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髙橋建築

建築費・光熱費

建物のコスト ローコスト住宅

家にかかるコストで考えるべきものは 大きく大別すると3つになるでしょう。

 建築費

 修繕費(メンテナンス費)

 光熱費

そのほか固定資産税等もかかりますが、ほぼ大きさに比例するだけのものなのでここでは取り上げないでおきます。

建築費

最初にかかるのが建築費です。
もちろん これが一番大きいものとなります。2000万円 3000万円とかかります。
もちろん当社でも小さめなおうちでは1000万前後のものも建築している実績はありますし、5000万位かかるものもあります。

ロ-コストな住宅ですと当社より500万円くらい安いものもあるようです。

この建築費はどこで変わるのでしょうか? 大きさや 使う材料や、まどり。構法、施工方法 住宅の性能、設備の仕様等で変わってきます。

安くするにはどうするのでしょうか?
まずは 小さくする 
住み心地が良ければ小さいおうちにするのは良いことですね。エネルギー消費も少ないですし掃除も楽です。移動も楽ですね。

 材料を安いものに変える。
性能が変わらず安いものに変えられれば良いですね。

 単純な間取りにする。
でこぼこしてたり複雑だったり大空間だったりはコストがかかります。

一般的な単純な構法ににする(特殊な工法を用いない)。
木造軸組でできるのに鉄骨造にしたり、鉄筋コンクリート造にしたりは意味ないですね。木造軸組構法でできる間取りにすることが肝心です。

難しい施工はしない。
特殊な造作や特別な技能が必要となる仕上げなどはお金がかかりますね。

性能を低くする。
あとで性能を上げることは難しいのでおすすめできません。耐震等級3等は当たり前です。具体的にはむずかしいですね。

安い設備にする。
不必要な機能や過剰な機能はもったいないですね。本当に必要かよく考えましょう。しかし,長持ちする製品、メンテナンスができる製品を選ぶことは大切です。

住めば都と言いますから、ほかと比べたりしないですめば満足できるかもしれません。
無理にお金をかける必要はありませんから、身の丈に合った建築をするので良いと思います。

修繕費(メンテナンス費)

建物も住んでいると修理が必要になります。

修理費は最初の建築費のかけ方によって大きく違います。
最初に安く作っても修理費がかかる建物ではどうしようもありません。
それでは安く作った意味がありませんね。

修理する箇所に関して多くの方は表面的な目に見えるところだけしか気にしない傾向があります。外壁が最も注目されやすいところですね。次に屋根材でしょうか?
長持ちする外壁材としてタイルがあります。しかし本当にタイルが一番長持ちするのでしょうか?確かにタイルそのものは、とても長持ちしますし洗えばきれいになります。
ですが、窓周りのシーリングはほかの外壁のやり方と同じです。
様々な構法がありますが、タイルを貼るのに高分子の接着剤を用いている場合、それもタイルと同じように長持ちするのでしょうか?
さらには、そのタイルを並べるための下地材が、ローコスト住宅で一般的に使われている窯業系サイディングだとしても長持ちするのでしょうか?
例えば20年、30年くらい中期間での見た目はきれいですが、実際に長持ちしているタイルの建築は見当たりませんね。

見えないところでは大切なコンクリートの品質はどうでしょうか?
どのくらいの強度のコンクリートを使っているかで強さばかりでは無く長持ちの年月も変わります。
水道パイプ一本を取ってもいても長持ちしないものと長持ちするものがあります。
基本的な部材一つ一つまでお客様のために選び抜いているかが重要です。
その工務店がきちんと考えているか簡単に見分ける方法として外壁に貼る透湿防水シートがあります。外壁材を貼る前に防水のために家全体に貼り付けるものです。長持ちするものと長持ちしないものがあります。具体的な名称では「タイベック」や「WUTOP」等が長持ちするタイプとして知られています。

お客さんが気がつきやすいところだけPRして表面的に長持ちするように見せかけているハウスメーカーが多いのも事実です。
ローコストにできるのには訳があると言うことです。ローコストビルダーは長持ち前提に家づくりがなされていない場合もあると考えてほぼ間違いないでしょう。

私の家が建ててから20年になりますが建物本体は全く直すところがありませんでした。この先はそろそろ外壁の塗り直しをしようかなと思っているところです。
同時期に建てた、ローコスト住宅のおうちは本当にボロボロなので見ていてかわいそうです。
ハウスメーカーのおうちはさすがに致命的に悪いところが出てきているのは少ないですが定期点検で多額の修繕費を払う必要があり大変です。保証制度があっても、メンテナンス費は通常の市場価格よりも目が出るほど高いですから大変です。
最初のコストの「建築費」だけに目を奪われすぎ将来の「修繕費、メンテナンス費」に目を向けられないのはもったいないですね。

メンテナンス費にお金がかかるのは、外壁や屋根などの建物本体に関わるところだけではないですね。
設備の修理や更新がとてもお金がかかります。

例を挙げると例えば便器
私の家も1階、2階に一台づつトイレがありますが、この20年に2回づつ壊れて修理をしています。修理費は1万円から3万円くらい。次に壊れた時には電子部品の基板がないので取り替えになると言われています。同じくらいの機能のものに取り替えると15万円くらいかかりますから2台だと30万円になります。大きな出費です。
できるだけ部品交換が可能な単純な機種の選定が良いと思います。

システムキッチン
システムキッチン本体はクリナップのしっかりしたものにしておいたので全く壊れてはいません。しかしIHクッキングヒーターが壊れました。修理すればできたのだと思いますが、最近の使いやすいモデルに取り替えたため取り替え費用が15万円。食器洗い機は普段あまり使わないため壊れていません。数年で壊れる場合もありますしメーカーは10年くらいで買い換えを勧めていますからやはりきちんと考えておかなくてはなりません。うちではあまり使わないため壊れなかったのですが、使わないならこの食器洗い機の場所が引き出しだった方が便利だった。というのが妻の意見です。
レンジフードはカタカタ音がするようになりました。まだなんとか動いています。単純な製品なのでファンモーターのみの取り替えですむでしょう。

