電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

BLOG  カテゴリー:設備・空調

設備・空調

三菱電機さんの静岡製作所に行ってきました。

エアコンの勉強です。

普段細かいことを聞いていたら、いよいよ開発の人と直接話ができる機会を得られました。
三菱電機さんの技術のかたから勉強ができるまたとないチャンスです。
こちら側の要望を伝え,今後の製品開発に役立てて貰い、我々の必要をするエアコンに近いものができればと思っています。

私だけではもったいない。日本全国からうるさいオタク工務店を集めることにしました。

メンバーはこちら。

大変なメンバーになってしまいました。

これを事前に三菱電機さんに送ったのですが、警戒されてしまいました。

メンバーには事前に、目標は我々とメーカーが良好な関係を築き、今後も話し合いが伝えられ、我々の好みのエアコンを作って貰うことだと示し合わせ、和やかに会議をしようと臨みました。

三菱電機さんも、とてももてなしてくださり、終始和やかに進み、我々の考えをお伝えできましたし、様々な技術的なことを理解できました。

我々の作る住宅が10年後、20年後に住宅業界のスタンダードになります。
その辺のことも三菱電機さんもわかってくれていて、超高性能住宅でどのようなことがおきているか?エアコンと住宅のあり方など情報収集をしたかったみたいです。
我々の情報にメーカーの方々もとても喜んでくださいました。

びっくりしたのは、このメンバーが同じエアコンを使っていたこと。
事前にしめしあわせていたわけではありません。
皆それぞが、勉強し、様々なエアコンを使っていたら、最終的に選んでいたエアコンが同じだったのです。

偶然のような必然のような。

悩み悩んでたどり着いたエアコンがみんな一緒。本当にびっくりですよね。

当社も様々なメーカーの様々なエアコンを使っていましたが、現在は三菱電機さんのJXVシリーズ。

再熱除湿が付いていてワイヤードリモコン、清掃性、修理の速さ。

そして壊れにくいしっかりした作り。さすが、三菱電機さんという感じです。作っているところ等を確認しましたが、一つ一つの部品にまでこだわりがすごいです。
三菱電機さんを選んで改めて良かったと思いました。

おまけ

マグロ丼最高でした。(笑)

 

日記・想い,設備・空調

近畿大学の東京センターで HEAT20のイベントが行われました。

ONLINEセミナーで、東京から全国へ配信です。

私も呼ばれ参加してきました。

建築業界の人なら知らない人はいないと思われる、先生方
この先生方とご一緒できるなんて光栄です。

様々な報告を生で聞くことができてとても勉強になりました。

私はこちら側。
こちら側もすごい面々です。

今回のお題は 「改めて考えるHEAT20水準の住宅と 空調システム・暮らし方」。

私が考える 高性能住宅 G3 パッシブハウスレベルの建物の空調設備について発表させていただきました。
高性能な外皮性能を持つ住宅になると設備の使い方も大きく変わってきます。
既存の考え方はなじまなくなります。

私の考え方の中心をお伝えする最初のプレゼンシートです。

将来、ホームオーナーさんの負担になるような、過剰な設備 高価な設備、複雑な設備はいらないと考えています。

当社は家の性能、エアコンの仕組みで 解決します。
家電量販店でも手に入る機器のみで構成することにより、万が一壊れたときの修理も簡単です。
買い換えとなったときも、簡単です。

高価な全館空調システムだと、何十万円以上かかります。
300万くらいかかったという話も聞きます。

まどりの変更時もパッケージ化された全館空調システムだと変更は難しいですね。
当社の仕組みなら臨機応変に対応可能です。

その辺が評価され、今回のセミナーに呼ばれ登壇させて貰ったのだと思います。

皆さんご存じないかも知れませんが、エアコンは、一般的な家庭用の壁に付けるものが一番性能が高いです。
普段、家電量販店に売られているものですね。
普通のエアコンが一番売れますからメーカーもここに力を注ぎます。
そのエアコンは性能も高いし、数も出るので値段も安いです。
壊れても取り替えやすい。
良いことづくめです。
これを使わない手はありません。

それではなぜハウスメーカーは独自の全館空調システムを使うのでしょうか?
それはあまりご存じない一般のお客様をだましやすいからです。
すごそうに見えますよね。
実は全くたいしたことないですよ。
そして将来壊れたときにはすごく利益も出せます。
特殊な設備なので他社に修理を依頼できませんからお客様は住宅会社の言いなりとなります。修理せざる追えませんから、200万かかると言われれば200万払わざる追えませんよね。
修理費が払えないので、修理できずに、その全館空調システムは壊れたままにして、普通のエアコンを壁に付けざる追えない方も多いようですね。

建物はできるだけシンプルに。
直さなくてはならないところをできるだけ作らない。
修理費がかからないように計画する
汎用品で構成する

大切なことですね。


日記・想い,設備・空調

様々な全館空調がありますね。
それらの全館空調がどんな仕組みでどのような感じなのか考えたいと思います。

全館空調比較、メーカーに直接聞く

全館空調がブームになり、どのような仕組みが良いのか、どのメーカーのシステムが本当に良いのか?
おうちを建てたい皆さんお悩みだと思います。
我々工務店もその内容の違いなど把握して設計に生かしてきました。
そのため、工務店の全国組織であるJBNで勉強会をしようと言うことになりました。
JBNのなかの環境委員会というオタクの集まりで企画することになりました。

東京に30名集まりZOOMで150名ほど。メーカーはこちらで選ばせて貰いました。

特徴あるメーカーを選定

たくさんのメーカーがありますが、全ての話を聞くのは大変です。
特徴があるとか、メジャーだったりするところに絞りました。

我々が選んだメーカーは 

OMソーラー
ひのきや
キムラ
ダイキン
ゼンダー
ユカコ

です。
それぞれについて説明を聞きましたので私の感想付き解説です。


私の理解の範囲の 私個人的な意見なので、皆さんで判断くださいね。
私なりの解釈なので、間違えていたら教えてください。都度訂正させていただきます。

**********************************
本文 削除

申し訳ございません。一部の参加メーカーさんから、ご意見をいただきました。
メーカーさんに都合の悪いことを書いてしまい申し訳ございませんでした。
内容を削除させていただきます。
私の理解の範囲で控えめに書いたつもりなのですが、メーカーさんにご迷惑をかけると申し訳ないので本文を削除しました。
全館空調も様々なメーカーさんが出していて、一般の方や工務店にとって、どれが良いのか解らない状態でした。
それを考える会でした。
建物と設備のバランスが大切です。
住み心地を、設備の力のみで無理矢理解決するのに疑問もあります。
私は、過剰な設備を使わずに、まずは建物の性能を上げ負荷を減らした上で、建物にあった設備を選択出来れば良いと思っています。
建物の性能、住まい手が望まれる住み方などで、設備の選択が変わると思います。
将来の変化への対応なども大切です。
住まい方などの違いで、エネルギーを使いすぎたり、温度ムラができたり、除湿不足になったり、様々なことが起こると思います。
今回のJBNの環境委員会のイベントはとても楽しみで、そこまで皆さんと議論し、様々な全館空調について考えたいと思いました。
私のブログは、そういった内容の本当に端の方をかいつまんだだけのつもりでした。もっと専門的な話までできれば良いと本当に思いました。そのため、誰でも気がつくであろうところまでの解説でとどめたつもりでした。
ですが、メーカーさんにとっては厳しい内容ととられてしまったのだと思います。
とても反省しております。申し訳ございませんでした。

*******************************************************

最後に

私の理解力不足でところもありましたがところもありましたが、各社、今までの施工例なども踏まえて改良されてきている結果が、現時点のシステムだと思います。
良いところもありますし、私にとって疑問点もあります。
もう少し詳しく話を聞きたい部分もありました。

ある程度の知識を持って今までトライアンドエラーを繰り返してきた人なら私の中途半端な説明の裏にある内容も解ってくださると思います。
今回はあまり難しいところには踏み込まず、一般の人でも詳しい人なら読み取ることができる解りやすいところをお話しました。

私もいろいろ試しています。
詳しい聞きたい人は是非話を聞きにいらしてください。当社で建築を考えてみたい方大歓迎です。

補足説明
私が考える全館空調の考えは、断熱性のをあげ、できるだけ設備能力をを小さくすることです。
設備能力が小さくなると言うことは、風量も少なくて済むと言うことですので、気流感が少なくなります。
運転が弱運転ですめば、音も小さくなります。
小さい設備は値段も安いです。
ですが、他に考慮すべきことと相反することも出てきます。
例えば小さな能力の機械は、思いがけない負荷に対応しにくいと言うことです。夏場に予想以上に大勢が集まりパーティをすると言うことなどあると内部発熱が多くなり小さな能力の機械では間に合わないことがあるかも知れません。子供室なども、高性能のゲーミングマシンが動いたりすると負荷が多くなります。そのようなことが予想される場合には負荷に対応することができるように余力がほしいところです。
エアコンの風量が多いと言うことはエアコンの効率が上がると思います。効率を優先させるなら多少の気流感や、音などを我慢するという人もいるかも知れません。
人それぞれ、考えることが違いますので設計の仕方も変わるでしょう。
今回のブログはメーカーさんを比較して優劣を言っているのではなくて、私が理解した範囲での特徴を書いたに過ぎません。
皆さんそれぞれが良く検討をして、計画してくださいね。

日記・想い,設備・空調,設計 デザイン

久しぶりの造作キッチンです。
今までも何度か作らせていただいてますが、今回は 本格的に学んで、緻密な計画の上に作ったキッチンです。

見た目が大切!木材のすっきりデザイン。

扉の面材は 杉の赤身の集成材です。
綺麗ですね。
取っ手は付けませんでした。キッチン本体部分は 押すと開くプッシュオープンです。便利ですね。
そして、カップボードカウンター部分は彫り込みの引き手です。扉の上部をJ型の加工をして引きやすく作っています。形状や深さなど難しいですよ。

収納量が大切。必要なところに必要な収納

収納力がすごいですね。
右のキッチン本体部の足下収納は500mlの缶ビールケースもすっと入ってしまいます。
45cm引き出せます。
2番目の段も50cm引き出せる収納です。お鍋や調味料、大きな油や醤油、みりんなどのペットボトルも入ります。高さも十分です。
1地番上はキッチンの左右に小物入れ。左右に配置しているところが良いでしょ!右はカトラリー、左は細かい調味料などと別けても良いですね。
もちろんレールもこだわってますよ。HAFELE(ハーフェレ)の高級レールです。
めちゃくちゃスムーズだし頑丈です。

これを採用したのは、制作キッチンの第一人者の和田先生が一押しだから。
ブルムが良いと思っていたけど実はこれが最高らしい。
私の師匠はこちら。当社社員で数日間みっちり勉強させていただきました。(当社だけのため)
(お金はびっくりするほどかかったけど中途半端じゃなく最先端の情報。最高の技術が短期間で得られるなら安いと考えています。)
耐荷重40kgのレールにしました。ちょっとやそっとじゃ壊れませんね。

カップボードカウンターの奥行きは広めに

カウンターの奥行きは60cm 長さも270cmです。
広めですね。
当社以外では一般的には45cmが多いですね。長さも短めが多いです。
しかし、近年は料理家電がとても多いです。
炊飯器、トースター、電子レンジ、ケトル、コーヒーメーカー、クックフォーミー、ミキサー(ジューサー)などなど。
それらをおくとすぐいっぱいになってしまいます。
その調理家電の前にお皿を置いたり、お茶碗やカップなど置きたいときはないですか?
45cmではそれらが置けないのです。
当社では、既製品のキッチンの場合でもできるだけ奥行きを深くすることをおすすめしています。
(でも、あまり私のアドバイス受け入れない人もいます。残念ですけど何でだろ?)

