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髙橋建築

設備・空調

今日は、大手メーカーの開発規格?技術の人と打合せがありました。
住宅のIOTについてです。

私が考えていることをヒアリングしていただきました。

大会社が地方のいち工務店に意見を聞くなんてすごいことですね。
私も良い商品を作っていただきたいのでありったけのアイデアを出させてもらいました。

住宅にも様々な機器が付いてます。
玄関の電気錠
テレビドアホン
照明や
エアコン
換気扇
便器や
食器洗い機
IH
電動シャッター

とりついていなくても

TV
洗濯機
電子レンジ
など など

様々な電気機器がありますね。

それらの機器をネットでつなぐのです。
様々な機器がつながり、便利に連動して行きます。

それがIOTです。

便利にしたり 健康に良かったり 生活を豊かにしたり。とても期待のできる技術です。

議論内容については最先端の事柄なので守秘義務!

どうでも良いふざけた内容のページをあげます。(笑)


将来、とても便利な世の中になる第一歩ですね。

この分野は、世界でも激しい競争が始まろうとしています。

日本企業が アップルやグーグルに負けないように頑張ってもらいたいですね。

皆で応援しましょう。

皆さんもできるだけ日本製品を優先して買ってくださいね。それが最終的には巡り巡って自分たちのためになりますね。

設備・空調

キッチンを選ぶ時の注意点は?

おうち作りの楽しみの一つであるキッチン選び。
キッチン選びはとても楽しいですね。
様々なメーカーとグレードがあります。
設計士さんの設計した手作りキッチンも良いですね。

たくさんの議論があり、とても長くなりそうなので今回は私の体験談から、値段、機能、見た目どれを優先するか。について考えてみましょう。

建築士は料理好き?

住宅造りに携わっている建築士には料理好きが多いようです。

昔の有名な建築家の先生の伝記などにも、「ご自分で料理をつくられていた」と書かれているものが多いですし、多くの設計事務所では先生や所員が料理をつくり’まかない’として食べているようです。

私も料理が好きです。
昨晩も残業のあと大根のソテートマトソース(まずかった)とベークドポテトの卵焼き(笑)つくっておきました。
もちろん今朝も朝の4時半から仕事をして6時から味噌汁や肉野菜炒め、にんじんバナナジュースなどつくっています。
簡単なものばかりですけど、料理が好きです。

打合せや設計などとても神経を使いますので、頭が混乱してきます。
ただ休んだり、テレビを見たりするのも良いですが、私は料理をして気分転換しています。

料理も考えながら形にしていく。いろいろ試したり失敗したり。なんか家づくりに似ているところがありますね。

3種類のキッチン 

私は3種類のキッチンを使っています。
1つは自宅で、機能性の高いキッチン。
もう一つは事務所の見た目重視のキッチン。
さらにもう一つは飯能の住まいにある安いキッチンです。

それぞれに特徴があります。

20年前の機能重視キッチン

自宅の機能性が高いキッチンはもう20年も前のもの。
キャビネット天板ともステンレス製です。足下の引き出しが着いたその当時最新のモデルです。
キッチンの収納と言えば開き扉でしたが、開き扉から引き出し式になった最初のものです。このときは収納がしやすくなったのでびっくりしたものです。今では当たり前ですけど。

調理スペースもステンレスの曲げ加工技術で折り込みがあり水で流しやすくできています。

水で流せる調理台


目線より少し上の手が届きやすい場所に水切り棚が合ったり調味料いればありとても重宝しています。
レシピ本なども置けます。今はタブレットでクックパッドや’ちびカバ’youtubeが多いです。(笑)

水切りだな 動かせるレシピ本置き 調味料だな

便利です。
私は、ガシャガシャ勢いよくやるタイプなのでいろいろなものが手元にあると便利です。いちいち取りに行かず、さっと取り出せると良いですね。

当時のものですが質が良いのでお掃除も楽ちんです。
排水口の汚れなども落ちやすく詰まりやすく加工されています。

食器洗い機も着いてますが私はあまり使いません。調理道具は料理しながら洗って片付けてしまいますし、食器もそれほど数は出しませんので、その都度すぐに洗ってしまいます。

