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髙橋建築

日記・想い

自宅を一生懸命設計しても 住み始めてから気がつくこともあります。きちんと勉強して家づくりをしましょう。

家づくりには勉強が必要

 住宅建築は一生に一度の方が多いですから、経験を積んで見落としを少なく作るというのは難しいですね。住宅を建てようと思ってから勉強する期間も長くても2年程度。多くの人は計画から図面の完成まで3ヶ月、半年くらいしかかけられなかったという人も多いでしょう。それではとても短いですね。断片的な知識しか身につきません。
 我々、建築士は 何年も建物のことばかり朝から晩まで考えています。それでもまだまだ勉強が必要なのです。
 事実私も30年間住宅の設計をしていますが、10年前、20年前を見返すと、多くの見落としや考え違いもあり反省をしています。
 何年も、毎日勉強し実戦している私たちでさえそうですから、一般の方がわずか数ヶ月で、分かったつもりになって設計をすると言うことが、大変なのはおわかりになると思います。
 

ネットの間違った情報には気をつけよう

 現在ではインターネットの発達により様々な情報が簡単に手に入るようになってきました。
 情報の量は膨大です。その中から真実の情報を見極めていかなければなりません。
 インターネットの情報が正しいでしょうか?
 発信されている情報を我々プロが見ますと、とても間違っている情報もたくさんあります。
 もしそれが、最初に目に触れる情報で宍道湖尊になってしまったらとても危険と思える情報も存在します。
 きちんと建築の基礎を勉強して判断できるならよいですが、その間違った情報を元に家づくりをしてしまい大きな失敗をしてしまった人もいます。家づくりはやり直しか利かないですから、本当に注意したいですね。

自分で家づくりに本当に大切なことは何か?

 皆さん、家づくりを始めた動機は何でしょう。
 住む場所が手狭になったから?
 家が寒くてどうしようもないから?
 耐震性が気になるから?
 ・・・・・
 たくさんの思いがあるかと思います。
 しかし、一番根底にあるのは、「家族と豊かな幸せな時を過ごしたいから」ではないでしょうか?
 心地のよい空間で、暑くも寒くもなく、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごす。時には子供たちの賑やかな笑い声が聞こえ、時にはお友達を招き楽しくホームパーティ。夫婦でゆっくりと映画鑑賞。様々な豊かな時を過ごすことを夢見るでしょう。

 そういった、夢を形にしていくのが住宅の建築です。設計はとても楽しい時間ですね。

 しかし、その楽しい時間を楽しめない人もいます。
 現実的には 予算にも、スペースにも限りがあります。そのこととうまく向き合っていかなければならないのです。

 ネットに、たくさんお写真がアップされ、それを素敵だと感じうちもこうしたい。この写真のこれをまねしたい。こっちの写真のこれを取り入れたい。このおうちのようにしたい。一生に一度の家づくりですからすべての木に板よいところを取り入れたいのは分かります。しかしそれでは家はとても大きくなってしまいますし、ちぐはぐな感じにもなってしまいがちです。

 気に入ったすべてのことを取り入れるのは不可能です。自分の大切にしていることに一番近いことを重視して、諦められるところは諦めましょう。
 そうしないと、一番重視したいところにしわ寄せが来て中途半端なものになってしまいます。
 当社のお客様を見ていると、これもほしいあれもほしいという方が最終的には後での不満が多い気がします。あまりにも細々した要望を詰め込んだ間取りになりすぎ、狭苦しい建売住宅のような間取りになってしまい、空間的な豊かさを台無しにする傾向が多いような気がします。
 豊かなくつろぎの空間よりも玄関の外出着掛けのスペースが重要だったりする人もいます。ちょっと残念ですね。外出するのが便利にするために家づくりをしたのでしょうか?
 家事動線にこだわるあまりに間取りがガタガタになる人もいます。
 少しさみしい気がしますね。
 家事動線はとても大切なことですが家事の効率を上げるためだけにに家を作るのでしょうか?

