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髙橋建築

パッシブハウス

またしても高橋建築やりました。
日本初のPHIUS ZERO認証!!

出展PHIUSホームページ https://www.phius.org/phius-zero

ZEROエネルギーのパッシブハウスです。

ホームページにはこんな説明
Phius ZERO

Phius’ fastest growing performance standard, setting the industry standard for net zero energy design. It defines a conservation-and-quality first approach for zero energy design placing emphasis on quality, durability, healthy, safety, and cost-optimized conservation.

自動翻訳

フィアスZERO

ネット・ゼロ・エネルギー設計の業界標準となる、フィアスの最も急成長している性能基準。 品質、耐久性、健康性、安全性、コスト最適化に重点を置いたゼロ・エネルギー設計のための、保全と品質第一のアプローチを定義しています。

パッシブハウス最高の基準

普通のパッシブハウス基準の上に PHIUS CORE と言う基準があって さらに上の最高グレードが PHIUS ZEROですね。

WUFI Passiveと言うソフトで計算をして基準をクリアーします。

ドイツPHIの基準ではパッシブハウスプレミアムみたいな感じでしょうか?

竣工チェックが大変でした。

確かにエネルギーを使わないか?
竣工チェックがとても厳格でした。

エアコンはもちろんですが、洗濯機や冷蔵庫まで消費エネルギーをチェックします。

確かに冷蔵庫の消費エネルギーは多いですから、冷蔵庫が何W消費するかはとても大切ですね。

さらに驚いたのが温水のチェック。
蛇口をひねって自らお湯の出る時間、その温度になるまでの水の量までチェックします。
なかなかお湯が出ない配管はダメダメですね。
配管が長いといったんお湯が出たとしても途中にお湯が無駄に残ってしまいます。
それを繰り返したら膨大なエネルギーが無駄になりますね。

「日本初おめでとうございます。!」
日本初の認定が取得出来るとは思っていませんでしたが、そのような報告を今日受けました。
私は、申請中、建築中も全く意識していなかったのでとてもびっくりです。

プレート取り付けました。!!

一級建築士 
Certified Passive House Designer
CPHC(Certified Passive House Consultant)

高橋慎吾

パッシブハウス

1年前に完成したパッシブハウスがPHIUSのデーターベースにのりました。
Sato Residence」とかっこよく命名。(笑)
パッシブハウス認定は複雑な計算や書類も多いしとても大変です。
日本の一次エネ計算と比較すると計り知れないほど大変です。

https://www.phius.org/certified-project-database/sato-residence

PHI認定も「幸設計スタジオ」の小川さんにお願いしてあります。
昨年の9月にパッシブハウスジャパンに審査依頼済みなのですがまだ見てもらえてないみたいです。
早く認定になると良いですけど。
時間がかかるのもパッシブハウス認定の大変なところですね。

認定基準も変わります。
最近PHIの認定の細かい指摘や変更が多いみたいで森さんも大変みたいです。
我々コンサルチームも混乱気味
なんかだんだん面倒になっていきます。

良い家を作るための計算ではなく、認定を通すための計算になってきています。

本末転倒ですね。

そのため当社も方針転換せざる終えなそうです。
パッシブハウス認定が過酷すぎますので。
年に1棟認定受けて、そのほかの家はそれと同じ仕様と同党レベルで行こうかと思います。

年に1棟をどうに決めるか?
お客さまの強い熱意を感じられる物件か?

その市町村にパッシブハウスがないばあいか?