食器は 一人一人に お皿1枚 お茶碗 お椀 コップ お箸のみです。
料理はいろいろつくりますが、特別なもので無ければワンプレートに載せてしまいます。ですので数があまりないですので、その場でチャチャと洗ってしまいます。

レンジフードは古いタイプですので中のお掃除は大変です。最近の整流板が着いているタイプが良いですね。

見た目重視

事務所は見た目を考えたキッチンです。今、流行の吊り戸の無いオープンなタイプです。


IHの前に壁も無く本当にオープンです。
木製のキッチンです。

シンクに食器かごを付けて洗ったここに置いて乾いたらしまってます。
調味料は置いておく場所がないのでかわいい入れ物に入れてカウンターの上に。
まな板は厚すぎで置き場が無くいつもこんな感じ。
普段使いのお鍋、フライパン、ボール、ざるは出しっぱなし。(笑)
ふきんはシンクの中。

手元に置けないと料理中も動きが多くなりますね。動線より重要かも。キッチンに立ってる時間長いし。

きれいにしておくのはなかなか大変です。
忙しい共働き、子育て中の主婦には きれいにしておくのはかなりの重労働かなと思います。
でも、そういう若い世代の人がこういうオープンなキッチンを好みますよね。
憧れかな。

オープンなキッチンでもカウンター部分を少し立ち上げて手元が隠れたりちょっとしたものが置けるスペースが作れれば便利かもしれませんね。

参考にお客様のおうちの写真

使いやすそうですね。

安いキッチン

安い住宅会社がよく使うキッチンも使っています。

さすがにこれを比べるのはかわいそうですね。

見た目はあまり変わらないのですが、部品一つ一つがしょぼい。
写真は無いですが、シンクの汚れの落ちやすさ。排水口の掃除のしやすさ。水切りプレートの作り。レンジフードから扉一枚まで。引き出しのレールの耐荷重性能。引き出しも浅い!
まあ、安いのですからしょうが無いのですけど、良いものの使い心地を知っていると不満が残ります。

しかし、良いものを使ったことが無ければ気が着か無いでしょうからOKかもしれません。

安いのもこれはこれでありかな。料理は作れるし。アパートに比べれば十分。でも毎日だからな。
20年後くらいに新品に取り替える夢を持って使えば。
安いのだから我慢我慢。

メーカーばれるとかわいそうなので写真はひかえます。

?結局?見た目?機能性?値段?

間取りの都合上、お客さんからよく見えるなら、見た目重視も良いかなと思いますけど、お客さんもあまり来ないしな。
来ても友達や親くらい。

私は機能重視が好きですね。
オープンキッチンでみんなで料理も憧れるけど(笑)
ドラマで見るような。
そんなことどのくらいあるのだろう。

結局結論は出せません。
好みですね。(笑)

メインで料理をつくる方が選ぶしか無いですね。
みなさんも実際の生活を想像しながらじっくり考えてくださいね。

お知らせ,メディア掲載・受賞,断熱・気密,設備・空調

岡田さんの本が出版されました。

タイトルは

「エアコン1台で心地よい家をつくる方法」

当社は1台で十分間に合う性能ですがわざと2台にしてます。(笑)

この本には当社の事例が載ってます。

岡田さんから依頼されたわけでは無く、出版社から載せさせてほしいと声がかかったのですが断る理由もないので協力しました。
高性能な住宅が増えることは良いことです。

出版後に編集者から「岡田さんとお知り合いだったのですね。」と言われました。まさか知らないで頼んでいたとは思いませんでした。
知り合いだから選んだのでは無く、性能やデザインで選んでいただけていたと思うとうれしいですね。

内容は、一般のかたたちをターゲットにしたとても読みやすいものです。
勉強になると思います。
当社ほどの高性能過ぎる住宅のレベルではそぐわない内容もありますが、きちんとした内容の本ですので読んでみてください。入門書として最適です。