カウンター下には、引出収納です。
上段はお皿やお茶碗などの織機を想定しています。
下はもういろいろですね。食材などでも良いですし、調理器具でも良いですね。大きめなものなどですね。
とても収納量があります。
50cm全部引き出せますし、スムーズに閉まるのも当たり前ですね。

ゴミ箱の位置、捨てやすさ。

カウンター下の中央部はゴミ箱置き場です。
幅を860mm位の空間にしていますから、ゴミ箱を3つくらい置けます。分別しておくのに便利です。この位置も重要。
冷蔵庫、食品庫から取り出して調理台の上でパッケージを開けます。そして振り向けばゴミ箱です。
私は調理台の上で料理の途中はある程度まとめてからいっぺんに捨てますが、最近は包装が多いですからたくさんゴミが出ます。その都度、近い位置でまめに捨てられることで調理台の上はすっきりつかい易くなります。
手前でなく少し奥まった中央に配置することで、リビングやダイニングから見えにくくもななっています。

私は蓋のないオープンなゴミ箱が好きです。あまり目立たない位置ならゴミ箱の中身が見えて良いと思っています。
テキパキ料理を作るタイプなので、いちいちゴミ箱の蓋を開けるのが面倒です。
そして蓋が開くタイプだと、蓋が開く高さの確保が必要になりますのでゴミ箱も高さが低い容量の小さなものになってしまいます。
あまりゴミが入らないと、入りきれなかったゴミをゴミ出し日までにどこかに仮保管する必要があります。それこそスペースの無駄ですね。一時保管場所の匂いの問題も起こりそうです。

使い安いアイエリア収納

見やすく使い易いアイエリアの収納も付けました。
オープンな棚で仕上げることも多いですが、すっきりさせるのを重視しました。
前面の扉は、フラップアップ。
軽い力で開けることができます。
閉めるときもゆっくりスムーズ。バタバタしません。
もちろん開けたままにもできます。

大型の食器洗い機 BOSCH

今回採用したのはBOSCH(ボッシュ)の食器洗い機です。

すっきりしてますね。
前面に操作パネルがありません。

スイッチは扉の上の見えなくなるところにあります。

残り時間などは、床に照射されます。

私がBOSCHを選んだのには訳があります。
もちろん前述の和田先生がおすすめしていたというものあるのですが、一番は乾燥です。

食器洗い機から発生する水蒸気がとても多い。

食器洗い機は、高温のお湯で洗います。
その水蒸気の量が多いのです。
国産のものなどでは、水蒸気を吹き出す仕組みになっていたりしますね。

ミーレも食器洗いが終わって乾燥に入ると、前面のパネルが空き食器の余熱で自然に乾かす仕組みです。
庫内や食器に着いている水分が室内に放出されてしまいます。
かなりの量になるはずです。

高性能住宅は室内の空気環境を整えていますから過剰な水蒸気が出ると大変です。冬はそれほど問題にならないかも知れませんが、夏は除湿負荷が増えますね。エアコンの電力消費量が増えてしまうと言うことです。食器洗い機はただでさえ電力消費量が大きい機器ですからエアコンでさらに電気を使われているとしたら悲しいです。

BOSCHは余分な水蒸気を外に出さないゼオライト乾燥です。すごいこと思いつきましたね。

食器洗い機の必要性。

そもそも私は食器洗い機いらない派です。
本当にもったいないと思っています。
私は料理を作りながらフライパン、鍋、ボールなどの調理器具はどんどん洗ってしまいますし、食器もそれほど多く使いません。
食器洗い機を使ったことがない人のために、食器洗い機の使用手順です。
ゴミを払って、食器洗い機に食器を綺麗に並べてます。汚れ落ちは並べ方で決まります。私は並べるのが面倒で嫌いです。
洗剤を入れてスイッチを入れます。洗った後、食器はそのままでも良いですが、底にたまったゴミを毎回掃除することになっています。
いかがでしょうか?
食べ終わったらチャチャッと手洗いした方が私は楽だと思っています。
料理した後、食べた後すぐに洗えば、汚れも簡単に落ちますし、洗剤まで使って洗う必要もないものも多いです。
洗剤の使用量を減らすのはサスティナブルな世界を維持するのに大切なことですね。

食器洗い機の費用も高いですね。
ビルトインだと国産のもので10万円20万円くらい
海外のものだと30万、40万ですね。ちょっと高い。

食器洗い器の寿命の問題もあります。
10年くらいでしょうか?パナソニックなどはすぐに部品切れで修理出来なくなりますね。
普段の修理の依頼も割と多いです。
海外のものは部品20年とか長い間修理が可能なものが多いようですが、修理費もまあまあかかります。
日本市場から撤退されたら困りますし。部品が届くまで時間がかかってしまうと言うことも多いです。
食器洗い機をそれまで使っていた人も、壊れたと同時に新しい食器洗い機に買い換えずに、食器洗い機の場所を棚にしてくれと言う人がとても多いのも事実です。

海外製食器洗い機のメリット

たくさん入る
国産に比べて容量が多いのは確かです。

下段からでも上段からでも入れられる
国産の引出式だと上に食器を置いてしまうと下の段に食器が置きにくいです。上のものをどかしてから、下にいれ戻すという作業が必要です。
海外製はフロントオープンで、好きな段から並べることができます。順番を考える必要が無いです。

音が静か
私が良いと思っているのは、海外製は音が静かだと言うこと。
パナソニックに比べて本当に静かです。食事の後、くつろぎの時間には本当に助かります。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは国産にしました。
グリルが付いているからです。

パナソニック製を選択することが多いです。他のメーカーも良いものがありますね。

海外ではIHの他に、別の場所にビルトインオーブンなど付けることが一般的なようですが、日本ではあまりオーブンは使わないですね。
それより多いのは魚焼きでしょう。私にとって両面自動魚焼きは重要です。

IHのオーブン機能も使うことも多いです。
掃除しやすく、使い易いのが良いですね。
このオーブン機能で本当にいろいろな料理を作ります。
私にはこれで十分です。海外製のビルトインオーブンを使ってみたいけど、それほどの頻度ではないでしょうし。
機械には寿命があるので、機械の数を減らす計画も重要だと考えました。

水栓

水栓はグローエです。
この辺はお客様の見ためのこだわりで選ぶことが多いですね。
私はそれほど重視していませんが、今回はとても良いものを付けました。

シャワーの水はねや値段などから考えると当社の標準タイプ
タカギの水栓で十分と考えています。
シャワーのきめ細かさが選べたり浄水器が内蔵出来たり、一通りの性能はとても良いです。

キッチンカウンター

カウンターはステンレスを採用しました。
気軽に調理を楽しみ、長く使ってほしいとの思いです。
傷が目立ちにくいバイブレーション仕上げにしました。価格はちょっと高いです。

調理台前とシンク前は、カウンターの奥行きを広くしました。
ここに料理中に頻繁に使う調理道具をおくことができます。
頻繁に使うボールやざるなどだったり砂糖や塩などの基本的な調味料ケースなど出し入れ大変ですね。
ここに置けば料理中さっととれますしさっと片付けられます。
フラットなので掃除も楽です。
手が届く範囲に頻繁に使うものを置けるのも大切です。

キッチンレイアウト

今回のキッチンは並列型の対面型です。
セミオープンと言っても良いかもしれません。

リビング側から手元が隠せるのも良いと思いませんか?
毎日きちんと綺麗に片付けておくのは大変ですね。
リビングと一帯の空間で有り、目線は通ります。
でも手元は見えない。
片付けが本当に楽です。
塗れたままでもおいておけますし。

今の流行はアイランドキッチン。当社でも依頼が多く一年に何度も作っています。
オープンで素敵です。憧れますね。
料理をする人の孤立感も少ないです。
でも冷静に考えてください。
「お子さんが料理を手伝うためにフラットで」とお願いされることもありますが、シンクの反対側でお子さんが手伝いができることは少ないですね。どうしてもシンクが使える側にいないとできないことが多いのも事実です。
お子さんと料理するなら、アイランドにするよりお子さんと並んで調理ができるように調理台の幅などの確保の方が重要な気がします。
カウンター反対側でできるお手伝いは、テーブルでもできますから。
むしろテーブルの方がお子さんには高さが低く作業が安全で楽ではないでしょうか?

今回のキッチンもキッチン本体と、カウンターが並列型
振り向けば、料理家電や食器などすぐに手が届きます。
合理的な使いやすさを重視しました。

使い安い立体シンク

シンクは立体シンクです。

低い段に水切りプレートが付けられます。とても便利ですね。
まな板を低い段に付ければ、力を入れやすいそうです。カボチャなど切るのには良いですね。
具体的な使い方はこちらをご覧ください。

水切りプレートを上段にももちろんできます。

重ねられます。

まな板置いても頑丈です。
調理台が広くできるのも良いですね。

サポートプレートで調理スペースを広げることができますから、シンクは少し中央に寄せ、右側にも調理スペースを設けてあります。

複数の調理を同時に行う場合など、便利です。
下ごしらえしたものなども置いておきたいですから。
もちろん、一段上がったカウンター上も一時置きスペースとして利用出来ます。

お掃除しやすい排水口も重要

あたりまえのことですけど、排水口も重要です。
お掃除しやすいこと。
下の収納量を減らすことにならない納まりなど。排水管が邪魔でシンクの下の引出だけ奥行きが狭いものが一般的です。当社オリジナル制作キッチンはシンク下も奥行き50cmの引出です。ここに入れたいものは多いですからとても重要です。

そしてステンレス一体成形の排水口でないと掃除しにくいです。継ぎ目の水垢など掃除が大変ですね。
そして網かごも、目の粗い上の網かごと、目の細かい下の網かごの二段構え。
排水が詰まりにくい工夫です。
見落としがちですが、こんなところも注意が必要です。

壁面も利用しよう!

IHクッキングヒーターの前に壁を作ることも利点があります。
オープンな感じは少し少なくなりますが、とても便利です。

仮にいろいろおいてみました。
お玉やフライ返し。キッチンペーパーやラップ、調味料、計量スプーンなどやミトンだって、さっととりたいですね。使ったらすぐに引出にしまえないし。
鍋のフタだって邪魔です。
いろいろ工夫ができそうですね。

自然光で明るさを確保 動線も確保

カップボードカウンターの上のアイエリア収納のさらに上部には高窓
自然の明るさを確保しています。

さらに突き当たりには食品庫
さらにその先は、5畳もある広いランドリースペースに洗面脱衣室
通り抜けられる回遊動線です。

様々なことを考慮に入れて設計してます。
こちらの提案を理解してくれ、取り入れてくれる施主さんあってこそ。
やりやすい施主さんだとこちらも提案しやすく、どんどん良い家になります。

価格は?

