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住友林業の家は暖かいのか?断熱調査4 温度変化

住友林業の家の温湿度を実測しました。

約10日間 測定箇所は 
 外気温
 リビング
 トイレ
 寝室
 脱衣室
 子供室
 床下
の7カ所です。

リビングの温度変化 大きな温度変化が日に2回

外気温は日によって違いますが、0℃から10℃くらいです。
リビングの温度は17℃から24℃くらいです。
HEMSのデーターを見ると床暖房を朝4時半頃からつけています。
温度にもその変化が現れています。出かける前にスイッチを切り帰宅するとまたつけているのが分かります。
1日に2回の大きな温度変化となっています。

就寝前まで暖房をつけ朝も早めに暖房をつける
帰ったらすぐ暖房を始める
きちんと早め,長めの暖房をつけることで 最低室温を17,18度くらいに押さえています。上手に住みこなしている様子が分かります。
18度以下の室温で住むことは健康に良くないと言われていますから、この地域の外気温似合わせたちょうど良いくらいの暖房コントロールといえるでしょう。

暖房の立ち上がり時間に1時間~2時間程度かかっていることが分かります。
タイマーなどを使い朝起きる前にスイッチオン。朝起きた時には十分温かくなっています。
そして帰宅する前にスイッチオン。帰宅したら温かいという状態になっているようです。

温度の下がり方も少し大きめです。

内外温度差15℃くらいで 6時間で5℃くらい下がります。
当社の住宅での実測値は2℃前後です。
一般的なほかの住宅のデーターは持ち合わせていないので比較検討が必要です。

リビングの消費電力 少ないとはいえない。

LDK+和室が一体のお部屋で玄関ホールとはドアを閉めて分離しているようです。合計28畳の大空間です。エアコンはたまにつけているみたいです。1月の在宅日の暖房の平均消費電力は7.3kWhです。
家全体の暖房では無く、大きめとはいえ28畳のLDKのみの暖房エネルギーですから,少ないとはいえなさそうです。
このエネルギーのみで家全体が暖められているならまあまあでしょう。
エネルギーの比較は後の機会に詳細にいたします。

トイレの温度 かなり寒い

1階のトイレの温度変化です。

リビングからホールと階段のある廊下を介してトイレがあります。
リビングの熱がほとんど伝わらないのでしょう。
北側の奥にあるので日射の影響はほとんど受けず、温度は安定しています。
15度くらいの日が多いですが13度まで下がってしまっていることもあります。
トイレはお尻を出します。13度では寒いですね。
暖房便座やウォシュレットのお湯を作るにも不利かもしれません。

脱衣室の温度 ファンヒーターで暖める
 

脱衣室は2階にあります。
リビングでくつろいでいる途中で順番にお風呂に入りに行かなくてはなりません。脱衣室に行く道中も寒くないように夜は2階の廊下にファンヒーターをつけています。脱衣室、寝室のドアは開け廊下と一体で全体を暖める計画です。
ファンヒーターは1日3時間程度。毎日1Lくらいの使用量です。
2階は南側に窓もあり日射さえあれば夕方に それほど 温度が下がることはなさそうです。
きちんと太陽が出た日には20度くらいあるようなのでファンヒーターの力を借りずにすみそうですが、日の出ない日にはたくさんの暖房が必要となります。
グラフを見て分かるとおり、温度変化が大きいのが気になりますね。ファンヒーターの温度設定が高めで急激に暖めていますが、空気のみ暖めるだけで冷え切った建物本体を暖めることができきらないため、ファンヒーターを切るとすぐに冷めてしまうのでしょう。

裸になる脱衣室を暖めておくためにオーナーさんが考えたやむを得ないとも思える方法ですが、この方法により快適性が維持されるわけですから住まい方としては素晴らしいと思います。

本来はリビングで暖房をすればそれに準じて廊下、脱衣室などの非居室(常時生活しない部屋)も温かければ良かったと思います。

寝室は脱衣と一緒に開放 子供室は閉じる

寝室は、夜、廊下のファンヒーターで脱衣室と一緒に暖めておきます。就寝時には22℃くらいのようです。晴れた日の翌朝は19℃くらいありますが、曇りの日の翌朝は15度くらいまで下がってしまうこともあるようです。
寝室は3人で寝ているので内部発熱もあります。もう少し温度変化が少なくても良い気もしますが、このくらいですむならまあまあでしょう。