当社にいっぱい届けられましたので、当社で建築をお考えの方や、すでに当社で建築した人でしたら 取りに来ていただければ差し上げます。(笑)

建築費・光熱費,設備・空調

皆さん。エコキュートはご存じですよね。エコキュートの解説をいたします。

空気で熱を作る

エアコンと同じようにヒートポンプという機械で熱を作り出します。
熱を作るというより、外の空気の熱を奪ってタンクの中のお湯を温めるのです。
タンクの中のお湯は90℃にもなりますが外の温度は寒いと氷点下、暑くても40度しかありませんから、低い温度なのに高い温度のお湯が作れるなんて魔法みたいですね。
でもそれができてしまうのです。

エコキュートのしくみ
(株)コロナホームページから引用

電気のエネルギーを1使うと 3のエネルギーのお湯が作れます。
そのため、石油給湯器やガス給湯器よりも効率が良く環境に良いと言われるのです。

エコキュート選びは?

皆さんエコキュートを選ぶことは少ないと思います。建築会社もガス化、灯油かエコキュートか選ばせるくらいで、どの機種をつけるかまでは選ばせないですね。どの機種をおすすめしてくる会社かで、会社の姿勢が見えてきますね。

お客さんさえ気がつかなければ、一番安いものを提供し利益を得ようとする会社もあるかもしれません。できるだけ省エネで光熱費がかからないように考えてくれる会社もあるかもしれません。お客さんの立場に立って機種選定をしてくれる会社を選びたいですね。
エコキュートをいい加減な選び方をしている会社は、ほかの機器や材木などの資材も同じような感覚で選んでいるでしょうね。
大手ハウスメーカーであってもお客様がいわなければ一番しょぼいエコキュートを入れてきます。お客さんに確認する知識がはじめからあるわけでは無いですから困りますね。使い始めてから気がついても後の祭りですし、お友達たちと比較することも無いでしょうから気がつかずにそのままになってしまうことがほとんどでしょう。

エコキュートは機種により大きく効率が違う

先ほど 1の電気エネルギーを3にできるとお話ししました。
それがCOP3.0の性能と言います。

ですが近年は各社性能を上げてCOP3.8であったりCOP3.9という機種もありますね。COP3.0の機種と比べると2,3割も性能が高いわけですから、長期間使用すると光熱費に大きく差が出ますね。

(株)コロナ ホームページから

https://www.corona.co.jp/eco/

この機種はCOP4.0に達しています。すごいですね。

エコキュートは光熱費が安い

実際にお湯をわかすのに一月あたりいくらくらいかかっているのでしょうか?当社では複数のお客様のおうちで実測させていただいています。
まず,温かい夏ですが 2019年8月のデーターです。 
A様 37kWh 666円(18円/kWhで換算東京電力スマートライフプラン)
B様 31kWh 558円 
C様 33kWh 594円
7,8,9月は温かいので効率が良いですね。この金額で1ヶ月お風呂には入れるなんてびっくりですね。エコキュートの性能の高さが分かりますね。

しかし一方、冬は寒いのでとても効率が落ちます。
2019年12月の数字を見てみましょう
A様 113kWh 2034円(18円/kWhで換算)
B様 126kWh 2268円 
C様 115kWh 2070円

昨年1年間の C様の平均では90kWh なので 一月あたり1620円でした。
ガスや灯油の給湯器ではとても無理ですね。
皆さんのおうちはいくらくらいかかってますか?

寒いと効率が下がる

寒いと効率が下がる原因はなんでしょうか?

