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髙橋建築

パッシブハウス,換気・空気,断熱・気密,日記・想い,環境・エネルギー,設備・空調

高断熱住宅は夏暑い!

そういうお話を聞きませんか?

それは正しいです。高断熱住宅は一般の住宅より室内の温度が高くなり易いです。
一般の住宅は、断熱されておらず熱は逃げ放題。
スカスカなので風は入り放題です。
ですから室内の温度は外気温に近づきます。

パッシブハウスが夏暖かくなってしまう原因

原因は主にこれらが考えられます。

断熱での保温力

内部発熱

地中放熱

放射冷却

隙間風

これらの原因が重なり合い、室内のお温度が高くなってしまいます。

保温力による室温維持

まずはわかりやすい保温力です。

一般的な住宅では、断熱が少ないですから室内の熱が逃げていきます。

人間に例えるとわかりやすいですね。

パッシブハウスがダウンジャケット。 普通の家が薄手のシャツ。

体温は36度くらい有、外気温が30度だとすると薄手のシャツなら体温が放熱されて涼しそうですが、ダウンジャケットだと暑いです。
パッシブハウスは夏にもダウンジャケットを着ているようなものかもしれません。

内部発熱

人は生活すると多くの熱を発します。

人間の体温も36度ありますから、わずかですが熱を出し室温を暖めます。

テレビを見れば熱が出ます。テレビも触ると暖かいですね。300Wの消費電力のテレビは300Wの熱を出しているのと同じです。
 料理をすれば熱も出ます。炊飯器も電子レンジもポットも。電気やガスを使った分だけ熱に変わるのです。

照明もそうですね。LEDの電球も暖かいですね。洗濯機もスマートホンも熱を出します。

これらの熱で自然に室内は暖まっていきます。先ほどの保温力がこれらの熱を逃がしません。室内で作られた熱が室内にとどまってしまうのです。

夜間の放射冷却

夜間は外気温が低くなると言うこともありますが、無視できないのが放射冷却現象です。
宇宙は寒いですから、空に向かって熱が放射されています。

普通の家なら屋根から放射される熱の影響で室内が涼しくなります。
しかしパッシブハウスですときちんと断熱されていますから放射冷却の恩恵は受けられません。夏の夜間だけ断熱がとれれば良いのではないかと思うのですがそういうわけにもいきませんね。

地中への放熱

地中の温度は安定しています。外気温に比べて夏は涼しく冬は暖かいです。地中の深くは一年の平均気温位の温度となっています。
 パッシブハウスでは基礎の下にもきちんと断熱をしますから、地面に熱を逃がしません。冬は良いのですが、夏は地面に熱が吸い取られた方が良いですね。
 普通の家は基礎の下に断熱をしませんから暑くなった室内の熱を地面に流せます。地面の冷たい熱が室内に入り込むイメージです。

隙間風

隙間のが多い一般的な家では外の空気がどんどん入り込み空気が入れ換えられます。これは換気と同じです。室内の暖かい空気が外に排出されると言うことです。外が涼しければ室内も涼しくなります。

しかしパッシブハウスでは計画された換気のみです。それ以外の換気は行われませんから熱も入れ替わりません。

パッシブハウスは本当に夏暑いのか?

ご安心ください。パッシブハウスは快適です。
先にデメリットとしての原因を並べておきました。これだけ聞くと不安になりますよね。
これからパッシブハウスのすごさの解説をしながら皆さんの不安を取り除きましょう。

保温力は涼しさも保温する

保温力がすごいと言うことはどういうことでしょうか?

室温が高ければ高いまま。室温が低ければ低いままにしやすいと言うことです。
簡単に言うと、暑ければ暑いまま 寒ければ寒いままということですね。

それでは、快適な温度なら快適なままだと言うことです。

パッシブハウスでは決して無暖房、無冷房を目指しているわけではなく、最小限のエアコンなどの稼働は許容している規格です。めちゃくちゃ暑い日や寒い日にまでエアコンいらない家を作るより、ちょっとだけはエアコン使う家の方がコスパ良いですよね。

冷房の許容される大きさは除湿量の違いから地域によって違うので、今回は暖房に習って 冷房負荷を10W/㎡として解説します。

35坪くらいの家はパッシブハウスの床面積の考え方ではおよそ100㎡

その家を冷やすのには10W/㎡×100㎡で1000W必要だというのがパッシブハウスです。
一番暑いときに1000Wです。すごいと思いませんか?

6畳用のエアコンが2200Wです。

一番暑いときでさえ 35坪くらいの家が6畳用エアコン半分で冷えます。

本当のピーク時以外はとても少ない電力で大丈夫ですね。ほとんどの場合、弱く動いているだけだったり、止まっている時間が長かったりします。笑い話みたいですが、あまりに動いている時間が短いので「エアコンが壊れている」とお客様から言われたことがあるくらいです。

ですから、ちょっとの冷房で室内は涼しくなり、その涼しい快適な温度を維持するのが得意というわけです。大きなエアコンがうなっている室内と小さなエアコンがゆっくり動いているだけの室内どちらが良いですか?

