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断熱・気密

秩父で本当に「暖かい家」をつくるには?G3と等級7の意外な真実

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋 慎吾です。

私は一級建築士として、そして「パッシブハウスデザイナー」という世界の省エネ基準を扱う専門家として、日々「本当に心地よい住まいとは何か?」を追求しています。

最近、家づくりを調べていると「断熱等級7」や「HEAT20 G3」という言葉を耳にしませんか? 「数字を満たせばいいんでしょ?」と思われがちですが、実はここには「秩父ならではの落とし穴」があるんです。

今日は、プロの視点から「秩父で快適に暮らすための本当の指標」をわかりやすくお話しします。


「数字」よりも大切なのは「冬の室温」

まず知っておいていただきたいのが、私が所属している「HEAT20」という団体の考え方です。

一般的な基準は「断熱材をどれだけ入れたか(UA値)」という数字ばかりに注目しますが、HEAT20は違います。

「その家で過ごす人が、冬にどれだけ暖かく、どれだけ光熱費を抑えて暮らせるか」

という「住み心地(シナリオ)」を一番大切にしているんです。

秩父は「5地域」。G3が目指す驚きの暖かさ

国が定めた区分では、秩父市は「5地域」に分類されます。

この地域で最高グレードの「G3」を目指すと、暮らしはこう変わります。

  • 朝起きた時も寒くない: 冬の明け方でも、室温がおおむね15℃以上をキープ。
  • 家中の温度差がほぼゼロ: 15℃を下回る場所が家全体で2%未満(トイレも脱衣所もポカポカ!)。
  • 暖房代が激減: 昔の基準の家に比べて、暖房にかかるエネルギーを80%も削減できます。

注意!カタログの数字を信じすぎてはいけない?

ここからが大切なポイントです。

よくカタログに載っている「G3はUA値0.23」という数字。これはあくまで代表都市(宇都宮など)の計算結果なんです。

実は、秩父で同じ快適さを実現しようとすると、もっと厳しい基準が必要になります。

基準一般的な指標(代表都市)秩父で必要な数値
HEAT20 G3UA = 0.23UA = 0.22以下
断熱等級7UA = 0.26 UA = 0.24以下(代表都市の水戸レベルのエネルギー削減を目指すと 自社目標としての数値)

お隣の熊谷市(6地域)なら「0.28」で済むところが、秩父では「0.22」を目指さないと本当のG3レベルの快適さは手に入りません。秩父の冬は、私たちが思う以上に厳しいからですね。平野部や海岸部と比べて内陸の山間部は寒いです。

秩父市UA=0.22W/㎡Kで計算

まとめ:その土地に合わせた「オーダーメイドの計算」を

「等級7だから安心」「G3相当だから大丈夫」という言葉だけで判断するのは少し危険です。

大切なのは、「秩父の冬の寒さを考慮して、きちんと計算し直しているか?」ということ。

私たち高橋建築では、その土地の気候に合わせた緻密な設計を行い、数字以上の「本当の暖かさ」をお届けしたいと考えています。

せっかくの家づくり。

一生、心地よく過ごせる住まいを一緒に考えてみませんか?


高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気,設計 デザイン

こんにちは!高橋建築株式会社設計担当、高橋祐哉です。

昨日は「窓」をテーマにしたHEAT20のセミナー「窓から考える 住まいの環境・省エネ設計」に参加し、 最新の窓ガラスなど学んできました。講習の題のとおり窓から考える設計の可能性がぐんと広がる予感が膨らみました。

今日はお施主様との打ち合わせでも話題にのぼる、「窓と心地よさのバランス」について僕が感じたことをお届けします。


窓を「我慢」しなくていい時代へ

「性能を上げるなら、窓は小さくしないとダメですよね?」 そんな風に、デザインや明るさを諦めようとしている方にこそ伝えたいのが、今の技術の凄さです。

ひと昔前なら、大きな窓は「寒さの入り口」でした。でも今は、高性能なガラスを選ぶことで、壁と同じくらいの安心感を持って景色を楽しむことができます。 「断熱のために外が見えない」のではなく、「外の景色を楽しみながら、魔法瓶のような温かさも両立する」。 そんな欲張りな暮らしが、今の家づくりでは当たり前に叶うようになっています。

