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髙橋建築

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省エネ基準義務化

日本の改革が叫ばれている。

日本の省エネ基準はとても遅れています。

電気製品や自動車は世界でトップレベルの性能ですが、住宅になると 世界で最低レベルです。
その事実に河野大臣が気がつき、今回の会議となったようです。
YOUTUBEで会議を公開するというとてもすごい意気込みが感じられます。

東京大学の前先生のプレゼンもすごいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=3tsyOZo0upk&t=5978s

時間の無いかは 前先生のところと最後の河野大臣のところだけでも聞いた置くと良いですよ。


国土交通省がタジタジになっているの面白いですね。
工務店ができないからと言ってますが、実はハウスメーカーが義務化を反対していたという事実もあります。

ですが、これで、省エネ住宅が進みますね。
高断熱が当たり前になるでしょう。
その先はパッシブハウスレベルが当たり前になるでしょう。

今きちんとした住宅を作っておかないと2050年の省エネ目標はとても無理ですね。

家づくりで迷わないために

最適解の家づくり

最近、情報が多くて惑わされてしまっている人が多いように感じます。

私も建て主さん家族のために「最適解」の家づくりを心がけていますが、うまくいかないことがあります。
一生懸命お手伝いしようと思っても、どこからか得た、中途半端な内容の情報だったり、知識で偏った家づくりの道に迷い込んでしまう人がいるのです。
本当にそれでいいの? 本当にそれが重要なの?
そう思うことがしばしばです。

アドバイスをしても素直に聞き入れてくれる人。全くダメな人がいます。
ダメな場合には無駄な議論をしてお客様との仲を壊すのもいやなので言うとおりにします。
とても納得できないこともあります。そういった場合には、私の熱はそこで冷めてしまいそれ以降ほどほどのヤル気になってしまうこともあります。本当はそれではいけないのでしょうが、そういう建て主さんにはそれ以降もアドバイスしても無駄ですから言うことを聞いていた方が良いと言う感じになってしまうのです。

私の知り合いの方が良い動画を上げてくれたのでシェアします。私が思っていることを言ってくれています。

ただ少し違うのは、私はパッシブハウスレベルの住み心地の良い住宅が、長期にわたって家族の幸せを作ると思っているところです。
性能の悪い家は、長持ちしません。ランニングコストもかかります。メンテナンス費もかかります。住み心地が悪いです。建て替えのタイミングが早く来ます。

家はそう簡単には建て替えられませんから、とても大切なことだと思っています。
最低限パッシブハウスレベルの家を目指した上で、お客様それぞれの「最適解」を見つけた家づくりをして行きたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=5NnvKL0ZACQ

床下エアコンの熱の逃げ

今とてもはやっている床下エアコンの熱の逃げを解析してみました。

以前お話ししたように当社の住宅のレベルでは、床暖房や床下エアコンを必要としない断熱性能です。

しかし、ほどほどの断熱の住宅では、快適さを維持するのに床下エアコンを使う例が増えています。

床下エアコンはゆっくり長時間動かすため、温度変化が少なくなりますし、G2レベルならまあままの電気代で暖房できそうです。

たくさんエネルギーを使っても快適なら良いと言う方は、床下エアコンで良いでしょう。断熱工事があまり得意でない工務店は床下エアコンで解決したがる傾向があるように感じます。
地面に熱を垂れ流しにするのは良くないですね。

断熱工事をきちんと理解していれば、きちんと断熱し床下エアコンを使わずにすんだ方が、長期的には安く暮らせるでしょう。

地盤への熱の逃げの 熱画像 まずは床下エアコン無し L字基礎内断熱

基礎断熱でもハウスメーカーなどがやっているレベルです。
立ち上がり内側に100mmのXPS(スタイロフォームなど)
ベースコンクリートの外周うわ面に幅910mmでXPS50mmです。
地面に相当な熱が逃げているのが解ります。

次に同じ断熱で床下をエアコンにより25度にした場合

次に30度にした場合

すごい熱の伝わり方ですね。どんどん逃げるのが解ります。

実際はエアコンの吹き出し温度はもっと高いですから、もっと逃げるかもしれませんね。

改善するためにベースの上端全面にXPSを貼ってみましょう

かなり抑えられました。

この解析は地面への熱の逃げ方をわかりやすく解析したものです。
実際に逃げる熱量は、季節の移り変わりの蓄熱などの問題がありますので計算するのが複雑なので省略します。

皆さんが床下エアコンが必要ないくらい、きちんと断熱設計ができると良いですね。

実際の冷暖房費

実際の冷暖房費はいくら?

建築のブログやYOUTUBEなどで冷暖房費が安いと宣伝している住宅会社がたくさんありますね。
でも実際の冷暖房費はどのくらいなのでしょうか?

実際の冷暖房費はあまり公開されていませんね。
安いと言いながら公開していないと言うことは実際にどうなのか?

