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髙橋建築

パッシブハウス

いよいよ仮計算の結果です。
当社のこの仕様ならパッシブハウスはほぼ間違いないとは思ってますが、上里で平屋は初めてです。
どのくらいの暖房需要、暖房負荷になるのでしょうか?

暖房需要8.3kWh/㎡年 基準の6割くらいですね。余裕でクリアーです。
暖房負荷も9.6W/㎡。いちばん寒いときでも6畳用のエアコンでおうち全部暖められます。

冷房需要は18.8kWh/㎡年 パッシブハウスはクリアーしていますが少し多めですね。
冷房負荷は13.2W/㎡少ないけど当社のパッシブハウスの中では多めかな?6畳用エアコンで冷やしきるレベルですけどもうちょっと余裕がほしいかな?

冷房負荷をへらす!

冷房を減らすのは少し大変です。西日本の人たちはこれで苦しんでいます。暖房を減らすのはめちゃ断熱すれば良いだけだけど冷房減らすのは、難しいのです。さあ頑張るぞ。

パッシブハウス

デザインPHで外皮やTFA、影の影響など入力できたらいよいよPHPPの登場です。

デザインPHからデーターをエクスポートして、そのデーターをPHPPに流し込みます。

PHPP パッシブハウスプランニングパッケージ

PHPPとはパッシブハウスプランニングパッケージの略

パッシブハウスを計算するソフトです。このソフトが肝なのです。
30年の歳月をかけブラッシュアップされてきたソフト。
精度が高い。
チューニングがされ続けてきたのですから当たり前ですね。

地域を調整 気象データー Climate

建築地は「上里町」、PHPPに収録されている気象データーでは「前橋」が近そうです。
climateシートで前橋を選択しましょう。
前橋の観測地点標高は112mですが 建築地が68mなので高さを入れて補正します。

標高で大きく気象が違いますから大切な作業です。
日本のUAの地域区分は相当アバウトですよね。範囲がいい加減広いし、標高も考慮されない。(笑)

南面の日射熱のデーターも良いですね。太平洋側はとても有利ですね。冬に日射が多い。ラッキー!
この日射を上手に取り込めばパッシブハウスにできそうです。
さあ?仮計算の結果は? 
つづく

パッシブハウス

近隣の建物

近隣の建物の影の影響を見ます。
とりあえずなのでgoogleの情報から近隣建物を入力しました。
最終的にはきちんと測定し入力します。

建物は6mぐらいで入れておきました。庇先端の写真データーなので厳しめかな?

ジオロケーション

そして土地の情報。高低差などの情報を取り込みます。

上里は平地なので秩父と違って山の影響などなさそうですね。良かったです。

影の影響

いよいよ一枚一枚の窓の影の情報が出せます。

この窓はダイニングのFIX
12月の太陽の軌跡です。
リビングが張り出しているので13時くらいから窓に影ができるのが解りますね。

南東の建物の影響もほんの少しありそうです。8時頃まで影を作ります。

夏は?

7月の太陽軌跡

9月の軌跡

日射がかなり入りますね。
アウターシェードに日射遮蔽は委ねているのでこれで良いのです。
アウターシェードに頼らないならもう少し長くしても良いかもしれません。
でも建物のバランス的にこのくらいが綺麗かな?

デザインと屋根のガルバの制約もあるのでこれで進めたいと思います。

パッシブハウス

パッシブハウスはエネルギー計算の基準となる床面積の根拠がシビアです。
人が使うことができないスペースは面積に入れることができません。

壁の厚みは面積から除く

壁の中には住めないですよね。そこは面積に入れられないのです。
細切れな小さな部屋が多い日本の住宅はとても振りかも知れませんね。
大きめの部屋の方が壁が少なくて有利ですね。(笑)

階段も含めない

階段は上り意外には利用できないと考えて面積に入れることができません。
これは厳しいですね。上り下りだけとはいえきちんと利用できるのですから面積に入れさせてほしいですね。

天井高が低いお部屋は割引

天井高が2000mm以下は50%の計算です。1000mm以下は計算対象にもなりません。階段下収納などは100%の面積にはならないので注意してくださいね。

収納や機械室など注意が必要

メインの解から使うことができない収納などはさらに割り引き。小屋裏収納や地下室などですね。使いにくいからと言うのが理由でしょうか?厳しいですね。
1400mmしか天井高がとれない、小屋裏収納などは50%*60%で30%になります。30%視化面積参入できないのは本当に厳しいですね。

実際の面積は?