一方、閉じたままの子供部屋ですが11度まで下がってしまっています。リビングなどの暖房室と空気の循環が少ないとはいえ少し下がりすぎです。非暖房室の温度がこれほど下がると言うことは、断熱不足と言うことでしょう。

温度測定の結果から読み取れること。

エネルギーを使って暖房すれば家を暖めることができます。
断熱量と暖房器具の大きさは適切です。余力もありそうです。
暖房器具さえ使えばなんとか暖めることはできますが、それを維持する力が足り無いような気がします。私の感覚では断熱不足ということになります。
それは、暖房室の温度の下がり方や、非暖房室の温度の低さから読み取れます。

ハウスメーカーが自信を持って温かい家だと説明したレベルがこのレベルです。

今後皆さんの指標としてください。
この断熱レベルが,すごいとか甘いとかの判断は各自でしてください。

もちろん、もっと温かい家もありますし、寒い家もあると思います。

これが,まだ半年たたない住友林業の家の実力です。お客様がオプションで良いサッシにしたりしてますので、ノーマルな仕様はこれよりもっと寒くなると思います。

建築会社はどこも温かい家 高気密高断熱住宅だという。

どこの建築会社も「当社の家は十分温かい」といって営業します。
今回この住宅のデーターを公開してほしいとおっしゃったオーナーさんも、たくさん調べたけどうまく比較検討できなかったと言っていました。

もちろんUA値など公開してありそれを元に比較はできるはずですが、その数字がどのくらい体感や省エネ性に影響するかは、全く判断できません。

営業マンが 「国の基準が UA=0.87なので UA=0.6を切っていればとても温かい家です。」と言えばそれを鵜呑みにしてしまうかもしれません。

「この住宅はZEHクリアーしてます」と自慢げに言えばそれがとてもすごいものと思い込んでしまうかもしれません。

きちんと比較検討できる情報があり、それを元になっとくして家づくりができないと、あとで後悔してしまいます。

スマホや自動車は買い換えることがしやすいですが、住宅はそうはいきません。

今後、家づくりをする人のために情報を公開してほしいと言ってくださったこの家のオーナーさんのためにも、引き続ききちんと情報を公開し、その後比較へと進んでいきたいと思います。

このブログを読んで 他社で建てた方。
計測公開を希望される方は 当社までご連絡ください。
格安で,測定調査いたします。

info@ta-k.jp

までご連絡ください。冬の期間しかできませんので お早めにどうぞ。できれば消費電力量がはかれるHEMS付きの住宅がよいです。

住友林業の家は暖かいのか?断熱調査3 気密測定

実際の内容をお話ししていきます。

気密測定の結果

気密測定を行いました。
今回は減圧法です。
おうちの中の空気をファンで外に出しおうちの中と外の圧力差を付けます。
そのときに通る空気の量からおうちの隙間を推定する方法です。

結果は ハウスメーカーにしたらすごく良いです。
C=0.63c㎡/㎡
なんと1.0を切っています。
現在作られている住宅の中ではとても良い部類に入るでしょう。
1.0を切ると断熱性能がきちんと発揮されてくると言われています。
断熱がきちんとしていれば 温度ムラも少なくなりますね。

サッシの性能のおかげ?

しかしこの性能がどのおうちでも出るかというとそういうことは無いと思います。
このおうちは お客様のこだわりで サッシを標準の樹脂アルミ製のアルジオからオール樹脂サッシAPW330に変えています。
当社の今までの経験からこのサッシでこの性能だとすると、標準のサッシの場合はかなり落ちるため、1.0を切るのは難しいのでは無いかと思います。
樹脂サッシを使って本当に大正解だと思います。

当社の場合 お客様のどうしてもという要望が無い限りありません。最後に使ったのもいつだか解りません。どちらも使っていたことがる10年以上前ですと 明らかに樹脂サッシの負が性能は出ていました。

工事の内容は同じでもサッシが変わるだけで気密性能に大きく差が出るのに驚いていました。

施工が重要 袋入り

グラスウールと防湿フィルムが一緒になった袋入りのグラスウール施工はとても大変です。高気密高断熱住宅に本気で取り組んでいる住宅会社はグラスウールはグラスウール。防湿シートは防湿シートと別に施工します。住友林業さんは昔ながらなの袋入りグラスウールが標準です。コストを圧縮するためでしょう。