エアコン嫌いの方にもおすすめです。無理矢理冷たい空気で冷やすと寒くてだるくなったりしますね。パッシブハウスでは無理矢理冷やすのではなくマイルドに冷やします。
私は暑さも涼しさも感じない快適な空間を目指しています。なかなかたどり着けないですけど。

内部発熱分を冷やす

室温が高くなる原因は、外気温が壁や屋根から伝わる。隙間風から入り込む。太陽の日射で暖まる。そして内部発熱です。

パッシブハウスでは最初の三つは設計力と性能でカバーします。高断熱により熱を入れない。高気密により隙間風を入れない。日射遮蔽により太陽熱を入れないと言うことですね。

ですが、最後の内部発熱だけはどうしようもありません。

室内での生活するのは一緒ですから。むしろパッシブハウスではおうちの中かが快適なため、あまり出かけたくなくなりおうちにいる時間が長くなるようです。
 内部発熱が増えてしまいますね。(笑)

ですがご安心ください。パッシブハウスはきちんと設計されています。内部発熱分だけ冷やしてしまえば良いと言うことです。エアコンを適切に使い、まんべんなく家中を空気が回るような計画をすることで、おうちの中どこにいても涼しくなります。快適な空間が広がりますから余計活動的になりまた内部発熱増えるかもしれませんね。
 余談ですが、快適なのでお友達が集まりやすくなった。という話も良く聞きます。これも内部発熱が増えますけど、楽しい時間を過ごすために少しエアコン稼働させるのはやむを得ないですね。お友達5人内部発熱があってもパッシブハウスなら理理論的には冷房費は1時間あたり10円も増えませんよ。(笑)

放射冷却を活用できるか?

これに関してそのままのパッシブハウスでは難しいですね。

何らかの設計の工夫が必要です。

屋根の通気そうから冷気を室内に送るとか、その冷気を基礎に蓄熱させるとか。

工夫をすれば何かしら出来そうです。でもなぜ髙橋建築はやらないのか?

それは、コストと安全性です。

そのような仕組みを作るためにはコストがかかります。それだけコストを掛けたとしてもエアコンをなくすことは不可能でしょう。ですからすべて追加費用ですね。パッシブハウスではエアコンの効率がとても良いですから、底に掛けた費用をペイすることは出来ないでしょう。それならそこに費用は掛けずに少しエアコンを多く動かした方が良さそうです。
 地球環境のために少しでもエアコンの稼働を減らしエネルギー削減をしたいという方がいらっしゃるかもしれません。しかし、その費用を太陽光発電設備に使えば余るほどの電気が作れます。余分な仕組みを作らずに太陽光発電+エアコンの方がコスパは断然いいですね。
放射冷却で冷やされた外気を取り込むと言うことは温度は下がりますけど、湿気もたくさん持ち込むのでそれを除湿するエネルギーは膨大です。放射冷却利用がうまくいかない理由がそこにもあります。

基礎から放熱 地中熱利用は得か?

皆さんこれも理論的に考えてみてください。
夏に基礎から放熱させて、室内を冷やすと言うことは、冬にも熱が逃げていると言うことですね。

冬の熱の逃げは大きいです。何しろ冬の方が期間がないですから。

夏ちょっと得でも冬は大分そんです。

ですがこれは地域によって大きく状況が変わります。沖縄などは夏が長いので基礎下には断熱しない方が断然得なようです。

宮崎あたりだと薄い断熱のようです。秩父だとまあまあ。東北北海道だと大分必要になります。

この断熱量はシミュレーションをして夏冬考え最適なところを見つけてください。

隙間風をどうするか?

隙間が多い住宅は、夜間外が涼しくなってくると、外の空気が入り込んで家の中も涼しくなっていきます。

ですがパッシブハウスでは自然に涼しくなって行きませんね。

風で涼しくなると言うのは、快適というのとはちょっと違いそうです。もちろん暑いときに爽やかなそよ風みたいなのがあると気持ち良いです。しかし、夏に涼しく感じるほどの風をずっと当たり続けるのは不快ですね。扇風機は涼しいですけどずっと扇風機に当たり続けることが快適ですか?

外気温が率い時の隙間風は少し涼しいですが、大きな問題があります。それは湿気です。
夏の外気はたくさんの湿気を含んでいます。
本当の快適な空間を作るには、その湿気を取り除かなくてはなりません。

エアコンで湿気を取るしかないのですが、温度を下げるより湿気を取り除く方が難しいですし、エネルギーも使います。

ですから、本当に暑い日が続くときには、外気はできるだけ取り込まず、室内の涼しい快適な空気を維持することを務めた方が良いのです。この辺を勘違いしている人が多いですね。

地域や時期にもよりますので一概には言えませんが、私たちの地域では、夏に外気はできるだけ取り込まないというのが良さそうです。

結論:夏のパッシブハウスは暑いのか?

普通の家より快適で省エネ。

当たり前ですね。

絶対にエアコンは使いたくないという方は除きます。
パッシブハウスはエアコン使っている感が少ないのでエアコン嫌いの方にもおすすめなことは間違いないですけど、エアコン使うのはポリシーに反するというかたくなな方は、パッシブハウスじゃない方が良いかもですね。

ですが、ちょっとだけエアコンを使うことにより快適な空間で生活できます。室内が適切な環境に維持され、カビや、だになども少なくなり健康にも良いとなったらいかがでしょう?