システムバス
ミストサウナは数年で壊れました。修理費がとてもかかるというので修理してません。贅沢品でした。
シャワーヘッドは節水タイプに変えています。
パネルなど変色していますが、まだまだ使えそうです。
蛇口の修理は1回。お客様のおうちで特殊な形状の蛇口で10年しかたたないのに修理が不可能ということがありました。定期的に壊れる蛇口などは取り替えの利く汎用的な形状にしておいたほうが無難です。

照明器具
20年前なので蛍光灯の器具がほとんどでした。使用頻度の高いところからLEDに変えています。ほとんどの場所が1000円くらいの玉の取り替えのみですんでいます。リビングのみ15000円くらいの器具に器具ごと交換しました。
スイッチやコンセントなどの配線器具は全く壊れていません。

換気システム
20年たちましたが本体はまだ大丈夫のようです。排気のフィルターが痛んで来ているのでそろそろ交換を考えておいた方が良さそうです。国産のものなので部品があるのが何よりです。本体が壊れると10万以上の大金がかかるのでは無いかと思います。

洗面化粧台
長持ちするボールが深い樹脂製を選んだのでまだまだ大丈夫そうです。蛇口などのパッキンは渋くなってきた気がするのでそろそろメンテ時期かもしれません。

給湯器
エコキュートは発売前に実験で入れてもらい1年たったところで無償交換となっています。それからずっと使っていたのですが昨年新しいものに取り替えました。その間の修理費はかかりませんでした。昨年の交換費用は45万円プレミアムエコキュートという最高効率のものです。18年くらい持ちましたから長持ちした方だと思います。ラッキーでした。

エアコン
20年前の住宅とはいえ,現在建てられている大手ハウスメーカーや県民共済の住宅よりも良い断熱性能。20年たってもまだ追いつかれない(笑)
吹き抜けのエアコン1台で40坪の家全体の冷房をしています。
実験をかねてデーター取りをしていますのでエアコンは4台目。その都度20万円位の交換費用がかかっています。

床暖房
暖房は基本的に床暖房のみです。こたつを補助的に使います。
温水床暖房の給湯器を3年くらい前に変えています。灯油から電機ヒートポンプ式に変えたので30万円くらいかかりました。熱源の仕組みが変えられるように作っておいてよかったとおもいました。

太陽光発電
全く不具合は無かったのですが設置から5年くらいたったところでリコールがあって無償交換してもらっています。その後も全く故障も無く発電量の低下も1割くらいです。頑張ってくれています。さすが国産製です。
今後はパワコンの交換が必要になると思います。20万くらいかかるでしょう。

ドアホン
故障なしです。これは交換が必要になると1万円~5万円くらいでしょう。昨日により価格差がありますね。

このように住宅の設備は定期的な修理や取り替えが必要です。10年から15年で最初に設置したくらいの費用がかかってきます。
家を造るときには 便器の費用や食器洗い機の費用も全体の一部として見てしまいますので20万円追加ですむならこのくらいの高機能なかっこいいものを付けたいと安易に高いものを選んでしまいますが、10年たった時にいきなり壊れて20万円の出費は痛いですね。
立て続けに壊れると本当に困ります。

食器洗い機なら今後は使わないという選択もあるかもしれませんが,便器や給湯器だとそうはいきません。すぐにでも修理取り替えが必要です。そのため、修理が少なくてすむもの。簡単に修理できるものを選択しておくことが大切でしょう。

光熱費


どんなに安い家を造っても、光熱費がとてもかかってしまったり、住み心地が悪かったりしたら悲しいですね。

家によって光熱費はかなり差が出ます。40坪のおうちで10坪のLDKしか暖かくない家と40坪全部が暖かい家の価値は同じでしょうか?

最近造られている大手ハウスメーカーの家でさえ普通の暖房では暖房している部屋しか暖かくないという話は良く聞く話です。
さらに暖房費がたくさんかかるとしたら目も当てられませんね。

給湯のコストも大きく違います。ローコスト住宅はガス給湯器が多いですね。
ガスにする理由は最初の設備費が安いからです。
少しでも安くしようと考えその後の光熱費のことは考えずにガス給湯器にします。最初からエコキュートが標準かどうかは建築会社の姿勢を比べるのに大いに役立ちます。店舗など併用で無い限りはお客様の将来まで考えるとエコキュートになると思います。将来を考えずにとりあえず安くして仕事をとれればいいやと考えるならガスということになります。

断熱に関しても同じことがいえます。安く済ませるならHEAT20のG1グレードでしょう。樹脂サッシLOW-Eペアガラスをいれ充填断熱にすればG1グレードは簡単です。しかし少し断熱量を増やしG2レベルにすると光熱費は大きく変わります。全館冷暖房で住み心地の良い家になります。これから家を造るなら「最低G2」です。G1レベルで全館冷暖房している住宅会社もありますが、住み心地は悪く、光熱費はとてもかかってしまいます。それで十分と言い切る住宅会社さんは、G2グレードが作れないか、そのような家に住んだことがないか、お客様と契約することが優先でコストアップする断熱強化をあえてしないのでしょう。コストアップすると仕事をとれなくなってしまうと考えてのことでしょう。

寒いおうちで20年30年で建て替えたくなってしまったら、また建築費がかかってしまいますから、20年後、30年後でもあたたかいと感じられるような将来を見据えた住宅造りが大切です。

トータル費用


住宅にかかるコストは 建築費 修繕費 光熱費で考えないといけません。

さらには建て替えとなるタイミング。

住み心地が悪かったりデザイン的に飽きが来るような住宅だと、立て替えのタイミングが早くなり、とてもコストがかかります。

コストを考える上で建築費ばかりに目が行きがちですが、本当は 修繕費、光熱費、住み心地などがとても大切なのです。


お知らせ,太陽光発電,建築費・光熱費

2020年の太陽光発電の売電価格が発表されました。

21円/kWhです。ずいぶん安くなってきましたが、太陽光発電のシステム価格も安くなってきていますので、元はとれますし何より環境貢献できますから、積極的に導入したいですね。

現在の設置費用は5kWのシステムで100万円から115万円くらいでしょうか?

