電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

換気・空気,日記・想い,設備・空調

高気密高断熱住宅ではエアコンの故障が早いと言われています。

本当でしょうか?

近年のエアコン故障の現象

当社でもエアコンの故障が頻繁に起こる家があります。

どうしてなのか。

メーカー修理を掛けてもエアコンの工事ミスと言われます。
工事をし直して完璧にしてガスを補充しても、またまもなくエアコンの効きが悪くなる。

どんなに丁寧に工事しても、効きが悪くなる家があるのです。

調べてみると、室内機の熱交換の部分に小さな穴が開きゆっくり冷媒が漏れてしまうと言うのが判りました。
ピンホールがあく見たいです。
ゆっくり漏れるので修理する人もレベルの高いひとでないと判りません。

当社でも最初はパナソニック 次にダイキン 次に三菱電機と より強いエアコンを探して機種を選定していましたが、全くダメ。
どのメーカーの機種もこの穴が開いてしまいます。

壊れる家、壊れない家がある。ここ5年くらいが特に多い。

当社でも大変困っております。エアコンの修理が多いのです。

電気屋さんも工事を疑われるわけですから、とても大変です。もうエアコンなんか付けたくない。仕事したくないと言い始める始末です。

ですが、頻繁に壊れる家と、全く壊れない家があるのです。
そして、ここのところ多いのです。何が変わったのか?
原因があるはずです。

高気密高断熱住宅で起こりやすい現象

メーカーに確認をしますが、どのメーカーも変な噂が流れるのがいやで、どこも工事のせい、たまたまと言うことにしたがります。
でも、何度も重なったりすると言い逃れ出来ません。

最終的にはどのメーカーも認めます。
高気密高断熱住宅では良く起こる現象みたいです。

それでは高気密高断熱住宅でなぜ頻繁に起こるのでしょうか?
当社ばかりでなく パッシブハウスジャパンのメンバーやJBN(全国工務店協会)でも 頻繁にこの話題が出ます。

原因は空気質!

高気密高断熱住宅では、空気の漏れがほとんどありません。
ですから冷房、暖房の効率が良く快適に住むことができます。

ですが、室内に化学物質などの発生源があるとそれをとどめてしまうのです。
換気が十分でないと、その化学物質の濃度が高くなります。

その化学物質が、エアコンに穴を開けてしまっていると言うことが判りました。

どのようなものから化学物質が出るのか?

エアコンメーカーさんと話をしました。
この化学物質について、これが悪いという特定が難しそうです。

判っている疑わしいもの
芳香剤
柔軟剤
消臭剤
除菌剤
新しい家具などから発生するVOC
などが考えられるそうです。

確かにここ5年10年増えてきたものが多いですね。
ファブリーズみたいなものや、レノアみたいなものが増えてきておうちの中は化学物質いっぱいです。

本当に近年増えてきたものばかり。

エアコンが壊れやすい家の特徴

除菌をして清潔に住みたい!

いやな匂いがない生活にしたい!

良い匂いのお洋服来たい!

そういうかたが増えています。
匂いの元が自然なら良いのですが、化学的な成分で匂いを出してしまっているのです。

匂いにだまされて、化学物質まみれの状態で生活をしてます。
柔軟剤などの成分が、いやなにおいなら、皆さん使うのを控えるのでしょうが、良い匂いの香り付けをしてたくさん使わせます。
海外などではすでに禁止されている成分も日本では許されてしまっています。

海外では売れないから日本でバンバン売ろうという海外メーカーも。

除菌もくせ者です。
除菌のした方が良いと言う言葉を鵜呑みにして除菌剤を多用している人もいますね。

飲食店や医療機関などでは、消毒して予防することも大切でしょうが、一般家庭ではあまり良くないこともあることはすでに知られています。
無くてはならない良い菌もたくさんいます。そういった菌まで死滅させてしまっているのです。

良い菌がたくさんいて悪い菌の繁殖を防いでいたのに、良い菌がいなくなったので悪い菌が増えやすい環境ができてしまったというとんでもないこともあるようですね。

エアコンが壊れやすい家は、このような薬剤を多用している家が多いと言うことが、メーカーの調べで判ってきています。

当社でもVOC測定を徐々に始めています。

人間は大丈夫?恐るべき「香害」

頑丈に作られているエアコンが壊れるくらいですから、人間にとっても良くはないでしょう。

「香害」こうがいと言うようです。「公害」と同じ。
たくさんのYOUTUBEなどが出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=eKVSDkttTaw

