皆さんはどのようなことを重視して家づくりをしていますか?
家づくりで重視する項目
様々なことを考えながら家づくりをすると思います。
今回見ていた論文ではこのような内容でアンケートを採ったようです。
購入時に重視した項目だそうです。
間取り・内装・設備
耐震性
信頼できる業者
高断熱・高気密
外観デザイン
長期性能
夏涼しく冬暖かい
アフターメンテナンス体制
省エネ設備
太陽光発電・蓄電池
耐火性
空調コスト
バリアフリー
部屋間の温度差がない
吹き抜け・オープンスペース
ヒートショック熱中症なりにくい
他にもありそうですね。
結露やカビ
家が狭い
収納力など
若者は見た目、60代は暖かさ
とても興味深い調査の論文があったので、記載します。
須永先生は当社でとてもお世話になった先生です。偶然、須永先生の論文でした。
![](https://ta-k.jp/wp-content/uploads/2023/05/image.png)
どの年代でも見た目や設備は重視されるようですね。
当社も頑張らなくちゃです。
若い人は「高気密横断熱」に関心が薄いです。
若くて元気なのでそれほど気にならないのか?
生活の経験が浅いから、あまり重視しないのか?
どうなのでしょうね。
この項目のみが、年代間の意識の違いが大きいところです。
誰でも年をとる いちばん後悔するところ
若い人もいつまでも若いわけではないですね。
年を重ねるごとに、住み心地への欲求が上がってくるでしょう。
年齢が上がってきて、家が寒いから建て替えたい。
エネルギー消費量が多くて、家計が大変
そうなってしまうでしょう。
後でできること、できないこと
設備などは後で更新できます。気に入った設備を入れ替えるだけですみますね。
年々良いものが出てきますから、入れ替えながら使うものです。そのときに良くしたのでいいですね。
見た目なども少しずつ工夫していったり、ちょっとしたリフォームなどで綺麗に見えたりします。
家具やカーテン、置物などの装飾でがらりと変えることができます。
デザイン見た目なども、年齢や時代によって善し悪しが違いますから、若いときにかっこいいと思って作ったものがとてもダサいと言うことにもなりかねません。
断熱に関しては、ほぼ最初で決まります。
後で,補強はできますが、ある程度改善がなされるだけで、きちんと作った建物には及びません。
きちんとした断熱ができていれば 後の項目の 吹抜やオープンスペースも可能ですし、空調コストや、ヒートショックの問題もか解決できます。
高断熱に対する若年層の意識向上が必要
当社で建ててくださる方は、勉強されているかたが多いので全く心配は無いのですが、一般的にはまだまだ意識が低いようですね。
最近は情報も多くなり、住宅建築に対する勉強をされているかたも多く、理解が進んできている印象です。
それでもまだ、そこまでの高断熱は必要ではないと言う、住宅業者にだまされて、ある程度の断熱で終わらせてしまうかたが多いようです。
若い人ほど高性能にするべき理由
私は若年層の人こそ、何を置いても高性能住宅にするべきだと思います。
・若い人は カーボンニュートラルの2050年は、まだまだ現役世代です。そのとき他の住宅は高性能です。
・日本は衰退する予想です。所得が上がりません。今までのように建て替えできません。
・エネルギーは益々高騰します。光熱費の負担が多くなります。
・年金が当てにできるでしょうか?
あまり暗い話はしたくないですが、将来に備えることも大切です。
長くすむ若い人ほど元が取れる
高性能にするコストは無駄ではないのです。
長く住めば住むほど元が取れます。
毎月の光熱費が2万円減ったら?1年で24万円
10年で240万円です。
30年で720万円です。
その間、快適な生活を送り続けることができます。
しょぼいおうちは我慢しながら30年、そして老後
快適なおうちで子育てをし、老後が送れる。
違う人生になりそうですね。
まとめ
若い人が家づくりをする際に、目先の解ることだけにとらわれて、将来をあまり考えずに家づくりをしてしまうことが解るような調査結果でした。
建築後のベネフィットを考えた初期投資が大切ですね。
焦って、とりあえずおしゃれな家ができれば良いと考えるのは危険ですよ。