お求めやすい既製品より高いです。でも高級キッチンよりずっと低価格でできます。
でも、当社は現在忙しいので基本的には既製品とさせていただきます。
生意気なようですが、当社が作りたいときだけの対応となりますのでよろしくお願いします。

ちなみにこの家のキッチンは、普通だと2~300万位になるのかも。
もっと高くても文句言われなそう。
でも当社は、自社生産。
仕入れも先生から教わり、特別ルートなので激安。
だから予想以上の低価格。でも既製品より高いですけどね。
良いもの使ってますから。
でも施主さんがとても素晴らしい方だったので、特別な価格です。

毎日の料理は特別ではない。

皆さんも表面的な見た目だけではなく、実際に料理を作るときの手順など考えながら素敵なキッチンを考えてください。
得意な料理などでも、仕様が変わると思います。
今回のキッチンは、普段、私が料理を作りながら自分で使い易いように、さらにキッチンアカデミーで学んだ結果や和田先生に教えていただいたことなどを、総合的に考え作りました。
異論があって当然だと思います。作るものや手順、道具もそれぞれ違いますから。
でも、最近の内容のない、ブログやYOUTUBEなどは鵜呑みにしない方が良いですよ。
自分でよく考えてください。
特別な料理を作るときのことを優先させてはダメです。
一番、普段の繰り返し作業がスムーズにできることが大切です。

毎日の料理が楽に楽しくできるように!!
皆さん頑張りましょう。





日記・想い,設備・空調

今日は お施主さんとショールムでキッチン選びです。

みんなで楽しくキッチン選びをしてきました。

普段は当社の女性スタッフのみのご案内なのですが、久しぶりに私も行ってみました。

私にとってはお客様との久しぶりのショールーム巡りなのでワクワクでした。

当社では メインのキッチンとして クリナップのステディア

木製扉のキッチンとしてウッドワンのスイージー

そして当社の造作キッチンです。

クリナップ ステディア

当社で一番のおすすめがクリナップのステディア。
キッチンの専業メーカーのおすすめキッチンと言うだけあって、細かいところまで良くできています。

様々なメーカーがありますが、ステディアは各部がとても良くできていると思います。他の大手各社ともこだわりというかピーアールポイントがあって素晴らしいのですが、様々な面でトップクラスの面を持ち合わせて作られているのがこのキッチンです。

https://cleanup.jp/kitchen/stedia/

キッチンのことが解るようになって、いろいろ比べると、細かいところまで使いやすさにこだわっているのが解ります。
本当におすすめです。

詳しくはショールームで見て比べていただけるの一番良いと思います。

収納量バツグンですね。

ウッドワン スイージー

建具の専業メーカーウッドワンの作るシステムキッチンです。

無垢の建具 ピノアースを作っているメーカーですね。

ショールームのスタッフさんに詳しく説明いただいています。

その建具に合わせてパインの扉のキッチンも選べますし、オークやウォルナットのキッチンもあります。

木のおうちにとても合うキッチンですね。

当社造作キッチン

当社ではお客様のご要望に合わせてキッチンの制作も行っています。
造作キッチンですから割と自由自在です。
カウンタートップもいろいろな材質も選べますが今のお気に入りは、シゲル工業のステップシンクです。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=mGt2WCb4hqk
ご存じの方も多いかも知れませんね。

食器洗い機はBOSCHが標準です。
大容量ですね。とても良くできています。

https://www.club-bs.jp/dishwasher/

室内に湿気を放出しないゼオライト乾燥です。夏場でも安心ですね。

水栓はDelta。

https://rs-bd.com/delta/product-category/kitchen_faucet/touch_kitchen_faucet/

反応が良いタッチ水栓です。とても使い良いと評判です。

当社はキッチン制作部を立ち上げました。
キッチンアカデミーで学び最先端のノウハウでキッチン作りを始めました。

キッチンの金物はより良いものを作ろうとすると悔しいですが海外製になってしまっています。
ちょっと高級ですが現在はHAFELE(ハーフェレ)を使っています。すごく良くできてます。

使いやすさを考えてキッチンを選ぼう!つくろう!

忙しい世の中ですが、なんだかんだ言って、キッチンが生活の中心ですね。

昔は、女性が一人で北側の独立した台所で作業をしていました。
でも今は違います。

楽しくキッチンを中心にしての生活が主流になってきましたね。

男性もキッチンに立つ人多いですね。私も普段から料理を作ります。

料理も楽しいですね。
工夫しながら、おいしい料理をつくり、家族みんなに喜んでもらえる。

お気に入りのお料理道具を集め使うのも楽しみの一つですね。

最近では夫婦で料理というのも当たり前になってきたようです。私も料理作ることが多いですね。現在ではクックパッドやYOUTUBEで料理の仕方が詳細にわかりますから割と上手に作れます。

気分転換にも良いですね。

私の場合、キッチンに立つのは設計にも役立ちます。料理の手順から動線を確認したり、道具や調味料の位置を考えたり。でも道具も様々で難しいですね。いろいろありすぎて把握しきれません。毎日勉強ですね。

道具、食器の把握をしよう

特別な道具をお使いかお聞きしたりしますが、シンプルな道具だけでいろいろなお料理を作る方もいらっしゃるし、道具を集めて楽しむ方もいます。人によって全く量が違います。

収納が多ければ良いというわけでもないようです。

料理家電も様々です。炊飯器や電子レンジなどベーシックなものもありますが、あまり使わないようなものもあります。意外に多いのがたこ焼き器。(笑)かなりの確率でお持ちです。

食器もとても多いかたがいらっしゃいます。

家電や食器、置く場所を考えることがたいせつですね。

キッチンは難しい!!

キッチンの計画は難しいけど楽しいですね。

皆さんも自分の動きや、持っているもを考えて見ましょう。
取り出しやすさなど考えながら。皆さんキッチンの計画楽しみながら頑張ってくださいね。

換気・空気,設備・空調

「40坪の家を1台の6畳用エアコンで冷暖房する」。これは信じられない話のように聞こえますが、実際に可能なのです。ただし、これはエネルギーの観点からの話であり、実際の実現にはいくつかの困難が伴います。エアコンが作る熱エネルギーを効率よく全ての部屋に配分する必要があります。

□冷房:難易度高

全体を快適にするためには、熱エネルギーを均一に配分し、温度のムラを最小限にする必要があります。しかしながら、冷房空気をうまく配分するのは難しい課題です。部屋に人がいたり、日光が当たると部屋は暖かくなります。これは暖房の時には有利ですが、冷房の場合は逆効果です。人間や電化製品から熱が発生し、日射も特に日の当たる部屋を温めます。

高断熱の家では、壁や屋根から入ってくる熱が少ないため、お部屋への外気の影響は極端に少なくなります。
そのため、窓からの日射や室内の発熱が大きく影響します。これが部屋ごとの温度差につながります。

□エアコンの設置方法:冷房効率を最大化する

エアコンの数を可能な限り減らすため、エアコンは最適な位置に設置する必要があります。特に冷房の場合、暖かい空気が集まりやすい位置が最適です。逆に、冷たい空気が溜まる場所に設置すると、エアコンが冷えたと誤解し、運転を停止してしまう可能性があります(サーモオフ)。これを防ぐためには、エアコンが稼働中、途中で頻繁に停止しない場所に設置することが重要です。

□エアコンからの空気の配分

エアコンからの冷気を部屋全体に効率よく分配するための計画が必要です。大型の循環ファンを用いて空気を配分する手法もありますが、それにはファンのエネルギー消費や騒音の問題が伴います。
特にエアコンが稼働しない中間期でもお部屋の空気をファンの力で循環させなければならない方法はナンセンスです。

理想的には、特別なファンを使わない最小限のエネルギーでうまく熱エネルギーを分配する方法が最善です。そのために、今回は新しい仕組みを考案しました。エアコンが効率的に運転し、適切に空気を分配することは可能でしょうか?

□建築工事によるダクト作成

我々は、暖かい空気が集まる層と冷気を配分する層をXPSで分離し、試作しました。この仕組みにより、エアコンの吸い込み口には暖気集まり、そして冷たい空気はダクトを通じて遠くへ直線的に送られます。それぞれの部屋にはこのダクトから必要な分だけ冷気が供給されます。

□試運転結果

多くのエアコン設置方法を試してきた結果、今回の方法がかなり効果的であることが確認できました。各部屋への冷気の分配が上手くいきました。建築くじで作られたダクトでエアコンの音も軽減されるようです。

□冷気の余剰:洗濯物干しコーナーへ

そして余った冷気は洗濯物干しコーナーに送ります。除湿した空気が洗濯物に当たることで、洗濯物の乾燥が早まることでしょう。これは住居者にとっての小さな楽しみとなるでしょう。
建築の仕組み次第で、様々な効果かを得ることができます。

この方法の効果を示すスモーク試験を行いました(安全かつ無臭のスモークを使用)。この結果からも、洗濯物干しコーナーへ適切に気流が送られていることが確認できました。

見学会・相談会・イベント情報,設備・空調

【お詫び】たくさんのお申し込みをいただいておりましたが、諸事情により見学会はキャンセルとなりました。
申し訳ございません。

完成写真を追加します。

落ち着いたトイレです。出たところにすぐ洗面台があるのでトイレ内には手洗い気がついていません。

当社ではここ数年タンクレスの便器はおすすめしていません。
以前は一体型便器をとてもおすすめしていました。アラウーノが出たばかりの時には、パナソニックの販売実績のコンテストでトップ賞を取ったこともあるくらいです。
もちろん TOTOやINAXのタンクレス便器もよく使っていました。
それなのになぜ?

理由は修理です。
修理が多い。部品がなくなると買い換えになってしまう。
本当にお客様にご迷惑をおかけしてしまうのです。
以前TOTOの定価40万の便器が、10年経たないで部品切れになり、買い換えるしかなくなってしまいました。
お客様はとても憤慨されていました。それを知っていたら選ばなかったと。
やはりできるだけシンプルで、たくさん売れているものが良いですね。

洗面台は広めにすることが増えています。

今回は玄関からも近く、帰宅時の「手洗い、うがい」にもとても便利です。

システムバスはクリナップのアクリア

コーキングを使わないシステムバスで、お手入れがとても楽です。

厚いサンドイッチ断熱パネルで作られていてとても温かく入り心地バツグンです。
壁がタイルやホーローだったり雨水断熱材がちょっとだけ貼られたモノなどに比べると、とても快適に感じます。
実測はできてませんが、高断熱パネルの面が暖かいので輻射面温度の違いかと思います。
最近はあまり比べていませんが、ちょっと前の比較では大分違うと感じました。

キッチンはクリナップのステディア。
キャビネット内がステンレスでできています。
すごいですね。
引出なども良いレールを使っていて、引出しろも多く、たくさん入ります。

キッチン側からちょっとしたものを置けるカウンターしたの水切りダナも良いですね。対面キッチンやオープンキッチンなどの場合、料理中のざるやボール、フキンや調味料、いろいろなモノの置き場を想定していないとダメですね。

