全館空調 空気清浄ユニット
当社の全館空調システムは、様々な理由から一般的な壁掛けエアコンを木製のBOXに納めています。
この、木製のBOXに納めるというところが重要なのです。
一般的な全館空調システムだと金属製の箱でユニットを組み立てると思います。
ですがそれだと問題が生じます。
結露です。
結露すると、カビが生えたり問題が起こる場合があります。
そのため一般的なシステムでは、金属の箱をEPSなどの断熱材で覆ったりするわけです。
複雑な仕組みですから、Heatbridgeができないように断熱するのはとても難しいですし、コストもかかります。
当社では、木材の湿気を通す性質、断熱性をうまく利用し作りやすいユニットとしました。
定常計算、非定常計算で安全を確かめています。

ですが、これも机上の空論であってはいけません。
お客様の協力を得て、昨年一年の冬夏のデーターが取得できました。
データーを見ると計算より安全側の数値で運転されていました。

これ以外にも様々なデーターがありそれも6ユニット分が集まりました。
一番厳しい条件でもうまくいってます。
さらに安全のため1.5倍の余力も残した仕様で作っています。
作りやすさ、安全性を加味すると当初計画がベストだったようです。
とても良かったです。
事前のシミュレーションの大切さを再確認できました。
建築会社の皆さん、見よう見まねは危険です。
簡単なようですが、様々なことを考慮し、裏付けに基づいて作っています。
安易に試さない方がいいと思います。
パッシブハウスジャパンの仲間の皆さんには技術公開しますのでお問い合わせください。