パッシブハウスが夏暑いという、理論的でない、感情だけで、思いつきで情報を発信している人がいますが、残念ですね。

皆さんはそういう人に惑わされないでくださいね。

環境・エネルギー,設備・空調

アメリカで家庭のエネルギー消費からガスの排除が進んでいます。

オール電化が進んでいます。

この流れは、ウクライナの問題でロシアからのガスを少なくしようというのとは別の流れです。
ウクライナ問題より前から始まっています。

理由はCO2排出量を減らすためです。

関連記事のアドレスです。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/041200178/?fbclid=IwAR0FXh-iSzsPE2FuhJg88wFndFsULDEsGq00Dt9FDcng7jw-_HPYQhV1TS4

当社では省エネ性を高めるため、CO2排出量を減らすため、オール電化を進めてきていましたが、お客様のご要望でガス器具も使うこともありました。

どうしてもといわれると、断り切れませんでした。
特に、ガス衣類乾燥機などよく乾くからという理由でどうしてもといわれることもありました。
これに関しては、ご説明を丁寧にしてご理解いただき未だかって1台も入れておりません。

しかし、ヒーターやコンロはガスもありました。

ちょっとっ矛盾もありますね。

私の曖昧な態度が悪かったのだと思います。

省エネはお客様のため。地球のためということをしっかりと考えると、きちんとした態度を表明しなくてはならないと思いました。

今後当社ではガス、灯油を直接燃焼させる器具の設置はいたしません。
皆さんも、省エネ、CO2排出量削減をまじめに考えていきましょう。

設備・空調

秩父市で新築住宅に引っ越したご家族からのLINEが来ましたのでご紹介。

ホームオーナーさん初入浴

オーナーさんのそのままのコメント引用します。

***
まだ引っ越ししてないのですが、家族4人で銭湯に行く感覚で入浴してきました。

無暖房で室温25℃ありましたので、浴室から出る時のヒヤっとする感覚が皆無なので
不思議な体感に思わず笑ってしまいました(笑)
そのままタオル一枚で家中をウロいてしまいました(笑)
あと驚いたのは入浴して1時間経っても手足がポカポカして、熱いです!(笑)

アパートの時と同じ40℃で、かつ省エネの為に、浴槽の保温は直ぐに切ってしまったので、体感で38℃くらいのヌルイ湯に浸かっていたのに係わらず、入浴後の身体はまるで草津の天然温泉に入った後の様な感覚です。
アパートであれば入浴中も、追い焚きをして41℃、出た後は寒くて堪らないのに…

いかに住宅の性能が健康と直結しているのか…本当に恐ろしいほどに体感した入浴初日でした…(笑)

追伸
ユーティリティの換気扇はアドバイス通りに入浴後に回しっぱなしで回遊導線の各扉は全開にして、アパートに帰りました🌀

*****
暖房無しでポカポカの不思議な体験を上手に書いていただきましたのでご紹介しました。

ぬるめのお湯で大丈夫 健康にいい!

皆さんお風呂の温度は何度ですか?
 入浴前に体が冷え切っていたり、脱衣室や浴室が寒かったりすると暖まりたくて熱めのお湯につかったり熱めのシャワーが気持ちいいと言うことになりますね。

 ですが、お部屋が暖かいとどうでしょう。体は冷え切ってませんし、浴室も寒くありませんから、温めのお湯で十分と感じます。温めのお湯にゆっくりつかることによって体のしっっまでポカポカ。
  このホームオーナさんのお声にあるように湯上がりでも冷めにくい。温泉みたいな心地よさを味わえるのです。お部屋が寒くないというのが絶対条件ですね。

浴室内での体感温度が重要 ユニットバス選び

これはあまり耳にしない話かもしれません。

お部屋で過ごすときに室温ではなく輻射熱の温度なども含めた体感温度が重要だと言うことは皆さんご存じだと思います。

 お風呂でも同じなのです。近年はユニットバスが多いので新築住宅ではめちゃくちゃ寒いと言うことはないと思いますが、普通の断熱性能で普通のユニットバスを選んでしまったら全くダメです。

 おうちの断熱性能とユニットバス選びで入り心地に大きく差が出ます。「うちは高気密高断熱だから大丈夫」そんな声も聞こえてきそうですが、中途半端な断熱性能ではダメ。特に床断熱構法のおうちでは注意が必要です。ユニットバス周りの床下の断熱性能はとても低いです。玄関とともに冷えやすくなっています。冷たい空気がユニットバス周りを覆い尽くす構造です。

 そして重要なのはユニットバス周りの断熱。ローコストを歌う住宅会社はお客様が気がつかないところはとことん手を抜きます。
  ユニットバス本体のの壁や天井の断熱を確認してください。ひどいのは全く断熱していない。してあっても薄い発泡スチロールだけ。そのようなものがほとんどです。
  メーカーによって断熱方法が全く違うので要注意です。カタログに書いてあるのは浴槽の保温力のみお湯が冷めにくいかどうかだけですね。
  入り心地はそこではありません。浴だけではなく、浴全体が暖かくないとダメなのです。
  本当にメーカーの姿勢が出てきます。住むひとに心地よく入ってもらい健康に過ごしてほしいのか?カタログスペックだけあげて売れればいいのか?

