暖房に最適な温度は何度でしょうか?
パッシブハウスでは家中を20℃に保った場合に必要なエネルギー量で計算します。
20度では寒いのでは無いかと思う人が多いと思いますが、この20度とはもちろん室温です。
20度の室温の時一般的なおうちでは、天井や壁や床などの温度は低いですから、より寒く感じてしまします。
しかし、パッシブハウスレベルの高断熱のおうちでは、壁の面などの温度は室温とほとんど変わりません。
ですから20℃でも快適なのです。
本当に快適かというと、感じ方は人それぞれですし、衣服の着る量により全く違いますので寒いと感じる人もいますし、温かいという人もいます。
今まで寒いおうち煮お住まいでガンガンに石油ファンヒーターなどでお部屋を暖かくされていたかたは、その癖が残っているので、室温(空気の温度)が高めでないと暖かいと感じないかたもいらっしゃいます。
超高断熱住宅になれてくると、不自然に暖かいと感じる温度でなくても快適と思えるようになってくるかたも多く、徐々に温度を下げていき省エネを目指す人も多いようです。
今回、当社のホームオーナーさんと、これから建てる打合せをしている人に、リビングでくつろいでいる時間にどのくらいの室温にしているかアンケートをとりました。
高断熱住宅の温度、光熱費検証
結果は 当社の暖かいおうちに住んでいる人の平均は 21.5℃でした。
20℃、21℃の人が多いのですが、25℃の人が2名いたり23℃くらいの人は複数いたり平均を上げる傾向がありました。
暖かい温度のかたは、築年数に限らずまんべんなくいらっしゃいます。
20度未満のかたは17℃という方と18度という方が1名いらっしゃいました。一方のかたはほぼ暖房しておらず、もう一方のかたはこたつ併用のようです。
そして、この方々の光熱費ですが、もちろん高い温度の方が高い傾向です。しかしその差は思ったほどありません。12月の光熱費で9500円から16000円。基本的にオール電化ですから、この冬のエネルギーの高騰を受けているのに安いですね。
ガス併用のかたが一人いらっしゃいましたが電気13000円ガス2500円でした。
平均では13382円です。この燃料高騰の中でとても安いですね。太陽光発電の分が計算されていないので、大まかに考えてください。
きちんと温度を保っていると思いますが暖房時間平均は7時間です。短い人は1時間長い人で17時間でした。朝だけ2,3時間の暖房という人が多いのも特徴的です。日中はお日様の光でお部屋を暖め夜は無暖房という住み方のようです。ですから夜のくつろぎ時間帯の温度が23度以上のかたは、暖房しているから23度というわけではなく、自然に23度になってしまっているかたも多そうです。
この電気代のホームオーナーさんから追加コメント
この冬でも短パンで過ごし、毛布1枚で寝ているそうです。それでも光熱費これしかかからない。(笑)とのことです。ちなみにそのおうちは木造3階建てのおうちです。
家を建てる前の現在お住まいのおうちの温度、光熱費
この検証は、これから家を建てる打合せ中の皆さんにお聞きした結果です。古いおうちもあるし、新しいアパートの方もいます。
大きさも、おうちの作りも違うので、上手く調査できたともいえませんが、分析してみました。
まず、暖房温度ですが、18.5℃。14℃から24℃までいらっしゃいます。平均的には低めです。
14どのかたは、光熱費を結構使っていますし、暖房時間も14時間なのでかなり暖房していますが、暖房してもその温度にしかならないのかも知れません。こたつも併用されていますしエアコン、ファンヒータでも暖房しています。
8割以上のかたがこたつを併用しています。室温だけ高くしただけではあまり暖かさを感じにくいのかも知れません。
光熱費は16000円から45000円。 狭いアパートのかたもいらっしゃいますので、広めの新築住宅と比べるのは乱暴ですが、光熱費がかかるのに寒さに我慢しているのが見て取れます。
平均の光熱費は27666円でした。
快適空間、省エネを楽しむゆとり
当社の高断熱住宅に住んでらっしゃるかたは、かなりの省エネですけど、決して寒さを我慢して省エネにしているわけではありません。
自然に省エネになってしまっているようです。
むしろ、省エネなんて考えていなくて、快適にすんでらっしゃるかたも多いようです。
「光熱費がまったくきにならない。」「温度が何度か意識していない」そういう人もいらっしゃいます。
太陽光発電なんかがついていると余計そう思うようです。
エネルギーを意識しないで済むと言うのもありがたいですね。
アンケートに答えてくださった方ありがとうございました。