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太陽光発電・蓄電池設置のノウハウ

太陽光発電,建築費・光熱費,日記・想い

こんにちは。高橋建築株式会社の代表、高橋慎吾です。


皆さんに有益な情報を提供するため太陽光発電25年以上で培ったノウハウを特別に公開します。

太陽光発電と蓄電池を考えるとき、「パネルはできるだけ多く」「屋根は南向きが一番」「蓄電池は大きいほど安心」と、それぞれをバラバラに考えてしまいがちです。

でも本当に大切なのは、パネル・パワコン・蓄電池・給湯・家の性能を、ひとつのシステムとしてバランスさせることです。

今回は、高橋建築が太陽光と蓄電池をどんな考え方で組み合わせているのか、その「最高のバランス」を目指す取り組みの一例をご紹介します。

高橋建築の基本構成

現在、私たちが採用している構成はこちらです。

  • 太陽光パネル:約10kW以上(過積載)できればです。
  • パワーコンディショナ(パワコン):Huaweiのハイブリッドパワコン 4.95kW × 1台
  • 蓄電池:Huawei 15kWh
  • エコキュート:日中に太陽光で沸き上げ(15時まで)

パワコン1台に対してパネルを約2倍載せる「過積載」が、この構成の中心です。なぜこの組み合わせなのか、順にお話しします。

価格のバランス:安いものを増やし、高いものを最小限に

ここ数年で、太陽光パネルの価格は大きく下がりました。一方で、パワコンや蓄電池は今も高価な機器です。

それなら、安くなったパネルを多めに載せ、高価なパワコンは最小限の台数に抑えるのが、費用対効果の高い組み合わせになります。

パネルを増やすコストは比較的小さく、パワコンを増やすコストは大きい。過積載は、この価格差を活かす考え方です。

15年後を見据えて:パワコンは1台に

太陽光システムの中で、最初に交換の時期を迎えるのがパワコンです。一般的に10〜15年程度で交換を検討することになります。

パワコンが2台、3台あれば、交換費用もその分かかります。パワコンを1台にまとめておけば、将来の交換費用も1台分で済みます。

家は建てたときの費用だけでなく、何十年と住み続ける間のメンテナンス費まで含めて考えたい。それが高橋建築の家づくりの基本です。

蓄電池の稼働率を上げるための過積載

15kWhの蓄電池を載せても、毎日しっかり充電できなければ宝の持ち腐れです。

もしパネルが6kW程度だと、冬や曇りの日は家で使う分だけで精一杯になり、蓄電池を満充電にできない日が増えてしまいます。せっかくの大容量蓄電池を使い切れません。

パネルを12kW載せることで、冬や曇りの日でも蓄電池に電気を貯められる日が増え、蓄電池の稼働率がぐっと上がります。

さらに、Huaweiのハイブリッドパワコンは、パネルで発電した電気を直流のまま蓄電池に充電できます。晴れた日にパワコンの上限を超えた分も、捨てずに蓄電池へ回すことができるのです。

もちろん、快晴の真昼には蓄電池の充電速度も超えてしまい、一部の発電はカットされます。それでも、年間を通して見れば**「捨てる電気」より「貯めて使える電気」を増やす**ことを優先した設計です。

売電より、自分の家で使い切る

今は、電気を売る単価より、電気を買う単価のほうがずっと高い時代です。発電した電気は、売るより自分の家で使ったほうがお得です。

だから高橋建築では、売電を極力減らし、発電した電気を自宅で使い切ることを目標にしています。過積載で貯め、蓄電池で夜へつなぎ、電気を買わない暮らしを目指しています。

曇りの日こそ、過積載が効く

実際に運用してみて、私自身も驚いたのが曇りの日の発電です。

晴れた日は、パネルをいくら増やしてもパワコンの上限で頭打ちになります。ところが曇りの日は日射が弱く、上限まで届きません。そのため、パネルの枚数に比例して発電量がそのまま増えます。