ネットの写真に惑わされる

 打ち合わせをしているときに、判断に迷うと打ち合わせ中なのにネットの写真を検索し始める人がいます。
 ネットに上がっている写真はその人が自慢したい写真をきれいにとって自慢するためにあげています。それに付いているネットの記事もそうです。
 自分の家づくりを失敗したと言う人は少ないですね。
 間違えた考え方でもさもそれが一番正しいように書いてあります。その写真の情報は何個も選択筋がある中のほんの一つでしかありません。
 それが一番正しいのではないのです。
 その記事を書いた人はそれしかないようなことを書いていますが、ほとんどの場合素人さんが散っている範囲のことを、自分が一番正しいというように書いているだけです。
 それを信じ込んでしまってそれを実現するためにほかのことがボロボロになる人がいます。
 人それぞれその人に会った間取りがあります。一つのことにだまされて執着せずにほかのあった考え方がないかいろいろな選択筋を考えましょう。
 そのためには知識をつけることが必要ですし、実際のおうちをたくさん見ることが重要です。展示場は広さや豪華さなど、現実とかけ離れているので見てもあまり勉強にならないことがほとんどです。
 展示場の間取りをまねしようとしても無理矢理っぽいまどりになり素敵なおうちになりません。5000万円以上おうちにかけられる人なら参考になるかもしれませんね。



作った後の満足度調査

 リクルートの調査で建築後の自宅の満足度を調査した結果があります。
 その内容を記載します。
 家を作った後の満足度調査をひもとくことで少し見えて来ることもありそうです。

1 収納スペース
2 防音姓
3 駐車場スペース
4 断熱性
5 コンセントの位置や数
6 キッチンの広さ
7 風呂設備
8 部屋数
9 キッチンの設備
10 省エネ・創エネ

 以前からのアンケートでもそうでしたが 収納スペースはいつでも上位ですね。
 新しいきれいなおうちなのにものであふれてしまっては台無しですね。

 防音姓は、まさしくすんでからでないとわかりにくいですね。現在多く作れている住宅は、15mmから18mm位しかない窯業系サイディングの外壁に吹きつけウレタン、あるいはグラスウールの断熱材の構成が多いでしょうから、あまり防音姓は期待できませんね。外からの音が聞こえると言うことはおうちの中の会話なども外に漏れていると言うことですから怖いですね。

 上位にランクした駐車スペースは意外ですね。調査の地域が記載されていないので分かりませんが、住宅街なのでしょうね。

 4位の断熱性は 調査によってはより上位のことが多いです。この調査は新築後間もない方を対象にしているようなので、今までのおうちより暖かいのでそれほど意識されなかった結果だと思います。
 住み続ければ住み続けるほど、満足度に差が出てくるのがこの項目です。間取りや使い方によるところは皆さんすむにつれて住みこなしていくのでそれほど不満が多くはならないのですが、物理的に寒いということには 不満が積もり重なっていくようです。

 5位のコンセントの位置や数ですが これは計画段階で工務店側がお客さんに考える知識をいかにつけられるか?実際の現場でシミュレーションしながら打ち合わせできるかにかかっていると思います。
 設計段階でお客様の知識だけで打ち合わせした内容で工事を進めてしまうと後で使い難いことが多いようです。
 設計士さんが 今までの経験を踏まえてしっかりアドバイスをして一緒に考える。それを現場で様々なシミュレーションをしながら確認し、不具合がありそうなら修正すると言うことが需要ですね。

 6位のキッチンの広さもありそうです。
 まず、素人に近いハウスメーカーの営業さんが書いた図面を度々見ますが、本当に大丈夫かな?と思うことがあります。キッチンで考慮することはたくさんありますね。実際に料理を作ったりそれに基づきおうちを作ったり繰り返ししてみないと気がつかないこともたくさんあります。
 広さに関して言うと 動くための作業スペースもそうですが調理台のスペース、シンクの広さ、冷蔵庫のスペースもそうでしょうね。
 料理家電置きスペース。ゴミ箱のスペース、食器のスペース、調理器具のスペース、調味料、布巾やラップ、など様々な置き場を考慮する必要があります。
 これについては、深いので別の機会にお話ししましょう。