匂いは私もとても苦手です。
近くに臭い人がいると大変です。めまいがすることもあります。
申し訳ないけど近くに寄らないでくれと思います。

本人は良い香りだと思っているのでしょうが、人によっては「香害」です。
迷惑を掛けて歩き回っています。

コーマーシャルにだまされていますね。

お子さんがいる家庭は注意して上げてください。
病気が発症してからでは取り返しが付きません。
https://www.shabon.com/kougai/

様々なものが化学物質まみれ

家の中に持ち込まれる様々なものが化学物質まみれです。

防ぎようがない感じです。
どんなに気をつけていても家の中に入ってきてしまいます。
家具などの購入も注意が必要。
良いものは対策されていて大丈夫な場合が多いですが、安い家具を売りにしているようなところは見た目だけで素材は悪いことが多いようです。私も大手家具屋さんに行くと10分も経たないで頭が痛くなったり、くしゃみがでたりします。
そのような家具を買わざる終えないときにはいっぺんではなく時期を別けた方が良いかもと思います。

商品を買うときには匂いを嗅いでみましょう。
そしておうちでできることは換気のみ。
窓開けを定期的に

電気がもったいないからと換気システムは止めないで、しっかり動かしましょう。

エアコン壊れやすいのは高気密高断熱住宅のせい?

変な柔軟剤、消臭剤そのたなどを使わないおうちはエアコンもきちんと長持ちしています。

住宅のせいではないのです。
無責任なそれらの商品を作っている作っているメーカーのせい。
コマーシャルにだまされてしまう我々の責任なのです。

洗剤メーカーなどは、もう少し真面目に商品開発をして欲しいですね。
売れれば良いのかな?儲かれば良いのかな?
大手メーカーの方があくどいですよね。
真面目に取り組んでくれているメーカーも一部にはあるようです。
https://www.shabon.com/

エアコンメーカーも災難です。エアコンメーカーの取り組み

エアコンメーカーの開発の人とお話しました。

エアコンメーカーもかなり前から気がついていて対策を迫られていました。
先日お話ししたメーカーはとても真面目なメーカーです。

いち早く、対応機種を開発してくださいました。
金属の配合を変え強くしたとのことです。

その会社の技術かたは、本当に真面目な技術者さんです。
「お客様の生活の仕方が悪い。
家が悪いとは言うことができない。
それが時代の流れだからやむを得ない。
メーカーはその時のニーズに対して技術を持って解決をしていくことが大切」

と言っていました。

素晴らしい!と思いました。メーカーさんの姿勢としては最高ですね。

でも?

エアコンが壊れにくくなっても、人間が壊れては?

住む人が病気になってダメでは?

皆さんが健康に楽しく生活して貰うために

私は家づくりを通じて皆さんの幸せのお手伝いをしたいと思っています。

できるだけ快適で良いおうちを低価格で作るために努力しています。

ですが、住む人が悪気がなくても生活の仕方を間違えてしまったら。私たちではどうにもできません。

皆さんお願いです。
健康のために変な物質は控えてください。

エアコンは修理出来ますが、皆さんが健康を損なうと取り返しが付かなくなることもあります。

皆さんが健康で楽しく生活出来るよう、より良い家づくりを頑張りたいと思います。




建築費・光熱費

光熱費削減は誰のため?世の中のため?自分のため?

住宅の性能を上げて使用するエネルギーを削減すのは良いことです。
CO2を削減して温暖化を抑制しよう。環境維持に貢献しよう。
そのようなことが叫ばれています。
確かにそれは大切なことですが、私たちが考えている一番の目的は、光熱費を削減することではないでしょうか?
まずは自分たちの生活が楽になる。
それが第一優先ですね。

自分のための光熱費削減。それはエネルギーの使用量の削減をすることです。電気代を払いたくなければ、使う電気の使用量を減らす。
当たり前のことですね。そうすれば、おのずとCO2削減。環境問題に貢献できるわけです。
自分のために光熱費削減は、世界のためなのです。

一歩進んで、使うエネルギーを削減するより、買うエネルギーを削減することを考えよう。

もちろん使うエネルギー削減すれば、買うエネルギーは少なくなります。
でも自宅でエネルギーが作れれば?
太陽光発電などで自宅でエネルギーが作れれば買う量は減ります。
もちろん雨の日や、夜などは買わなくてはなりませんが、お日様の出ている日中は買わずにすみますね。
購入する電気が減らせます。
その分また環境貢献はできるし、電気代は安くなります。

できるだけお日様の出ている日中に電気を使おう!