「眩しさ」も計算して、ちょうどいい木漏れ日を

セミナーでは、「南側に大きな窓を作りすぎて、逆に眩しすぎる」というケースについても議論されました。眩しさや夏と冬の日射取得に関しては太陽の通り道を考えて、庇(ひさし)で遮ったり、アウターシェードを提案したり。

僕が目指したいのは、夏はキリッと日差しを遮り、冬はぽかぽかと陽だまりができる、「サングラスをかけなくても心地よいリビング」です。 現場で大工さんが窓枠をミリ単位で調整しているのを見ると、「この精密さが、家族の団らんを支えるんだ」と、改めて手仕事の尊さを実感します。

「風」ではなく「涼しさ」をデザインする

最近は、窓を開けずに24時間換気で過ごすのが多いですが、「外気冷房」という考え方があります。

ただ窓を開けて風を通すだけでなく、季節の変わり目に外の涼しい空気を上手く取り込んで、家の中の熱を逃がしてあげる。

「通風」という言葉を超えて、外の涼しい空気を効率よく室内に取り込む「外気冷房」。 例えば夜、涼しくなった空気をそっと招き入れて、家の中にこもった熱を逃がしてあげる。 数値上のエネルギー節約はもちろんですが、何より「あ、今、外の空気が美味しいな」と感じる瞬間を、大切にデザインしていきたいなと思いました。


「この窓、付けてよかったね」 そう笑い合える家づくりを、これからも一緒に目指していきましょう!

建築費・光熱費,日記・想い

ブログの作成

建築資材の高騰と「今、家を建てるということ」への本音。

こんにちは。高橋建築の高橋です。

最近、ニュースや新聞で「ナフサショック(石油化学製品の原料高騰)」という言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか。私たち建築業界にも、その波は凄まじい勢いで押し寄せています。

毎日のように届く「値上げのお知らせ」「受注制限」「出荷停止」の通知。 正直に申し上げまして、一級建築士として、そして工務店の代表として、これほどまでに「家づくりが難しくなるのではないか」という危機感を感じる日々はありません。

本日は、そんな不安な社会情勢の中で、これから家づくりを考えている皆様に、当社の現状と私の正直な想いをお伝えしたいと思います。

当社の現状について:今、進んでいる工事は大丈夫?

まず、現在工事が進んでいる4棟のお客様、ご安心ください。 これらの物件については、必要な資材のほとんどを確保済み、あるいは確保の目処が立っています。もうしばらくは、予定通り安心して工事を続けていくことができます。

また、ご契約済みで着工をお待ちいただいている3件についても、不透明な部分は一部残るものの、協力業者さんや問屋さんの尽力のおかげで、資材確保の目処が立ちつつあります。

「契約時の金額のまま、お客様に負担をかけずに完成させたい」

その一心で、信頼できるパートナーである業者さんたちと日々奔走しています。普段からの繋がりがいかに大切かを、改めて痛感する毎日です。

これから家づくりを始める方へ。「今」契約すべきか?

現在、最も苦心しているのが、これから契約を予定している物件についてです。 すでに打ち合わせを重ね、あとは契約を残すのみ……という段階のお客様に対して、非常に心苦しい判断を迫られる場面が増えています。

資材の中には、すでに3割〜4割も値上がりしているものや、住宅設備機器(キッチンやトイレなど)も10%程度の値上げが5月以降に予想されています。

正直なところ、「これが正解です」という確信を持って断言することは難しい状況です。ですが、一つの考え方としてお伝えしたいことがあります。

  • 早めに決断し、資材を確保する: 今後さらに価格が上がる前に契約を結び、資材をキープに動く。
  • 建築を諦める、または先延ばしにする: 賃貸に住み続ける選択もありますが、数年後に「やっぱり建てよう」と思った時、今より価格が下がっている保証はありません。

もし、一生のうちのどこかのタイミングで家を建てるのであれば、「上がりきらない今のうちに決断し、多少のコストアップを容認してでも進める」ことが、結果的に賢い選択になる可能性が高いと考えています。

わずかな光と、私たちの強み

暗いニュースばかりではありません。 本日の日経新聞では、「木材の価格が下がり始めた」という情報もありました。他社さんで工事を延期されるケースが出てきたため、木材の在庫に余裕が出始めているようです。過去のリーマンショック時のような値動きになる可能性もゼロではありません。

