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髙橋建築

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当社の住宅の温度データー

本当の温かい家を知ろう

当社で建ててくださったおうちのデーターを回収してきましたので公開します。
圧倒的な性能なのでびっくりするかもしれませんが、多くのハウスメーカーでは建てられない、このレベルのおうちが普通に建てられていることを皆さんに知っておいていただきたくて,公開いたします。

この家の概要

UA=0.25W/㎡K C=0.065c㎡/㎡
当社で作る家の断熱量はほとんど変わりませんが、家の大きさ間取り、窓の付け方、日の当たり方で UAや暖房負荷がおおきく変わります。この家はほぼ南向きで日当たりの良い45坪あるおうちです。小屋裏収納とロフトも7.5坪あります。
吹き抜けもあります。

少し大きめなのでUAは小さめになります。

実際の温度データー

温湿度のデーターロガーを外気、リビング、脱衣室、寝室に設置し約10日間測定しました。一番下の赤いラインが外気温です。
そのほかは温度ムラが無く、どれもほぼ同じですね。

秩父は寒い!!

 今年はとても温かいです。しかし、朝の気温がマイナス6.7まで下がってしまっている日がありますね。
 秩父は盆地で夜間とても冷え込みます。朝の冷え込みは北海道並みです。秩父の朝の冷え込みは青森市よりも寒いのです。(気象庁データー調べ)

まるで春のような暖かさ

 この住宅はとても温かい高性能住宅です。
 様々な工夫がなされています。

 朝の最低気温がマイナス6.7℃になった時でも,暖房もしないでリビングは17.1℃の温度が維持されていたことが分かります。
 このようなおうちでは、暖房して17℃ではなく一番寒くなる窓の影響により徐々に温度が下がり17℃になってきていますので壁や天井などの表面温度は2度くらい高いことが多いです。
 ですから室温以上に温かく快適に感じます。

無理に暖房して温かくしているお部屋とは違い 「まるで春のような暖かさ」と多くの方がおっしゃります。

暖房時間は少なくても十分

それでも全く暖房がいらないかと言えばそうではありません。

当社で建てた方でも、人によっては暖房がいらないと全く暖房しない方もいらっしゃります。
エアコンもこたつもファンヒーターもつけないのです。
逆に真冬なのに暖房をして、すごく暑くしてすんでいる方もいるのです。
「毎日がハワイ」と豪語する方もいるのです。

このおうちでもほとんど暖房はせず,たまに寒い時だけ暖房をしているようです。

このデーターを見ると朝、6時から7時30分くらいまで暖房している日があることが分かります。

エアコンはつけっぱなしの方が効率が良いと言う記事がたまに見受けられますが,それはまだ中途半端なレベルのおうちなのかもしれません。当社レベルの住宅になるとほとんど暖房はいらないので寒くなった時だけ短時間動かすのが消費電力が少ないようです。

