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髙橋建築

建築費・光熱費,断熱・気密

私が所属するHEAT20検証部会で 岩前先生の研究の発表がありました。
当社のお客様にも調査のご協力をいただいております。

この調査は、高断熱住宅の住まい方の調査です。
どのような生活をしているか?
温湿度や、消費エネルギー、など。

高断熱の住宅になっていくと一般的にはエアコンの暖房ですが、エアコン無しで「こたつ」のみで生活している当社の小鹿野町のお客様の住宅についてかなりの時間が割かれて報告されていました。

超高断熱住宅になると、室温はそれほど低下しません。
もちろん,トイレや廊下なども寒くなりません。

日当たり抜群なので日中の日差しの熱で室内も自然に暖まり次の日の朝までそれほど室温が下がりません。

「こたつ」で少しだけ暖かくすれば十分な環境です。

おうち全部を温める必要は無く、こたつをほんの少し暖めるだけですのでとても省エネです。

実はソファでじっとしている時に快適な温度だと、料理など家事をしている時には活動量がありますから、少し暑く感じることもあります。
また、寝る時にはお布団を掛けますからやはり暑くかんじてしまいます。
ですからお部屋のベースの温度は抑え気味の方が良いのかもしれません。

ですが、それではソファで座っている時には寒く感じます。
それをこたつで補っているのです。

超高断熱住宅の性能ならではの新たな生活の仕方かもしれません。

建築費・光熱費,断熱・気密

暖かい家にするには外皮の断熱がきちんとできて気密をとり、さらに日射熱を入れると言うことが重要です。

日射熱取得は不確定な要素が多いですね。
建築する時は南側に家がなくても家が建ってしまう。
道路に面していてカーテンをかけっぱなし。
後付のテラスや樹木の生長。

様々な要因で日射熱を計算通りに得ることができません。

特に、カーテンのかけっぱなしは多いのではないかと思います。
欧米では日中の明るい日にはカーテンを開けていることが多いようですが、日本ではほとんどの方がレースのカーテンを掛けっぱなしですね。
プライバシーを重視することがとても重要で日射熱を取り込み自然の恵みでエネルギー削減することより大切なようです。

当社の住宅でも、計算上はほとんど暖房を使わなくて済む仕様にしたとしても、レースのカーテンの遮熱効果により、予定以上にエネルギーを使ってしまうことがあります。
そのことでとても寒いと言うことはなくエアコンを軽くつければ良いだけのことなのですが、もったいないですね。

しかし、プライバシーの確保はとても大切です。他人の視線を気にせず、自由に生活したいですね。
その上で日射熱を取得したい。
さあどうすれば良いでしょう?
レースのカーテンはほとんど白ですね。
明るくて良さそうですが、日射熱の約半分を反射させてしまうようです。
それを黒や濃茶色にしてみたらどうでしょうか?
お部屋は少し暗くはなりますが、白の倍くらいの日射熱取得があるようです。
東大の実験棟の結果ではカーテン無しとあまり大差ない結果となりました。

黒にするとお部屋は暗くなります。そこでプライバシーが確保できるギリギリのレベルまでレースを粗くしてみたという実験結果もあります。
そうするとそれほど大差ないことが解りました。
光は通し、熱も取り入れプライバシーも確保できます。
内側からは割と外が見えますよ

日射熱取得のために 冬場は 濃いめの色のレースのカーテン
夏場は日射熱を反射する白のレースカーテン

良いですね。

カーテンでお部屋の雰囲気が変わります。黒とは言わず、できるだけ熱が吸収でき素敵な色が選べると良いですね。

建築費・光熱費,設備・空調

店員差のすすめは気をつけて!

電気屋さんでエアコンを買うのに大きさの選定は迷いますね。
店員さんはクレームを回避するためだったり、売り上げを上げるためだったり、大きめなエアコンを勧めてきます。

そもそも6畳の部屋に6畳用のエアコンは必要なのでしょうか?

エアコンの大きさを決めるのはどのように考えたら良いのでしょうか?
まずはエアコンのカタログに書いてある6畳用というのがどのように決められているか見てみましょう

6畳エアコンの能力

JIS C9612にエアコンの冷暖房負荷の条件が決められています。

それを見ると木造住宅の場合西向きのお部屋が一番冷房負荷が大きく230W/㎡です。6畳ならおよそ10㎡ですから、2200Wの出力のエアコンが6畳用というのはここから来ているのですね。
条件は換気回数が1.5回/h 3人 窓が床の30%位、電気が100W、夏の外気温が33℃になる時でも27℃にできる。天井は普通。他には熱を出す機器はない。日が当たる窓にはブラインドが下ろしてある。

このような条件のようです。

換気50W窓から250W人間300W照明100Wとざっくり仮定すると壁から外皮から逃げる熱は2300-700=1600W 床は冷房時は関係ないとして6畳の壁天井窓の面積約40㎡から逆算すると熱貫流量40W/㎡ ??
UA=40/6=6.6W/㎡K ?ほぼ断熱してない前提?仮定はアバウトだけどこんな感じかな?