メディア掲載・受賞,建築費・光熱費,設備・空調,設計 デザイン

当社の築5年の住宅の取材がありました。

HEAT20で高断熱住宅の奨励の本を作るそうです。
その事例として、このお客様の住宅が選ばれました。

このオタクはG3ほぼパッシブハウスクラスの住宅です。
とても温かい住宅です。

ほとんど暖房が必要無いレベルの住宅なのですが、「こたつ」がついています。

掘りごたつです。

写真でも解るとおり、真冬なのにエアコンのコンセントが抜かれていますね。
すごいですね。(笑)

秩父にお住まいの方にお話を伺うと、こたつ大好きな方が多いですね。

私も大好きです。こんな素晴らしい日本の文化があるのに、わざわざ西洋のまねをしなくても良いのにと思います。

現実的には、お客様の希望でソファの提案がほとんどですけど。

皆さんこたつの良さが解っていないのでは無いかなと思います。

こたつの消費電力を見てみましょう

1月のこたつの消費電力(Wh)

60台のご夫婦がお住まいで多くの時間をこたつで過ごすことが多いそうです。

1月中の毎日の消費電力の平均は、わずか1.532kWh
とても少ないですね。これはパッシブハウスレベルのおうちにこたつだからできる省エネ性能。
普通の家だとすごいことになりますので注意してくださいね。

昨年のパッシブハウスジャパンで行ったアワードが行われました。私はそこで審査員としてエネルギーを分析し発表いたしました。
エントリーされているのはパッシブハウスクラスのおうちでエアコンを使用しています。
日本全国の住宅がエントリーされていましたが、静岡のパッシブハウスを除く建物の冬の一日の暖房が10kWh位でした。

パッシブハウスクラスでも10kWhですよ。当社のこたつ住宅が1.5kWh

それと比較すると、この家の性能! 生活の工夫での省エネのすごさが解るでしょう。

パッシブハウスで「こたつ」は相性バツグン

パッシブハウスレベルの住宅の性能なら、暖房しなくてもさほど寒くないです。

2023年1月6日~13日

1月のリビング室温です。1週間分です。もちろんエアコンなどの暖房器具は付けてません。
室温は17.8度まで下がってしまっている日がありますが、日中は20度を超えていて暖かそうですね。

この室温で「こたつ」がつけばとても快適ですよね。

上半身が少し涼しく、下半身が温かい。とても理想的です。
床暖房は足裏だけですから(笑)足全体が暖かいこたつは優秀です。

ここで重要なのは、パッシブハウスクラスの住宅なら、室温があまり下がらないため、メインの暖房がいらないと言うことです。

エアコンやファンヒーターなど無くても大丈夫なのです。

こたつの内部の温度は?

朝晩、こたつを付けているみたいですね。
こたつ内は35度くらいになると温かいと感じ、スイッチを切るかもしくはサーモスタットが働きスイッチが切れるみたいですね。
それほど高くないことが解ります。
掘りごたつもXPSできちんと断熱がなされていますから一度暖まると、しばらくは暖かいみたいですね。保温性バツグンです。

それほど運転しなくても大丈夫と言うことです。
「スイッチが入っていなくても自分の足の熱で暖かく感じることある」とも言ってました。

寝室も気持ちいい。寝やすい

高断熱の住宅は、少しの暖房でどのお部屋も暖かくなると言うのがメリットですが、そこまで暖かくない方が良いという部屋がありますね。

それは寝室です。

もちろん、呼吸に影響があるほど寒いのは良くありません。10度以下に下がってしまうようでは、ダメですね。健康を害します。

当社の高断熱の建物ではリビングを22℃とかに暖房すると寝室まで22度になってしまうと言うのは良くあります。寝室は暖房しなくてもです。家中どこでも温かいというのは都合が悪いこともあります。
お客様から住み心地を聞くとこんな回答があります。
 毛布1枚だけで冬を過ごした。
 羽毛布団が無駄になってしまった。
 布団をかけて寝たいけど熱くて寝苦しい
など。

寝室が暑いのは良くないですね。
「少し涼し目でお布団を軽く掛けて寝る」というのが快適そうです。
それではこの家の寝室温度を見てみましょう

寝室の室温(℃)

日中は、日射取得熱の影響で20度を超えていますが就寝時は17℃から20℃くらいですね。
とても良い感じです。
これならお布団を掛けて寝るのが気持ちよさそうです。

家事も快適

リビングにくつろぐひとに合わせると言うことは、室温を高めにしなくてはなりません。
家事をしながら動き回っているひとにとっては、暑く感じます。
少し涼しいくらいの方が、動き回るのには楽ですね。

パッシブハウスで「こたつ生活」なら、それほど室温を上げる必要もありませんから、家事をするひとも楽ですね。
室温低めというと、寒がりの女性には大変になるとお感じになるかも知れませんが、そうでもありません。
なぜなら、室温が18度の時に壁や床や天井などの温度もほとんど変わらない温度だからです。
気持ちの良い、5月くらいの温度を想像してもらえると解りやすそうです。
暖房をしなくても、全く温度を意識しなくて快適な時期。そういう感じなのです。

活発な子供も快適

パッシブハウスレベルの住宅だと動き回る子供が冬なのに汗ばんでいる姿を見ることがあります。

子供にとっては暑いのでしょうね。

子供は活動的ですから、発熱もすごそうです。
子供のことを考えずに、リビングでくつろいでいるお父さんに合わせる必要があるのかな?
そう常々考えていました。「お父さんのためだけの家じゃないぞ!」そう思います。

「子供のために暖かく」と考えがちですが、パッシブハウスレベルの家はそれほど寒くはなりませんから、子供のためには暖房はいらないかも知れませんね。パッシブハウスレベルのこたつの家なら、くつろぐひとはこたつ、室温は少し低め。それが実現できそうです。

家族が集まる

家族のコミュニケーションは必要ですね。
楽しくわいわい。

せっかく作った新しいおうちで、家族がバラバラに生活する。
コミュニケーションもとれない。
そんなので良いですか?

お父さんがソファーでごろっとしていたら、他の人はどこに?
近くののテーブル?
ご飯食べたら自分の部屋に戻っちゃうかも。

快適なこたつなら自然に人が集まります。
皆で集まり、テレビを見たり、ゴロゴロしたり。

スペースが多彩に利用可能! 省スペースにも有効

こたつスペースは、食事もできます。

くつろぐスペースにもなります。

ゴロゴロもできます。

お客様を接客もできます。

子供の勉強にも使えます。

そのほかいろいろ・・・・・・・

これらをするのに、それぞれのスペースを作ったら大変ですね。
こたつスペースならすべて可能です。
すごくないですか?

テーブルにソファー。それぞれすごくスペースとりますよね。
せめて10畳くらい必要ですよね。狭苦しいリビングダイニングは貧素でカッコ悪く見えます。
テーブルソファーに憧れていたんだろうな。なんて感じます。
小さめのせこいテーブルや小さなソファーは残念ですね。

同じ10畳なら6畳の畳コーナーのこたつスペースと4畳の多目的スペースにしたらどうでしょうか?
子供が遊んだりするスペースとして広々残しても良いですね。
6畳の部屋なら1畳くらいある大きなこたつが置けますよ。
この大きなこたつが当社では人気です。大勢がいっぺんに座れますから。

最初の写真の家は8畳に地袋がついてます。とても広くて快適です。
周りに収納がついていて手を伸ばせばとれるので便利ですね。

地袋カウンターにお気に入りのモノなど飾って楽しむのも良いでしょうね。

高橋建築が進める新しい考え方

このような考え方が今まではありませんでした。

「寒い家にこたつ」それが常識でしたから。

「高断熱住宅にこたつ」

この新しい考え方をHEAT20で発表したのは、もうずいぶん前です。

今回、HEAT20の書籍を作るに当たり、高断熱住宅を推進したいという他に、これからの断熱住宅を考えていきたい。高断熱住宅ならではの新しい住まい方を考えたいと言うことで、当社のこの建物が推選されたようです。

「リビングにソファ」?

憧れはあるかも知れませんけど、

「リビングにこたつ」

一度考えてみませんか?


太陽光発電,環境・エネルギー,設備・空調

エコキュートは深夜電力で動きます。そのため昔はとても安くお湯が沸かせました。
私が導入したことは深夜電力が6円/kWh台の頃もありました。それがどんどん上がり23年1月からはスマートライフプランで34.22円です。なんと電気代5倍です。(笑)嘘じゃないです。

そして太陽光発電の売電価格は17円です。
深夜電力を買うより自宅の太陽光発電の電気を使ってしまった方がお得!

そのため 私は昼間にエコキュートを動かしています。

私の家の太陽光は南東向きなので少し早い時間に沸き上がる設定です。本来はお風呂に入る時間が夜なのでできるだけ、太陽が出ているけど遅い時間に湧き上がるのが良いですね。保温のための時間が減りますから。

先月、今月の毎日のグラフです。
4kWhくらいですね。深夜電力でわかすと4*32円なので128円 太陽光だと私の家はFIT切れなので8.5円/kWhの単価ですから4*8.5=34円です。(笑)大分違いますね。

さらに言うと 深夜だと4kWhの電力ではわかない可能性が多いです。
日中より寒いのでヒートポンプの効率がとても落ちます。半分に赤になる可能性もありますね。
そしてさらに、朝にお湯を作るのだから、日中冷める。その冷める分を見越して余分にお湯を作っておく必要があります。
もったいないですね。

それではエコキュートに時間を勘違いさせ日中わかす設定にしてみましょう。
ちょっと前のコロナのエコキュートのリモコンです。
(コロナはエコキュートを開発した給湯器メーカーです)


できましたか?

これだけではダメです。

お風呂に入る時間は夕方から夜ですね。
実際に21時にお風呂に入るとエコキュートの時間ではまだ12時。(9時間ずらしの場合)
エコキュートはお利口なので日中お湯が使われたと思い、夜に又お風呂入るときのお湯切れを心配して、お湯を作り足してしまします。

実際には21時だからもうこの後お湯をあまり使わないですよね。次の日の昼間にお湯を作ってくれれば良いのです。
エコキュートに明日になるまでは、もうお湯を作らせないようにしなくてはなりません。
作り足さない設定にする必要があります。

これで準備完了。次の日から日中にお湯を沸かすようになります。

普通のご家庭でしたら省エネになると思います。

皆さん時刻などは工夫してみてください。

設備・空調

住宅の暖冷房のエネルギー計算は、WEBプログラムで主に外皮の平均熱損失と 日射取得を用いて計算します。

https://house.lowenergy.jp/

建物内の部屋を3種類の分類にわけそれぞれの面積を出します。この辺はご存じですね。
 リビングなど「主たる居室」
 寝室や子供室など「そのたの居室」
 物入れや廊下、トイレなど「非居室」

主たる居室は暖冷房する時間が長く、その他の居室は暖冷房する時間が短い。
その居室だけを冷暖房するのが「部分暖房」 家全体を暖房するのが「全館暖房」です。

そして 常時、連続で暖房するのが「連続暖房 いるときだけ暖房するのが「間歇暖房」です。

普通のおうちはリビングや寝室などを、人がいるときだけ暖房するから「部分間歇暖房」となります。
家全体を連続で暖めるのが「全館連続暖房」です。

現在の一次エネ計算ではこれらのように分類し計算してきました。
しかし、超高断熱住宅の出現によりこの計算方式が当てはまらなくなってきたのです。

そこで現在、新しい計算方法の検討が行われています。

当社はその検討の委員会に入り意見を言わなくてはならないのですが、なかなか難しい。

超高断熱住宅だけに的を絞れないからです。

UA0.3以下の建物だけになれば、家中ほぼ同じ温度なので、細かく様々なことを検討する必要もなさそうです。でも性能がほどほど以下の建物だと、暖房していないと寒い部屋ができたり、いるときといないときで冷暖房の仕方が大きく変わるので、様々なことを考えなくてはならなくなります。計算ロジックも大変です。

この委員会には、国の研究所のかたや大手ハウスメーカー、そして最先端の工務店がいます。
議論しているとハウスメーカーと工務店の考え方が違うような気がします。

私たちの方が大分性能が良いのが原因みたいです。
国の研究機関のかたはさすがに優秀なかたが多く我々の立場を理解してくださいますが、様々なタイプの建物を計算しなくてはならないので調整が難しいみたいです。

しかし新しい計算方法の概要は見えてきています。まだ、そうなると決まったわけではないのでここでは詳しくお伝えできませんが、今までの方法より柔軟性が有りかなり進化します。我々の作っているような高性能住宅でも計算できるようです。

もう少し時間はかかりそうですが楽しみですね。

パッシブハウス,日記・想い,設備・空調

建物のエネルギーを評価するのにBELS(ベルス)という評価方法が日本では用いられます。

最終的にこのようなラベルが発行されます。

日本式のエネルギー計算をして認定されるのです。この住宅は67%削減ということですごいエネルギー性能だと言うことが一目でわかります。

パッシブハウスなのですから楽勝ですね。5つ星もらってますがもっと★があれば10個くらいもらえたりして(笑)

審査員も疑う性能!