後日、施行写真を確認しました。お客様がきちんと足を運びフィルムの貼り方などもチェックされたそうです。さすがきちんとできています。
ビックフレーム工法で筋交いを使いませんから断熱材の施工もしやすく職人による差が出にくいのもこの工法の利点ですね。筋交いなどの取り合いがありますと上手に断熱材を入れるのが大変です。熟練した大工さんでも難しいのです。この構法なら普通に並べていくだけですからうまくいくと思います。

きれいにグラスウールが入れてあります。フィルムをめくってちょうど良いところで断熱材をカットしまたフィルムを戻すという施工方法です。

省令準耐火 石膏ボードで抑える

さらに省令準耐火の建物ですので石膏ボードを桁まで立ち上げきちんと断熱材のフィルムを押さえ込むことができています。これにより気密が確保できているのでしょう。

木造メーカーなのできちんとした工事がやりやすいですね。鉄骨メーカーはこのあたりの処理は複雑になり大変です。良かったですね。

施工は完璧なのか?

完璧というほどではありません。あくまでも一般レベルの丁寧な施工でとどまっております。

我々からするとここはもう少しこうした方が良いのでは無いかというところもありますね。目指しているレベルが違うのでやむを得ないでしょう。

気密性能の評価

ハウスメーカーとしてはとても頑張っていると感じました。この断熱量は一般的ですが一般的なレベルでのきちんとした施工により、気密性能が確保されています。このくらいの気密性能があれば、断熱材の性能がきちんと発揮されると思いますし温度ムラも押さえられるでしょう。

あなたの家の気密測定いたします。

多くのハウスメーカでは気密測定はしてもらえません。

気密性能は高断熱住宅にとっては絶対に必要なものです。

気密がとれていない住宅の暖房は「穴がたくさん空いた鍋」に水をためようとしているようなものなのです。

「建てたおうちが寒くてしようが無い。」それは断熱性能では無く、ずさんな工事のための気密が無いことが原因かもしれません。

当社から概ね1時間の範囲であれば 出張料サービス 測定費50,000円(税別)で行います。 しばらくの間は業者同士の価格で一般のお客様にご提供します。
特別価格対応中の間に是非ご利用ください。


建物の性能が極端に悪い場合測定不可能な場合がございます。その場合でも料金はかかってしまいますのでご了承ください。
現場の状況により気密測定の機器の設置ができなかったり、建物の状況で事前処理ができない場合もございます。

お気軽にご相談ください。info@ta-k.jp

住友林業の家は暖かいのか?断熱調査2

住友林業の家は暖かいのか?
断熱調査報告第2弾です。

前の階で書かせていただいたようにお客様の依頼により調査させていただいております。
公開に関しても今後ハウスメーカーで家を建てようと思っている方のために参考になってほしいというお客様の願いです。
本当にありがとうございます。
皆さんにわかりやすくできるだけ忠実に記載していきたいと思います。

調査方法

暖かいか寒いかの感じ方は人それぞれです。
暖かい家になれてしまっている私の感じ方では、厳しい評価になってしまうと良くないのでできるだけ客観的に比較できるようにしなくてはなりません。

そこでこのように行います。
Ⅰ 寒い時期の温度、湿度データーを記録
寒い時期の 温度湿度を 継続的に記録します。
1・外気 
2・リビング
3・床下
4・1階トイレ
5・脱衣室
6・主寝室
7・子供室
です。約10日間 10分間隔でデーターを取得します。
外気温の変化 暖房による室温の変化 暖房していない部屋の温湿度変化などから断熱性を見ます。
このおうちでは、リビングで暖房しており、たまに主寝室で暖房しているのでは無いかと推測されます。また、洗濯物を乾かすために浴室暖房乾燥機をお使いとのことなのでその影響なども解ると思います。

Ⅱ サーモカメラによる熱画像
おうちの熱画像を撮影しどこから熱が漏れているか確認します。
弱点となっているところが解ります。

Ⅲ 気密測定
どんなに断熱がきちんとしていても、気密性能が悪ければ性能は出ません。
減圧法により気密測定を行います。

Ⅳ エネルギーデーターの取得
この家はオール電化住宅ですのですべてのエネルギーは電気で供給されています。
暖房機はエアコン 床暖 暖房便座 浴室乾燥機です。
それぞれの電気を計測しておりますので それらの消費電力から投入エネルギーを推測します。

