パッシブハウスレベルの超高断熱住宅の欠点
パッシブハウスレベルの超高断熱住宅は、良いことばかりかというと、住み方を制限するような欠点?もあります。
過乾燥しやすい
まず皆さんがよく耳にするのが乾燥ではないでしょうか?
おうちが暖かいので 寒い家と水分量が同じでも相対湿度は下がりますね。
そしてきちんと24時間換気するのですから、冬の外の乾いた空気を取り込みます。乾燥してしまうのは当たり前ですね。
でもそれは、湿度をリカバリーする全熱交換換気扇の使用や、洗濯物の屋内干しや、観葉植物、浴室のドアを開けておくなど様々な方法で、防ぐことができます。
当社のホームオーナーさんも40%から50%位で上手に住んでいただいております。
そんなに心配することではないですね。
音が響く
普通の家より室内の音がうるさいと言うことも耳にします。
これも、少し誤解がありそうです。
新しいおうちに引っ越してまもなくですと、アパートなどにお住まいの時より物などが出ていなくて吸音されません。音が響きやすいというのはありますね。
家具や、カーテン、そのほかいろいろな物が置かれてくるたびに徐々に和らいでいくようです。
設計段階で吸音しやすい素材を仕上げに使うのも効果的ですね。
そして音の大きさですが実はそれほど大きくなっていません。
パッシブハウスクラスの家になると、外の音はとても入りにくいです。当社の建物は外壁がパワーボードですから木の外壁やサイディング、ガルバなどと比べてとても静かです。当社も建て主さんの好みで様々な外壁で家づくりをしますが、パワーボードが段違いに静かです。そしてほとんど隙間がないですし、ガラスは3枚ですから本当に静かです。そのため、冷蔵庫の音などもとても目立つと言うことになります。今までと同じ音の大きさでも、室内が静かなので目立つのですね。
薪ストーブが使えない
ちょっと残念なのが薪ストーブが使えないと言うこと。
炎を見ながら暖をとるのも気持ちいいですよね。
でも薪ストーブを設置すると高断熱過ぎておうちが厚くなりすぎます。すぐに暖まってしまうのです。どうしてもというなら窓開けしながら使うというのもありますけど。
暖房には6畳用エアコンが1台あれば十分な性能ですから、どんなに小さな薪ストーブでも大きすぎてしまいます。ちょっと残念。
パッシブハウスで薪ストーブを入れた仲間の工務店さんはほとんど燃すことができなくてとても残念がってました。
当社の事務所は 等級4位のしょぼい断熱なので薪ストーブが使えます。図面かきながら煮込み料理中。温度のちょうど良い位置でコトコト煮てます。
私が本当に残念なのはこのことくらいかな?