ずいぶん安くなって来ましたので十分元はとれますね。

太陽光発電はできるだけ低価格で設置することが肝心です。

そして取り付け方法も良く検討しましょう。できるだけ屋根に負担をかけず長期間に渡り雨漏りの起こりにくい設置方法にしてください。雨漏りを起こしてしまうと修理費が大変です。

雨漏りのしにくい設置方法は、屋根材の検討が重要です。屋根材によっては屋根に穴を開けないと取り付け出来ないものもあります。防水処置はしますがその方法だと、いずれは雨漏りをしてしまう可能性が大きいですね

太陽光発電のメーカー選びも重要です。同じ5kWの太陽光発電システムでもメーカーによって実発電量に大きく差が出ます。良く調べて選びましょう。

実発電量が多いメーカーはネットなどでも調べられますので信頼できるところで調べてみてください。

建築費・光熱費,設備・空調

皆さん。エコキュートはご存じですよね。エコキュートの解説をいたします。

空気で熱を作る

エアコンと同じようにヒートポンプという機械で熱を作り出します。
熱を作るというより、外の空気の熱を奪ってタンクの中のお湯を温めるのです。
タンクの中のお湯は90℃にもなりますが外の温度は寒いと氷点下、暑くても40度しかありませんから、低い温度なのに高い温度のお湯が作れるなんて魔法みたいですね。
でもそれができてしまうのです。

エコキュートのしくみ
(株)コロナホームページから引用

電気のエネルギーを1使うと 3のエネルギーのお湯が作れます。
そのため、石油給湯器やガス給湯器よりも効率が良く環境に良いと言われるのです。

エコキュート選びは?

皆さんエコキュートを選ぶことは少ないと思います。建築会社もガス化、灯油かエコキュートか選ばせるくらいで、どの機種をつけるかまでは選ばせないですね。どの機種をおすすめしてくる会社かで、会社の姿勢が見えてきますね。

お客さんさえ気がつかなければ、一番安いものを提供し利益を得ようとする会社もあるかもしれません。できるだけ省エネで光熱費がかからないように考えてくれる会社もあるかもしれません。お客さんの立場に立って機種選定をしてくれる会社を選びたいですね。
エコキュートをいい加減な選び方をしている会社は、ほかの機器や材木などの資材も同じような感覚で選んでいるでしょうね。
大手ハウスメーカーであってもお客様がいわなければ一番しょぼいエコキュートを入れてきます。お客さんに確認する知識がはじめからあるわけでは無いですから困りますね。使い始めてから気がついても後の祭りですし、お友達たちと比較することも無いでしょうから気がつかずにそのままになってしまうことがほとんどでしょう。

エコキュートは機種により大きく効率が違う

先ほど 1の電気エネルギーを3にできるとお話ししました。
それがCOP3.0の性能と言います。

ですが近年は各社性能を上げてCOP3.8であったりCOP3.9という機種もありますね。COP3.0の機種と比べると2,3割も性能が高いわけですから、長期間使用すると光熱費に大きく差が出ますね。

(株)コロナ ホームページから

https://www.corona.co.jp/eco/

この機種はCOP4.0に達しています。すごいですね。

エコキュートは光熱費が安い

実際にお湯をわかすのに一月あたりいくらくらいかかっているのでしょうか?当社では複数のお客様のおうちで実測させていただいています。
まず,温かい夏ですが 2019年8月のデーターです。 
A様 37kWh 666円(18円/kWhで換算東京電力スマートライフプラン)
B様 31kWh 558円 
C様 33kWh 594円
7,8,9月は温かいので効率が良いですね。この金額で1ヶ月お風呂には入れるなんてびっくりですね。エコキュートの性能の高さが分かりますね。

しかし一方、冬は寒いのでとても効率が落ちます。
2019年12月の数字を見てみましょう
A様 113kWh 2034円(18円/kWhで換算)
B様 126kWh 2268円 
C様 115kWh 2070円

昨年1年間の C様の平均では90kWh なので 一月あたり1620円でした。
ガスや灯油の給湯器ではとても無理ですね。
皆さんのおうちはいくらくらいかかってますか?

寒いと効率が下がる

寒いと効率が下がる原因はなんでしょうか?

まず、タンクに入る水道水の温度が冷たくなります。夏場は地面も温かいですから元々20度位ある(予想)水を温めれば良いことになります。ですが冬ははかったわけではありませんが10度以下の温度の水を温めているのでは無いでしょうか?
大変ですね。

さらに熱を作るヒートポンプの効率が落ちてしまうのです。ヒートポンプとは冷媒をコンプレッサーで圧縮しそれが気化する時に奪われる熱を利用して熱の入れ替えをします。空気の熱を奪ってお湯を作るのです。空気の温度が高ければ熱を奪いやすいですね。前述したCOPも温度が下がると半分以下に下がるようです。大変効率が悪くなりますね。

そして寒冷地ではさらに、ヒートポンプの熱交換器に霜が付きます。そうすると空気の通りが悪くなり効率的に熱が奪えなくなります。そのため霜を溶かす必要があるのです。この霜を溶かすのにもエネルギーを使ってしまいます。

最後に、外気温の低さでタンクのお湯が冷めやすくなります。エコキュートは基本的に深夜電力を使い朝方お湯を沸かし切りますのでそこからよるお風呂に入るまでの間は外にあるタンクにお湯をためておくことになります。
お湯を作りきってから使うまで12時間以上になることがほとんどでしょうから寒いと冷めやすいのは当然でしょう。その分余分にお湯を作っておく必要がありますね。

エコキュートをどのモードで動かすか?