今回も審査の段階で審査ストップして疑われました。

大きな吹抜があったりドアのない玄関ホールとつながる広いリビング空間に6畳用エアコンはおかしいというものです。

審査員さんがにわかに信じられないのも無理ないですね。

20年、30年先を見越した性能ですから。

普通の常識では、この広い空間を6畳用エアコンで冷やすなんて間違いに違いないと思うのも無理ないですね。

でも本当はもっとすごいのです。

この家の性能は?

今回計画中のPHPPのverificationシートの抜粋です。

黒い四角が家全体の有効床面積が100㎡ 赤い四角が暖房負荷で10W/㎡ 青い四角が冷房負荷で18W/㎡です。

何を現しているかというと一番寒いときの必要な暖房量、冷房量が解るのです。

暖房を例にとると 100㎡の家で床面積1㎡あたり10W必要と言うことですから 100×10=1000
ということで 一番寒いときに1000Wの暖房エネルギーを作れる暖房機器が必要と言うことになるのです。

冷房だと 100×18=1800W 冷房時の方が多いですね。1800W必要です。

6畳用エアコンの性能はどうでしょうか?

冷房 2.2kW すなわち2200W 暖房2.5kW 2500Wです。

先ほどの計算で冷房 1800W 暖房1000W必要と計算されていました。

本当に6畳用で間に合うのが解りますね。むしろ暖房は3畳用エアコンで良さそうです。(笑)(そんなの無いと思いますけど)

リビングで6畳用?家全体で6畳用?

先ほどの審査員の質問は「リビングのエアコン6畳用で大丈夫ですか?」でした。でもこの計算は「家全体が6畳用でOKです。」なのです。

あらあら、とんでもない性能ですね。家全体を6畳用エアコンでとは。(笑)

こんなこと審査員さんには面倒なので説明しませんけど、実際のことなのです。

当社以外で家を作った皆さん。信じたくないですよね。聞かなかったことにした方がいいです。

実際の運用は?

当社の住宅は6畳用エアコンで十分と言うことが解りました。

しかし、これは平常時の話。様々な想定が必要ですね。

万が一壊れたら?

お客さんが大勢訪れたら?

ホットプレートで焼肉!夏にも鍋が食いたい!など

リスクは様々です。

そのため当社ではエアコン2台体制。吹抜の上とリビング
何かあって暑ければもう一台付ければ良いし、2台を弱く動かすのでもOKです。

万が一の故障時ももう一台あれば大丈夫。2台同時に壊れることはあまりないですからね。

今朝は寒かった

11月17日 今朝は寒かったですね。

外気温1.3℃ 室温20.4℃まで下がりました。
もちろん11年たった秩父パッシブハウスでは暖房は全くしていません。
暖房費0円が11年も これから先エネルギーの値段が上がっても安心ですね。

換気・空気,日記・想い,設備・空調

洗濯機を取り上げますが、

汚れが落ちるかとか
繊維が傷まないかとか
毛玉がとか、
しわが
見たいな洗濯機の一般的に求められる性能の話ではありません。高性能な住宅専門の建築士、目線での話です。

今回の検討は空気質観点が課題です。

消費エネルギー 

たくさんのおうちのデーターをとってますが細かく分析してもしょうが無いので大雑把に。
洗濯機はとても優秀です。1回の洗濯脱水なら10円もかからないです。
乾燥機能のあるものはヒートポンプ式なら50円ヒーター式なら100円そんなイメージです。

水道代


過去ブログ 見てください。https://ta-k.jp/post-1496/
下水道代金を含むと大金です。 洗濯1回で20円くらいですね。これは使用水量の少ない斜めドラムの場合なので縦型はもう少し増えそうです。残り湯使えればもう少し減りそうですね。

音、振動

寝室の横とか避けたいですね。私は洗濯機がうるさいと寝にくいです。
ですが最近の良いものは静かですね。ここはそれで終わり。(笑)

空気質

今回はここを考えたいと思いました。
室内の健康を調べていたら、カビなどの影響がとても大きいということが解りました。
大きな発生源の一つが洗濯機。
カビの発生には栄養 温度 水 が必要ですね。
洗ってすすいで脱水するのですから洗濯機内部は衛生的になって良さそうです。水は残っても栄養はなさそうでは?と思ってしまいます。
しかし違ったのです。水位などの変化から洗剤の泡などが洗濯機上部に残ってしまうことが多くそれが残り栄養源となるとのこと。
ですから洗濯槽の上部ほどカビが生えやすい状態になっています。
そのカビが洗濯機から空気中に飛び出していると言うこと。それもかなりの量らしいです。

洗濯機からカビがまき散らかされているのを想像するといやですね。
おうちの中が快適なのにカビがたくさん浮遊しているのは困ります。

その洗濯槽のカビは洗濯すすぎをしても若干は水の中に残るようで衣類に残ります。ゆっくり乾いたときに残る匂いの原因はその辺かも。

ドラム式の方が洗剤のこりが少ないのでかびにくい。(本当かな)

洗濯機の蓋はきちんと開けておくことも大切です。内部を乾かすことが重要です。

洗濯機の乾燥機能

乾かすと言えば、衣類の乾燥機能も効果絶大です。
一体型の乾燥洗濯機は衣類を乾かすときに洗濯槽も乾かすのでカビ菌の発生がとても少ないようです。
週に2,3回乾燥機能を使うことで衛生的に保てる。ということです。

そうすると、空気質の観点からは衣類乾燥機を別置きにしないで一体型を選んだ方が良いと言うことになりますね。
日中、太陽光発電で発電した電気で乾かせば、環境負荷もないですし。罪悪感も少ない。(笑)


最近のドラム式洗濯乾燥機は割とふっくらしわも少なく乾きますね。良い感じです。
空気質の観点から、たまには乾燥機能を使うのも良さそうです。
別に毎日使っても良いですね。太陽光発電でエネルギー作っているのですから。(笑)

結論

カビをまき散らかさないためには乾燥機能一体型の洗濯機で衣類乾燥まで使うのが効果的ということでした。

環境・エネルギー,設備・空調

今年も令和4年度建築基準整備促進事業の委員となりました。

この会議は次の建築基準法の元となる、考え方など準備する事業です。

私は、熱的環境検討WGに所属しています。

昨年度の話し合われた内容についてかいつまんでご報告です。

資料は国交省のホームページで公開されてますのでそれを引用させていただきます。

現在の冷暖房の消費エネルギー評価

出展 令和3年度建築基準整備促進事業(E16)
成果報告会資料

現在は、3種類のパターンから一つ選んで計算します。

①昔ながらの人がいるだけの部屋を人がいるときだけ冷暖房する居室間歇(かんけつ)運転方式

②人がいる部屋をずっと冷暖房する運転方式 居室連続運転

③家中すべてのお部屋をずっと冷暖房する方式 全館連続運転

これたのどれかに当てはめてエネルギーを計算していました。

ほとんどの場合、①番の居室間歇運転でしょう。

リビングにエアコンを付け暑いときだけエアコンを付ける 寒いときだけエアコンを付けるという生活ではないでしょうか?

寝室や子供部屋もそうですね。

最近、エアコンは付けっぱなしの方が経済的なんて言う話もあり、リビングだけは②のずっと付けっぱなしと言う人も増えてきたかもしれません。

省エネ性は解らないBEI評価。

省エネ性能は普通に作ったときの消費エネルギーと実際に作ったときの家の消費エネルギーを比較します。

比較する対象は同じ運転モードの時なので、元々の絶対値が違います。ただ削減の割合を見ているだけです。

出展 令和3年度建築基準整備促進事業(E16)
成果報告会資料

居室間歇運転ではリビングを人がいるときだけしか冷暖房しませんから、元々の消費エネルギーも少ないですし削減量も少なめです。

ですが全館連続運転は元々の消費エネルギーが多いので削減量も大きくなります。

しかし変ですね。 省エネのための削減量を見ているのに 実際に使うエネルギー量は全館連続運転の方法が一番多くなります。

高断熱化や住まい方で当てはまらなくなっている

当社のような高性能な住宅の場合、全く当てはまらなくなってきます。

エアコンを1台リビングに付ければ家中暖かくなってしまうからです。
エアコンをリビングに一台ですから基準となる普通の住宅は居室間歇運転方式です。

しかし、エアコンを付けると家中暖まってしまう全館暖房。

さらに、人がいるとき付けたりいなくなったら止める 間歇(かんけつ)運転 ずっと付けっぱなしの 連続運転 というのとも違います。 例えば暖房なら 朝だけしか付けなくても暖かいという人も多いですから 人がいるとかいないとか言うのとも違いますし、連続で付けている用でほとんど止まっていますからそれも当てはまりません。この場合は朝だけ運転 寒いときの成り行き運転です。

昨年の実態調査結果

出展 令和3年度建築基準整備促進事業(E16)
成果報告会資料

この会議のメンバーは 学者さん ハウスメーカー研究所 そして私のような先進的な工務店

ですのでアンケート結果も少しゆがんでいそうです。

上が私たちが提供したデーター したが主にハウスメーカーのデーターです。

私たちのデーターの一部はパッシブハウスジャパンのメンバーに依頼しましたので性能が高い住宅が多いですね。

ハウスメーカーは等級4良くてZEH(UA0.5位の断熱)レベルです。

上のグラフで解るのが 性能が高い住宅(G3)では居室に個別のエアコンが全くないと言うことです。

すべて全館連続運転方式で計算すれば?

