ものつくり大学で授業
ものつくり大学で授業をさせてもらいました。
HEAT20でお世話になっている松岡先生の講義での1コマです。
定期的にやらせて貰ってます。
高性能住宅の実際の設計方法のプロセスをお話しし、「温熱設計は経験やカンでやるものではなく、きちんと計画し、シミュレーションなど計算に基づき進めなくてはならない」ということを解って貰うための授業です。
経験や勘だけではダメ!
温熱設計の大切さ
現地調査やヒアリング
設計やシミュレーション
安全性の確認
そういったことをお伝えしてきました。
平成25年基準の住宅やZEHレベルの住宅はまだまだ消費エネルギーが大きいです。特に暖房エネルギーこれを減らしたいですね。
日照チェック。日が当たる場所を狙って設計。
デザインPHデモでリング 日射熱のエネルギー量を出します。
PHPPで計算してパッシブハウスに
断熱構成の安全性もチェック。内部結露など興したら大変だ! 冬型、夏型も非定常でチェック!!
熱橋を潰すことも怠りなく。取んない断熱しても熱橋が大きかったら、鍋に穴が空いているのと同じ。どんどん熱が逃げていきます。表面温度も低いところがでてしまってカビが生えやすくなっちゃいますね。不健康です。
基礎断熱もチェック。間違った噂を流している人は笑って無視。(勉強不足youtuberや工務店にだまされないで。)
中途半端な情報を流して恥ずかしくないのかな?一般の人をだます形になっている人もいますね。偉そうな有名な人でも間違っている人もいるから気をつけてくださいね。
機器の選定もよく調べましょう。性能やメンテナンスまで。効率よくはとても大切ですけど、メンテナンスのしやすさも重要ですね。
表面上の効率だけで意外な欠点を持っている機械も。
多くの仲間と情報交換して不具合事例などのチェックも必要ですね。
学生さんには盛りだくさんすぎたでしょうか?
ハウスメーカーや普通の工務店では全く理解出来ないレベルの内容です。
でも、聞いたことがあれば将来社会に出たときに自分が最先端の内容を聞いていたことに驚くはず。勉強してきた自信にもなるかも。「あっつ!このことだ。」そう思ってもらえれば良いかな。経験や勘で設計するのではなく、プロは計算すると言うことを知ってもらうだけでも良かったかなと思います。
家を建てようとする皆さん! 計算してくれる建築会社をさがしてくださいね。全く違うものが作れますよ。