しかし、工業製品(設備など)の値上がりは続くでしょう。楽観視はできません。

そんな中で、手前味噌ですが当社の強みをお伝えさせてください。 高橋建築には「大きな自社倉庫」があります。現在もそこをフル活用し、多くの資材を早めに確保・保管しています。また、問屋さんの倉庫も一部お借りして、資材のキープを続けています。

他社さんと比べても、かなり有利な状態で資材を管理できていると自負しています。
このような工務店は、あまりお見かけしません。

最後に

家づくりは、ご家族の人生にとって一番の大きなイベントです。 このような不安定な情勢だからこそ、私たちは気を緩めることなく、安定して「良い家」を供給できるよう、泥臭く、誠実に動いてまいります。

不安なことがあれば、いつでもご相談ください。 一緒に、これからの住まいのあり方を考えていきましょう。


高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

日記・想い

こんにちは!高橋建築の高橋 慎吾です。

今はスマホ一つあれば、InstagramやYouTubeで、おしゃれなインテリアや最新の住宅設備の情報をいくらでも手に入れられる時代ですよね。「こんなキッチンにしたい!」「この設備が便利そう!」と夢を膨らませるのは、家づくりの醍醐味でもあります。

しかし、最近の現場でよくお聞きするのが、「情報が多すぎて、何を信じればいいのか分からなくなってしまった……」という切実な悩みです。

今回は、一級建築士、そしてパッシブハウスの専門家という立場から、情報があふれる現代だからこそ大切にしてほしい「家づくりの信頼関係」についてお話しします。

「インフルエンサーの言葉」と「建築士の責任」の違い

SNSで発信される情報は、個人の成功体験や、一部のメリットを強調したものが少なくありません。もちろん、それらはとても参考になります。

ただ、一つだけ心に留めておいていただきたいことがあります。 それは、「その発信者は、10年後のあなたの家造りに無責任」ということです。インターネットやSNSに溢れる情報(企業のポジショントーク、個人の断片的な成功体験、知識の浅い発信者の意見など)に惑わされ、何が本当に自分にとって最適なのか判断しにくいですね。

私たち建築会社は、設計して建てて終わりではありません。お引渡しをした後、10年、20年、30年と、その家でお客様が安全に、快適に暮らしていけるよう責任を負う立場にあります。

「SNSで流行っているから」という理由だけで採用した間取りや設備が、使いにくかったり、数年で壊れてしまったり、メンテナンスが非常に困難だったりしては、本当の意味での「良い家」とは言えません。

高橋建築が「商材」を選ぶ、ゆずれない基準

家を構成する部材や設備は、何千、何万とあります。その中から私たちがプロの目で選定する際、大切にしている優先順位があります。

  1. 耐久性(何より壊れにくい、長持ちすること)
  2. 使い勝手(日々の生活でストレスがないこと)
  3. コスト(価格と性能のバランスが良いこと)

例えば、最近のトイレは自動開閉や乾燥機能など、驚くほど多機能です。でも、機能が増えれば増えるほど、故障のリスクも上がります。「本当にその機能、毎日使いますか?」と、あえてブレーキをかけるようなお話をすることもあります。

新しい考え方や設備などがどんどん出てきます。
私たちは、全国の同業者ネットワークから「どのような間取りが便利で実際に使い勝手が良いか」「どの製品が不具合が少なかったか」「メーカーの対応はどうだったか」といった、カタログには載っていない生の情報を取り入れ、厳選しています。
お客様の感想や、研究者、同業者の意見など本物の情報がもとても参考になることが多いのが事実です。

「こだわり」を教えてください。そこからがスタートです

もちろん、「こういう間取りにしたい!」「こういうデザインにしたい!」「どうしてもこのメーカーのデザインが好き!」というこだわりは、家づくりにおいて素晴らしいスパイスになります。

一番もったいないのは、情報の海で迷い、不信感を抱いたまま打ち合わせが進んでしまうことです。

  • 「ネットでこう見たけれど、実際はどうなの?」
  • 「どうしてもこの設備を使いたいけど、デメリットはある?」

そんな疑問やこだわりを、ぜひ真っ直ぐにぶつけてください。 私たちはあなたの価値観を理解した上で、プロとして「その選択が10年後の幸せにつながるか」を誠実にお答えします

