
当社の家は基礎断熱を採用しているため、床下空間も室内と同じくらい暖かいです。給湯配管が冷たい外気にさらされないため、蛇口に届くまでの熱ロスが最小限。ムダな「捨て水」も減ります。
② 浴室と浴槽の「超断熱」
高性能な断熱浴槽は、4時間経っても温度低下がわずかです。「追い焚き」はタンクの熱を激しく消費しますが、そもそもお湯が冷めにくい家なら、追い焚きの回数が劇的に減り、タンクの熱が守られます。
③ 「体感温度」が高いから低設定でOK
断熱性能が高い家は、壁や床からの放射温度が高いのが特徴です。冬でも浴室自体が暖かいので、42℃の熱いお湯でなくても、38〜40℃のぬるめのお湯で十分に「温かい!」と感じることができます。この「設定温度の低さ」が、お湯の使用量をぐっと抑えてくれるのです。

AI画像文字化けすみません。

5. 「小さなタンク」こそが真の省エネ

「安心のために大きなタンクを」と思われるかもしれません。しかし、エコキュートはあらかじめお湯を作って貯めておく設備です。
タンクが大きくなればなるほど、表面積が増え、そこから逃げていく熱(放熱ロス)も大きくなります。
例えるなら、「毎日1Lしかお茶を飲まないのに、5Lの特大魔法瓶にお湯を沸かし続けている」ような状態です。これは非常にもったいないですよね。
「小さなタンクで、無駄なく賢く暮らす」
たまに来客があってお湯がたくさん必要な時は、その時だけ「沸き増し」をすればいいだけです。今のエコキュートはスマホアプリからも操作できます。年に数回あるかないかのイベントのために、365日ずっと大きなタンクで熱を逃がし続けるのは、合理的ではありません。

まとめ:住まいの性能が「設備」をコンパクトにする
家そのものの断熱性能が高ければ、過剰な設備は必要ありません。
「設備を大きくして解決する」のではなく、「家の性能で設備の負荷を減らす」
これこそが、パッシブハウスデザイナーとして私が辿り着いた、最も効率的で心地よい住まいのカタチです。
「自分の家族構成ならどっちがいい?」「今のプランで大丈夫?」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
[→ お問い合わせ・資料請求はこちら]

高橋建築株式会社
代表取締役 高橋 慎吾
(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

見学会・相談会・イベント情報

こんにちは!高橋建築株式会社設計担当の高橋祐哉です。 この土日は、横瀬町での完成見学会でした。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

■ 平屋派のお客様も思わずニッコリ

「ずっと平屋で考えていたんです」 そうおっしゃっていたお客様が、玄関を入って吹き抜けを見上げ、2階をぐるっとした瞬間、「これなら2階建てもいいかも!」と目を輝かせてくださったのが、何より嬉しい出来事でした。

今回の見どころは、家じゅうがゆるやかにつながる「スキップフロアー」。 階段をトントンと上がると、そこには秘密基地のようなスタディコーナーが広がっています。

■ キッチンから届く「家族の気配」

私が現場で一番「いいな」と感じたのは、キッチンからの眺めです。 お料理をしながら顔を上げると、リビングでくつろぐ家族だけでなく、中二階で宿題をするお子さんの気配までしっかり伝わってきます。 「ご飯できたよー!」という声が、家じゅうに優しく響き渡る。そんな温かい光景が目に浮かびました。

■ 社長のこだわりを肌で感じて

「これだけ大きな吹き抜けで、冬は寒くないの?」という心配も、一歩足を踏み入れれば驚きに変わります。 詳しい理論は社長のブログに譲りますが、エアコン1台で「春のひだまり」のような暖かさをキープできるのは、社長が1ミリ単位でこだわる断熱性能のおかげ。現場に立つたび、その心地よさに私も感動してしまいます。

■ 現場の空気感と職人さんの手仕事

また、階段の手すりや棚の角など、職人さんが一つひとつ丁寧に仕上げた「木の角の丸み」が、この家の優しさを引き立てていました。 数値では測れない、でも触れるとホッとする。 そんな手仕事の温もりが、高性能なパッシブハウスに「魂」を吹き込んでいる気がします。

■ 結びに

「平屋がいいけれど、開放感も諦めたくない」 そんな方にこそ、この縦のつながりがある暮らしを体感いただけて良かったです。

数値だけでは測れない、職人さんの手仕事の温もりや木の香り。 これからも、皆さまの「理想の日常」に寄り添える設計士でありたいと思います。

また次回の見学会で、皆さまの笑顔にお会いできるのを楽しみにしています!