パッシブハウスの考え方や計算ロジックは素晴らしいので全ての建物において初期計算はきちんと実施します。

日記・想い,設計 デザイン

5/6 連休最終日 国立美術館に「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」と言う展示会に行ってきました。
https://living-modernity.jp/

結局5/5まで打合せや図面作成など仕事づくし。最終日の5/6に絶対休んでやると意気込みましたが、結局、建築の展覧会に行くという有様。(笑)(笑)

世界の巨匠たちが様々な住宅で出してきたアイディアなどをいっぺんにたくさん見られるまたとない機会です。
現代は、巨匠たちの時代より家電などで便利な生活になってきましたが、考え方の根本は同じはず。

間取り、デザイン、インテリア、そして設備との関係性

空間の考え方。色彩い、素材選びなど本当に参考になりました。

ミース・ファンデル・ローエの原寸大の展示もありました。
「ロー・ハウス」です。

L字に配置されたLDKと寝室。寝室もLDKと背の低い収納で仕切られているだけ。
ほとんど一帯空間。
来客が少ないし、家族だけならこの考えで良いかも。

菊竹清訓の家もそうでした。
大きな空間を作り家具などで仕切る
後でまどりの変更は自由です。
夫婦で生活→子育て 幼児→小中高→大学→社会人→子供が巣立ってから。
生活のパターンは大きく変わります。
設備もその時代時代のニーズに合わせて変更しやすく考えられている。

家の長持ちは、構造や素材が長持ちするばかりでなく、生活の変化に応じた間取りや設備の可変性も大切です。
大きなリビングが必要なときもありますし、コンパクトで良いときもあります。
子供部屋や、テレワーク。様々なニーズが現在はあります。
可変性のある間取りが実現出来る構造、スケルトンインフィル的な考え方をもう一度考え直したいと思いました。

ミラー邸」の色彩のとり入れ方も衝撃を受けました。エーロ・サーリネンの空間の作り方もすごいのですが、インテリアデザイナーのアレキサンダー・ジラートのまねもしてみたい。
模型もあり空間の広さにも驚き。
大豪邸です。
これはまね出来ません。
ダウンリビングは是非作って見たい。
こんなYOUTUBE見つけました。予告編の最初で「ミラー邸」が出ていました。今晩みてみたいと思います
アーウィン・ミラー邸/映画『コロンバス』予特別映像“ケイシー&ジンと巡るインディアナ州コロンバスの名建築”全8種

今回の国立新美術館の展示は名作がたくさん。

見所いっぱい。
家の勉強に良いですよ。

家具もあり椅子やソファも実際に座ってみたりできます。
でも、ミースの実物大模型の建材の匂いでダウン。
化学物質過敏症はつらいです。電車でも化粧の匂いでまた吐き気がしたり、頭が痛くなったり、鼻水が出たり.(笑)
つらくて休んでいるところをとられた写真も記念に追加。(笑)

 

パッシブハウス,メディア掲載・受賞

パッシブハウス認定されました。

完成からそろそろ1年、ようやくパッシブハウス認定が正式におりました。

オーナーさんおめでとうございます。

そして関係者の皆さんありがとうございます。お疲れ様でした。

特に、指導いただいた岡田さんにはとても感謝しています。

認定証がいつもと違う?

認定証の違いに気がついた人はかなりのマニアです。(笑)(笑)

PHIの認定ではなく、今回はPHIUSの認定です。

PHIはドイツ。パッシブハウスの本家本元。

PHIUSはアメリカ。 PHIがら独立した感じです。

PHIとPHIUS認定の違い

どちらも厳格な計算をします。資料もたくさん必要です。

基本的な計算ロジックは国際基準を使っていますから大きな違いはありません。

どこを重視するかというのは違います。

私の主観ではありますが、PHIは伝統的なものを確実にレベルアップしていくイメージ。

PIUSはどんどん良いものを取り込んでいく革新的なイメージがあります。

PIUSは基準をどんどん見なおして行ってます。

どちらの基準で認定を受けたとしてもとても素晴らしい建物が完成します。

PASSIVEHOUSEですから。

どちらの基準が良いとか悪いとか言ってもあまり意味がありません。

それを言う人はそれまでの人です。良い家を作りたいならその基準の違いを理解して黙ってそれを取り入れ実践すれば良いだけです。

人の批判はどうでも良いことです。

人の批判やメーカーの批判をしてブログやYOUTUBEを盛り上げている人がいますが、そうしないと自分の優位性をアピール出来ないからでしょうね。

客観的に疑問点を挙げるだけなら良いですが、それが悪いと断定する人は????ですね。

当社がパッシブハウス基準の認定を志す理由

パッシブハウス認定は本当にとても大変です。

難しい基準。たくさんの資料作り。無駄な労力を費やしていると思われる方も多いでしょう。

その労力を掛けるなら、その分を他にお金掛けた方が良いのでは?