この建物は125.45㎡+18.21㎡(小屋裏)=143.66㎡

でもパッシブハウスの計算上は102.12㎡

分子となる外皮面積は大きめ。分母となる面積は小さめ厳しいです。

これでエネルギークリアーさせるのだから大変です。

パッシブハウス

屋根の影の影響を見るために 屋根の入力です。
屋根の上面ではなく破風板や雨樋が影響しますね。

日射取得における影響のあるところを念入りに

雨樋の下端のいちを特にしっかり寸法通りに書きます。上は適当で良いですね。
破風の下端はちょっと安全側に出し気味です。関西や九州などは出し気味だと逆に危険側になりますから注意が必要ですね。
シャッターボックスの影響の大きいです。
シャッターの枠がかなり影響します。かなり出っ張っていますので。
ガラスをかなり影にします。

そのような影になるものを書き込み、それらは断熱外皮ではないのでnon-thermalに設定し再計算
外皮合計面積に変化がないことを確認します。
赤く塗りつぶされているところが熱の逃げを計算してある外皮ですね。

パッシブハウス,設計 デザイン

サッシの取り付けは重要です!

窓は日射熱取得にとても重要だけど、熱が逃げる大きな弱点になりますね。

サッシを取り付けるのに躯体部分に補強が必要。
その補強の木材部分には断熱がきちんとしにくいから、熱橋となってしまいます。

雨漏りしない取り付け、ゆがまない取り付け

窓取り付け部分には熱橋ができてしまう。でもそれは仕方ないですね。きちんと長持ちするしっかりした取り付けが重要ですから。
ゆがみや雨漏りはあってはならないこと。
断熱を優先するあまり長持ちしないのでは仕方ないですから。

窓と窓のつなぎ目は躯体との取り合いがないので、チェックしておきましょう。

基本は高耐久

長持ちしない家はダメですよ。

デザインに凝りすぎたり、温熱にこだわるのも良いですが基本は長持ちです。

どんなに省エネでも、どんなにかっこよくても、修理や建て替えにたくさんのお金がかかったらがっかりですね。(笑)

長持ちする窓の取り付け方法

いろいろノウハウがあるのです。書き切れない。皆さんは取り付け方が重要なことだけ理解しておいてくださいね。
具体的な取り付け方は、皆さんがお願いした工務店に聞いてくださいね。(笑)

パッシブハウス

窓の入力がややこしい。でもとても重要ですね。

日射熱取得が重要!

皆さんご存じのように、パッシブハウスでは日射熱の取得が重要です。

日射熱を家の中に入れたり、遮ったりして冬暖かく、夏涼しくしますね。

フレームとガラスの面積

フレームの性能、ガラスの性能それぞれを入力し、さらにそれらの面積を計算します。

窓の幅や高さ、フレームの幅などを入力すると残りがガラス。
そしてガラスが躯体からどのくらい引っ込んで設置されているか?
フレームがどのくらい引っ込んでいるか?
そのような情報を入力します。
左が設定が終わったAPW431スライディング
右が設定前です。
半外付けなので大きいFIX部分が躯体より少し前み出ているのが解りますね。
そしてスライディング部分のフレームが太いこと!びっくりですね。
ここから熱が逃げやすいと言うことが解りますね。

窓は、フレーム、ガラスの性能それぞれをきちんと計算してさらに、取り付け位置による影の影響をきちんと把握しましょうね。!!

パッシブハウス

上里町でパッシブハウスを計画中。

平屋なのでいつもより、TFA(有効床面積)に比べて外皮面積が多くなるから注意が必要。

ボリュームの把握

まずはボリュームの把握。ボリュームはスケッチアップにプラグインしたデザインPHを使います。
家の形状を入力して、外皮面積を確認し窓の入力が終わりました。
窓を入れても総面積が変わっていないことを確認。

外皮面積の取り方

ここで外皮面積は、断熱のいちばん外側の面積であることに注意!
日本の計算だと柱の中心で囲まれた面積だけどパッシブハウスは違います。
断熱材が厚いですから。断熱が厚ければ厚いほど外気に触れる面積が増えるのは当たり前。
だから当然、外気に触れる面積を計算するのです。

平屋は不利?有利?

平屋は TFA(有効床面積)の割に 屋根や土間の面積が大きくなります。
エネルギー計算は 床面積あたりのエネルギーの消費量を計算するので平屋は数字的には不利になりがちです。

UA計算では外皮面積が大きくなるから逆に有利になりますね。
UAでは有利に、パッシブハウスなどの計算では不利に。

実際にどの部分にどれだけ逃げるか計算進めると解るので この家のパッシブ計算の流れを解説していきますね。

皆さんにもどんなことをやっているか解ると思いますので。