6畳用エアコンで十分

この住宅の暖房に使うエアコンはなんとリビングにある6畳用1台です。

秩父の寒さ、45坪+アルファのおおきさ。さらに吹き抜けもある
それでもこの温度データーです。

「吹き抜けは寒くなるから作らない方が良い。」とネットの記事などでありますが、それはレベルの低いおうちの話です。

6畳用エアコンでもフルに動かすと暑くなってしまいます。

お風呂に入る時も寒くない

日が沈み、夜になると温度が下がっていき7時頃外の温度が1℃になってしまっているのが分かります。でも脱衣室の温度は約20℃。

お風呂に入る時やお風呂から上がる時は裸になっていますから脱衣室の温度が20℃はありがたいですね。

これも無理に暖めた20℃では無いため、壁や天井などの表面温度も20℃位あります。とても気持ちの良い暖かさです。

脱衣室、浴室とも寒くないので 当社の住宅にお住まいのオーナーさんのなかには,冬の朝でもお風呂に入る方もいらっしゃいます。普通のおうちでは考えられないことです。

脱衣室が暖かい秘密

脱衣室が20度あるのは、リビングとつながるドアが開けてあるからです。そしてリビングの暖かい空気が脱衣室を通り浴室から外に出て行くように計画されています。

断熱の量と そこを通る換気の量とのバランスで 上手に無駄なく脱衣室、浴室の温度を維持します。

オーバーヒートもしない。

日中は太陽の光でおうちを暖めます。

このおうちも南側のガラスは日射熱が入ってくる特殊な大きなガラスが並んでいます。

日中の太陽の光の熱をため込むのでです。これは無料です。

高性能なおうちでは、断熱性がとても良いですから、熱を集めすぎオーバーヒートとしてしまうことがあります。室温が25度を超えてしまうことさえもあるのです。

このおうちは、オーナーさんがうまくレースのカーテンなどでコントロールし25度以下に押さえてくれているようです。

このレベルの住宅が当たり前になってくる

当社でこのレベルのおうちは10年前すでに作られていました。
それからこのレベルの家を作り続けています。

ハウスメーカーのレベルではとても考えられません。

これほどの住宅はオーバースペックだと言う方もいらっしゃいます。作れない住宅会社の営業さんはそう言うことが多いです。

しかし、欧米ではこのレベルの家は当たり前になってきています。中国や韓国でさえどんどん建てられています。いずれは必ずこのレベルの家が標準になるでしょう。

ハウスメーカーは約20年遅れている?

なぜそう言えるのかと言えば 当社の20年前の住宅のレベルがまさに今ハウスメーカーが建てている住宅のレベルだからです。

20年前、当時の最高の技術で当社が作っている時も 「高橋建築はやり過ぎ」と言われていました。でも世界では標準となってきていました。日本は遅れているのです。20年たった今は、なんとか住めるレベルの断熱性能は維持されています。暖房エネルギーはとてもかかりますが,まあまあのレベルの暖かさにはなります。

当時のハウスメーカーで建てたスカスカの住宅にお住まいの方は20年しかたっていないのに、寒くて建て直しがしたい人もいるでしょう。

歴史は繰り返されると言いますが、10年後くらいにはハウスメーカーも今の当社レベルのおうちを作り始めるかもしれません。

真冬なのに羽毛布団かたづけました。

この家のオーナーさんのお話です。最初は冬になったのでいつも通りに羽毛布団を出して使い始めたのですが、すんでいる内に必要ないのに気がついたそうです。

「お友達がびっくりする。」「信じてくれない」とお話しされていました。

「暖房入れっぱなしなの」
      「つけてないよ」
「うそでしょ!」

そんな感じらしいです。

「床暖入ってるじゃ無い」
      「床暖ないよ。」

そんな会話にもなるそうです。

床暖は必要か?

床暖がとても快適と言われますが、当社の家は、床暖が無くてもあるような錯覚をしてしまうほど温かく感じるのです。

多くのオーナーさんがおっしゃります。
本当に温かい家は全く違うのです。

当社でも床暖を設置するのを標準にしていた時期がありましたが、その後の住まい方を見ていると床暖のスイッチをつけない方が多いのに気がつきました。
せっかく設置しても使ってもらえないなら意味がありません。
床暖も寿命がありますから,メンテナンスや取り替えを考えると、無いにこしたことはありませんね。

本当の性能の違いを知ろう

多くの方が、大手ハウスメーカーが作るものが最高と勘違いしています。

大手だからきちんとしているだろうと思っています。

よく勉強して見比べてみてください。

全く違うのに気がつくはずです。

今の世の中は、情報が多いです。どの建築会社も良いことばかり言います。情報の量をたくさん発信している会社が強いです。

たくさんの情報の中から自分に合った情報をきちんと選び抜くのは大変です。自分の身を守るには 自分で勉強するしかありません。

着工待ち改善してきました。

当社の着工待ち状況が改善してきました。

大工さんがパワーアップし上手に回っております。(笑)

お客様の状況にある程度合わせることが可能になってきました。

しかし、あくまでもある程度です。

1年以内に完成とまでは無理そうですね。(笑)

住みやすい家になるようにきちんと打ち合わせをするには3ヶ月や半年は必要です。ですからそれほどお待ちいただく感じではないですね。から丁度良い感じになってきたと思います。

2020年太陽光発電の売電価格

2020年の太陽光発電の売電価格が発表されました。

21円/kWhです。ずいぶん安くなってきましたが、太陽光発電のシステム価格も安くなってきていますので、元はとれますし何より環境貢献できますから、積極的に導入したいですね。

現在の設置費用は5kWのシステムで100万円から115万円くらいでしょうか?

