電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

パッシブハウス

1年前に完成したパッシブハウスがPHIUSのデーターベースにのりました。
Sato Residence」とかっこよく命名。(笑)
パッシブハウス認定は複雑な計算や書類も多いしとても大変です。
日本の一次エネ計算と比較すると計り知れないほど大変です。

https://www.phius.org/certified-project-database/sato-residence

PHI認定も「幸設計スタジオ」の小川さんにお願いしてあります。
昨年の9月にパッシブハウスジャパンに審査依頼済みなのですがまだ見てもらえてないみたいです。
早く認定になると良いですけど。
時間がかかるのもパッシブハウス認定の大変なところですね。

認定基準も変わります。
最近PHIの認定の細かい指摘や変更が多いみたいで森さんも大変みたいです。
我々コンサルチームも混乱気味
なんかだんだん面倒になっていきます。

良い家を作るための計算ではなく、認定を通すための計算になってきています。

本末転倒ですね。

そのため当社も方針転換せざる終えなそうです。
パッシブハウス認定が過酷すぎますので。
年に1棟認定受けて、そのほかの家はそれと同じ仕様と同党レベルで行こうかと思います。

年に1棟をどうに決めるか?
お客さまの強い熱意を感じられる物件か?

その市町村にパッシブハウスがないばあいか?

パッシブハウスの考え方や計算ロジックは素晴らしいので全ての建物において初期計算はきちんと実施します。

パッシブハウス

PHIUS パッシブハウス認定 取得

現在、建築中の物件で PHIUS と言う団体の パッシブハウスのデザイン認定を受けました。
この認定は、この仕様できちんと作ればパッシブハウスになりますとお墨付きを貰ったということです。
この後はきちんと工事を進め、本認定を取得します。
データーベースはこちら

PHIUSとは

パッシブハウス基準と言えばドイツが発祥です。すでに30年経ちます。
そして現在では、世界中多くの国で、この基準が標準的なものとして利用されています。

一方、PHIUSはアメリカの団体です。
アメリカでは、アラスカのように限りなく寒い地域もありますし、フロリダのように これ以上無いというような高温多湿の地域があります。

パッシブハウスが始まり、多くの建築が立ち始めたときに、このような超寒冷地や常に高温多湿の地域に、パッシブハウス基準がなじまないことから、アメリカでパッシブハウス建築を試みる人たちが、パッシブハウス基準を見なおすために作った団体がPHIUSです。

現在では、とても大きな組織になり、アメリカ全体の基準の一つとして利用されるまでになってきました。
世界中でもたくさんのPHIUS認定のパッシブハウスが増えています。
とても緻密ですが、合理的でも有り、とても良い基準です。

現在では 本家PHI(パッシブハウス研究所)の基準も 超寒冷地や 沖縄のような高温多湿の地域にも、上手く合うようにカスタマイズされています。このように世界基準は、世界中の事例を集めながら、常にブラッシュアップされています。

「パッシブハウス基準はドイツの基準だから日本の住宅には合わない」と言っている人がいたら、遠慮無く笑い飛ばすか、無視ししていただいて良いと思います。
そういう人とお話ししても時間の無駄です。
私は、話を聞きながら相づちは打ちますが、左の耳から右の耳へと素通りさせてます。(笑)

本当に、世界のスピードは速いです。日本大丈夫なのでしょうか?

PHIUSでも認定を受ける理由

当社では普段は ドイツ発祥の世界基準であるパッシブハウス基準で家づくりをしていましたが、さらに良い家を作るために、多方面から検証しようと思いました。
見落としもあるかも知れません。

一つの側面から見て「良い家だ!」というのは片手落ちです。

日本の基準でも最高を目指し、より進んだ世界基準でも最高を目指します。

そのため最高の世界基準の一つであるPHIUSの知見も学びそれを家づくりに行かそうと思ったのです。

日本の基準 世界の基準

今回、PHIUSの認定をとるに当たり、約3年間勉強しました。4年だったかも?
そこで解ったことがあります。

建築でも日本の基準はガラパゴスと言うこと。
とても遅れていると言うこと。

PHI(パッシブハウス研究所)の計算手法も 国際基準であるISOのものがベースです。

PHIUSの基準も ISOがベースです。

ですから、計算の仕方などはほぼ変わりません。ほぼ建物の違いによるターゲットや計算ツールが違うだけです。
そのため、すんなり理解出来、計算結果もほとんど差がありません。
温熱設計に重要なところはきちんと抑えてあります。

しかし、日本の基準は、できない人のための基準となっています。
高断熱をきちんと作ることのできない業者のための基準です。
解りやすく、簡単に計算することを優先しすぎで、誤差だらけだったり、本質が全く解っていなくて、超高断熱住宅にとって意味の無い計算手法です。

レベルの低い住宅のために作られた基準のままなのです。
スマホのための基準ではなくガラケーのための基準みたいな感じです。

HEAT20 G3になったら 国際基準で計算しよう

日本でも高断熱化が進んでいます。今やG3も珍しくなくなってきました。

でも日本の計算手法は、G3レベルの建物ではあまり意味をなしません。

あまり考えていないG3の建物よりG2できちんと考えて建てた建物の方が省エネで温かいということは普通に起こります。

G3レベルの建物では、ダンネツされた部分から逃げる熱よりも、そのほかから逃げる熱の方が大きくなったり、日射熱取得の影響の方がよほど大きくなります。

それらの影響をきちんと計算しないとG3なのに残念な結果となってしまいます。
国際基準に沿った計算は大切です。

はじめの方で欠きましたが、日本は遅れてしまっています。
パッシブハウス基準はドイツの基準だから日本の基準で家造りした方が良いと本気で思っている人がまだいたら、とてもかわいそうですね。
そろそろガラケーからスマホに乗り換えた方が良いのではないかな?

 

パッシブハウス,日記・想い

12/1 寒くなってきましたね。


世界的にはPHIのパッシブハウスが元祖です。
我々が普段からこのロジックで計算しています。
この計算手法に異を唱える団体がアメリカで出てきてそれがPHIUSです。
PHIの方法を改良しています。ですがPHIはさらに改良してより良くしようと進化しています。
それらの団体の日本拠点がPHJ と PHIJP
どちらが良いとか悪いとかじゃなくターゲットなどが違うだけ。同じ国際的な手法に基づいて計算していますので考え方は同じです。
それぞれの中心人物が 森みわさんと 岡田早代さんです。 両方女性です。

私はお二人と知り合いなのでこの機会にお会いしていただき交流を深め日本でのパッシブハウスのさらなる発展につながればと思いました。

森さんのご厚意で、岡田さんを森さんの家にご案内出来ることになりました。
その席にエクセルギーの世界的な権威である宿谷先生ご夫妻、パッシブハウスジャパンの関東エリアリーダーの畑中さんが同席してくださいました。

畑中さん撮影なので畑中さんが入っていなくて残念

この方々が一緒にいて、深い話が聞ける機会はなかなか無いです。役得ですね。段取って良かったです。
先日までボストンで設計されていた岡田さんの話では、欧米はホームレス用の宿泊施設までいよいよパッシブハウスだそうです。
そしてパッシブハウスのきめ細かいロジックによる計算が、評価されており、公共施設や、補助金の申請でも利用されているとのこと。
日本は本当に遅れていますね。

当社のブログを読んでくださり、パッシブハウス建築をできる人は本当にラッキーですよ。
当社で建てなくても良いのです。パッシブハウスを目指してこのロジックで計算し検討した家を作ってくれれば。

知らない人は本当にかわいそうです。