ですから断熱されている住宅はだいぶ小さなエアコンですみそうですね。
運転の仕方で大きく変わりますし,除湿分もあるので注意が必要ですけど。

パッシブハウスは

計算してピークの冷房負荷が10W/㎡というのがあります。
6畳だと100Wですね。23倍の性能差。
30坪の家がおよそ100㎡ですから1000W
家一軒、温度を下げるだけなら3畳用エアコンですね。
しかし除湿分もありますからもう少し大きなエアコンにしなくてはなりません。
除湿に関してはまたいずれ。
さらに考えると真夏にお友達たくさん呼んでホットプレートで焼き肉パーティーしたらちょっと恐い。(笑)
10畳用くらいにはした方が良いかな?

いくらパッシブハウスでもイレギュラーなことを想定すると10畳用くらいにした方がよさそうかな?(笑)
故障も考えて1Fと2F2台体制もとっておきたいですね。住宅の性能から冷房負荷だけで考えて1台でまかなっている住宅メーカーは故障時にどうするつもりなんでしょうね。
私はちょっと恐いかな?
住宅性能がどんなに上がってもイレギュラーなことを考慮に入れることも大切ですね。

建築費・光熱費,設備・空調

実際の冷暖房費はいくら?

建築のブログやYOUTUBEなどで冷暖房費が安いと宣伝している住宅会社がたくさんありますね。
でも実際の冷暖房費はどのくらいなのでしょうか?

実際の冷暖房費はあまり公開されていませんね。
安いと言いながら公開していないと言うことは実際にどうなのか?

高断熱で有名な設計士さんや、工務店に聞いたことがあるのですが、皆さん正直に話してくれません。8千円くらいかな?1万円くらいかな?なんて曖昧な答えも聞いたことがあります。
一条工務店などもひと月1万円以上になっている例などもありますし、安いと言っても、それほど安くなさそうです。

なぜ安くないのか?

昔に比べて、とても断熱してますし、効率の良いエアコンを使っているわけですから冷暖房費は安くなって当たり前です。

ですが実際にはあまり安くなっていません。どうしてでしょうか?

理由1
昔の家より温める面積が大きい。
昔は人が集まり、その集まっている部屋しか暖房をしていませんでした。しかし現在は全館冷暖房ですね。ほとんどの部屋が同じくらいの温度になります。
大きな面積を温めるのですからエネルギーを食うのは当たり前です。
省エネ基準のおうちの部分間欠暖房とHEAT20のG2の全館暖房の家が同じくらいの冷暖房費と言われていますから、あまり減らないはずです。

理由2
昔の家より暖かい。
昔の家は暖房したとしてもそれほど温度を高くしていなかった人も多いと思います。しかし現在のおうちでは20度以上にしっかり暖房するのが普通です。なれてくると23度くらいで常に過ごす人もいますね。半袖半ズボンで冬越す生活も当たり前です。当社のお客様でも冬に26度くらいで住んでらっしゃる方もいます。

実際の冷暖房費?

今月の建築誌に、「すごい省エネ住宅」の事例として、実際の光熱費が載っていました。

皆が目標とするような有名な工務店です。
当社より暖かい地区 6地域の工務店です。ですから当社より冷暖房費は少ないはずです。「G2だけどG3並の住み心地を実現」みたいな記事です。光熱費も安くてすごいと書いてありました。

このような金額が載っていました。
私が今まで、断熱の強者たちに聞いてきた数字より若干良いかもしれませんが、6地域なので実際はそれほどでもないと感じてしまいます。

当社の事例です。ちょうどあった7件のデーターです。加工はしていません。普通の家です。逆に無暖房住宅などの事例はあえて抜きました。むしろ多めな方も乗せてみました。

しかし建築誌で「すごい省エネ住宅」として取り上げられているものより圧倒的に省エネなようです。

もちろん当社でもこれ以上にエネルギーを使っている住宅もたくさんあると思います。これよりも少ない住宅もあります。たまたまあったデーターがこれです。

当社で作ると光熱費がかからないと過剰に期待されても困るので、正直に公開いたします。

床下エアコンはエネルギーを食う。

この事例で出ていた住宅は床下エアコンです。
当社の事例で一番エネルギーを食っているのも床下エアコンです。
(床暖房だともう少し多くなると思われますが事例がありません。設置しても不必要と感じてしまわれる方が多く、スイッチを入れてもらえません。)