「住めば住むほど、良さがわかる」家を目指して

家づくりのプロセスを、情報の精査に追われる「苦しい時間」ではなく、信頼できるパートナーと共に作り上げる「楽しい時間」にしてほしい。それが私の願いです。

完成したときよりも、10年経って「高橋建築さんに頼んでよかった」「住んでみて、この提案の理由がわかった」と言っていただけること。

そんな、時間の経過とともに価値が増す家づくりを、一緒に進めていきましょう。


高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

設備・空調

エコキュートは370Lで十分!パッシブハウス設計者が教える「給湯器の効率」と「無駄のないサイズ選び」
高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとして、日々「本当に豊かで無駄のない住まい」を追求しています。
家づくりにおいて、間取りやデザインと同じくらい大切なのが「給湯器選び」です。実は家庭で消費されるエネルギーの約3割は「給湯」が占めています。ここをどう選ぶかで、将来の光熱費と地球への負荷が大きく変わります。
今日は、プロの視点から「給湯器の真の効率」と、よくある「タンク容量の誤解」について、深掘りしてお話しします。

1. 給湯器の「効率」を燃料別に比較してみる

まずは、世の中にある給湯器がどれくらい効率的なのかを見てみましょう。
エコキュート 電気 300% 〜 400%
大気の熱を利用するヒートポンプ式
エコジョーズ ガス 約95%
排気熱を再利用する高効率ガス給湯器
エコフィール 灯油 約95%
排気熱を再利用する高効率石油給湯器
従来型給湯器 ガス・灯油 約80% 〜 83%
標準的な燃焼式の給湯器
電気温水器 電気 約90%
ヒーターでお湯を沸かすタイプ
ここで驚くのがエコキュートの「300%〜400%」という数字です。「100%を超えるなんて怪しい!」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
エコキュートは電気を直接「熱」に変えるのではなく、「空気中の熱をかき集めるための動力」として電気を使います。1の電気を使って、空気から2〜3の熱を拾ってくる。だから合計で3〜4の熱が手に入る、というわけです。

2. 「PEF(一次エネルギー換算)」というプロの視点

一級建築士やパッシブハウスデザイナーが設計する際、必ず考えるのが「PEF(一次エネルギー換算係数)」という指標です。
これは「家で使うエネルギー」だけでなく、「発電所などで燃料を燃やした段階まで遡って、地球全体の資源をどれだけ使ったか」を考えるものです。電気は発電所での燃焼や送電ロスがあるため、1の電気を届けるのに約2.7倍の燃料(一次エネルギー)が必要です。
「じゃあ電気は効率が悪いの?」と思われがちですが、ここでエコキュートの凄さが際立ちます。
電気温水器(ヒーター式): 一次エネルギー効率 約33%
ガス(エコジョーズ): 一次エネルギー効率 約86%
エコキュート: 一次エネルギー効率 約133%
発電所でのロスを差し引いても、空気の熱を利用するエコキュートは、化石燃料をそのまま燃やすよりも効率が良いのです。これこそが、脱炭素時代に私たちが自信を持ってエコキュートをお勧めする理由です。

3. なぜ370Lで十分なのか?「大は小を兼ねる」の罠

さて、本題です。エコキュートを選ぶ際、多くの方が「370Lか460Lか」で悩みます。そして多くの場合、業者は「安心だから460Lにしましょう」と勧めます。
しかし、私はあえて言います。「高性能な家なら、370Lで十分すぎるほど足ります」
その理由は、計算すれば明らかです。
エコキュートのタンクには90℃の熱湯が入っています。これをお風呂で使う40℃に水で薄めて使うと、どれくらいの量になるでしょうか?(冬場の水温10℃を想定)
370L × (90℃ – 10℃) ÷ (40℃ – 10℃) = 約986L
なんと、40℃のお湯が約1,000リットルも作れる計算になります。
一般的な4人家族の1日の使用量は約600L程度。実は、7人家族であっても370Lのタンクで十分にまかなえるのです。

4. 高橋建築の家が「370L」を使いこなせる3つの理由

なぜ、当社のお客様は7人家族でも370Lで満足されているのか。それは「家そのもの」が給湯を助けているからです。
① 「基礎断熱」で配管が冷えない
当社の家は基礎断熱を採用しているため、床下空間も室内と同じくらい暖かいです。給湯配管が冷たい外気にさらされないため、蛇口に届くまでの熱ロスが最小限。ムダな「捨て水」も減ります。
② 浴室と浴槽の「超断熱」
高性能な断熱浴槽は、4時間経っても温度低下がわずかです。「追い焚き」はタンクの熱を激しく消費しますが、そもそもお湯が冷めにくい家なら、追い焚きの回数が劇的に減り、タンクの熱が守られます。
③ 「体感温度」が高いから低設定でOK
断熱性能が高い家は、壁や床からの放射温度が高いのが特徴です。冬でも浴室自体が暖かいので、42℃の熱いお湯でなくても、38〜40℃のぬるめのお湯で十分に「温かい!」と感じることができます。この「設定温度の低さ」が、お湯の使用量をぐっと抑えてくれるのです。