ずいぶん安くなって来ましたので十分元はとれますね。

太陽光発電はできるだけ低価格で設置することが肝心です。

そして取り付け方法も良く検討しましょう。できるだけ屋根に負担をかけず長期間に渡り雨漏りの起こりにくい設置方法にしてください。雨漏りを起こしてしまうと修理費が大変です。

雨漏りのしにくい設置方法は、屋根材の検討が重要です。屋根材によっては屋根に穴を開けないと取り付け出来ないものもあります。防水処置はしますがその方法だと、いずれは雨漏りをしてしまう可能性が大きいですね

太陽光発電のメーカー選びも重要です。同じ5kWの太陽光発電システムでもメーカーによって実発電量に大きく差が出ます。良く調べて選びましょう。

実発電量が多いメーカーはネットなどでも調べられますので信頼できるところで調べてみてください。

エコキュートの上手な使い方。

皆さん。エコキュートはご存じですよね。エコキュートの解説をいたします。

空気で熱を作る

エアコンと同じようにヒートポンプという機械で熱を作り出します。
熱を作るというより、外の空気の熱を奪ってタンクの中のお湯を温めるのです。
タンクの中のお湯は90℃にもなりますが外の温度は寒いと氷点下、暑くても40度しかありませんから、低い温度なのに高い温度のお湯が作れるなんて魔法みたいですね。
でもそれができてしまうのです。

エコキュートのしくみ
(株)コロナホームページから引用

電気のエネルギーを1使うと 3のエネルギーのお湯が作れます。
そのため、石油給湯器やガス給湯器よりも効率が良く環境に良いと言われるのです。

エコキュート選びは?

皆さんエコキュートを選ぶことは少ないと思います。建築会社もガス化、灯油かエコキュートか選ばせるくらいで、どの機種をつけるかまでは選ばせないですね。どの機種をおすすめしてくる会社かで、会社の姿勢が見えてきますね。

お客さんさえ気がつかなければ、一番安いものを提供し利益を得ようとする会社もあるかもしれません。できるだけ省エネで光熱費がかからないように考えてくれる会社もあるかもしれません。お客さんの立場に立って機種選定をしてくれる会社を選びたいですね。
エコキュートをいい加減な選び方をしている会社は、ほかの機器や材木などの資材も同じような感覚で選んでいるでしょうね。
大手ハウスメーカーであってもお客様がいわなければ一番しょぼいエコキュートを入れてきます。お客さんに確認する知識がはじめからあるわけでは無いですから困りますね。使い始めてから気がついても後の祭りですし、お友達たちと比較することも無いでしょうから気がつかずにそのままになってしまうことがほとんどでしょう。

エコキュートは機種により大きく効率が違う

先ほど 1の電気エネルギーを3にできるとお話ししました。
それがCOP3.0の性能と言います。

ですが近年は各社性能を上げてCOP3.8であったりCOP3.9という機種もありますね。COP3.0の機種と比べると2,3割も性能が高いわけですから、長期間使用すると光熱費に大きく差が出ますね。

(株)コロナ ホームページから

https://www.corona.co.jp/eco/

この機種はCOP4.0に達しています。すごいですね。

エコキュートは光熱費が安い

実際にお湯をわかすのに一月あたりいくらくらいかかっているのでしょうか?当社では複数のお客様のおうちで実測させていただいています。
まず,温かい夏ですが 2019年8月のデーターです。 
A様 37kWh 666円(18円/kWhで換算東京電力スマートライフプラン)
B様 31kWh 558円 
C様 33kWh 594円
7,8,9月は温かいので効率が良いですね。この金額で1ヶ月お風呂には入れるなんてびっくりですね。エコキュートの性能の高さが分かりますね。

しかし一方、冬は寒いのでとても効率が落ちます。
2019年12月の数字を見てみましょう
A様 113kWh 2034円(18円/kWhで換算)
B様 126kWh 2268円 
C様 115kWh 2070円

昨年1年間の C様の平均では90kWh なので 一月あたり1620円でした。
ガスや灯油の給湯器ではとても無理ですね。
皆さんのおうちはいくらくらいかかってますか?