そう思われているプロの方も多いです。少し残念ですね。

認定には本当に時間がかかります。私もこの時間を掛けずに普通の家を1件でも多く建てた方が良いのではと思ったこともあります。

ですが、この労力を惜しんではダメだと思います。

勉強になります。ミスが防げます。より良いソリューションが見つけられます。

当社でも全棟ではなく1年に1棟を最低限としています。

それは当社の技術力、設計力をできるだけ高く保つためなのです。

勉強して、考えて、チェックを受けて、実践して、そして検証それを積み重ねるためです。

たくさんの勉強、情報が必要

パッシブハウスの認定をとるためには、たくさんの勉強が必要です。

最先端の情報も得られます。

YOUTUBE、インスタなどは言いたい放題の情報が多いです。
間違えている情報もたくさん。

それらを精査出来る、さらにさらに高い次元の知識が必要です。

パッシブハウスに関わることで、世界中の最先端の情報をとても得ることができます。

これが大変でチャレンジされないのはとても残念ですが、とても大切なことです。

より良い方法を考えることが重要

定期的にパッシブハウスにチャレンジすることで、たくさんのケーススタディーができます。

日本の気候、生活の仕方は海外とは違います。
それを世界基準に合わせます。

基本は同じです。

住み心地良く、便利に生活でき、省エネ。そして大切なのが長持ちです。

これは万国共通。

パッシブハウスの認定をとると言うことは、高い次元でこれらをクリアーしなくてはなりません。

さらに当社ではコストの問題も取り組んでいます。どうしたら安くパッシブハウスを提供出来るか。
とても大切なことです。

勉強して、より良い方法を考える。

良い家を作るために。

チェックして貰うことができるありがたさ。

自己満足で終わりではダメです。

本当に性能が出せるのか?

本当により良い方法なのか?

厳格なチェックを受けることができるのもとてもありがたいです。

間違いは自分ではなかなか気がつけませんね。

指摘を受けて気がつくことも多いです。私よりレベルが高かったり、第三者的な目線でものを見て貰うとちょっとしたミスも見つけられます。

素早く実践!

次からはそれを改善してさらにより良い家を計画していく。実践していく。当社のPDCAサイクルが早いのはこのような理由です。

間違った家を作り続けないで改善を繰り返していくことが大切ですね。

常に進化させているから失敗もありますが、大きなミスは起こりません。勉強もしていますし,情報も集めているから。

新しい考え、最先端の技術が当社で取り入れられるか?日本で上手くアレンジ出来るか?

それは実践するのが一番の早道です。

これまで日本ではなじまない技術や、絵に描いた餅的な技術もありました。

ですがそれが役に立たないというのもまず実践してみることで早く解ります。問題点も見つかります。

スピードが大切です。

検証しないと効果が解らない。

当社ではお客様にお願いして、測定などさせていただいてます。

家それぞれの特徴を踏まえて違いから来る、測定結果の分析をします。

大学などの研究機関との連携もしています。

先生方にできるだけ当社の建物で測定していただき、研究に使って貰っています。それで解ることもとても多いです。

とても効果的なこと、効果が薄いこと、全く無駄だったことなどがわかります。

省エネ性、耐久性など実際の建物できちんと測定して確認しないとダメです。

理屈自体が間違えていることがありますから。

パッシブハウス認証の大切さ

当社でパッシブハウス認証を志す理由がわかっていただけたでしょうか?

