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髙橋建築

耐震・構造

面材の強さは、面材の種類だけでは決まらない。

耐力面材の強さは、面材そのものの性質もありますが、それだけではありません。

強いと言われているMDFを使ってもきちんと定められた種類の釘を定められた間隔で打たなくてはなりません。

釘が大切なのです。

釘の種類、間隔が重要

これはMDFの例です。告示代1100号の仕様です。
N50という釘を打ちます。間違えないように頭が黒色に塗られている釘です。

安いからと普通の50mmの釘では絶対にダメです。

釘のピッチは75mm と 150mmの仕様があります。

釘の間隔が狭いと強い

釘のピッチが75mmだと4.3倍 釘のピッチが150mmだと2.5倍です。

釘のピッチが細かくなると耐力壁が強くなります。

釘をたくさん打つのは大変ですが、きちんと真面目に釘を打つ大工さんがいる工務店に頼めると安心ですね。

以前、棒住宅会社に手間受けで入っている大工さんから聞いた話ですけど、手間賃を値切られているので「それなりの仕事」をしていると言ってました。
手間賃、釘代金もかかりますから大工さんも大変です。「それなりの仕事」って?手を抜いているとは思いたくないですね。
検査もあるでしょうから大丈夫だと思いますけど。
無理なコストダウンは、危険もはらみます。

釘の打ち方も重要。めり込みすぎは注意!

釘をめり込むほど打つと、弱くなります。
少しなら大丈夫です。
打ち込みすぎた場合は、わざわざ抜かずに近くにもう一本追加で打ちましょう。打ち過ぎは大丈夫です。

出展:YKK ホームページ

「めり込むほど打ってもらえてありがたい。」と思うのは勘違いです。
めり込まないように打つのが難しいのです。

現代は釘打ち機を使いエアーコンプレーサーの力で釘を打ちます。
調整が難しいです。

釘が飛び出してしまうと金槌で追加でたたかなくてはなりませんから、コンプレーサーを強くして強い力で釘を打って、飛び出して打ち直しする釘を減らした方が良いのです。

丁寧な人は、できるだけちょうど良い圧力に調整して、たまには飛び出すけど、それはてでさらに打ってちょうど良くします。

他社の現場の事例です。
3mm位めり込んでいる現場を見つけちゃいました。
ちょっと残念。ほとんど全ての釘がこのめり込み方でした。
現場監督さんに教えて上げた方が良いのかな?迷いましたけど。
困りますね。

他にも注意するところはたくさんあります。

他にもいろいろありますけど、面材ごとに若干違います。
詳しく知りたいかたはマニュアルで確認しましょう
MDFの協会のPDFリンクを上げておきます。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://jfpma.jp/docs/product/tairyoku-leaflet.pdf

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
髙橋慎吾