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髙橋建築

生活の仕方で省エネを楽しもう!省エネはあなた次第。

パッシブハウス

パッシブハウスレベルの高断熱住宅が増えてきました。G2レベルの住宅も増えてますね。

そういうお住まいに住む方が省エネかというとすべてがそうでない場合があるようです。

「暖かいおうちが出来た!」と喜んで 「おうちの中どこでも同じ温度、冬でも半袖半ズボンで過ごせます!」

という発信をたくさん見かけるようになってきました。

G2というだけで省エネですか?もちろんきちんと計画ていて日射取得などで暖房をほとんど使わないレベルなら省エネですね。

ですが、G2位の少しだけ断熱がされているレベルで、きちんと日射取得やや熱橋が計画されていなければ、むしろ増エネになる場合が多いです。(パッシブハウスから見ればG2は少しだけ断熱されているレベルという判断になる場合が多いです。)

HEAT20のサイトでも言われてますが、G2では全館連続暖房をするとエネルギー減少にならない。それどころか半袖半ズボンで過ごせるところまで暖房すると増エネになってしまう危険性も。

パッシブハウスレベルの計算がなされていれば、22℃まで暖房してもそれほどエネルギーが増えなそうですが、割と増えてしまいます。「秩父パッシブハウス2022」で計算してみると、私の試算では14.8kWh/㎡が21.8kWh/㎡になってしまいます。約1.47倍の増エネです。2℃しか高くないのにすごい増エネですね。

それではどうしましょう? 簡単です。 半袖半ズボンを改めて、長袖長ズボンにすれば良いのです。(笑)無理に半袖半ズボンの生活をして、エネルギー無駄にしてまで、高断熱生活を謳歌する必要がありますか?自慢する必要がありますか?

それよりも、生活を工夫して生活することにより少ないエネルギーで住むことの方がかっこよくないですか?

「ほとんど暖房してません」かっこいいですね。

私は18℃くらいで無理なく住むことが出来ないか考えています。パッシブハウスレベルでも暖房しないと18℃以下に下がることは割とありますがそれほどの頻度ではありません。そして少しの暖房で18℃くらいは保てます。

ちなみに先ほどの住宅を18℃でシミュレーションしてみると9.3kWh/㎡。なんと20℃の時の63%の暖房で住むことが出来ます。さらに一番寒い朝方の「生殺しの温度」を許容できれば暖房なんて全くいらないかも。これを上手く生活の仕方で楽しみながら実践できないか?

たまに15℃有りなら3.6kWh/㎡ここまで来ればほとんど暖房いらないかもという結果ですね。

それが出来れば、物価上昇や、エネルギー価格高騰も全く問題ないですね。

*「生殺しの温度」 断熱評論家の南雄三先生が展開している話。それほど我慢できない温度でもない温度。たとえば、朝方15℃を下回るような温度になろうともそれは朝忙しく身支度などしている一時のこと。それを上手くやり過ごせば、お日様は昇りすぐに快適な温度になる。この短い時間なら我慢できる程度の微妙な温度のこと。(理解が間違っていたらごめんなさい)

Posted by 髙橋 慎吾