世界で一番高い基準と言われるパッシブハウス認定をクリアーさせることで,より良い建物を作ることにつながっているのです。

全棟認定が好ましいですが、コストとの兼ね合いもあります。

膨大な資料作りは大変です。

たまに認定がマストの方がいれば、その家で認定をとります。(資料作成費、審査費用等自己負担)
その年に認定をとりたい人が全くいなければ私がチャレンジしてみたい家で認定をとります。その場合は当社の認定申請作成費用は無料とさせていただいてます。PHI、またはPHIUSの審査費用、登録料の負担のみとさせていただいてます。

あなたもパッシブハウス認定目指しませんか?

皆さんもチャレンジしてみませんか?

是非名乗りを上げてください。頑張ります。(笑)

優先的に対応させていただくかも???

ですがパッシブハウスだからと特に力を入れて他と建物にすることはありません。
どの建物もパッシブハウスと同じように作っています。
当社の性能に関わる仕様は基本的には一つだけ。

もちろん、キッチンなどの設備や、外観、内装などはオーナーさんの好みに合わせます。
むしろ作るのは得意なので考してくれと言われれば、性能を損なわない範囲でご要望に応じます。
職人も真面目な技術集団ですから作るのは得意です。

パッシブハウス良いですよ!!


換気・空気,設備・空調

ISHに行ってきました。
世界最大の建築設備の展示会です。

ドイツ フランクフルトです。

進んだ建築設備をたくさん見ることができました。
そこで見た設備は日本ではほとんどないもの。全くレベルの違うものばかり。

日本が工業国で素晴らしいと思ってましたが、レベル差は歴然。
見れば見るほど日本とは違う。
ここまで海外と話されていたなんて。

見学した初日の夜はとてもがっかりしてご飯も喉を通らないくらい。
本当に本当に情けない気分でした。

2日目 三菱電機のすごい換気システムを見つけました。
三菱電機頑張っているじゃないか!
さすが!

性能良くてコンパクト。デザインも良い。
元気が出てきました。
三菱電機は世界でも注目されているようで大きなブースにたくさんの人が訪れていました。

後日本メーカーは ダイキン TOTOが見つけられました。

ダクトの部材もすごい考えられています。
ダクト チャンバー レジスター
すごいです。
給排気で羽の形状を変化出来て圧損を減らせるようです。

こんなダクトも面白い。

吹出グリルも楽しい。こんなの選べると良いですね。

チャンバーも良いな。

高断熱化の窓の取り替えと一緒に換気システムをビルトイン

エアコンはR290の時代になるのかな?

給湯タンクがすごいことになってます。
多様な熱源に対応するし、多様な出力にも対応。

ペレットボイラーもすごいことになっている!!

シャッターボックスを目立たせないでさらに換気システムをビルトイン!

どの展示もすごかったけど、でもこれにはかなわないな。

見学会・相談会・イベント情報

パッシブハウスオープンウィークス2025 ご来場 皆さんありがとうございました。

大勢の皆さんにお越しいただきました。

見学者は78名(34名)
とても大勢のかたにお越しいただきました。
お話があまりできなかった人も多く本当に申し訳ございません。

皆さんも忙しいですね。
一般的には、住宅の見学会、ショールームで名前を書いたら最後。
しつこい電話やいきなりの訪問。等大変な事態に陥ります。
お客様もとても大変。
そういうことがわかってますので
当社からは営業の電話を掛けたり本問したりはしません。お客様が嫌がることはしたくないです。
お声がけがあるのを待つのみ。(笑)
できるだけ営業の時間を極力減らし経費も掛けず、建物をよくするためにお金も時間も使います。

以前、「うちは予算が少なそうだから相手にしてもらえないの?」と言われたことがありますがそうではありません。
当社も皆さんのお役に立ちたいと思っております。
ですが、一部の会社が無理な営業をされているのを知っています。当社はできるだけ皆さんに煩わしいと思って欲しくないだけです。
メールや電話などで問い合わせていただければ、喜んで詳しくご説明させていただいたり、打ち合わせさせていただきます。

遠慮無くお声がけください!!