委員会で私は 複雑な計算方式をやめて 家全体を冷暖房してどこでもいつでも快適にするためのエネルギーを計算したらどうかと言うことを提案しています。私だけです。

今後高性能化は進みますし、レベルの低い住宅に住んでいる人でも、エアコンを付けっぱなしにする人も増えているからです。

省エネルギーのために住宅の性能評価が目的ですから、家の全体の性能を把握できれば良くて運転の方法の違いでのエネルギー消費量の差は考えなくて良いと思います。

昨日の会議でも 「高橋さんの言うのは理想論で現状とかけ離れている。」と言われてしまいました。現状はハウスメーカーの作っている等級4 ZEHレベルの家がターゲットのようで、その家のエネルギーを計算するためのようです。

欧米や中国ではすでにパッシブハウスの考え方が取り入れられ全館いつでも快適な温度でエネルギーを計算しています。

ちょっと残念ですね。

先の情報提供者として。

私のことは先生方も解っていはず。それでも呼ばれていると言うことは、その先も見据えていると言うこと。

変わり者、かけ離れた異端児 ではなく 先駆者 先駆けみたいな役割を求められているのかも。

あまり極論を言わずに様子を見ながら、10年後は普通になるかもしれない、これからの住宅の情報を伝えていきたいと思います。

修理 メンテナンス,建築費・光熱費,日記・想い,環境・エネルギー,耐久性・災害対策,耐震・構造,設備・空調

建築はシンプルに

これは私が普段から心がけていることです。
できるだけシンプルな方が良いことがたくさんあります。

デザインをシンプルに

外観、内観とも こったデザインがあります。それはそれで一見素敵なのですが、長い年月が建つと流行も変わります。あのときあれがはやっていたな?みたいなのもありますし、デザインは人の好みが大きいです。素敵だと思う人もいれば、やり過ぎと思う人も。年齢により感じ方も大きく違いますので若いときには良くても歳をとってから後悔もありそうです。
よりシンプルでバランスの良い方が、多くの人に受け入れられますし、長い年月が経ってもおかしく見えないです。

間取りをシンプルに

間取りが変形していたり細かい部屋がたくさんあるおうちが増えていますね。

今たくさんご要望いただくのが、シューズクローク、玄関手洗いコーナー、ファミリークローゼット、パントリー、スタディーコーナーその他、細かい部屋が1階にたくさんあります。細かいお部屋がぎっしり。その分LDKが狭めに。
将来その小さなスペースにものがたくさん詰め込まれるのだろうな。便利と言えば便利ですが、大金を払っておうちを作っているのにまるで収納を作っているようなおうちもあります。細切れのたくさんの収納ではなくもう少しシンプルに出来ないのかなと思います。

シンプルだけど人の居場所がある豊かな空間を作りたいと思っています。
細切れのお部屋ではなく。

部屋に役割を持たすのは良いのですが、可変的に住みこなすような家が良いと思います。将来のライフスタイルの変化に合わせてお部屋の役割を変えやすいような。生活に合わせて変化させやすいシンプルな間取り。
住む人の構成も変わるし、年齢も変わる。時代も変わる。そのような変化に耐えられない細かく固定された間取りだと将来住みにくくて壊されやすくなってしまうと思います。

構造をシンプルに

きちんとした構造区画で計画された住宅は頑丈です。大きな地震や台風などにも強くなります。

そして余分な補強材も少なくなりますからコストダウンできます。間取りがいびつだと大きな梁が必要になったり柱が多くなったりお金が余分にかかります。

将来、間取りの変更や増改築なども構造がシンプルだと やりやすいですね。

外壁の凹凸をシンプルに

間取りをシンプル 構造をシンプルと通じますが、でこぼこが多いと外壁の面積が多くなります。

外壁の面積が多いと言うことは、そこから熱が逃げやすいと言うことです。壁からの熱の逃げは 壁の面積×壁の断熱性能×内外温度差です。壁の面積が1割多ければ1割多く熱が逃げてしまいます。できるだけ小さい面積に抑えることが重要ですね。
複雑な外観は気密性も落ちそうですね。

屋根をシンプルに

屋根が複雑なのは一見かっこよく見えます。ですが屋根と壁の取り合い部分が増えたりして雨漏りがしやすくなります。雨漏りは屋根の平らな部分からと言うことはほとんどありません。ほとんどが屋根と壁などの取り合い部分からです。こういう部分を少なくするためにもできるだけ屋根はシンプルに作りたいですね。

窓をシンプルに

一昔前、小さな窓をたくさん付けるのがはやりましたね。私もやっていました。しかし、最近は見なおしています。

窓が多いと言うことは、雨漏りのリスクが増えると言うのは皆さんわかりやすいと思います。

しかし大きな問題は他にあります。熱の逃げです。
窓は主にガラスの部分とフレームの部分で出来ています。
このフレームの部分の熱の逃げが大きいのです。同じ窓の面積をとるのでも小さい窓を数多く付ける方がフレームの長さが多くなりますね。その分ガラスの面積の割合も小さめになります。

窓の役割は 光を取り入れる「採光」 風を取り入れる「通風」。そして太陽の日射熱を取り入れる「日射取得」があります。小さな窓が多いのはこれらが不利になります。
ガラスの面積や開く面積が小さくなるともったいないですね。

さらに同じ面積を確保するのに大きな窓一つと小さな窓二つでは、価格も違いますね。子捨て面でも不利な場合が多いですね。

窓の取り付け部位からの熱の逃げも重要です。窓を取り付けるためには何らかの下地部材が必要です。その分は断熱しにくいですね。その部分から割と熱が逃げることが知られています。我々の言葉でinstallψです。窓が細かくて多いのはデメリットがたくさんありますね。

設備をシンプルに

様々な設備があり、それらの設備は欠かせないものと、便利だから使うものがありますね。

それらの設備の一つ一つを解説したいところですが、長くなるので割愛します。

設備は壊れます。メンテナンスが必要です。取り替えも必要です。

最初に家を建てるときには憧れもあって付けることが多い設備でも、10年後くらいに壊れた時のことを考えてみてください。
途中で数万円の修理が必要かもしれません。
10年後取り替え時には数十万円かかるかもしれません。
新しい設備ができ、それまでの設備とは相容れず、不必要になったり取り替え不要かもしれませんね。本当に必要かもう一度冷静に考えて見られると良いですね。

設備類も数が多ければ数が多いだけ修理の頻度は多くなります。複雑な機械なら複雑なだけ修理の頻度が多くなります。本当に必要か、他のもので代用できないか考えてみた方が良さそうです。

シンプルは長持ち、省エネ、ローコスト

まだまだありそうですが、わかりやすいところを取り上げました。

このようにシンプルに作ることのメリットがたくさんあります。
住宅はファッション的な面もありますが、長い時間軸で見ると、私はそれより「シンプルに作ること」がとても重要なことだと思っています。
洋服や、靴、自動車やスマホとは違うのです。将来にわたりずっと住み続け、コストがかかり続けます。
長い時間軸で考えてみましょう。
あなたもシンプルが一番と思いませんか?

換気・空気,日記・想い,設備・空調

皆さんF式エアコンというのをご存じでしょうか?

ツイッターなどで様々な方がつぶやいているエアコンの設置方法です。

私の理解では、吹抜や階段の上部など熱のたまる位置にエアコンを付けそのエアコンで全館冷暖房するというもの。

暖かい熱は上に行くので普通に考えるとそこに付けるということはまず思いつきますね。

そして高断熱の住宅ならそのエアコン1台で家全体の冷暖房をしてしまえば良いのではないかと。

一番暖かいところにエアコンを置くことでエアコンの稼働率が上げられます。

すぐに冷えて止まってしまうと言うことが防げるわけです。

一般の方で家づくりをしているときにこれを思いつくというのはすごいですね。普通はデザインや間取りに気をとられてそこまで気が回らなそう。

我々のようなプロなら、一棟一棟試行錯誤を繰り返してますから、何も考えていないのはむしろ手抜き的なところですが、今の施主さんはすごいです。

このようにプロ顔負けの施主さんを「プロ施主」と言うらしいです。

ツイッターやブログを見ると自分の家でエアコンの設定温度を変えたり吹き出しの風量を変えたりしてエアコンを上手に動かしています。

上手に動かすというのは、省エネな運転はもちろん 除湿を促進させる運転。高性能住宅では湿度が高くなりがちですが、それを再熱除湿などの機能を使わずに、エアコンの使い方で冷房時の潜熱比を上げようというのだからすごい。

私が今まで取り組んできたことが、一般の施主さんが始めているなんてびっくりです。

すごいな!

F式エアコン

このエアコンは3台目。20年以上前にF式エアコンしていた。UA=0.5W/㎡くらいだから冷房時には1台のエアコンでまかなえても、暖房はダメでした。(笑)(暖まるけど消費電力が大きすぎで)

このところ暑いので今年は早めに動かし始めました。

F式エアコン よく調べたら 吹抜(ふきぬけ)式エアコンじゃなく フエッピーさんが考えたエアコン方式らしいですね。

昨日は35度くらいだったらしいのでそれなりに消費電力多いね。

夜間の低負荷時にも除湿すれば良いけど、「プロ施主」さんが言うようにあまり除湿は進まない。ちいさなエアコンじゃないとだめだね 。40坪40エアコンは夜間では大きいのかな?

この辺は全く解らないや。成り行きなので。「プロ施主」のブログで勉強しよう。!!

日本中で試しているのでとても参考になる。(笑)

こういう時代なんだな。

パッシブハウス,換気・空気,断熱・気密,日記・想い,環境・エネルギー,設備・空調

高断熱住宅は夏暑い!

そういうお話を聞きませんか?

それは正しいです。高断熱住宅は一般の住宅より室内の温度が高くなり易いです。
一般の住宅は、断熱されておらず熱は逃げ放題。
スカスカなので風は入り放題です。
ですから室内の温度は外気温に近づきます。

パッシブハウスが夏暖かくなってしまう原因

原因は主にこれらが考えられます。

断熱での保温力

内部発熱

地中放熱

放射冷却

隙間風

これらの原因が重なり合い、室内のお温度が高くなってしまいます。

保温力による室温維持

まずはわかりやすい保温力です。

一般的な住宅では、断熱が少ないですから室内の熱が逃げていきます。

人間に例えるとわかりやすいですね。

パッシブハウスがダウンジャケット。 普通の家が薄手のシャツ。

体温は36度くらい有、外気温が30度だとすると薄手のシャツなら体温が放熱されて涼しそうですが、ダウンジャケットだと暑いです。
パッシブハウスは夏にもダウンジャケットを着ているようなものかもしれません。

内部発熱

人は生活すると多くの熱を発します。

人間の体温も36度ありますから、わずかですが熱を出し室温を暖めます。

テレビを見れば熱が出ます。テレビも触ると暖かいですね。300Wの消費電力のテレビは300Wの熱を出しているのと同じです。
 料理をすれば熱も出ます。炊飯器も電子レンジもポットも。電気やガスを使った分だけ熱に変わるのです。

照明もそうですね。LEDの電球も暖かいですね。洗濯機もスマートホンも熱を出します。

これらの熱で自然に室内は暖まっていきます。先ほどの保温力がこれらの熱を逃がしません。室内で作られた熱が室内にとどまってしまうのです。

夜間の放射冷却

夜間は外気温が低くなると言うこともありますが、無視できないのが放射冷却現象です。
宇宙は寒いですから、空に向かって熱が放射されています。

普通の家なら屋根から放射される熱の影響で室内が涼しくなります。
しかしパッシブハウスですときちんと断熱されていますから放射冷却の恩恵は受けられません。夏の夜間だけ断熱がとれれば良いのではないかと思うのですがそういうわけにもいきませんね。

地中への放熱

地中の温度は安定しています。外気温に比べて夏は涼しく冬は暖かいです。地中の深くは一年の平均気温位の温度となっています。
 パッシブハウスでは基礎の下にもきちんと断熱をしますから、地面に熱を逃がしません。冬は良いのですが、夏は地面に熱が吸い取られた方が良いですね。
 普通の家は基礎の下に断熱をしませんから暑くなった室内の熱を地面に流せます。地面の冷たい熱が室内に入り込むイメージです。

隙間風

隙間のが多い一般的な家では外の空気がどんどん入り込み空気が入れ換えられます。これは換気と同じです。室内の暖かい空気が外に排出されると言うことです。外が涼しければ室内も涼しくなります。

しかしパッシブハウスでは計画された換気のみです。それ以外の換気は行われませんから熱も入れ替わりません。

パッシブハウスは本当に夏暑いのか?