モードの名称はメーカーによりいろいろありますが 主にエコキュートが考えて必要量を調整したり深夜以外でも追加でわかしましたりする「お任せモード」
タンク満タンに目一杯お湯を作って準備しておく「満タンモード」
予想される必要量を深夜のみわかしておき途中で追加しない「深夜モード」があります。
基本的にはお任せモードで動かすのが経済的だと言われています。使い切る量を予想して少し余力を残してわかしてくれます。その余力も「多め」と「少なめ」が選べる機種もあります。毎日使う量に大きな変化が無い場合は「少なめ」が経済的そうですね。
最近の機種は「太陽光発電モード」を備えているものもあります。
深夜電力では無く太陽光発電の電力をうまく使うモードです。
次の日が晴れそうなら深夜電力では無く太陽光発電で作られた電力を使います。
自分で作った電気でお湯が作れるというのはとても良いですね。
このモードでは 暖かい昼間にお湯を作ることになりますので、ヒートポンプの効率が上がったりタンクの冷める時間が短くなったりととてもメリットがあります。

冬場は効率が悪いなら毎日、日中動かせば?

これまでの話を聞いて、冬場効率が悪いなら日中動かすのが良いのでは無いかと思われるでしょう。
基本的には夜間余っている電気を上手に使う機械ですから電力会社はあまり喜ばないようです。
しかし、効率を考えて日中動かすのが省エネにはなります。以前は7円ほどだった深夜電力も現在は18円くらいまでなってしまいました。

同じおうちで比べることができなかったので先ほどのA様のおうちを日中動かしC様のおうちを深夜のままにしました。

1日平均の電力量と電気料金です。
A様 3.9kWh 101円(26円/kWhで換算) 
C様 5.0kWh 90円 (18円/kWhで換算)
日中動かすA様の方が2割ほど使用電力量は安くなりました。しかしC様の方は深夜電力なので電気代は安くなります。
電気を使う量を少なくするのが環境のため?安い方がお財布にはやさしい?

太陽光発電で設置から10年以上たち売り電価格が下がってしまった人は自家消費が良いですから迷わず日中動かした方が良いですね。
8.5円/kWhの売り電価格なら1日33円でお湯が沸かせたことになりますね。

寒い日は浴槽のお湯を残そう。

とても寒い日は、外の水道の配管が凍ってしまうことがありますね。エコキュートとお風呂を繋ぐ循環パイプも凍ってしまうことがあります。

でも、お風呂に入り終わったあと、お湯を残しておくとエコキュートが自動的にたまにお湯を循環させてくれて凍結を防止できます。この機能を利用しましょう。パイプが凍らないようにヒーターを設置するととても電気を消費しますから、経済的です。

さらに残り湯があると、冬場の乾燥を和らげる効果もあります。浴室の換気扇を止めて 浴室のドアを全開するととても良さそうです。当社で建ててくださったオーナーさんたちがメンバーの「快適エコ研究所」の皆さんの実験でわかりました。家によって違いますが、おおむね5%位湿度の改善効果ありそうでした。

残り湯は暖かいですから、冷めるまでは、おうちの中にある方が暖房にもプラスですね。

逆に夏はすぐ捨てましょう。理由は簡単ですね。(笑)

建築費・光熱費

価格の中身

お客様にご提供する工事の全体の価格は様々な要因があります。

第一には仕事を始める前の経費です。


 ・まずはお客様と知り合うきっかけ、お話をするきっかけを作る営業費です。ハウスメーカーはここにたくさんのお金をかけています。展示場やテレビコマーシャルですね。
 ・具体的にお話を聞く打ち合わせ費
 ・次に、お話を具体的に聞きそれが可能かどうか考えるため現地に行ったり役所で調べたりする調査費
 ・そして、見積もりをするための目安になる図面を作成する費用。
 ・そして、見積費用。見積もりをするにも資材を調べたり各業者に依頼をかけたり膨大な手間がかかります。
 ・その後 お客様に見積もりを見ていただき、ご判断いただきます。
 OKなら契約。ローンが必要ならローンの手続き。
 ・内容の変更が必要なら図面を作成し直し再見積です。
 ・そして役所に申請し許可が出れば着工可能ですね。申請費用もかなりかかります。
 

工事の費用


 工事の費用も大別されます。
 ・材料費
 ・人件費
 ・配送費
 ・工具などの消耗費
 ・現場管理などです。

最後に諸経費


 ・会社を成り立たせる上で 請求書の発行や集金などの業務
 ・コピー機などの事務費や社屋などの費用
 ・事務員さんなどの給与。
 ・建設業許可や組合の費用様々な費用と手間があります。
 ・経理も大変です。

これ以外にも きちんとした工事をするためには 勉強の費用も大切です。
勉強の費用を惜しむ人がいますが、レベルの低い工事をし続けることになります。きちんとした工務店なら経営者も設計も事務も工事の職人も現場監督もかなり多くの研修会などに参加しスキルを身につけておかなければなりません。
 本当にレベルの低い工務店だらけなのにはうんざりですね。

 これらのことがすべてトータルされてお客様への価格となります。
実際の工事以外にもお金がかかることがよく分かりますね。

価格を抑えるには


 それではどのように価格を抑えればよいでしょうか?