換気・空気

こんにちは。高橋建築株式会社の高橋です。

一級建築士、そしてパッシブハウスジャパンの理事として、日々「本当に健康を守れる家」を追求しています。

今日は、私たちが昨年お引き渡しした住宅で測定した、ある「驚きのデータ」をもとに、日本の空気環境の現実と、私たちが提案する「空気の質」についてお話しします。

日本の「環境基準」は、世界から取り残されている?

皆さんは、ニュースで聞く「PM2.5」の基準値を意識したことはありますか?

実は、日本の環境省が定めている基準(1日平均 35μg/㎥)は、世界保健機関(WHO)が健康を守るために推奨する最新基準(1日平均15μg/㎥)に比べて、倍以上も「甘い」のが現実です。

さらにWHOは、長期的な健康リスクを避けるために**「1年間の平均を5μg/㎥ 以下にすべき」という極めて厳しい指針を出しています。 これに対し、日本では大気汚染や黄砂の影響で、時に「外出自粛」が推奨されるレベル(70μg/㎥)まで汚染される日が現実に起きているのです。

「目に見えない微粒子」が引き起こす、本当の恐怖

PM2.5は、髪の毛の太さの30分の1以下という、気が遠くなるほど小さな粒子です。

これほど小さいと、鼻や喉のフィルターを通り抜け、肺の奥深くまで入り込み、さらには血管を通じて全身に回ります。

  • 喘息やアレルギーの悪化
  • 心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇
  • 肺がんのリスク増加

「外の空気を吸うこと」が、知らず知らずのうちに健康を蝕むリスクになっている……。大気汚染が進む現代において、家は単なる寝床ではなく、「家族の命を守るシェルター」でなければなりません。

驚愕のデータ:わが社の住宅は、世界基準のさらに「半分以下」

そんな厳しい環境に対し、私たちが造る住宅の中はどうなっているのか?

独自のエアーハンドリングユニット(空気清浄機エアコン)を搭載した住宅の、実測データをご覧ください。

  • WHOの最厳格な基準(年平均):5μg/㎥ 以下
  • わが社の住宅の平均値:1~3μg/㎥ 前後

見てください。グラフの黒い線(平均値)は、WHOが理想とする「5」という数値のさらに半分以下、ほぼ「ゼロ」に近い状態を維持しています。

「平均濃度(黒い線)」を見ると、ほとんどの期間で 5μg/㎥ を大きく下回り、1~3μg/㎥ 前後 で推移しています。これは、世界で最も空気がきれいな地域と同等のレベルを室内で実現していることになります。外が大気汚染で外出禁止レベルになろうとも、家の中は常に「病院の手術室」並みのクリーンな空気が保たれているのです。

「1日80円」で買える、家族の健康と安心

これほど高度な清浄システムを動かすと、電気代が心配になりますよね。

しかし、この1月のHEMSデータを確認したところ、システム全体の消費電力は、1日わずか約80円でした。
これには空気清浄ユニットばかりではなく24時間換気システムや室内あらゆるところでムラのない状態に保つ循環換気も含まれています。

缶コーヒー1本分にも満たないコストで、家中のPM2.5をほぼゼロにし、家族をアレルギーや疾患のリスクから守り抜く。これこそが、私たちがパッシブハウスの設計を通じて実現したい「真のバリアフリー」であり、プロの仕事です。

専門家としてお伝えしたいこと

「窓を開けて換気するのが一番いい」というのは、もはや過去の常識かもしれません。

一級建築士として、またパッシブハウスデザイナーとして、私はこれからも「数値で証明できる健康」を追求し続けます。

「うちの空気はどうかな?」と不安になった方は、ぜひ一度、見学会でこの「澄み切った空気」を体感してみてください。きっと、今までの家との違いに驚かれるはずです。


高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

お知らせ,見学会・相談会・イベント情報,間取り

高橋建築株式会社の設計担当、高橋祐哉です! 今後ブログ発信をしていきます。よろしくお願いします!