 住宅会社のユニットバス選びでなんとなくその住宅会社の姿勢がわかりますね。知らないのか?知っていても売れればいいと考えるのか?

 おすすめはまるごときちんと断熱されているユニットバスを選ぶこと。表面温度が冷たいと感じない素材を選ぶこと。私が体感した中では○○さんのものが良いようです。たまにお客様のどうしてもという希望で他社を使うことがありますがちょっと残念な結果となってしまうことが多いです。

クリナップ ホームページから

シャワーだけ?

 暖かいおうちだと体が冷えてないためシャワーだけという人も多くなる傾向です。
  ゆっくり使って体を温めなくてもきれいになればいいのでしょうか?最近サワーのみと言うひとが増えている気がします。
  私はゆっくりつかる派です。今朝もお風呂の中で読書やメールチェック。気持ちいいですよ。真冬でもおうちが寒くないので一日二回入浴多いです。(笑)

裸でうろうろ

ホームオーナーさんのお便りにもありましたが、入浴後体ポカポカで裸でうろうろ。
  笑っちゃいました。うちでもそう!子供も私も少しの間裸だったり下着だったりで うろうろしています。(笑)
  真冬でも!お部屋の中は一年中快適ですから 湯上がりは一年中薄着です。
寒くてすぐ服を着なくちゃなんて思いません。ゆっくり体を冷ましながら、くつろいでます。

快適さは体感しないとわからない。

今回のホームオーナーさんもかなり勉強して詳しい方でしたが、体感して衝撃を受けたみたいですね。

 住宅会社のひとでも体感していないひとは全くわかっていません。残念ですね。ガラケーしか使ったことがないひとがスマホのことを語っている感じです。(笑)
 20年後くらいに気がつくのかな?普通の高気密高断熱とパッシブハウスクラスの住宅の違いが。

 住宅会社の方がわからないのに、一般の方がわからないのは無理ないですね。
  

現場レポート,設備・空調

前回の続きです。

第一種換気に小さな第三種換気を組み合わせる

秩父市役所の主事が疑問に思った最大のところは一種換気に三種換気を組み合わせて吸気不足にならないかと言うこと。
 結論から言うとなりません。
 実測もしました。

第一種換気の給気量が増える

測定をすると第一種換気の給気量が少し筒づつ増えるのです。
 第一種換気では給気もファンを回しています。その負荷が減るせいか、各級機構の給気量が微妙に増えます。割とバランスがとれてしまいます。

換気量はどのくらい?

日本のシックハウス法では1時間あたり0.5回の換気が求められます。言い換えると2時間で1回ですね。
 おうち全体の空気を2時間でそっくり入れ換えるのです。
 きちんと気密がとれ換気経路がしっかりしている住宅ならそれが可能です。
 2時間に1回空気を入れ換えると寒くなってしまいますね。それだけ暖房するのも大変です。そこで前回お話しした熱交換換気扇により熱を回収するのです。
  35坪くらいのおうちならおよそ300m3なので1時間あたり150m3の空気を入れ換えます。熱交換換気扇を使えば、50m3位の空気を入れ換えるのと同じくらいの熱損失ですむと言うことになるのです。高性能なものなら15m3位のものもあります。

さらに効率を上げる

そもそも日本の法律の0.5回の換気というのが割とアバウトです。住宅に使われる建材に毒が多いのが原因なのでやむを得ないですね。
 当社ではできるだけ毒が出ない建材を使っています。
 建材から毒が出ないとすると空気の汚れは人間の生活からの発生です。
 欧米では国によって違いますが、家の大きさではなく住む人間の数で決めることが多いようです。
 概ね一人あたり30m3 4人住まいなら4×30=120m3となります。
 寝室の数で決める場合もあるようです。寝るお部屋が3つなら4人。なぜかというと一つのお部屋は夫婦で使うと考えるからです。
 今回の住宅は3LDKなので4人と考え120m3
 メインの第一種熱交換換気扇は120m3での設計としました。

日本の法律を満たすために

第一種換気をメインの省エネ性能と基本的な空気の清浄する装置と考え、補助的な第3種換気により日本の法律をクリアーさせています。
 普段使いは第一種換気できちんと効率よく換気させる。そういった設計です。

秩父市役所建築主事えらい!

よくぞ気づいてくれました。といった感じですね。

今まで説明する機会もなく、理解してくれる人もいませんでしたから。

ですがこれが特殊なわけではありません。

欧米の高性能住宅では当たり前です。

日本の北欧風住宅メーカーは日本風にアレンジしてしまったのでまあ日本のレベルになってしまっているようですけど。

設計通りの風量か?

