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髙橋建築

スモールハウス ミニマムハウス

日記・想い

近年、ミニマリストという生活の仕方が流行ってきています。

持つものを最小限にしてシンプルに生活をする方法です。
本当に必要最小限のものだけにして不買う頻度の少ないものや、用途が他で代用できるものは極力持ちません。

ものであふれかえる現代の生活から考えると、不便そうですが、高度経済成長前までは日本でもその様な暮らしが当たり前でした。

衣類も数点に絞り上手に着回す。おしゃれなフランス人は少ししか服を持っていなくて上手に着回すみたいな本もありましたね。

調理器具もお鍋は一つ。フライパンも一つ。食器類も少量にして、料理家電も使わない。

そのほかいろいろものを持たない工夫はできそうです。

ものを持たなければ それを購入する費用もかかりませんし、修理、買い換えもありませんからとても経済的です。片付けやお掃除に費やさせる時間もとても少なくなります。

実際の生活を振り返ると このような耐久消費財を買うため、維持するために一生懸命働き、お金を稼ぎ、さらには時間まで費やしていることに気がつきます。

ミニマムな生活ができれば、自然に自分のための時間をより多く確保できて、豊かに生活できる時間が増やせるかもしれません。

「心地よい自分の居場所でゆったりと生活する」その様なことができれば、私にはそれが最高の生き方に思えます。
最小限の選ばれた自分の好きなものに囲まれ、自由な時間で、自然に溶け込み、好きなことをする。その様な生活が送りたいと思っています。

今の経済論では、消費を増やしお金を循環させることが良いとされています。それとは、真逆なことになりますが、人が多くなり消費が多くなることが、地球全体にとって良いことだとは思えません

エネルギーの消費量を減らすことが、環境のためにも良いことだと知られています。エネルギー消費量を減らすにはどのようなことが良いのでしょうか?

生活する上で省エネ機器を選んだり、使うのを控えたりして努力することもとても大切です。太陽光発電などでエネルギーを作ることも大切かもしれません。

エネルギーを使わない省エネ住宅を作ることもとても大切です。現在の国の基準での省エネ性能は、エネルギーの使用量で決まります。高断熱にして冷暖房エネルギーを削減したりエコキュートなどの高効率な給湯器を付けたり、してエネルギーの使用量を減らします。

ここで言うエネルギーの使用量は、家一軒の使用量を計算するのですが、省エネの基準は、この使用量と普通に作られている住宅の使用量で割った値です。何割削減できたが評価の基準なのです。ここで矛盾が生じます。

たとえば 30坪の普通の家が100エネルギーを使うところ80にできたら20%の削減です。
50坪の普通の家が150のエネルギーなのに120にできれば同じ20%の削減となります。
しかし、よく考えると 30坪の家も50坪の家も生活する人数が同じなら 50坪の高性能な家より30坪の普通の家の方が 20も省エネと言うことになります。

もちろん当社のスペックになると大きくても小さな普通の家より省エネな場合が多いのですが、ここでは一般論です。(皆さんご安心ください)

しかし当社の内容で小さな家を建てればさらなる省エネ住宅となり、30坪の家で50以下と言うことになります。ですから小さな家だから省エネなのできちんと作らなくてもいいじゃないかということではありません。

ここで言いたいのは、小さな家は大きな家よりもとても省エネになると言うことです。不必要に大きな家にする必要は無いのでは無いかと言うことです。

小さな家は建築時のエネルギーもとても少なくなります。大きさが半分なら建築時のエネルギーも半分近いでしょう。

でも、建築時のエネルギーに関しては、別に大きな重要な要素があります。
それは耐用年数です。いくら小さな家で建築時のエネルギーが小さくても、普通の家と同じように30年くらいで壊されたらだめなのです。

長期優良住宅レベルの家はとても長持ちします。適切なメンテナンスをしていれば200年以上も可能でしょう。国で計算する値は平均で90年くらいとされていますから普通の家の3倍です。

それを考えると 30坪の普通の家より 長期優良住宅の50坪の家の方が一年当たりの建築時エネルギーが半分くらいであると言うこともできます。大きさが小さくなくても長持ちさせることで、省エネとなるのです。

それでも、エネルギー的にベストなのは、当社レベルの省エネで、長持ちする住宅をできるだけ小さく作ると言うことになります。

小さくと言うのは、ライフスタイルの問題で 大きな家でゆったり住みたいという人の方が圧倒的に多いと思いますので難しいかもしれませんね。当社レベルの住宅でしたら、十分省エネで長持ちするので無理に小さくする必要も無いかもしれませんね。

ですが、小さくシンプルに住みたいという方もいらっしゃると思います。

その様な、志のある方のために、小さな家を考えてみました。スモールハウスです。ミニマムハウスとも言えるかもしれません。

延べ床面積5坪+ロフト2.5坪です。若いご夫婦にちょうど良さそうです。
田舎暮らしのお家にも良さそうですね。

もっと小さいお家の可能かもしれませんが、私が快適に住むとしたらこのくらい欲しいと思って書きました。
玄関入ってすぐ小さなLDK。しっかりお湯につかりたいのでお風呂も作りました。シャワースペースならもっと小さくできますね。

洗面、洗濯、トイレは同じへやになってしまいましたが、きちんと取りました。洗面をキッチンで兼用するなら、お風呂を大きくするとかLDKを大きくするなどできそうです。

これらのことは、人によってバランスが違うでしょうし、もう少し全体的に大きくとか、小さくとかもできますね。

前回提案した スウェーデン風の住宅も小さめで住みやすそうでしたが、さらに小さく考えてみました。

小さいと建築費も安くなりますので見積もりもして見たいですね。

Posted by 髙橋 慎吾