HEAT20 躯体WG
HEAT20の活動報告です。
壁体内が健全に保たれるために湿気の移動の考慮が必要です。
安全性を確認しなければなりません。
日本でも壁体内の水分移動についての研究が進み始めたようです。
室内側、または屋外側の空気の移流をも考慮してシミュレーションなどできるように検討されているようです。
今回の委員会では高橋建築が普段どのような計算を行っているか発表する機会をいただきました。
この分野の研究の第一人者の先生方に向けての発表ですのでどこまで説明すべきか迷いました。
この壁体はあまりよい例ではないですね。合板の表面の相対湿度が高くなってしまっています。
さらに含水率が上がってますね。
これはWUFIというソフトでのシミュレーションです。
さらに PHPP 、デザインPH、WINISOのソフトを駆使してシミュレーションしていることを
お伝えしました。
高橋建築にとっては当たり前のことなのですが、日本の最先端を大きく超えてます。まだ研究もしていない。始まったばかりの内容です。
発表の後に先生方と議論したのですが、私たちの進化のスピードにとても驚いておりました。
先生からは、ここまで進んでいるなら日本でもこれを取り入れていけばいいという意見もあったっり、理論の解明が重要だから、基礎研究も含めゆっくりとでもいいから日本で一からやっていく必要があるという意見も。
理論が理解されたとしてもそれをソフトにしていくのは大変で、ここまで使いやすいインターフェイスにはできないだろう。という意見も。
私たち技術者からすれば、精度が高く実際に使いやすいソフトがありがたいです。
私が使っているソフトを作っている海外の研究所と日本の研究者が提携して、より日本向けの使いやすいソフトにしてもらえれば十分です。
今回の私のプレゼンを聞いて、研究者の皆さんは、海外とのレベル差にびっくりしていたようでした。
本当に海外では iPhone 日本では ガラケーもしくは黒電話 見たいな違いなのです。
より良い家を作るためには 早く海外の進んだ技術を取り入れていくことが急務だと思います。