まず、タンクに入る水道水の温度が冷たくなります。夏場は地面も温かいですから元々20度位ある(予想)水を温めれば良いことになります。ですが冬ははかったわけではありませんが10度以下の温度の水を温めているのでは無いでしょうか?
大変ですね。

さらに熱を作るヒートポンプの効率が落ちてしまうのです。ヒートポンプとは冷媒をコンプレッサーで圧縮しそれが気化する時に奪われる熱を利用して熱の入れ替えをします。空気の熱を奪ってお湯を作るのです。空気の温度が高ければ熱を奪いやすいですね。前述したCOPも温度が下がると半分以下に下がるようです。大変効率が悪くなりますね。

そして寒冷地ではさらに、ヒートポンプの熱交換器に霜が付きます。そうすると空気の通りが悪くなり効率的に熱が奪えなくなります。そのため霜を溶かす必要があるのです。この霜を溶かすのにもエネルギーを使ってしまいます。

最後に、外気温の低さでタンクのお湯が冷めやすくなります。エコキュートは基本的に深夜電力を使い朝方お湯を沸かし切りますのでそこからよるお風呂に入るまでの間は外にあるタンクにお湯をためておくことになります。
お湯を作りきってから使うまで12時間以上になることがほとんどでしょうから寒いと冷めやすいのは当然でしょう。その分余分にお湯を作っておく必要がありますね。

エコキュートをどのモードで動かすか?

モードの名称はメーカーによりいろいろありますが 主にエコキュートが考えて必要量を調整したり深夜以外でも追加でわかしましたりする「お任せモード」
タンク満タンに目一杯お湯を作って準備しておく「満タンモード」
予想される必要量を深夜のみわかしておき途中で追加しない「深夜モード」があります。
基本的にはお任せモードで動かすのが経済的だと言われています。使い切る量を予想して少し余力を残してわかしてくれます。その余力も「多め」と「少なめ」が選べる機種もあります。毎日使う量に大きな変化が無い場合は「少なめ」が経済的そうですね。
最近の機種は「太陽光発電モード」を備えているものもあります。
深夜電力では無く太陽光発電の電力をうまく使うモードです。
次の日が晴れそうなら深夜電力では無く太陽光発電で作られた電力を使います。
自分で作った電気でお湯が作れるというのはとても良いですね。
このモードでは 暖かい昼間にお湯を作ることになりますので、ヒートポンプの効率が上がったりタンクの冷める時間が短くなったりととてもメリットがあります。

冬場は効率が悪いなら毎日、日中動かせば?

これまでの話を聞いて、冬場効率が悪いなら日中動かすのが良いのでは無いかと思われるでしょう。
基本的には夜間余っている電気を上手に使う機械ですから電力会社はあまり喜ばないようです。
しかし、効率を考えて日中動かすのが省エネにはなります。以前は7円ほどだった深夜電力も現在は18円くらいまでなってしまいました。

同じおうちで比べることができなかったので先ほどのA様のおうちを日中動かしC様のおうちを深夜のままにしました。

1日平均の電力量と電気料金です。
A様 3.9kWh 101円(26円/kWhで換算) 
C様 5.0kWh 90円 (18円/kWhで換算)
日中動かすA様の方が2割ほど使用電力量は安くなりました。しかしC様の方は深夜電力なので電気代は安くなります。
電気を使う量を少なくするのが環境のため?安い方がお財布にはやさしい?

太陽光発電で設置から10年以上たち売り電価格が下がってしまった人は自家消費が良いですから迷わず日中動かした方が良いですね。
8.5円/kWhの売り電価格なら1日33円でお湯が沸かせたことになりますね。

寒い日は浴槽のお湯を残そう。

とても寒い日は、外の水道の配管が凍ってしまうことがありますね。エコキュートとお風呂を繋ぐ循環パイプも凍ってしまうことがあります。

でも、お風呂に入り終わったあと、お湯を残しておくとエコキュートが自動的にたまにお湯を循環させてくれて凍結を防止できます。この機能を利用しましょう。パイプが凍らないようにヒーターを設置するととても電気を消費しますから、経済的です。

さらに残り湯があると、冬場の乾燥を和らげる効果もあります。浴室の換気扇を止めて 浴室のドアを全開するととても良さそうです。当社で建ててくださったオーナーさんたちがメンバーの「快適エコ研究所」の皆さんの実験でわかりました。家によって違いますが、おおむね5%位湿度の改善効果ありそうでした。

