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髙橋建築

パッシブハウス,換気・空気

パッシブハウス研究所はドイツのダルムシュタットにあります。

研究所に訪問し勉強させていただきました。

当社で進めている 空気清浄全館空調システムについて説明させていただき、この場合のPHPPでの計算の仕方をおしえていただきました。
また、懸念事項などをできるだけご指摘いただき、問題が起きにくいより良いシステムとなるようアドバイスをいただくことができました。
とても大きな収穫です。

ただ暖かい、すずしい空気を家全体に配るだけではなく、より綺麗な空気を配る。
そういった配慮を考えさせられました。

パッシブハウス研究所で説明はしてきませんでしたが、現在の当社の取り組みです。
冷房をむら無く配るのが難しいですしさらには除湿が問題です。
これらがまずはネックとなります。
それを省エネで実現させます。
ここまではなんとかクリアーしてきました。

そして次は、微生物、微粒子などとり、室内をクリーンにする。
もちろんウィルスも除去して家庭内感染をできるだけ抑える。
それをどう実現するか。

メンテンアンスしやすい単純な仕組みで、汎用的な部材でコストを抑える。
それを実現させたいと思っています。

今度はローヤル電機さんのFAN と トルネックス を組み合わせた チャンバーボックスです。
安全な個室を作ろうと思っています。
どこまで実現出来るか判りませんが頑張ります。

協力していただけるメーカーさん募集中です。

換気・空気,設備・空調

ISHに行ってきました。
世界最大の建築設備の展示会です。

ドイツ フランクフルトです。

進んだ建築設備をたくさん見ることができました。
そこで見た設備は日本ではほとんどないもの。全くレベルの違うものばかり。

日本が工業国で素晴らしいと思ってましたが、レベル差は歴然。
見れば見るほど日本とは違う。
ここまで海外と話されていたなんて。

見学した初日の夜はとてもがっかりしてご飯も喉を通らないくらい。
本当に本当に情けない気分でした。

2日目 三菱電機のすごい換気システムを見つけました。
三菱電機頑張っているじゃないか!
さすが!

性能良くてコンパクト。デザインも良い。
元気が出てきました。
三菱電機は世界でも注目されているようで大きなブースにたくさんの人が訪れていました。

後日本メーカーは ダイキン TOTOが見つけられました。

ダクトの部材もすごい考えられています。
ダクト チャンバー レジスター
すごいです。
給排気で羽の形状を変化出来て圧損を減らせるようです。

こんなダクトも面白い。

吹出グリルも楽しい。こんなの選べると良いですね。

チャンバーも良いな。

高断熱化の窓の取り替えと一緒に換気システムをビルトイン

エアコンはR290の時代になるのかな?

給湯タンクがすごいことになってます。
多様な熱源に対応するし、多様な出力にも対応。

ペレットボイラーもすごいことになっている!!

シャッターボックスを目立たせないでさらに換気システムをビルトイン!

どの展示もすごかったけど、でもこれにはかなわないな。

パッシブハウス

今年もエコハウスアワードが行われました。

僭越ながら私も審査員で参加させていただきました。

エコハウスに関するアワードは多くなっていますが、本当にエコを考えられている建物を評価しているアワードは少ないと感じています。

結局デザイン重視だったり、プレゼン力重視だったりします。
本当にエコかどうかは評価をしにくいからです。

自然素材を使えば良いのか?
当てにならない風を期待してプレゼンが上手ければ良いのか?
「蓄熱をしました!」
「調湿素材を使ってます。」
「冬はこの角度、夏はこの角度。日射はこう入ります。」
それは有効でしょうか?

全く効き目のない使い方をしていてプレゼンが上手いだけで賞を取っている人もいます。
先日そのようなかたのプレゼンを聞きました。
その日射効かないよ。その蓄熱じゃ寒いだけ。その通風役に立たない絵に描いた餅です。
その窓コールドドラフトおきます。
そのほかいろいろ。

常に高性能を考える私たちから見ると、エコという観点ではたいしたことない建物でも賞を取ります。
原因は意匠系の先生が審査員だから。温熱の先生がいても実務を知らなすぎ。本当の高断熱の事例を体感していなすぎが原因です。
審査員も主催者がネームバリューで選んだだけだったり。

とても残念です。

そこで私たちは実測をしてきちんと評価することを試みました。
素材レベルのエコまでできれば良いのですがデーターが揃いません。
そのため今回は 温湿度とエネルギーです。

私は主にデーター分析

パッシブハウスは暖房需要と冷房需要が決まっています。
それを実現するためには、地域によって断熱量は変わります。
ですが、PHPP出きちんと計算すると、どんなに寒いところでも、暖かいところでもその計算値のエネルギー消費量となるのです。

その計算値と実測値がどのくらい開きがあるか?
設備の効率的な使い方、実際の施工などで変わるでしょう。
生活の仕方でも大きく変わります。

今回はパッシブハウス9物件がエントリー。

正直、全てパッシブハウスなので甲乙付けるのは難しいです。
どれも省エネ。 温湿度も安定しています。

それではまたデザインだけの評価になってしまいそうですが、それではダメです。

パッシブハウスというこの性能を発揮するのに、どのクリアのコスパでできているのか?
この技術がどれだけ汎用的に実現出来、今後皆さんのお手本となるような建物なのか?
私はそういうことを中心に考えさせていただきました。

コスパでは静岡の「御殿場パッシブハウス」
この建物はとてもコスパの良いパッシブハウスです。
窓の付け方や間取りも上手く作られていました。
空気の流れをもう一工夫出来れば冷暖房エネルギーも大きく削減出来そうでした。
その辺は経験でしょうが、すぐに直せる部分です。


そして私が評価したのは「ふくのしまパッシブハウス」
パッシブハウスの作り方がこなれていたり、構造などもとてもシンプル。
間取りでも汎用性がとてもあります。
これをベースに様々なパッシブハウスが実現出来そうでした。
パッシブハウスを増やしていくステージを感じました。

パッシブハウスに多くの人が住めるようになって欲しい。
パッシブハウスはとてもエコな建物ですが、建築がすこし増えてしまいます。
一般的な建物でも建築費が高騰しているのも確かです。
価格を抑えることがまずは大切。
パッシブハウスなら住み心地は間違いありません。
その性能を実現しながら、価格を安くしていく。汎用的な提案でパッシブハウスを増やしていく。
私はそのようなことを評価させていただきました。

とても素晴らしいパッシブハウスをたくさん審査させていただいた私が一番勉強させていただいたかも知れません。
どの物件もたくさんの工夫がありとても素晴らしいものばかりでした。
審査員という役も大変ですがラッキーですね。