とても忙しい状態が続いていて、ラクをしたいという気持ちもありますけど、皆さんのご期待に添えるよう頑張りたいと思います。
対応が遅くなることも多いですが、できるだけ早く順番に対応しますのでお許しください。

メディア掲載・受賞

お世話になっている須永先生が会長をなされていた日本太陽エネルギー学会で冊子を作られました。

太陽のエネルギーについて研究している学会ですね。
太陽エネルギーは 皆さんご存じの発電ばかりではなく 熱で利用する方法もあります。

このページで記載された 一般のかたへ太陽エネルギーの説明の冊子が作られました。
当社の関わったものなども載せてありますので皆さんご覧ください。

入門編 建築3ゼロエネルギー住宅実現の要点 のページに秩父パッシブハウスの写真が出ています。

太陽エネルギー学会ホームページより

秩父パッシブハウスがトップページに登場です。

当社も、様々なところで知られてますし、事例に使われるくらい注目されているんですよ。(笑)
秩父のかたはあまりご存じないですけど。

太陽エネルギー学会ホームページより

こちらも当社の作った建物の事例です。
旭化成建材さんのネオマの家です。この技術がヘーベルハウスにも生かされ始めています。

これらは 当社の13年前 8年前の事例です。

今はさらに進化!!
断熱性ばかりでなく様々な性能アップでさらにコストダウン。

最新事例は 2025年 2/15、16にパッシブハウスオープンウィークスを行います野でご覧いただけます。是非見にいらしてください。

こちらをご覧ください。
https://ta-k.jp/post-6303/

もうすでに建築を始められてしまったかた、建築会社が決まってしまったかたは見ない方が良いかもしれません。
残念ですけど。

換気・空気

前回の報告は 当社の新しいシステムを導入していただいたおうちと、私の自宅に置いたエアドッグの比較でした。
同一時間とはいえ、リビングを使っている時間に測定しましたので活動量の違いで埃の立ち方など違っているかもしれません。
(住む人の人数がエアドッグ3人 当社のシステム5人 家の大きさはほぼ同じ)

今回は、寝静まり活動がほぼ止まり、数時間のちの測定結果です。
ほぼほこりなどが落ち着いたり、空気中の微粒子やほこりも、当社のシステム、エアドックと取り切った時間を置いたつもりです。
安定した状態で公平に測定です。

エアドッグはオートで運転しています。
ディスプレイはこんな感じ

昨日よりだいぶきれいですね。
エアドッグの説明書にはこのように記載されています。

出展:エアドッグホームページから

50以下がきれいということのようです。
昨晩40でしたがきれいということのようでしたね。
今朝はです。
これ以上ないくらいきれいということのようです。

妻が起きてきて少しうろうろしただけで26になりました。(笑)
掃除が行き届いてないということでしょうか?
妻はよく掃除をしてくれているし、ルンバもがんばっているので、見た目はきれいなんですけど。

エアドッグの環境センサーの結果はこちら

お部屋の中寒いです。
高気密高断熱、床暖のおうちなのですが今に限って朝エラーが出て止まっていました。
こんな時に(笑)

少し寒いし、少し乾燥気味。

一方最新システムのおうちはどうでしょうか?

エアコンが動いてますね。外が寒いのではないでしょうか。
外気も測定しているので見てみたら-4.2℃でした。
さすが寒いですね。
エアコンを上手に使っていただいているようですね。

微粒子も0.1μg/㎥と私の測定ではとてもすごい結果です。
VOCが高いのが気になります。
毎日寝る前の時刻に急激に上がるようです。何かありそうです。
電気集塵フィルターはVOC除去はできないみたいですね。
徐々に希釈されるしかなさそうです。


現在のリビング

ちょっと時間が経ってしまいましたが、こんな感じです。
大きな家ですが6畳用エアコン1台です。
空気も綺麗で温湿度も安定。
もちろんもっと温かくもできますよ。
パッシブハウスでは輻射面温度も高いのであまり高い温度にする必要もありませんけど。