でも問題の本質はここではないです。

実際に設計通りの風量が出ているかが重要です。ほとんどの場合、設計通りの風量は出ていませんし出すのはとても難しいです。

適切な計画、施工が必要です。本当にきちんとした知識がないとダメなのです。

役所の設計時の審査は、その機械が風量を満たしているか、大きさを確認するのみ。
完了検査は、計画した機械がついているかのみ。

それだけなのです。きちんとした設計通りの風量が出ているかどうかなんて全く確認しません。あるいは確認しても全く出ていないことを知っているのかもしれませんね。

当社ではお客様に健康に生活してもらえるように最後に風量測定を行っています。

風量測定報告書

他社で家を建ててしまってご心配な方。
測定させていただければ無料で行いますよ。もしかしたらうまくいっているかもしれませんから。お気軽にご相談ください。
先着3名とさせていただきます。(同じメーカーは除く)

現場レポート,設備・空調

市役所建築主事のの完了検査がありました。
若い新人をお供につけての検査です。

「今回も素敵な建物ですね。髙橋建築さんの建物は楽しみなんです。」そう言っていただけました。

 当社の換気方法についてどうしてこうしているのか聞きたかったと言ってくださいましたのでご説明しました。ある程度わかっている方ではないと疑問にすらならないと思いますがさすが秩父市の建築主事。当社の換気方法について疑問を持っていただけました。

建築主事の鋭い質問 

当社の換気は建築確認申請では第一種換気がメインで、第三種換気を組み合わせています。そこで「第一種換気の給気が不足するのでは?」と鋭い質問

 確かに理屈ではそうなのです。入り口と出口を設けてバランスをとる設計をするのが基本です。
  特に当社のような高性能住宅になると気密性能が高すぎて、中途半端な給気口では、内外圧力差が生じてしまいきちんと排気量が確保できなくなります。

第三種換気の仕組み

 排気に換気扇(ファン)をつけると屋内と屋外の圧力差が生じます。その圧力差を利用して給気口から自然に空気を取り込むのが第3種換気です。
  しかしそんなにうまくいきません。実際には隙間から入ったり、換気扇の出口に風が吹いて圧力がかかっているときちんと排気できなかったり。
  当社でも以前は第三種換気を超すと有線でつけル場合もありましたが、実測すると、あまり機能しない場合がほとんどでした。

給気にもファンをつける第一種換気

 換気は健康な生活をする上でとても大切です。第三種換気ではきちんと換気できません。そのため当社では第一種換気としました。給気側にもファンをつけるのです。これで必要な換気量が確実に確保できるようになりました。

ダクト式にする理由

換気量がきちんと確保されてもそのきれいな空気をきちんと分配したり。汚い空気がきちんと排気されるように換気経路をしっかりする必要があります。
せっかくきれいな空気を取り込んでも、室内の汚い空気と入れ替わらずにそのまま出て行ってしまったら何にもならないですね。そのため空気がきちんと入れ替わるように換気経路を作る必要があるのです。
 きちんと計画換気を行うにはダクトを使い、空気の流れを計画しましょう。
 これを考えないメーカーはコストや施工のやりやすさのみで判断し、お客様のことを考えず第三種換気のままです。

換気による熱ロス

 高性能な住宅になってくると、屋根や壁、窓からの熱ロスが少なくなります。そうなると換気での熱ロスが目立ってくるのです。
  換気による熱ロスが無視できなくなってきます。せっかくの暖かい空気が換気することによって外の寒い空気と入れ替わる。もったいないですね。

熱交換換気扇を使おう

そこで出てくるのが熱交換換気扇。出て行く空気の熱を利用し、入ってくる空気を暖める。
  まるで魔法のような装置です。

ローヤル電機ホームページより

ローヤル電気さんのホームページから引用しました。まあ、お得と言うことです。説明ははしょります。
  この機械がいらないという言い訳をするという建築会社さんがいますが、性能がほどほどの建物だと自らいっているようなものです。残念ですがほとんどの高性能住宅には必ず必要です。

換気風量のチェック

当社では気密測定と一緒に各グリルの換気風量のチェックを行います。一般的な機械ならきちんと性能が出ているか検査するのは当然のことですよね。
 市役所の建築主事さんも風量測定の重要性はとても理解されていました。でも住宅でやっているというのは初めて聞いたとのこと。当社の本気度に感心されていました。

長くなってきてしまいました。
今回はここまでとします。
あまり突っ込んだ内容ではなく表面的な内容のみですが、長くなりましたね。
それぞれの項目で大事な話があるのですが、マニアックな内容になりすぎるので機会があったらまた(笑)

日記・想い,設備・空調

一体型の便器が はやり始めて15年くらいたつでしょうか?

スタイリッシュでかっこいいですし、人が近づくと蓋が開いたり高機能ですね。

アラウーノなんて泡で便器を洗浄してくれてお掃除が楽ちんです。

当社では今まで相当な数の新築住宅を建て、たくさんのリフォームをしてきました。
そのため修理のお問い合わせもとても多いです。

特に多いのがトイレ。
最近は一体型の便器の修理依頼がとても多いのです。
TOTO LIXIL(INAX) Panasonic
どのメーカーも同じように修理依頼がたくさんあります。
便器は今や電気製品ですから10年くらいで修理がたくさん始まるのは当たり前ですね。

部品切れで修理できない

困るのが部品切れ。
修理ができないのです。
部品もユニット化されていてそのケーブルユニットがないからと言う理由で修理できないと言われたこともありました。
電気製品の心臓部の基板がないと言うこともよくあります。

40万の便器が買い換えに

TOTOの40万の便器の部品切れで修理不能と言われてしまったときにはお客様はとてもがっかりしていました。
「こんなに高い商品なのに治せないの?」
本当に気の毒でした。
修理ができないときには、便器ごと丸々買い換えになってしまうのです。
もったいないですね。

2世帯住宅で両方取り替え

2世帯住宅で両方とも一体型便器。最初から調子が悪く何度か修理した便器です。今回壊れたのは1台だけですが、壊れにくい便器に取り替えたいと、2台とも取り替えました。この方は一体型はもうこりごりだと言っていました。

ウォシュレットは必要?