残り湯は暖かいですから、冷めるまでは、おうちの中にある方が暖房にもプラスですね。

逆に夏はすぐ捨てましょう。理由は簡単ですね。(笑)

建築費・光熱費,設備・空調

エコキュートにもたくさんの種類があります。

どれも同じではないのです。

能力の差があります。

お湯を沸かす効率が全く違うのです。

よく確認して購入しないととても損をしてしまいます。

20年くらい前にエコキュートを最初に発売したコロナさんのカタログで見てみましょう。

JISで定められている年間給湯保温効率というのがあります。
これは、お湯を沸かす時の効率と冷めにくさの効率を合わせて評価しているものです。
エコキュートのお湯はヒートポンプという仕組みを使って電気で作っています。エアコンの暖房と同じような感じです。電気でお湯を作る効率がまず違います。
そして、できたお湯をタンクにためて使うときまで冷めないように保温しておくのです。たくさんきちんと断熱してある方が冷めないですね。

主にはこの二つの要素でエコキュートの性能が決まります。先ほどのカタログを見ていただくとわかるように 普通のもので3.3。良いもので4.0です。なんと1.21倍も性能が違うのです。
自動車で言うと燃費33km/lと40km/lの違いでしょうか?(笑)全く違いますね。10年以上使うものですからランニングコストに大きく差が出ますね。

多くのハウスメーカーや工務店、設計事務所がつけているものは、この性能が少し劣る方です。
お客様は気がつかないので、良くない商品を使ってしまうのです。
本当にお客さんのために良い家を作ろうとしているのか?そうでないのか?こんなところを調べるだけでも見えてきますね。住宅会社の姿勢が見えてきますね。

モデルハウスではなく実際に建てられている住宅のエコキュートの品番を調べてみてください。怖くなりますよ。
エコキュートが調べやすい、わかりやすい例なので是非比べてみてください。
これがたいしたことない場合は、ほかの部材もそのような傾向があると思って良いのではないでしょうか?

設備・空調

HEAT20 G3クラス パッシブハウスクラスの完成現場見学会を行いました。

70坪もあるお家なのにどこに行っても涼しく皆さんびっくり。
当社の小屋裏エアコンの仕組みに皆さん驚いていました。
通常は各部屋につけなくてはならないエアコンも 小屋裏に1台埋めてあるだけ。
それも家電量販店で売っているような壁掛けのエアコンを建築側で工夫し付けています。
ですから 新築時も何台もエアコンを買う必要がないですしそのエアコンも安くて高性能。特殊なエアコンより家庭用エアコンのほうが競争が激しいですから性能が高いのです。

さらに、どんな機械でもいずれは壊れます。

10年後15年度 何台もエアコンが壊れたら修理費が大変ですね。

それが建築に組み込まれた特殊なものとなるとぞっとします。

ハウスメーカーのエアコンシステムなどで修理費に150万200万かかり とてもじゃないけどなおすことができずに、せっかくの全館空調システムを使うことをあきらめて家電量販店の普通のエアコンをつけたなんて人もいます。

そうなると、せっかく気密施工をした躯体も新たな穴のあけ直しできちんとした施工ができず大変ですね。

今回見ていただいた住宅は、将来の維持管理まで考えた 高性能住宅です。

無理やりの値段の高い高性能の設備に頼る住宅ではありません。

さらに 当社では1台のエアコンに頼ることはしません。2台体制です。

建物の性能はこの70坪の住宅でも 6畳用エアコン1台で冷暖房を賄うことができます。(PHPP計算結果)

暖房が220*8=1720W(ピーク)
冷房が220*10=2200W(ピーク)

1台で済むなら1台つければよいではないかと思われるかもしれませんが、万が一の安全のためです。1台だけだと壊れた時に困ります。夏の真っ盛りに壊れるとメーカーの修理が1週間も先ということもあるのです。その間の厚さを絶えることを考えたら怖いですね。
2台あれば安心です。壊れても違う場所についているもう一台を動かせば、涼しくなります。

