熊本地震の教訓から
2016年に起きた熊本地震からすでに3年が過ぎました。
震度7が2度続けて起こるという大変な地震でした。
当社でも、2度視察に行き その被害の大きさを感じ、壊れた家々を見ながら どのような家が壊れるのか。章句人さんたちと一緒に見てきました。
衝撃的な経験で 我々の考えを一変させました。
当社でも 以前は お客様がの要望で間取りと構造の整合性がうまくいかず耐震等級2という物件がありましたが お客様にご理解いただき 全棟耐震等級3となりました。
耐震等級3なら震度7が続けて起こっても倒壊には至りません。
しかし、3年たってわかってきた事実もあります。
2000年の耐震基準改正以降建てられた家は熊本地震で2,3%しか倒壊しませんでした。基準が上がりとても強くなった結果です。
しかし 倒壊を免れた家で会っても 損傷を受けた家もあり、なんと18%の建物が取り壊されてしまったのです。
住み続けることができないレベルの損傷でないとしても、損傷を受けた建物に住み続けるのは、その後の安心感が違います。
ですから、倒壊しないというレベルの家を作るのではなく大きな損傷をしない建物を作ると言うことが大切なのです。
そのためには、実際の地震動できちんとシミュレーションして、変形角などが安全に保たれる必要があります。
それをシミュレーションするソフトがWALLSTATです。当社でもこのソフトで解析しながらより安全な建物を作り続けたいと思います。