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髙橋建築

断熱・気密

住宅の熱の逃げる場所は壁や屋根、などの外皮 そして窓が多い。もちろん面積が大きいので逃げる総量もおおきいです。

高断熱になってくると、そのような部分はきちんと断熱されているので、土台の部分や、二階の桁の部分など面の継手の部分の木材などからとても熱が逃げます。そのような熱の逃げやすい場所を「熱橋」(ヒートブリッジ、サーマルブリッジ)と呼びます。

サーマルブリッジが0.01W/m以下ならさほど問題は無いとされるがそれでもかなり熱が逃げます。その検討がなされている家となされていない家では大きく性能差がでますね。

そして見落としがちなのが窓のインストールプサイ。これはサッシの取り付け方法によって熱の逃げが大きく異なるのでその熱の逃げを計算した値です。

APW430 インストールプサイ

これはサッシを躯体に取り付けた図面である。上が外気側、下が室内側です。
ピンクが付加断熱のネオマフォーム。緑色がウレタンフォーム。壁はU=0.145W/㎡Kの性能です。

普通の半外付けの取り付け方で検討しました。計算結果を載せます。

このモデルで内外温度差20℃の時熱流量は8.378W/m。0.419W/mKとなります。壁、サッシ枠、ガラスそれぞれの熱流量の合計は0.364W/mKなので、その差がインストールプサイですね。0.055W/mKとなる計算です。とても大きいですね。もう少し工夫が必要そうです。

これを家全体で計算するのとしないのとでは、大きく違います。パッシブハウスレベルの家では10%、20%違うこともあるくらいです。

低レベルな家の温熱計算では問題とならなかったところが大きく問題になりますね。きちんと性能が出せるよう、念密に計算しましょう