調査実行
前日、気密測定用のデータの整理を行ったり
温湿度データーロガーのセッティングなど準備を行います。

当日は熱画像を撮りやすくするためできるだけ温度の低い朝8時にお伺いしました。
慌ただしく朝の準備をしているところご協力ありがとうございました。
ご主人様の立ち会いのもと熱画像の撮影
温度の取得のためのデーターロガーの設置
気密測定を行いました。
図面など細かい資料も是非利用してほしいとお客様よりお預かりいたしました。
貴重な資料です。本当にありがとうございます。
作業は3時間ほどで順調に終わりました。
事務所に戻ってデーターの整理です。

寒い日や 天気の良い費など様々なデーターがとれると良いですね。
今シーズン4軒目なのでまだ大丈夫なはずですが、電池が無くならないことを祈ります。

次回からいよいよ、実際の結果となっていきます。

住友林業の家は暖かいのか? 断熱調査

お客様の依頼を受けて、大手ハウスメーカー住友林業の家の断熱調査を行いました。とても素敵なお家です。お客様のこだわりが詰まっています。耐震性も素晴らしいですし、設備機器などもとても良いものが入っていました。ご主人様が選ばれたという家具もとても素晴らしいものです。

チークの 木のブロックが素敵ですね。そんな素敵なお家なのですが、断熱性能に疑問を持ったお客様のお話です。

公表すべきか?

たびたびこのように、ハウスメーカーで建てた方の相談や修理などさせていただいておりますが、お客様のプライバシーもあるので、まったく公開しないでおりました。ハウスメーカーの悪口を言っているように思われても得ではないですし。しかし今回は、お客様が これから建てるお客様のために、公表をしてほしいといわれました。これから建てる人たちが自分と同じような思いをしてほしくないとのことです。そのため公表をいたします。あくまでも中立的な立場として、暖かい家づくりに携わってきた1級建築士としての見解です。

依頼の経緯

このお客様から電話があったのは、10日くらい前のことでした。お話を伺うととても詳しく、プロの方かと間違えるくらい。もしかするとその辺のハウスメーカーの営業より詳しいでしょう。プロ顔負けの知識です。

昨年夏に家を建てたのだが、期待よりも寒い気がするし、思ったより光熱費がかかる。ということ。
暖かく、光熱費の安い家に建てたつもりとのことでした。
現在の建てたばかりの住宅は床断熱なので基礎断熱にしてみたら暖かくなるのではないかとお考えになりどのようにしたらよいのか?とおっしゃっていました。

私は適切なアドバイスがしたいと考え、まずおうちの状況を把握したいと思いました。
そのため、まずは図面、温熱計算書、エネルギー使用量を送っていただきました。

お客様はが、「ハウスメーカーのとても高価な最先端の家だから寒いことはないだろう。と思っていた。」というのが印象的です。
皆さん、勘違いされるところです。大手だから安心というのは、必ずしも正しくないのです。特に「暖かい家」に関しては大手はとても遅れています。

この住友林業の家の性能

あくまでも住友林業が計算した温熱計算書の数値です。

仕様書、温熱計算書など見てUA=0.47W/㎡Kと書いてありました。
HEAT20の5地域のG1グレードをクリアーしています。
G1グレードというのは簡単に説明すると起きて家にいる間は暖房しているけど、夜寝るときや家にいないときには暖房を切る。人がいる部屋を暖房する。という在宅時暖房という設定です。寝ているときは暖房を切りますから普通の状態では朝起きた時が一番寒いということになります。その時の最低の温度がおおむね10℃を下回らないくらいの性能。というのがG1グレードです。
詳しくは下記リンクを見てください。
http://www.heat20.jp/grade/index.html

朝起きた時が10℃しかない。というのは少し寒いですね。起きる前に早めに暖房をつけておかなくてはならないでしょう。

ZEHは暖かいのか?

この、0.47W/㎡KはZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準も満たします。この断熱性能で太陽光発電が十分乗っていればZEHを名乗れます。(ZEHは少しだけ断熱性能を満たしている必要があります。)
ハウスメーカーが当社はZEH住宅です。と宣伝をしていますが実はたいしたことありません。当社の住宅では15年前くらいの性能でもクリアーしています。
ハウスメーカーがあれだけ宣伝しているととてもすごいもののように思えてしまうから不思議です。
キチンと勉強をしていないとそれがすごいものだと勘違いして期待してしまいますね。
このお客様も最初のお話でZEHをクリアーしているとおっしゃっていたのが印象的でした。
ZEHは太陽光発電などによるエネルギー収支をゼロにできるという基準で暖かさには関係ありません。
建物の省エネ性にも関係ありません。どんなにエネルギー垂れ流しの住宅でもそれに見合った大きな太陽光発電を載せればZEH(ゼロエネルギー住宅)なのです。