 7位風呂設備 戸建ての住宅ならお風呂は1坪くらいはほしい気がします。ゆったり足を伸ばして湯船につかったり、体を洗ったりするにはこのくらい必要ですね。子育て中で小さなお子さんと一緒に入るにも十分です。
 暖かい家なら浴室暖房乾燥機は必要ありません。お風呂でもあまり寒いとは感じないからです。ジェットバスなどもとても気持ちがよく満足度が高いものですが、機械なので壊れたときの修理費用取り替え費用が心配ですね。
 私が浴室選びに重視しているのは 掃除のしやすさ、浴槽ばかりではなく浴室全体の断熱性の高さです。掃除がしやすければ家事の負担は減りますし、浴室全体の断熱性が高いお風呂は壁や天井の輻射熱が少ないですからとても心地よい入り心地となります。お湯が温かくても壁が冷たいままのお風呂はだめですね。

 8位部屋数。これはコメントが難しいです。家族構成の変化によって必要なお部屋の数は変化するかもしれませんね。
 子供が複数いるときに 親の願いとして大きな子供部屋を 子供たちが上手にシェアすればよいと考えても子供がほしがるなど起こったのでしょうか?それとも親を引き取ることになったとかでしょうか?
 ある程度想像が付けば前もって用意しておくことも必要ですし、スケルトンインフィルのような考え方を使って間取りが可変できるように考えておくことも重要かもしれません。

 9位 キッチンの設備ですが これも詳細が分からないとコメントしにくいですね。キッチン本体が価格の安いあまりよいものではなくて不満と言うこともあるでしょう。安いものとまあまあのものでは細部の作りが全く違います。排水口一つとっても掃除のしやすさなど全く違いますし、水切りネットなども作りが全く違います。お友達のおうちのキッチンなどと比較してそれに気がついてしまったのでしょうか?
 それとも食器洗い機がほしかったなどと言うことでしょうか?食器洗い機も機械なので10年くらいで壊れてしまうものも多いです。そうすると取り替え費用が10万円以上かかります。高いので食器洗い機を修理しないでそのまま食器庫代わりにしている人もいますね。機械はできるだけ少ない方がいいと感じています。

10位 省エネ・創エネ 大して省エネではない住宅と本当の省エネ住宅では光熱費が全く違いますね。それが住んでいる間ずっとというと本当に恐ろしいですね。光熱費が一月1万円かからず太陽光発電で2万円稼ぎ出す住宅は付きの光熱費がマイナス1万円と言うことができます。普通の住宅は2万円くらいのようですからその差は一月で3万円 一年で36万円 30年で1080万円です。怖いですね。
 省エネの住宅は暖房費がかからないと言うことですから断熱性がしっかりしていて住み心地もとてもよいです。ストレスも少ないですしカビやダニも少ないですから病気にかかりにくく医療費も少なくてすむという調査結果もあります。
 最初に少しお金をかけてしっかり作っておけば、それ以上にお得なことはわかりきったことなのです。それでもハウスメーカーにだまされてしょぼいおうちのなんて多いことか。とても残念ですね。

まとめ

 住宅作りはとても難しいですね。たくさんいろいろ考えたつもりでも住んでみて気がつくことも多いです。

 失敗をゼロにすることは不可能でしょう。

 それでも少なくすることはできます。

 そのためには、自分で勉強をできるだけして、知識を身につけだまされないようにする。

 経験豊かなプロの力を引き出す。これが特に重要ですね。

 素人野営業さんと話をしても時間の無駄ですよ。自分の言う通りに図面を書いてもらって満足した家ができているつもりでも、住み始めたら検討不足と言うことになりかねませんよ。

 一生に一度の家づくりです。やり直しは効きません。信頼できるプロにきちんと相談して家造りされることをおすすめします。

皆さん家づくり頑張ってください。

 




日記・想い

住宅とは関係ないお話です。

今日は打ち合わせが終わってからBSのオートバイのレースの中継を見ながら図面を書いていました。
16歳で中型自動二輪の免許を取り走り回っていたのでオートバイは大好きでした。学生寮でも夜はオートバイの話をしているか、勉強しているかの毎日だったような気がします。
YAMAHAのバイクに乗っていたのでYAMAHAを応援していました。
8時間の耐久レースで1位KAWASAKI 2位YAMAHAで迎えた最終ラップ。
妻が「最後に一位がころぶよ」といった直後、最終ラップで1位のKAWASAKIが本当に転びました。

ビビりました。応援していたYAMAHAが優勝したのですが その予感を的中させたことにびっくりしすぎてしまいあまり喜べませんでした。
妻も 「こんなところで運を使い果た」とがっかり。
これで日曜日が終わりました。(笑)

追加記載
今朝(翌朝)、早起きして仕事てたらyahooニュースに出てきた。 KAWASAKIが抗議して KAWASAKIが優勝ということに。でもこれも暫定。まだ正式ではないみたい。どうなるのかな?