とても良い感じですね。


換気・空気

温湿度は省エネに

おうちの中を快適に

さらに省エネに

今までは温度、湿度を快適にすることを考えてきました。
冬は20度
夏は25度
それがパッシブハウス基準
それを目指した設計です。

省エネもできるようになりました。
ほとんど暖房が必要ない家も作れてきています。

温熱的にはほぼ完成しました。

次は空気質です。

埃、におい、VOC、微生物

においやVOCは換気システムにより、とても良い状態になっています。

しかし、数年前コロナが流行し、感染が広まりました。
特に家庭内での感染も多かったようです。
誰か一人が感染してくると、家族皆感染してしまう。
これを改善するには?

数年前、HEAT20で設計部会の中で省エネ換気システムワーキンググループが始まりそれに参加させていただけるようになりました。
主査は 保健医療科学院の本間先生です。

様々な情報をいただき私なりに省エネ換気システムを考えてみました。
本間先生にもお知恵をいただいたり、ほかの先生にもご意見を伺いながらのチャレンジです。

基本的な仕組み自体は、以前から誰でもやっているようなこと。
当社でも15年位前にこの仕組みの前身はありました。

NADRの考えを取り入れる

政府から出ている換気のガイドラインなどでも、きれいな空気の換気量が確保できていれば、感染の確率はかなり下がることが発表されています。
しかし換気量が多くなれば、冷たい外気、暑い外気がたくさん取り込まれることになり、冷暖房エネルギーが増えてしまいます。

そのためそれを克服するシステムが必要になります。
欧米ではそれを克服するための研究もおこなわれているようです。
本間先生からレクチャーを受けNADR(Non-infectious Air Delivery Rates)の考えを取り入れたシステムの構築を考えました。

当社の超高気密高断熱の利点を生かしつつ、室内の空気をきれいにし、さらに家庭内感染を抑えるシステムです。
それも省エネで。

昨年夏プロトタイプ1号完成

建築お宅の皆さんなら見るとわかると思いますが簡単にシステム説明
一番左に 換気システムのSAと室内循環 次が空気清浄機 次が空調機 次が送風機で各部屋に配ります。 各部屋からまた戻ります。

現在はさらに進化し12月に3号機が完成。現在4号機製作中。
邪魔にならずメンテしやすいように、どのように作るか?どこに配置するか?
空気の流れを確実にするのが難しいですね。
考えることはたくさんあります。

空気清浄能力は?

差を見るためにAIRDOGと比べることにしました。
比較のために購入した家庭用のプレミアモデルです。15万(笑)

環境センサーをエアドッグでキレイにした空気のみで包まれる位置に設置。これ以上きれいな空気がないという位置です。

きれいになっていますね。
素晴らしいです。
カタログの数値とは???

一方当社のシステム

だいぶいいですね。
エアコンが動いていますので26.5℃の吹き出し温度でエアコンも動いているようです。

能力はすごい。究極のシステム?

空気清浄機はトルネックス。
家全体なので風量はエアドッグの数倍は空気を流しています。
さらに温湿度コントロール。

メンテナンスがしやすい。

このシステムは、汎用品のみで作られています。
壊れたらそれぞれを入れ替えるだけ。

ハウスメーカーなどがやっているパッケージ化されているものは壊れたら大変ですね。
その都度数十万円、200万とかかかったりして。(笑)
当社のものは、空気清浄機も汎用品。サイズが変わっても取り換えやすい。
エアコンも普通の家庭用エアコン
送風機も汎用品。

直すときのことまで考えられています。

性能が最高の理由

それは最高性能の汎用品をチョイスし組み合わせているから。

空気清浄機は、電気集塵式で大きめです。

エアコンは再熱除湿付き

送風機は省エネDCモーター

それぞれがその分野で最高の性能です。

一緒ににチャレンジしませんか?