AI画像文字化けすみません。

5. 「小さなタンク」こそが真の省エネ

「安心のために大きなタンクを」と思われるかもしれません。しかし、エコキュートはあらかじめお湯を作って貯めておく設備です。
タンクが大きくなればなるほど、表面積が増え、そこから逃げていく熱(放熱ロス)も大きくなります。
例えるなら、「毎日1Lしかお茶を飲まないのに、5Lの特大魔法瓶にお湯を沸かし続けている」ような状態です。これは非常にもったいないですよね。
「小さなタンクで、無駄なく賢く暮らす」
たまに来客があってお湯がたくさん必要な時は、その時だけ「沸き増し」をすればいいだけです。今のエコキュートはスマホアプリからも操作できます。年に数回あるかないかのイベントのために、365日ずっと大きなタンクで熱を逃がし続けるのは、合理的ではありません。

まとめ:住まいの性能が「設備」をコンパクトにする
家そのものの断熱性能が高ければ、過剰な設備は必要ありません。
「設備を大きくして解決する」のではなく、「家の性能で設備の負荷を減らす」
これこそが、パッシブハウスデザイナーとして私が辿り着いた、最も効率的で心地よい住まいのカタチです。
「自分の家族構成ならどっちがいい?」「今のプランで大丈夫?」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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高橋建築株式会社
代表取締役 高橋 慎吾
(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

見学会・相談会・イベント情報

こんにちは!高橋建築株式会社設計担当の高橋祐哉です。 この土日は、横瀬町での完成見学会でした。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

■ 平屋派のお客様も思わずニッコリ

「ずっと平屋で考えていたんです」 そうおっしゃっていたお客様が、玄関を入って吹き抜けを見上げ、2階をぐるっとした瞬間、「これなら2階建てもいいかも!」と目を輝かせてくださったのが、何より嬉しい出来事でした。

今回の見どころは、家じゅうがゆるやかにつながる「スキップフロアー」。 階段をトントンと上がると、そこには秘密基地のようなスタディコーナーが広がっています。

■ キッチンから届く「家族の気配」

私が現場で一番「いいな」と感じたのは、キッチンからの眺めです。 お料理をしながら顔を上げると、リビングでくつろぐ家族だけでなく、中二階で宿題をするお子さんの気配までしっかり伝わってきます。 「ご飯できたよー!」という声が、家じゅうに優しく響き渡る。そんな温かい光景が目に浮かびました。

■ 社長のこだわりを肌で感じて

「これだけ大きな吹き抜けで、冬は寒くないの?」という心配も、一歩足を踏み入れれば驚きに変わります。 詳しい理論は社長のブログに譲りますが、エアコン1台で「春のひだまり」のような暖かさをキープできるのは、社長が1ミリ単位でこだわる断熱性能のおかげ。現場に立つたび、その心地よさに私も感動してしまいます。

■ 現場の空気感と職人さんの手仕事

また、階段の手すりや棚の角など、職人さんが一つひとつ丁寧に仕上げた「木の角の丸み」が、この家の優しさを引き立てていました。 数値では測れない、でも触れるとホッとする。 そんな手仕事の温もりが、高性能なパッシブハウスに「魂」を吹き込んでいる気がします。

■ 結びに

「平屋がいいけれど、開放感も諦めたくない」 そんな方にこそ、この縦のつながりがある暮らしを体感いただけて良かったです。

数値だけでは測れない、職人さんの手仕事の温もりや木の香り。 これからも、皆さまの「理想の日常」に寄り添える設計士でありたいと思います。

また次回の見学会で、皆さまの笑顔にお会いできるのを楽しみにしています!