さらに、こういった場合も考えられます。
お友達やご親戚が大勢こられたらどうでしょうか?
人間からはたくさんの熱が出て熱くなります。
たくさん集まれば集まるほど暑くなるのです。
さらにそこでホットプレートを付けて焼肉でもしたら大変ですね。
そのようなシーンまで想定すると やはりもう一台補助熱源としてエアコンが必要となります。

エアコン1台で済むと大げさにコマーシャルして実際に1台しかつけない工務店もおりますが皆さんご注意くださいね。
エアコンの大きさも見てくださいね。先日みた工務店は本当に1台でしたが、普通のエアコン3台分くらいの容量のある効率の悪い大きなエアコンをつけていました。(笑)なぜ一台にこだわるのか?不思議ですね。壊れたら高いですし、普段の燃費も高いですよ

設備・空調

今回の住宅は 「高橋建築 小屋裏エアコン令和ゼロ システム」です。
数年間 小屋裏エアコンを 工夫してきて 進化し続けています。
以前のものああまり期待通りに動かなかったのですが、4年前旭化成さんのモデルハウスで新たな試みで成功し、さらに昨年進化し エコハウス大賞の前真之賞を受賞し当社の実力が認められました。
今年はまた一段進化させました。

建築プロのマニアの皆さん興味あるでしょ。

なかなか暑くなりませんのでどのくらいの結果まで持って行けるか解りませんが、本日ようやく少し暑くなったので実測してきました。


外気温が32.6℃ 室温は 2階が25.4℃  小屋裏階が25.5℃ 1階リビングが26.8℃です。

小屋裏で冷やしているので2階の方が涼しく1階が少し暖かいですね。吹き抜けが無いプランなのでやむを得ないですね。1Fリビングにもエアコンがついていますからそれを軽く動かすと良いかもしれませんね。

絶対湿度が少し高めです。
良い方ではありますが、もう少し温度が高くて絶対湿度が低い環境を作りたいですね。
小屋裏エアコンは10畳用なのですが、とろとろ動いています。もう少し強く動いて冷媒温度が下がれば結露が促進されて良いかもしれません。やはり計算通り6畳用エアコンが良かったのでしょうか?大きすぎたのかな?
温度は下がっていくけど湿度の下がりが悪いですね。
もう少し暑い日になれば負荷が上がるので、湿度が取れるかもしれません。

温度が高めでカラッとしている方が体が楽ですよね。
その様な空間をシンプルな仕組みで作りたいと思います。

複雑な仕組みでは 設置費もかかりますし、メンテナンスも大変です。

万が一壊れたときには大金がかかってしまいますね。

できるだけシンプルに 家全体が快適で省エネになるように今後も技術を磨いていきたいと思います。

この仕組みは今度の現場見学会でご覧になれます。興味があるかたは是非どうぞ。プロのかたは名乗ってくださいね。面倒だから。(笑)

 

設備・空調

展示場ネタ第3弾

全館空調が売りのハウスメーカーに行きました。

ある程度は解っていたので行くつもりはなかったけど、営業さんに引き留められて。

この仕組みの全館空調は熱交換換気システムとダクト式のエアコンを組み合わせたものです。

1階2階のそれぞれの天井にダクト式エアコンが組み込まれて、各居室にダクトで暖めたり冷やしたりした空気が送られます。

断熱性能はそこそこなので、エアコンからの風量はかなり多くなくてはなりません。換気で必要な風量の何倍も必要となります。ですから太めの配管が張り巡らされています。さらにこのダクトは冷房にも使いますから結露を起こさないように断熱されています。ですから断熱材も足された太い配管です。取り回しが大変そうです。
各部屋のニーズに応じた風量調整は難しいでしょうから温度ムラの管理が大変です。西日が当たる暑い部屋がどうなるのか?ちょっと心配です。実際にかなりクレームも多いと聞きます。

