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髙橋建築

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構造から見た間取りの設計
家は住む人の生命を守るものですから強くなくてはなりません。 今では耐震等級3は当たり前です。 木造の住宅ではとにかく壁をたくさん作り配置していく事が出来れば、計算上はクリアーできます。 しかし、実際には地震時の力を負担する壁をどこにでも配置すれば良いというわけでもありません。 効果的に機能するように配置しなくてはなりませんし、構造計算の手法で決められた条件での配置が必要です。 いろいろな図面を見る機会が有りますがプロでもあまり理解していないと思うことが多いです。 ましてや一般のお客さんでは動線やオープンな間取り作りに夢中でそこまで考えながら壁や窓の位置を考えられる方はいません。 お客さんの要望を叶えながら間取りを作っていく訳ですが、初回プランは私がかなり深いところまで考えて図面を出すので構造的には安定しています。 安定している構造は無理な納まりがなく強いですし、特別な材料も必要なくコストも押さえられます。さらに長期に渡って歪みが出にくいので長持ちもします。 しかし、打ち合わせが進んでいくと「ここはこうしたい」「ここはああしたい」とほかで見てきた真似っこのような間取りの変更を要求されて、どんどん変わっていきます。 そうすると構造は難しくなりおかしくなっていきます。打ち合わせをする度に本当におかしくなっていってしまう事がほとんどです。プロですから、できるだけ無理させないで安定的な構造にしようとするのですが、本当に大変です。 木造ですから、かなり自由に間取りを作れるのですが、無理をしてる間取りは弱いしお金はかかるし、長持ちしないのです。 間取りも不自然になっていき本質を見失ってると思うこともあります。 でも家をたてるお客さんのことを思うと一生に一回のことだから、できるだけ想いを叶えてあげたい気持ちもあります。 お客様の要望を安全に叶えるため多少は無理した設計も必要です。 ですが、設計者はどこまで出来るか?どのようなリスクがあるか?完全に把握しておかなくてはなりません。 より高度な技術的な勉強が必要になります。 今日も東大で最高の勉強会が開かれ参加してきました。とても難しかったのですが役に立ちそうな情報をたくさん得ることができました。このような勉強もすべてはお客さんのため。 頑張っています。 写真は三次梁の設計方法。 三次梁はないにこしたことがないですが万が一のために。 ほかにも色々。頭がパンクしそうです。
オフグリッド

2012、3年に森みわさんとオフグリッドに取り組んだことがあります。

森さんの公演でその頃の事が語られているのでリンクを張っておきます。

http://www.tohoku-juken.co.jp/index.php?itemid=66

文書中には20kWhと書いてありますが実際はわずか12kWhの鉛蓄電池。出し入れできる量は頑張って8kwhというかなりの無謀さでした。

良くある我慢した生活をしてでのオフグリッドは意味がないと考えましたし、薪なども入れない完全なオフグリッドを目指しました。

太陽光発電と太陽熱温水器がエネルギー源です。

すんでいる人には我慢しない普通の生活をしてもらいました。パッシブハウスですから冷暖房にかかるエネルギーはほとんど必要ありません。

しかし、やはり蓄電池の容量不足

晴れた日なら良いのですが、曇りではまったくダメです。お日様がでない日が続くこともありますから、30kWh暗いの蓄電池を用意するか、コジェネやシンプルな発電機をつけてバックアップする必要がどうしてもありそうです。

原発事故直後でしたので東京電力と繋ぎたくないという気持ちは強かったのですが、大金をかけた大がかりな設備をつけて維持していくより、東電などの系統に連携して、小さな設備で済ませた方がエコだろうと言うことになりました。

日中は工場やオフィスなどでたくさんの電気を必要とします。ですから住宅の屋根で作った電気を買ってもらって、夜は電気を売ってもらう。その方が世の中のためにも良いと思いました。それに小さな蓄電池を備えて、ピークカットをしていく。そのような使い方が理想です。

無理にオフグリッドしなくても良いと気がつきました。

世の中の電力網と切り離すのは、生き方としてカッコいいと勘違いしていたころが懐かしいです。

IBEC 省エネルギー機構

人に言われて気が付いたことなのですが、省エネルギー機構のホームページに私の発表したプレゼンが載ってました。

http://www.ibec.or.jp/best/information/pdf/005sympo/170801_4_komutenBEST-H.pdf

2年前の資料ですね。

国で作った、非定常で室内環境が計算できるソフトの発表会で私がプレゼンさせていただいた時の資料です。

パワポは使いなれていないのでデザインなどについては突っ込まないで下さい(笑)