換気・空気,見学会・相談会・イベント情報,間取り

【いよいよ見学会初日!】パッシブハウスの知恵が詰まった「家事ラク&開放感」の見どころ紹介

こんにちは!高橋建築の高橋です。

いよいよ本日から完成見学会がスタートします! 一級建築士として、そしてパッシブハウスデザイナーとしてのこだわりをギュッと詰め込んだお家が完成しました。

「専門的な話は難しそう…」と思われるかもしれませんが、実はパッシブハウスの考え方は「いかに毎日をストレスなく、心地よく過ごすか」という、とっても身近なものなんです。

今日は、見学会に来られない方のためにも、特におすすめのポイントを写真と一緒にご紹介しますね!


1. 毎日の家事が楽しくなる「洗面脱衣ランドリースペース」

まずは、共働きのご家庭や子育て世代にぜひ見ていただきたいこのスペース。

  • 大容量の棚: 下着やタオルはもちろん、洗剤の買い置きもたっぷり収納できます。
  • 大きなシンク: 泥汚れの予洗いや、頑固な汚れの「つけ置き洗い」にも大活躍!
  • 便利なカウンター: アイロン台として使ったり、洗濯物を畳んだり。座って作業もできる高さです。

ここで一つ、気になるポイントがありませんか? 写真の右上に「エアコン」が見えますよね。

「えっ、脱衣所にエアコン?」と思われるかもしれませんが、実はこれこそがヒートショックを防ぎ、家中を一定の温度に保つパッシブハウスの工夫の一つなんです。なぜここにあるのか、その秘密はぜひ会場で直接聞いてみてください!


2. キッチンからの眺めは、家族の笑顔が見える特等席

次は、キッチンに立った時の視界です。

キッチンからは、リビングでくつろぐ家族の様子がひと目で分かります。

  • 吹き抜け×スキップフロアー: 縦の空間を活かした「スキップフロアー」がつながり、どこにいても家族の気配を感じられる設計です。
  • 開放感たっぷりの大きな窓: 外の景色を楽しみながらお料理ができます(今日は日差しが強かったのでカーテンを閉めていますが、開けた時の開放感は抜群ですよ!)。

木のぬくもりに包まれながら、自然の光と風を感じる。 そんな、数値だけでは測れない「心地よさ」を大切に設計しました。


本日からの見学会、皆様にお会いできるのを楽しみにしています! 家づくりの小さなお悩みから、専門的な省エネ性能の話まで、何でも気軽にご相談くださいね。


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高橋建築株式会社代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

太陽光発電,建築費・光熱費,環境・エネルギー

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。

一級建築士として、そして世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の設計士として、日々「本当に快適で家計に優しい家」を追求しています。

今日は、昨年11月にお引渡しをしたM様からいただいた、「驚愕の電気代明細」を皆さんにシェアしたいと思います。家づくりを検討中の方は、ぜひこの「現実」を目に焼き付けておいてください。

2月の請求額は、なんと「3,472円」

電気代の高騰が止まらない今、冬場の光熱費が2万、3万と膨らんで頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そんな中、M様邸の2月の請求額は…… たったの「3,472円」でした。

内訳をみるとさらに驚きです。

  • 基本料金: 1,870円
  • 実質の電気使用料(再エネ賦課金等含む): 1,602円

その他の月(11月〜1月)にいたっては、総額が月々2,000円台(赤囲い)という数字。 「えっ、基本料金を払いにいってるだけじゃないの?」と疑いたくなるレベルの安さです。

さらに驚きの事実:2月の売電収入は「9,504円」!

実はM様邸、太陽光発電と蓄電池をフル活用されています。 2月の「売電(余った電気を売ったお金)」のデータも見せていただいたのですが、その額は9,504円

整理してみましょう。

  • 電力会社へ支払ったお金:3,472円
  • 電力会社からもらったお金:9,504円
  • 差し引き:+6,032円(黒字!)

つまり、冬一番の寒さの中でも「実質光熱費0円」どころか、お金が増えているんです。 もちろんオール電化ですので、ガス代も灯油代も一切かかっていません。

なぜハウスメーカーは「実データ」を公開しないのか?