「夏涼しく冬暖かい、本当に心地よい家づくり」を追求していますが、性能と同じくらい大切にしているのが「暮らしを楽しむデザイン」です。

さて、前回・前々回のブログでご紹介してきた、現在建築中の新しいお住まい。 いよいよ完成が近づき、見学会の開催も決定しました!

今回は、その見どころを写真と一緒に少しだけお見せしますね。


まるでアスレチック!?ロフトまで突き抜ける大空間

まず、パッと目を引くのがこのダイナミックな吹き抜けです!

1階のLDKから見上げると、2階を通り越してその上のロフトまで、視線がスコーーン!と抜けていきます。この圧倒的な解放感、写真で伝わりますでしょうか?

「吹き抜けがあると冬寒いのでは?」と心配される方も多いですが、そこはパッシブハウスデザイナーである社長の出番。計算し尽くされた断熱と気密性能があるからこそ、この大空間でも家中の温度が一定に保たれ、冬でも裸足で快適に過ごせるんです。


「魅せる」と「使う」を両立したキッチン

お家の中心にあるLDK。中でも奥様・旦那様がこだわったのが、このアクセントの効いたキッチンです。

シックな色味のキッチンが、木の温もりあふれる空間をキリッと引き締めてくれています。 見た目がカッコいいのはもちろんですが、キッチンからリビング全体が見渡せるので、お料理中も家族の気配を感じられる「家族の特等席」になっています。
光が差し込む明るいキッチンです。


家族の気配がつながる、ぐるっと回れる2階ホール

そして、私が個人的にとても気に入っているのがこの2階の構成です。

階段を上がると、吹き抜けを囲むように廊下とホールが配置されています。 ここを「ぐるっ」と回遊できる間取りにすることで、家の中に動きが生まれ、どこにいても家族の声や気配が届くようになっています。

お子さんたちが楽しそうに2階を走り回る姿が、今から目に浮かぶようです(笑)。


ぜひ、この「空気感」を体感しに来てください!

パッシブハウスの性能は、数字(U値やC値など)も大切ですが、一番は「実際にその空間に立ってみた時の心地よさ」です。

  • 木の香りに包まれる安心感
  • 足の裏から伝わる木のぬくもり
  • 大空間なのにどこか落ち着く、不思議な感覚

こればかりは、ブログの写真や文章では100%お伝えすることができません。

今回の見学会は、私たちが自信を持っておすすめする「性能」と「デザイン」が融合した、見応えたっぷりのお住まいです。

家づくりを検討中の方はもちろん、「パッシブハウスって実際どうなの?」と気になっている方も、ぜひ遊びに来る感覚で足を運んでみてください。皆様とお会いできるのを楽しみにしています!

【開催概要】

  • 場所: 埼玉県秩父郡横瀬町(詳細はご予約時にお伝えします)
  • 日時: 3月28日(土)・29日(日)
  • 時間: 9:00 〜 17:00

現在(3/20)建築途中でご案内内容が乏しいですが、徐々に情報を追加いたします。まずはカレンダーにチェックを入れて、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
予約申し込むフォームからご予約できます。
https://forms.gle/eEZPNpyd5TuCTKUm6

皆様にお会いできるのを、スタッフ一同楽しみにしております。

お知らせ,見学会・相談会・イベント情報,間取り

高橋建築株式会社、代表の高橋です! 一級建築士として、またパッシブハウスデザイナーとして、日々「本当に心地よい住まいとは何か」を追求しています。

前回の記事「完成見学会のお知らせ」に続き、今回も今度の現場見学会の見どころを、設計のプロの視点からチラッとお見せしますね。

今回ご紹介するのは、玄関を開けてすぐ左側に広がる**「魔法の玄関収納」**です!