寒いと効率が下がる

寒いと効率が下がる原因はなんでしょうか?

まず、タンクに入る水道水の温度が冷たくなります。夏場は地面も温かいですから元々20度位ある(予想)水を温めれば良いことになります。ですが冬ははかったわけではありませんが10度以下の温度の水を温めているのでは無いでしょうか?
大変ですね。

さらに熱を作るヒートポンプの効率が落ちてしまうのです。ヒートポンプとは冷媒をコンプレッサーで圧縮しそれが気化する時に奪われる熱を利用して熱の入れ替えをします。空気の熱を奪ってお湯を作るのです。空気の温度が高ければ熱を奪いやすいですね。前述したCOPも温度が下がると半分以下に下がるようです。大変効率が悪くなりますね。

そして寒冷地ではさらに、ヒートポンプの熱交換器に霜が付きます。そうすると空気の通りが悪くなり効率的に熱が奪えなくなります。そのため霜を溶かす必要があるのです。この霜を溶かすのにもエネルギーを使ってしまいます。

最後に、外気温の低さでタンクのお湯が冷めやすくなります。エコキュートは基本的に深夜電力を使い朝方お湯を沸かし切りますのでそこからよるお風呂に入るまでの間は外にあるタンクにお湯をためておくことになります。
お湯を作りきってから使うまで12時間以上になることがほとんどでしょうから寒いと冷めやすいのは当然でしょう。その分余分にお湯を作っておく必要がありますね。

エコキュートをどのモードで動かすか?

モードの名称はメーカーによりいろいろありますが 主にエコキュートが考えて必要量を調整したり深夜以外でも追加でわかしましたりする「お任せモード」
タンク満タンに目一杯お湯を作って準備しておく「満タンモード」
予想される必要量を深夜のみわかしておき途中で追加しない「深夜モード」があります。
基本的にはお任せモードで動かすのが経済的だと言われています。使い切る量を予想して少し余力を残してわかしてくれます。その余力も「多め」と「少なめ」が選べる機種もあります。毎日使う量に大きな変化が無い場合は「少なめ」が経済的そうですね。
最近の機種は「太陽光発電モード」を備えているものもあります。
深夜電力では無く太陽光発電の電力をうまく使うモードです。
次の日が晴れそうなら深夜電力では無く太陽光発電で作られた電力を使います。
自分で作った電気でお湯が作れるというのはとても良いですね。
このモードでは 暖かい昼間にお湯を作ることになりますので、ヒートポンプの効率が上がったりタンクの冷める時間が短くなったりととてもメリットがあります。

冬場は効率が悪いなら毎日、日中動かせば?

これまでの話を聞いて、冬場効率が悪いなら日中動かすのが良いのでは無いかと思われるでしょう。
基本的には夜間余っている電気を上手に使う機械ですから電力会社はあまり喜ばないようです。
しかし、効率を考えて日中動かすのが省エネにはなります。以前は7円ほどだった深夜電力も現在は18円くらいまでなってしまいました。

同じおうちで比べることができなかったので先ほどのA様のおうちを日中動かしC様のおうちを深夜のままにしました。

1日平均の電力量と電気料金です。
A様 3.9kWh 101円(26円/kWhで換算) 
C様 5.0kWh 90円 (18円/kWhで換算)
日中動かすA様の方が2割ほど使用電力量は安くなりました。しかしC様の方は深夜電力なので電気代は安くなります。
電気を使う量を少なくするのが環境のため?安い方がお財布にはやさしい?