「省エネ」「家計に優しい」とうたうハウスメーカーはたくさんあります。 しかし、実際に住んでいるお客様の「生(なま)の明細データ」をここまで詳細に公開している会社は、実はほとんどありません。

なぜでしょうか? ……もしかすると、「公開できない理由」があるのかもしれません。 「省エネと言いつつ、実際に住んでみたら意外と電気代がかかる」 「シミュレーション上の数字と現実がかけ離れている」 そんなケースが少なくないのが、今の日本の住宅業界の悲しい現実でもあります。

皆さんも、住宅会社選びの際はぜひ聞いてみてください。「実際に住んでいる方の、冬の電気代明細を見せていただけますか?」と。1月か2月の単月が良いですね。年間だとプラスになって当たり前ですから。太陽光発電だけ大きくすればいいだけです。
でもFITが終わったら収入がほとんど無くなることを忘れないでくださいね。売電無しでの光熱費を比較しましょう。

「燃費」の良い家は、家族の未来を守る

パッシブハウスの設計手法を取り入れた私たちの家は、魔法瓶のように熱を逃さず、太陽の光を暖房代わりに使います。だから、最小限のエネルギーで1年中春のような心地よさが保てるのです。

家を建てた後、30年、40年と払い続ける光熱費。 その差額は、一生涯で数百万円、下手をすれば一千万円以上の差になって現れます。

高橋建築は、これからも「根拠のある数字」と「確かな性能」で、お客様の暮らしを守り続けていきます。


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高橋建築株式会社代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

換気・空気

「空気の質」は見えていますか?高気密住宅で健康に暮らすための換気とCO2濃度の深〜い関係

こんにちは!高橋建築株式会社の高橋です。 一級建築士として、またパッシブハウスデザイナーとして「冬暖かく、夏涼しい家」を追求していますが、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に大切にしているのが「空気の質」です。

今日は、意外と知られていない「換気とCO2(二酸化炭素)濃度」のお話です。


換気ができているかを知る「ものさし」

家の中の空気がきれいかどうか、目で見ても分かりませんよね。 そこで重要になるのが「CO2濃度の測定」です。

室内のCO2濃度は、その部屋の換気が上手くいっているかを測る最高のバロメーターになります。一般的な基準としては、1,000ppm以下に保たれているのが理想的と言われています。

もし、この数値がずっと高いままなら…それは「古い空気がよどんでいる」というサインです。

M様邸のデータが証明する「高気密×正しく換気」のチカラ

「気密性能が高い家は、空気がこもるんじゃない?」 そんな心配をされる方もいらっしゃいますが、事実は逆です。隙間だらけの家よりも、気密がしっかりしている家の方が、換気システムが計算通りに働いて空気をきれいに保てるのです。

こちらのグラフをご覧ください。

これは弊社で施工したM様邸の1月のデータです。 人が生活している間も、ほとんどの時間が400〜800ppmの間で推移しており、基準の1,000ppmを大きく下回っています。高い気密性能があるからこそ、換気システムが家中の空気を隅々まで入れ替えてくれている証拠です。

「もったいない」が健康を害する?やってはいけない3つのこと

光熱費が上がる今の時代、少しでも節約したい気持ちはよく分かります。でも、換気システムの電源を落としたり、風量を極端に下げたりするのは絶対にNGです。

1. 「寒いから」「電気代がもったいないから」と止める

換気を止めるとCO2濃度が上がり、頭痛や眠気、集中力の低下を招きます。さらに、汚れた空気が滞留することで健康を害するリスクも。家族の健康は何よりの優先事項です。

2. 冬の乾燥対策で風量を落とす

冬場、正しく換気をすると室内は乾燥しやすくなります。「風量を落とせば湿度が上がってちょうどいい」と思うかもしれませんが、それは汚れた空気(CO2やハウスダスト)を閉じ込めているのと同じです。湿度が自然に維持できる仕組みで空気の質は維持しましょう。極端な加湿は危険です。60%以下には抑えましょう。

3. 夏の除湿のために風量を落とす

夏場は外の湿気が入るため、エアコンの除湿負荷が上がります。確かに換気を絞れば湿度は下がりますが、これもNG。夏こそ、新鮮な空気を取り入れつつ、エアコンで上手に除湿するのが正解です。

知っておきたい「例外」と「当たり前」

もちろん、一時的にCO2濃度が上がることもあります。 例えば、お友達がたくさん遊びに来た時などです。人が増えれば吐き出すCO2も増えるので、グラフがピコっと跳ね上がりますが、短時間であればそれほど神経質にならなくて大丈夫。そんな時は、少しだけ窓を開けて「追い換気」をしてあげましょう。

あ、それから! 高気密住宅で「開放型ストーブ(石油ストーブ)」を使うのは、言うまでもなく大変危険ですので、絶対に避けてくださいね。

まとめ:きれいな空気は、豊かな暮らしの土台

「高断熱・高気密」は、単に温度を保つためだけのものではありません。 「計画的に換気をして、常に新鮮な空気の中で健康に暮らす」ための仕組みです。

ぜひ、皆さんも「空気の質」に目を向けてみてくださいね。


(一歩踏み込んだご提案)「自分の家の空気の状態が気になる!」という方には、市販のCO2センサーを置いてみることをおすすめしています。目に見えるようになると、換気の大切さがもっと実感できますよ。

具体的な換気システム選びや、パッシブハウスの空気設計について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください!

