耐力壁の大まかな種類
地震から家を守るには、壁を強くして家の変形をさせない。と言うのが基本ですね。
壁を変形させないために、斜めの補強部材を使うのが「筋かい」
板材で補強するのを「耐力面材」といいます。「構造面材」と言ったりもしますが使い分けはわかりません。
筋かいは天然の木材もありますが、ステンレスなどの金属材もあります。
耐力面材には様々な種類があります。一般的なものは、針葉樹の構造用合板ですね。
大別すると木質系のものと無機質系のものがあります。
木質系のものは強度が有、粘り強い感じ。
無機質系のものは少しもろいけど、火に強かったりシロアリの餌にならない。と言う利点があります。
「この面材で無ければダメだ!」と言う人がいますけど、材の性質を知って使い分けるのがプロの仕事。
無機質系のものはダイライトとかモイスが有名ですね。
確かに変形に弱く粘り強さがないですけど、地震時に変形量を抑えられる設計ができていればとても強いです。
それで火に強く、シロアリに食べられない。
木質系のものは、針葉樹合板、MDF、OSB等が多そうです。
こちらは粘り強いです。でも、火災やシロアリに弱い。
シロアリ対策をきちんとしなくてはならないですね。
対策として有害な防蟻薬剤を撒いてしまったらとんでもないことです。
地震で壊れなくても健康被害が出てしまったら大変です。
当社が使っている構造計算ソフトでデフォルトで選べる耐力壁をのせておきます。
壁倍率の数字が大きいのが強い壁です。
組み合わせもできます。
当社ではチェックマークが付いているものをよく使います。
具体的にはハイベストウッドというMDFになります。
たまにダイライト、モイスですね。
性質を理解して上手に使い分けましょう。