ご安心ください。パッシブハウスは快適です。
先にデメリットとしての原因を並べておきました。これだけ聞くと不安になりますよね。
これからパッシブハウスのすごさの解説をしながら皆さんの不安を取り除きましょう。

保温力は涼しさも保温する

保温力がすごいと言うことはどういうことでしょうか?

室温が高ければ高いまま。室温が低ければ低いままにしやすいと言うことです。
簡単に言うと、暑ければ暑いまま 寒ければ寒いままということですね。

それでは、快適な温度なら快適なままだと言うことです。

パッシブハウスでは決して無暖房、無冷房を目指しているわけではなく、最小限のエアコンなどの稼働は許容している規格です。めちゃくちゃ暑い日や寒い日にまでエアコンいらない家を作るより、ちょっとだけはエアコン使う家の方がコスパ良いですよね。

冷房の許容される大きさは除湿量の違いから地域によって違うので、今回は暖房に習って 冷房負荷を10W/㎡として解説します。

35坪くらいの家はパッシブハウスの床面積の考え方ではおよそ100㎡

その家を冷やすのには10W/㎡×100㎡で1000W必要だというのがパッシブハウスです。
一番暑いときに1000Wです。すごいと思いませんか?

6畳用のエアコンが2200Wです。

一番暑いときでさえ 35坪くらいの家が6畳用エアコン半分で冷えます。

本当のピーク時以外はとても少ない電力で大丈夫ですね。ほとんどの場合、弱く動いているだけだったり、止まっている時間が長かったりします。笑い話みたいですが、あまりに動いている時間が短いので「エアコンが壊れている」とお客様から言われたことがあるくらいです。

ですから、ちょっとの冷房で室内は涼しくなり、その涼しい快適な温度を維持するのが得意というわけです。大きなエアコンがうなっている室内と小さなエアコンがゆっくり動いているだけの室内どちらが良いですか?

エアコン嫌いの方にもおすすめです。無理矢理冷たい空気で冷やすと寒くてだるくなったりしますね。パッシブハウスでは無理矢理冷やすのではなくマイルドに冷やします。
私は暑さも涼しさも感じない快適な空間を目指しています。なかなかたどり着けないですけど。

内部発熱分を冷やす

室温が高くなる原因は、外気温が壁や屋根から伝わる。隙間風から入り込む。太陽の日射で暖まる。そして内部発熱です。

パッシブハウスでは最初の三つは設計力と性能でカバーします。高断熱により熱を入れない。高気密により隙間風を入れない。日射遮蔽により太陽熱を入れないと言うことですね。

ですが、最後の内部発熱だけはどうしようもありません。

室内での生活するのは一緒ですから。むしろパッシブハウスではおうちの中かが快適なため、あまり出かけたくなくなりおうちにいる時間が長くなるようです。
 内部発熱が増えてしまいますね。(笑)

ですがご安心ください。パッシブハウスはきちんと設計されています。内部発熱分だけ冷やしてしまえば良いと言うことです。エアコンを適切に使い、まんべんなく家中を空気が回るような計画をすることで、おうちの中どこにいても涼しくなります。快適な空間が広がりますから余計活動的になりまた内部発熱増えるかもしれませんね。
 余談ですが、快適なのでお友達が集まりやすくなった。という話も良く聞きます。これも内部発熱が増えますけど、楽しい時間を過ごすために少しエアコン稼働させるのはやむを得ないですね。お友達5人内部発熱があってもパッシブハウスなら理理論的には冷房費は1時間あたり10円も増えませんよ。(笑)

放射冷却を活用できるか?

これに関してそのままのパッシブハウスでは難しいですね。

何らかの設計の工夫が必要です。

屋根の通気そうから冷気を室内に送るとか、その冷気を基礎に蓄熱させるとか。

工夫をすれば何かしら出来そうです。でもなぜ髙橋建築はやらないのか?

それは、コストと安全性です。

そのような仕組みを作るためにはコストがかかります。それだけコストを掛けたとしてもエアコンをなくすことは不可能でしょう。ですからすべて追加費用ですね。パッシブハウスではエアコンの効率がとても良いですから、底に掛けた費用をペイすることは出来ないでしょう。それならそこに費用は掛けずに少しエアコンを多く動かした方が良さそうです。
 地球環境のために少しでもエアコンの稼働を減らしエネルギー削減をしたいという方がいらっしゃるかもしれません。しかし、その費用を太陽光発電設備に使えば余るほどの電気が作れます。余分な仕組みを作らずに太陽光発電+エアコンの方がコスパは断然いいですね。
放射冷却で冷やされた外気を取り込むと言うことは温度は下がりますけど、湿気もたくさん持ち込むのでそれを除湿するエネルギーは膨大です。放射冷却利用がうまくいかない理由がそこにもあります。

基礎から放熱 地中熱利用は得か?

皆さんこれも理論的に考えてみてください。
夏に基礎から放熱させて、室内を冷やすと言うことは、冬にも熱が逃げていると言うことですね。

冬の熱の逃げは大きいです。何しろ冬の方が期間がないですから。

夏ちょっと得でも冬は大分そんです。

ですがこれは地域によって大きく状況が変わります。沖縄などは夏が長いので基礎下には断熱しない方が断然得なようです。

宮崎あたりだと薄い断熱のようです。秩父だとまあまあ。東北北海道だと大分必要になります。

この断熱量はシミュレーションをして夏冬考え最適なところを見つけてください。

隙間風をどうするか?

隙間が多い住宅は、夜間外が涼しくなってくると、外の空気が入り込んで家の中も涼しくなっていきます。

ですがパッシブハウスでは自然に涼しくなって行きませんね。

風で涼しくなると言うのは、快適というのとはちょっと違いそうです。もちろん暑いときに爽やかなそよ風みたいなのがあると気持ち良いです。しかし、夏に涼しく感じるほどの風をずっと当たり続けるのは不快ですね。扇風機は涼しいですけどずっと扇風機に当たり続けることが快適ですか?

外気温が率い時の隙間風は少し涼しいですが、大きな問題があります。それは湿気です。
夏の外気はたくさんの湿気を含んでいます。
本当の快適な空間を作るには、その湿気を取り除かなくてはなりません。

エアコンで湿気を取るしかないのですが、温度を下げるより湿気を取り除く方が難しいですし、エネルギーも使います。

ですから、本当に暑い日が続くときには、外気はできるだけ取り込まず、室内の涼しい快適な空気を維持することを務めた方が良いのです。この辺を勘違いしている人が多いですね。

地域や時期にもよりますので一概には言えませんが、私たちの地域では、夏に外気はできるだけ取り込まないというのが良さそうです。

結論:夏のパッシブハウスは暑いのか?

普通の家より快適で省エネ。

当たり前ですね。

絶対にエアコンは使いたくないという方は除きます。
パッシブハウスはエアコン使っている感が少ないのでエアコン嫌いの方にもおすすめなことは間違いないですけど、エアコン使うのはポリシーに反するというかたくなな方は、パッシブハウスじゃない方が良いかもですね。

ですが、ちょっとだけエアコンを使うことにより快適な空間で生活できます。室内が適切な環境に維持され、カビや、だになども少なくなり健康にも良いとなったらいかがでしょう?

パッシブハウスが夏暑いという、理論的でない、感情だけで、思いつきで情報を発信している人がいますが、残念ですね。

皆さんはそういう人に惑わされないでくださいね。

環境・エネルギー,設備・空調

アメリカで家庭のエネルギー消費からガスの排除が進んでいます。

オール電化が進んでいます。

この流れは、ウクライナの問題でロシアからのガスを少なくしようというのとは別の流れです。
ウクライナ問題より前から始まっています。

理由はCO2排出量を減らすためです。

関連記事のアドレスです。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/041200178/?fbclid=IwAR0FXh-iSzsPE2FuhJg88wFndFsULDEsGq00Dt9FDcng7jw-_HPYQhV1TS4

当社では省エネ性を高めるため、CO2排出量を減らすため、オール電化を進めてきていましたが、お客様のご要望でガス器具も使うこともありました。

どうしてもといわれると、断り切れませんでした。
特に、ガス衣類乾燥機などよく乾くからという理由でどうしてもといわれることもありました。
これに関しては、ご説明を丁寧にしてご理解いただき未だかって1台も入れておりません。

しかし、ヒーターやコンロはガスもありました。

ちょっとっ矛盾もありますね。

私の曖昧な態度が悪かったのだと思います。

省エネはお客様のため。地球のためということをしっかりと考えると、きちんとした態度を表明しなくてはならないと思いました。

今後当社ではガス、灯油を直接燃焼させる器具の設置はいたしません。
皆さんも、省エネ、CO2排出量削減をまじめに考えていきましょう。

設備・空調

秩父市で新築住宅に引っ越したご家族からのLINEが来ましたのでご紹介。

ホームオーナーさん初入浴

オーナーさんのそのままのコメント引用します。

***
まだ引っ越ししてないのですが、家族4人で銭湯に行く感覚で入浴してきました。

無暖房で室温25℃ありましたので、浴室から出る時のヒヤっとする感覚が皆無なので
不思議な体感に思わず笑ってしまいました(笑)
そのままタオル一枚で家中をウロいてしまいました(笑)
あと驚いたのは入浴して1時間経っても手足がポカポカして、熱いです!(笑)

アパートの時と同じ40℃で、かつ省エネの為に、浴槽の保温は直ぐに切ってしまったので、体感で38℃くらいのヌルイ湯に浸かっていたのに係わらず、入浴後の身体はまるで草津の天然温泉に入った後の様な感覚です。
アパートであれば入浴中も、追い焚きをして41℃、出た後は寒くて堪らないのに…

いかに住宅の性能が健康と直結しているのか…本当に恐ろしいほどに体感した入浴初日でした…(笑)

追伸
ユーティリティの換気扇はアドバイス通りに入浴後に回しっぱなしで回遊導線の各扉は全開にして、アパートに帰りました🌀

*****
暖房無しでポカポカの不思議な体験を上手に書いていただきましたのでご紹介しました。

ぬるめのお湯で大丈夫 健康にいい!