太陽光発電で設置から10年以上たち売り電価格が下がってしまった人は自家消費が良いですから迷わず日中動かした方が良いですね。
8.5円/kWhの売り電価格なら1日33円でお湯が沸かせたことになりますね。

寒い日は浴槽のお湯を残そう。

とても寒い日は、外の水道の配管が凍ってしまうことがありますね。エコキュートとお風呂を繋ぐ循環パイプも凍ってしまうことがあります。

でも、お風呂に入り終わったあと、お湯を残しておくとエコキュートが自動的にたまにお湯を循環させてくれて凍結を防止できます。この機能を利用しましょう。パイプが凍らないようにヒーターを設置するととても電気を消費しますから、経済的です。

さらに残り湯があると、冬場の乾燥を和らげる効果もあります。浴室の換気扇を止めて 浴室のドアを全開するととても良さそうです。当社で建ててくださったオーナーさんたちがメンバーの「快適エコ研究所」の皆さんの実験でわかりました。家によって違いますが、おおむね5%位湿度の改善効果ありそうでした。

残り湯は暖かいですから、冷めるまでは、おうちの中にある方が暖房にもプラスですね。

逆に夏はすぐ捨てましょう。理由は簡単ですね。(笑)

住友林業の家は暖かいのか?断熱調査4 温度変化

住友林業の家の温湿度を実測しました。

約10日間 測定箇所は 
 外気温
 リビング
 トイレ
 寝室
 脱衣室
 子供室
 床下
の7カ所です。

リビングの温度変化 大きな温度変化が日に2回

外気温は日によって違いますが、0℃から10℃くらいです。
リビングの温度は17℃から24℃くらいです。
HEMSのデーターを見ると床暖房を朝4時半頃からつけています。
温度にもその変化が現れています。出かける前にスイッチを切り帰宅するとまたつけているのが分かります。
1日に2回の大きな温度変化となっています。

就寝前まで暖房をつけ朝も早めに暖房をつける
帰ったらすぐ暖房を始める
きちんと早め,長めの暖房をつけることで 最低室温を17,18度くらいに押さえています。上手に住みこなしている様子が分かります。
18度以下の室温で住むことは健康に良くないと言われていますから、この地域の外気温似合わせたちょうど良いくらいの暖房コントロールといえるでしょう。

暖房の立ち上がり時間に1時間~2時間程度かかっていることが分かります。
タイマーなどを使い朝起きる前にスイッチオン。朝起きた時には十分温かくなっています。
そして帰宅する前にスイッチオン。帰宅したら温かいという状態になっているようです。

温度の下がり方も少し大きめです。

内外温度差15℃くらいで 6時間で5℃くらい下がります。
当社の住宅での実測値は2℃前後です。
一般的なほかの住宅のデーターは持ち合わせていないので比較検討が必要です。

リビングの消費電力 少ないとはいえない。

LDK+和室が一体のお部屋で玄関ホールとはドアを閉めて分離しているようです。合計28畳の大空間です。エアコンはたまにつけているみたいです。1月の在宅日の暖房の平均消費電力は7.3kWhです。
家全体の暖房では無く、大きめとはいえ28畳のLDKのみの暖房エネルギーですから,少ないとはいえなさそうです。
このエネルギーのみで家全体が暖められているならまあまあでしょう。
エネルギーの比較は後の機会に詳細にいたします。

トイレの温度 かなり寒い

1階のトイレの温度変化です。

リビングからホールと階段のある廊下を介してトイレがあります。
リビングの熱がほとんど伝わらないのでしょう。
北側の奥にあるので日射の影響はほとんど受けず、温度は安定しています。
15度くらいの日が多いですが13度まで下がってしまっていることもあります。
トイレはお尻を出します。13度では寒いですね。
暖房便座やウォシュレットのお湯を作るにも不利かもしれません。