間取りの特徴

この家は40坪くらい。
1階の 居室(常時いるところ)はLDKと4.5畳の和室。
2階の居室は寝室、子供室2部屋の3部屋です。浴室と脱衣室が2階にあるのが特徴です。
2階で入浴 洗濯 収納という流れが考えられているようです。洗濯動線が最短になる考えだと思います。広いウォークインクローゼットや廊下にスタディースペースも確保してありとても充実しています。

設備機器

1階のLDKに床暖房 7kWの大きなエアコン。2階の3部屋に小さめのエアコンがつけられていました。
浴室暖房乾燥機がつけられていて、お洗濯ものを乾かすそうです。
換気システムはダクト式の第3種換気です。

暖かいのか判断するために。

書記の判断を正直に言うと図面を見た限りでは、それほど暖かいのではないかと思いました。
お客様が不安に思っている通りなのではないかと思いました。
でも、それを見もしないで無責任に「それでは寒いですよ。」というには言いにくいと感じていました。
大手ハウスメーカーが自信をもって作っているのだから、私の知らない知見があって、もしかしたらその断熱性能でも暖かいかもしれないともちょっと不安もありました。ですからはっきりお答えできなかったのです。
「暖かい家」はそのほかの要因もありますから。
数日間、躊躇しているうちにまたお客様から電話があり、きちんと調査に来てほしいと依頼がありました。
私も、調査ができればきちんとした判断ができますので、特別価格で調査をお引き受けすることにしました。

調査の内容に関しては次の機会に報告いたします。

高気密高断熱住宅の性能比較

ハウスメーカーで建てた家が寒い

ハウスメーカーで新築をしたけど寒い。
とても光熱費がかかってしまう。

そういうお問い合わせが増えています。

新しい家なのに思ったより暖かくない。
光熱費が2万円を超えしまう。
温度ムラが大きい。

寒い冬になると 家による性能の差がはっきりと違いとして分かります。

どうしてそのような違いが出てきてしまうのでしょう。

パッシブハウスとハウスメーカーの家の性能は全く違う

ハウスメーカーは会社が大きいので しっかりと家づくりをしていると思っていらっしゃるかもしれません。最高のノウハウで家づくりをしていると思うでしょう。

しかし、そうでもないのです。
にわかに信じられないかもしれませんが、我々の作るパッシブハウスれべるの家と比較するととても低いレベルです。

多くのハウスメーカーの性能はZEHで求められる断熱性能ギリギリ
断熱等級4くらいですね。そのレベルは我々が作る断熱性能の半分以下です。

どうしてハウスメーカーは高性能な家を作らないのか?

ハウスメーカーは、数多く建てるのが仕事です。
多くの人に買ってもらう必要があります。
買ってもらう客層が多いところの性能をターゲットにします。
高い性能の商品を買う人は少ないため商品化できないのです。

ですが、近年は【暖かい家】がブームです。
それを望まれている方がたくさんいることは事実です。
暖かい家がほしい人がたくさんいるのであれば、そのような家をたくさん作ればいいと思われるかもしれません。しかしできないのです。

一つは価格の問題です。
高性能な家は工事費が高くなります。
ハウスメーカーはとても経費のウエイトが高いですから高断熱化にかかる資材の代金、工事の代金より何割も多く値段を上げないとなりません。
とても高くなってしまうのです。
高い値段にするとほかのメーカーに客を奪われてしまいます。
「当社の家は十分暖かいですよ」と説明するだけで 「大手メーカーの言うことだから間違いないだろう。」と買ってくれる人が たくさんいれば それで商売は成り立ちます。
お客様の知識不足をうまく利用しているのですね。

さらに技術的な問題もあります。
高断熱化しにくい構造もあります。
鉄骨系の建物はとても断熱しにくいのです。たくさん断熱すると壁が厚くなり深断熱材や外壁の重さの支持が難しくなります。その支持に金属を使えば熱が伝わりやすいですから、内部結露などの重大な事故を引き起こしかねません。
鉄骨メーカーが木造の商品を出し始めているのは,そのあたりが克服できないからでしょう。
木造のメーカーでもクリアーする場所が数々あり、個別に特殊な納まりが要求される高性能住宅には躊躇しています。

さらにもう一つは技術者の問題です。
前述したように特殊な納まりが多くなりますから、施工には細心の注意が必要ですし、技術がいります。そのような技術者を育成確保するにはとても時間がかかります。

様々な理由により高性能な家づくりが先延ばしにされています。 お客様が判断できず気がつかれない内は、できるだけ手間がかからず儲けが出る仕事で、たくさんのお客様を確保しようとしているのです。

高断熱住宅の比較の仕方

それでは、何を判断基準にした方が良いのでしょうか?