高断熱で有名な設計士さんや、工務店に聞いたことがあるのですが、皆さん正直に話してくれません。8千円くらいかな?1万円くらいかな?なんて曖昧な答えも聞いたことがあります。
一条工務店などもひと月1万円以上になっている例などもありますし、安いと言っても、それほど安くなさそうです。

なぜ安くないのか?

昔に比べて、とても断熱してますし、効率の良いエアコンを使っているわけですから冷暖房費は安くなって当たり前です。

ですが実際にはあまり安くなっていません。どうしてでしょうか?

理由1
昔の家より温める面積が大きい。
昔は人が集まり、その集まっている部屋しか暖房をしていませんでした。しかし現在は全館冷暖房ですね。ほとんどの部屋が同じくらいの温度になります。
大きな面積を温めるのですからエネルギーを食うのは当たり前です。
省エネ基準のおうちの部分間欠暖房とHEAT20のG2の全館暖房の家が同じくらいの冷暖房費と言われていますから、あまり減らないはずです。

理由2
昔の家より暖かい。
昔の家は暖房したとしてもそれほど温度を高くしていなかった人も多いと思います。しかし現在のおうちでは20度以上にしっかり暖房するのが普通です。なれてくると23度くらいで常に過ごす人もいますね。半袖半ズボンで冬越す生活も当たり前です。当社のお客様でも冬に26度くらいで住んでらっしゃる方もいます。

実際の冷暖房費?

今月の建築誌に、「すごい省エネ住宅」の事例として、実際の光熱費が載っていました。

皆が目標とするような有名な工務店です。
当社より暖かい地区 6地域の工務店です。ですから当社より冷暖房費は少ないはずです。「G2だけどG3並の住み心地を実現」みたいな記事です。光熱費も安くてすごいと書いてありました。

このような金額が載っていました。
私が今まで、断熱の強者たちに聞いてきた数字より若干良いかもしれませんが、6地域なので実際はそれほどでもないと感じてしまいます。

当社の事例です。ちょうどあった7件のデーターです。加工はしていません。普通の家です。逆に無暖房住宅などの事例はあえて抜きました。むしろ多めな方も乗せてみました。

しかし建築誌で「すごい省エネ住宅」として取り上げられているものより圧倒的に省エネなようです。

もちろん当社でもこれ以上にエネルギーを使っている住宅もたくさんあると思います。これよりも少ない住宅もあります。たまたまあったデーターがこれです。

当社で作ると光熱費がかからないと過剰に期待されても困るので、正直に公開いたします。

床下エアコンはエネルギーを食う。

この事例で出ていた住宅は床下エアコンです。
当社の事例で一番エネルギーを食っているのも床下エアコンです。
(床暖房だともう少し多くなると思われますが事例がありません。設置しても不必要と感じてしまわれる方が多く、スイッチを入れてもらえません。)

床下エアコンは快適なのですが、エネルギーの消費量は多めになることは以前から知られています。しかしそこをあまり突っ込む人はいません。
お部屋を直接暖めるのではなく床下を暖め2次的にお部屋を暖めるのですからエネルギーの消費量が大きくなるのは当たり前ですね。熱容量の大きい基礎を暖めたり地面を暖めるのはとても不経済だと私は感じています。

しかし、床が冷たくないのは魅力的です。

そのために基礎まで暖める必要があるのか疑問ですね。

私は、そのことを考え、床が冷たいと感じないレベルまで断熱しています。
そのためお部屋を少し暖めるだけで良いのです。

お部屋を少し暖めるだけですから、とても小さなエアコンで十分です。
さらに強く動きませんから音も静かですし、大きな風量になりませんから快適です。

効率的に良くない床下エアコンや床暖房を必要としないレベルまできちんと断熱するというのが私の考えです。

そこまで断熱していますから万が一エアコンが壊れてもそれほど室温が急激に下がることはありません。安心ですね。

究極を目指して。

エネルギー削減には、設計が重要です。
日射取得がきちんとできる土地、建物。
日射遮蔽と内部発熱の削減
もちろんきちんとした断熱気密 換気による熱回収

それらすべてがうまくいくことが大切です。
当社の秩父パッシブハウスは10年前の建物ですがそれらがとてもうまく行きました。暖房費は0円です。究極の住宅と言えそうです。

皆さんも是非無暖房住宅にチャレンジしてみてください。

勉強を続ける

勉強し続けることが大切

我々、建築士は常に勉強が必要です。
学校で勉強し実務で実践を積み重ね一級建築士を取得した後も常に勉強が必要です。

私も一昨日は午前中構造塾のスペシャル会員勉強会。午後はJBNのセミナーで勉強しました。その日は新住協の勉強会もあり、同じ時間でしたのでそちらは録画して後で見ました。