日記・想い

先日、本を読んでいたら何のために働かなくてはならないのか?
そんな内容の本でした。

物への執着を減らし、モノを持たたない生活にすれば、お金がかからないと。

住居(アパートの家賃や住宅の取得)
自動車
携帯インターネットなど通信費

確かにこれらはかなりの費用がかかりますし、かけ方次第でおおきくかわります。
当社もより安く家を作るように努力し、住み始めてからの 光熱費を削減できる高性能な住宅を目指したり、メンテナンス費用ができるだけかからないように耐久性の高い資材を使っています。

この本でおや?と思ったのは、お金がとてもかかるリストに
配偶者
子供
と書いてあったことです。

事実かもしれませんが つまらない本を読んでしまったと思いました。

日記・想い

今日も、設計士さん工務店の視察を受け入れました。

今日来ていただいた 設計士さんは東工大の助教授 東大の博士さんです。
こういう偉い人に色々聞かれて説明するのは たまにはいいものです。
普段は普通の工務店さんや設計事務所さんが多いので。

さすがに、話がすぐに通じます。私が説明したことをどんどん理解してくれて、それを取り込んだ指示を工務店さんにどんどん出していきます
ふつうは、そこでメモを取り、持ち帰りそのあとで現場に回していくのだと思いますが、この先生はその場で私が言っていることの重要性がすぐに把握できてメモを取るより早く、工務店さんに確認指示していきます。
とてもスピーディーで確実です。
私が言っていることが正しいとすぐ判断できるのもさすがだと思いました。

先生はSDGSも専門にされているらしく 私がいろいろ教えていただくことも多くとても有意義でした。

この記事の家を作るためのおさまりの勉強みたいです。

https://miraimedia.asahi.com/kanie_03/

こんなすごいプロジェクトに役に立つなんて当社もすごいですね。(笑)

先生と何か一緒にできるといいなと思いました。



日記・想い

いままでもハウスメーカーの研究所の方たちが 当社にたくさん視察に訪れていましたが、そのトップの方々とはなかなかお会いする機会はありませんでした。

機会があり、その研究所の偉い方々とお話させていただく機会に恵まれました。

飲み会ですけど(笑)

私の周りは 三井ハウス、住友林業、ミサワホーム、セキスイハウス。そして大学の先生。

某メーカーのかたから、「高橋建築さんは我々より進んでいる」と言われとても有頂天になってしまいました。(笑)

様々な住宅の話になりました。「そこまでやってたのですか」とびっくりされたり、湿度を取る話など、とても細かい話、どのようなソフトでどのようなシミュレーションを行っているか?耐震はどう考えているかなど。

当社の技術は本当に当社で建ててくださっている皆さんのおかげだと思いました。ハウスメーカーさんとスピード感が全く違うようなのです。当社ではホームオーナーさんの協力で様々なことをどんどん試していけます。

旭化成さんの体験棟も当社で作ったといったら、ハウスメーカーさんもああいうのを作るのがあこがれだけどなかなか実現できないと言っていました。

皆さん優秀な方たちの集まりなので直ぐにでもできそうですが、大きな会社はなかなか動きが取れないみたいですね。また、「髙橋さんは楽しそうでいいな。」と言われてしまいました。

私のことを知っているかたからたまに髙橋さんは高橋建築の後を継いでなかったら研究者になっていたね。といわれることがありますが、いまの方が自由にできるのでとても良かったです。大きなところではやりたいことができなかっただろうとつくづく思いました。

朝、満員電車に乗り通勤も大変そうだし、品川でサラリーマンが通勤する姿を見ていたら、秩父の田舎で最先端の家づくりをさせてもらって、ホームオーナさんからは喜んでもらえて、とても良かったと思いました。