脱衣室の温度 ファンヒーターで暖める
 

脱衣室は2階にあります。
リビングでくつろいでいる途中で順番にお風呂に入りに行かなくてはなりません。脱衣室に行く道中も寒くないように夜は2階の廊下にファンヒーターをつけています。脱衣室、寝室のドアは開け廊下と一体で全体を暖める計画です。
ファンヒーターは1日3時間程度。毎日1Lくらいの使用量です。
2階は南側に窓もあり日射さえあれば夕方に それほど 温度が下がることはなさそうです。
きちんと太陽が出た日には20度くらいあるようなのでファンヒーターの力を借りずにすみそうですが、日の出ない日にはたくさんの暖房が必要となります。
グラフを見て分かるとおり、温度変化が大きいのが気になりますね。ファンヒーターの温度設定が高めで急激に暖めていますが、空気のみ暖めるだけで冷え切った建物本体を暖めることができきらないため、ファンヒーターを切るとすぐに冷めてしまうのでしょう。

裸になる脱衣室を暖めておくためにオーナーさんが考えたやむを得ないとも思える方法ですが、この方法により快適性が維持されるわけですから住まい方としては素晴らしいと思います。

本来はリビングで暖房をすればそれに準じて廊下、脱衣室などの非居室(常時生活しない部屋)も温かければ良かったと思います。

寝室は脱衣と一緒に開放 子供室は閉じる

寝室は、夜、廊下のファンヒーターで脱衣室と一緒に暖めておきます。就寝時には22℃くらいのようです。晴れた日の翌朝は19℃くらいありますが、曇りの日の翌朝は15度くらいまで下がってしまうこともあるようです。
寝室は3人で寝ているので内部発熱もあります。もう少し温度変化が少なくても良い気もしますが、このくらいですむならまあまあでしょう。

一方、閉じたままの子供部屋ですが11度まで下がってしまっています。リビングなどの暖房室と空気の循環が少ないとはいえ少し下がりすぎです。非暖房室の温度がこれほど下がると言うことは、断熱不足と言うことでしょう。

温度測定の結果から読み取れること。

エネルギーを使って暖房すれば家を暖めることができます。
断熱量と暖房器具の大きさは適切です。余力もありそうです。
暖房器具さえ使えばなんとか暖めることはできますが、それを維持する力が足り無いような気がします。私の感覚では断熱不足ということになります。
それは、暖房室の温度の下がり方や、非暖房室の温度の低さから読み取れます。

ハウスメーカーが自信を持って温かい家だと説明したレベルがこのレベルです。

今後皆さんの指標としてください。
この断熱レベルが,すごいとか甘いとかの判断は各自でしてください。

もちろん、もっと温かい家もありますし、寒い家もあると思います。

これが,まだ半年たたない住友林業の家の実力です。お客様がオプションで良いサッシにしたりしてますので、ノーマルな仕様はこれよりもっと寒くなると思います。

建築会社はどこも温かい家 高気密高断熱住宅だという。

どこの建築会社も「当社の家は十分温かい」といって営業します。
今回この住宅のデーターを公開してほしいとおっしゃったオーナーさんも、たくさん調べたけどうまく比較検討できなかったと言っていました。

もちろんUA値など公開してありそれを元に比較はできるはずですが、その数字がどのくらい体感や省エネ性に影響するかは、全く判断できません。

営業マンが 「国の基準が UA=0.87なので UA=0.6を切っていればとても温かい家です。」と言えばそれを鵜呑みにしてしまうかもしれません。

「この住宅はZEHクリアーしてます」と自慢げに言えばそれがとてもすごいものと思い込んでしまうかもしれません。

きちんと比較検討できる情報があり、それを元になっとくして家づくりができないと、あとで後悔してしまいます。

スマホや自動車は買い換えることがしやすいですが、住宅はそうはいきません。

今後、家づくりをする人のために情報を公開してほしいと言ってくださったこの家のオーナーさんのためにも、引き続ききちんと情報を公開し、その後比較へと進んでいきたいと思います。

このブログを読んで 他社で建てた方。
計測公開を希望される方は 当社までご連絡ください。
格安で,測定調査いたします。

info@ta-k.jp

までご連絡ください。冬の期間しかできませんので お早めにどうぞ。できれば消費電力量がはかれるHEMS付きの住宅がよいです。

住友林業の家は暖かいのか?断熱調査3 気密測定

実際の内容をお話ししていきます。

気密測定の結果

気密測定を行いました。
今回は減圧法です。
おうちの中の空気をファンで外に出しおうちの中と外の圧力差を付けます。
そのときに通る空気の量からおうちの隙間を推定する方法です。

結果は ハウスメーカーにしたらすごく良いです。
C=0.63c㎡/㎡
なんと1.0を切っています。
現在作られている住宅の中ではとても良い部類に入るでしょう。
1.0を切ると断熱性能がきちんと発揮されてくると言われています。
断熱がきちんとしていれば 温度ムラも少なくなりますね。

サッシの性能のおかげ?