家の暖かさは
 1.断熱の量(服の枚数、材質)
 2.日射量(ぽかぽかしたお日様のひざし)
 3.隙間(服に穴があいていてないか?)
 4.換気量(冷たい水を飲むか?暖かい飲み物にするか?)
 5.暖冷房(カイロを貼る)
みたいな感じです。人間と同じですね。

数値で表せる基準ですと
 UA値
 Q値
 暖房能力
 C値
 熱交換率
 日射熱取得量
 冷房負荷 暖房負荷

など聞かれたことがあるでしょう。
主にはこれらの数値が分かれば判断できます。

下に行くほど判断基準としてはより詳細になっていきます。
暖房能力は途中に書いてありますが、判断基準と相反する基準ですのでここに書くべきでは無いかもしれませんが必要な数字ですので記載しました。
C値に関しては高断熱では必須です。

UA値

日本では断熱の基準にはUA値というのがあります。
国際的には珍しい考え方のようです。

家を構成する部位
 屋根
 壁
 窓
 床(基礎)
それぞれから逃げる熱量をすべて足し合わせて それらの合計面積で割ったものです。
平均的な断熱量ですね。
服を3枚 ズボンを1枚なら 平均2枚着ている みたいな考え方です。

今日はここまで 残りは加筆していきます。

できるだけよい住宅を安く提供したい。

価格の中身

お客様にご提供する工事の全体の価格は様々な要因があります。

第一には仕事を始める前の経費です。


 ・まずはお客様と知り合うきっかけ、お話をするきっかけを作る営業費です。ハウスメーカーはここにたくさんのお金をかけています。展示場やテレビコマーシャルですね。
 ・具体的にお話を聞く打ち合わせ費
 ・次に、お話を具体的に聞きそれが可能かどうか考えるため現地に行ったり役所で調べたりする調査費
 ・そして、見積もりをするための目安になる図面を作成する費用。
 ・そして、見積費用。見積もりをするにも資材を調べたり各業者に依頼をかけたり膨大な手間がかかります。
 ・その後 お客様に見積もりを見ていただき、ご判断いただきます。
 OKなら契約。ローンが必要ならローンの手続き。
 ・内容の変更が必要なら図面を作成し直し再見積です。
 ・そして役所に申請し許可が出れば着工可能ですね。申請費用もかなりかかります。
 

工事の費用


 工事の費用も大別されます。
 ・材料費
 ・人件費
 ・配送費
 ・工具などの消耗費
 ・現場管理などです。

最後に諸経費


 ・会社を成り立たせる上で 請求書の発行や集金などの業務
 ・コピー機などの事務費や社屋などの費用
 ・事務員さんなどの給与。
 ・建設業許可や組合の費用様々な費用と手間があります。
 ・経理も大変です。

これ以外にも きちんとした工事をするためには 勉強の費用も大切です。
勉強の費用を惜しむ人がいますが、レベルの低い工事をし続けることになります。きちんとした工務店なら経営者も設計も事務も工事の職人も現場監督もかなり多くの研修会などに参加しスキルを身につけておかなければなりません。
 本当にレベルの低い工務店だらけなのにはうんざりですね。

 これらのことがすべてトータルされてお客様への価格となります。
実際の工事以外にもお金がかかることがよく分かりますね。

価格を抑えるには


 それではどのように価格を抑えればよいでしょうか?

 まず思いつくのは工事の原価を下げることです。その辺はお客様にもわかりやすく、システムキッチンをできるだけ安いものを使ったり、フローリングのものを変えたり,塗り壁をビニルクロスに変えたりします。
 しかし、それでは内容がしょぼくなってしまいますね。

 住宅の建築費用を下げるために 毎回、資材の単価を下げる打ち合わせに終始する人がいます。時間の無駄ですね。

ほかによい方法はないのか?