床下エアコンは快適なのですが、エネルギーの消費量は多めになることは以前から知られています。しかしそこをあまり突っ込む人はいません。
お部屋を直接暖めるのではなく床下を暖め2次的にお部屋を暖めるのですからエネルギーの消費量が大きくなるのは当たり前ですね。熱容量の大きい基礎を暖めたり地面を暖めるのはとても不経済だと私は感じています。

しかし、床が冷たくないのは魅力的です。

そのために基礎まで暖める必要があるのか疑問ですね。

私は、そのことを考え、床が冷たいと感じないレベルまで断熱しています。
そのためお部屋を少し暖めるだけで良いのです。

お部屋を少し暖めるだけですから、とても小さなエアコンで十分です。
さらに強く動きませんから音も静かですし、大きな風量になりませんから快適です。

効率的に良くない床下エアコンや床暖房を必要としないレベルまできちんと断熱するというのが私の考えです。

そこまで断熱していますから万が一エアコンが壊れてもそれほど室温が急激に下がることはありません。安心ですね。

究極を目指して。

エネルギー削減には、設計が重要です。
日射取得がきちんとできる土地、建物。
日射遮蔽と内部発熱の削減
もちろんきちんとした断熱気密 換気による熱回収

それらすべてがうまくいくことが大切です。
当社の秩父パッシブハウスは10年前の建物ですがそれらがとてもうまく行きました。暖房費は0円です。究極の住宅と言えそうです。

皆さんも是非無暖房住宅にチャレンジしてみてください。

建築費・光熱費,設備・空調

FIT切れ

太陽光発電を10年以上前に設置された方は売電価格が大幅に下がりましたね。
私の自宅はもう19年です。20年目です。4.2kWのシステムで当時の価格で250万円。
これまで81247kWh発電してます。ここ10年のFIT時は48円/kWhで売電していました。
日中は自家消費ですのでこの価格ではないですが、電化上手というオール電化契約なので平均35円/kWhといったところでしょうか?

東京電力エナジーパートナーホームページから

いくら儲かったのか?

日中はおうちにいないのでほとんど電気を使っていませんでしたが、買電35円とFIT48円の間をとって40円/kWhの電気代とすると3249880円です。
およそ70万円のプラスですね。

今後は

FITが切れたので秩父新電力と契約しました。地元の電力は地元でまかなう地産地消の協力をしようと思ったからです。売電価格は8.5円/kWh

一気に安くなりました。でも元を取った後ですから、余った分は売ろうと思いました。

月に350kWhですのですべて売っても3000円くらい。
それなら自分で使った方が良いという考えもあります。

エコキュートを日中動かす

今まで深夜電力で動かしていたエコキュートを日中動かすようになりました。

エコキュートは真冬でも4kWh/dayくらい。夏だと2kWh/dayを切ります。
あまり使えません。
節電効果は少なそうです。

家の中で一番消費電力が多いのは?冷暖房

やはり私の家で消費電力が多いのは冷暖房です。
約20年前の家とはいえZEHレベル。
世の中がようやく当社の20年前のスペックに追いついてきました。
ですから、普通に今ハウスメーカーが建てる家の消費エネルギーはこのような感じでしょう。

冷暖房エネルギーを公開!

なんと1月は500kWh/月です。27円/kWhで計算すると13500円も暖房費がかかっています。それで20度維持するのがやっとです。ちなみに40坪ほぼ同じ温度にしています。温度ムラはそこそこあります。

夏は200kWh/月 月に5400円の電気代です。このグラフを見ても冬の暖房の電気代が膨大なのが解ります。

今のおうちと比べると恥ずかしいレベルですね。

蓄電池を検討

売電が安くなったので日中蓄電池で貯めてよる使う作戦
普通のおうちの場合の電気代は27円/kWh 売り電は8.5円 差が18.5円
7kWhの蓄電池をうまく使っても18.5円*7kWhで 一日130円しか特にならない。毎日役に立っても47267円 の経済メリット

蓄電池の価格

最近はようやく蓄電池も安くなってきました。

ですが当社の価格でまだ130万円くらいかかります。太陽光連携ハイブリッドパワコン工事込みの7kWh位の容量です。
元を取るのに30年(笑)
訪問販売や先日イオンでの店舗での販売は元が取れると宣伝していたのでびっくりしました。とれるはず無いのにひどい売り方です。

災害時に安心

蓄電池のメリットは災害の停電のとき。
少し前に千葉であった長い停電が思い出されます。
そのときでも蓄電池があったおうちはいつもと変わらない生活が送れました。

無かったおうちは、大変な毎日。
今は、TVやスマホ。何でも電気に頼ります。
逆に言うと電気があれば生活が続けられるのです。

蓄電池は全負荷型

蓄電池も様々な仕様があります。
特定のコンセントしか電気が送れない特定回路型。
すべてのコンセントに電気が送れる全負荷型。
もちろん全負荷型を選びましょう。

ピークの放電出力も大切

放電の出力も大切です。
出力が小さいものはエアコンとエコキュートなど大きな電気を食うものを同時に動かしたりできません。
「こっち使うからあっち止めて!」なんて言うのでは不便ですね。

何サイクル充放電できる?

