ハウスメーカーで建てた家が寒い
ハウスメーカーで新築をしたけど寒い。
とても光熱費がかかってしまう。
そういうお問い合わせが増えています。
新しい家なのに思ったより暖かくない。
光熱費が2万円を超えしまう。
温度ムラが大きい。
寒い冬になると 家による性能の差がはっきりと違いとして分かります。
どうしてそのような違いが出てきてしまうのでしょう。
パッシブハウスとハウスメーカーの家の性能は全く違う
ハウスメーカーは会社が大きいので しっかりと家づくりをしていると思っていらっしゃるかもしれません。最高のノウハウで家づくりをしていると思うでしょう。
しかし、そうでもないのです。
にわかに信じられないかもしれませんが、我々の作るパッシブハウスれべるの家と比較するととても低いレベルです。
多くのハウスメーカーの性能はZEHで求められる断熱性能ギリギリ
断熱等級4くらいですね。そのレベルは我々が作る断熱性能の半分以下です。
どうしてハウスメーカーは高性能な家を作らないのか?
ハウスメーカーは、数多く建てるのが仕事です。
多くの人に買ってもらう必要があります。
買ってもらう客層が多いところの性能をターゲットにします。
高い性能の商品を買う人は少ないため商品化できないのです。
ですが、近年は【暖かい家】がブームです。
それを望まれている方がたくさんいることは事実です。
暖かい家がほしい人がたくさんいるのであれば、そのような家をたくさん作ればいいと思われるかもしれません。しかしできないのです。
一つは価格の問題です。
高性能な家は工事費が高くなります。
ハウスメーカーはとても経費のウエイトが高いですから高断熱化にかかる資材の代金、工事の代金より何割も多く値段を上げないとなりません。
とても高くなってしまうのです。
高い値段にするとほかのメーカーに客を奪われてしまいます。
「当社の家は十分暖かいですよ」と説明するだけで 「大手メーカーの言うことだから間違いないだろう。」と買ってくれる人が たくさんいれば それで商売は成り立ちます。
お客様の知識不足をうまく利用しているのですね。
さらに技術的な問題もあります。
高断熱化しにくい構造もあります。
鉄骨系の建物はとても断熱しにくいのです。たくさん断熱すると壁が厚くなり深断熱材や外壁の重さの支持が難しくなります。その支持に金属を使えば熱が伝わりやすいですから、内部結露などの重大な事故を引き起こしかねません。
鉄骨メーカーが木造の商品を出し始めているのは,そのあたりが克服できないからでしょう。
木造のメーカーでもクリアーする場所が数々あり、個別に特殊な納まりが要求される高性能住宅には躊躇しています。
さらにもう一つは技術者の問題です。
前述したように特殊な納まりが多くなりますから、施工には細心の注意が必要ですし、技術がいります。そのような技術者を育成確保するにはとても時間がかかります。
様々な理由により高性能な家づくりが先延ばしにされています。 お客様が判断できず気がつかれない内は、できるだけ手間がかからず儲けが出る仕事で、たくさんのお客様を確保しようとしているのです。
高断熱住宅の比較の仕方
それでは、何を判断基準にした方が良いのでしょうか?
家の暖かさは
1.断熱の量(服の枚数、材質)
2.日射量(ぽかぽかしたお日様のひざし)
3.隙間(服に穴があいていてないか?)
4.換気量(冷たい水を飲むか?暖かい飲み物にするか?)
5.暖冷房(カイロを貼る)
みたいな感じです。人間と同じですね。
数値で表せる基準ですと
UA値
Q値
暖房能力
C値
熱交換率
日射熱取得量
冷房負荷 暖房負荷
など聞かれたことがあるでしょう。
主にはこれらの数値が分かれば判断できます。
下に行くほど判断基準としてはより詳細になっていきます。
暖房能力は途中に書いてありますが、判断基準と相反する基準ですのでここに書くべきでは無いかもしれませんが必要な数字ですので記載しました。
C値に関しては高断熱では必須です。
UA値
日本では断熱の基準にはUA値というのがあります。
国際的には珍しい考え方のようです。
家を構成する部位
屋根
壁
窓
床(基礎)
それぞれから逃げる熱量をすべて足し合わせて それらの合計面積で割ったものです。
平均的な断熱量ですね。
服を3枚 ズボンを1枚なら 平均2枚着ている みたいな考え方です。
今日はここまで 残りは加筆していきます。