 まず思いつくのは工事の原価を下げることです。その辺はお客様にもわかりやすく、システムキッチンをできるだけ安いものを使ったり、フローリングのものを変えたり,塗り壁をビニルクロスに変えたりします。
 しかし、それでは内容がしょぼくなってしまいますね。

 住宅の建築費用を下げるために 毎回、資材の単価を下げる打ち合わせに終始する人がいます。時間の無駄ですね。

ほかによい方法はないのか?

 工務店の経営側でやりがちなのは、工事の人件費を下げるやり方です。
 ・施工の単価を下げるのです。
 この方法はもちろん有効な場合もあるのですが、当社のように長い年月コストダウンを心がけてきた工務店には効果がありません。
 すでに、ギリギリの線まで下がってしまっているからです。
 職人さんたちは休みも少なく、安い賃金で働いています。
 これ以上価格を下げようとすると、まともな工事ができなくなる恐れがあります。手抜き工事など起こってしまう可能性もありますね。
 緊急事態などでどうしても仕事をしてほしい時に対応をしてもらえないなど、信頼関係に影響をする場合もあります。
 しかし、できることもあります。
 ・合理化をして工事の日数を減らす。
 ・工事に変更がなく後戻りの無いようにするなどのことは大切です。
 合理化はかなり進んでいますが、勉強することで新たな工事方法などが見つかったり、新たな便利な資材などを利用することができるとよいですね。
 後戻りのない工事をすることは、お客様次第です。お客様の理解度が低くて、できあがってきてから「イメージと違う。」などと言いだし、やり直しをさせるお客様もおります。最初から完璧にイメージすることは難しいですが、できるだけ変更の無いように事前に確認することが大切です。
 工事中にまだやってないのだからと無理な注文を繰り返すお客様には困りものです。

一番効果的なコストダウンの方法

 私が一番にお客様に考えていただきたいのは、打ち合わせの経費です。
 見積もりや、図面作成、打ち合わせ、変更を繰り返すと膨大な経費がかかります。
 一回の見積もりでも1日以上かかる場合もあります。無いようによって違いますが、便器を取り替えるなどの簡単な見積もり作成でも1000円くらい。住宅の見積もりなら数万円はかかるのでは無いでしょうか?
 図面作成は、一級建築士が数日かかれば10万円を超えることもあります。
 間取りの変更で半日打ち合わせをして、図面を直して再見積。そしてその見積もりを確認していただくという作業が積み重なると、すごい金額になりそうだと言うことはご理解いただけると思います。
 できるだけ安く作りたいと 値段最優先のお客様に対して 工務店側で できるだけ安く作るためには、打合回数を減らすことが効果的なのです。
 打合回数が数回減るだけでシステムキッチンがとてもグレードアップできるくらいにはなってしまいます。
 当社では、スムーズに行った現場は スムーズに行かなかった現場に比べてサービス工事や値引きなどで対応しています。
 ですが、今後はこのようなことを事前にお伝えして最初の経費などをきちんといただくようにしていかないとならないと考えています。
 そうしないと 私のことを信頼してくれて少ない打ち合わせでスムーズに行く現場と、私のことを疑っていたり迷ったりするお客さんで経費の差がとても出てしまうからです。経費がとてもかかる現場で同じ値段と言うことでは、スムーズに行く現場のお客さんが損をしてしまうので不公平です。

資材の選び方では?

 資材の選び方でもコツがあります。
 工務店にお願いするとハウスメーカーなどとは違い何でも選んで使うことができます。
 システムキッチンを例にとるなら様々なメーカーから選ぶことができますね。代表的なメーカーでは
  クリナップ
  TOTO
  LIXIL
  panasonic
  タカラスタンダード
  TOYOキッチン
  まだまだほかにもありますし
  IKEA
  ニトリ
などもあります。
これは、よいことのように思えますがデメリットもあります。


 工務店ごとに得意不得意があります。
 様々な理由で、メインで使うキッチンを選んでいることがほとんどだからです。
 当社だと、クリナップ、Panasonicをメインにしています。
 私の経験で、品質の良さや,アフターメンテナンスの良さ,価格などを比較して選んでいるわけです。
 そして、そのメーカーを中心に価格の引き下げを交渉していくのです。
 また、工事する人にとっても、なれている工事をする方が、スムーズにミス無くできます。いろいろなメーカーを使うと混乱が生じます。
 ですから、当社のことを信じていただけるなら、当社でおすすめしているものを選んでいただくのが一番お得です。
 ほかには負けない値引きで安くご提供することが可能なのです。

 木材などもそうです。
 当社では材木屋さんに負けないくらいの木材が在庫してありますが、すべての樹種やすべての材種をおいているわけではないのです。
 やはり、使用場所に応じてよりよいものをよりやすく仕入れるように努力をしています。ですからここの部材をこれを使ってくれと言われると、それを買うだけに手間や運賃などかかってしまいますので高くなってしまいます。
 ペーパーホルダーやタオル掛けに関しても、スムーズに選べる人は経費がかからないのですが、迷って変更を繰り返す人は大変です。
 変更が多いと ミスの可能性も増えてしまい 工事のやり直しや材料が無駄になってしまうなどのリスクも上がります。
 このように、変更が多い人の場合にも変更ごとに経費をいただくというような仕組みが必要かもしれませんね。
 変更するのが多い人、少ない人で差をつけなければ 変更の少ない人に申し訳ないですね。

 おすすめしている内容でできるだけ頼むのがスムーズに進み経費が最小限ですみ、コストパフォーマンスが高い商品を選べるこつですね。


見積もりにも お金がかかることを理解しよう

 見積もりを何度もとり話を聞くのは,お客さんの権利だと勘違いしている方がおります。

 ですが、その見積もりにもお金がかかっています。
 そのお見積もりでかかった費用は、お客様自身で負担するか、ほかのお客様たちで負担しているのです。

 「見積もりしてもらわなくちゃ頼めるかどうか分からないじゃないか?」

 その通りです。ですから初回の打ち合わせでは、およその金額を伝えるとか、今までの事例でいくらかかっているかなどをお話しします。
 それに照らし合わせれば、自分の考えているものが、およそいくらくらいか理解できると思います。