しかしこの性能がどのおうちでも出るかというとそういうことは無いと思います。
このおうちは お客様のこだわりで サッシを標準の樹脂アルミ製のアルジオからオール樹脂サッシAPW330に変えています。
当社の今までの経験からこのサッシでこの性能だとすると、標準のサッシの場合はかなり落ちるため、1.0を切るのは難しいのでは無いかと思います。
樹脂サッシを使って本当に大正解だと思います。

当社の場合 お客様のどうしてもという要望が無い限りありません。最後に使ったのもいつだか解りません。どちらも使っていたことがる10年以上前ですと 明らかに樹脂サッシの負が性能は出ていました。

工事の内容は同じでもサッシが変わるだけで気密性能に大きく差が出るのに驚いていました。

施工が重要 袋入り

グラスウールと防湿フィルムが一緒になった袋入りのグラスウール施工はとても大変です。高気密高断熱住宅に本気で取り組んでいる住宅会社はグラスウールはグラスウール。防湿シートは防湿シートと別に施工します。住友林業さんは昔ながらなの袋入りグラスウールが標準です。コストを圧縮するためでしょう。

後日、施行写真を確認しました。お客様がきちんと足を運びフィルムの貼り方などもチェックされたそうです。さすがきちんとできています。
ビックフレーム工法で筋交いを使いませんから断熱材の施工もしやすく職人による差が出にくいのもこの工法の利点ですね。筋交いなどの取り合いがありますと上手に断熱材を入れるのが大変です。熟練した大工さんでも難しいのです。この構法なら普通に並べていくだけですからうまくいくと思います。

きれいにグラスウールが入れてあります。フィルムをめくってちょうど良いところで断熱材をカットしまたフィルムを戻すという施工方法です。

省令準耐火 石膏ボードで抑える

さらに省令準耐火の建物ですので石膏ボードを桁まで立ち上げきちんと断熱材のフィルムを押さえ込むことができています。これにより気密が確保できているのでしょう。

木造メーカーなのできちんとした工事がやりやすいですね。鉄骨メーカーはこのあたりの処理は複雑になり大変です。良かったですね。

施工は完璧なのか?

完璧というほどではありません。あくまでも一般レベルの丁寧な施工でとどまっております。

我々からするとここはもう少しこうした方が良いのでは無いかというところもありますね。目指しているレベルが違うのでやむを得ないでしょう。

気密性能の評価

ハウスメーカーとしてはとても頑張っていると感じました。この断熱量は一般的ですが一般的なレベルでのきちんとした施工により、気密性能が確保されています。このくらいの気密性能があれば、断熱材の性能がきちんと発揮されると思いますし温度ムラも押さえられるでしょう。

あなたの家の気密測定いたします。

多くのハウスメーカでは気密測定はしてもらえません。

気密性能は高断熱住宅にとっては絶対に必要なものです。

気密がとれていない住宅の暖房は「穴がたくさん空いた鍋」に水をためようとしているようなものなのです。

「建てたおうちが寒くてしようが無い。」それは断熱性能では無く、ずさんな工事のための気密が無いことが原因かもしれません。

当社から概ね1時間の範囲であれば 出張料サービス 測定費50,000円(税別)で行います。 しばらくの間は業者同士の価格で一般のお客様にご提供します。
特別価格対応中の間に是非ご利用ください。


建物の性能が極端に悪い場合測定不可能な場合がございます。その場合でも料金はかかってしまいますのでご了承ください。
現場の状況により気密測定の機器の設置ができなかったり、建物の状況で事前処理ができない場合もございます。

お気軽にご相談ください。info@ta-k.jp

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