このシステムで行くなら、もう少し断熱、日射遮蔽が必要です。外からの影響が少なくなれば、コントロールできるでしょう。パッシブハウス並みの熱性能にすれば、換気風量だけを冷暖房するだけでいけます。換気システムとエアコンをくっつけるのならもっと断熱しなくてはならないと再確認できました。

でも、そのパッシブハウスレベルの断熱レベルになるとまた違った考え方も出てきます。
特殊なシステムはメンテナンスや、取り替え時に大変です。とてもお金がかかります。パッシブハウスレベルの断熱性能になるとわざわざエアコンと換気をくっつけなくても良いのです。負荷がとても少なくなりますから 小さな エアコンがどこかにあれば良いのです。普通の家庭用のエアコンは安くて性能が良いですからそれをどこかに付けます。買い換えの時も楽です。特殊な工事がいりません。
付ける場所、付け方は様々な条件で変わります。
より省エネ。より快適。そして将来のメンテナンスが楽なように、最先端のノウハウでがんばっています。(笑)

日記・想い,設備・空調

スキップフロアー。中間階の1.4mの収納。小屋裏収納などたくさんある、空間利用が上手な工務店の天井を見ました。

スキップフロアー部分にはなんと暖炉がありました。びっくり。ここでお酒を飲みながらゆっくりと読書。そんな生活を想像させます。
来場者に夢を与えるのも住宅展示場ですね。
70坪以上もあるからこんなこともできるのでしょうが、うらやましいです。

展示場ですから、多くのお客さんが来てもお客さん同士がよけて通らなくても良いように、階段が複数あったりしていますし、先に触れた小屋裏収納や中間収納、スキップフロアーがあるのでアップダウンがたくさんあります。まるで迷路。楽しいです。

室内は ワイルドな感じの仕上げで オークの節有りムクのユニのフローリング。テーブルなどもわざと古く見せるエイジング加工などされている家具。でもドアはシートばりのアンティーク調。質感にちょっと違和感がありましたが、コストの問題でやむを得ないでしょう。

断熱は壁、屋根 吹き付けウレタンに遮熱シート。高断熱に遮熱シートはあまり役にたたないことは知られていますが、少ない断熱には効果が期待できます。一般の方には説得力がありますから良いアピールとなっていそうです。

「この家は一台のエアコンで暖まります。どうですか?暖かいでしょう。ご覧になっている間に暖まるのが解りますよ。」とエアコンを付けて見せてくれました。「すごいですね。どのくらいの大きさのエアコンなんですか?」と聞くと「15畳用くらい」との回答。
この断熱量、このサッシ、この大きな家であり得ない。とすぐ解りましたので、見終えた後、この住宅の裏に行きエアコンを見ました。そうしたら、定格暖房能力が9.0kWのエアコン。それが3台も動いていた。(笑)他にも動いてないエアコンが数台。
展示場怖い。だまされるところだった(笑)

当社は高断熱で性能高いのですよ。と言ってもやたらエアコン付いてますね。展示場の裏に行ってみてください。
すごいですよ。
お部屋にもたくさん付いてますね。
展示場の人に理由を聞いたら、多くの人が来るからとのこと。
一体、何十人いっぺんに入るのでしょうか?
冬はお客さんが多いほど人体の熱での内部発熱量が多くなるので暖かくなるはずだから、エアコンは少なくなって良いはず。
夏だって人間一人100W換算としても、14畳用エアコン(4000W)1台あれば40人分の熱が冷やせる。お客さんの出入りが多いからと言うのはいいわけだと解ります。理由はきっと温度ムラを感じさせないため。

皆さん。展示場は裏まで見てくださいね。(笑)
それと、説明員の言うことやカタログはあまり信じない。
数字も都合の良いところだけ取り上げて書いてあるので、信じられない場合が多いと言うことがとても解りました。
こういうところと比べられるのだから、とてもいやになってしまいます。