ほとんどの方がウォシュレットになれていますので、ウォシュレットなしという洗濯筋はなさそうです。たまにウォシュレットもいらないという方もいらっしゃいますけど過去に数件です。
ウォシュレットは電気製品なので10年おきの修理はやむを得ません。
それでは、ウォシュレットがつけられて、掃除がしやすく、買い換えも苦にならない安いトイレはないのでしょうか?

安くて高性能な便器は存在する

高性能と言っても、イオンを撒いたり音楽を流したりという機能まではありません。
あくまでも一般的に欲しいような機能がある便器です。

縁レスで掃除がしやすい。
渦を巻いて洗浄するので汚れがつきにくい。
節水で5L以下で洗浄
汚れがつきにくい加工がしてある陶器
ウォシュレット
脱臭
節電
便座ヒーター
操作のしやすい壁付けリモコン

これで十分じゃないかと思いませんか?

当社ではこのような便器を格安で提供することを心がけています。
将来壊れても買い換えが気軽にできるお求めやすい価格です。

それでもアラウーノ?

もちろんそれもありです。掃除もしやすいですし高機能です。
今の便器で一番掃除しやすいと言われていますね。
座り心地も抜群。便座が広いです。
当社の事務所もアラウーノです。
15年くらい前、定価35万くらいだったでしょうか?高かった!
そろそろ部品がなくなると思うので修理できなくなるかもしれません。
壊れないことを祈るばかりです。
壊れたら次はどうするのかな?迷います。

修理や買い換えまで考えてそれを理解した上で、それでも一体型便器を買うことはありだと思います。
毎日使うものだから、座りやすく掃除しやすく、便利な機能があるということは重要ですね。
便器に手すりもつけられて使いやすい。
「こんなに違うのだから10万くらい高くても安い買い物!」そう思えなくもないですね。
省エネ性も高いので少々高くても安い便器の買うより良いかもしれません。

当社では選択をお客様にお任せしています。自分に合った選択をしてください。
コスパ重視! 快適重視! 性能重視! 清掃性重視! 省エネ重視!
何がいいのかな?

断熱・気密,設備・空調

皆さん樹脂サッシをお使いですね。

未だにアルミサッシはないですね。

SMARTWINレベルの木製の高性能サッシをお使いならとてもすばらしいですね。

樹脂サッシは当たり前ですが、樹脂サッシにもかなり違いがあるのはご存じですか?

左がAPW430 右がAPW330です。
ガラスがトリプルとペアなのは見れば解る違いですが、そのほかに解ることありますか?
大きな違いがありますね。樹脂の肉厚です。
耐久性の向上が見込めます。APW330のコストダウンはちょっと怖いですね。そのほかガラスのスペーサーやパッキン、チャンバー数も違います。性能の差がおおきく出そうです。

やはり一番気になるのは樹脂の厚みですね。APW430は海外製のようにごつくて長持ちしそうで安心です。当社では430標準です。ご安心ください。

日記・想い,設備・空調

皆さん、様々な省エネ頑張っていますね。

電気やガスなどのエネルギーの省エネもさることながらお水の省エネも重要ですね。

家庭でのお水の使用量を見てみましょう。


一番はお風呂、二位がトイレ、三位が炊事、そして洗濯です。

今日は洗濯時の節水です。

お風呂の残り湯を使おう!どこまで使う?

お風呂にはかなりのお湯が残されています。

すでに利用されている人も多いと思います。

洗濯のみに利用したり1回目のすすぎに利用したり。
日本の洗濯機は優秀ですからボタンでどこまで使うか洗濯できて便利ですね。
どこまで利用するかは、様子を見ながら決めればいいと思います。

匂いが気になったり、いろいろありますね。
各家庭で、人数の違い、年齢の違いなど様々な違いで、お湯の汚れ具合が大きく違いますので。

もうこれは考え方の差ですね。「残り湯なんて絶対に使いたくない!」という方もいらっしゃいますね。「節約よりも清潔が第一」それも考え方の一つです。

節約を意識されている方は残り湯を利用される方が多いですが、どこまで利用しているのでしょうか?洗濯のみ?1回のすすぎまで?最初から死後まで全部?

当社の住宅のオーナー様で組織する 「快適エコ研究所」(快適エコラボ)で、アンケートを採ってみると、多くの研究員の方が、洗濯のみの利用とお答えになっていました。

やはり、匂いなどを気にして、という意見が多かったです。

残り湯で洗って臭くないの?

これも研究員のアンケートの結果なのですが匂いが気になるという方はいらっしゃいませんでした。

しかし、「乾きが悪そうなときには、残り湯を使わない」など使い方の工夫をしていらっしゃる方もいました。

当社の住宅は、冬も暖かいので、洗濯物は乾きやすいようです。以前の洗濯物乾き具合のアンケートでも夜、洗濯して干しておくと朝には乾いているとほとんどの方がおっしゃっていました。

汚れの落ちは?