皆さんお風呂の温度は何度ですか?
 入浴前に体が冷え切っていたり、脱衣室や浴室が寒かったりすると暖まりたくて熱めのお湯につかったり熱めのシャワーが気持ちいいと言うことになりますね。

 ですが、お部屋が暖かいとどうでしょう。体は冷え切ってませんし、浴室も寒くありませんから、温めのお湯で十分と感じます。温めのお湯にゆっくりつかることによって体のしっっまでポカポカ。
  このホームオーナさんのお声にあるように湯上がりでも冷めにくい。温泉みたいな心地よさを味わえるのです。お部屋が寒くないというのが絶対条件ですね。

浴室内での体感温度が重要 ユニットバス選び

これはあまり耳にしない話かもしれません。

お部屋で過ごすときに室温ではなく輻射熱の温度なども含めた体感温度が重要だと言うことは皆さんご存じだと思います。

 お風呂でも同じなのです。近年はユニットバスが多いので新築住宅ではめちゃくちゃ寒いと言うことはないと思いますが、普通の断熱性能で普通のユニットバスを選んでしまったら全くダメです。

 おうちの断熱性能とユニットバス選びで入り心地に大きく差が出ます。「うちは高気密高断熱だから大丈夫」そんな声も聞こえてきそうですが、中途半端な断熱性能ではダメ。特に床断熱構法のおうちでは注意が必要です。ユニットバス周りの床下の断熱性能はとても低いです。玄関とともに冷えやすくなっています。冷たい空気がユニットバス周りを覆い尽くす構造です。

 そして重要なのはユニットバス周りの断熱。ローコストを歌う住宅会社はお客様が気がつかないところはとことん手を抜きます。
  ユニットバス本体のの壁や天井の断熱を確認してください。ひどいのは全く断熱していない。してあっても薄い発泡スチロールだけ。そのようなものがほとんどです。
  メーカーによって断熱方法が全く違うので要注意です。カタログに書いてあるのは浴槽の保温力のみお湯が冷めにくいかどうかだけですね。
  入り心地はそこではありません。浴だけではなく、浴全体が暖かくないとダメなのです。
  本当にメーカーの姿勢が出てきます。住むひとに心地よく入ってもらい健康に過ごしてほしいのか?カタログスペックだけあげて売れればいいのか?

 住宅会社のユニットバス選びでなんとなくその住宅会社の姿勢がわかりますね。知らないのか?知っていても売れればいいと考えるのか?

 おすすめはまるごときちんと断熱されているユニットバスを選ぶこと。表面温度が冷たいと感じない素材を選ぶこと。私が体感した中では○○さんのものが良いようです。たまにお客様のどうしてもという希望で他社を使うことがありますがちょっと残念な結果となってしまうことが多いです。

クリナップ ホームページから

シャワーだけ?

 暖かいおうちだと体が冷えてないためシャワーだけという人も多くなる傾向です。
  ゆっくり使って体を温めなくてもきれいになればいいのでしょうか?最近サワーのみと言うひとが増えている気がします。
  私はゆっくりつかる派です。今朝もお風呂の中で読書やメールチェック。気持ちいいですよ。真冬でもおうちが寒くないので一日二回入浴多いです。(笑)

裸でうろうろ

ホームオーナーさんのお便りにもありましたが、入浴後体ポカポカで裸でうろうろ。
  笑っちゃいました。うちでもそう!子供も私も少しの間裸だったり下着だったりで うろうろしています。(笑)
  真冬でも!お部屋の中は一年中快適ですから 湯上がりは一年中薄着です。
寒くてすぐ服を着なくちゃなんて思いません。ゆっくり体を冷ましながら、くつろいでます。

快適さは体感しないとわからない。

今回のホームオーナーさんもかなり勉強して詳しい方でしたが、体感して衝撃を受けたみたいですね。

 住宅会社のひとでも体感していないひとは全くわかっていません。残念ですね。ガラケーしか使ったことがないひとがスマホのことを語っている感じです。(笑)
 20年後くらいに気がつくのかな?普通の高気密高断熱とパッシブハウスクラスの住宅の違いが。

 住宅会社の方がわからないのに、一般の方がわからないのは無理ないですね。
  

現場レポート,設備・空調

前回の続きです。

第一種換気に小さな第三種換気を組み合わせる

秩父市役所の主事が疑問に思った最大のところは一種換気に三種換気を組み合わせて吸気不足にならないかと言うこと。
 結論から言うとなりません。
 実測もしました。

第一種換気の給気量が増える

測定をすると第一種換気の給気量が少し筒づつ増えるのです。
 第一種換気では給気もファンを回しています。その負荷が減るせいか、各級機構の給気量が微妙に増えます。割とバランスがとれてしまいます。

換気量はどのくらい?

日本のシックハウス法では1時間あたり0.5回の換気が求められます。言い換えると2時間で1回ですね。
 おうち全体の空気を2時間でそっくり入れ換えるのです。
 きちんと気密がとれ換気経路がしっかりしている住宅ならそれが可能です。
 2時間に1回空気を入れ換えると寒くなってしまいますね。それだけ暖房するのも大変です。そこで前回お話しした熱交換換気扇により熱を回収するのです。
  35坪くらいのおうちならおよそ300m3なので1時間あたり150m3の空気を入れ換えます。熱交換換気扇を使えば、50m3位の空気を入れ換えるのと同じくらいの熱損失ですむと言うことになるのです。高性能なものなら15m3位のものもあります。

さらに効率を上げる

そもそも日本の法律の0.5回の換気というのが割とアバウトです。住宅に使われる建材に毒が多いのが原因なのでやむを得ないですね。
 当社ではできるだけ毒が出ない建材を使っています。
 建材から毒が出ないとすると空気の汚れは人間の生活からの発生です。
 欧米では国によって違いますが、家の大きさではなく住む人間の数で決めることが多いようです。
 概ね一人あたり30m3 4人住まいなら4×30=120m3となります。
 寝室の数で決める場合もあるようです。寝るお部屋が3つなら4人。なぜかというと一つのお部屋は夫婦で使うと考えるからです。
 今回の住宅は3LDKなので4人と考え120m3
 メインの第一種熱交換換気扇は120m3での設計としました。

日本の法律を満たすために

第一種換気をメインの省エネ性能と基本的な空気の清浄する装置と考え、補助的な第3種換気により日本の法律をクリアーさせています。
 普段使いは第一種換気できちんと効率よく換気させる。そういった設計です。

秩父市役所建築主事えらい!

よくぞ気づいてくれました。といった感じですね。

今まで説明する機会もなく、理解してくれる人もいませんでしたから。

ですがこれが特殊なわけではありません。

欧米の高性能住宅では当たり前です。

日本の北欧風住宅メーカーは日本風にアレンジしてしまったのでまあ日本のレベルになってしまっているようですけど。

設計通りの風量か?

でも問題の本質はここではないです。

実際に設計通りの風量が出ているかが重要です。ほとんどの場合、設計通りの風量は出ていませんし出すのはとても難しいです。

適切な計画、施工が必要です。本当にきちんとした知識がないとダメなのです。

役所の設計時の審査は、その機械が風量を満たしているか、大きさを確認するのみ。
完了検査は、計画した機械がついているかのみ。

それだけなのです。きちんとした設計通りの風量が出ているかどうかなんて全く確認しません。あるいは確認しても全く出ていないことを知っているのかもしれませんね。

当社ではお客様に健康に生活してもらえるように最後に風量測定を行っています。

風量測定報告書

他社で家を建ててしまってご心配な方。
測定させていただければ無料で行いますよ。もしかしたらうまくいっているかもしれませんから。お気軽にご相談ください。
先着3名とさせていただきます。(同じメーカーは除く)

現場レポート,設備・空調

市役所建築主事のの完了検査がありました。
若い新人をお供につけての検査です。

「今回も素敵な建物ですね。髙橋建築さんの建物は楽しみなんです。」そう言っていただけました。

 当社の換気方法についてどうしてこうしているのか聞きたかったと言ってくださいましたのでご説明しました。ある程度わかっている方ではないと疑問にすらならないと思いますがさすが秩父市の建築主事。当社の換気方法について疑問を持っていただけました。

建築主事の鋭い質問 

当社の換気は建築確認申請では第一種換気がメインで、第三種換気を組み合わせています。そこで「第一種換気の給気が不足するのでは?」と鋭い質問

 確かに理屈ではそうなのです。入り口と出口を設けてバランスをとる設計をするのが基本です。
  特に当社のような高性能住宅になると気密性能が高すぎて、中途半端な給気口では、内外圧力差が生じてしまいきちんと排気量が確保できなくなります。

第三種換気の仕組み

 排気に換気扇(ファン)をつけると屋内と屋外の圧力差が生じます。その圧力差を利用して給気口から自然に空気を取り込むのが第3種換気です。
  しかしそんなにうまくいきません。実際には隙間から入ったり、換気扇の出口に風が吹いて圧力がかかっているときちんと排気できなかったり。
  当社でも以前は第三種換気を超すと有線でつけル場合もありましたが、実測すると、あまり機能しない場合がほとんどでした。

給気にもファンをつける第一種換気

 換気は健康な生活をする上でとても大切です。第三種換気ではきちんと換気できません。そのため当社では第一種換気としました。給気側にもファンをつけるのです。これで必要な換気量が確実に確保できるようになりました。

ダクト式にする理由

換気量がきちんと確保されてもそのきれいな空気をきちんと分配したり。汚い空気がきちんと排気されるように換気経路をしっかりする必要があります。
せっかくきれいな空気を取り込んでも、室内の汚い空気と入れ替わらずにそのまま出て行ってしまったら何にもならないですね。そのため空気がきちんと入れ替わるように換気経路を作る必要があるのです。
 きちんと計画換気を行うにはダクトを使い、空気の流れを計画しましょう。
 これを考えないメーカーはコストや施工のやりやすさのみで判断し、お客様のことを考えず第三種換気のままです。

換気による熱ロス

 高性能な住宅になってくると、屋根や壁、窓からの熱ロスが少なくなります。そうなると換気での熱ロスが目立ってくるのです。
  換気による熱ロスが無視できなくなってきます。せっかくの暖かい空気が換気することによって外の寒い空気と入れ替わる。もったいないですね。

熱交換換気扇を使おう

そこで出てくるのが熱交換換気扇。出て行く空気の熱を利用し、入ってくる空気を暖める。
  まるで魔法のような装置です。

ローヤル電機ホームページより

ローヤル電気さんのホームページから引用しました。まあ、お得と言うことです。説明ははしょります。
  この機械がいらないという言い訳をするという建築会社さんがいますが、性能がほどほどの建物だと自らいっているようなものです。残念ですがほとんどの高性能住宅には必ず必要です。

換気風量のチェック

当社では気密測定と一緒に各グリルの換気風量のチェックを行います。一般的な機械ならきちんと性能が出ているか検査するのは当然のことですよね。
 市役所の建築主事さんも風量測定の重要性はとても理解されていました。でも住宅でやっているというのは初めて聞いたとのこと。当社の本気度に感心されていました。

長くなってきてしまいました。
今回はここまでとします。
あまり突っ込んだ内容ではなく表面的な内容のみですが、長くなりましたね。
それぞれの項目で大事な話があるのですが、マニアックな内容になりすぎるので機会があったらまた(笑)