出隅 入隅の 熱橋計算 (ψ値)
熱橋部分の計算についてです。
PHPPに熱橋の数値を入れますが、いろいろな部位があります。
例えばオーバーハング床
熱橋計算では入隅が不利な数字となります。それは面積を断熱の外側で拾っているから。
室内の暖かい部分の面積は大きくなるので当然のような気がしますが、そういう理解では少し違います。
左側がオーバーハング出隅 右側が入隅です。
暖かい空気に触れる部分が多いので熱が逃げそうなイメージがあります。
本当は実際に逃げる熱というより、ψ値の計算根拠の違いです。
出隅の外気に触れる長さは3.129m 入隅は2.871m もうすでに、この長さでエネルギーロスを計算してあるところから、このモデルでの熱損失を引きます。
外皮の長さから計算して、出隅は0.387W/mK逃げる 入隅は0.357W/mK逃げるがベースです。
そしてモデルの熱損失は 出隅が0.384W/mK 入隅が0.371W/mKです。
それぞれ引くとψ値です。
出隅のψ値は -0.003W/mK 入隅は0.014W/mKとなります。
これが熱橋の基本的な考え方です。
入隅は割と大きいですね。