ものつくり大学の環境工学の授業
毎年この時期になると松岡先生に呼ばれ大学で講義を行っています。
環境工学の授業です。エクセルでシミュレーションをしながら建物の温熱について理解していくと言う内容です。
最初は外皮の熱の逃げなどについて熱貫流などを求めていきます。
そして、通気、換気などの熱ロス
内部発熱や部材の熱容量などを計算していきます。
非定常で室内の温度変化を求めるところまでやり、実測値と合うかを確認します。

普通の授業で非定常計算をつかい室温をシミュレーションするとことまで学ぶのはなかなかすごいですね。
ちなみに2年生の授業です。
理解して付いてきている学生もたくさんいますが、付いてこられない学生も多いようです。
何をやっているのか全くわかってなさそうな人もいます。
ここまで難しい授業ですから、やむを得ないと思います。
松岡先生にはむず可過ぎて環境工学が嫌いになってしまわないですか?と話しますが、この授業を理解出来る人をゼミに入れたいという狙いもあるみたいです。厳しいですね。
ですが大学の授業ですから、それでいいですね。
私の授業は、この授業で学んだようなことを「実際の建物の設計でどのように生かしていくか?」
という、実務について。
実際にどのようなプロセスで温熱設計していき、どのような性能の建物ができるか?
事例で説明します。
この寒い冬でも暖房が必要無い家が作れるというのには、学生たちも驚いていたようです。
設計者が、温熱設計を理解して設計出来ているか?
全く勉強不足で設計してしまっているか?
それでできあがる家の住み心地は全く違います。
最後の締めはこんな感じ。(笑)
これから建築士になる学生さんを脅しておきました。