夜は電気を買わなくてはならない。
昼間の太陽光発電は使い切れないで、余ってしまう。
そうなりますね。
余った電気を上手く使うこと。
夜に使う分を日中使えたら良いですね。
そうすれば夜に電気をあまり買わずにすみます。
蓄電池を付ければ良いのですが、まだまだ高価です。
ある程度は生活の仕方で改善できます。

一番大きいのは、エコキュートを日中動かすこと。
エコキュートは深夜電力でしかお湯を作れないと思っていませんか?
それは間違いです。
日中でも作れますよ。
お日様エコキュートというものもありますし、時刻の設定をずらすだけで日中にわかすようにもできます。
効果は絶大です。

そのほか、家電製品を動かすのを日中にする工夫はできますね。
電気をたくさん使うものから考えましょう。洗濯機、乾燥機、食器洗い機。

消費電力が大きいのは冷暖房!エアコンを考えよう

そしてここからが本題。

使う電気を削減するには、限度がありますよね。
そして快適な生活を送りたい。
快適な生活を送るにはなんと言っても温熱環境を整えること。

エアコンの使うことです。冷房もできますし、暖房の効率も高い。

エアコンはとても消費電力が大きいですね。これをどうにかしたいです。
夏も冬も使います。(他の暖房器具よりは少ないです)

秩父地域では夏より冬の方が長いです。冷房は使っても7月から9月の半ばくらいの2.5ヶ月
冬は10月から4月くらいの7ヶ月くらいでしょう。圧倒的に冬が長い

そして、冬は外気温0度以下になることも。0℃を快適と言われる20度まで暖めるわけですね。
夏は35度を27度まで。
冬の温度差は20度 夏の温度差は8度。
解りやすく簡単に考えての話なのでマイナス5度を22度だとか40度を28度だとか言わないでくださいね。
大雑把に言ってです。圧倒的に冬の方が負荷が有り大変。

夏と冬を比べると冷暖房の期間は倍以上。上げ下げする温度も倍以上です。
気がついてましたか?
冬の方が冷暖房のエネルギーが多くなるのです。
圧倒的に!

しかし、高気密高断熱にすることによって、暖房期間は短くできます。2,3ヶ月暖房すれば十分だったり、無暖房で住んでいる人もいます。
暖房エネルギーは住宅次第でかなり削減できるのです。
一方冷房は?

冷房エネルギーを減らす。太陽光発電との相性バッチリ。購入電力減らすなら簡単

高断熱住宅でも冷房エネルギー削減は苦手です。
保温力は高いのですが、日射などでおうちは暖まります。
暖まってしまった家はエアコンで冷ますしかないのです。
でもよく考えると?
日射などで家が暖まる?それってお日様の出ている日中じゃない?

勘のいい人なら気がつきますね。

暑い日中には太陽光発電もバッチリ働いているので、電気はあまり余っているのです。


そう!余っている電気で家を冷やせば電気は買わずにすむのです。
日中のエアコンの電気代は東京電力に払う必要が無いのです。!!

お日様がなくなってからは、徐々に涼しくなりますからエアコンもそれほど電気を食わなくなります。
0円にはなりませんけど、少なくなるのです。

夏の光熱費は太陽光発電で削減 冬の光熱費は高断熱で削減 優先すべきは暖房負荷

光熱費を削減するためには、高断熱と太陽光発電でバッチリなのがおわかりいただけたと思います。

年間を通して光熱費のかからない家を作りましょう。

夏の冷房負荷より冬の暖房負荷優先に家造りした方が、光熱費は削減できます。
夏の取り組みも大事ですけど、光熱費で考えるとどちらを優先すべきかが解りますね。