 それを理解した上で、計画をしたり,見積もりをしてもらったりするのがよいのではないでしょうか?
 同じような事例で300万円かかっているものが200万円ではできるはずもありません。
 それが分かっていながら、何度も見積もりをとり、なぜ200万円にならないのだ。200万円に下げる方法はないのか?といってもどうしようもありません。
 そして200万円しか出せないのだから、200万円にならなければ工事はやってもらわないと言うこともあります。
 そうしたら、その間の打ち合わせの費用や調査の費用、見積もりの費用は全くの無駄になってしまいます。
 最終的に300万円で折り合いが付き工事をさせてもらえることになったとしても、経費がかかりすぎて結局赤字になってしまうかもしれません。
 工事をすることがなければ その打ち合わせにかかった費用は別の誰かが負担することになるのです。
 そんなことになってしまったら、安く工事ができるはずの人も高くなってしまいますね。
 今の世の中は、そのようなことになってしまっているのです。
 たくさんのコマーシャルをして人を集め、親切なふりをして無料で見積もりや図面作成を繰り返し、経費をかける。
 本来ならもっと安くできるものを、経費がかさんで高くなってしまっているのです。

 ですから当社はできるだけ、ダメ見積もりが無いよう、無駄な打ち合わせをしなくてもすむように考えています。
 もちろん、よりよい変更は大歓迎です。よい住宅をよりやすく作っていただきたいですから。

打ち合わせが少ないと、満足できるものが作れるか心配

 必要な打ち合わせは、専門的な知識を駆使して的確なプロのアドバイスをしますので心配はいりません。
 素人のような営業の人が知識が無くて打ち合わせするのとは訳が違います。1回1回がとても価値ある打ち合わせとなります。
 何度、素人営業と打ち合わせしても得られないようなソリューションを提供する自信はあります。

 知識が無くてもハイハイと言うことを聞いてくれる人が好みの方もいるでしょう。
 内容はよくはならないでしょうが、たくさん打ち合わせし、自分の考えているように実現できたという自己満足は得られるでしょう。
 しかし、それが一番最適な家づくりだとは思いませんし、ライフサイクルコストなどまで考えると、お得とはいえないでしょう。

高橋建築が実際に打合回数が少ないかというとそうではありません。

無駄な打ち合わせ回数を少なくしようとしていますが、必要な打ち合わせはむしろ、ほかのハウスメーカーや工務店より多いです。契約までの間取りの打ち合わせもとても多いですし、工事開始後も現場での打ち合わせは何度もあります。

 それだけ打ち合わせするのはよりよい住宅を作りたいからです。お客様に満足していただきたいからです。

 ですから、家がよくなるための打ち合わせは喜んで進んで行います。
 しかし無駄な打ち合わせはできるだけしたくありません。
 それが一番コストに響くことが分かっているからです。

安くよいものを作るには 結論 

よりやすくよいものを作りたいのなら 無駄な打ち合わせ 変更が無いようにしよう!

お互いに信頼し 一緒によいものを作ることを確認しよう

常識を外れた 無理な値引きや要望はお互いに損をするのでやめよう。

信頼できるプロを見つけ 適切な家づくりをしよう。

無駄な経費をたくさん使っているハウスメーカーは建物の内容の割に高いのでやめよう。

建築費・光熱費,設備・空調

エコキュートにもたくさんの種類があります。

どれも同じではないのです。

能力の差があります。

お湯を沸かす効率が全く違うのです。

よく確認して購入しないととても損をしてしまいます。

20年くらい前にエコキュートを最初に発売したコロナさんのカタログで見てみましょう。

JISで定められている年間給湯保温効率というのがあります。
これは、お湯を沸かす時の効率と冷めにくさの効率を合わせて評価しているものです。
エコキュートのお湯はヒートポンプという仕組みを使って電気で作っています。エアコンの暖房と同じような感じです。電気でお湯を作る効率がまず違います。
そして、できたお湯をタンクにためて使うときまで冷めないように保温しておくのです。たくさんきちんと断熱してある方が冷めないですね。

主にはこの二つの要素でエコキュートの性能が決まります。先ほどのカタログを見ていただくとわかるように 普通のもので3.3。良いもので4.0です。なんと1.21倍も性能が違うのです。
自動車で言うと燃費33km/lと40km/lの違いでしょうか?(笑)全く違いますね。10年以上使うものですからランニングコストに大きく差が出ますね。

多くのハウスメーカーや工務店、設計事務所がつけているものは、この性能が少し劣る方です。
お客様は気がつかないので、良くない商品を使ってしまうのです。
本当にお客さんのために良い家を作ろうとしているのか?そうでないのか?こんなところを調べるだけでも見えてきますね。住宅会社の姿勢が見えてきますね。

モデルハウスではなく実際に建てられている住宅のエコキュートの品番を調べてみてください。怖くなりますよ。
エコキュートが調べやすい、わかりやすい例なので是非比べてみてください。
これがたいしたことない場合は、ほかの部材もそのような傾向があると思って良いのではないでしょうか?