普通の人は大きい会社が嘘言っているとは思わないし、都合の良いことだけばかりしか言っていないとは思ってないですし。

真面目に良い家を作ろうと思っていたけど、かなしいです。

設備・空調

快適な室内空間を作るために 住宅でも全館空調が行われるようになってきました。

その一例のシステムとして YUCACO というシステムをご紹介いたします。

このシステムの仕組みを開発された坂本先生に直接お聞きする機会に恵まれました。

エアコン室に5.6kWのエアコンです。お家は約40坪 UA=0.4位 暖かい姫路市なので この断熱なら 暖房はオーバースペック
冷房負荷で決まっているものと思われます。

このW=1820 D500 H1000位の 箱の中で 冬は26度 夏は22度運転です。

この下に各部屋に送風するためのチャンバー室があります。

そこに 弱運転で100m3の送風ファンが14台あります。 DCモーターの5Wのファンです。 半分はダクトで二階の各居室に送風しています。

下の半分の送風ファンは一階の床下にまとめて送風しています。

このファンが欲しいです。

1Fの各居室の床のガラリからキッチンやリビングなどに エアコンの風を出します。

二階の居室には役100m3の空気が送られてきていますから 入り口のドアを閉めていると 空気の出口が足りません。
出るところを作らなくてはなりません。

各部屋からダクトで廊下に送ります。

この仕組みならエアコンで除湿が促進され さらさらになった空気が各部屋に送られ気持ちよさそうですね。

エアコンは一台で済むわけですから、これからの設備コストは安く済みます。

ランニングの電気代は エアコンが少し大きいので あまり負荷のかからない時間帯や 季節には少し多めにかかると思います。

小さなエアコンを効率よく動かした方が効率が良いですね。でもピークの負荷の時のことを考えるとこの大きさが必要です。

猛暑の時や大勢のお友達などが訪れ内部発熱が急激に増えたときなどですね。お子様付けの家族が2組来て焼き肉パーディ子供が大騒ぎこんなありそうなシュチュエーション時に負荷が間に合いません(笑)

全館空調を一台のエアコンで行おうとするとどうしてもこの問題に行き着きます。 負荷が小さいときは小さなエアコンを動かし負荷が大きくなったときにはさらに大きめなエアコンで対処するというような方法の方がランニングコストが下がります。

エアコンが壊れたときも困ります。壊れるのはだいたい使い始めかすごくたくさん使っているときです。そのときは他の家庭でも同じ状況ですから修理が多発します。メーカーも修理対応で大忙しとなりなかなか来てくれません。

今年の夏の猛暑時には、修理がなかなか来ないでエアコンが使えずお年寄りが亡くなる事件が起きました。修理に数週間かかることも有ります。

その様なことを考えると 一台だけで冷房するのはとてもリスクがあります。バックアップ用にどこかにエアコンを付けておくべきですね。それが効果的に負荷が急激にあがったときのための補助エアコンとして機能すれば一石二鳥です。当社ではこのようなことも考えエアコンを二台で運転させるわけです。

このシステムはダクトもたくさん使います。ダクトの設備費、清掃性、点検性など考えるとちょっと面倒です。

住宅ですからもう少しシンプルにしても良いのでは無いかと思いました。

換気システムは パナソニックの全熱交換換気扇

廊下に集中してSA(給気)してエアコンに取り込み各部屋に送風廊下に戻りトイレなどのダーティーゾーンからRA(排気)です。
疑問はエアコンが動かないときにチャンバー室のファンをとめると居室の空気が動かないこと。
エアコン稼働時でも廊下→居室→廊下→トイレと廊下で混じること SAの位置をうまく取ることでこれはそれほど問題にならないかもしれません。

工事費は100万円ちょっとかかるとのことですが この手のシステムだとおとても安く とてもうまくできています。

同じようなシステムでZ空調というのがありますがこのシステムのほうが安くよりいいかなと思います。

坂本先生と居酒屋で焼酎です。(笑)当社のシステムの話も聞いていただきました。