玄関は「家の顔」であり、「暮らしのエンジン」

家の第一印象を決める玄関。でも、現実は家族の靴が散らかったり、買い物袋の置き場所に困ったり…と、生活感が出やすい場所でもあります。

そこで今回の住まいでは、写真のような広々とした大容量の収納スペースを設けました!

この収納の「ここがすごい!」ポイント

  • 圧倒的な収納力: 靴はもちろん、家族全員分のアウター(コート)や、部活動の道具、ベビーカーなどもスッキリ収まります。
  • 「とりあえず置き」ができる安心感: トイレットペーパーや飲料の箱買いなど、ついつい玄関に放置しがちなストック品も、ここがあれば視界から消えてスッキリ。
  • 木のぬくもりを感じる仕上げ: パッシブハウスを手掛ける私たちだからこそ、素材にもこだわっています。OSB合板のラフな質感と木の棚板が、機能性だけでなくデザインのアクセントにもなっています。

ただいま!動線 「回遊動線」の秘密

実は、この収納スペース、ただの物置きではありません。 ここを通り抜けると、そのまま**トイレや洗面脱衣室へとつながる「回遊動線」**になっているんです。

  1. 帰宅してすぐ: コートを脱ぎ、靴をしまう。
  2. そのまま: 手洗い・うがいへ直行!
  3. リビングへ: 汚れをリビングに持ち込まない。

このスムーズな動きが、毎日のちょっとしたストレスを劇的に減らしてくれます。家事効率を考える一級建築士としても、ぜひ皆さんに体感していただきたい「家づくりの工夫」です。


ぜひ、会場で「広さ」と「空気」を体感してください!

写真ではお伝えしきれないのが、この空間の**「空気の質」**です。 高断熱・高気密なパッシブハウスの基準を熟知した私たちがつくる家は、玄関や収納の隅々まで温度差がなく、カラッとしていて本当に気持ちがいいんです。

「収納はどれくらいあれば足りる?」「回遊動線って本当に便利なの?」 そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ会場で実際に歩いて、触れてみてください。

皆さまのご来場、心よりお待ちしております!

【開催概要】

  • 場所: 埼玉県秩父郡横瀬町(詳細はご予約時にお伝えします)
  • 日時: 3月28日(土)・29日(日)
  • 時間: 9:00 〜 17:00

現在(3/20)建築途中でご案内内容が乏しいですが、徐々に情報を追加いたします。まずはカレンダーにチェックを入れて、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
予約申し込むフォームからご予約できます。
https://forms.gle/eEZPNpyd5TuCTKUm6

皆様にお会いできるのを、スタッフ一同楽しみにしております。

日記・想い

皆さん、こんにちは。高橋建築の高橋です。

最近、ニュースを見るたびに「これからどうなるんだろう」と不安になるような話題が多いですね。特に今、世界情勢の影響でエネルギー価格の高騰が深刻な問題になっています。

「ガソリン代が200円を超えた」「このままだと300円、いや500円になるかも…」なんて話も耳にします。車社会の私たちにとって、これは死活問題ですよね。

でも、実は本当に怖いのは、車に使うガソリン代だけではありません。私たちの暮らしに直結する**「電気代」**にも、大きな波が押し寄せようとしています。


電気代が今の2倍、3倍になる未来?

今の世界情勢を踏まえたAIの予測データを見ると、驚くような数字が出ています。

国名現在の価格 (1kWhあたり)悲観的な場合
日本約31円100円超
ドイツ約85円200円超
イギリス約65円150円前後

現在、日本では政府の補助金などでなんとか抑えられていますが、もしエネルギーの輸入がストップするような事態になれば、電気代は今の3倍以上になる可能性があるのです。

ひと月3万円だった電気代が、もし9万円になったら……。

想像するだけで、ゾッとしますよね。

供給が途絶えると、これ以上になる予想もつかないような値段になることも考えられるそうです。


「性能の高い家」は、家族を守るシェルターになる

そんな「何が起こるかわからない」不安定な世の中だからこそ、私が一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとしてお伝えしたいことがあります。