太陽光発電,建築費・光熱費

太陽光発電を早めに設置したかたは、10年の固定買い取り制度が終了してしまいます。

そのときにご契約した人は 48円/kWhで買い取ってもらっていたので、当社で安く太陽光発電設備を購入されたかたは余裕で元を取っていますね。
この後は電力会社は8円くらいでの買い取りとなってしまいそうです。ずいぶん安くなりますね。

だから、「元を取ったから、もう売れなくてもいいや。」「蓄電池を付けて無駄の無いようにしよう。」と考えるかたも多いと思います。

蓄電池の売り込みで「安くなるから,蓄電池付けないと損ですよ。蓄電池を付ける費用はかかりますけど元は取れますよ。」など,売り込まれてしまったかたも多いようです。当社にご相談くださいね。
いままでの例ですと、訪問販売の蓄電池より当社の方が2割くらい安いですよ。数十万円はお得です。

でも蓄電池を付ける必要があるのでしょうか?
災害に備えてというなら意味がありそうですが、災害がそんなに来るのか?長期間にわたるのかが問題ですね。電気の復旧は早いですから 数時間、数日間のために100万円以上の投資をするのに意味があるのかと思ってしまいます。

蓄電池は使っていれば痛みますから、非常時が来る前に痛んでしまうこともありそうです。蓄電池の技術は急速に進んでいますから、もっと安くて長持ちするようになってから考えた方が良いような気がします。

でも、太陽光発電で作った電気が安くしか売れないから 蓄電池にためて自分の家で使った方が得ではないかというかたもいらっしゃるでしょう。

そんな必要はなさそうです。良い方法があるのです。

これは少し前に関西電力が発表した資料です。
なんと、蓄電池を持っていなくても,仮想的に電力会社に蓄電することができるのです。
日中余った電気を,ひとまず電力会社に預かってもらい、夜間に利用する。
その様なことができるようになります。
「貯めトクサービス」
という名前のようです。
九州電力も同じような仕組みを発表しましたから、東京電力も追従しそうですね。
電力会社は日中電気が足りずに夜は余る傾向にありますから、太陽光発電はちょうど良いのです。

訪問販売の説明を鵜呑みにしてしまって 慌てて蓄電池を買ってしまったかたは とても残念ですね。


パッシブハウス,建築費・光熱費,断熱・気密,環境・エネルギー

お正月休みを利用して 建物の向きとエアコンの使い方による消費エネルギーのシミュレーションをしました。

この冬実際にできた建物です。この後お客さまにご協力頂き検証をしていきたいと思っていますが、まずはシミュレーション結果です。

秩父市に建つ木造2階建て パッシブハウスクラスの住宅です。

吹き抜け含めて35坪のボリュームです。 実際の建物は南東向き

その建物をそのまま南東向きと南向き 南西向きでどのように変わるかシミュレーションしてみました。

ソフトは BEST-Hです。時刻別に計算できる最先端のエンジンです。

24時間エアコン連続運転で室温20°維持の結果

SE 106kWh/年

S 88kWh/年

SW 130kWh/年

です。

これから解ることは,やはり南に付けた日射取得優先の大きな窓の効果を高めるためには建物を真南に向けた方が効果が高いと言うこと。

パッシブハウスクラスの断熱性能の建物ですから建物本体からにげる熱はとても少なくなっています。

ですから、どれだけ太陽の熱を利用できるかが重要な要素となってきます。高性能の建物でなければ、数字が一桁違いますから太陽の影響はとても少なくなります。

真南向ければ年間2200円(25円/kWh)で1年間暖房できるとの結果です。

もう一つ解ることとしては 1日中暖かいのを維持するなら東向きの方が有利との結果です。20%位の違いがあります。
朝早めに日が当たった方が朝の暖房が減るということなのでしょう。

エアコンを連続運転ではなく 夜中と日中はとめて 朝晩のみとしました。

 

これも以前検証し解っていましたが 高断熱住宅はエアコンを連続運転ではなくうまくとめることが肝心です。
エアコンは動いていなくてもアイドリング時に電気は消費します。

当社の住宅ほど高性能でない高断熱の住宅ならエアコンの立ち上がり時の消費電力を抑えるために連続運転の方がお得という結果がありますが当社レベルの住宅になると止めた方がお得となります。

しかし 106→92kWhですから14kWh/年です。350円ですから タイミングを見ながら入りきりするなら付けっぱなしでも良い感じはしますね。日中8時16時のお日様が出ているときと寝る1,2時間前から朝起きる2時間くらい前までとめてみたら良い気がします。こう決めておけばタイマー運転が可能ですね。夜の23時に寝るならその1時間くらい前の22時に止め お母さんが朝6時に起きるならその二時間前の4時頃タイマーでオンにするという具合です。昼間はほぼ晴れますから7時か8時にはとめて16時~18時くらいにスイッチが入るといいですね。このスイッチが入るタイミングは室温が目標温度を下回らないうちにスイッチオンにすることが肝心です。暖かめの22℃の人もいるでしょうし18℃位の涼し目が好きな人もいますね。

目標温度を下回ってからスイッチオンにするとエアコンが強く動いてがんばってしまいますからエネルギー消費量も増えてしまいます。エアコンはゆっくり長く動かすのがこつです。

もう一つの条件でもシミュレーションしました。
それは 朝は忙しく出かけて日中お家にいないタイプの人向けです。
朝は15度位まで落ちてもいいから暖房を付けないでがんばり出かけてしまい,帰ってきてから暖かいくつろぎを満喫するタイプです。(笑)

SE 52kWh/年

S 40kWh/年

SW 59kWh/年

当社の住宅なら前の日たくさんの日差しをうけ 夜少し暖房して20℃くらいで寝れば 次の日の朝も15℃くらいはあると思います。条件によっては18℃くらいありますね。

実測している住宅だとこんな感じです。日が当たる直前まで室温が下がり続けます。

普通の家の15℃とは違い壁面や床の温度なども15度位ですから、トレーナーでも着ていればあまり寒さを感じないと思います。暖かいとは言えませんが。短時間なのでその室温で朝は乗り切って(笑)日中太陽の日差しで暖房して夜は暖かくゆっくりくつろぐ。この生活が実践できればこの住宅の場合なんと52kWh/年です。

すごすぎです。

もうほとんど無暖房住宅です。(笑)

