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髙橋建築

耐震・構造

実際の建物の事例です。

このように地震の力、風の力が働くと考えます。

1階と2階を別けて計算します。
1階にはとても大きな力がかかるのがわかりますね。

緑色が耐力壁です。

耐力壁がある柱のところに大きな引抜力がかかるのがわかります。
とくに建物の隅が大きいですね。

建物の外周部に耐力壁が配置されていることもありますが、中央部は建物の自重もありますので大きな引抜力は出ないのです。

「に6.5」ここに大きな金物が必要そうですね。
「ぬ」と書いてあります。
金物の強さの違いは い、ろ、は、に・・・・で現します。

カネシンホームページ

計算して「い」出あれば ほぞが差してあればOK。金物はいりません。
「ろ」「は」「に」「ほ」は土台と柱を接合する金物を付けます。
「へ」だと基本は基礎からのホールダウン金物ですが、施工力アップのため、土台のアンカー屋座金を確りすることでホールダウンにしなくても良い金物もあります。

「と」以上はホールダウン金物使っています。使わないものもある用ですけど土台とアンカーの接合がどうかなと思うので。

具体的な金物の写真が「タナカ」のホームページにあったので見てみましょう。

いろいろありますね。
い ろ は ・・・・でそれぞれ使い分けるのは大変です。
当社では、3種類くらいに絞りより強いものにしています。
例えば、「ろ」も「は」も「は」の金物

「に」「ほ」「へ」は「へ」の金物というふうに。

在庫も大変だし、現場作業も大変です。単純にしてミスを無くす作戦です。(笑)

大工さんも知識が必要ですね。
安全な建物を作るには大工さんの力が大切ですね。

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
髙橋慎吾

耐久性・災害対策

自身の力は主に横から押し倒すようにかかると考えます。

そうすると耐力壁には回転しようとする力が働きますね。

回転する力は 柱で考えると 左側の柱が引き抜く力。

右側が押し込む力です。

柱が土台から引き抜けてしまうと大変ですね。
柱が土台にめり込んでしまっても大変です。

ですから柱が引き抜けないように金物を付けるのです。

出展:田中ホームページ

当社ではこのような金物を使っています。
ホールダウン金物です。

ボルトは基礎に埋め込まれます。基礎から出たアンカーボルトをホールダウン金物を使い柱に取り付けます。

ビスが多ければ多いほど頑丈にとりつきますね。

弱い壁は自信の力を大して受けられませんから、引き抜く力はそれほどありません。
強い壁は大きい地震力を負担しますから、引き抜き緑芽とても大きくなると考えます。

強さに応じて使い分けます。
1kNはおよそ100kgの力ですから、一番右の35kNのホールダウン金物は3.5t(トン)の力で引き抜かれるのに耐えると言うことです。

すごいですね。

ちなみにめちゃくちゃ強い壁にするともっと強いかのものが必要になることがあります。
当社でも使うことがありますがこちらです。

出展:カネシンホームページ

すごいビスの数です。
大工さんも大変ですがとても大切です。
アンカーボルトも強いものにして、基礎から引き抜けないように基礎にも深く埋め込みます。

出展:カネシン

きちんと専用のものがありますから、普通の汎用のものを使うのではダメです。
対応のものが使われているか、検査員も見抜けない出しょうけど、ズルはダメです。
値段が何倍もしますけどこれ使ってくださいね。

一級建築士
パッシブハウスジャパン理事
髙橋慎吾