ビルではなく山の方が落ち着きますね。

通勤も満員電車に揺られてり、無表情で黙々と早あるきするのではなく、かわいい柴犬と畑に囲まれた道を歩きながら、作業場や事務所に散歩しながら向かうのが最高です。

断熱・気密,日記・想い

HEAT20の報告会に参加してきました。新たな水準であるG3が発表されました。当社のエリアである4,5地域ともUA=0.23すごい基準です。外皮の断熱基準としては一気に世界一何ではないかと思わせる水準です。当社ではこの水準にあう建物もありましたがほとんどが0.25から0.3なので少し足りません。しかしこの水準に追い付いていないかというと、実は当社の方が性能良いのです。この水準は外皮の性能はすごいのですが第三種換気前提であったり日射取得がそれほどきちんと考えられていません。でも、ちょっとの変更でこの水準になるなら仕様を少しいじろうかな?とも思います。

この基準のシナリオは 4,5地域の場合 エアコンを付けたり止めたりする間欠運転を前提にしています。寝るときに暖房を止めて次の日、起きたときに15度を切ってしまうことが3%以下という目標値です。

本当に寒いときに15度ですから 普段ほどほどに寒いときならほぼ暖房はいらない水準ですね。

当社のように日射取得と全熱交換換気扇を使えばかなり無暖房に近くなると思います。

暖房エネルギーの面で見ると、こうなります。 いままではG2が最高でした。 G3はG2のほぼ半分のエネルギーで暖房可能です。

しかし、G2とG3が体感で解るかというと いままで体験したことのない人は難しいと思います。

当社の建物がほとんどG3に近い基準で建てられていて とても省エネですがG2くらいの建物できちんと暖房計画ができていればそれほどの体感の差は感じないと思います。

でも、高性能な家に住んだことある人にははっきり解ります。

何の商品やサービスでもそうですが、良いものを知らない人はそれまでなのです。知っている人はわかり、それを感じることが出来、とても満足することができるのです。

北総研の鈴木先生もこのすごい水準の意味を説明されていましたが、G3という水準は建築ででいる最高水準を示したのであって、みんなが目指せるというものではない。最高の指標と考えてください。とのことでした。

日記・想い

きちんと計画通りの換気を行うためには住宅の気密性能が必要です。隙間だらけの家では、どこから空気が入ってどこから空気が出て行くか解りません。

子供部屋には綺麗な空気を入れて健康に過ごせるようにしてあげよう。皆さんそう考えます。
ですから、外部からの新鮮空気の取り入れ口を取り付けてトイレなど壁のファンから排気する計画をします。安い家の第3種換気の計画はほとんどこの方法です。
ですが、この計画はあまりおすすめできません。1階に隙間があればその隙間から空気が入りそれが暖房で暖められ2階にある子供部屋から出て行くということになることが多いようです。
トイレの換気扇から出る空気はどこからか入った空気を排出するために動きそれで終わってしまいます。子供部屋の給気口から空気を引くと言うことはないのです。
暖かい空気が冷たい空気よりも軽いので上に行くというのは理科で習いましたね。
綺麗な空気を取り入れるための子供部屋の給気口が室内の温度の影響で空気の出口となるのです。
以前は質の悪いVOC(化学物質)のたくさん出る建材が使われていましたから、隙間から入った空気が汚れて子供部屋に集まるのです。
健康のための換気が 病気になるための換気になってしまう可能性もあるのです。

さらに、1階の隙間から入った空気は冷たいので、床が冷えます。床が冷たいのはとても不快ですね。

この計画は隙間の影響がものすごく出ます。本当に小さな住宅なら隙間の大きさよりトイレのファンの風量の影響の方が大きいですから何とかなりそうな気はします。

一方きちんと計画された、ダクト式の第三種換気の場合は、ダクトが引かれた場所ごとに計画的な排気の風量が確保されますから、少しの隙間ならそれは給気口代わりになるだけですので隙間の影響は少なくなります。
給気口と隙間から入ってくる空気の量は排気の量と同じになるのです。ですから影響はほとんどありません。それでもC=2.0以下くらいにしないと隙間の影響の方が大きくなります。

第一種換気の場合は排気も給気もダクトを使って行われます。給排気のバランスが取れていますから 隙間は換気システムの影響をさほど受けずに自由に空気の出入りができてしまいます。
第一種換気の方が隙間の影響を受けやすいので機密性能をより高くする必要があります。だいたいC=1.0以下できればC=0.5以下にしたいところです。