普通の水道水の温度は、低いですね。

残り湯は、入った直後なら40℃くらい。翌朝でも30℃くらいはありそうです。最近の浴槽は高断熱浴槽ですからとても冷めにくく作られています。

高い温度の方が、汚れが落ちやすいというのは皆さんご存じですよね。
では、実際にはどうなのでしょうか?

科学的に検証したわけではなく、あくまでも皆さん個人的な意見結果です。

汚れがよく落ちている気がするという人は、少ししかいませんでした。大半の人が「あまり実感が無い」と言うことです。
比較している訳では無いですからはっきりはわかりませんね。

残り湯取り装置知ってますか?

残り湯取りと聞くと、皆さんバスポンプをイメージすると思います。

「お風呂に入れたり、片付けたり面倒だな」皆さんそう思われるでしょう

しかし、便利な装置があるのです。

TOTOカタログから引用

これはあらかじめ、システムバスと洗濯機の間の配管をしておくのです。

建築時に設置しておくことで、ボタンを押すだけで残り湯を汲むことができます。
日本の優秀な洗濯機ならあらかじめ登録しておくことで、毎日、考えもせずに利用することもできます。便利ですね。

設置や片付け。片付け時に床にポタポタ水が垂れてしまって拭かなくちゃということもありません。

当社では、これを標準的につけております。

どれくらい節約できるの?

洗濯時の残り湯利用で一体どのくらい節約できるのでしょうか?

実験してみました。

私の家のパナソニック斜めドラム。洗い時に水道水でメーターを測定。
衣服は軽く普通の量?1回分(普通がわからないけどちょっとではなくぎゅうぎゅうでもなく。かるく)
メーター683.5→738.0 54.5Lです。
大人二人下着に上下の衣服 バスタオル靴下くらいかな?
子供の分がないので少ないです。
1回の洗いだけです。斜めドラムなので少なめと言うことだとは思いますけど。
1年だとだと54.5L*365日=19.8925m3です。
使う量で金額が変わるのですが一般家庭の3、4人世帯のうちでは一月20m3を超えることがほとんどですから2月では40m3
飯能市を例にとると2ヶ月で20~40m3が104.5円/m3 41~60m3が176円m3です。
多めに使う家庭は単価が跳ね上げる仕組みです。
秩父では151円、181円(税込み)です。熊谷は231円242円です。
この41m3を超えるか超えないかが鍵ですね。
皆さんいかがですか?

秩父の181円で計算すると年間3600円ということになります。
それに下水道料金
秩父市だと126.5円/m3なので2516円です。
(浄化槽の人はあまり関係ないけど浄化雄の維持費の方が高いかもです。点検検査費用でぼったくられていますし電気代が高い)

上下水道合計で年間6116円!!
洗濯一回毎日で。
お子さんがいて毎日2回だったり、シーツを洗ったり、冬は洗濯物が多くて夏より回す回数が多いかもしれません。
毎日2回動かすと上下水代金が12000円?
これが節約できるのか?
そう考えると残り湯取り装置優秀ですね。

残り湯取り装置の設置代金は?

残り湯取りの装置が15000円くらいそれに配管代金、取付代金ですから3万円前後です。

普通の家庭で2,3年で元が取れそうですね。子育て世代などで洗濯回数が多いご家庭ではもっと早く元が取れそうですね。

元が取れるとれないと言うことより水資源を大切に使うということからもおすすめです。皆さんおうちを建てる際には是非ご検討ください。

建築費・光熱費,設備・空調

冷暖房をするのに設備の選択は重要です。

昔は木材を燃やして暖をとるしか有りませんでした。それも囲炉裏や暖炉です。

多くの熱が上に逃げていき捨てられ効率の悪いものでした。それがきちんと密閉されたストーブ等に変わり効率が上がりました。

燃料も木だけではなく、灯油やガスなども用いられ、徐々にそれらの比率が上がっていきました。

しかし、それらの化石燃料が持つすべてのエネルギーを暖房エネルギーとして利用できるわけではありません。煙突から逃げていったり、不完全燃焼をしたりとか、ロスがあります。効率は100%以下です。

しかし、エアコンは、ヒートポンプという熱を入れ替える技術を使い100%以上の効率となります。条件にもよりますが400% 700%等ととても高い効率です。

1のエネルギーから4の熱や7の熱を得ることができるのです。

そのため、欧米では新築の住宅では、オール電化を原則としなくてはならないと言うところが多くなってきているとのことです。

ワシントン在住の建築士さんに確認したところ、新築の省エネ住宅では調理も電気とすることになっているようです。ガスは基本的に使えないとのこと。
電気調理器の種類を聞いてみたらIHだそうです。
日本ではガスメーカーなどのネガティブキャンペーンでIHは危ないとの噂が広がり、オール電化にするのに、ラジエントヒーターをわざわざ選択する人もいるくらいです。その方の話だとラジエントヒーターの選択はほとんど無く皆IHだと言っていました。他のアメリカの建築士さんもみなIHにしていると言っていました。