充放電の可能回数は直接寿命に影響します。10000サイクルなら365日で割るとおよそ27年ですね。サイクル数が短いと買い換えのタイミングも早くなります。

実充放電量 充電深度

蓄電池は長持ちさせるためにMAXまで充電しないし、0になるまで放電しません。毎日電池を傷めないように充電できる容量は電池の容量より少なく設定されています。

電池によっては50%位のものも。良い電池は電池容量に近い容量の電気を充放電できます。中には95%まで使えるものもあるようです。

自動切り替え

停電になった時に切り替え方が解らないと最悪です。千葉の大停電の時もせっかく蓄電池が突いているのに切り替えかたがわからないという方がおりました。
非常時ですから、自動で切り替わってほしいですね。

蓄電池を導入すべきか?

太陽光発電は元が取れるのも解っていますし、地球環境にも優しいので自信を持っておすすめします。
しかし蓄電池は元が取れそうもありません。しかし災害時のことを考えると導入した方が安心です。これは個人個人の考え方によると思います。
いつ何時、災害が起こるか解りません。停電も数日間のことかも解りません。
でも、電気がない生活を考えてみてください。
我慢できる人は我慢すれば良いと思います。
しかし、高齢の方などに我慢を強いるのは大変ですし、パソコンなど使わなくてはならない立場の人は日常の業務ができませんね。
もしもの時を考えると。。。。

蓄電池説明会

このような企画がありました。どのような内容か解りませんが、勉強してみたい方はきいてみてはいかがでしょうか 

建築費・光熱費

講習会が終わり自宅での宿題があります。
実際にモデルのおうちを計算上パッシブハウスにする作業です。
とても時間のかかったひともいたみたいですね。

どのように解決するかは皆さん違います。

今回の課題は 南に大きな建物があるけど、南面に大開口がある建物です。
地域は東京。

回答を見るとやはり皆さん外張り断熱をしたり屋根の断熱の厚みを変えたりするところから始めます。
そこで解っている方は、後で熱交換換気扇を取り付けることを考え、ダクトの処理をしやすくするため、天井断熱から屋根断熱に変えています。

基礎断熱、床断熱の選択も人によって様々です。
実際には断熱の量、気密のとりやすさ。施工のしやすさ。シロアリの処理など様々な要素が絡んできますので難しいところですが、今回はとりあえず暖冷房需要の数値だけ見て判断です。
断熱の方法、厚さなどによって、暖房に有利になったり冷房に有利になったりするのに気がついてくれた方も大勢いました。

断熱をたくさんすれば暖房需要はどんどん減ります。
暖房がパッシブハウス基準をクリアーしたら冷房に取りかかった人が多かったみたいです。

高断熱は冷房に途中からあまり有利に働かなくなってきます。
そこに気がついて、日射熱のカットなどに取り組んでいきます。
窓を小さくしたり。必要ない窓はなくしたり。
極端な人は窓の数をとても少なくしてしまった人もいます。
あまり現実的とは言えませんね。
明るいおうちは気持ちいいので私は居室の窓は大きめにしています。
その条件でクリアーするのは結構難しいのです。小さくするのが手っ取り早いので何人かは楽な選択筋を選んでいました。

窓の性能を上げるためにトリプルガラスにしている人がほとんどでした。
東京の気候なら、南面の日が入りやすいところはLOW-Eペアの選択筋もあったかもしれませんね。
トリプルにしないでペアで済ませて浮いたお金で外付けブラインドシャッターみたいな考え方もあると思うのですが、そこにチャレンジした人はいなかったみたいですね。

講義中に、最後の手段もお話ししていました。
どうしても難しい人は 「佐藤の窓」を使ってみること。
この窓はとても性能が良い窓です。
この窓さえ使えば、他があまり良くなくても全体の性能が上がります。
ちょっとずるい感じですね。
何人かは、普通にクリアーするのにねを上げてこの窓を採用したようでした。

皆さん最後にこの計算シートとレポートを提出するのですが、どのように取り組んだかとても丁寧に書いてくれている人がたくさんいました。
とても理解されていることが解りました。
省エネ建築診断士を目指す方は元々レベルの高い方もいらっしゃいます。