グラフを見ていただければ解りますね。左が第一種 右がダクト式第3種です。気密性能の違いで漏気量が全く違うのが解りますね。

「気密はそれほど必要ない。意味が無い。」という住宅会社さんは要注意ですね。たぶん全く根拠はありません。他のことでも自分に都合の良いでまかせを言っている可能性がありそうです。気密性能はあるにこしたことはないです。

日記・想い

日本の建築基準法では換気量は0.5回と決まっています。

この0.5回というのは 1時間で半分(0.5)の空気を入れ替えると言うことです。入れ替えなくてはならないのは LDKや寝室など常時人がいるところで、廊下や階段、トイレ、収納などは換気しなくて良いことになっています。しかし、LDKの空気を最後はトイレの換気扇で抜くというような場合には、廊下やトイレも換気の対象面積となります。

この0.5回という空気の量は 20年位前のシックハウス法で決まりました。その頃の建材は人体に有害な化学物質が多く使われ それを吸って病気になる人が多かったからです。その化学物質を安全な濃度にするために考えられた換気量が0.5回なのです。現在は危険な物質も少なくなってきていますから、この考え方からするともう少し換気量は少なくても良いと言うことになりそうです。

もう一つの考え方が 人間に必要な空気の量が30m3/h位と言うことです。人間が生活しているとco2も出ますし、水蒸気も においも出ます。それを希釈するにはこのくらいの量が必要です。4人家族なら4×30で120m3です。30坪くらいの家ならこの計算方法でも0.5回くらいの換気量となります。

ですから、安全な建材となってきたとしても、やはり0.5回くらいの換気量を確保した方が良いと言うことですね。

ですが 家が大きい、住んでいる人が少ないなどの場合には、少ない換気量にしても良いかもしれません。換気が多いと言うことは、冷暖房費も余計にかかってしまいますから。

あまり絞りすぎると生活臭が残りますので気をつけてください。自分は解らなくても、来た人にはよくわかるのもです。ですから当社の換気計画では少ない換気量で生活臭が残りにくいような設計としております。

日記・想い

自立循環型住宅の仕組みを作っている先生方が、様々な話題で話し合われているYOUTUBEが有ります。
ここのところ エアコンの話題。

https://www.youtube.com/watch?v=XrIujJ_JnbQ

おもしろいので皆さんどうぞ見てみてください。

エアコンの畳数は昔の家を基準で決まっている。
エアコンの仕組み。ヒートポンプ
効率の話
エアコンの能力の比べ方。

建物の性能にあったエアコン選びが大切ですね。高性能なお家には小さなエアコンで間に合いますが、それでもエアコンの使い方によります。
連続運転を基本とする使い方なら本当に小さくてすみます。当社の住宅では6畳用エアコン1台で家全体をまかなっているお家もあります。
でも普段は止めておいて、急に暖めたり 急に冷やしたりしたいならやはり大きめなエアコンが必要でしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=XrIujJ_JnbQ

日記・想い

近年、ミニマリストという生活の仕方が流行ってきています。

持つものを最小限にしてシンプルに生活をする方法です。
本当に必要最小限のものだけにして不買う頻度の少ないものや、用途が他で代用できるものは極力持ちません。

ものであふれかえる現代の生活から考えると、不便そうですが、高度経済成長前までは日本でもその様な暮らしが当たり前でした。

衣類も数点に絞り上手に着回す。おしゃれなフランス人は少ししか服を持っていなくて上手に着回すみたいな本もありましたね。

調理器具もお鍋は一つ。フライパンも一つ。食器類も少量にして、料理家電も使わない。

そのほかいろいろものを持たない工夫はできそうです。

ものを持たなければ それを購入する費用もかかりませんし、修理、買い換えもありませんからとても経済的です。片付けやお掃除に費やさせる時間もとても少なくなります。

実際の生活を振り返ると このような耐久消費財を買うため、維持するために一生懸命働き、お金を稼ぎ、さらには時間まで費やしていることに気がつきます。

ミニマムな生活ができれば、自然に自分のための時間をより多く確保できて、豊かに生活できる時間が増やせるかもしれません。

「心地よい自分の居場所でゆったりと生活する」その様なことができれば、私にはそれが最高の生き方に思えます。
最小限の選ばれた自分の好きなものに囲まれ、自由な時間で、自然に溶け込み、好きなことをする。その様な生活が送りたいと思っています。

今の経済論では、消費を増やしお金を循環させることが良いとされています。それとは、真逆なことになりますが、人が多くなり消費が多くなることが、地球全体にとって良いことだとは思えません

エネルギーの消費量を減らすことが、環境のためにも良いことだと知られています。エネルギー消費量を減らすにはどのようなことが良いのでしょうか?