 工務店の経営側でやりがちなのは、工事の人件費を下げるやり方です。
 ・施工の単価を下げるのです。
 この方法はもちろん有効な場合もあるのですが、当社のように長い年月コストダウンを心がけてきた工務店には効果がありません。
 すでに、ギリギリの線まで下がってしまっているからです。
 職人さんたちは休みも少なく、安い賃金で働いています。
 これ以上価格を下げようとすると、まともな工事ができなくなる恐れがあります。手抜き工事など起こってしまう可能性もありますね。
 緊急事態などでどうしても仕事をしてほしい時に対応をしてもらえないなど、信頼関係に影響をする場合もあります。
 しかし、できることもあります。
 ・合理化をして工事の日数を減らす。
 ・工事に変更がなく後戻りの無いようにするなどのことは大切です。
 合理化はかなり進んでいますが、勉強することで新たな工事方法などが見つかったり、新たな便利な資材などを利用することができるとよいですね。
 後戻りのない工事をすることは、お客様次第です。お客様の理解度が低くて、できあがってきてから「イメージと違う。」などと言いだし、やり直しをさせるお客様もおります。最初から完璧にイメージすることは難しいですが、できるだけ変更の無いように事前に確認することが大切です。
 工事中にまだやってないのだからと無理な注文を繰り返すお客様には困りものです。

一番効果的なコストダウンの方法

 私が一番にお客様に考えていただきたいのは、打ち合わせの経費です。
 見積もりや、図面作成、打ち合わせ、変更を繰り返すと膨大な経費がかかります。
 一回の見積もりでも1日以上かかる場合もあります。無いようによって違いますが、便器を取り替えるなどの簡単な見積もり作成でも1000円くらい。住宅の見積もりなら数万円はかかるのでは無いでしょうか?
 図面作成は、一級建築士が数日かかれば10万円を超えることもあります。
 間取りの変更で半日打ち合わせをして、図面を直して再見積。そしてその見積もりを確認していただくという作業が積み重なると、すごい金額になりそうだと言うことはご理解いただけると思います。
 できるだけ安く作りたいと 値段最優先のお客様に対して 工務店側で できるだけ安く作るためには、打合回数を減らすことが効果的なのです。
 打合回数が数回減るだけでシステムキッチンがとてもグレードアップできるくらいにはなってしまいます。
 当社では、スムーズに行った現場は スムーズに行かなかった現場に比べてサービス工事や値引きなどで対応しています。
 ですが、今後はこのようなことを事前にお伝えして最初の経費などをきちんといただくようにしていかないとならないと考えています。
 そうしないと 私のことを信頼してくれて少ない打ち合わせでスムーズに行く現場と、私のことを疑っていたり迷ったりするお客さんで経費の差がとても出てしまうからです。経費がとてもかかる現場で同じ値段と言うことでは、スムーズに行く現場のお客さんが損をしてしまうので不公平です。

資材の選び方では?

 資材の選び方でもコツがあります。
 工務店にお願いするとハウスメーカーなどとは違い何でも選んで使うことができます。
 システムキッチンを例にとるなら様々なメーカーから選ぶことができますね。代表的なメーカーでは
  クリナップ
  TOTO
  LIXIL
  panasonic
  タカラスタンダード
  TOYOキッチン
  まだまだほかにもありますし
  IKEA
  ニトリ
などもあります。
これは、よいことのように思えますがデメリットもあります。


 工務店ごとに得意不得意があります。
 様々な理由で、メインで使うキッチンを選んでいることがほとんどだからです。
 当社だと、クリナップ、Panasonicをメインにしています。
 私の経験で、品質の良さや,アフターメンテナンスの良さ,価格などを比較して選んでいるわけです。
 そして、そのメーカーを中心に価格の引き下げを交渉していくのです。
 また、工事する人にとっても、なれている工事をする方が、スムーズにミス無くできます。いろいろなメーカーを使うと混乱が生じます。
 ですから、当社のことを信じていただけるなら、当社でおすすめしているものを選んでいただくのが一番お得です。
 ほかには負けない値引きで安くご提供することが可能なのです。

 木材などもそうです。
 当社では材木屋さんに負けないくらいの木材が在庫してありますが、すべての樹種やすべての材種をおいているわけではないのです。
 やはり、使用場所に応じてよりよいものをよりやすく仕入れるように努力をしています。ですからここの部材をこれを使ってくれと言われると、それを買うだけに手間や運賃などかかってしまいますので高くなってしまいます。
 ペーパーホルダーやタオル掛けに関しても、スムーズに選べる人は経費がかからないのですが、迷って変更を繰り返す人は大変です。
 変更が多いと ミスの可能性も増えてしまい 工事のやり直しや材料が無駄になってしまうなどのリスクも上がります。
 このように、変更が多い人の場合にも変更ごとに経費をいただくというような仕組みが必要かもしれませんね。
 変更するのが多い人、少ない人で差をつけなければ 変更の少ない人に申し訳ないですね。