それは、**「家の性能を上げることが、最大の生活防衛になる」**ということです。

断熱性能や気密性能を極限まで高めた「パッシブハウス」のような家は、魔法瓶のようなものです。

  • 少ないエネルギーで夏涼しく、冬暖かい
  • 外の気温に左右されにくい
  • 電気代が高騰しても、家計へのダメージを最小限に抑えられる

これからの家づくりは、単におしゃれで快適なだけでなく、**「エネルギー不足や価格高騰から家族の暮らしを守る」**という視点が不可欠です。


「安心」を買うという選択

「性能にこだわると建築費が高くなるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これから30年、40年と住み続けるなかで、電気代を払い続けるコストを考えてみてください。エネルギー価格が上がれば上がるほど、最初に「性能」に投資した家の方が、トータルでの支出は圧倒的に安く済みます。

何より、**「外で何が起きても、この家の中にいれば光熱費を気にせず家族が笑顔で過ごせる」**という心の平穏。これこそが、これからの時代における本当の「贅沢」であり「安心」なのだと私は信じています。


最後に

不安定な世の中だからこそ、私たちは地に足をつけ、未来を見据えた家づくりをしていかなければなりません。

どんな事が起こるかわからない時代。

だからこそ、私たちは**「住むだけで安心できる、安全な家造り」**を、これからも追求し続けていきます。

皆さんも、一度「家とエネルギーの未来」について考えてみませんか?

不安なことがあれば、いつでも専門家としてアドバイスさせていただきます。

一級建築士
PHI認定パッシブハウスデザイナー 
PHIUS認定パッシブハウスコンサルタント
高橋慎吾

秩父で安心・安全な家造り 高橋建築株式会社
秩父パッシブハウス

パッシブハウス,見学会・相談会・イベント情報,設計 デザイン

こんにちは!高橋建築の代表、高橋です。 先日1月31日・2月1日の2日間にわたって開催した完成見学会。おかげさまで、今回もたくさんの方にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。

寒い中足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!

「え、本当に暖房ついてないの?」と疑われるほどの暖かさ

今回の見学会で一番多かった反応は、ずばり**「疑い」**でした(笑)。

  • 「本当にどこかで暖房つけてるんじゃないんですか?」
  • 「床暖房、隠れて入ってますよね?」

そんな質問が飛び交うほど、室内はポカポカ。 でも、本当にこの3日間、一度も暖房は使っていないんです。

「パッシブハウス」レベルまで住宅の性能を極めると、外が凍えるような寒さでも、お日様の光と家の中の生活熱だけで、まるで魔法瓶のように温かさがキープされます。その事実をお伝えするたびに、皆さんが目を丸くして驚かれる様子を見て、私も心の中で「よし!」とガッツポーズをしていました。

温度の「ムラ」がない、包み込まれるような心地よさ

パッシブハウスが心地いい理由は、単に「室温が高い」からだけではありません。 実は、**「壁や床の温度が室温とほぼ同じ」**ということが大きなポイントなんです。

見学会中に温度を測ってみたところ、驚きの結果が出ました。

  • 室温:22℃
  • 床・壁:22℃
  • 吹き抜けの天井:21℃

普通、暖かい空気は上に溜まるものですよね?でも、高性能な家では温度差がほとんど生まれません。 足元から頭の上まで、どこにいても同じ温度。これが、あの「まったり」とした、包み込まれるような心地よさの正体なんです。

嬉しい悲鳴と、大切なお知らせ

ありがたいことに、今回の見学会でもその場で**「設計契約」**を数件いただきました。

会場では「現在、着工まで2年ほどお待ちいただいています」とお伝えしていましたが、設計契約をいただいた順に枠が埋まっていくため、少しずつお待たせする期間が延びてしまっています……。

「いつかは高橋建築で」と考えてくださっている方は、ぜひお早めにご相談いただければ幸いです。

一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとして、これからも「我慢しない省エネ」と「最高の心地よさ」を追求した家づくりを届けていきます!


高橋建築株式会社代表取締役 高橋慎吾 一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / パッシブハウスジャパン理事)