生活する上で省エネ機器を選んだり、使うのを控えたりして努力することもとても大切です。太陽光発電などでエネルギーを作ることも大切かもしれません。

エネルギーを使わない省エネ住宅を作ることもとても大切です。現在の国の基準での省エネ性能は、エネルギーの使用量で決まります。高断熱にして冷暖房エネルギーを削減したりエコキュートなどの高効率な給湯器を付けたり、してエネルギーの使用量を減らします。

ここで言うエネルギーの使用量は、家一軒の使用量を計算するのですが、省エネの基準は、この使用量と普通に作られている住宅の使用量で割った値です。何割削減できたが評価の基準なのです。ここで矛盾が生じます。

たとえば 30坪の普通の家が100エネルギーを使うところ80にできたら20%の削減です。
50坪の普通の家が150のエネルギーなのに120にできれば同じ20%の削減となります。
しかし、よく考えると 30坪の家も50坪の家も生活する人数が同じなら 50坪の高性能な家より30坪の普通の家の方が 20も省エネと言うことになります。

もちろん当社のスペックになると大きくても小さな普通の家より省エネな場合が多いのですが、ここでは一般論です。(皆さんご安心ください)

しかし当社の内容で小さな家を建てればさらなる省エネ住宅となり、30坪の家で50以下と言うことになります。ですから小さな家だから省エネなのできちんと作らなくてもいいじゃないかということではありません。

ここで言いたいのは、小さな家は大きな家よりもとても省エネになると言うことです。不必要に大きな家にする必要は無いのでは無いかと言うことです。

小さな家は建築時のエネルギーもとても少なくなります。大きさが半分なら建築時のエネルギーも半分近いでしょう。

でも、建築時のエネルギーに関しては、別に大きな重要な要素があります。
それは耐用年数です。いくら小さな家で建築時のエネルギーが小さくても、普通の家と同じように30年くらいで壊されたらだめなのです。

長期優良住宅レベルの家はとても長持ちします。適切なメンテナンスをしていれば200年以上も可能でしょう。国で計算する値は平均で90年くらいとされていますから普通の家の3倍です。

それを考えると 30坪の普通の家より 長期優良住宅の50坪の家の方が一年当たりの建築時エネルギーが半分くらいであると言うこともできます。大きさが小さくなくても長持ちさせることで、省エネとなるのです。

それでも、エネルギー的にベストなのは、当社レベルの省エネで、長持ちする住宅をできるだけ小さく作ると言うことになります。

小さくと言うのは、ライフスタイルの問題で 大きな家でゆったり住みたいという人の方が圧倒的に多いと思いますので難しいかもしれませんね。当社レベルの住宅でしたら、十分省エネで長持ちするので無理に小さくする必要も無いかもしれませんね。

ですが、小さくシンプルに住みたいという方もいらっしゃると思います。

その様な、志のある方のために、小さな家を考えてみました。スモールハウスです。ミニマムハウスとも言えるかもしれません。

延べ床面積5坪+ロフト2.5坪です。若いご夫婦にちょうど良さそうです。
田舎暮らしのお家にも良さそうですね。

もっと小さいお家の可能かもしれませんが、私が快適に住むとしたらこのくらい欲しいと思って書きました。
玄関入ってすぐ小さなLDK。しっかりお湯につかりたいのでお風呂も作りました。シャワースペースならもっと小さくできますね。

洗面、洗濯、トイレは同じへやになってしまいましたが、きちんと取りました。洗面をキッチンで兼用するなら、お風呂を大きくするとかLDKを大きくするなどできそうです。

これらのことは、人によってバランスが違うでしょうし、もう少し全体的に大きくとか、小さくとかもできますね。

前回提案した スウェーデン風の住宅も小さめで住みやすそうでしたが、さらに小さく考えてみました。

小さいと建築費も安くなりますので見積もりもして見たいですね。