 おすすめしている内容でできるだけ頼むのがスムーズに進み経費が最小限ですみ、コストパフォーマンスが高い商品を選べるこつですね。


見積もりにも お金がかかることを理解しよう

 見積もりを何度もとり話を聞くのは,お客さんの権利だと勘違いしている方がおります。

 ですが、その見積もりにもお金がかかっています。
 そのお見積もりでかかった費用は、お客様自身で負担するか、ほかのお客様たちで負担しているのです。

 「見積もりしてもらわなくちゃ頼めるかどうか分からないじゃないか?」

 その通りです。ですから初回の打ち合わせでは、およその金額を伝えるとか、今までの事例でいくらかかっているかなどをお話しします。
 それに照らし合わせれば、自分の考えているものが、およそいくらくらいか理解できると思います。

 それを理解した上で、計画をしたり,見積もりをしてもらったりするのがよいのではないでしょうか?
 同じような事例で300万円かかっているものが200万円ではできるはずもありません。
 それが分かっていながら、何度も見積もりをとり、なぜ200万円にならないのだ。200万円に下げる方法はないのか?といってもどうしようもありません。
 そして200万円しか出せないのだから、200万円にならなければ工事はやってもらわないと言うこともあります。
 そうしたら、その間の打ち合わせの費用や調査の費用、見積もりの費用は全くの無駄になってしまいます。
 最終的に300万円で折り合いが付き工事をさせてもらえることになったとしても、経費がかかりすぎて結局赤字になってしまうかもしれません。
 工事をすることがなければ その打ち合わせにかかった費用は別の誰かが負担することになるのです。
 そんなことになってしまったら、安く工事ができるはずの人も高くなってしまいますね。
 今の世の中は、そのようなことになってしまっているのです。
 たくさんのコマーシャルをして人を集め、親切なふりをして無料で見積もりや図面作成を繰り返し、経費をかける。
 本来ならもっと安くできるものを、経費がかさんで高くなってしまっているのです。

 ですから当社はできるだけ、ダメ見積もりが無いよう、無駄な打ち合わせをしなくてもすむように考えています。
 もちろん、よりよい変更は大歓迎です。よい住宅をよりやすく作っていただきたいですから。

打ち合わせが少ないと、満足できるものが作れるか心配

 必要な打ち合わせは、専門的な知識を駆使して的確なプロのアドバイスをしますので心配はいりません。
 素人のような営業の人が知識が無くて打ち合わせするのとは訳が違います。1回1回がとても価値ある打ち合わせとなります。
 何度、素人営業と打ち合わせしても得られないようなソリューションを提供する自信はあります。

 知識が無くてもハイハイと言うことを聞いてくれる人が好みの方もいるでしょう。
 内容はよくはならないでしょうが、たくさん打ち合わせし、自分の考えているように実現できたという自己満足は得られるでしょう。
 しかし、それが一番最適な家づくりだとは思いませんし、ライフサイクルコストなどまで考えると、お得とはいえないでしょう。

高橋建築が実際に打合回数が少ないかというとそうではありません。

無駄な打ち合わせ回数を少なくしようとしていますが、必要な打ち合わせはむしろ、ほかのハウスメーカーや工務店より多いです。契約までの間取りの打ち合わせもとても多いですし、工事開始後も現場での打ち合わせは何度もあります。

 それだけ打ち合わせするのはよりよい住宅を作りたいからです。お客様に満足していただきたいからです。

 ですから、家がよくなるための打ち合わせは喜んで進んで行います。
 しかし無駄な打ち合わせはできるだけしたくありません。
 それが一番コストに響くことが分かっているからです。

安くよいものを作るには 結論 

よりやすくよいものを作りたいのなら 無駄な打ち合わせ 変更が無いようにしよう!

お互いに信頼し 一緒によいものを作ることを確認しよう

常識を外れた 無理な値引きや要望はお互いに損をするのでやめよう。

信頼できるプロを見つけ 適切な家づくりをしよう。

無駄な経費をたくさん使っているハウスメーカーは建物の内容の割に高いのでやめよう。

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