[→ お問い合わせ・資料請求はこちら]

高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)

断熱・気密

氷点下5度でも「無暖房」!?驚きの実測データから見えるパッシブハウスレベルの真価

こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋です。

私は一級建築士として、そしてPHI公認パッシブハウスデザイナー、PHIUS公認パッシブハウスコンサルタントとして、日々「本当に快適な住まいとは何か」を追求しています。

今日は、現在実際にお住まいいただいている「M様邸」から届いた、驚くべきデータをご紹介します。 「高性能な家」が、冬の暮らしをどれだけ自由にするのか。グラフと一緒に紐解いていきましょう!
ちなみに当社の標準仕様です。特別な仕様ではありません。


■ 氷点下でもエアコンいらず?驚きの実測データ

まずは、こちらの温度グラフをご覧ください。

注目していただきたいのは、1月21日(日)からの数日間。 朝方の外気温はマイナス5度を下回る、震えるような厳しい寒さとなっています。

ところが、室温のカーブを見てください。外の寒さに連動してゆるやかに動いていますが、極端な落ち込みがありません。

実はこの間、暖房器具を全く使っていないのです。(プロが見ると暖房を使っているかすぐわかります。)

室温が18度を切る時間帯もありますが、オーナー様は「無暖房チャレンジ」をゲームのように楽しまれながら、軽やかに冬を過ごされています。


■ 「18度」なのに寒くない。その秘密は「壁の温度」にあり

「室温18度って、ちょっと寒いんじゃない?」と思われるかもしれません。 でも、パッシブハウス基準の家には、数値以上の「体感の暖かさ」があります。

  • 家全体が魔法瓶の状態 断熱性能が極めて高いため、空気だけでなく壁・床・天井の表面温度もほぼ18度に保たれています。
  • 「冷輻射(れいふくしゃ)」がない 普通のお家だと、外に熱が逃げて壁や床が10度くらいまで冷え切ってしまうことがあります。そうなると、空気は暖かくても、体から壁に熱を奪われてゾクゾクと感じるのです。

M様邸の18度は、例えるなら「穏やかな春の陽気」の中にいるような感覚。 「ポカポカ温かい」とまでは言いませんが、「あまり寒さを感じない」という、不思議で快適な空間が実現しているんです。


■ 快適さを支える「湿度」のコントロール

次に、湿度のデータ(青い線)を重ねてみましょう。 冬の乾燥や、逆に結露の原因となる湿気は、家づくりの大敵です。 グラフを見ると、室内湿度は常に40〜50%という理想的な数値をキープしています。

💡 ちょっと専門的なお話:ダンプネスに注意!

湿度が高くなりすぎると、カビやダニが発生しやすくなる「ダンプネス(湿潤)」という状態になり、住む人の健康に悪影響を及ぼします。 M様邸では、お家の高い性能とオーナー様の「上手な暮らし方」によって、このリスクを完璧に回避されています。


■ 最後に:家づくりの「答え」は性能にある

一級建築士、そしてパッシブハウスデザイナーとして多くの家を設計してきましたが、このように「太陽の光」と「建物の器」だけで冬を乗り切れる性能には、改めて感動を覚えます。

エアコンをガンガン回して無理やり暖めるのではなく、「そもそも熱が逃げない家」を作ること。 それが、住む人の健康を守り、家計にも地球にも優しい暮らしの「答え」だと確信しています。

M様、素敵な暮らしのデータを共有していただき、本当にありがとうございました!


「自分の家ならどうなるの?」と気になった方へ

パッシブハウスの仕組みや、光熱費を極限まで抑えた快適な住まいづくりについて、もっと詳しく知りたい方はぜひお気軽にご相談ください。 専門的な視点から、あなたのご家族にぴったりの「心地よい暮らし」をご提案します。

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高橋建築株式会社

代表取締役 高橋 慎吾

(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)