私なりに一生懸命頑張りました。

その後、パネルディスカッションにも出させていただき、相当緊張していましたけど。(笑)

建築研究所

今日はJBNの環境委員会で建築研究所の三浦さんをお招きしいろいろなお話を聞くことができました。

この方は今の基準やZEHなどに使われるエネルギー計算を作っている中心人物です。メチャクチャすごい人です。この人が決めてるようなもの。

左が三浦さん。右が配島さん

貴重な話が盛りだくさん。

懇親会では、いつも通り真正面の席でたくさん勉強させていただきました。

何より嬉しかったのは今後もは直接質問して良いという許可をいただいたこと。(笑)

これはすごいことです。

さあ、何を聞こうか?

スーパー工務店が作る高気密高断熱住宅 夜の見学会終了しました。(笑)

本当の高気密高断熱住宅を体感してもらう夜の見学会が無事終了しました。
大勢のお客さまにご来場いただきありがとうございました。
延べは100組越えているでしょう。まだ集計前ですが。

小鹿野町現場の日曜日はギリギリ綱渡りの温度環境(笑)
人が住んでいないので家電などがなく内部発熱がない状態。
朝9時で 室温16.5℃のスタートでした。今朝の最低気温はマイナス5度
日中がほとんど曇りでちょっとだけの晴れ間に日射取得。
厳しい戦いです。(笑)
何とか 少ない日射熱と見にくださっている人体の熱で20.6度まで上げることができました。
そのまま夜に突入。
この温度が維持できるかはお客さまの入り方次第。
終了する夜の九時には 19.9℃まで落ちてしまいました。
目標の20.0℃には0.1℃及びませんでした。
日射がもう少しあったら。 来場者がもう少しいたら 20.0℃維持できたのではないかと思います。
秩父の現場は21.6℃終了だそうです。

「そこまで無暖房」にこだわるかと笑われそう。

お客さまの反応も楽しかったです。
「どこかに暖房器具置いてあるのじゃないの?」
「床暖房してあるでしょ。」
プロからも
「床下にヒーターおいてありますか?」
「床下エアコンですか?」
などなど。(笑)(笑)

皆さん、本当にびっくりされていました。当社は日本有数の技術持ってますよ。(笑)

そんな中 日本の断熱基準作りに携わっている研究所の所員さんや有名な建築家の方などにもおいでいただき当社の建物を見ていただきました。
有名な偉い人たちですが,自分が高橋建築の建物を暖めているに役立っていたとは思わなかったでしょう。(笑)

でも最後ぎりぎりに来られ最後までこの建物の行方を監視していた建築家さんには ばれていたようです。(笑)
その建築家さんのブログを引用します。スーパー工務店なんて言っていただきありがとうございます。

半ば無理かな、と諦めかけてたんだけど、ギリギリ間に合いそうだったので、 高橋 慎吾 (Takahashi Shingo)さんが社長をなさっている秩父のsuper工務店、高橋建築株式会社(http://www.ta-k.jp)さんのオープンハウス2日目に行って来ました!

玄関入って、肌感覚ですぐにわかる圧倒的な断熱性能。
エアコンなんて(あるけど)全然つけていないのに、約20℃をキープしておられた。僕が伺ったのはPM20:20頃で、屋外は、さぁ氷点下へ!って時間帯なのに。。。

今回、オープンハウスを2箇所(秩父・小鹿野)でしてくださっていたのですが、両方見たかったけど時間が足りなかったので、小鹿野の平屋(小屋裏あり)を拝見。偶然オーナーさんや他の見学者の方もおられ、一緒にワイワイ談笑させて頂く。

高橋さんのお話がマジで面白いし、断熱性能が高い住宅ならではの言葉が、どんどん飛び出し、思わずニヤニヤしてしまう。メモメモww 例えば「見学者があと10人くらい来てくれたら、もうちょっと温度が上がったんだけどなぁ〜(笑)」等。既にエアコンではなく、人を100W/人の発熱体として捉えられる感じww

照明機器やお風呂のお湯や、本当に細かい熱源すらも室温に影響してくるのは、外皮(外壁)をはじめとする建物自体の断熱性能がすんごい高いレベルの証拠だし、オーナーさんも元々のご自宅が寒いのもあいまって、この環境に満足されているのが良くわかった。施工者として発生している反省点も、嘘偽りなくオーナーさんに笑顔でそのまま話しておられ、対策や意見交換なさっている高橋さんの姿。本当に学ぶことだらけだ。

高橋さん、突然でしたが見せて頂き、ありがとうございました!!

Posted by 管理者