私も負けないように頑張りたいと思います。

いろいろノウハウをつぎ込んで良い家にしたいのですけど、最近はお客さんの様々な要望を満たすのに、また、お客さんの意見に合わせるのにばっかり気を遣って、自分で力を尽くした設計ができていないのが悔やまれます。
お客さんの意見を効くことは大切ですが、それ以上の提案が仕切れていないの現実です。
お客さんの考えている間取りを図面にして、構造的な整合性をとったりするのが精一杯です。もったいないな。
私の力を引き出してくれるようなお客さんいないかな。
難しいですね。

建築費・光熱費

またもや,スウェーデンハウスの相見積もり

個人が特定できないように配慮して書かせていただきます。

とても良くある定期的にある事案です。

スウェーデンハウスのかわいさ。木製窓に憧れて本当に建てたいのだと思います。

でも、皆さんご承知の通りスウェーデンハウスはとても高いですね。
お金に余裕のある方や、将来に不安のない職業のお客さんなら、そのままスウェーデンハウスで建てるのでしょう。

しかし、普通のサラリーマンでは本当に覚悟がいりますね。

今回のお客様も土地からお考えなので35年借りたとしても大変なローンの金額となってしまいます。

それで調べ尽くして当社に声をかけてきたのでしょう。

当社では、そのようなお客様でも安心して建てられるように日々コストダウンに取り組んでおります。

大きな価格差が出ました。

図面がありましたのでその内容での見積もりです。

スウェーデンハウスはかなり高額
小さめのおうちですが当社とは400万円くらい違いました。

もちろん内容の差はあります。
当社の方が圧倒的な性能ですし使っているものもグレードが高いものです。
それなのにこの価格差。びっくりですね。

お客さんはスウェーデンハウスというブランドに、住宅展示場に,営業マンにお金を払っていると言うことですね。でもそれもありだと思っています。

以前からお話ししているように、私もハウスメーカーの中ではスウェーデンハウスが一番好きです。
昔から木製サッシを使い高断熱の住宅を作り続けてきました。
素晴らしい実績があります。
最初から全くぶれません。
すごいと思います。

だからこそ、あのような住宅がもっと安く普通のサラリーマンの手に届くようにならないかと思うのです。

価格差に気がつき当社を選んでくれるお客様もたくさんいます。
勉強している人がとても多いです。
しかしその方たちは、スウェーデンハウスを希望していたのにもかかわらず当社に来ると木製サッシではなく樹脂サッシに変えてしまうのです。
それも残念です。

確かに樹脂サッシの方がメンテもしやすいし,不具合も起こりにくいでしょう。
でも,見た目では木製が良いですね。
将来の取り替えも木製の取付方の方が楽に交換できそうです。

スウェーデンハウスで建てたいと言っていても最終的には普通になってしまっています。当社の悩みです。
そのままスウェーデハウス風で建ててくれる人を募集します。

それにしても消費税が高い。(笑)

太陽光発電,建築費・光熱費,耐震・構造

太陽光発電は省エネに貢献します。
環境にもとても良いですね。
家計にもプラスです。

新築ならできるだけ付けたい設備です。

ですが太陽光パネルを付けるにも注意が必要です。

雨漏り、屋根の耐久性、そして構造の安全です。

今回は太陽光パネルと構造の安全性について解説します。

ほとんどの工務店が計算していない

みなさん信じられますか?
これは事実なのです。
ほとんどの工務店が太陽光パネルの重さを考えずに家づくりをしています。
怖いですね。
「太陽光パネルの重さを何キログラムで計算してますか?」と質問してみましょう。
すぐに答えられなかったらアウトですね。(笑)
していればすぐに答えられます。忘れたとか思い出せないとか言うレベルの問題では無いからです。知らないから答えられないと考えて良いですね。

地震力は重さで決まる。

建物を揺らす力は重さで決まります。重い建物ほど大きな力がかかるのです。
その力に耐える壁をつくり大きく揺れないようにしなくてはなりません。

重い建物ほど強い壁をたくさんつくる必要があるのです

重ければ強い壁をたくさんつくれば、強い建物となります。瓦の建物が弱いという人がいますが、重い建物なりに強くすれば良いだけです。

ですが太陽光発電を設置したのにその重さの分、家を強くしない住宅会社がほとんどです。

太陽光パネルの重量を加えて計算する

それではどうすれば良いのでしょうか?
構造の計算をする時にきちんと太陽光パネルの重量を含めて計算すれば良いのです。
太陽光パネルは意外に重たいです。1平方メートル当たり20kgぐらいあります。屋根が50平方メートルあると 50*20=1000 約1トンですね。

