LCCM補助金 抜き打ち検査
国土交通省の補助金 LCCMの抜き打ち検査がありました。
正式な補助金名はサスティナブル先導事業という名前だったと思います。
LCCM住宅とはライフ・サイクル・カーボン・マイナスという基準です。
住宅を作る時に排出されるCO2 住み続ける時排出されるCO2 そして解体するときに排出されるCO2まで 太陽光発電などの力で CO2を削減してしまうという住宅です。
国内の基準としては高いレベルのそのような住宅には補助金が出ます。
それほど難しくなく補助金が取れます。長期優良住宅に太陽光発電が8kW以上あれば、ほぼとれるのではないでしょうか?
ハードル低いですね。
LCCM住宅と言いながら この補助金を取ろうとしないのは、太陽光以外のほかの性能があまり良くない可能性がありますね。ちょっと疑った方がいいかもしれません。(笑)
補助金のためには書類作成が大変です。補助金額は125万円。とても大きいのでお客様のために頑張るしかありません。
間違いがないように一生懸命作成しますが、現場の方が建物をより良くするために、申請書類とできたものが違ってしまうこともあります。
今回は久しぶりの抜き打ち検査に当たりました。検査員にお聞きしたところ、1割くらいの家をチェックするとのことです。
間違った施工は全くしていないのですが、より良くしようと変えてしまった内容が気になります。ドキドキです。審査員さんがその辺のことを分かってくれるといいのですが。(笑)
検査はかなり細かいです。断熱の構成を見るのはもちろん、サッシ一つ一つの品番も確認します。もちろん設備機器も確認です。
浴槽の保温力が保たれる構造になっているか確認作業も大変でした。
当社で変えてしまったのはエコキュートと換気システム
今回はローコストを目指していたのでエコキュートは通常品の見積もりでした。しかし、工事中にやはりさらに高性能にしたくなって「プレミアムエコキュート」に変更。計算上2割くらい性能が良くなってしまいます。秩父地域の新築住宅では当社くらいしか使っていません。標準品です。コストダウンのために通常品にしていましたが、やはり高性能なものにしてしまいました。
そして換気システムは、本体は同じなのですが、換気の仕方を変えています。そして冷房方法も変えています。
その方法が最先端で少々特殊なのです。この仕組みでの計算ロジックはまだできていません。評価の手法では計算できないので一番性能が低く出る方法で計算していました。
このあたりは別なブログで書くことにしますが、簡単に言うと5年後くらいには計算できる用になる予定かな?
現在、国交省や建築研究所、そのほか大学の先生などと仕組みを作っています。なぜか私もその委員会に呼ばれて参加してお手伝いしています。
検査員にはその辺の、国の基準作りをしている先生と一緒に活動していることをお伝えしたら、その方もご存じらしくそれならOKということになりました。
検査員の方も当社の先進的な工事方法に興味津々で、逆に質問の嵐。
最初はドキドキの抜き打ち検査でしたが、途中から楽しい技術談義になり2時間の検査を終えました。(笑)
国の検査員をもうならせるほどの最先端の技術満載です。