当社が今回公開したのは、これを汎用的な技術としたいから。
少しでも多くの家で実践してもらいたいから。

一緒に勉強する仲間を増やしたいから。
事例の蓄積が、さらにより良いものへと進化できるから。

今年はさらに進化

今年はさらに、進化できそうです。

一昨日、ある博士から新たなアイデアをいただきました。
家の中の空気を安定させる新たなアイディアです。

これから実践できる家を探します。とても楽しみです。

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
高橋建築株式会社
高橋慎吾



断熱・気密

建物の性能が良くなると、高い温度で住むのが当たり前になってきますね。
暖かいおうちは心地良いです。

高い温度にするだけなら良いのですが、その高くなった温度で湿度を上げると建物にとってとても危険な状態になります。

今日はその説明しようと思います。

空気線図で 20℃のラインと 50%のラインの 交点が 20℃50%の位置です。

その空気が100%の湿度になるところを探し、その温度が結露する温度です。

室内に9.3℃まで冷たいところがなければ、結露しないと言うことですね。
きちんと作られたおうちは、9.3度まで下がるところはほぼ無いですね。サッシの隅っこではあり得なくはないですけど。
ですから20℃50%の室内温湿度で住むのなら結露を見ることはなさそうですね。

次は24℃50%です。

13℃くらいですね。結露しやすくなってきました。高性能なサッシを使っても、気流の当たらない場所などでは13℃位の表面温度にはなるところがありそうですね。結露のリスクがかなりありそうです。

湿度が同じ50%でも室温が高いと結露する温度も高くなります。
温度が上がったら、相対湿度は下げないと結露するのです。

当社のオーナーさんでも26℃60%と言う人がいました。

ここまで来ると17.6℃でも結露してしまいます。

結露起こす可能性が増えますね。
結露が当たり前と言うところまで来ました。

サッシなどの見えるところは結露してもすぐわかるので良いのです。
カビなど生えても発見して対処出来ますので。

問題は家具の裏とか押入の奥の壁など。
ものに隠れた部分は室内の温度が伝わりにくいですから、割と冷たくなります。

湿気は伝わり安いので、その冷たくなっているところに湿気が行って結露します。
押入の中などでカビが生えるのはこれですね。

見えないところなので見つけられませんね。

とても健康に悪そうです。

そういう現象は、壁の中でも起きます。
それが壁体内結露です。

内部結露とも言いますね。

表面からでは全く確認出来ません。
これが起こると、家が腐ってしまったり、シロアリが来たりとても大変なことになります。

どのくらいの温湿度が安全でしょうか?

皆さんが高性能住宅に住んでいる前提での、私の提案です。あまり性能が良くない住宅にお住まいの方は参考にしないでくださいね。

20℃60%位はどうでしょうか?

安全性も確保出来ますし 省エネ性も考えて 割と高めの湿度にしてみました。
12℃で結露します。樹脂サッシ必須ですね。
壁の断熱構成も注意してください。

20℃60%の絶対湿度が8.7g/kg位ですのでそれを元に見てみましょう。

室温がそれぞれ
22℃なら53.4%以下
24℃なら47.6%以下
26℃なら42.6%以下

とても快適そうですね。
エネルギーまで考えると22℃60%とほぼ変わらない、22℃50%位で住めると良いなと思います。

20℃60%とエネルギーが変わらずに室内温度をもう少し高めにするなら22℃45%です。
自然に湿度が高くなるおうちなら53.4%まで上がっても同じ絶対湿度なのでそれならそれで良く、無理に湿度を下げる必要は無いと思います。

人それぞれ、温湿度の感じ方は違うので、省エネ快適でなおかつ、建物を傷めない温湿度を見つけてくださいね。

ちなみに日本の内部結露計算の基準の室内温湿度はこれ。

10度70%

想定が低すぎます。
びっくりでしょ。

大手ハウスメーカーもパワービルダーもこれで定常計算してクリアー出来たから、安全と言っているのです。

本当に安全?

昭和のままの想定ですね。

時間が止まっています。(笑)

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
高橋慎吾