この重さが屋根に乗り地震の時に揺すられるわけですからとても怖いですね。

片側に重さが集中する

普通の形の屋根だと太陽光パネルは南の屋根に乗りますね。北側の屋根には乗りません。

南側だけ重くなり北側は軽いままです。

地震が来た時には南側にかかる揺れる力が大きくなります。
この揺れる力を止める強い壁が必要ですね。

普通のおうちは明るい光を入れるために南側に大きな窓を付けますから、南側の強い壁は少なくなります。
南側の方が北側に比べて弱いことが普通です。

重い力がかかりやすい方が弱いと言うことになります。
そのままでは壊れやすいですね。

ですから、重さのバランスと力のバランスをきちんと計算して安全にしなくてはいけません。

一般の住宅会社ではそのような計算もしないで太陽光発電を付けてしまっているのです。怖いですね。
「今まで壊れたことが無いから。」などと根拠の無いことを言います。
計算しないとその怖さが解らないのです。

みなさん太陽光発電を設置する時にはきちんと計算してもらいましょうね。

わかりやすい動画が公開されていますのでご覧ください。
私が勉強させていただいた構造塾の佐藤先生です。


https://www.youtube.com/watch?v=U7uzgPJIZ_Y

建築費・光熱費

建物のコスト ローコスト住宅

家にかかるコストで考えるべきものは 大きく大別すると3つになるでしょう。

 建築費

 修繕費(メンテナンス費)

 光熱費

そのほか固定資産税等もかかりますが、ほぼ大きさに比例するだけのものなのでここでは取り上げないでおきます。

建築費

最初にかかるのが建築費です。
もちろん これが一番大きいものとなります。2000万円 3000万円とかかります。
もちろん当社でも小さめなおうちでは1000万前後のものも建築している実績はありますし、5000万位かかるものもあります。

ロ-コストな住宅ですと当社より500万円くらい安いものもあるようです。

この建築費はどこで変わるのでしょうか? 大きさや 使う材料や、まどり。構法、施工方法 住宅の性能、設備の仕様等で変わってきます。

安くするにはどうするのでしょうか?
まずは 小さくする 
住み心地が良ければ小さいおうちにするのは良いことですね。エネルギー消費も少ないですし掃除も楽です。移動も楽ですね。

 材料を安いものに変える。
性能が変わらず安いものに変えられれば良いですね。

 単純な間取りにする。
でこぼこしてたり複雑だったり大空間だったりはコストがかかります。

一般的な単純な構法ににする(特殊な工法を用いない)。
木造軸組でできるのに鉄骨造にしたり、鉄筋コンクリート造にしたりは意味ないですね。木造軸組構法でできる間取りにすることが肝心です。

難しい施工はしない。
特殊な造作や特別な技能が必要となる仕上げなどはお金がかかりますね。

性能を低くする。
あとで性能を上げることは難しいのでおすすめできません。耐震等級3等は当たり前です。具体的にはむずかしいですね。

安い設備にする。
不必要な機能や過剰な機能はもったいないですね。本当に必要かよく考えましょう。しかし,長持ちする製品、メンテナンスができる製品を選ぶことは大切です。

住めば都と言いますから、ほかと比べたりしないですめば満足できるかもしれません。
無理にお金をかける必要はありませんから、身の丈に合った建築をするので良いと思います。

修繕費(メンテナンス費)

建物も住んでいると修理が必要になります。

修理費は最初の建築費のかけ方によって大きく違います。
最初に安く作っても修理費がかかる建物ではどうしようもありません。
それでは安く作った意味がありませんね。

修理する箇所に関して多くの方は表面的な目に見えるところだけしか気にしない傾向があります。外壁が最も注目されやすいところですね。次に屋根材でしょうか?
長持ちする外壁材としてタイルがあります。しかし本当にタイルが一番長持ちするのでしょうか?確かにタイルそのものは、とても長持ちしますし洗えばきれいになります。
ですが、窓周りのシーリングはほかの外壁のやり方と同じです。
様々な構法がありますが、タイルを貼るのに高分子の接着剤を用いている場合、それもタイルと同じように長持ちするのでしょうか?
さらには、そのタイルを並べるための下地材が、ローコスト住宅で一般的に使われている窯業系サイディングだとしても長持ちするのでしょうか?
例えば20年、30年くらい中期間での見た目はきれいですが、実際に長持ちしているタイルの建築は見当たりませんね。

見えないところでは大切なコンクリートの品質はどうでしょうか?
どのくらいの強度のコンクリートを使っているかで強さばかりでは無く長持ちの年月も変わります。
水道パイプ一本を取ってもいても長持ちしないものと長持ちするものがあります。
基本的な部材一つ一つまでお客様のために選び抜いているかが重要です。
その工務店がきちんと考えているか簡単に見分ける方法として外壁に貼る透湿防水シートがあります。外壁材を貼る前に防水のために家全体に貼り付けるものです。長持ちするものと長持ちしないものがあります。具体的な名称では「タイベック」や「WUTOP」等が長持ちするタイプとして知られています。

