シンエコハウス会議2022
ジャパンホームショーのなかで行われた、セミナーに登壇してきました。
これからのエコハウスはどうしていくべきかと言うことを話し合うイベントです。
各登壇者は 様々な団体に所属し活躍されている方です。団体ごとに立場は違うので皆さんの思っていることを聞くのは楽しみでした。
私は、高断熱化がどこまで進むのだろうかというところをお話しさせていただきました。
新省エネ基準→平成11年基準(次世代)→G1→G2→G3
これは外皮の基準の流れですね。
これに エネルギーを加えると ZEH パッシブハウスになります。
パッシブハウスはエネルギーの基準なのでG3でも出来ないことも多いですが、上手に設計すればG2でも可能です。
実際の建物は省エネルギーのため住み心地を維持するために断熱するわけですからエネルギーで考えるべきですね。
数年前「G1で十分」と言っていた人が、今の世の中の高断熱化の流れを受け 「最低G2だ!」と手のひらを返したように言ってます。
わずか数年しか経ってないのに大きな変化ですね。秩父地域では G2は外ばり断熱がないと実現難しいですから、G1の家とは全く違います。G1で建ててしまった人はわずか2,3年でG2が当たり前になるとは思ってなかったでしょう。
最低G2といっていた人も今は「G2.5が目標」とか言っています。変わり身が早いです。
周りの様子を見ながら、自分の都合の良いポジションを取るだけ。
周りが断熱を上げればそれにつれて自分の仕様も上げていくそれだけです。
どこまで行くか
どこまで断熱が必要か?
それは、周りに合わせるとか、時代の流れで決めると言うのではないと思います。
これだけやれば将来も安心。
ここまでやるとコストが低くなるなど合理的な考えに基づく必要があります。
世界ではパッシブハウスレベルが皆が目指すべき目標とされています。
パッシブハウスなら?
体感が違う 包み込まれるような暖かさ
パッシブハウスの基準は暖房需要が15kWh/㎡
このくらいまで断熱をすると 壁や天井、床、などが室温とあまり違わなくなります。
包み込まれるような暖かさです。
家中暖かさが保てます。
暖房がなくても暖かい
翌朝、外が氷点下になっても無暖房でおうちの中は暖かいです。
前日晴れならば、暖房無しでも過ごせる暖かさ。
10年前に立てられた秩父パッシブハウスは暖房は全く使いません。曇りが続くと翌朝15度台になってしまうことがありますが、1月の寒い朝でも普通は18℃位です。
災害、紛争などで電気が止まったりしても安心ですね。
設備が少ない
パッシブハウスでは暖房負荷10W/㎡以下。これは普通の住宅なら6畳用エアコンが1台あれば、十分な暖房ができるということ。
普通ではおうちに何台もエアコンやファンヒーターが必要が必要ですが、パッシブハウスなら1台で良いと言うこと。
とても安上がりですね。
何しろ省エネ
6畳用エアコン1台あれば十分な暖房負荷ですから電気代もわずかです。
最後はパッシブハウス
様々なメリットを考えると最後はパッシブハウスになるでしょう。
10年後、20年後は多くの人がパッシブハウスになる可能性があります。
そのとき後悔したくなければ、今建てる人はパッシブハウスレベルにしておきたいですね。
そんなお話からはじめさせていただきました。