ガスはエネルギーの多くが鍋に伝わらす周りや換気扇に逃げて行ってしまいます。IHは直接鍋を温めます。効率の差は一目瞭然です。
日本でもエネルギー削減にようやく取り組む兆しが見えてきましたから、いずれは同じような認識に変わっていくでしょう。
日本人は保守的ですし、インターネットの中途半端な情報多いですから、しばらくはガスやラジエントヒーター選択の人もいるでしょう。
もちろん欧米人の判断がすべて正しいわけではないです。しかし蓄熱ヒーターなども欧米で売れなくなったものを日本に売り込まれ使わされて、実際に今は見向きもされなくなったわけですからガス調理器やラジエントヒーターも同じような流れになりそうな気がします。数年後れで日本でもそうなるといういつもの流れですね。

住宅を省エネにするには高効率なエアコン、IHと言うことになりそうですね。

そして触れませんでしたが、給湯はやはりエアコンと同じヒートポンプの技術を使ったエコキュートと言うことになります。

間違いなくオール電化という選択になります。
住宅のエネルギー源は電気ということになっていくと言うことです。

電気が止まった時を心配する人がいますが、災害時には電気が一番早く復活します。
特に住宅の場合には太陽光発電により電気は自宅で作れます。
ガスや、灯油は世界情勢が不安定になったり、新興国などの需要増など安定した供給ができなくなったり、価格がとても上がったりする懸念があります。そのようなリスクを減らすためにもオール電化を進めているようです。

さらには太陽光発電+蓄電池で自分の家のエネルギーは自分の家でまかなうと言うことが必要になって来るようです。そのときのためにも準備をしておいた方が良いですね。効率の良い設備を選択しておかないとまかないきれませんから。

お知らせ,設備・空調

アフターメンテナンスって大切ですね。

建物はとても壊れにくく長持ちするようになってきています。

しかし、設備機器は短いですね。

当社も、たくさんの建物を作ってきましたので修理依頼が山のように来ます。ほとんどが建物本体ではなく設備機器の修理です。そのため当社には設備の職人がいてすぐに現場から駆けつけられるようにしていますが、ほとんどが複雑な設備でメーカー修理となります。

電気製品ですから仕方ないのかもしれませんが、殆どのものが10年から15年くらいで寿命ですね。

そのくらいで壊れると、部品がなく修理が不可能だったり、修理ができても大金がかかったりして、買い替えの提案をさせていただくことになってしまいます。

壊れるのが早い場合もありますね。

使い方にもよると思いますが、ウオシュレットや食器洗い機などで数年で壊れ、修理費が3万円なんてのを繰り返さなくてはならない人がいます。ハズレの機械があるというのも、経験から頷けます。そのためできるだけこなれた機械を選定するのも大切なことです。

40万円もする食器洗器が10年たたないで多額の修理費。10年経ったら寿命が近いと言われ買い替えを促される。今のものはより良いですよ。進化してますよ。みたいな感じです。

海外製が長持ちも幻想だと感じています。やはりこわれます。修理に時間がかかったり、高かったり。メーカー撤退なんてこともありました。ヨーロッパ製なので長持ちするは幻想みたいですね。

当社は長年地元で工務店をやってますので、修理の依頼はとても多いのです。一日に数件あります。

どのような機械が修理が多いか?修理費がかかるか?だいたい把握しています。

長い年月そこでお暮らしになる方の負担を考えると高い設備機器よりシンプルで修理がしやすく安い設備をおすすめしたいです。

高い高機能な設備を使ってみたかったり海外製品へのあこがれもあると思います。それを否定はしませんが、無理して夢を叶えてそこで満足できても、あとの負担は大変ですよ。

こんなに修理にがかかるのか?あんなに高かったのにもう買い替えなんて困る。ドイツ製だから長持ちすると思ってたのに。部品がないなんて無責任じゃないのか?当社に当たる人がいます。当社の職人は優しいですから、同情しながらお話は聞きますが、どうしてあげることもできません。

こんなことを言われた。とか報告は受けますが、お客さんも文句を言われる職人も気の毒です。メーカーから委託を受けている修理の人も、クレームが大変のようです。どうしてあげることもできませんから。

高い設備を入れるために、建物の仕様を落としたり、小さくしたりする人がいます。そこまで断熱しなくても。という人までいます。小さな家でも自分が思っている住まい方ができるならそれでいいです。長く住むつもりがないなら、安い外壁でもいいですね。我慢強くて、ずっと若くて健康でいる自信があるなら寒い家で心身を鍛えるなんて考えもありそうです。そして、高級な設備に囲まれた生活が重要なら。

今の住宅設備機器は、家電製品になってきてしまって、壊れやすいものばかりです。本当にこれで良いのでしょうか?

メーカーにも長持ち重視の商品作りをしてほしいです。それには、購入する私達がそういうのを望まなくてはなりません。長持ちしないと売れないという世界を作らなくてはなりません。大量生産大量消費。地球にも悪そうですね。

消費者が賢くなるしかありせん。環境問題や自分自身の将来の負担。

皆さんも住宅設備機器に関して、よく考えて選んでくださいね。皆さんの行動が、メーカーや世の中を変えていきます。