お客さんが気がつきやすいところだけPRして表面的に長持ちするように見せかけているハウスメーカーが多いのも事実です。
ローコストにできるのには訳があると言うことです。ローコストビルダーは長持ち前提に家づくりがなされていない場合もあると考えてほぼ間違いないでしょう。

私の家が建ててから20年になりますが建物本体は全く直すところがありませんでした。この先はそろそろ外壁の塗り直しをしようかなと思っているところです。
同時期に建てた、ローコスト住宅のおうちは本当にボロボロなので見ていてかわいそうです。
ハウスメーカーのおうちはさすがに致命的に悪いところが出てきているのは少ないですが定期点検で多額の修繕費を払う必要があり大変です。保証制度があっても、メンテナンス費は通常の市場価格よりも目が出るほど高いですから大変です。
最初のコストの「建築費」だけに目を奪われすぎ将来の「修繕費、メンテナンス費」に目を向けられないのはもったいないですね。

メンテナンス費にお金がかかるのは、外壁や屋根などの建物本体に関わるところだけではないですね。
設備の修理や更新がとてもお金がかかります。

例を挙げると例えば便器
私の家も1階、2階に一台づつトイレがありますが、この20年に2回づつ壊れて修理をしています。修理費は1万円から3万円くらい。次に壊れた時には電子部品の基板がないので取り替えになると言われています。同じくらいの機能のものに取り替えると15万円くらいかかりますから2台だと30万円になります。大きな出費です。
できるだけ部品交換が可能な単純な機種の選定が良いと思います。

システムキッチン
システムキッチン本体はクリナップのしっかりしたものにしておいたので全く壊れてはいません。しかしIHクッキングヒーターが壊れました。修理すればできたのだと思いますが、最近の使いやすいモデルに取り替えたため取り替え費用が15万円。食器洗い機は普段あまり使わないため壊れていません。数年で壊れる場合もありますしメーカーは10年くらいで買い換えを勧めていますからやはりきちんと考えておかなくてはなりません。うちではあまり使わないため壊れなかったのですが、使わないならこの食器洗い機の場所が引き出しだった方が便利だった。というのが妻の意見です。
レンジフードはカタカタ音がするようになりました。まだなんとか動いています。単純な製品なのでファンモーターのみの取り替えですむでしょう。

システムバス
ミストサウナは数年で壊れました。修理費がとてもかかるというので修理してません。贅沢品でした。
シャワーヘッドは節水タイプに変えています。
パネルなど変色していますが、まだまだ使えそうです。
蛇口の修理は1回。お客様のおうちで特殊な形状の蛇口で10年しかたたないのに修理が不可能ということがありました。定期的に壊れる蛇口などは取り替えの利く汎用的な形状にしておいたほうが無難です。

照明器具
20年前なので蛍光灯の器具がほとんどでした。使用頻度の高いところからLEDに変えています。ほとんどの場所が1000円くらいの玉の取り替えのみですんでいます。リビングのみ15000円くらいの器具に器具ごと交換しました。
スイッチやコンセントなどの配線器具は全く壊れていません。

換気システム
20年たちましたが本体はまだ大丈夫のようです。排気のフィルターが痛んで来ているのでそろそろ交換を考えておいた方が良さそうです。国産のものなので部品があるのが何よりです。本体が壊れると10万以上の大金がかかるのでは無いかと思います。

洗面化粧台
長持ちするボールが深い樹脂製を選んだのでまだまだ大丈夫そうです。蛇口などのパッキンは渋くなってきた気がするのでそろそろメンテ時期かもしれません。

給湯器
エコキュートは発売前に実験で入れてもらい1年たったところで無償交換となっています。それからずっと使っていたのですが昨年新しいものに取り替えました。その間の修理費はかかりませんでした。昨年の交換費用は45万円プレミアムエコキュートという最高効率のものです。18年くらい持ちましたから長持ちした方だと思います。ラッキーでした。

エアコン
20年前の住宅とはいえ,現在建てられている大手ハウスメーカーや県民共済の住宅よりも良い断熱性能。20年たってもまだ追いつかれない(笑)
吹き抜けのエアコン1台で40坪の家全体の冷房をしています。
実験をかねてデーター取りをしていますのでエアコンは4台目。その都度20万円位の交換費用がかかっています。

床暖房
暖房は基本的に床暖房のみです。こたつを補助的に使います。
温水床暖房の給湯器を3年くらい前に変えています。灯油から電機ヒートポンプ式に変えたので30万円くらいかかりました。熱源の仕組みが変えられるように作っておいてよかったとおもいました。

