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髙橋建築

最新のブログ

完成現場見学会 いよいよ明日です。

7/20、21は完成現場見学会です。
皆さん是非いらしてくださいね。
詳しい技術的な内容は 私(高橋慎吾)がお答えいたします。
ほとんどの時間現場におりますが 20日午後は半分くらい不在となりますのでよろしく御願いします。

技術的な相談をしたいかたは土曜日午前や日曜日にいらしてくださいね。

耐久性の向上がますます重要

工務店の最大組織であるJBNの環境委員会に参加してきました。

多くのメーカーさん。建材試験センターさんに参加いただき、たくさんの議論をしました。

我々工務店が一生懸命家作りを行っても、使われる資材の品質が低ければ、長持ちする良い家は造れません。

資材メーカーは、売りたくて嘘をついている場合があったり、耐久性の試験をそもそもしていないひどいメーカーもあります。

一工務店ではそのようなことを検証したりメーカーに問いただすことはできませんが、メーカーも全国3000社の組織が相手になると、きちんと対応せざる終えないようです。

この写真は貴重です。

三協立山、LIXIL、YKKの方たちです。会議の後の、懇親会の席で並んでいただきました。

今回の会議では我々工務店がどのような情報を望んでいるかなどを理解していただき、次の会議で各社順番に発表していただくことになりました

まずは、取り替えにくい資材を重点的に行います。最初はサッシ、ガラス、ドア等

フレームの耐久性、開閉の繰り返しの試験内容結果。ガラスのガスやLOW-E膜、スペーサーの劣化、パッキンの劣化

部品の供給期間、メンテナンスの方法

さまざまなことがありますね。

そのようなことをメーカーで発表いただき、競争プレゼンしてもらいます。

メーカーとしては、とても厳しいものになります。こんなことははじめてみたいです。売ることばかり本気できちんと製品設計していない見た目と価格だけで勝負してきたメーカーはだめですね。

この結果は、またご報告いたします。

おまけ

バッシブハウスの独自路線を歩む、異端児も集合。これもメチャクチャ珍しい組み合わせ?

配置計画。日当たり。日射取得

土地を購入するときに、建築するときにどの土地を買ったら良いか?その土地のどこに建てたら良いか迷います。

眺望や、日当たり、車の出し入れ、綺麗な外構アプローチ、安全性、音の問題など様々なことを考慮しなくてはなりませんね。

どこの区画を選ぶかはとても重要です。大きくは選んだ場所で決まってしまい、建築計画ではどうにもならない場合があります。

南面道路の場合はどうでしょうか?
道に面していて日当たりが良いと言うことが利点と考えることもできますし、道から覗かれやすい、自動車の音がうるさいという欠点になることも有ります。
せっかく大きな窓を付けても場合によっては全く窓を開けられないと言うこともあるかもしれません。玄関は南側に来るためせっかくの南線の一部があまり日が当たらなくても良い玄関になってしまいもったいないこともありますね。
お庭が自動車置き場で自動車を見ながらの生活かもしれません。

北側道路の場合はどうでしょうか?
北側に空間を設け南寄りにお家を建てないと自動車をおいたり玄関へのアプローチが取れませんね。敷地の南寄りに建てることで南側に隣家がある場合には日当たりが悪くなる可能性があります。南側のお家が近く南側の壁を見て生活ということになるかもしれませんね。
しかし窓を開けたいリビングは道路と反対側になるため静かです。
お庭もプライベートなお庭として使えます。
玄関も北側に作れるため リビングやダイニングなどほとんど南面に作ることができます。

建築家はこれらの条件をうまく利用してさらに敷地計画を行います。

できるだけリビングが覗かれないように配置したり、内部からの視線が隣家と隣家の間を通り抜け広々した感じになるように。狭く感じないように。
周りの敷地に家が建つ場合はどのように建つかを予想し 日当たりが妨げられないように建物を配置するばかりではなく、一番日当たりが必要な部屋の配置はどこにすれば、後から建つ家の陰になりにくいか?