10kWのパネルは、同じ曇り空の下で5kWのパネルの約2倍発電します。過積載の本当の価値は、晴れの日よりも曇りの日に表れるのです。

エコキュートは「もうひとつの蓄電池」

エコキュートは夜ではなく、日中の太陽光で沸き上げています。

蓄電池に貯めた電気を夜に給湯へ回すより、昼の電気でお湯にしてタンクに貯めておくほうが無駄がありません。貯湯タンクは、熱でエネルギーを貯めるもうひとつの蓄電池です。

冬の秩父は朝晩が冷え込みますが、エコキュートは外気温が高いほど効率よく動きます。気温の上がる日中に沸かすのは、効率の面でも理にかなっています。

発電のピークに合わせるなら14時までが理想ですが、早く沸かし終えるほど夜までの保温時間が長くなります。過積載のおかげで15時でも十分な発電が見込めるため、15時までを標準にしています。

屋根の向きは「選択肢のひとつ」

太陽光というと「南向きが一番」と言われます。年間の発電量だけを比べれば、確かに南向きが有利です。

ただ、過積載と蓄電池を組み合わせる場合、東西の屋根も有力な選択肢になります。東西設置は発電が朝から夕方まで広がるため、暮らしの電気を使う時間帯と重なりやすく、パワコンの上限で頭打ちになる時間も短くなります。

大切なのは、向きを決めつけることではなく、その家の屋根と敷地に合わせて最適なバランスを探すことです。

秩父は山に囲まれた盆地で、冬は朝夕の日射が山に遮られることもあります。高橋建築では、地形データを取り込んだdesignPH(パッシブハウスの設計ツール)で山の影まで検証したうえで、パネルの配置を決めています。

雪の日はさすがに発電できませんが、秩父は雪の翌日に晴れて暖かくなることが多く、勾配のある屋根なら雪は自然に滑り落ちます。

実測データでは買電が37.44kWh/月

この考え方で建てた5件の住宅の実測データでは、電力会社から電気を買う「買電」は一ヶ月37.44kWhでした。
これは8月の電気単価で考えると電気使用量料がわずか1110円です。(基本料金1871円)(AI調べ)

曇りの日が何日も続けば電気を買う日も出てきますが、秩父でそうした日はほとんどありません。理屈だけでなく、実際の暮らしで結果が出ていることが、私たちの自信になっています。

オーナーさんからの喜びの声が多数寄せられることも励みになっています。

まとめ:最高のバランスを目指して

高橋建築の太陽光・蓄電池の考え方をまとめると、こうなります。

  • 安くなったパネルを多く載せ、高価なパワコンは1台に抑える
  • 15年後のパワコン交換まで見据えて、維持費を最小限にする
  • 過積載で蓄電池の稼働率を上げ、売電を減らして自家消費を増やす
  • 曇りの日の発電まで含めて、年間を通した自給を目指す
  • エコキュートを日中に沸かし、貯湯タンクも蓄電池として使う
  • 屋根の向きは敷地に合わせて検証し、最適なバランスを選ぶ

そしてその前提にあるのが、パッシブハウスレベルの家の性能です。家そのものでエネルギーを使わない住まいをつくるからこそ、太陽光と蓄電池が最大限に活きてきます。

パッシブハウスの暮らしを体感してください

**11月14日(土)・15日(日)**の「インターナショナル・パッシブハウス・オープンデー」では、実際にオーナー様が暮らしているパッシブハウスをご見学いただけます。太陽光や蓄電池のことも、ぜひ現地でご質問ください。

▶ オープンデーの詳細はこちらの記事をご覧ください

▶ お申込みはこちらから。見学申込フォーム

太陽光や蓄電池の組み合わせ、家づくりのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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お電話:0494-75-2377(営業時間 9:00〜18:00)

高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント/パッシブハウスジャパン元理事)

Posted by 髙橋 慎吾