太陽光発電
全く不具合は無かったのですが設置から5年くらいたったところでリコールがあって無償交換してもらっています。その後も全く故障も無く発電量の低下も1割くらいです。頑張ってくれています。さすが国産製です。
今後はパワコンの交換が必要になると思います。20万くらいかかるでしょう。

ドアホン
故障なしです。これは交換が必要になると1万円~5万円くらいでしょう。昨日により価格差がありますね。

このように住宅の設備は定期的な修理や取り替えが必要です。10年から15年で最初に設置したくらいの費用がかかってきます。
家を造るときには 便器の費用や食器洗い機の費用も全体の一部として見てしまいますので20万円追加ですむならこのくらいの高機能なかっこいいものを付けたいと安易に高いものを選んでしまいますが、10年たった時にいきなり壊れて20万円の出費は痛いですね。
立て続けに壊れると本当に困ります。

食器洗い機なら今後は使わないという選択もあるかもしれませんが,便器や給湯器だとそうはいきません。すぐにでも修理取り替えが必要です。そのため、修理が少なくてすむもの。簡単に修理できるものを選択しておくことが大切でしょう。

光熱費


どんなに安い家を造っても、光熱費がとてもかかってしまったり、住み心地が悪かったりしたら悲しいですね。

家によって光熱費はかなり差が出ます。40坪のおうちで10坪のLDKしか暖かくない家と40坪全部が暖かい家の価値は同じでしょうか?

最近造られている大手ハウスメーカーの家でさえ普通の暖房では暖房している部屋しか暖かくないという話は良く聞く話です。
さらに暖房費がたくさんかかるとしたら目も当てられませんね。

給湯のコストも大きく違います。ローコスト住宅はガス給湯器が多いですね。
ガスにする理由は最初の設備費が安いからです。
少しでも安くしようと考えその後の光熱費のことは考えずにガス給湯器にします。最初からエコキュートが標準かどうかは建築会社の姿勢を比べるのに大いに役立ちます。店舗など併用で無い限りはお客様の将来まで考えるとエコキュートになると思います。将来を考えずにとりあえず安くして仕事をとれればいいやと考えるならガスということになります。

断熱に関しても同じことがいえます。安く済ませるならHEAT20のG1グレードでしょう。樹脂サッシLOW-Eペアガラスをいれ充填断熱にすればG1グレードは簡単です。しかし少し断熱量を増やしG2レベルにすると光熱費は大きく変わります。全館冷暖房で住み心地の良い家になります。これから家を造るなら「最低G2」です。G1レベルで全館冷暖房している住宅会社もありますが、住み心地は悪く、光熱費はとてもかかってしまいます。それで十分と言い切る住宅会社さんは、G2グレードが作れないか、そのような家に住んだことがないか、お客様と契約することが優先でコストアップする断熱強化をあえてしないのでしょう。コストアップすると仕事をとれなくなってしまうと考えてのことでしょう。

寒いおうちで20年30年で建て替えたくなってしまったら、また建築費がかかってしまいますから、20年後、30年後でもあたたかいと感じられるような将来を見据えた住宅造りが大切です。

トータル費用


住宅にかかるコストは 建築費 修繕費 光熱費で考えないといけません。

さらには建て替えとなるタイミング。

住み心地が悪かったりデザイン的に飽きが来るような住宅だと、立て替えのタイミングが早くなり、とてもコストがかかります。

コストを考える上で建築費ばかりに目が行きがちですが、本当は 修繕費、光熱費、住み心地などがとても大切なのです。


お知らせ,太陽光発電,建築費・光熱費

2020年の太陽光発電の売電価格が発表されました。

21円/kWhです。ずいぶん安くなってきましたが、太陽光発電のシステム価格も安くなってきていますので、元はとれますし何より環境貢献できますから、積極的に導入したいですね。

現在の設置費用は5kWのシステムで100万円から115万円くらいでしょうか?

ずいぶん安くなって来ましたので十分元はとれますね。

太陽光発電はできるだけ低価格で設置することが肝心です。

そして取り付け方法も良く検討しましょう。できるだけ屋根に負担をかけず長期間に渡り雨漏りの起こりにくい設置方法にしてください。雨漏りを起こしてしまうと修理費が大変です。

雨漏りのしにくい設置方法は、屋根材の検討が重要です。屋根材によっては屋根に穴を開けないと取り付け出来ないものもあります。防水処置はしますがその方法だと、いずれは雨漏りをしてしまう可能性が大きいですね

太陽光発電のメーカー選びも重要です。同じ5kWの太陽光発電システムでもメーカーによって実発電量に大きく差が出ます。良く調べて選びましょう。

実発電量が多いメーカーはネットなどでも調べられますので信頼できるところで調べてみてください。