パッシブハウス認定
パッシブハウスの認定を受けると言うことはどういうことでしょうか?
世界基準での温かい家、省エネな家
パッシブハウスであると言うことは、もちろん世界基準での温かい家、省エネな家ということが照明されてと言うことですね。
「パッシブハウス」は世界共通言語
海外旅行に行ったときに「パッシブハウスに住んでいる」といえば通じます。
「パッシブハウス」に住むということは、きちんとした家に住んでいる。それを選ぶことができるリテラシーがあるということの証明です。
「高気密高断熱住宅」なんて言っても「Q1住宅」「G3」なんて言っても全く通じません。
パッシブハウスの家である証
きちんと認定を取得するとこのようなプレートがいただけます。このプレートは再発行ができない貴重なものです。
本物の省エネ住宅であるということが玄関先でわかります。
認定証もいただけます。認定証にはオーナー様の指名住所はもちろん性能まで書いてあります。
本当に幸せそうですね。
オーナー様の認定のメリット
まずは、計算された性能がきちんと出るということの確信につながります。日本の国のUA値計算では実際の温かさや、消費エネルギーは全く予想と外れることがあります。しかしパッシブハウスのロジックで計算された建物は、実測がその期待を裏切らない、かなり高い精度で整合します。
次に、不動産価値の上昇です。日本の通常の建物は中古ではほとんど値段がつかないことも多いですね。土地の価値だけで取引され建物はマイナスなんてこともあります。
海外ではパッシブハウスは高値で取引されます。日本ではまだ取引事例が少ないですが、築10年を超えた建物が建築時より高く売買された事例も出てきました。
海外ではパッシブハウスに補助金が出ることが多いようです。お隣の国、中国でも出されていると情報が入っています。
日本では、まだ国の取り組みが遅く補助金の事例はありませんが、今後に期待したいですね。
設計者にとってのメリット
我々設計者にとってのメリットもあります。
建築の設計はあいまいなことも多く、経験に頼りがちです。しかしパッシブハウスのロジックでシミュレーションを繰り返すことにより、お客様に確実な性能の建物、より良い性能の建物を提供することができます。それが設計者自身の設計力の向上などにもつながっていきます。
また、認定を取得するにあたり、工事のチェックや、気密測定、風量測定なども行われます。ミスを防ぐことにつながります。きちんとした施工の検証をすることで、確実な性能の提供ができ、その後の不具合の発生などを少なくできます。
認定取得する方法
認定取得するには、パッシブハウスの設計ができる設計者さんの力を借りなければなりません。かなりの勉強が必要で日本でできる人はまだまだ少数です。パッシブハウスジャパンのサイトから実際にパッシブハウスの認定を取った建物を作ったことのある設計者さんや工務店さんにお問い合わせください。
認定費用は?
パッシブハウスジャパンの審査費用、ドイツのパッシブハウス研究所への費用で30万円です。
そのほか設計費、場合によってはコンサルティング費用などが掛かります。
世界最高峰の基準のパッシブハウス。
数年後は当たり前になっていくというのが世界の流れです。海外では低所得者向けの公共住宅でさえパッシブハウスが要求される場合もあるそうです。
せっかく作るのに低レベルな住宅で、10年後20年後に建て替えたくなってしまうようではもったいないですね。
どうか皆さんも冷静な判断で家づくりをしていただけたらと思います。