建物のエネルギーを評価するのにBELS(ベルス)という評価方法が日本では用いられます。
最終的にこのようなラベルが発行されます。
日本式のエネルギー計算をして認定されるのです。この住宅は67%削減ということですごいエネルギー性能だと言うことが一目でわかります。
パッシブハウスなのですから楽勝ですね。5つ星もらってますがもっと★があれば10個くらいもらえたりして(笑)
審査員も疑う性能!
今回も審査の段階で審査ストップして疑われました。
大きな吹抜があったりドアのない玄関ホールとつながる広いリビング空間に6畳用エアコンはおかしいというものです。
審査員さんがにわかに信じられないのも無理ないですね。
20年、30年先を見越した性能ですから。
普通の常識では、この広い空間を6畳用エアコンで冷やすなんて間違いに違いないと思うのも無理ないですね。
でも本当はもっとすごいのです。
この家の性能は?
今回計画中のPHPPのverificationシートの抜粋です。
黒い四角が家全体の有効床面積が100㎡ 赤い四角が暖房負荷で10W/㎡ 青い四角が冷房負荷で18W/㎡です。
何を現しているかというと一番寒いときの必要な暖房量、冷房量が解るのです。
暖房を例にとると 100㎡の家で床面積1㎡あたり10W必要と言うことですから 100×10=1000
ということで 一番寒いときに1000Wの暖房エネルギーを作れる暖房機器が必要と言うことになるのです。
冷房だと 100×18=1800W 冷房時の方が多いですね。1800W必要です。
6畳用エアコンの性能はどうでしょうか?
冷房 2.2kW すなわち2200W 暖房2.5kW 2500Wです。
先ほどの計算で冷房 1800W 暖房1000W必要と計算されていました。
本当に6畳用で間に合うのが解りますね。むしろ暖房は3畳用エアコンで良さそうです。(笑)(そんなの無いと思いますけど)
リビングで6畳用?家全体で6畳用?
先ほどの審査員の質問は「リビングのエアコン6畳用で大丈夫ですか?」でした。でもこの計算は「家全体が6畳用でOKです。」なのです。
あらあら、とんでもない性能ですね。家全体を6畳用エアコンでとは。(笑)
こんなこと審査員さんには面倒なので説明しませんけど、実際のことなのです。
当社以外で家を作った皆さん。信じたくないですよね。聞かなかったことにした方がいいです。
実際の運用は?
当社の住宅は6畳用エアコンで十分と言うことが解りました。
しかし、これは平常時の話。様々な想定が必要ですね。
万が一壊れたら?
お客さんが大勢訪れたら?
ホットプレートで焼肉!夏にも鍋が食いたい!など
リスクは様々です。
そのため当社ではエアコン2台体制。吹抜の上とリビング
何かあって暑ければもう一台付ければ良いし、2台を弱く動かすのでもOKです。
万が一の故障時ももう一台あれば大丈夫。2台同時に壊れることはあまりないですからね。
今朝は寒かった
11月17日 今朝は寒かったですね。
外気温1.3℃ 室温20.4℃まで下がりました。
もちろん11年たった秩父パッシブハウスでは暖房は全くしていません。
暖房費0円が11年も これから先エネルギーの値段が上がっても安心ですね。