どちらもほとんど知っていることや、当社の方が圧倒的にレベルの高いことをやっているので、普通に考えると勉強する必要も無いと思われるかもしれませんが、他の人が考えていることを聞くのはとても参考になりますし、100話す内の一つでも参考になればと思っています。

技術の進化は早いですし、建築は内容が幅広いです。勉強し続けないと遅れてしまいます。

参加している人は同じ人が多い

日本全国でとても勉強している人は、いろいろなところでよくお会いします。

トップを走っているメンバーは限られていて、見かける人はいつも同じような人ばかり。
これらの勉強会に参加されている人は、レベルの高い人が多いです。

工務店、設計者は何万とありいると思います。これだけ、セミナーや勉強会が行われているのに、どうして同じようなメンバーなのか?とても不思議です。
勉強する機会はいくらでもあるのになぜさんかしないのだろう。

そしてセミナー講師

私が講師に着くこともあります。得意分野はパッシブハウス

昨日はパッシブハウスの計算の勉強会でした。
PHPP(パッシブハウスプランニングパッケージ)というソフトを用いての計算手法の勉強会です。
かなり上級者向けのセミナーなので少人数で開催です。
20名くらいですね。

驚いたのが、ラクジュの本橋さんがいよいよPHPPの勉強会に参加されたこと。
以前も私が主催していた勉強会に良く参加してくださっていましたが、このマニアックなとがった最終段階とも言える勉強会に来てくれたのは本当にすごいと思いました。
勉強家ですね。

いよいよ YOUTUBEにもPHPPネタが登場するのでしょうか?
一般向けの内容ではなくなりそうですね。(笑)

勉強会の始まりの自己紹介ではいつもの【一級建築士で 不動産コンサルタントの ラクジュの本橋です】とおっしゃったので知っている方は爆笑されていました。

この講習会は内容が濃く難しいので参加者もかなりのレベルの高い人ばかり。この画面には映ってい無い、すごい方も参加されていました。

昨日の講義では私の受け持ちだったのですが、なんと私のパソコンが途中でフリーズしてしまい、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。よりわかりやすくスムーズに進められるように様々なアプリを駆使しようとしたのが間違いの始まり。重くなりすぎてフリーズ。

昨日に続き、今日、明日も続く内容の濃い講習会なので、フォローしていきたいと思います。


良い家をつくるには

良い家をつくるには、きちんと勉強していて家づくりに一生懸命な人にに頼むのが良いと思います。でもそれだけではないですね。
ハウスメーカーの建物は値段の割には、ほどほどの建物ですね。
昨日、住宅展示場に行ってきましたが、営業の人の熱心さには感心させられます。
実際は、熱心なところと言うより、違うところに感心します。自分の会社の家が良い家だと無理矢理信じて、(信じてない人もいそう)お客様に熱心に説明して売る。本当に感心します。あの価格と内容でどうしてそこまで熱心にお客さんを説得できるのか?

お客さんもあれだけ熱心に丁寧に勧められて、とても腰が低くて感じが良くて。
気持ちの優しい人ならきっと説得されてしまいますね。
あまり人を疑わない良い人ならなおさらです。

一方、当社に来るお客さんは、調べて調べて疑って来る人がほとんどです。
価格も安いですから、値段が安い方が良いと値段ばかりの人もいます。
そして私の話を聞いて私を信じてくれて任せてくれる人と、最後まで疑っている人がいます。
その人の正確もあるのでしょうが、あまり疑われているのも正直気分が良いものではないですね。
「やりたいように他の工務店で作れば」と言ってやりたくなることもあります。
そういう人の家は、こちらも途中から力が入らなくなっていきます。
文句言われないレベルにつくればいいや。という考えになっていきます。

打合せも大変です。
お客さんが何が重要で何を考えているか全く解らないため、こうしたらよくなるという提案ができないのです。
本当に何を考えているのか解らなくなるのです。
何がしたいのか解らなくなるのです。
ですから打合せしながら「お客さんがこうしたい。」といえば、「ああそうですか。直しました。これでいいですか?」という対応のみになっていきます。
建築学科を卒業し、30年以上も毎日住宅のことしか考えてこなかった私の知識なんて全く参考にしてくれません。ネットで得たお客さんの知識の方が価値あると思っているのだからどうしようもありません。

そういう流れでできた設計でつくる家は魅力も無くつくるのも、力が入りません。
もちろん性能は高橋建築レベルで、トップクラス。
仕事の内容も手抜きはせずしっかり作ります。
それでも他の工務店なんかよりはずっとい家という自信はありますけど。

そういう工務店や設計者の苦悩を書いてくれているブログを見つけました。
この方も一生懸命頑張っている方です。良い家をつくっています。
ご覧になってみてください。

https://www.asunaro-studio.com/column/2021/01116637.html?fbclid=IwAR0m_gzBdRqzE-uU2hbAix7yOXmdmNNFCpywgZ0op4U1N9hulFJ8hjyUlkY

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