時には建物をただ四角に南向きに建てるのではなくわざと向きを変えたり 凸凹させたりもします。敷地の都合上採光が十分に取れなくなることが予想される場合には2階リビングや 吹き抜けを利用しての採光なども考えると良いでしょう。
その様な工夫をして住み心地の良い間取りを作るのです。

パッシブハウスレベルの家を建てるには太陽の光はとても重要です。
冬は日中の太陽の光の熱を蓄えてその熱で暖かい夜を迎えます。
日射がきちんとあるだけで、暖房費がグンと安くなるのです。
ですからできるだけ南側の開けられる土地がお得となります。
しかし、前述したとおり人通りが多くて窓やカーテンが開けられないかもしれないということを考慮してくださいね。


G3が発表されて必要か?不必要か?

今回のG3の発表で驚いたのは、今まで外皮が大事と言っていた方たちの意見。

ハイレベルな私たちの仲間に苦言です。


外皮が大切だと、煽っていたのは私たちですよね。
他の団体が外皮が大切だと言い始めると、不必要な競争だとか、外皮の他に大切なものがあると言い始める。
おかしくないかな?


別に強制しているわけでもなく、今回のHEAT20の発表はこのくらいが最高水準の限度だろうと示しただけなので、そんなに意識しなくていいのではないかな。
発表会場でも先生方が言っていたけど、他の方法を組み合わせて同じようなレベルに持っていくことは可能です。
それは日射でも良いし換気でも良い。蓄熱もあるかもしれないし、今より進んだ設備かもしれない。
でも、まず外皮を優先すべき。まったく外皮がダメな状態で他の手法はあり得ないことも我々はわかっていますよね。


では、どこまで外皮をやれば他の手法の効果を発揮させることが出来るのか?
バランスがとても大切なことも、皆さんなら考えられるはず。
外皮だけ上げていくのは、途中からコストパフォーマンスが悪くなるのもとてもわかります。だからバランスが大切だと言うのも。
バランスをどこでとるかは自由。
自分で考えればいいこと。
コストだけならG1で高性能エアコンに頼ればいいのかもしれないし、エネルギー消費量が大切ならG2位が良いのかもしれない。

快適性を考えるなら少なくともG2


様々な解答があるはず。


外皮の重要性を言うならG3位がMAXかな?と示された指標だと私は理解しました。
これ以上やっても意味はないという道しるべが示されたと思います。


だから、今まで外皮が重要と言ってきた我々が、我々でもなかなか困難な水準が示されたからと言って、それがやりすぎだとか、競争をあおっているだとか、他に重要なことがあるのになにやっているの?だとか、バランスを考えてないだとか言うのはやめましょう。惨めです。
やり過ぎにならない素晴らしい頂が示されたと喜びましょう。
乗り越えたら反対側の崖から落ちる。位の感覚で。


この水準のシナリオを見直してください。
実は、昨年のHEAT20の意見交換会でG3は必要か?
と聞かれ私は必要ないと答えました。
今の皆さんと同じような感覚だったからだと思います。
でも、今は違います。HEAT20の先生方の考えていたことがわかったからです。
やはり外皮は大切です。もちろん外皮ばかりをやる前に他に考えることは沢山あります。そんなことは、分かっていての水準です。

私のまとめの意見。G3は、我々のギリギリの水準を示してくれたものでとても必要だと思っています。

でも、無理してこれを超える必要はありません。より良いものを目指して行く到達点と考えたら言いと思います。

様々な手法使って性能をあげ、もちろんG2でも良いと思います。十分な住み心地省エネ性能が発揮されます。

できるならG3位まではまだやる意味は残されています。効果的な他の手法を行った上で余力があればやれば良いと思います。

なにもしないで外皮だけG3ももちろんありです。G3レベルにすれば他の手法の影響も少なくなります。日射なんて邪魔なだけだし、蓄熱もどうでもいい。熱交換換気せんもプラスマイナスがあるし。

G3批判の人たち、みんなわかってるのかな?

Posted by 管理者