しかし毎日 晴れるわけではありません。

無暖房でシミュレーションしてみると1年間で一番下がる曇りと雪が数日続いた日です。

温度は茶の間で11.5℃

一番厳しい日だとさすがに暖房が必要ですね。秩父で無暖房住宅の大変さが解ります。

でも実際はシミュレーション以上のかなり良い結果になるはずです。

実際の住宅の検証が楽しみです。

 

 

建築費・光熱費,設備・空調

太陽光発電固定買い取り制度 通称「FIT」

10kW以下の場合10年間 決められた金額で 太陽光発電で余った電気を買い取ってくれる制度です。

今から9年前に始まりました。

それ以前はどうなっていたかというと 各電力会社が 普段の電気料金と同じくらいの金額で買い取ってくれたので 25円/kWh位だったと思います。
東電の場合 オール電化契約などしていたお宅では昼間の電気料金で買い取ってもらっていましたから 30数円/kWhでした。

FITが始まったときには 48円/kWhでしたからとても良い金額で買い取って頂いていたので5年くらいで元を取れる場合もありました。それが40円前後になり 30円前後になり 現在は26円 来年からは24円/kWhとなります。
ずいぶん安くなってきました。

それでも10年は同じ値段で買い取ってもらえるのですから 安く太陽光発電システムを設置すれば まだまだ10年以内に元が取れます。
皆さん安く太陽光発電を設置してくださいね。

今回の アフターFITとは10年たった後の話です。
制度が始まって9年ですから 来年は10年となり早い人は固定買取は終了です。

今後は高い値段で買ってもらえなくなってしまいます。
10円以下になるのではないかという噂です。
来年 この期間が切れる人たちは48円/kWhで買ってもらっている人達ですからダメージは大きいですね。

今後は 新たに売り先と契約する必要があるようです。
基本的には 火力発電などのほかの発電方法で作られる電気の金額が10円以下なので10円以下ということになりそうだということです。
太陽光発電は自然エネルギーですから 自然エネルギーを活用しているとPRしている企業などが高く買ってくれる場合もありそうですので慎重に見極め契約したいですね。

日中発電される電気を売らないで自分で使うことも考えられます。普通の電気代が25円前後ですから25円の電気を買わずに済むということになれば25円で売るのと同じ価値があるということになるのでとてもお得です。

しかしその場合は 電気をためる設備が必要になりますね。
蓄電池です。

以前よりは安くなってきましたがまだまだ効果です。
当社でも取り扱っていますが 現在 10kWhで150万円位します。
元が取れるかといううと結構難しいと思います。

でも 非常時に役に立ちますので それを考えると導入しても損ではない気がしますね。
災害がないことが一番ですが・・・・
電気があれば、お湯も沸かせますしIHで料理も作れます。携帯も充電できます。

ドイツなどでは蓄電池をうまく活用し世の中で電気が足りない時間帯に高く売ることで儲けている会社などもあります。そのような会社と契約するといくら使っても電気代が定額なんてサービスもあるようです。
家庭のインターネット回線など定額ですので 電気も定額という時代が来るのかもしれません。

資源エネルギー庁からアフターFITのことが報じられていますのでのぞいてみてください。

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/index.html

このホームページにある通りエコキュートを昼間動かすのもありですね。
特に寒くてエコキュートの効率の落ちる冬場などは有効ですね。

当社のお客様も10年以上の方がたくさんいらっしゃいますので 有利な方法をご紹介できればと思います。
今後も情報を集めたいと思います。

 

お知らせ,建築費・光熱費

リフォームなどして驚くのはプロパンガスの価格の差。

安い人と高い人では倍くらいの差があります。

お客さんが解らないと思って ぼろ儲けしているガス屋さんも多いことが解ります。

当社のような田舎ですと 競争があまりないためそれがとても顕著です。

新築の場合であればご紹介して新しい安いガス屋さんに切り替えることができますが、リフォームの場合ガス屋さんが仲間のガス屋さんから切り替えるのをいやがるため 新しいガス屋さんにしにくいときもあります。

ガス屋さんの談合と同じですね。

https://www.propane-npo.com/

https://www.propane-npo.com/

このサイトにアクセスしてみてください。
普通の単価が解ります。

自宅のガス屋さんと比べてみてください。

現在は お客さまがご自分で頼めば自由にガス屋さんを変えることができるようです。

同じものを買うのに 倍も高く買うこともありませんね。

建築費・光熱費,設備・空調

パッシブハウスレベルの住まいの夏をご心配の方は多いですね。

実際にはどうなのでしょう?

今回の現場見学会の住宅は小屋裏エアコンで家全体を涼しくする仕組みです。

高断熱のの家にエアコンを付ければもちろんエアコンの効きはいいのですぐ涼しくなります。

ですが湿度はなかなか取れていきません。断熱性が高いのでエアコンがフルパワーで動くことが少なくて除湿がうまく働かないのです。

その弱点を克服すべく当社オリジナルの 小屋裏エアコンの方法を考えました。

その方法を使うと 外気温が37度を越えた今日も室内が27度で湿度50%位のとても気持ち良い空気が建物全体に行き渡ります。

家の隅々まで快適空間です。

特別な機器は使っていません。ふつうの壁掛けエアコンと小さめの換気扇 それとHEMSです。

HEMSで条件を設定し自動で制御しています。

煩わしい運転のノウハウもいりません。

パナソニックさんの協力を得ていろいろお手伝いいただいてます。

小屋裏エアコンを数年試してきておりましたが ここ数年でかなりレベルが上がってきました。

今日、業者さん向けに公開しましたが、この仕組みにはとても感心していました。

実はここにかけないスペシャルなノウハウがあるのですけどね。

特許取得に絡む最先端のノウハウなのでブログには書きません。(笑)

ここまででご勘弁を。